日本語の特異性と感性の必要性

仕事で、日本の会社の人とメールのやりとりをすることがあるのだが・・

Dear Ms.XXXXX(私の苗字がXXXXのところに書かれている)

Thank you for your continuous support.



英語で書かれているのに、とっても日本人らしい書き出しなのだ。....

実はこのメールの相手は、日本在住、日本企業に勤務する中国人だ。日本人ではない!
中国語、日本語、英語も堪能な優秀な方だと聞いている。

優秀な方ゆえに、ちゃーんと日本の風習や感覚も身につけて使いこなしているんだろうなあ(笑)

この書き出しは、

XXXXX様

いつもお世話になっております。



実に日本人らしいビジネス文書を英語にしたものだ。
感覚は日本人のまま(笑)



そう、「いつもお世話になっております」っていうのは、日本人だったら実によく使う言葉だ。

たぶん・・挨拶がわり。

だから、決して突っ込んではいけない。

誰が、いつどういったお世話をしたのか? 書き手は何に対して感謝を述べてるのか?・・・なーんて考えてもいけない。


しかし、それを知らない英語圏の人々にとっては、ひどく異様な感覚に陥る。。。

もっとも、ウチのオフィスで働くアメリカンたちは、こういった日本人気質をよーく理解してるんで、今更、なんの問題もないんだけどね。

InterLinx-Webmail-Compose.jpg


ちなみに、英語のビジネス文書だとこうなる。

Hi Mike,

Can you email me billing invoice ASAP? (できるだけ早く請求書を送ってくれる?)

Thanks.



書き出しは、Dear でもHelloでもいいんだけど、何度もやり取りをしてる担当者であれば、Hi を使ってファーストネームが一般的。

そして、いきなり要件、

最後は、ありがと!(Thanks)とか、よろしく(Best regards,)で閉める。
とっても短く済んでしまう。

これで相手に、失礼だ!なんて怒られることさえない!

もちろんあまり面識がない相手だったり、相手がかなりの権威者だった場合は、DearでMr.やMs.で始めるし、Could you~の丁寧語くらいは使う。


それに慣れてしまったせいか日本語でビジネス文書を書こうとすると、私はいつもひどく頭を悩ませる。

要件は、早くXX書類を送ってね!って書きたいだけなのに。



えーと、出だしは、いつもお世話になっております、って書いて・・・それから・・恐れ入りますがXX書類を至急お送りいただけますでしょうか?、かな?  うーん、ますでしょうか?ってヘンだよなあ。。。。
お送りください!でいいのかな? いやいや、これじゃ、ちょっと断定的で強すぎる言い方かなああ。。。やっぱり、ここは、お送りいただけますか? かなあ・・・それとも、お待ち申し上げます??  それと、ここは、恐れ入りますがより、お手数ですが、の方がいいのかなあ?



きいい! 忙しいのに、たったこれだけの要件にどんだけ時間をかけてるんだよ!と、そのうち自分が腹立たしくなる(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本語の言葉には、独特の柔らかさ、曖昧さ、を持つものが多い。

XXXなんでXXしてください!と直接的、断定的表現を避ける傾向にある。

だからこそ、人間関係を円滑にさせる場合もあれば、逆に曖昧に誤魔化すことにもできる。



どっちにしても、英語圏に慣れてしまった人には難しい。


ああ、もう・・・。

「いつもお世話になっております。
XX書類を至急お送りください。
よろしくお願いします。」


だけじゃあ、ダメなんかい?

