クラッシック音楽鑑賞とスピリチュアル性

「日本では、クラシック音楽や、バレエやオペラは高尚なものであるとして、敷居が高い!」と言われてる。

敷居が高くて何が悪い?今は、誰でもクラシックを味わえる時代なんだから、そのハードルを越えて来い!」


・・・と、天才バレエダンサーと呼ばれた、熊川哲也さんが言ったとか・・・。



私も、ずーーと昔は、クラッシック音楽をやってたんで、たしかに「クラシックってさ、みんな同じに聞こえるし、長いし、なーんか、敷居が高い!ってカンジなんだよね~。」

なーんて、よく言われてましたっけ。

まあ、マイケル・ジャクソンが好きでも、AKB48が好きでも、バッハが好きでも、それで、いいじゃないか!
人はそれぞれで、感じ方もそれぞれだからさ。・・・と言われてしまえば、それまでなんだけどね。

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私自身の話をすれば、
物心ついた頃には、なぜかクラッシックレコードがずらっと家にあったんで、そのうち、子供心の好奇心で聴くようになった。
(だからと言って、今、熱烈なクラシックファンってわけでも無いけどね。)

とりあえず、面白がって片っ端から聴いてたんだけど、超退屈~ってのも、いっぱいあった。
とくに交響曲つーのは、うんざりするものも多かったなあ。

ある日、マーラーの交響曲なんぞ、聴いてみたら、
「なんじゃいこりゃ! くそ長くて、ダラダラしてて、イライラする!」と思って、最初の方を聴いただけで、ぶちっと切ってしまった。

ちなみに、マーラーって、結構すごい人だったんだ~って、見直したのは、ずーーと後のこと。
有名な映画、「ベニスに死す」って映画を見たとき。

ラストシーンで、交響曲5番のアダージョが挿入されてる・・あの有名なヤツ。



なんと、切なくて美しいんだろう!って感動したんだけど・・・あれ、ちょっと待てよ!これって、あの退屈でイライラしてた、あの、マーラーだったんか~!!・・と、そのとき、初めて繋がった。

才能豊かな映画監督の手に掛かると、演技、映像、音楽が一体になって、しかも、その音楽の「美味しいところ取り」をしてくれるんで、自然に、すーーと中に入って、わお!感動させてくれるものだ。

つまり、一方方向だけで見るだけじゃなくて、ひっくり返したり光に透かして見たりすることによって、初めて良さがわかるって代物なのかも。。。

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NHKの番組だったと思うけど、「ブラタモリ」って番組があって、タモリさんが、東京周辺のあちこちの街をブラ歩きするだけの番組で、それも、何の変哲もないただの道やただの坂ばっかし。

その何の変哲もない道の、曲がり具合や塀や石積みの跡などに着目したり、古地図を持っていって、「あれえ、ここは昔は、川だったんだ。この川を使って材木を運んでたんだ! 材木問屋があって、イナセなお兄さんたちがいたんだ!」なんて、発見をする。

そうすると、ただの日常の坂に、ありありと情景が浮かんできて、そこには、時空を超えた世界が広がってくる。
何の変哲もなかった坂が、新鮮なものに見えてくるのだ。


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退屈に聴こえるクラシックも、そんなものかもしれない。

ただ、ぼーっと聴いてるだけじゃ、つまらんものなのに、自分で自主的に、何かの発見をしたときに、す、すごい!、面白い!と感じるものかも。

そのきっかけを作ってくれるのが、センスのある映画監督だったり、NODAMEみたいなアニメだったり、作曲家のバックグラウンドを調べることだったり、エピソードを耳にすることだったり、スコアを見ることだったり。

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スコアってのは、ま、楽譜ではあるんだけど、楽譜というよりは、建築家の設計図みたいなもんかもしれない。
実に緻密に、がっちりと計算され、記号で構成された理詰めのものなのだ。
まるで、コンピューターのプログラミングの言語かあ!

そんな冷たい設計図のくせに、それによって建造されたものにはが生まれるのだ。
すなわち「理性」と「感性」の完全な統合。そして、作曲家の心、演奏者の心、視聴者の心で一体となる。

何百年も前に死んでる作曲家のビジョンを、ちゃんあんと、共有することさえ出来るのだ。

そこに、面白みがあるんじゃないかなあ。


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音楽は「音」でしかないし、ことばもまた「音や文字」でしかない。

でも、その向こう側にある「何か」を聞くのが人。
その「何か」を聞き取れるようになるのも「人」。


「面白いか」「面白くないか」と言う以前に、

「面白がれる」のと「面白がれない」のとでは、まーーたく、人生の面白さが違うのは確か。

世の中には「面白いこと」と「面白くないこと」があるわけでなく、

面白がれる目や耳を持って「いる」か「いない」か、って事じゃないのかなあ。



だからこそ、提供する側、アーティストたちが心がけるのは、「面白がらせる」ことではないはずだ。

「面白がれる」多くの視点を与えるのが、アーティストなんじゃないかな。

もちろん、エンターテイメント性も必用だけど、単なるプリミティヴでストレートな「面白いもの」だったら、ちっとも世界は広がらない。
(つまり、誰にでもわかりやすい、サビの部分を入れて、リフレインして覚えやすく歌いやすくて、きれいなメロディーだったら、大ヒットはするけど、カラオケで歌われて、いつか飽きられる。それ以上の広がりは無いって事だ。)


アーティストは、いろいろな「ことば」「見方」「聴き方」を提示することで、面白がる五感を開いてもらう。

そして、その開いた目、耳でもって、より深く広い世界で共に遊ぶ・・・それが、ホントのアートの真髄なんじゃないかな。

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「スピリチュアルな感性を養いたいんですけど、どうすればいいんでしょう?

「霊感を高めたいって事?」

「えと、霊感を高めるってだけじゃなくって、もっと、色々なものが見えるようになるっていうか・・。」


こんな質問をされたことがあったけど、まさに、クラシック音楽の面白さを知ることとも共通してる。




そして、熊川哲也さんが言ったこと、

「敷居が高いなら、ハードルを越えて飛び込んで来い!」

これも、同じことじゃないかな。

敷居が高くても、僕は絶対下げないよ!という、アーティスト魂を、そこには感じる

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美しさ

あまりクラシックには縁がない私にとって興味深いお話でした。
友人はとてもクラシック好きです。

本当に人それぞれ好きなものが違うことに
よく不思議を感じる私にとって参考になりました。

読んでいて思ったのは、それになにかしらの美しさを
一瞬でも感じると、いつかハードルを越えて縁を
もてるようになれるのかも・・・ということです。

それは美しさかもしれないし、もしかしたら懐かしさかもしれなくて、
懐かしさなら前世とかが関係してるのかな・・・とか
勝手に考えが広がりました(^^)

ありがとうございました。

Re: 美しさ

どんなものでも必ず、美しさとか面白み、良さを持ってるんじゃないかなって思います。
初めから、シャットアウトしてしまえば、決してそれ以上にはならないけど、いつもオープンな状態にしていれば、「ほんの一瞬」を捕らえることも可能だし、そこから、新しい世界が見えてくると、私は・・ワクワクしちゃう。v-353

たしかに・・自分が惹かれるもの、懐かしさを感じるものには、前世の記憶が関係してるって事も多いようですよ。

あ、今度、前世について、ブログ書こうかなあ。e-68


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スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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