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日本における不倫と離婚問題

日本人の若い女性が、アメリカ人夫が浮気していたことが原因で離婚するという話を聞いた。

さらに、彼女は「慰謝料をたっぷりとってやるわ!思い知らせてやる!」と息巻いていた。


おっと!! そりゃ無理だわ!!
ここはアメリカであって、日本ではない!

アメリカには、浮気による慰謝料請求なんて法はない。 州法を全部調べてみたわけじゃないけど・・少なくとも、カリフォルニアの法にはない。

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カリフォルニアどころかアメリカ全土、またヨーロッパからみても、「浮気による慰謝料」という概念が存在してない方が多いように思う。


もっとも、昨今の日本で、不倫騒動ばかりが取り上げられている中で生活してきた人から見ると、その「常識」の違いにびっくりされるかもしれない。


不倫は刑法上の罰則はないけど民法上では罪になるのが日本。

従って、一般人であっても、浮気した配偶者に対して、平均数百万単位の慰謝料請求ができるという。

民法709、710条が適用されるんだとか。
   ↓

「自分の行為が他人に損害を及ぼすことを知っていながら、あえて(故意に)違法の行為をして、他人の権利や法律上保護される利益を侵し損害を与えた者は、その損害を賠償しなくてはならない。また、不注意(過失)による場合も同様である」
(民法第709条 不法行為による損害賠償)

「他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の(民法第709条)の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の存在に対しても、その賠償をしなければならない」
(民法第710条 財産以外の損賠の賠償)




日本の場合「結婚生活とはお互い夫婦としての義務を果たすこと」というルールが定められているので、浮気はこのルールを破る行為であると解釈されて「不貞行為」とされるそうだ。

「不貞行為」というのは、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことだという。


え? 異性ってことは・・配偶者がまったく同じ行動をしたとしても、愛人が同性だった場合には罪にはならない?

男が男の愛人を作るとか女が女の愛人を作って家庭を顧みなかった場合はOKってこと?


ストラヴィンスキーと、セルゲイ・ディアギレフみたいに(笑)
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THE BALLETS RUSSES AND SPAIN

はい! これは不貞行為には該当しないんですって(笑)・・・なんか、おかしくね? って突っ込みたくなるのは私だけ?


まあ、とにかく・・日本では民放上でもモラルの上でも「浮気は悪」とされるらしい。
 
そのため罪を償うべきことであり、それゆえ慰謝料を払わなければならないということになるらしい。



一方、こちらの感覚では、配偶者が浮気しちゃった場合、

愛が冷めてしまったんだから仕方ないっしょ!というのが一般的な考え方。

で、さっさと離婚する夫婦が多い。 もちろん、加害者も被害者もないわけで、そこには金銭的なやりとりもない!



日本では「不倫」とひとことで片づけられてすべてが悪とみなされるそうだけど、こちらの場合はモラル上にや状況によっても違ってくる。

配偶者の目を盗んだり騙して、不特定多数とこっそり浮気している場合は、Flirtとかcheatの行為とされて、汚い行為とされる。

ところが、堂々と(?)別の愛人を作る場合は、love affair(ラブアフェアー)なんて表現で、新しい恋愛みたいなニュアンスで表現される。(もっとも言葉の使い方次第なんで、どれも一緒くたにする場合もあるけどね~)

昔の有名な映画のタイトルにもなってる。。。An Affair to Remember

何度もリメイクまでされた、不朽の名作・ロマンス映画の決定版とまでいわれてるけど・・
これってお互いに婚約者がいた二人のわけだから、こりゃダブル不倫の映画だよなあ(笑) 

日本だと、婚約中でも慰謝料請求が出来るそうだしね。
    ↓
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まあ、どんな場合だったとしても、ものすごく愛していて信じていた相手に不倫されてしまった方は、そりゃ、まずは怒るか絶望するかだろうし、心情はどこの国の人であっても一緒だろう。  失恋は辛いものなのだから。

こんなときは、せめて一発くらい殴って潔く終わりにする・・というのが、まあ、こちらの女性にはありがちなタイプ。

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さて、慰謝料請求ができる日本が良いか悪いか・・それはどっちとも言えない部分はあると思う。

悪い部分としていうならば、法によって加害者と被害が明確にされるため、被害者とされれば被害者意識が植え付けられてしまって、

復讐してやる! 私を裏切った配偶者と不倫相手にたくさんの慰謝料を請求してやる!
会社や世間にもばらして、二人に社会的制裁を加えてやる!


となっちゃうところ。

なぜか、最近の日本ではこうゆう考え方をする人がかなり多いのかもしれない。

びっくりしたのだけど、Yuotubeなどに「スカッとする話」なんてのがいっぱいアップされていて、いずれも、こういった復讐劇ばかりのようだ。

こんなの見て多くの日本人はスカッとしてるんかいな?

