FC2ブログ

モンサント社からビジネスの定義を考えてみる

モンサント、BASF社、 除草剤による損害賠償 という記事を目にした。
    ↓
Monsanto, BASF Weed Killers Strain U.S. States With Damage Complaints

BASFというのは、ドイツでは老舗の最大の総合化学メーカーなのだが、・・・モンサント社によって、2016年にすでに買収されてたらしい

dicamba_not_love_story-1_wide-c4f8695d22b2017eebd562ff6b7440d4ad742fa4-1780x1002.jpg

この記事を超簡単に要約すると、

昨年、米国環境保護庁(EPA)は、夏季の栽培期にジカンバ耐性作物に雑草キラーを使用することを承認した。
「ジカンバ(Dicamba)」というのは、古くからある除草剤で、農薬としてスプレーして散布するもの。


揮発性のものなので、場合によっては、蒸発して風に乗って広範囲に広がってしまい、他の作物や家畜(人にも?)にも、被害を及ぼす可能性があるというシロモノ。

ところがモンサント社は、
容易に蒸発しない「低揮発性ジカンバ」を開発することで問題を解決したと発表。

そこで、農家で使用されるようになったのだった。

ところが、
ジカンバという除草剤を噴霧したところ、やはり、被害が発生。

そして、アーカンソー州、ミズーリ州、イリノイ州などの農業中心の州では、今年、約4年間分の被害届をどっさりと、受けとることになってしまった。



そんな内容の記事だ。

monsanto.gif


そもそも、なんで企業の言葉だけで許可しちゃうんだよ!
最初に、政府が派遣した専門家による調査はなかったんかい!

・・と、多くの真っ正直に生きてる人々ならば、そう思うことだろう(笑)

しかし、

お金と権力さえあれば・・たいがいのことは出来る!
まさに、それが、モンサントなのだ。


実際のところ、

モンサントが安全宣言の発表をしたのちも、真偽を検証しようとした専門家もいたようだ。

ところが、モンサントは低揮発性の改良型ジカンバをプロプライエタリー(独占的)製品として取り扱うことで、検証実験ができないように手をまわしたんだとか。


モンサントについては、何回かこちらのブログ記事にもアップしている。
こちらは、3年前のブログ記事、
  ↓
遺伝子組み換えとワクチンと



それでも、日本人はまだまだ、モンサント社自体についても、知らない人も多いのかもしれない。

モンサント? よく知らないって人のために
      ↓
モンサント社は、(Monsanto Company、NYSE:MON) は、アメリカのミズーリ州に本社を持つ、多国籍バイオ化学メーカー。
2005年の売上高は62億ドル、2008年の売上高は110億ドル、
遺伝子組み換え作物の種の世界シェアは90%。
ロックフェラー財団の援助を受けている。



陰謀論などでは、必ずといっていいほど、モンサントの名前も登場するってくらいに有名なのだ。
巷では、農業マフィアと呼ばれたりするくらいだから(笑)

よくある陰謀論といえば・・

ロックフェラー、ロスチャイルド、イルミナティー、NWO(世界統一政府)、世界人口削減政策など・・そして、その一端を担うのがモンサント社(笑)


このような記事はアメリカでは珍しくないのだ。

ラウンドアップ(グリホサート)の詐欺と陰謀
The Roundup (Glyphosate) Toxin Scam and Conspiracy


さてさて、きょうのところは・・そういった陰謀論の話をするつもりはないので、この記事の話に戻すとしよう。


「アーカンソー州、ミズーリ州、イリノイ州などでは、「ジカンバ(Dicamba)」被害のクレームに対する調査に乗り出した」
(ただのクレームどころか、訴訟も抱えてるそうだ。)


そうはいっても、ひとつひとつの案件を調査するのには、人手が足りないし時間がかかる!と、州では頭を抱えているらしいけど・・

それでも、もはや無視できない状況なのだろう。

ミズーリ大学が集計したデータによれば、10月15日までに、この州で2,708件のディカンバ関連植物傷害調査が開始されたとか。


もちろん、これに対して、モンサント側は、農家の方が、この夏の夏に散布した際に、ラベルに印刷された最大4,550語の詳細な指示に従わなかったせいだ!
うちの商品の問題じゃないんだ!


