二人のウンベルトの謎

イタリア国王のウンベルト一世って、ご存知ですか?
世界史で、昔々、習ったのかもしれないけど・・私は、どっかで聞いた名前だったような・・・って程度しか覚えてませんでした。

monza.jpg


19世紀末、世界が激動の時代さなかの国王で、出身は名門のサボイア家の出身。
ヨーロッパってのは、ハプスブルグ家やら、ブルボン家などといった名門貴族の家柄があって、サボイア家も、そのひとつなんですねえ。

その国王にまつわる、ちょっと不思議な話を紹介します。

1900年7月28日のこと、

国王は、北イタリアのモンツァのレストランで、お付きの将軍と一緒に、食事をとることになった。
実は、翌日主催される競技大会に出席するため、この街を訪れていたのだ。



オーダーを取りにきたレストランの主人を見た瞬間、国王はなぜか、親近感を覚える。
初めて会った気がしないのだ。。。昔からずーーと知っている人のような気がする。


「将軍、あの主人をここに呼んでくれ。少し彼と話してみたいんだ。」

実は、国王自身は、まだ気がついてなかったのだが、このとき、従者すべては、びっくり仰天していたのだ。
国王とここのレストランのオーナーとは、顔が瓜二つ...だった。


やがて、レストランの主人がやってきて、うやうやしく頭を下げる。

「君とは、どこかで会ったような気がするんだが。」


「陛下は、鏡で私の顔をごらんになったにちがいありません。
わたしはおおぜいの人から、陛下によく似ていると云われます。」


「ああ、そう云えば、予の顔とそっくりだな。」
ここで、はじめて国王は、その事実に気がつく!

「ところで、名前はなんと申すのかな。」


「陛下と同じく、ウンベルトと申します。
1844年3月14日、午前10時30分、この世に生まれた時からの名前です」


「なに、1844年3月14日、午前10時30分だと?
それは、余の生まれた日と、時間まで同じじゃないか!では、生まれた所は?」


「トリノでございます」


「トリノ? 予もあの町の生まれだ。」


国王は、すっかり、驚いてしまった。


「それで、もちろん結婚しているだろうね。」


「はい、1866年4月2日に、結婚し、妻はマルガリタと申します」


「予の結婚した日と同じじゃ。マルガリタというのも、皇后のクリスチャネームと同じだ」


ここまで来ると、もう、不思議としか言いようが無い!


「ときに、その方には、子供はおるのか?」


「ビットリオという息子が、一人おります」


「なんと・・皇太子と、同じ名前だ。」



国王は興奮して声をふるわせた。


「ならば、その方がこの商売を始めたのは、いつからかね?」


「はい、1878年1月9日に。このレストランをオープンさせました。」


「それは、余が、イタリア国王になった日だ。」



ここまで何もかも同じとは!!


「余は、明日の競技会に出席するために来たのだが、その方も、ぜひ来たまえ。
また、少し話しがしたい。」

・・・・・・・


あくる日、競技会にて、お付きの将軍が、国王に耳打ちする。


「陛下、昨夜のレストランの男ですが、先程、突然、亡くなったそうです。
銃の手入れをしていた時、銃の暴発事故を起こしてしまい、亡くなったそうです。」

「ああ、なんという事だ!」

国王は、ひどく嘆き悲しんだ。

しかし・・・そのすぐ後、まさに、馬車のパレードのさなか、多くの群集の見守る中での出来事だった。

一人の男が撃った銃弾にて、国王ウンベルト一世は、即死した。


このエピソードは、「七つの世界の七不思議」という本に載っているそうです。

通俗的に、自分と瓜二つの人が、この世には必ず存在するものだ・・なーんて、よく言われてますねえ。
この話は、ミステリー話の1つとして掲載されていました。

また、海外のサイトでも、いくつか見ることのできる話で、まんざら、これは、作り話ではなさそう。
http://perdurabo10.tripod.com/warehousef/id8.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、ちょっと、このエピソードについて検証してみよう!って気になった。

事件の真相を探る部分と、瓜二つの人間の存在というスピリチュアルな部分、両方から考えてみよう。

●まず、ウンベルト1世を撃った犯人、ガエタノ・ブレーシという男は、アメリカに移住したイタリア系アメリカ人。

ニュージャージー州に住んでいたアナーキストで、イタリア語の無政府主義新聞la Questione Socialeの創立者のうちの一人。
まあ、バリバリのアナーキスト・・・というか、過激派素質も十分だったのかも。


それが、ウンベルト1世が殺害される、2週間ほど前に、急にイタリアに舞い戻る。

当然、それは、殺害目的でしょう。
しかも、その前に、同僚には何も告げず、借金をきれいさっぱり返済してる。
そのお金は、いったいどこから出たんでしょうかね?また、渡航費用は??

