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村上春樹はファンタジーに限る

そういえば、今年のノーベル文学賞は、カズオ・イシグロでしたね。

ニュースやコメント記事なんかを読むと、「イギリス在住の日本人が授与」「同じ日本人として嬉しい~♪」などと書かれてたけど・・
たぶん、みなさんが想像するような日本人ではないと思うなあ。

watanabe171010-nobel-thumb-720xauto.jpg
http://www.newsweekjapan.jp/watanabe/2017/10/post-36.php


5歳で両親とともにイギリスに渡り、イギリス国籍を持ってる方だし・・しかも、日本語を話せない方なんだし~。

どっちかというと、中身はイギリス人に近いのか、または・・私のように国というアイデンティティもなくなっちゃってるような人か(笑)

私は作品は読んだことはないんだけど、唯一、アンソニー・ホプキンスが演じて映画化された「日の名残り」だけは観た記憶がある。



カズオ・イシグロさんの受賞の記事を読んでいたら、今度は、

「なぜ、村上春樹はノーベル賞を獲れないのか?」というのが、かなり目についた。


あ、そういえば、村上春樹さんは毎年のように、ノーベル賞を囁かれてる作家さんだったよな~。

彼がこんな心境とは思いたくないけど(笑)
be76f2f847ad31dc7eb2ba942e3a273d--haruki-murakami-nobel-prize.jpg
https://www.pinterest.com/j_ilmazy/murakami/

・・・・・・・・・

村上春樹さんか~、懐かしい~。(←別に友達でもなんでもないんだけど・・)

わが青春の日々・・なーんて臭いセリフが浮かんでくるほど、私にとっては懐かしいものがある。


遠い昔、私は村上春樹ファンでずーーと読みふけってた時期があるもんで(笑)

長編小説だけをあげれば、

風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
ノルウェイの森
ダンス・ダンス・ダンス
ねじまき鳥クロニクル


長編だと、私が読んだのは、このあたりまでかな?
もちろん、翻訳や短編にも好きな作品はいっぱいある。


とにかく、当時の私は、ムラカミワールドにどっぷりはまってた。


唯一、ノルウェーの森だけが、「げー! つまらん!」と思った作品。

せっかく買ったハードカバーの本を一度読んだだけで人にあげちゃったこと記憶がある。(←持ってることさえ嫌になっちゃったんだよね~)



しかし、『ノルウェイの森』は村上春樹の小説のなかで一番有名な(つまり、一番売れてる)作品であり、代表作とも言われてる。



私が好きな村上作品というのは、一人称で登場する僕という若い男が、非現実的な不思議なことに遭遇して、不可思議な「羊男」や「やみくろ」、「リトルピープル」なんかが登場して、しかも問題解決もされずに、不可思議なまま終わっていく。

それが、従来のムラカミワールドのストーリーだった。


まるで霧の中を歩んでいるような・・そして最後も霧の中で終わるんだけど、ちっちゃな星屑みたいなものが胸に残る・・

そーんな感覚が好きなのだ。(好きだったのだ。。。)

もっと、カッコよくてドンくさい言葉で言うと・・、フランツ・カフカのような不条理性を秘めてたシュールな世界観、ってことなのかな(笑)

で、それをもっと手っ取り早く言っちゃえば、ま、ファンタジー小説のようなもの

それでいて、やっぱり純文学的な言葉の使い方、見事な表現で村上ワールドの存在感がある、ってとこかな。

そこが、私の好きな村上作品だった。


ところが、ノルウェーの森は、まったく異質だったのだ。

つまり、あまりにもフツー。

不可思議な出来事や奇妙な生き物も出てこないし、その上、やたら人が死ぬような恋愛小説みたいなものだった。


村上春樹さん自身が、「これは、今までと違って、そういった要素を一切登場させずに書いた、ある意味で僕の挑戦だった」と語っていた記憶がある。


なので、これは従来とは異質な「リアリズム」仕立てになってる。


なんで、この作品が爆発的に売れたのか?
いまだに、わけわからん!


おそらく、メディアを使ったPR力の凄さなんだろう。

表装も赤と緑で、なかなかキャッチーなデザインだったし。

発売日には行列が出来たなんて報道もされてたから(←iphoneじゃあるまいし・・)


現に、それまで一度も彼の作品を読んだことがなかった人たちが、すっごく有名だから!という理由だけで「ノルウェーの森」を手に取った人も多かったと聞く。

そこらへんから、彼は日本の大スター、じゃなかった! ノーベル文学賞を獲るんじゃないか?な~んて囁かれるようになっていった気がする。


それ以後、大ファンになる人もいれば、なんだかさっぱりわからん!という人もいるし、オシャレを気取った白々しさが嫌~いって人もいるし・・まあ、好き嫌いはそれぞれ別れるところ。


もっとも小説の世界にリアリズムだけを望む人なら、はじめから受けつけられないだろう。


当然オシャレを気取った鼻につくものにもなるだろうし、定職についてないくせに裕福な暮らしして複数のキレイな女性たちといちゃついてて何が孤独感だ~!てことになるだろうし(笑)


そうそう、セックスシーンが多すぎるしセックス描写が嫌い・・って敬遠する人もいたけど(笑)

それもこれも、リアリズム視点から見ちゃえばそうなるけど・・・セックスシーンにしたって、1つの「メタファー」なはず。


ここに、ドリーさんという方が書いてるアマゾンのカスタマーレビューがあったんだけど、これが、めっちゃ面白い!


2017年の新作、村上春樹作品「騎士団長殺し」についての酷評なのに(笑)
  ↓
https://www.amazon.co.jp/review/R6GGCSJATMDA5/ref=cm_cr_rdp_perm

この方、かなり村上作品を読んでる方だろうな~、しかも、文章が面白くて・・久々に大笑いしてしまった。
レビューで(笑)


新作の騎士団殺しもまた、事前に内容を明かさない出版元の戦略もあってか、上下2冊で1000ページを超す大部ながらも、初日からこーんなフィーバーぶりだったんだそうだ。

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http://www.sankei.com/life/news/170301/lif1703010029-n2.html


さて、私は読んでないからわからないけど・・・ひょっとして、このレビュー記事の方が面白かったりして(←そんなこと言ったら、ファンに殺されるか~)



ま、とにかく・・えー、まとめると・・ですね~(←まとめてどーする?)


村上春樹作品の魅力は、ファンタジーにあると思うんですよ。

しかも、ファンタジー小説とは、わかりにくくなってるところ・・そこらへんが作家としての見事な手法なんでしょうが。

そして、常に青年のような・・出口の無い孤独感を持つ男の心象風景。


「羊をめぐる冒険」とか「パン屋再襲撃」(←これは短編)などが、とくにお気に入りだった。
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しかし、今の私は、なぜかもう、新しい作品を読もうとは思わなくなってしまった。


あまりにも有名になり過ぎたフィーバーぶりが、天邪鬼の私としては嫌なのかな?

それとも、若き日のノスタルジーを手放しちゃったんだろうか?

または、私が出口をみつけちゃったからだろうか?

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