と反論してるらしい。



これに関する日本語の記事も発見したので、よかったらどうぞ
   ↓
世界最大の“農業マフィア”が隠したい真実──除草剤の欠点を指摘した研究者たちを口封じか


monsanto.jpg


さて、モンサント社について、もういちどざっと説明すると・・

モンサント社はベトナム戦争で使用された枯葉剤を製造した会社。 
戦争後は牛成長ホルモン剤、除草剤の「ラウンドアップ」、遺伝子組み換え(GM)作物などで事業を拡大。 


ラウンドアップ・・モンサントの主力の売上を誇る除草剤グリホサートの商品名。
世界でもっとも売れた除草剤

Company_MonsantoRoundup_Feature_405x405.jpg


「生分解性で、環境に優しい」がキャッチコピーだったんだけど、過去に虚偽広告により、ニューヨーク(1996)とフランス(2007)で有罪判決を受けた経緯がある。


ちゃっかり、パパ・ブッシュ(ジョージ・ブッシュさんのこと)とも手を組んで、すさまじい勢いで急成長。

まあ、これを見て頂ければわかると思うけど・・

gmo_world_map_large (1)
赤い部分がモンサントのGMO(遺伝子組み換え)の制限をしてない地域、黄色はGMOの規制を持っている地域、グリーンは一切禁止地域(2012年)

まさに、これは世界征服の図?


さて、よく知ってる人にとっては、いまさらって話になるけど、モンサント社の何が問題なのか?というと、

●遺伝子組み換え作物は安全か?

●モンサントから永久に種子を買い続けなければいけない構造
遺伝子操作されたハイブリット種(F1種)はその名のとおり、優秀な生産性を持っている反面、一度畑にハイブリッド種を蒔種すると、それは一代限りしか育たないシロモノ。
しかもこのF1種はモンサントの特許農薬とセット売りになっている。

もちろん、今回のジカンバだって、セット売りになってる。


●FDA認可企業であるモンサントなど、巨大企業が支配する仕組みが出来上がってる。
自然農法、有機農法などの小規模農家はもはや経営が成り立たないような構造が作り上げられていく。


遺伝子組み換えが安全か否か?という、問題以前に、こりゃ、どうみたって、胡散臭いだろう!と思えてしまう(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、モンサント社って、もともとは、誰がどのように大きくしていった会社なんだろう?

ちょっと、その歴史を調べてみた。


モンサントの創業者はJohn Francis Queeny(ジョン・フランシス・クイティ)

1901年、コカ・コーラから得た資金でモンサントを始めた。
1902年、モンサントはコカ・コーラ社に「サッカリン」(人工甘味料)という最初の製品を販売。
1905年、バニリンとカフェインを販売して利益を得始める。

1906年、米国政府は肉製品の規制と検査を開始
*ConAgraやMonsantoのような企業は政治家、研究施設、学校、そしてUSDA(合衆国農務省)などに寄付したため、規制から免除されている。

第2次大戦の間、化学物質を欧州から輸入することができず、独自の化学製品の製造を目指す。
1929年、モンサントは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)の最大生産元となる

PCBは1970年代に禁止された。


PCBは、無害免疫系障害、先天性欠損、癌、致死的死亡につながる致命的な発癌物質と化学物質の1つであることが科学的証拠によって示されるまで、潤滑油、切削油、作動油として広く使用されていた。

*当時、モンサント社の科学者たちは、PCBsに関連する健康リスクについて知っていたが、決して公表しなかった。

しかし、今もなお、モンサントがPCB製造工場を保有していたソーゲットのデッド・クリークに沿って、水質から検出されている。


1935年、モンサントは洗剤や石鹸の製造に携わる

1938年にはモンサントがプラスチック事業に大部分を独占。

1939年から1945年にかけて、マンハッタンのプロジェクトでウラン濃縮に関する多くの研究が行われる。

第二大戦中、マンハッタンのプロジェクトで最初の核爆弾の製造に携わる
ベトナム戦争中には、ベトナムの民間人とアメリカ軍に散布されたPCBs、DDT、化学兵器の生産に携わった。

1945年、モンサントは戦争に使用していた化学物質を農業に使用することを始める。

1955年にはモンサントの資産が50%増加。

1975年から1967年まで、モンサントは、ディズニーランドのアトラクションに、生分解性のないプラスチックを使用
ディズニーランドが、それを取り壊すことを決めたのち、チェーンソーやショベルでも、生分解性のないプラスチックは、その破片を壊すことさえできなかったという。
プラスチックの大きな部分をトラックに詰めて運搬する以外なかったそうだ。

