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8/15に歴史を考えてみた(その3)

8/15に歴史を考えてみた(その2)からの続きとして

今回は私が原爆に思うことを書こうと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

原爆について、私たちが学生時代に教わった認識では、

「原爆は悪だけど、アメリカが戦争を終わらせるためには仕方のない事だった。」


ということになっていた。

これは、日本のみならず、アメリカの学生もまた、そのように歴史の事業で学ぶという。

アメリカの場合、アメリカ史のすべてを網羅しないといけないらしく、歴史の教科書はすごく分厚い。
A4判ほどの大きさで1000ページ前後はあると思う。 (アメリカでB5判はめったに使わない)

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一方、日本の歴史の教科書って、B5サイズで440ページくらい。

yamakawahistry.jpg

なんで、アメリカの歴史の方が浅いはずなのに、こんなに分量が違うのかというと・・

●アメリカには日本のような全国共通の指導要領や教科書検定制度がないので、出版社側が自由に編集できること。

●アメリカの教科書では論争的なテーマについて幅広い意見を提示している。
これは、歴史の授業が生徒に批判・評価能力をつけるため、討論を中心に組み立てられているため。


なので、アメリカの教科書は学校によって、どの教科書を採用するかによって違ってくるし、また時代によっても違いは出てくるだろう。


ちなみに私と同世代の人に、歴史の教科書では、原爆のことはどのように書かれてた?と聞いたところ・・

ほんの1-2ページだけだったし・・

内容は、例のきのこ雲の写真、犠牲者の数、原爆が投下された理由(原爆が戦争を終結させた)

そして、アメリカと日本はトモダチになり、今ではすべてがうまくいっている。めでたし。めでたし。



だったそうだ。


それに、とくに授業でも、それについてのディスカッションはなかったそうだ。(ディスカッション好きのアメリカなのに?)

だから彼もまた、原爆は戦争を終わらせるためだったんだ~、今はアメリカと日本は仲良し~と、漠然と思っていたという。


私と認識とほとんど変わらない(笑)


ところが真実はわからない! 

その後、調べたところによると・・


すでに敗戦は濃厚だったので、日本政府は全面降伏の準備があることをすでに敵側にも伝えていた。
ただ1つの懸念は、天皇制だけを残してもらうことだった・・。


だとすると、「戦争を終わらせるため」にという理由が成り立たなくなる。

アメリカ内部の1部の人たちが、その情報を握りつぶしてしまったのか?

なんのために?

  

原爆を落としたいから。
他国にも原爆の威力を見せつけたかったから(とくにソ連に対して)



というのが、歴史修正主義者の主張だ。(オリバー・ストーンは有名、また一部の歴史学者など)


一方、伝統的な歴史学者は、今なお原爆は戦争を終結させたと主張する。

彼らの主張はこうだ。


●そもそも・・真珠湾攻撃を仕掛けたのは日本だ。

これに対する歴史修正主義者によれば・・
アメリカ軍部では、日本の無線を傍受していて・・すでに真珠湾が攻撃されることを知っていた。
知っていてあえて無視した(彼らを見殺しにした)、戦争突入の大義名分が堂々と得られるから。

うーん、これについては・・過去のアメリカの「リメンバーXXX!」のスローガンを考えると、実にありえそう!と思ってしまう私

●日本本土上陸を実行すれば、多くのアメリカ兵を失うことになる。
彼らの命を守るために必要だったのだ。


アメリカ側では、残虐性を帯びた鬼畜日本兵! 死をも恐れないクレージー日本人!と思われていたらしい。

こんな奴らと戦えば、負けがわかっていても降伏しないだろうし、いたずらにアメリカ兵を失うことになってしまう・・というのが理由。


●捕虜となっているアメリカ兵を救うため。

欧米では正々堂々と戦い、負けを認めたら捕虜となる、敵方であっても、共に戦って捕虜となったものには敬意を示すこと・・というのが正しいとされる考え方。

ところが当時の日本では、捕虜となるよりは死を!とされていたそうで、生きて捕虜になることはもっとも恥ずべき行為だったとか。そこで、戦争捕虜に対しては対等な人としては扱われなかったそうだ。 虐待は日常、殺してもいいような存在だったらしい。