こんなに頭を悩ませて時間をかけなきゃならないなんて、非合理的、非生産的じゃないか?(←自分の文章能力の無さを棚上げしてる)


しかし、礼儀を重んじる日本人には、それではまだ失礼に当たり、気分を害する方もいるので、もっと丁重に!と注意されたことがある。

で、私は日本語のビジネスレターが、ますます苦手になってしまったのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも日本人は形式というものを重視をする傾向が多いように思う。


つい最近のこと、日本人の女性から、あるデーティングサイトで知り合った男性の話を聞いた。
お相手の男性は中年の男性だったそうだ。

彼女は、最初のメールで、現在の仕事と過去の離婚歴、最近ボーイフレンドと別れたこと、今後はこんな人とこんな付き合いをしていきたい!と軽くさらっと書いたそうだ。

datingsite.jpg


そして何回かのメール交換後、初めてのデートで、こんなことを言われたそうだ。


「XXさんは、びっくりするくらい率直な方なんですねえ・・・初めのメールで、自分の男性遍歴を書いてくる人って初めてなんで、びっくりしました。」

え? 男性遍歴って・・・あんた、過去の男たちを、そんなに並べ立てたの?」と、私が聞くと、

「まさかあ・・・過去に1度の離婚歴があることと、昨年まで付き合ってた男性が東部に引っ越すために別れちゃったんで今は一人暮らし、って書いただけだよ。 だから、一緒に食事したり会話を楽しめる人がいたらいいなあ、って思ってるって書いたんだよ。」

「へ? それだけで男性遍歴ってなっちゃうわけ?
その男の離婚歴は? それとも、今までガールフレンドもいなかったって人?」

「さあ、知らない。長年駐在員としてアメリカで働いていたようで・・・どうも離婚歴があるらしいけど自分でははっきり言わないんだもん。」

「なーるほど・・日本人はあまり最初から、離婚歴などを話さないものなんかなあ?
それって、日本人の礼儀なのかなあ? もしそれを率直に言うと、男性遍歴になっちゃうのかな?」



「うーん、日本人ってわかんないなあ・・・。」(←私も彼女も日本人なのだが・・笑)


英語圏のサイトでは、真っ先にプロフィールを紹介するのが、ほぼ鉄則みたいなところがある。
現在独身なのか、別居中なのか、離婚歴があるのか・・
むしろ、最初に、こういったことこそ率直に言う方が礼儀とされるし、また正直さもアピールできるからだろう。



「で、結局、そのブラインドデートはどうなったの?」と、私は聞いた。


「うん・・彼は自分の趣味の話題だとか、トランプ政権の話とかをしてたんだけど、ちっとも私と話しが嚙み合わないんだよね~。

彼の話すことって、あまりにも一般的でどこでも言われてるようなことばっかりだったし、趣味にしてもさあ、本当に好きでやってるの?って突っ込みたくものばっかりだったんだよ。」


二人で大笑いしてしまった。


「ところで、デートは、どこでランチしたの? おしゃれなレストランにでも行ったの?」

「それがさあ、なかなか決まらなくてさあ、彼の食べ物の好みがわからないから、どんなものが好き?ってメールで聞いたのに、はっきり言わないんだよ。ウダウダを私にばっかり聞こうとするんだもん。

だからさ、リブを食べに行きたい!って私が言って、私が指定したリブ専門店になったんだ。」

「ほう、初デートで、手掴みで食べるリブとは・・・やるなあ。
まず、日本人の若いカップルだったら、絶対にありえないだろうなあ。」

「だろうねえ・・・でもさ、そういえば、その男、ナイフとフォークでリブを食べたんだよ!」

「え?? ナイフとフォークでリブを食べた?
あれって、手づかみで豪快に食べなきゃ美味しくないでしょーが。」

「変った人だよねえ・・・私はもちろん手づかみで食べたけどね。」


これが正しいリブの食べ方
     ↓
rib girl

「あんまり好きじゃなかったのかもしれない。だいぶ残してたし、持って帰ることもしなかったから。
だったら、はじめから自分が何が食べたいのか言えばよかったんだよね~。」

「あー、めんどくさいやつだね~。で、結果はどうなったの?」
(←聞くまでもないけど)