1961年から1971年にかけて、ベトナム戦争中の軍事用のエージェントオレンジの生産に携わる。
*エージェントオレンジとは、オレンジ剤 (Agent Orange)のことで、枯葉剤と呼ばれるものの1つ。

*4.8百万人以上のベトナムの民間人がAgent Orangeに汚染され、約40万人のベトナム人がエージェントオレンジによって死亡し、
のちに、障害や先天異常に苦しんでいる子供を含む数百万人が死亡した。



1968年、ジョンクイーンの息子、エドガー・クイニーが死亡。
エドワードJ.ブロック(エンジニアとしてモンサントに入社)が社長に就任

1972年までに、議会はDDTの使用を禁止。

1973年にモンサントは雑草や害虫を殺すグリフォセート分子を開発
*モンサントはまだラウンドアップを安全と宣伝しているが、ラウンドアップの主成分であるグリホサートは広範な健康問題に関連しているといわれている。

モンサントの売上高は20%増加

1980年代から1990年代にかけてのラウンドアップは同社の収入の45%を占めた。
今日まで、グリホサートは市場で最も売れている除草剤の1つ。

1985年、モンサントは炭水化物飲料に使用される「アスパルテーム」と呼ばれる人工甘味料の生産者であったSearle Companyを買収。
*アスパルテームは、砂糖の代わりにソーダ類に加えられた毒性物質とのこと。

1987年、エージェントオレンジのおかげで多大な利益を得たものの、ベトナム戦争の退役軍人に1億8000万ドルの支払いを払わなければならなくなった。

*しかし、当然ながら、枯葉剤のベトナムの犠牲者には一切支払われていない。

1994年、モンサントはrBGHおよびrBST成長ホルモンを市場にリリース。
*ウシ成長ホルモンは、早期思春期および乳癌および前立腺癌に関連するものといわれている。

1995年、モンサント社の遺伝子組み換えキャノーラ油がカナダに出荷。

このころから、モンサントはバイオテクノロジーにフォーカスしていくことになる。
遺伝子組換え農作物を発明。

1997年までに、モンサントは他の種子会社を買収し、GMOキャノーラ、GMO綿、GMOトウモロコシと呼ばれる新しい遺伝子組換え種子を市場に投入

1997年から2002年にかけて、モンサントは失敗するほど大きくなり、世界中で100億ドル以上を費やして種子企業を買収

世界の種子市場を支配する世界最大の種子企業となる。
2001年、モンサントは世界のGMO作物の91%を所有



いちおう、ここまで。

いやあ、びっくり~。

人工甘味料のサッカリンに始まり、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、洗剤や石鹸、プラスチック事業、マンハッタンのプロジェクトでウラン濃縮に関する研究、枯れ葉剤、人工甘味料「アスパルテーム」、ウシ成長ホルモン、遺伝子組み換えキャノーラ油と・・


それも・・・ぜーんぶ、体に害のあるもの?って言われてるものばかり。

それどころか、マンハッタンのプロジェクトでウラン濃縮の研究にも関わてたってことは知らなかった・・。
枯葉剤のことは知ってたけど・・。


しかし、ここで・・モンサント社をビジネスという視点からみた場合、ある意味においては、「これって称賛に価する」
すごい立派な会社!と言えるかもしれないのだ。


もちろん、ビジネスという定義をこのように置いた場合だが。
     ↓

ビジネスとは、「利益を出す」ということ。 つまり、「金を稼ぐこと」。
つまり、「どれだけ金を稼ぐことができるか」がビジネスを行う上で最も重要



ただし、もちろん、法に触れてはいけない。
という条件はつく。

この方が創始者のジョンさん↓
Knight-of-Malta-John-Queeny.jpg

とにかく、目のつけどころが素晴らしいのだ。
先見の目があって行動力も十分、その上、さぞかしすぐれた研究員を抱えてることだろう。

いちはやく、軍事産業には食い込んでるし、最初にディズニーランドにも目をつけてたようだし、新製品の許可を取るためには、実に効率的に、政府機関への寄付も惜しまない姿勢。

法に触れるどころか、ちゃんと抑えどころまで知っていて、法すらも見事に利用してるくらいだ。

そのうえ、何度も訴えられて賠償金も払ってるけど、たちまち、それをバネにして、それ以上の利益を生み出してしまうタフさ。


いやあ、もう、お見事としかいいようのない会社だね。

まさに、世界のシェアを独占できる会社に、なるべくしてなった会社と言えるだろう。


おまけに、どんなに黒い噂があろうが、陰謀論に登場してこようが、おそらく・・法で取り締まることは出来ない。
なんせ、政府が販売許可してるんだから(笑)

こちらが現在のCEO ドナルド・ランフィールド
    ↓
donald-rumsfeld.jpg



さらに、賞賛すべきは目のつけどころ!

