FC2ブログ

卵好き日本、そして卵でみる世界

日本人はほんと、卵好きなんだなあ~と、アメリカに住むようになってつくづく思う。

こちらの情報によれば、卵の消費量は世界2位だそうだ。
    ↓
1人当たり鶏卵消費量 日本333個で2位


この絵画は、クリムトの After the rain, Garden with Chickens in St. Agatha (雨の後のサンクト・アガータの庭の鶏たち)という作品
     ↓
KL3358-1000x1000.jpg
https://www.pinterest.com/pin/444378688216900624/
初期の頃の作品で、東洋の絵画や日本の浮世絵に着想を得たのではないかと言われているそうだ。


世界中ほとんどの国において、昔から鶏さんたちの貢献度は高いんだなあと思う。(←おいおい!絵画のコメントじゃないけど)

庭に放し飼いにして新鮮な水と餌を与えてるだけで卵を恵んでくれるんだから。

keepinh chickens in the garden


とくに日本では、昔から当たり前のように、生活の中にも鶏がいた。

kenkyaku1.jpg
(これ、剣客商売のドラマから拝借してます↑)


ちなみに卵の消費量一位はメキシコだって。

そういえば、メキシコの家庭料理で、朝食といえばHuevos rancheros(ウェボス・ランチェス)

erinscott_RISESHINE_jpegs-6318_weekendhuevos.jpg

その他、ラム酒で作られるたまご酒なんかもあったはず。

メキシコ人といえば、マメと卵とチリって言われるくらいだから(笑)


なぜ、卵がよく食べられるのかといえば・・

①嗜好として味が好きということ
②安く手に入る動物蛋白源(ビンボーな人には有難い)



1トン当たり鶏の飼料価格

安い国順
1位が米国(224.20ドル)、2位はロシア(257.37ドル)、3位はハンガリー(258.05ドル)、4位は南アフリカ(259.97ドル)、5位はポーランド(266.16ドル)。 たぶん広い国土で自国で栽培できる国の方が安いのだろう。

高い順では、1位が日本(576.56ドル)、2位はスイス(574.00ドル)、3位はオーストリア(408.72ドル)、4位はニュージーランド(379.51ドル)、5位は中国(337.43ドル)



次に、1ダース当たりの鶏卵生産コストをみてみよう。

安い順
1位が米国(0.60ドル)、2位はインド(0.62ドル)、3位はペルー(0.63ドル)、4位はトルコ(0.72ドル)、5位はメキシコ(0.73ドル)、6位は中国(0.75ドル)。

高い順
1位はスイス(3.05ドル)、2位はカナダ(1.55ドル)、3位は日本(1.25ドル)、4位はキプロス(1.18ドル)、5位はスロバキア(1.02ドル)の順。





たしかに・・アメリカでは卵は安い。
How Much Do You Pay for a Dozen Organic Eggs? [Update]

2020年4月の調査によれば・・1ダースあたりの平均価格は・・
オーガニック卵: $4 to $7
オーガニックではないフツウの卵 :  $0.97 to $3



何年か前に、ウォルマート(アメリカの安物スーパーチェーン店)で卵の安売りしてるという話を聞いたのだが・・・

dozen-eggs.jpg

1ダースで49セントって? 

あ、よく見ると・・これ、10個しかない! 1ダースで売るのが一般的なのだが・・。
それにしても超安いことは確か!

でも・・
逆に怖くて買えんわ~!



日本では、現在の卵の値段っていくらくらいなのかな?

こちらからの情報によれば・・
https://toyokeizai.net/articles/-/288859

「スーパーでは10個入り1パックが200円前後で売られており、特売日などでは150円以下の場合もある」

え? 日本て卵は10個売りなの? 1ダースの12個売りじゃないんだね?


日本では卵が安いといっても・・アメリカと比べれば、やっぱり高い!



