理解するということ

「あいつ、すっごいバカなんだもん!
もう! 使えないよ~!」

「おいおい、だって、彼はハーバード出のエリートだぜ!」


そんな会話をコーヒーショップで耳にした。

具体的に、どんなことでハーバード出身のエリートがダメ出しされちゃってるのかまでは知らない。

アメリカでハーバード大学出身といえば、日本で言えば、東大出身に匹敵するようなものだ。



「そりゃあ、世間じゃエリートかもしれないけどさ、あいつは理解力ゼロだぜ。」


なかなか手厳しい(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そういえば、だいぶ昔の映画だったけど、グッド・ウィル・ハンティングという映画があったことを思い出した。

マット・デイモンがまだ若い頃の映画だ。

goodwill.jpg

ベン・アフレックロビン・ウィリアムス、なんて大物俳優も出ていた映画で、

主人公のウィル(マッド・デイモン)は、大学の清掃員だけど、すっごい天才的な頭脳の持ち主、だけど生まれも素行も悪く心を閉ざした青年、そこにカウンセラー(ロビン・ウィリアムス)が登場してきて、二人の心の交流物語・・・そんなストーリーだった。

いかにもアメリカ映画らしくてラストは想像できちゃうし、当然、ヨーロッパ作品にありがちな、ひねりの部分もなくって実に直球全力投球ってカンジの映画だった記憶がある。

でも・・じんわりとくるものがあって、やっぱり面白かったなあ。


最初に、清掃員のウィルが大学内の廊下の黒板に書かれた超難問の数学の問題を解いてしまうってことから、はじまるんだけど・・

goodwill2.jpg


この大学は、マサチューセッツ工科大学であって、ハーバードではない。
マサチューセッツ工科大学、通称はMITと言うんだけど、ここは私立の工科大学であって、理数においては、ハーバードよりも超優秀な名門大学と言われている。


そんな大学の正規の学生たちがなかなか解けないような数学の難問を、掃除人が簡単に解いちゃうんだから・・・そりゃ、すごいことになる(笑)


もうひとつ、この映画の最初の方の見どころとして、
バーで絡んできたハーバードの学生(いかにもってカンジのスノップなヤツなんだけどね~)を、言い負かしてしまうシーンが出てくる。

ウィルは、ハーバードの学生に対して、最後にこんなことを言う。

「暗記や人の文の引用だらけで、自分でものを考えていない。
そんな教育に金を使うなんて時間の無駄だ」
 と。


そこで、言いまかされちゃった学生の方は、

「時間の無駄でも俺は学位がもらえる。お前はまだ床を磨いてるさ」 と、捨て台詞。



ウィルは、もともと数学が趣味だったようで・・つまり、数学大好き

たぶん、有名大学で学位をとるために勉強している学生とは、そもそものスタンスが違うんだろう。


で、実際のところ・・これってどんな数学問題だったんかよ?と、思ったんだけど、

もちろん、私には、さーーぱりわからん!!(数式が幾何学模様にしか見えん!)

興味ある方は、こちらに実際に映画で使われた数学問題があるようなのでご覧ください。
    ↓
The Good Will Hunting Problem





でもなあ、なんで優秀な学生が解けなかった問題をウィルに解けたんだろう? と考えてみた。

「これは映画だから」とか、「彼が稀にみる天才だったから」

ってのは、この際無しとして・・・


学位をとることが目的の学生と違って、ウィルには別方向からのアプローチができたから・・じゃないかな?


と、私は思うことにした(笑)


つまり、
違った視点で見ることができるから。
理由は、やっぱり・・「それが好きだから!」
 



ところが、学校でのテストってのは、まずパスすることが目的なんだよね~。

たぶん、多くの人がそうじゃないかな?

テストを楽しめる人って少数派だと思うのだ。


昔、そりゃあ私だって、テスト勉強ってのをずいぶんやったことがあるけど・・
目的は、もちろんパスするためだった。


だから、勉強するうちに、ちょっと疑問点が浮かんできても、あえてそれに目をつぶって、試験にパスすることだけに専念する(いい成績をとることだけに専念する)


私の勉強方法は、まず問題集をいっぱいこなすことだった。
もとの教科書をじっくり読んで理解するよりも、そっちの方が効率がいい、手っ取り早いのだ(笑)


そのうち、試験の傾向とか、要領ってものが身についていく。

たとえば、長文読解なんて問題があっても、その文章を細かく読んで全部把握する人って、ほとんどいないんじゃないかな?
だって、そんなことしてたら時間がなくなっちゃうから。。。

