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サラリーマンの憂鬱

「うちの会社、成果主義でさ、自己アピールが巧い奴ほどボーナスがいいってのは頭にくるよ!」

といってる日本人サラリーマンの方がいました。


もちろん、サラリーマンの方ならよーくわかるでしょうが・・・そうではない方のために、いちおう説明しておきます。

年功序列主義・・・勤続年数によって昇給や昇格が行われてきた日本の従来のケース

成果主義・・・その人の実力、仕事の成果、成績によって評価をするシステム。
年齢や学歴、勤続年数や経験値などに左右されることなく、昇給や昇格が行われる。



日本ではバブル以降、つまり・・1990年代の半ば以降あたりからでしょうか・・多くの会社が成果主義に移行していったようです。

もちろん、日本だけじゃないです!

中国でも取り入れられてるし、アメリカは昔から成果主義だし、昔は年功序列を重んじていた韓国でさえ、日本より先に導入したそうです。


私も若いころは、成果主義には大賛成で、これは、もっともじゃないか!実に平等な制度だ! と思ったものです。


ところが実際に働いてみると・・・そうではないことが、だんだんわかってきます(笑)

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私がアメリカに来て、最初に働いた企業は、日系企業でしたが・・やはり、成果主義を取り入れた会社でした。

そのため、自己評価表を毎年2~3回提出させられます。

かなり、細かい項目に分かれていて、たしか5段階評価で、私は最高点の5か4ばかりをつけた記憶があります。

もちろん、ほとんどミスもなく会社側が要求する仕事に対する成果は上げていると思ったからです。



次に直属の上司に呼ばれて、その評価表をもとにインタビューが行われるしくみになってました。

すると、私の上司が、

「キミね~、これじゃあ、困るんだよ。 ほとんどの人はね、だいたい真ん中の3くらいをつけるものだよ。 たまに、4とか2とかを散らばらせてね~。
キミが大変良くやってるのはわかるけど・・・悪いけど、これ、書き直してくれる?」


はあ?

それじゃあ、実質上の最高点が3の真ん中だとすると・・ペーパー上の4とか5はなんのために存在するんだろう?

とくに、この会社、「自分の与えられた仕事以上のことをやったりしてはいけない会社でもあり、新たなアイデアも受け付けてくれない会社でしたから・・・うーーっむ、それじゃあ、4や5へ行くにはどうすりゃいいんだろう?

そもそも・・・自己評価表を提出する意味っていったい何?って、思ったわけです。


思わず、そこらへんのとこを突っ込んで質問しようと思ったものの・・

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ま、この上司を困らせるだけなことは明白だったし、その結果、いきなり首にされても困るので会社の意向に従うことにしちゃいました。(←大人の選択ってヤツです)

アメリカでは、ある日出社すると首を言い渡されて、その場で荷物をまとめて帰るなんてこともよくある光景ですから。



そのとき上司の方から、

「キミはアメリカに来て初めてウチで働いたわけだし、自己評価シートも初めてだったから、よくわからなかったのも仕方ないよね~。」と、大変同情的なお言葉(?)を頂いたものです(笑)


もちろん、こんな会社ばかりじゃないです。

会社によってそれぞれなので、そこは念のため。


これはずいぶん昔のことですが・・・私はそのとき初めて「成果主義についてあらためて考える」ことが出来たわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もちろん、成果主義にもメリット・デメリットはあります。

一番よく言われるのは、社員のモチベーションをあげる・・・ってことですね。

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成果を出して昇給、昇進につなげよう! おう!!

これは大変よろしいことですね~。


しかし、これがデメリットになることもあります。

平等で正当な評価を下さなければモチベーションには繋がらないってことになります。

次に大事なことは・・その評価に個人個人の社員が納得しなければ、逆にモチベーションを下げることにもなっちゃいます!




本来の目的ならば・・
自己評価したものを、さらに第三者である上司や他の人々の意見を取り入れて、お互いに納得した上で、さらに明日に繋げるってとこに意味があるわけですから。


となると・・セールスの売り上げ成績の方が、一目瞭然で誰もが判断し易いでしょうね。

しかし、技術職、研究職などの内勤業務だったら、どのように評価を下すか?って問題が出てきます。



となると・・最初に言ってた人のように、自己アピールの旨い奴ほど高評価がつけられるなーんてこともアリかもしれませんね(笑)



一方、セールスマンなら評価しやすいか!というと、実際のところ、そうでもないようです。

「売り上げの数字だけじゃないだろ!」って声もあります。

強引に売り上げて数字だけ伸ばして、後からクレームの山って奴だっているんだぞ!
そのクレームを上手に胡麻化してしまうヤツだっているんだぞ~!


と、さまざまな不満の声もあります。

つまり、納得していない人が多いってことかもしれません。


しかも、それを声にして会社側に問題提起をする人も少なくなってきているのが現状のようです。
こんな世の中ですからね~。



これじゃあ、従業員のモチベーションががーんと上がって、どーんとイノベーションが起きる、なーんてあり得ないかもなあ~。

なーんて思いました。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なぜ、会社側は従来の年功序列をやめて成果主義にしたか?