私はすごく嫌~な気持ちにさせられるるだけだし・・日本人恥ずかしいぞ!とさえ思ってしまう。。。


たとえ、相手がどんなに冷酷卑劣なアフォ男、アフォ女であったとしても・・それを選んで結婚、または婚約したのは自分なのだ。

どんだけ見る目ないんよ!ということでもある。 
類は類を呼ぶということでもある。

相手が最悪だったならば・・
「私はぜーんぜん見る目がなかったなあ!」と反省して次のステップへとつなげるべきだろう。

もしも相手が真剣に別の人を愛してしまったんだとしたら・・そりゃ、失恋だ。
どんだけ傷心だったとしても、相手を憎むのは、これまた自己中でしかない。

そこで復讐することで留飲を下げようとするなら、大人になれない子供の自己中行為に過ぎない。


アメリカにも低俗といわれる雑誌もいっぱいあるけどね~
dirtymagazine.jpg


もっとも、昨今の日本の不倫報道をみると、

まず、週刊誌が不倫スキャンダルをスッパ抜き、その後テレビで取り上げられ、あとはひたすらネットでバッシングを受ける、というのが、一つの流れとなってるみたいだ。

メディア側にしてみれば、政治や世界情勢に関わるニュースよりも、芸能ニュースなどの身近な話題の方が受けがいいってことで、作る側には「需要がある」ということなのだろう。

しかも、好感度の高い人や清いイメージを持つ芸能人の不倫記事ほど記事の需要が上がるんだとか。

そうゆう人ほど猛烈なバッシングを受けて、人々の罵詈雑言や懲罰ムードはヒートアップ、多額の慰謝料を請求された上、仕事さえ失うような社会的制裁を受けることになる。・・・その急降下の度合いが大きければ大きいほど記事になるそうだ。


こういった日本の風潮は、私には異常なことのように思えるんだけど、日本に住んでる人にとっては今や当たり前のことなんだろうか?

「まったく知らない他人」を目に余るほど批判する人がたくさんいる・・ということに「どす黒い異常性」を感じてしまうのだけど・・。



欧米の場合は、報道媒体が、「政治・国際情勢を報道する」媒体と「三面記事といわれるゴシップ記事」を専門に報道する媒体と分かれている。 

かつての日本でも分かれていたらしいのだが、今では日本にはその差はなく、メジャーな一流紙と呼ばれた媒体でさえ、よく売れる記事であればなんでも掲載するという。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1994年にフランスのミッテラン元大統領と愛人の密会がフランスの週刊誌に掲載された時があったけど、雑誌の発売元である出版社は「プライバシーの侵害」を理由に各メディアから大批判を受けた。

批判されたのは、プライべート問題を暴いた出版社の方だったのだ。

日本で同じようなことが起これば、当事者が謝罪会見を行うことになるんだろうなあ。

ミッテラン元大統領が愛人のアンヌに送った1218通のラブレターが書籍化されて、それが数年前に発売されているそうだ。
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フランスでは「プライベートな問題と政治家として問われるべきところは別」という考え方なのに対し、日本では、「政治家であるならば政治面も私生活も両方が清くなければいけない。 公私ともに人間性が一貫していない」といけないという考えなんだろうか?

いつから、そんなふうになっちゃたんだろう?


ドイツのシュナイダー元首相の場合は不倫が発覚したとき、「シュナイダーは新しい恋をみつけた」(„Schröder findet neue Liebe“)という見出しが躍ったという。

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Gerhard Schröder: Ehefrau Kim gewährt privaten Einblick in Liebesleben

読者の捉え方は、あらまあ、あのお年で若い女の恋人とは元気なこったなあ(笑)といった、ちょっぴり揶揄や羨望を含んだようなものが多かったそうだ。

ドイツでも、恋愛は「プライベートなこと」とされるので、公人の不倫が仕事に悪影響を及ぼす事はほとんどない。

彼らの感覚からすれば、不倫という感覚はないのだろう。
既婚者であろうがなからうが、「恋愛」として捉えられることが多いのだろう。


そんなわけで、欧米の多くの国においては、不倫(浮気)が原因で離婚になったとしても、それはプライベートの問題とされて慰謝料の請求は出来ないことの方が多い。


ただし、配偶者や子供に対するDVがあった場合はまた別だ。

専業主婦(または主夫)に対して、まったく生活費を渡さなかった場合、言葉による暴力などがあった場合は、罪に問われるし賠償金支払いどころか、離婚が成立したあとも、接近禁止命令も出ることがある。

また子供に対する親権は、離婚したとしても基本的には二人にある。
日本のようにどちらか一方に決められることはない。
(これもまたDVが絡んでいたりした場合などによっては、さまざまなケースが出てくるのだが・・)

