FC2ブログ

クラシック音楽から知った「平凡な一般人でもラッキー!」

休暇をとって日本に帰省していた同僚が戻ってきた。

ところが、いつも明るいオーラを発散してる人なのに、どす黒いオーラになってる。

げえ! なにがあったん? 
こりゃ近寄りがたいぞ!


と初めは逃げ腰になったものの、なにげなく聞いてみた。

「なんか顔色悪いよ! 体調崩した?」

「もう、日本で色々と大変だったんよ~!」
と彼女が語り出したところによると・・
遺産相続で弁護士まで介入してぐちゃぐちゃ状態になったことを皮切りに、しばらく我慢してきた仕事の不満までもが噴出し・・

もう手をつけられないような状態になってる。。。

そんな人に、大丈夫よ、頑張ってね、なーんて歯の浮くような慰めを言えるわけもない。


そこで話題を変えて、娘さんのピアノレッスンの話をした。

さすがに愛娘の話ともなると、いくぶん顔色は明るくなる。

「私、クラシックには無縁だったんだけど、娘にピアノを習わせるようになってから有名ピアニストの演奏を聴くようになったの。 私でもわかるようなクラシックで、何かお勧めない?」


そーだなあ~。。。

急に思いついたのが、こちらの演奏。
   ↓

Beethoven: Symphony No.7 / Ozawa Boston Symphony Orchestra (1989 Movie Live)

「うわ!オーケストラ? 交響曲なんて、私、ちゃんと聴いたことないし、よくわからないと思うなあ~。」

「のだめカンタービレ、全部観たって言ってたよね? これ、その中にも出てきた曲だから知ってはずだよ!
ま、とりあえず娘さんと一緒に聴いてみなよ!」
と、LINEでURLを送った。
   ↓
nodamecd.jpg
Amazonのサイト

「長いから、面倒だったら、終楽章だけでも聴くといいよ」
1st [0:20] 2nd [14:53] 3rd [23:37] 4th [31:27]
*4楽章は31分27秒から始まります。



その数日後

「うわああ! 凄--くよかったよ!もう、娘なんか感動して涙ぐんじゃったのよ!
小澤征爾さんて、ほーんとすごい人だっのね~。」

よかった~! 元気を貰えて・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、私も小澤征爾さんの演奏を生(ナマ)で聴いたことがない。
小澤さんどころか海外の超有名どころのオケ&指揮者のパフォーマンスやオペラも・・生で聴いたことがない私なのだ。


私の若い頃は、YouTubeもなかった時代だし、映像も見るならば、直接コンサートに行って聴くしかなかった時代だ。


ところがですね~・・一番の問題はお値段が超高いこと!!

あの時代でさえ1万円台はザラだったし・・たしか、某有名オペラの席なんか、3万円はしてたと思う。。。

moneyfried.jpg

音大時代に先生たちからは、どんどんコンサートに行け! ただし安い席じゃダメだ!一番良い席で聴け!と言われてたんだけど、

あんたね~、そう簡単に行けるわけないだろーが!
楽譜だって、いいヤツ買おうと思うとウン万円したりすんだから~!
コンサート代まで回んないのよね~。


そんなわけで、私がよく行ったのはロックコンサート(←クラッシックの超有名オペラやシンフォニーと比べれば安いから。)
また、当時の私の音楽はクラシック1本ってわけでなく、ブリティッシュロックやソウルも大好きだった・・というのも理由の1つ。


しかし今、メチャメチャ後悔している!
無理してでも絶対行くべきだったと。



Youtubeのナマを見るようになってわかったことだけど、

★CDと生演奏とでは全然違うということ (そもそも録音用と生演奏では演奏自体も、それように変えてるらしい)

つまり、生演奏でなきゃビンビンに伝わってこないってことだ。
演奏者たちのその時の気分の高揚度によっても、コンサートホールによる音響の違いによっても違うのだから。


たとえば、こちらのAmazonのサイトに入って、CDで同じ曲を視聴してみると・・

下の方にスクロールすると、この1楽章と4楽章が視聴できるので、 このの部分をクリック。
    
: ベートーヴェン:交響曲第7番 1. ベートーヴェン:交響曲第7番
: ベートーヴェン:交響曲第7番 2. ベートーヴェン:交響曲第7番




これを小澤征爾&ボストンフィルの動画を観たあとで聴くと・・

とても上手だしきれいで、コンパクトにまとまったいい演奏だと思うけど・・なーんかそれだけ。(もちろん、これが下手だとか芸術性に欠けるなんて話ではない)

しいて言えば・・こんなキレイな美味しいお弁当を食べてるようなカンジかなあ~。
ACMK004.jpg


お店に入って、じゅーじゅー聞いて、アツアツをふーふーして食べて、うわあ!おっちゃんの作る中華って絶品だ~!
   ↓
82cb92c943c494a6f06b2e66ef2fde54.jpg
https://fuji-totochan.com/eat/2676/

・・・みたいな感動がないってカンジかな? (←すべて食べ物で例えちまうんかよ?)