捕虜たちが死に至るのは時間の問題だっただろう。


実際、捕虜収容所に入れられていた元米兵が、勝利パレードのときに、トルーマンの家族に、

「日本に原爆を落としてくれてありがとうございます。 おかげで私たちは命が助かったんです。
あれが、もう少しでも遅かったら私たちは殺されてました!」
・・・と涙ながらに感謝したそうだ。

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実際、私自身もアメリカに来て、退役軍人のじいさんたちから・・似たような話を聞かされたことがある。

ある米海兵隊のキャプテンだった彼は、当時長崎への上陸計画が計画されていたが、もし実行されれば日本軍の反撃に遭って、部下の多くを失うと悩んでいたそうだ。
だから長崎に原爆が投下されて戦争が終結したと聞いたとき、心から安堵したという。



そして一方、広島や長崎の話を聞けば・・

あまりにも無残、残酷、悲惨過ぎて、絶句するばかりだ。


あ、そういえば・・
「はだしのゲン」は、2-3年前に図書館の閲覧を禁止するとかしないとかって問題にもなったっけ。

子供にはグロテスク過ぎるとか、歴史修正主義者の悪影響だとか、天皇制を反対する思想が込められてるとか・・ってことだったような・・(笑)

そこじゃないよな~!と思うのは私だけ?


前にドラマ化されたヤツをみたけど、

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中井貴一さんのお父さんが、かっこよかったなあ(←そこでもないだろ~が!)


こういった日本の広島・長崎サイドらの視点でみれば・・

軍人でもない一般市民の命を奪ったんだから、原爆を落としたアメリカこそが悪人!

という感情で掻き立てられてしまうのだけど・・



しかし、当時の常識としては・・

あれは戦争なのだ。
人々(連合国でも枢軸国であっても)は市民を攻撃する行為を正当化できると思っていたわけだし・・

事実、当時行われたことのすべてについて、多くの「正当化」がなされてきたことだって事実だ。


また、原爆ほど残虐なものはないと言う人もいるけど、残虐な行為なんてほかにもたくさんあったのだ。

東京大空襲では死者数は広島に匹敵するらしい(放射能の被害はないというだけだ。)

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累々と並ぶ黒焦げ死体の山の写真をみたけれど、絶句してしまうばかりだった。

親戚のおばあちゃんから、焼け爛れた人の群れが隅田川に入って絶叫しながら、みな死んだ・・という地獄絵図の話を聞かされたことがあった。

まず・・なんで民間人がこんな目に合わなきゃならないんだ!って、思った。


では、民間人を殺してはいけないけど、兵士ならばどんな殺し方をしてもいいのか?
生物兵器を使ってもOKか?

また、捕虜となった兵士ならどんなふうに虐待しようが殺しても構わないのか? 
捕虜となれば民間人と同様でないのか?


色々な疑問が湧いてくる。

そもそも、殺された人の数が問題でもない。

問われているのは、人としての倫理観だ。


戦争における倫理観?
めったにお目にかかれないような気がする(笑)

どれも最悪の出来事であり、どれも正当化することはできない。


アメリカにおいても、伝統歴史学者と歴史修正主義者が集まると、最後はただ怒鳴り合うだけになるという。

どちらか一方の極端な主張だけを採用しようとすれば、なにも前に進めない。 いがみ合うだけになるだろう。

こんな人たちには不快感しかない。

また、原爆投下をしたアメリカに対して、謝罪しろ!と叫ぶ日本人も不快だ!