もちろん、それは経費削減です。


かつての日本は、入社すると定年までその会社で勤め上げる終身雇用が当たり前でした。
会社は社員の生活を保障する賃金を提供し、それが年功序列制度につながっていたわけです。

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ところが、バブル崩壊による業績の悪化。

真っ先に考えることは、コスト削減、しかも人件費!
原料費はどうしても削れないけど、人件費だったら一番削れるわけですから、手っ取り早いってわけですね~!

高齢化社会に突入したことで、社員の高齢化が進んでいることも大きな要因のひとつかもしれません。
従来の年功序列制度だったら、給料を下げることが困難ですからね~。


ご存じのとおり、正社員雇用よりも、いつでも好きなときに首を挿げ替えられる派遣社員を多く導入するようになったのをみても、わかることですね。

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つまり、成果主義は会社側にとって実に都合のいいシステムなわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だからといって、会社側は非人道的だ!とか、ここで一方的に、そんな批判をしたところで・・

会社だけでなく政治も社会も、何もかも、現在のほとんどすべての方向性がそこに置かれていることを認識しとく必要はあると思います。



現在の政治の目指すところでさえ、カネと軍事力ですもん。

国民一人ひとりの生活を守るための政治じゃないわけですから・・・そりゃ、企業だって非人道的なのは当然だと思います(笑)
大変遺憾に存じますが・・(←誰かさんの口マネしてみる)


これは2016年度のグラフだけど・・これによると、日本もしっかりと上位に食い込んでいるのがわかります。
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で、中国、インド、韓国が・・負けるもんか~!と、どーんと伸びたのがわかります。
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http://www.garbagenews.net/archives/2258869.html


これが良いか悪いかは別として・・

つまり、世の中はこうゆう傾向にあるってことです。


軍事力というのは、守るか攻めるかの大義名分を無視して言えば・・・つまり、戦争準備ってことですね~。

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私は個人的に、戦争したけりゃ、トップ同士の試合で決めてくれ~て思うんですけどね~。
そうすりゃ一般人を巻き込むことなく、無駄な経費も使わず資源も守れる。



ある、若い政治家さんから聞いた話では、
「1年目に先輩たちから言われたことは、まずは、営業活動に力を入れることだったそうです。

え? 政治家の営業活動って?


真っ先に、票集め、資金集めを重点的にやらなきゃならない!ってことだそうです。
それが何よりも大事だと言われたそうです。


「僕は、それを聞いたときに、え?そんなことのために僕は政治家を目指したんじゃない!って思ったんだけど・・
まず、その基本がなければ、やりたい事ひとつできないんだぞ!って言われてしまいました。」



うーーん、

こうやって若い政治家さんたちのモチベーションをめっちゃ下げて・・・

別のタイプの政治家さんになっちゃうんですかね~。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちょっと話がずれましたが・・・

社会全体が、このような意識になっているということ。

弱肉強食、
カネと力こそが報酬であり、それを判断基準にもしている



国も会社もそうですし、もちろん、個人だって・・そう思ってる方も多いのかもしれません。

だからこそ、少しでも多い報酬をゲットし昇進を狙い、人よりも上を目指そうとする。

競争社会にしてモチベーションを煽る方法を取ろうとする。




もちろん、これは大人の社会だけじゃないですよね?

子供社会も、多くはこうやってモチベーションを煽る世の中になってるわけです。


だからこそ、逆に不満も噴出してくるわけですよね~。

私はアイツよりも、ずっと仕事が早いし正確なのに、なんで、アイツの方が給料が高いんだ?

犯罪すれすれの事をやってるやつの方がなんで評価されるんだ?

私は10年かけてノーベル賞をとったのに、これを会社の実績にされてしまった?





もちろん、私も何度も、これに近い苦い経験はいっぱいしてきてます(笑)


でも・・ふと、気がついたわけです。


それって、私自身もまた、他人と比較することに重点を置いてたんじゃないか?
会社や他人の評価を気にしてたからじゃないのか?


と。


だからこそ、この世は不条理だ~!と、叫びたくもなるわけです。

まさに、これこそが、競争社会の申し子なのかもしれませんね。

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他人と比較すること=他者からどう思われてるか気にすること
根本にある競争意識


そんなことを常に恐れて気にしている。

自分が思っていたより他者の評価より低ければ、不公平だ!と怒るか、自分はダメな人間だ!と自信喪失してしまう・・・。

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それってバカバカしいよな~!
・・って思ってから、私は、すっかり自分の意識が変わりました。

人から高い評価を受けなくても、給料が安いままでも、そーんなことはどーでもいいや~と。


もちろん、仕事というのは代価が与えられるものです。

代価とは、他者がそれに見合った商品またはサービスに対して支払うべきもの=お金



ところが、この代価の基準だって、なかなか難しいものだと思います。

例えば、ものすごーく素晴らしい商品を作っても、相手に支払う能力が無ければ上限以上の金額は支払うことはできないわけだし、・・・

そもそも評価なんて人間のすることなんで、どんなに公平な評価をしようとしても、それで、すべての人が納得できる評価ができるか?というと、そこには限界があると思います。