まあまあ、そう言ってしまえば・・舞台だってナマだし、TVとはぜーんぜん違うわけで、
別にクラシックの、オーケストラ演奏だけに限ったことじゃない。


それでも、
オーケストラの指揮者というものは、すごく特異な、不思議な存在だと思う。

2018-19-overviewimage.jpg


自分では何も楽器演奏はしないくせにめっちゃ演奏してる存在。

どんな一流どころのオーケストラが同じ曲を演奏しとしても、それは指揮者によって、まったく違う仕上がりになってしまうのは、すでに皆さん、ご存じのはず。


指揮者のお役目は、音楽の方向性を示し団員すべての思いを1つして曲を作り上げること。
その結果として、指揮者とそのオーケストラの個性が出ることになるんだよね~。

18brochurecover.jpg

ところが、そう簡単にはいかない(笑)

楽団員は大勢いて、そもそも人は十人十色、感じ方も音楽性もそれぞれ違う。
さらに、老若男女、国籍もバラバラだったりする。

そういったメンバ―すべてが、一点の曇りないとこで同じ方向を向く。
これは本当に凄いと思う。


それが指揮者のお役目と言われればそれまでなんだけど・・実際にそれをやってのけちゃう指揮者って、私には凄いとしか思えないのだ。


完全なる調和の世界


もしも、たった一人でも個人主義に走ってしまえば絶対に成り立たない世界だ。

なーんていうと・・自分を殺して皆に合わせるってことだね? と誤解されることもあるんだけど、
それはNO

自分を活かした上で全体の調和を目指すこと

目指すところは、さらなる高みなのだ。



俗に「息が合ってるね~」なんて言ったりもするけど、そんなことはオケにおいては当然だし~基本中の基本ってヤツだ(笑)

皆で一斉に音を出すとき、もしも0コンマ1秒、00コンマ1秒のずれがあっても、それは違和感となって聞こえてしまうのが音楽の世界。
音というのは実にシビアーだ。


それが出来るということは・・全員が同じ強い思いを持っているということだろう。
だからこそ皆が極限の集中力を保っていられるわけだし、息も合って当然。


それをやらなきゃならない指揮者は、すべての楽器を熟知して音を聴き取る鋭い耳を持ってるの当然のことだし、
さらに、全体のバランスを聴き取り、自分の目指す音楽の方向性を示して皆を誘導しなきゃならない。
気持ちも1つにしなきゃならない。


いやあ~。 指揮者って大親分みたいなもんやね~。

ところが、この大親分、自分一人では何1つ出来ない存在でもある。
団員がいなければ指揮者の存在はない。

ここらへんの関係性が、面白いとこだなあって思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「私もこれから、もっとオーケストラ曲も聴いてみたくなってきた。」

そりゃあ、よかったね~。

「でも、ああいう人たちって、生まれながら耳がすごく良くて、天分に恵まれた人たちなんだろうね~。」

さあ、それはどうだろう?


私が音大の1年のとき、聴音(音を耳で聴きとって楽譜に書くヤツ)をやらされたことがあって、
それがね、コントラバスパートだけを聴き取って楽譜にしなきゃなんないんだけど・・すっごく複雑に絡み合ってるヤツなんで、みーんな四苦八苦してた。
1年生でみんな未熟者だったせいもあるだろうけど・・とにかく完璧に聴き取れないのだ。

コントラバス
  ↓
bassist.jpg


ところが一人の女の子だけが、サラサラと楽譜に書いていく。 

ええ? なんであんたは、そんな簡単に出来るの~?

「私のカレシはベーシストなんよ。 ジャズだけどね・・
彼の演奏をいつもそばで聴いてたから、たぶん耳が慣れちゃってるんじゃないかな。」

 
クラッシック以外の演奏法では弓を使わないことも多い
     ↓
rockabilly slap bass


この彼女、他の成績はぱっとしない人だったが、ベースを聴き取る耳だけは凄かった(笑)

そう、「好きだから」かもしれない。
彼女の場合は、カレシが好きで、カレシの演奏も好きで、カレシのベース音が好きだったんだろうけどね。


私には、才能というのは後天的なものに思えてならないのだ。

いくら先天的な才能があったとしても、それが開花しなきゃ無いのと同じだし。

原動力は「好き」という熱い思いしかないように思う。
そこまで好きになれるかどうかじゃないのかな。


「なーるほどね~、みんな一流どころのミュージシャンとかアーティストは皆そうなんだろうねえ。」・・と彼女は納得しつつ、

「でもね~、 芸術分野の人っていいわよね~。 だって世俗に染まらずに好きな世界だけを一生懸命やってればいいんだもんね~。 私たちとは違うのよね~。 はあ。」・・と、またまた、ネガティブモードに入っていく(笑)


