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李登輝さんの考える死生観

先日、李登輝さんのことを調べてたときに、「李登輝が考える日本と中国の違い」というのをみつけたのだが、これがなかなか興味深い。
  ↓
李登輝が考える「日本」と「中国」の違い


李登輝さんは、日本人の精神性と最も対照的な例が中国の『論語』と言っていたそうだ。


これはちょっと意外だった!


なぜなら・・論語って昔の日本人には切っても切れないものだったと思ってたからだ。

『四書』『五経』が一般的な教科書とされていたようだし、優秀な子は小さい頃から、それをそらんじてたそうだ。

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https://twitter.com/nisshinkan/status/858477590624980992?lang=de

江戸時代以降、とくに武士階級の人々には切っても切れないものだっただろう。

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https://denenism.goat.me/aVD50QlKAU

こんなん、6歳くらいから学ばされるとは・・。 江戸時代の武士階級に生まれなくってよかった~


李登輝さんは日本で教育を受けて、家の会話すら日本語を使っていたという。

しかし、後に台湾語も勉強した方がよい、ということになって、台湾語の学校に通いだし、そこで使われていた教科書が「論語」だったそうだ。


未知生、焉知死(未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん)

この有名な論語を例に挙げて説明している。


この意味を現代語にすると、「まだ生について十分に理解していないのに、どうして死を理解できるだろうか」
そのまんまの意味だ。


これについて、このように説明している。
   ↓

日本人は「死」を大前提として、限りある生のなかで如何にして自分はこの生を意義のあるものにしていくか、はたまたどれだけ公のために尽くすことが出来るか、という「死」を重んじた精神性を有している。

一方で、中国人の精神性は「まだ生について理解できていないのになぜ死を理解できるか」と正反対だ。
そのため生を理解するために生を謳歌しよう、という発想が出てくる。
「死」という限られたゴールがあるのであれば、それまでにめいっぱい生を堪能しようという考え方だ。


こうした論語的な発想があるからこそ、中国では「いまが良ければそれでよい」「自分あるいは家族が良ければそれでよい」という自己中心的な価値観や拝金主義がはびこる原因になったのではないかと李登輝は考えている。



ああ、そうか~! 


孔子の思想はのちに儒学思想へと繋がっていく。

儒教はひとことで言ってしまえば・・「正しい生き方」を説いたものだ。 「道徳」ともいえるもの。

「生き方だけに焦点を当てたもの」だ。


そういえば・・私は以前、孔子は好きだけど儒教はキライ!と言ったことがある(笑) 日本人の不思議な感覚(その1) より

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儒教をひとことで言ってしまえば・・「仁・義・礼・智・信」からなる「五常」の徳目を守ることで、「父子・君臣・夫婦・長幼・朋友」の人間関係がうまくいく、という考え方だ。

なかでも「仁」は、人を愛し、思いやることことであり、孔子は「五常」のなかでも最高の徳目とされていた。


・・・のはずだけど、「子は親を敬い、妻や臣下は夫や君主に尽くし従い」という部分ばかりにフォーカスされてしまい、人を愛し思いやることがスルーされちゃってる方が多い。

その結果、臣下や妻や子が反逆を犯すと、重い反逆罪に処せられるようになった。

孔子が言ってた「子は親を敬い、親は子を慈しみ」は、どこへ行った~?

じゃあ、目上の者が目下の者を慈しまなかった罪は、どーなんよ?
というツッコミどころが山のようにある。。。


そうやって、上下の階級を生みだしてしまった・・というのが儒教社会のあり様だ。



日本の場合、昔から「四書五経」を学び、武士社会には儒教、のちの朱子学が浸透していったのだけど・・

大きく違うのは、日本人の心には「仏教」がベースにあったこと。

さらに、「武士道」精神があったこと。

これは大きな違いだろう!



仏教も武士道も、ひと言で言ってしまえば、「無の境地」を説いたものだ。


「無」は「死」を連想させる。

それを、厭世的だとかネガティブとかって誤解されることも多いのだけど、「生」も「死」もワンセットというのがベースになっているのだ。


武士道の極意とは・・・死をも恐れないことだ。

恐れ、焦燥、不安、すべてを排除して心をニュートラル状態に置けなければ剣の道を極めることは出来ない。

武士道については、私も何度かブログ記事にアップしている
武士道と刀のスピリチュアル
剣豪・山田次郎吉という人



李登輝さんの言葉をさらに引用すると
   ↓

『武士道』に描かれた精神、つまり「武士道とは死ぬことと見つけたり(葉隠)」という言葉こそ、日本人の精神性を最も表したものだ。

日本人とくに武士にとっては「死」が日常生活と隣り合わせであり、常に死を意識しながらの生活であった。

その「死」が念頭にある生活のなかで、いかにして人間は生の意義を最大限に発揮していくのか、それが日本人の精神性に大きく影響している。




ただ四書五経を学び、儒教を取り入れたとしても、それは「魂が入ってないものを飾り立てようとするだけ」になってしまうのかもしれない。


「人には礼を尽くし仁の心で」なーんて言われても、そんなこと頭じゃわかってるけど、嫌なヤツはイヤだし、欲しいものは欲しいんじゃい!と、ついつい心では思ってしまう(笑)


ここで前回のブログの中で引用したマタイ伝を思い出したのだけど・・

“Our spirit willing but our flesh weak”
「精神は高みを望んでいる、しかし肉体は弱いままだ」


●これはマイク・ポンピオさんがスピーチで引用したヤツをまた引用させてもらっただけ。


弱き者は肉体と精神は別のとこにあるらしい。 だから、どこまでいっても別々、葛藤があって弱いだけ。

それを1つに繋ぐものは、の力しかないのだろう。

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https://www.pinterest.com/pin/115475177928934149/

魂を成長させるためには、死はスルーできないということだ。

なぜなら、常に死も生もワンセットなんだから。

人は生まれた瞬間から死に向かっているのだから。



前に、メメントモリとエベレストのテーマ「死を想う」という記事をアップしたとき、エベレストのデスゾーンでの生死について書いたこともあった。


生死の境を経験してきたアルピニスト、また深海へ挑戦したダイバーなど、こういった人たちは経験的に「死の意味」を悟っている。

また霊能力者も同様だろう。 若い頃から自らも苦難の連続で、多くの死者に触れてきた霊能者であれば。


このような人たちは、どのように生きるべきかという答えがすでに出ている。

だからこそ、彼らは決してブレない生き方が出来る。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残念ながら、李登輝さんが、素晴らしい!と称賛した日本人は、今やそんな一部の人々の心の中にしか宿っていないだろう。

多くの人は、みな「死」の直前まで死とは無縁と思ってるし、「無」の境地なんて考えもしないだろう。


輝く生き方をするということは、常に「死の覚悟が出来ている」という裏返しなのかもしれない。

それは自分に対しても相手に対してもだ!

少なくとも、昔の多くの日本人たちには・・それがあった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなことを考えながら、ふと、飼い猫をみると、横で「遊んで遊んでアピール」をしまくっている。

ここんとこ、仕事が忙しい、疲れた~!で、かなり無視してきた自分に、はっと思う。。。

コイツの命だって限りある。 私の命だって・・と。

そう思ったとたん、1ミリだって後悔しない生き方をしたいと思った。

ブログなんて書いてる場合じゃねーよ!と。


そんな些細なことでも、日々の行動は変わっていくものだ(笑)
そして世界を見る目も変わっていく。

きっと、こうゆうものこそ、スピリチュアルの根源ではないかと思うのだ。

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Author:gingetsu2010
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日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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