見る人の主観が入ってしまうのは否めないことだと思うんですよね。


だからこそ、より良い評価を得ようとするには「自己アピールする」ことも必須だったり・・・「自分を大きくみせるとか」「ゴマする」とか(笑)、そういった努力も不可欠という考え方があるのも納得です。


ところが、私の場合は、そんなことにまで注意を払ったり、評価で一喜一憂することが、なんだかバカバカしくなっちゃったわけです。

そこで、
日々自分自身で納得できる良い仕事をするのみ。というところに落ち着きました。


私の行きついた代価は、

ま、ギリギリでも生活できてればいいんじゃね・・・・て、とこで落ち着いたわけです。

仕事って、たとえどんな小さなことであっても何らかに貢献することであり、ひいては、人のためになってることだと思います

私にとっては、こっちのモチベーションの方が大事になりました。


それで、もしも、

花形プロジェクトを外されて、たとえ窓際に置かれたとしても・・時間ができた分、これは好きな勉強に使えるぞ~♪と喜び、

首になったところで、こりゃ!なんかの新しいチャンスを与えてもらってるのかも~♪

と・・そんなふうに感じるようになりました。


すると、ある人から、「オマエって、ほーんと生き下手だよな~!」って言われちゃいましたが・・(笑)

生き下手結構!っと、今では胸を張って思ってます。(←アホか~!)

生き下手どころか、私は完全に、世にいう「負け組」ですね~(笑) でも、胸を張った負け組でいようと思ってます。



これは、あくまでも私の場合ですが、

なぜか、こんなふうに意識を変えただけで、かつてなかったような充実感が感じられるようになりました。


若い頃の私は、競争社会で頂点を目指すべく、必死に勉強したり人一倍努力もしてたはずなんだけど・・なんか違うんですよね~。

どんなに勉強しても努力を重ねても・・なーんか、どこかで楽しくなかったし、充実感もあまりなかったような気がします。

そりゃあ、給料がアップになったり昇進は確かに嬉しい出来事だったんだけど・・・それって一時的な嬉しさなんですよね~。
いつもなんらかの欲求不満を抱えてたような気がします。


子供の頃、テストで100点とって他人にちやほやされても、そんなもんかな~ってカンジと似てました。。。
嬉しいだけど・・どっか嬉しくない部分もあって、なんか満足感がないってカンジですかね~。



・・・・・・・・・・・・・・・・

かなり古いんですが、黒澤明さんの作品で、「生きる」という映画がありました。

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モノクロ映画だし、超地味~な映画です。

一般的には、ニューマニズムを原点とした映画だとか、お役所仕事に代表される官僚主義を批判した映画ともいわれてるんですが・・・私としては「仕事をする」意味を追究した映画って気がしたんですよね~。

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今は亡き、志村喬さんが演じる、市役所勤めの市民課長さんで、毎日書類の山を相手に黙々と判子を押すだけのお仕事です。

このまま無事勤め上げて定年退職・・・(←まさに年功序列主義の時代)

市役所内部は縄張り意識で縛られてるわけだし、面倒な住民の陳情は市役所や市議会の中でたらい回し。

ま、仕事なーんてそ~んなもんだし~と思いながら、どっか無気力になってる男が、あるとき、胃がんで余命いくばくもない事を知ってしまう。


そこから、彼は、市役所でメチャメチャ働き出したわけです。

頭の固い役所の幹部たちを相手に粘り強く説得するし、ヤクザ者からの脅迫にも屈せず、住民の要望を取り上げていく・・
そして最後に死を迎える。

そーんな映画だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結局のところ、年功序列主義をとろうが成果主義をとろうが、たとえ、どんな世の中であろうが・・・

自分がどのように生きるか!ってことなのかもしれませんね。


人の一生なんて限られたものです。

どれだけ自分が満足して生きられたか!に尽きるのかもしれません。


もちろん、競争意識や闘争心が決して悪いとは思いません。


この映画の課長さんだって、「頭の固い役所の幹部たちを相手に粘り強く説得し、ヤクザ者からの脅迫にも屈せず・・」なーんてのは、ものすごい闘争心だと思うわけです。


ただ・・・その使い方を間違ってしまうと、とてつもなくネガティブなものを放出するだけって気がするんですよね~。
それは、自分にとっても、他人にとっても、社会にとっても。



おそらく、多くの人たちが、競争社会の申し子をやめたときから、社会は別の方向に動き出すようになると思います。


そのためには、何をするか?

それは人それぞれだと思います。

「営業をしない政治家さん」を志すのもいいかもしれませんね(笑)


・・・・・・・・・・

余談ですけど、

昨年のPresident誌によると、

GEやグーグルなどのアメリカ大手企業では人事評価をやめる動きが相次いでいるんだそうですよ。
    ↓
なぜアメリカ企業は人事評価をやめるのか?_president誌の日本版より

なんだかなあ~(笑)

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gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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