<日本の卵の現状>

最近では昔ながらのゲージ・フリー(放し飼い)の有精卵の需要も増えたとはいうものの、やはり日本の鶏卵は無精卵ケージ飼いが主流なのだとか。 日本の養鶏場の90%以上がケージ飼いだという。

フツウにスーパーで買ってくる卵であれば・・こっちだよね。(アメリカでもウォルマートの45セント卵だったら、絶対こっちだよね・・)
    ↓
General-Mills-reiterates-cage-free-egg-commitment_wrbm_large.jpg


ケージ飼いされた鶏は遺伝子組み替えのトウモロコシを餌としていて、運動だって出来ないギュウギュウ詰め
隣の鶏を蹴っ飛ばさないように嘴の先を切って爪も切られるとか。 日光に当たることもない
そのためメチャメチャ病気にかかりやすい。 常に不健康な状態に置かれている。

全員がすでに病気持ちなんだろうけど、発病させないために、抗生物質やワクチンなどの薬剤を大量に接種されている



日本はナマで卵を食べる珍しい国

tamagokake.jpg
https://www.yamaki.co.jp/recipe/%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%94%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%94%E9%A3%AF

そのため、卵は冷蔵保存で大体2週間が目安だそうだ。(生食も考慮に入れた上で)


<アメリカの卵の現状>

卵と聞いて一番恐れられているは、サルモネラ菌

まず、アメリカで卵をナマで食べる人はいない・・と思う。

アメリカ農務省(USDA)が安全基準を設けていて、殻外側に付着しているサルモネラ菌がそのまま消費者に渡らないように、
卵は細菌除去のため、卵内の温度である32℃より10℃ほど高いお湯で洗浄し、さらに消毒液を含んだぬるま湯でスプレーされてすすぎが行われる。

その後乾燥し、水分を取り除き出荷する。
卵の洗浄は法律で決められているので、もしも洗浄しなかった場合は違法になる。

卵の殻は多孔性のため、さまざまな条件によっては、卵の殻から中へウィルスや細菌などの微生物が入る可能性もあると考えられている。

さらに、USDAガイドラインではサルモネラ菌は殻の外だけではなく、黄身にも存在しうるという考えで、オーガニックの卵といえどもサルモネラ菌に感染している可能性はあり、抗生物質を与えていないオーガニック卵の方が菌に感染している可能性が高いと指摘する人もいる。


うううむ。。。。


遺伝子組み換えトウモロコシを食べさせられて、日光に当たることもなくギュウギュウづめのストレスの中で薬まみれで生かされ続けて産んだ卵は、しかも殺菌・消毒されてるのか~。(消毒薬って何使ってるん? 卵って多孔性だから中に入ると思うのだけど・・)


サルモネラ菌は取り除かれてるかもしれないけどねえ・・・・・

生まれてきてからというもの、一生をストレスの中で生きて死んでいった生き物の、そんな卵・・・栄養になるどころか口にして体内に取り込んだら害になりそう・・・と思ってしまうのだ。

doubutudemovs.jpg
https://animal-rights-vegan.hatenablog.com/entry/2019/06/08/140241


怨念しかないがな~!

私はビーガンではないし・・肉も卵も食べるけどね~
49セントだったとしても・・・絶対、買わんがな!!



<ヨーロッパの卵事情>

EUを含む安全基準は、日本やアメリカとはまったく違う

新鮮な卵は表面がザラザラしていますが、これがクチクラ層と呼ばれるものだそうだ。

クチクラ①
表面からたまごを守る!クチクラ層とは?

クチクラはウィルスや細菌など微生物が卵内に侵入するのを防ぐ役割をしている。(これから育っていく胎児を守るためのものなんだね~)

洗浄してしまうと、このクチクラが失われてしまうため、イギリスとEUの多くの国では洗浄は法律で禁止


さて、サルモネラ菌を取り除くために徹底してクチクラ層を除去して消毒するアメリカが良いのか、あえてクチクラ層を取り除かないUEが良いのか・・


さらに、スイス、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、ベルギー、オーストリア、オランダではケージ飼いは禁止され、平飼いやエンリッチドケージという動き回れるケージ飼いが義務付けられている。