私の場合は、全文を読む前に、まず問題から先に読んで、次に長文の中から、その答えを探しだすって作業してたもん。


さらにもっと慣れてくると、

おっと! ここは、引っ掛け問題だな?と、質問の意図まで見えるようになってきて、

おいおい! そんなことで、私はひっかからないもんね~!と、ちゃんと避けられるようになるものだ(笑)


つまり、試験てのは、要領の良さ、がモノをいう。
もちろん、プラス、記憶力は大事

ただし、これは私のような凡人が良い成績をとるための手段だろうけどね。



そんなわけで・・・本当に理解してるかどうかなーんてことは、後回しになっちゃうのだ。


ここでちょっと、学生気分に戻って言い訳させてもらえば、

「教科はいっぱいあるわけなんだし、全部をしっかり時間をかけて理解しようなんてやってたら、とってもじゃないけど時間がないのだよ!」(←凡人の言い訳)

私の頃は、とくに詰め込み教育時代だったしね~。


だから要領を身につけて、最低限度必要なものだけを記憶して、無駄なく試験に臨むってことになる(笑)

それだけでも、それなりの成績がとれるとなると、ますます、この方法はやめられなくなったのだ!



ひょっとしたら、東大生でもハーバードでも、こういったタイプの学生も多いのかもしれない。
要領と記憶力だけは優れてる人が多いともいえるのかも。


それじゃあ、もしも、視点の違った角度から問題を出されたら解けるわけないよなあ。

それができるとしたら、そりゃあ・・真に理解している人、本当に好きでやってきた人だけだ。


・・・・・・・・・・・・・・・

たとえば国語の問題で、

「俯瞰する」とは、どうゆう意味でしょうか?、というのがあったとする。

ちゃんと暗記さえしていれば、

高い場所から全体を見おろすこと
客観的に物事の全体像を捉えること


と、即座に正しい答えが書ける。


じゃ、これで理解しているのか? つーと、それはまた別 の話だろう(笑)


答えを書ける(言える)ってことは、頭で単に暗記してるだけってことも多いわけで、

本当の理解ってのは、自分の魂レベルにまでに落とし込んで感性でもってそれを悟ったとき、はじめて理解したことになるんだと思う。


なんだか、前回のブログ記事、感性ってなんだろう?の続編みたいになってきたなあ(笑)


ところで、

あなたは、「俯瞰する」って言葉から、どんなイメージが浮かぶ?

flying eagle

それとも、こーんなカンジかな?

eagle2.jpg


たぶん、それぞれに自分なりのイメージがあるだろう。
でも、なーんのイメージすら浮かばないってことは、理解はできてないって気がするのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふと、思い出すのは、ヘレン・ケラーという人のことだ

ヘレン・ケラーは、三重苦で、見えない、聞こえない、話すこともできない人だった。
しかも、まるで・・野獣のような癇癪持ちの子供だったという。


彼女が一番最初に覚えた単語は、WATER(水) という言葉だったというのは有名な話。

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先生は、ヘレンを井戸に引っ張って行って、手に水をじゃーじゃーかけて、Waterという文字を手の平に書いたそうだ。


彼女は、そこで何を感じとったんだろう?

冷たい水の感触?
はじける水の粒? 流動的な水?

そして、先生が必死に自分に伝えようとする思い?


実際に彼女が何を感じたかなんて、私たちの想像に過ぎないけどね。


それでも、確実に彼女が何かを感じて理解したってのは確かなことだろう。

そこから、彼女の人生が大きく変わるきっかけになったそうだから。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

まあ、私のような凡人から見れば、生まれながらの天才ってのは、実にうらやましい限りだ。

きっと天才というのも、即座に真実にたどり着けちゃう人のことだろう。


でも、学校ってところは・・

こんな私ですら、そこそこの成績をとってこられるところだったし、要領を身に着けるってのも決して悪いことじゃない(笑)


真に教科を理解できてなかったとしても、無駄なくこなす要領、処世術を身につけられたことだけでも、それは大事なことだと思う。


ただ、勘違いしちゃいかんよなあ!って思うのは、「成績がいいから自分が優れてる」って思いこんじゃうことだろう。

要領が悪くて学校の成績が悪いから、劣ってるってことにもならないってことだ。

しょせん、要領と処世術だけじゃあ、真実にたどり着くことはできないもんね~。



映画の中で、ハーバードの学生(エリート&金持ち)が、言った捨て台詞をまた思い出す。

「時間の無駄でも俺は学位がもらえる。お前はまだ床を磨いてるさ」

まさに、自分の凡庸さをわかってる人の、ちょっと悲しい捨てセリフだ(笑)

それでも、自分を知ればこそ、ちゃーんと次のステップにはいけるものだ。
天才のウィルに嫉妬するより、本当に好きな道をみつけろよ!


と言ってあげたくなった(笑)

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