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オオカミと人と自然の関係

「ルーマニア、カルパチア山脈の森で生きる羊飼いと狼の物語」という動画をまた見てしまった。




これには、いくつもの考えさせられるポイントがあったのだ。


◆狼は群れで生きる動物・・・なのに群れを離れることを選択して一匹オオカミとなるヤツもいるということ。

「群れる」ということは協力し合うことができる・・つまり、それだけ食料にありつけることにもなり、危険から身を守ることもできる。

それに比べて一匹で生きるということは過酷だ。

待ち受けるものは死しかない・・・ほとんどのケースが餓死か病死

じわじわと死を待つという死に方は、一番つらいものだという。
まさに孤独死。

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なぜなら・・・一匹では大きな獲物は狩れないからだ。
運よく狩れてもウサギやリス程度の小動物、それでは体重50キロもあるようなオオカミのお腹の足しにはならないだろう。




◆カラスという鳥・・その生態については、いまだわかっていないことが多いという。

カラスといっても、このカラスはRaven(ワタリガラス)だろう。
Crow(カラス)ではない。

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一匹オオカミとカラスは森で出会い相棒となる。
つまり協力関係、同盟を結んだってことになる(笑)

カラスの能力、「高いところから遠くを見渡せる視覚」を使って、オオカミに獲物の場所を教え、
オオカミは獲物を倒し、その一部を食料をカラスにも与える。

なぜ、異種間でありながら、こんな協調関係がささっと結ばれるのか?

しかも、狩ったものが小動物の獲物であってさえも、オオカミは必ず獲物の一部をカラスのために残すのだ。



◆カルパチアの森で暮らす羊飼いは銃を持たないという。
また、罠を仕掛けることもしないそうだ。

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唯一、羊飼いと羊たちを守る役目は犬たちに委ねられる。


ん? これはまだ子供だけど・・
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Carpatian Shepherd Dog(カルパチアン・シープドッグ)と言われる種類で、祖先はカルパチアオオカミだという。

こちらは、同種でありながら、襲う側と守る側に分かれているわけだ。


カルパチアンドッグは、他のシープドッグのように羊たちを移動させたり柵に追い込んだりする仕事はしない。
ひたすら目を光らせ、守ることだけに24時間専念する。


しかし、どうしても守り切れない事態も十分に起こりえる。

銃を使わず犬たちに頼れば、年に数匹の羊が奪われれるのは覚悟の上、しかも、大切な犬もまた、オオカミによって殺されてしまうこともある。


つまり、みんなが命をかけているのだ。
ヒトも犬もオオカミも羊も・・。



◆犬のトレーニング方法

この動画の中で見る限り、「子犬を羊たちに慣れさせるために一定期間同じ小屋の中に入れて置く」

それだけだった。。。

羊と犬との協調関係は築けるだろうけど・・それだけで、犬は羊を守るという使命を自覚するんだろうか?

うーーむ。 どうも、そうらしい。

信頼関係さえ築ければ、そのあと子犬は大人の犬たちの行動を見ながら、自ら学んでいくようだ。


さらに、
羊飼いは、めったに犬に触れることはしないそうだ。

犬に触れて撫ぜてしまうと・・犬は使命を全うできなくなってしまうという。

それでも子犬が怯えて鳴くときは、羊飼いは優しく声をかける。

べたべたしたスキンシップでなくても、深い愛情はテレパシーとなって犬の心に染みわたるのかもしれない。

そんなことを、つくづく考えさせられた。

でも・・私には、ちと無理かもしれない。
大きな犬にモフモフと顔をうずめて寝るのが好きな私には・・(笑)


こういった信頼感は、誰もが命がけで生きているからこそ生まれるものなのだろうか?

オオカミとカラスも、羊飼いと犬、そして羊たちも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、世界全体をみれば、武器を持ちオオカミを殺戮しまくった人たちの方がはるかに多い。

オオカミは「憎むべき敵」、「悪い奴」の代名詞だったからだ。

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アメリカのイエローストーン国立公園の話は有名だけど、この話、日本の方々はご存じだろうか?