EU諸国の卵は・・平飼いということは無精卵ではなく有精卵が主流ということにもなる。


また、EU圏でなくても・・2022年にはニュージーランドもケージ飼いの禁止が決定しているし、アメリカとオーストラリアでも一部の州ではケージ飼い廃止が決定しているという。


世界の卵事情はこんなにも違う!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで、ちょっと出てきた有精卵と無精卵の話をしてみよう。

ああ、少し前のワクチン、インフルエンザワクチンを作るときにも、有精卵が使わていたよね。
ワクチンについて


何が違うのかというと、有精卵にはヒヨコの胎児となる胚が入ってる・・温めればヒヨコが生まれてくる。 無精卵には入ってない。


もっと言い換えれば、
有精卵には♂と♀の両方の遺伝物質が含まれている。
無精卵には、♀遺伝子しか入ってない。



まあ、昔のように、自然体で鶏を飼えば、雄鶏、雌鶏がいるわけなので、自然と卵は有精卵になる。


いちおう、有精卵の定義というのがあって、
「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」とされてるそうだ。

dreamstime_s_25952717.jpg
http://www.letsgogardening.co.uk/keeping_chickens.htm


卵を割ったときの見分け方はこちら
   ↓
hredirect2.png

ちょっと見にくいかもしれないけど、黄身の中にあるうっすら白いところが、のちに胎児となって成長してくる細胞の部分。
そこが、二重のリングのようになってる方が有精卵というわけ(♂♀両方のDNAを受け継いでるもの)


そこで、有精卵と無精卵の取り扱い上の違いは?

●有精卵の方が日持ちはしない。 新鮮さが命
でも常温保存で保存できる(逆に冷蔵保存してしまうと卵が死んでしまう)

●無精卵は日持ちする。(アメリカだとざっと3週間。 日本は2週間くらい(ナマで食べるから)
必ず冷蔵庫で保存しないと腐っちゃう。


そういえば・・子供の頃に、「卵は卵屋さんに買いに行く」と母に連れられて行ったことがあった。
卵屋さんというのは・・たぶん卵卸売業者であり、一般にも販売してたとこなんだろう。

そこは確かに卵だらけだったけど、冷蔵庫になんか入れてなかったし・・家でも卵は冷蔵庫に入れて保存してなかった記憶がある。
つまり・・・有精卵だったってことなんだね!



なんで、ゲージ飼育の無精卵ばかりになったのか?

その答えはもう簡単にわかるだろう。

ゲージフリー飼育にしたら、手間がかかるため生産性がめちゃめちゃ低くなってしまう。(つまりコスパが悪いってこと)
その上、雄鶏までも飼育しなければならない有精卵だと、さらに生産コストがかかってしまうため、卵の値段は高くなってしまう。


現に、EU諸国の卵の値段は3倍近くするわけだし・・
アメリカだって、オーガニックのゲージフリー卵だと3倍は当たり前。中には1ダース10ドルってのもある。


どちらが安全? どちらを買うか?


さてさて・・それは、このように国によっても違うことだし、もう、皆さま自身が考えて決めるしかないように思う。


オーガニックなら、すべていいとは言えない部分だってある。

土壌が汚染されてたとしたら、むしろ、そっちの方が危ないことになるかもしれないし~。

たしかイギリスだったかで卵を食べて鉛中毒になった話があった。
母鶏が歩き回ってるうちに、うっかり落ちてた散弾銃の鉛の弾を飲み込んでしまい、鉛中毒に侵されていたため、卵も鉛に侵されてたってわけ。



土壌が汚染されてたら、当然、鶏もその卵でさえも危険ということになる。

また、卵を洗浄して消毒液を吹きかけるおかげでサルモネラ菌などの感染症から防御できるかもしれない。



しかし一方で、卵アレルギーを起こす子供が増えているというのも事実。

原因はわからない。 多量に使われてる抗生物質なのか飼料の問題なのか?

鉛を飲み込んじゃった雌鶏が産んだ卵に鉛が検出するくらいだから、抗生物質やワクチンだって卵から検出されないわけがないと思うのだが・・。それは安全ということなんだろうか?