「いちおう、その日別れてからメールできょうはありがとう!ご馳走になりました。とメールしたんだ。
彼の方が少し多めに支払ったからね・・・ところがね、それに対してぜーんぜん返事のメールがこないんだよ。
これ以上私と付き合いたくないって思ってもさあ、無視するってのは失礼でしょ!
まさに、礼儀知らずなやつだったよ!」

「あらら~、そりゃあ、とんでもない礼儀知らずだね!」


「なんではっきり言わないのかね? あなたとは根本的に感覚が違う気がするので将来の嫁探しが目的の僕としては、今後のお付き合いはお断りさせてもらいますって・・・そう書けばいいのにね!」



よくはわからないが・・・たぶん、その彼にとっては、

もっとも・・もう会いたくないから、メールするのもめんどくさいって思ったのかもしれないし・・

もっと好意的な見方をすると、

お断りをはっきり言わない方が礼儀、または相手を思いやる親切だと思ったんだろうか?


しかし・・彼女から見れば、

メールに返事もしない礼儀知らずであり、
ちゃんと意思表示すらもできないダメ男、のレッテルを貼られてしまったわけだ
(笑)

どうなんだろう?
これも、お国柄による感覚の違いか、それとも、たまたま、そうゆうタイプの男だったのか?

とはいっても・・二人とも日本人だ(笑)


彼女は、中学のときからこちらに住んで、しかもアメリカ人社会で育った人だ。

彼は、何年アメリカに住んでいるのかは不明だけど、おそらく日本人社会の感覚で生活してきた人なんだろう。


自分のプロフィールもはっきり言わない。
食べ物の好みさえも、はっきり言わない。
バイバイさえも、言えない。

おまけに彼女に言わせると・・彼の話題もまた一般的な当たり障りのないことばかりで、ちっとも面白くなかったそうだから。


「あーあ、日本人ってわけがわからないし・・・うんざり!」と彼女が言う。

「まあまあ・・そんなヤツばかりじゃないと思うけどね、たまたま、優柔不断の礼儀知らずに出会っちゃただけだよ。」


おそらく、これは私の想像だけど・・・

彼としては、

あまりにも率直に話す彼女に閉口気味。

おまけに、彼の話に尊敬と多大な関心&感心をもって聞き入ってくれなかったことにもがっかり。

本当は、アメリカンのリブレストランなんて行きたくなかったけど仕方なくいったこと。

そして、極め付けは、彼女が大きなリブを手で食べたこと(笑)

なんて空気の読めない女だ!




そりゃ、相容れない二人だろう(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆日本語というのは、はっきり言わない、あえて曖昧にしておく・・みたいなところが多いように思う。


まあ、よく言われてることだけど、

ビジネスシーンで、相手から何かの要求や願望を受けた場合、

「まあ、頑張ってやってみます」
「努力してみましょう」


と言われることがあるけど・・・これはお断りの文句と思っていい。

よく政治会談や貿易交渉でも、

「前向きに考えます」
「検討させていただきます」
「善処いたします」


なーんて言葉も、一見は賛成・賛同の意のように見えても、実は丁重に断る意思を伝えてる言葉だ。


たぶん、こんなことは、言葉のニュアンスとそのときの雰囲気で同じ日本人同士ならば、わかることだろう。



前向きに検討なんて言われると、前向きって言葉は本来は積極的な意味だけに期待させられることも多いが、、交渉するときの断りの意味でも使われるのだ。

ところが、

同じ日本人同士ならともかく、海外が絡めば、当然、誤解され問題になることも多い。
(最近では、さすがに日本人も海外ビジネスでははっきり言うようになってきているというが。)




◆もうひとつ、日本語の特徴として省略形が日常的にもよく使われる。

「それではそろそろ…」(そろそろ帰ります、という言葉が続くはず。)

「切手が一枚ほしいんですが…」(売ってください。買います・・という意味)

「お茶が入りましたけど…」(飲みませんか?・・という意味)