1926年を最後にオオカミは絶滅した。(←もちろん人間の手によってだ)

その結果、捕獲される恐れがないため、鹿が増え続けた。
多量の鹿によって、ほとんどの草が食べつくされて大地は丸裸になってしまった。

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それだけではない。

草木が無ければ、ツグミやヒバリなどの鳥たちはいなくなる。

水辺に住むビーバーがいなくなる。
ビーバーがいなくなれば、あの、ビーバーが作るダムがなくなるのだ。

ビーバーダムは、カワウソやマスクラット、カモ、魚など、多くの爬虫類、両生動物などの住処でもあるのだ。

彼らはみーんな消えていく。

それはいつしか、川の流れさえも変えてしまうことになった。

川は濁流へと変化したのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

慌てた人々は、生態系回復のため、1995年にカナダから連れてきたオオカミの群れを再導入した。

そして約20年後、また、生態系は回復したのだ。

鹿はオオカミたちから狙われやすい場所や逃げづらい谷間を避けるようになったため、そこから植物が息を吹き返したのだ。

すると、鳥たちが戻り、

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多くの小動物も復活する

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大きな動物たちも復活していく。

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そしてまた、川さえも変えたのだ。

それまで曲がりくねっていた川は緩やかな蛇行流となり、浸食が減り水路は狭まり、より多くの浅瀬ができるようになった。
ますます野生の生物たちにとって、好ましい環境になっていく。


まさに、バタフライ効果と呼べそうだ。

バタフライ効果とは・・
初期値のわずかな変化が次第に大きな影響を及ぼす現象のこと。
蝶が羽を動かすだけで遠くの気象が変化するといった比喩的、寓話的な表現ともされている




オオカミの群れが加わったというだけで・・自然は復活したのだ。
それもたったの20年で・・。

狼の社会は、ウルフパックと呼ばれる群れ社会だ。

だいたいの場合、平均8~15頭ほどの群れを形成し縄張りを持ち、それをボスが統率している。

イェローストーンには、美しい白い雌狼が率いる群れがあった。

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雌がボスであり、しかも美しい白オオカミ、これは稀なことだ。

彼女は、White lady(白い貴婦人)と呼ばれ、多くの観光客にとってアイドル的な存在となった。


しかし、ある日、彼女は心無いハンターによって射殺されてしまったのだ。


すると、さまざまな団体が犯人捜しをはじめ、犯人をみつけたもの、またはチクった者には賞金を出すということになった。

私が聞いたときは、5000ドルだったけど・・今では1万ドルまで跳ね上がったようだ。

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もちろん、心無いハンターによって殺されてしまったのは悲しい。


だけど、人は愚かだ。
愚かすぎる。。。

オオカミを憎み絶滅させておいて、今度は復活させ、そして一頭をアイドル扱いして、それが殺されると今度は賞金を出して犯人捜しか~。

・・・・・・・・・・・・・・

オオカミが絶滅した当初、鹿にとっては天国だったことだろう。

ところが、人口増加で土地は荒廃し食料不足になり、いずれは鹿も絶滅してしまうのだ。
まるで、今の人間社会のようだ(笑)

そうならないように、モンサント社が貢献してるって?
おいおい!(笑)



すべての人及び動植物が生きるのは、そこに必ず意味があると思っている。

どれかひとつが欠けても成り立たないのではないだろうか?


動植物だけの関係性だけではない。

それは・・自然にも大きな影響を与えている。

川の流れを変え、気象までも変えてしまうものなのだから。



自然あっての命でもあり、
人と動植物あっての自然なのだ。




それでも、個々には誰もが思うのだ。

飢えたくない、死にたくない!

それは、どの動植物だって同じ思いだろう。


だからといって、ある対象を敵とみなして抹殺してしまえば、結局自分たちの種族は全滅する。

それでも、自分の命だけが少しでも長く無事ならば、それで構わないんだろうか?

たぶん、そうやって作られてきたのが現在の人間社会なのだろう。


ところが、真逆な生き方をしている人たちもいる。
この動画にあった、羊飼いのように。


その大きな違いは、
自分は自然の中の一部だという認識かもしれない。


だからこそ、命ある限りせいいっぱい生き、そして、天命が下れば、いつでも死ぬ覚悟もある。

まさに、野生動物たちと同じなのだ。

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彼らは必死に生き、子を守り教育し次の世代へ繋げていく。
いつか死を迎えれば、それさえも誰かの糧になる。


銃を持たない羊飼いは、文明社会の人と比べれば短命かもしれない。

それでも、強い信頼関係で結ばれた犬たちがいる。

羊と犬もまた、強い信頼関係で結ばれている。

オオカミの群れは、仲間との強い信頼関係で成り立っている。(←だからこそ連携プレーの狩りができるってわけだ。)

カラスと一匹オオカミもまた信頼関係で結ばれている。

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なんだか、私には、こっちの方が羨ましい生き方に思えてしまう。

自分という個の存在ですら、何か(誰か)の役にたち、それが未来へ繋ぐことになるのだから。

私の夢は、いつか世界中すべての動植物と自然が共存できる世界になること(笑)

決して不可能ではないのだ・・・人の意識さえ変われば。

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注: オオカミはかつて世界中に広範囲に生息している動物だった。

もちろん、日本にも生息していた。
ニホンオオカミは1905年に奈良県東吉野村鷲家口(わしかぐち)にて捕獲された若いオスの個体を最後に目撃例がない。
すでに絶滅したと見られている。

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