儲かる商品というのは、こうゆうものなんだな~ってのが、よ~くわかった気がする。


農薬や種にしても、見た目がキレイな作物で虫もつかないし、ほとんどムダなく出荷できるし、さらに従来の草取りや重労働から解放されて扱い方も簡単~。

食肉だって、成長ホルモン剤を使えば、大人になるまで何年も飼育する餌代や手間が省けるわけだし、人工甘味料や食品添加物にしたってコストが削減できて安くて簡単ともなれば、売る方も買う方も飛びつく。



そう考えていくと・・・現代人の、ちょっとでもラクをしたい!という人々の心をくすぐるような商品であり、ニーズに合わせている、ということになる。

だからこそ、政府にも一般にも受け入れられ、どんどん大きくなっていったのだろう。

Stop-Monsanto.jpg


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、今度はビジネスの視点を変えて眺めてみよう。

ここで、ビジネスの定義も変えてみることにする。
   ↓
ビジネスとは、新たな需要(ニーズ)を生みだし、それを供給(提供)することで、人に喜ばれること
人を幸せにすることで、初めてその対価を受け取って自分も幸せに導くこと



すると・・どうだろう?


100パーセント安全かどうかもわからないGMOの販売。
その検査結果さえ公表されない。
巧妙な独占販売
主に南米地域のメキシコなど、また、インド、ブルキナファソ、バングラデシュの農民から深刻な健康被害、土壌被害、自殺者まで出したほど。
戦争においては大量虐殺



monsanto-678x381.jpg


世界市場で売ってるくせに、どうみたって、世界中の人を幸せにしてるとは思えない。

クレームの嵐、何度も訴えられてるわけだし、悪い噂の数々・・・それは現実なのだ。

むしろ、不幸を招くもの?ではないだろうか。


ここで・・モンサント社は一変して、最悪な企業となる。


しかし、現代の多くの人たちは、
ビジネスの定義 :「一番重要なことは儲けを出すこと」
という認識ではないだろうか?

さらに、「法に触れてなければ善」という解釈が加われば、まさに、モンサント社は立派な企業、勝組ということになる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、こちらは、「現代ではない」ちょっと過去のビジネスマンの言葉を紹介

松下幸之助
    ↓
「あの人がやってはるのやったらいいな、物を買うてあげよう、というふうにならないといかんですよ。
そのためには奉仕の精神がいちばん大事です。奉仕の精神がなかったら、あそこで買うてあげようという気が起こらない。
そうですから、ビジネスマンのいちばん大事な務めは愛されること、愛されるような仕事をすることです」


デール・カーネギー
    ↓
ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取れるかをいつも考えるのではなく、

人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。


あなたを幸せにするのは、どちらの定義なんだろう?
結局は、そこに行きつくようだね~。


参考資料

モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印

Dark History of Monsanto


Monsanto Dark History 1901-2011

映画 モンサント 不自然な食べ物

The Roundup (Glyphosate) Toxin Scam and Conspiracy


コメントの投稿

非公開コメント

Profile
スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

Calender
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
Link
☆HPはここをクリック↓☆
検索フォーム
カテゴリ
Diary
Alizona*銀の月*ショッピングサイトのお知らせ
Alizona*銀の月*では、ショッピングサイトをオープンしました。
ネイティブインディアンのホピ族を中心としたオーバーレイの銀製品を中心に、銀月の好みで集めてしまった逸品揃いですよ~(^^)v
☆ホピ族は、まさに、スピリチュアルな生き方を貫いてきた人々。
銀月のWEB、「ホピ族の話」をまずは、じっくり、ご覧ください。


Alizona*銀の月*の↓のURLから、お入りください。
http://sedona10silvermoon.web.fc2.com/index.html"