おそらく、これを外国語にしてそのまま言ったら、

そろそろ・・何をする気なんだ?って聞かれるだろうし、

切手が1枚欲しいけど・・何か問題があるの?って聞かれるだろうし、

お茶が入ったけど、お茶に何か問題があったの?って思われるだろうし・・



外国人には伝わらないのだ!(笑)

日本人はこれを「建前」と言い、言い出さずに省略した核心部分を「本音」と呼ぶわけだ。



たしかに、はっきりと最後まで言わなくても伝わるならば、あえて言う必要もないのだろう。

また、はっきり言い切るよりも省略した方が、ほんわりオブラートに包んだような柔らかさを醸し出すことだってできるようだ。


ニコニコして、「切手を1枚欲しいのですが・・」なんて言われると、
聞き手の方は、そのあとに「売って頂けますか?」「よろしくお願いします。」なんて言葉を、勝手に想像して、心地よい気分になる。


しかし、日本語に慣れていない外国人には、こういったところは非常に難しいだろう。
相手の顔色やシチュエーションを悟って、敏感に相手の意思を理解しなきゃならないんだから。

たとえば、あるベトナム人が日本語を習っていたころ、

「きょう、お蕎麦を食べに行きませんか?」
「結構です。」

それは行きたいのか行きたくないのか、同意か断りか!!と、始めはひどく悩んだとか(笑)




◆もともと日本語は曖昧な単語も多いのだ。

しかも、さらに曖昧にさせてしまうような言い方さえある。



たとえば職業を聞かれると
「ファッション系の仕事です。」 なんて言ったりする。

ファッションデザイナーなのか、パタンナーなのか、モデルなのかはっきりしないし、それどころかファッション・マッサージで働く人も、そう言うんだとか(笑)

「医療関係です」ってのも、範囲が広すぎてわからん!


また、

「おタバコの方は、こちらで・・」
なんでなんだ? 

「パソコンとか持ってる?」
パソコンとかって言うから、パソコンを含めたコンピュータライズされた電子機器一般を指すのかと思うと、パソコンだけを指してる場合が多い、・・・つまり、パソコン持ってる?って聞いてるのだ。


たぶん、そういったことが日常化してしまってる日本人から見れば、あまりにも自然で違和感はないのかもしれない。

でも、私から見れば、こんなことは、はっきり言えばいいのに!と思うことが多々ある。




◆さらに、マスコミやおそらく政治家さんたち?によって、あえて生み出された言葉もあるようだ。


売春 → 援助交際
暴行・殺人 → オヤジ狩り
商工ローン → 高利貸し 
(高利貸しは高利貸しだろーが。)

ぜんぶ嫌な言葉だ。

まるで売春を正当化するような言葉だし、オヤジを刈るなんて言葉には、人種偏見すら潜んでいる気がする。
それが流行語大賞になったというんだからなあ。


また、先日の私のブログ記事でも書いたけど・・

アミノ酸等・・・等を使って、曖昧にうやむやにさせる意思が見え見え。

化学調味料 → うまみ調味料・・・これも化学よりもうまみの方が、印象がぐーんとアップするのを狙った意思が見え見え。


こっちは、村上龍さんの「明日できることは今日しない」から抜粋だけど・・
     ↓

銀行に公的資金が使われる、なんて言ってるけど、なんで税金と言わないで公的資金なんて呼ぶんだ?

戦没者慰霊祭は、なんで戦没者なんだ? なぜ戦死者と言わない?



なんて書かれたいて、おー、なーるほど!と思ったものだ。



さらに、

今じゃ、当たり前のように使われているリストラ、これだって解雇のことだよね?