「そりゃ違うよ! 有名になっていけばいくほど出る釘は叩かれる、お金の問題もついて回るし、妨害や嫌がられだって大きくなるだろうし・・そうゆうのから上手に防御し立ち回りつつも、掃除洗濯して家計簿つける能力がなきゃ生活が破綻しちゃうのは、みーんな同じ。」

プラハにあるRudolfinumコンサートホール
   ↓

Rudolfinum.jpg

実際に小澤征爾さにしたって、ものすごい苦労の連続だったと思う。
もともと資産家の家庭に生まれたってわけでもなかったようだし、過去に起こったN響との確執問題ってのは特に有名な話だ。(TAP the POP


どんなに一流どころと云われる人でも、みーんな苦労はしてるわけで、
むしろ、彼らは一般人以上に過酷な苦労をしてるんじゃないかな~と思うのだ。


一般人で平凡に生きるということは、それだけ苦労も少なく済むってことかもしれない
苦労が少ない分、感動も少ないのかもしれないけど。



そこで、我々に感動を与えてくれる存在こそが、アーティストと呼ばれる人たちじゃないのかな。
(ざっくりアーティストっていったけど、ミュージシャン、落語・講談家、漫画家、小説家などなど、みーんな含めてのこと。)



まあ平穏無事に生きてきて、経験も感動も少ない我々なんだけど・・
ラッキーなことに、彼らからすべてを受け取ることが出来るのも我々。
(人から受け取って自分の血肉に出来ちゃうなんて超ラッキーだわい。)


それを与えるのが、彼らのお役目なのかもしれない。


ただし残念ながら、一流どころじゃないと、そこまでのものは与えて頂けない。
アートも、ただの娯楽(余暇の楽しみごと)で終わっちゃうことになる。


さらに、一流かどうかの判断も、これまた人によっても違うところかもしれないけど、

小澤征爾さんは、私にとって「一流どころ」の一人だ。


ベートーヴェン交響曲7番ならば、
私がもっとも好きなのは、この、「小澤征爾さん指揮のボストンフィル」1989年ですね~
この曲に関しては、ベルリンフィルより、やっぱボストンフィルだよな~って思ってしまう。
小澤さんの指揮は、ものすごーく緻密で、すごくパワフルで、まさに神が降りてきた~!ってカンジ。
それに見事に応えてるのがボストンフィル、ベルリンのは、なぜかもっと洗練され過ぎてるような気がしてしまうのだ。



残念ながら小澤さんの時代は終わったけど、どんどん新しい指揮者も出てるので、また楽しみです。

Vienna-State-Opera-House.jpg


何か1つでも、こういった「お気に入り」を持ってるといいもんです。

どんなダメダメな時でも、また新たにパワーを吹き込んでもらえますから。


あ、もちろん私、ここでクラシック音楽のお勧めをしてるわけじゃないですからね!

分野なんて、なんでもいいです。
それこそお好きなものを!

ただし、娯楽ではなく、魂に息吹を感じられるようなものを!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
雑記

ところで、クラシック音楽のコンサートって、なんで日本ではあーんなに高いんでしょーねえ?
糞見たいなもの(失礼!)でも数千円は取るし~・・・だからこそ、敷居が高いものになっちゃうのかも。
アメリカでも、クラシックは高尚な趣味みたいに思われるとこあるけど・・でも、日本ほどじゃないし~。

ヨーロッパだと、オペラ座のようなとこでも一番安い席では500円程度で観られるとか(立ち見席だけど)
そりゃ貧乏でも、いくらでも行けるわ~!

ウィーンのオペラ座で立ち見席を利用する若者たち。 気軽に行けて羨ましいっす。
   ↓
13415488opera.jpg


コメントの投稿

非公開コメント

Profile
スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

Calender
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
Link
☆HPはここをクリック↓☆
検索フォーム
カテゴリ
Diary
Alizona*銀の月*ショッピングサイトのお知らせ
Alizona*銀の月*では、ショッピングサイトをオープンしました。
ネイティブインディアンのホピ族を中心としたオーバーレイの銀製品を中心に、銀月の好みで集めてしまった逸品揃いですよ~(^^)v
☆ホピ族は、まさに、スピリチュアルな生き方を貫いてきた人々。
銀月のWEB、「ホピ族の話」をまずは、じっくり、ご覧ください。


Alizona*銀の月*の↓のURLから、お入りください。
http://sedona10silvermoon.web.fc2.com/index.html"