この当時、アメリカには、イタリア系移民は、いっぱいいたけど、移民のほとんどは、スラム街のどん底暮らし。
そこから、抜け出すために、マフィアの世界に入った人も多く、それで、イタリア系マフィアが有名になったってわけで・・・。



つまり、そんな金を持ってるってのが、まず不思議。
こんな殺人計画には、お金がどっさりかかるのだ!
同じ町内の、ビンボー長屋の男を殺るってのとは、わけが違うぞ!

殺害理由は、「虐殺への報復だ!」と、本人は言っているが・・。

実は、1898年5月7日、パン価格の高騰に対する大規模暴動がイタリアで起こり、暴徒化した群集が、宮殿まで押しかけそうになったときに、
フィオレンツォ・バヴァ・ベッカリス将軍が、軍に砲撃を命じて、百人余りが死亡した事件があった。
ウンベルト一世は、暴動鎮圧の恩賞を、この将軍に与えた。


それに対して、イタリア庶民の一人として、彼が、報復を行ったということだ。

祖国を離れてアメリカに移住したのに?
心は、熱き思いのイタリア魂がたぎってたって事だろうか?


本人自身が、本当にそう思っていたのか、それとも誰かに、筋書き通りに、そう言わされただけなのが・・・それは、わからない。

私は、ここで、ふと、ケネディーの暗殺事件を思い出してしまった。。。

john-f-kennedy.jpg

同じく、パレードのさなか殺害され、政府の公式発表とは、食い違う事実がいっぱい出てくるし、この事件の目撃者や関係者など、事件に関わった多くの人々が不審な死を遂げたり、災いに巻き込まれている・・・ものすごーーく陰謀の匂いがする事件。

下記は、ウィキペディアから、ウンベルト一世のパレード風景↓

Luigi_Sorio_-_assassinio_di_Umberto_I.jpg


しかも、この犯人のガエタノ・ブレーシは、牢の中で、事件から1年以内のうちに自殺、・・・と、最初は発表されていたが、看守によって殺害されたという話だ。

口封じ・・・ますます、陰謀の匂い、ぷんぷん。

とにかく、外国から人を雇って殺させて、口封じしてしまえば、足もつかないだろうからね。
よくある手口だよね~。

●じゃあ、誰が、彼に暗殺を依頼したのか、黒幕は誰か?

さすがに、激動の時代の国王となると・・彼の失脚を望む人々、敵対する人間はいっぱいいすぎて、絞り込むのはむずかしい。
ひょっとしたら、一人ではなく、複数だったのかも。


その一人として、マリーア・ソフィア・ディ・バヴィエラが、絡んでたって話がある。シチリアの王妃だった人。
(シチリアとイタリアの関係ってのも、まあ色々あったからね~。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/マリーア・ソフィア・ディ・バヴィエラ



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


●さて、ここでレストランのオーナー、銃の暴発事故を考えてみよう。

なんで、レストランの主人が銃を持ってた?しかも、なんで、前夜に手入れをしたんだろう?

この当時のモンツアって街では、レストランのオーナーでさえ、銃を持ってるのはフツウだったんだろうか?
これについては、データが無いんで、よくわからないのだが。


犯人のガエタノ・ブレーシは、犯行の事前に、よーくウンベルト一世の行動を調べてたようだ。
まあ、そりゃ、国王を暗殺するんだし、下調べは必須だろうね。。。

当然、そのレストランにも行ってた可能性があるし、オーナーが瓜二つの事は知ってただろう。

それで、両方殺した?

それも、誰かの指示だったんだろうか?

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

●生年月日、生まれた時間と場所まで一緒で、瓜二つ・・といえば、自然に考えれば、双子という事になる。

中世のヨーロッパでも、双子は不吉とされて嫌われていた事実もあることから、双子だったのに、あえて別々に育てられたんだろうか?
(例えば・・ルイ14世は双子だった。弟はバスチーユ監獄に入れられ、生涯を鉄仮面として生活した・・って話もある。鉄仮面は実在の人物だが、正体は不明。)

双子であれば、事故にみせかけて、オーナーも暗殺された・・・と考える方が、ますます自然になってくる。

しかし・・残念ながら、レストランのオーナーについては、調べようがない。

生まれてから、誰に育てられたのか?
どういうきっかけで、レストランを始めたのか?
殺された後、国王一家と同じ名前の、残された妻子はどうなったのか?

うーん、残念ながら、そこまでは調べようがない。

ただ、双子だったと過程すると、なぜ名前まで同じ名を名乗ったんだろう?
あえて、同じ名前を名乗ったのはなぜ?育ての親に付けられた名前で、ただの偶然?

しかも、奥さんや子供の名前まで同じ。レストランのオープンの日も同じってのは、なぜ?