離婚したけど仲良しの友達として、子供を連れて一緒に会うということができるというのも、こちらでは、よくあるケースだ。


日本では、愛の冷めきってしまった夫婦であっても子供のために別れない方がよいという考え方があるようだが、欧米では真逆の考え方をする方が多い。

愛が冷めた夫婦のもとに子供を置くくらいなら、シングルマザー、シングルファザーのもとに置いた方がずっと子供のため、という考え方なのだ。

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子供のことを別にしても、日本の場合は、「離婚」はネガティブに捉えられることの方がいまだに多いとも聞く。
なので「我慢する」という夫婦も多い。

我慢?・・・そんな感覚は欧米人には、まずない!(笑)

なので、さっさと離婚する、または、別居する。
(注:欧米では離婚届1枚提出するだけで簡単には出来ない。時間もお金ももっとかかることが多いので、とりあえず別居に踏み切ることも多い)

でもまた、これもまた良いことなのか悪いことなのかは、一概には言えない。

我慢して一緒にいることで、お互いにだんだん二人の絆が強くなっていって、深い愛情で結びついた夫婦になっていた・・という例もあるから。

単純明快なアメリカ人夫婦のように、愛が冷めたから別れる、また次の人なんてことをしてれば、お互いの理解を深めるチャンスをスルーしていくことに繋がるかもしれない。


じゃあ、どうすりゃいいんだ? と聞かれても・・そんなこと、私は知らんがな~(笑)

それこそ人それぞれ。


ただ・・・離婚を考えるときは、現状だとか相手の対応ばかりを考えがちだけど、本来は自分の心に聞いてみることかもしれない。

このまま継続して生活する自分と、離婚して生活する自分と、どっちの自分を愛せるか?で決断すべきことなのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それにしても・・昨今の日本の不倫騒動には不快感ばかりを感じてしまう。

政治家を批判するのなら政策にフォーカスして矛盾点を指摘するべきなのだ。

不倫問題を取り上げ糾弾することが政治家を批判することだとすれば、そっちの方が、不倫よりもよっぽど小汚い。


不倫に対してバッシングするより、暴力の方が大問題だろう!
言葉の暴力だって同様だ!

また、バッシングするなら、子供のための養育費を払わないヤツを見つけ出してバッシングしろよ!と言いたい。

Serving-Single-Mothers-In-Your-Church.jpg


離婚後に子供の親権を母親が持った場合、日本では約7割の父親が養育費を払っていないらしい。

理由は不倫は刑事犯罪ではないので、支払わないからといって日本には罰則がないそうだ。

アメリカだったらありえない!
養育費の支払いを怠った場合、当然のごとく罰則があり、最悪な場合は刑務所行きとなる。


それじゃあ、日本で離婚した場合は、貧困にあえぐ子供を作ってしまうことになる。
それこそ、人権問題だ!

法治国家のはずなのに・・日本には数々の人権問題がありそうだ。


聞いた話によれば、日本のアイドルタレントの雇用契約では「恋愛禁止」の条項が盛り込まれているとか…。

おいおい! こんなの欧米の感覚でいえば非常に不思議。 つーか、人権侵害としてこっちのほうが社会的問題としてクローズアップされちゃうことだろう。

それだけ、国によって常識は違うということだ。


079-illust-1.jpg
養育費を継続してもらえている母子世帯、24.3%


なぜ、日本がこんな国になってしまったんだろう。

民法は相変わらずで変わってないのに、これはもう、国民性が成り下がったとしか思えない。


少なくとも、70年代、80年代までは・・まだ、日本にもこんな風潮はなかったように思う。


そうそう・・私はアメリカに来てから初めて昔の日本のホームドラマというのを見たのだけど・・

ここにも書いたことがあるのだけど→クリスマスに思うこと、あれこれ。

ムー一族というTVドラマを見てびっくりしたことがあった。
   ↓
muuichizoku_main.jpg

老舗足袋屋の長男が家出して人妻と駆け落ちをしてしまうストーリーなんだけど、二人は純愛を貫いていく話になってる。
家族も応援し、最後には不倫された夫までもが、二人を気持ちよく許すという話なのにはびっくりだった。

今ならば、夫側から、妻と間男に多額の慰謝料を請求し二人をぶっ潰し、家族からは勘当される時代なのだろう。
そもそも、こんなのものは、現代ではホームドラマとして成立しないだろう。


法は昔から変わりもせず、相変わらずだったとしても・・少なくとも日本人の間では、脆弱な法すらもカバーする心情で支え合っていたのだろう。

単純なことだ。

身内じゃなくても、困ってる人を見れば助ける。
人のことはあれこれと批判しない。


極論を言っちゃえば・・法なんてどーでもいいのだ。
そういった人々が多ければ、ちゃんと国として機能していくのだから。


日本ていい国だったんだなあって思う

少なくとも、現在の日本の人たちは、常識だけに囚われずに、世界中に目を向けることが必要だろう。

そして、どうあるべきか?は自分のコアな部分に問いかけるべきだと思う。

法でも常識でもなく・・・。

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日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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