特に乳児(1歳以下)に多く、おおよそ10人にひとりが発症している。


田舎で生まれ、しかも土壌がまったく汚染されてない地域で、ゲージフリーの新鮮卵だけを産まれて育った子供。
都会でスーパーで買った卵を食べてる子供。

両方の比較データがあればいいんだけど・・それさえ無い以上、わかりようがない。



ケージ飼い・無精卵・殺菌洗浄のアメリカ。(日本もほぼアメリカ寄り)
ケージフリー(平飼い)・有精卵・無殺菌無洗浄のヨーロッパ。


どちらを選ぶかは自分次第だ。
国によっても、真逆な方法を取ってるのだから(笑)

もちろん、安いが一番のポリシーだけに従う人だったら、答えは決まってるけど。


ただし、ものには適正価格というものがある。 安いものには、それなりに安くできる背景が必ずあるということだ。
それは食品に限らず、なんだってそうだと思う。

以前にアパレル業界の安い服についても触れたことがあった。
    ↓
The True Costから考えること


また、ずいぶん前にも、「モノには気が宿る」って話を何度かアップしたことがあったけど・・

安く買えるものには、貧しい人々が過酷な労働環境の中で作られたものだったり、いわくつきのものだったり・・。
それなりの理由が必ずある。


卵が異常に安く買えるのは・・鶏たちの過酷な扱いの上に成り立っているということだ。


私としては、体内に入れるもの、または日常身に着けるようなものに、人や動物の怨念を取り入れたくないだけだ(笑)

幸せに作られた作物を食べたいし、幸せに生きた動物の肉や、卵を食べたいと思うだけのことだ。

urbanchickens2.jpg

chickenlife.jpg


日本に帰国した人が、日本のスーパーの、イオンってとこだったかイトーヨーカドーというとこだったか忘れたけど(一般的、庶民的なスーパーらしい)

そこで、主任さんに「ゲージフリーの卵は置いてありますか?」と聞いたところ・・・ゲージフリーどころか、「平飼い」「放し飼い」といっても話が通じなかったんだとか(笑)

え? そんな卵なんてあるの? 卵は卵でしょーが!と逆に聞かれてしまったとか。

いやいや、アメリアのウォルマートですら、今や卵はすべてゲージフリーにするなんて話もあるというのに。
米ウォルマート、卵をすべてケージフリーに切り替え


卵大好き日本人なのに、卵生産に関しては、まだまだ関心も知識も無いのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
注: ウォルマートさんには申し訳ないが・・・アメリカでは貧乏人はウォルマートに行くといわれている。

過去ブログにもアップしたとおり
ウォルマートに学ぶ、悪徳企業に就職しちゃったら・・

ところが・・「貧乏だからウォルマートで買い物をするが、ウォルマートで買い物するから貧乏になる」という言葉もある。

ウォルマートは労働組合を認めない会社で、従業員は低賃金でこき使われるから価格が安い。 そんなわけで店員には感じ悪い人が多い。

で、価格が安いから貧乏人がフードチケット(貧乏人の生活保護のもの)で買い物に行く → ウォルマートが繁盛する → ウォルマートが繁盛するからウォルマートが進出した地域では既存の商店等がつぶれていく → 結果、失業者はウォルマートしか働き口が無くなってますます低賃金でこき使われる・・・という悪循環ってわけなんだって。

コメントの投稿

非公開コメント

Profile
スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

Calender
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
Link
☆HPはここをクリック↓☆
検索フォーム
カテゴリ
Diary
Alizona*銀の月*ショッピングサイトのお知らせ
Alizona*銀の月*では、ショッピングサイトをオープンしました。
ネイティブインディアンのホピ族を中心としたオーバーレイの銀製品を中心に、銀月の好みで集めてしまった逸品揃いですよ~(^^)v
☆ホピ族は、まさに、スピリチュアルな生き方を貫いてきた人々。
銀月のWEB、「ホピ族の話」をまずは、じっくり、ご覧ください。


Alizona*銀の月*の↓のURLから、お入りください。
http://sedona10silvermoon.web.fc2.com/index.html"