原爆投下に謝罪しろ!と要求するならば、真珠湾先制攻撃に対しても謝罪を要求されても当然ということになる。

そのほか、捕虜への虐待、惨殺にも、南京事件やら、731部隊のことにしても・・・日本側だって、叩けばいくらでも出てくる。

当時の日本国民(兵士ではない人たち)ですら、米兵を竹槍で突き刺して殺せ!と教えられていたらしいから。
そうなれば、決して無抵抗な民間人ではなくなってしまう。


謝罪!
単なる謝罪?

そもそも、そんなことから・いったい何が生まれる?


オバマ大統領が2016年だったか・・広島を訪れて原爆死没者慰霊碑前に献花して、スピーチしたときも、
ぜんぜん謝罪をしなかった!という点が大きく取り上げられたとか。

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太平洋戦争で生き残ったアメリカの退役軍人に対して、彼らの心情を思えば、原爆投下が間違っていたと言うことはできない。
だからといって、原爆投下は素晴らしい考えだった、という正当化はできない。

それは、大統領の立場として当然のことだと思う。
むしろ、政治的な面よりも、人としての面においても・・。


日本人が言う、謝罪の目的はなんだろう?

そもそも、オバマはあの時代を生きた世代ではないし戦争に直接関わっていないじゃないか?
なぜ、そんな彼に謝罪を求めるのかが・・、私にはわからない。

トルーマンに謝罪を求めるなら、わかるんだけど・・。


謝罪によって、罪の意識を植え付け上書きさせたいんだろうか?

それじゃあ、まるで・・慰安婦問題がどうとか叫んであちこちに銅像まで作っちゃう・・ようなレベルになってしまう(笑)

謝罪させて罪を認めさせて、相手国を貶めておいて、しっかり賠償金をゲット!が目的?
だとしたら、それこそ、まさにポリティックだ(笑)・・・それもいやらしいやり口だと思えてしまう。


だからといって、

戦争だったんだから仕方ないよ! もう、なかったことにしよーぜ!ってことではない。

しっかりと、すべての人々に、

広島・長崎で起こったことのすべてとアメリカ側に起こったことのすべても・・両サイドのすべてを!

何も隠さず事実のすべてを知らせること、知ることだと思う。


私たち世代のすべきことは・・・それらを罪の意識として捉えるのではなく、

託された責任として受け止めるべきではないだろうか?


未来において、物事を少しでも良くするための責任だ。


戦争において、

原爆によって家族を失った日本人もいれば、日本人によって家族を失ったアメリカ人だっている。

どちらが辛いか、悲惨かなんて・・はかりにかけるようなことではないし、また、出来ようもない。

そこから抜け出すのは並大抵のことではないだろうけど・・、

それでも、あの、ヴィクトール・フランクルのように、

「それでも人生にYESと言う」


それは希望であり、

同時に、私たち未来へ課せられた責任でもあると思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは今の私が思うことだ。

若い頃の私は、そんなことまで考えてもみなかったし、教科書に書かれていた数行の事実しか知らなかった。


子供の頃なんて・・戦争映画大好きだったし~!(←信じられん)
戦場にかける男の熱い友情とか、戦闘シーンに、ぐっとなってる子だった。

とくにこの映画は小学校のときに、大ファンになってしまったくらい。
    ↓
眼下の敵poster

そしてずいぶん前に、こんな戦争の話もアップしてたくらい(笑)
   ↓
武士道・騎士道:惻隠(そくいん)の情

これは実話であって、実にヒューマニズム溢れる話なんだけど・・

こんな男ばかりじゃないし~、戦争なんて大半は醜いものだ!と知るのは、それから後の事。

ソルジャー・ブルーだとか、プラトーンをみたりしたあたりから・・だんだんと私も学んでいったわけです。。。

まずは、さまざまな角度から事実を知ることだと思う。


・・ということも、映画から学んだような気がする。
でも、本当は、ちゃんと教科書から学べる世の中になって欲しいと思うのだ。

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