まったくの偶然で、だからこそ「世界不思議ミステリーなのだ!」と片付けてしまえば・・・それまでなのだが。



これに関しては、な~んか、私はどこかに、別の意図を感じるんだよね。。。(←ただの私のカンに過ぎないけどね。)

同じ場所で同じ時間に生まれた双子の場合、算命学や占星術の見地から言えば、たしかに、内在的に同じ要素を持って生まれついているそうだ。

当然、遺伝子も同じものを受け継いでる。
そして、通常ならば、同じ親で、同じ環境で一緒に育つことになるわけだが・・・そうすると、以外にも、人生は、一緒というよりも、かけ離れたものになることが多いようだ。
もちろん、姿形、癖や嗜好などは、似ているにもかかわらず。全く別の人生を歩むことが多いというデータもある。



・・・・・・・・・

ここで、ニューエイジ的メルヘンチックな解釈をしてしまえば、

二人が双子だったとして・・・お互いが無意識の中でさえ一体となり、何もかも一緒の人生になるように、運命ずけられていたのだ。

双子ではなかった場合・・・実際には同じ腹から生まれた双子ではないが、両者は完全なる前世からのツインソウルであり、すべてが同じ人生となるように運命ずけられていたのだ。

なーんて、ことになりそうだが。。。

・・・・・・・・・・・

私は、このエピソードが、嘘の話だとは思えない。
ただ・・なぜか、そんな、全く同じ運命を担った二人、これこそ不思議、スピリチュアルな世界・・・という解釈で終わらせてしまうと、どこか、釈然としないものが残る。

たしかに、スピリチュアル的に見れば、二人のウンベルトには、前世から続く因縁があったような気がする。
最後に、二人が出会い、そして、同じ日に殺されている・・という事実をとっても!

でも、まだ、二人の隠された事実はありそうだし、さらに、そこに多くの人々の思惑や陰謀や感情が、渦を巻いて、引き起こした事件という気がするのだ。

一人は、代々続く名門貴族出身の国王、そして、もう一方は、イタリア北部の小さなレストランの主。

しかし、死は、同じようにおとづれる。

結局、考えてみただけで・・何にもわからなかったんだけど・・皆さんは、どう感じましたか?


ちょっと余談だけど、ウンベルト一世の奥さん、マルガリータ王妃って、あの、ピッツァ・マルガリータ(Pizza Margarita)の人だったんですよ~!!急に・・お腹すいてきた。。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/マルゲリータ_(ピッツァ)

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双子

偶然では片付けられない出来事ですね(@@)

算命学では双子はなるべく一緒に同じように生きれば
良いと聴いたことがあります。

実際、私の友人の双子姉妹は全く同じ時期に
シングルマザーになり、ずっとイ一緒に子育てを
していてまるで一心同体な感じです。


そうして考えるとこの王様とレストラン店主が双子だったら
関わりもなく全く違う生き方をしてきたことが寿命を縮めた?とか
考えたりもします。

しかし本当に事実は小説より奇なりですね。

Re: 双子

双子は、なるべく一緒に生きられれば良い・・というのは、なんとなく納得させられる話ですね。
本来1つとして生まれたものならば、一緒に生きるほうが、より自然に即した生き方でしょうから。
一緒にいれば、何よりも心強いだろうしね~♪

そういえば・・私も、ふと思い出した双子の話。

50代半ばのアメリカ人婦人の双子ですが、独立独歩タイプ、がんばり屋、意固地なタイプ・・という星の元に生まれてるようで、一人は、若くして家を飛び出し自分でかなり苦労して成功した人で、口うるさいけど、面倒見の良い明るい人になり、もう一人は、頑固で、粘着型の、イジイジした暗いタイプになったそうです。

で、二人はものすごーく仲が悪い。姿形や嗜好までは、ものすごく似てるのに。。
二人とも、同じように結婚し離婚してるとこまで、同じなのに。

きっと内在してるものが、ポジティブに働くかネガティブに働いたか、の結果が性格として現れてるだけで、中身は一緒なのかも。そして、自分のある一面を見るがゆえに、お互いを嫌ってしまうのかも。

この二人が何かを克服して、一緒に仲良くなれたら、きっと、もっと安らかな人生を歩めるんじゃないかな・・な~んて、ふと、思い出しました。

いつも、興味深いコメント、ありがとうございます!v-278



> 偶然では片付けられない出来事ですね(@@)
>
> 算命学では双子はなるべく一緒に同じように生きれば
> 良いと聴いたことがあります。
>
> 実際、私の友人の双子姉妹は全く同じ時期に
> シングルマザーになり、ずっとイ一緒に子育てを
> していてまるで一心同体な感じです。
>
>
> そうして考えるとこの王様とレストラン店主が双子だったら
> 関わりもなく全く違う生き方をしてきたことが寿命を縮めた?とか
> 考えたりもします。
>
> しかし本当に事実は小説より奇なりですね。
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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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