英語でリストラクティング(restructuring)というのは、再構築の意味だ。 それからとって日本語で解雇することをリストラという言葉を作り上げたんだとか。




もっと、すごいなあ、って思ったのは、

「拉致」は「誘拐」のことだ。
なぜ、拉致と呼ぶようになったのか?
    ↓

北朝鮮による拉致事件だ。
誘拐という世界中のどの国でも最も重い犯罪を国家が主導で実施した、歴史上稀有な事件である。
偉大だといわれているかの国の指導者を被告にして国際司法裁判所に告訴してもいいくらいなものだ。
国のマスメディアがこぞってソフトイメージの演出に腐心し、交渉を有利にしてくれる手伝いをしてくれるのだから。
http://d.hatena.ne.jp/hamachan/20041110




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本語の曖昧さは、人間関係のコミュニケーションを円滑にするという長所もある半面、こういったように、あえて意図的に曖昧にさせて真意をぼかす目的でも使われるのかもしれない。


ここのサイトの、日本人が曖昧な表現を好む理由を心理学者が分析という記事によると、
       ↓
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20150719/Goowatch_f2c71208cc2edb0a99636a0e71d61986.html


このサイトの心理学の先生は、こんなことを言っている。
    ↓

●明確な発言をすると、責任がついてまわりますよね。昔から日本人は、責任の所在を分散させて、問題が起きたときに誰か1人が責めを負うことがないよう配慮してきたのです

●日本人が曖昧な表現を好むもう1つの理由に、相手との議論を避けたいという心理があります。
議論をすると勝敗がついてしまいますよね。それでは周囲の人とのあいだに摩擦が生まれてしまうかもしれません。
そこであえてぼやけた表現を使うことで、他人との議論を避けてきたのでしょう。

日本人に議論を避ける傾向があることは、日米の比較テストでも証明されています」




この2つの日本人の心理的要因、たしかにそのとおりだろう。


どこの会社でもよくありがちな話。
     ↓
大きなミスが起こったとき、必ず責任の所在は追求される。



以前に私が前にはまっていた、メーデー!:航空機事故の真実と真相
のドキュメンタリーの中でも、墜落事故を起こした飛行機の真相を究明し責任の所在ははっきりさせる作業が行われている。


なぜなら、二度とミスを起こさないため!
人命が係わることだから、なおさら真剣に厳しく追求するのは当然のことだ。


原因を追究すると、パイロットの判断ミスだったり、または、整備士のうっかりミスだったことが判明するんだけど・・

今度は、そのパイロットや整備士の勤務記録の心理状態やその会社からのノルマや体制までもがチェックされるのだ。

そうすると、会社側から無理なフライトスケジュールでこき使われていたり、多大なノルマを達成させるために無理を強いられていたり・・そのほとんどが、個人だけに責任を押し付けられないような、バックグラウンドの問題や、いくつかの他の多くのミスが積み重なっている場合がほとんどだった。


だいたいの場合、一人の人間は、その人が不運にも引き金となって事故を引き起こしたに過ぎない。



そこで、多くの改善策が出来上がり、即実施されることになる。
二度と事故を起こさないために。


ところが、これが・・いい加減な会社だったりすると、責任の所在を、一方的に担当者に押し付けて首切りするか、上司の管理不行き届きとして担当上司に責任を押しつけて終わってしまったりするだけで、ちーっとも根本的改善はされないってこともある。


よくこんなことしてる会社あるよね
   ↓
sorry.jpg


深く頭を下げて一時停止して・・・謝罪するってのは、日本人らしいのかもしれないけど・・・

これで、視聴者も納得してしまうんだろうか?

私には、こっちの方が気になる。
   ↓
徹底的に原因を追究し、それに対し次回からはどんな改善案を施したんだろうか?



私は個人的に、こんな謝罪パフォーマンスなんかどーでもいいから、どのように原因究明して、今後はどのように改善したのかを具体的に発表してもらいたいと思ってしまう。。。。

そっちの方が、本当の謝罪だろう。



何かをより良く改善していくためには、それぞれの責任をもう一度考え直し、多くの人々と議論を重ねることは絶対に必要だと思う。

ただ、その目的が、誰かを責めることにあったり犯人捜しになったり、または、責任逃れをする目的があれば、・・まったく意味はないけどね。

そんなことなら、やっぱり、うやむや曖昧にしてしまう方が、まだマシってことにもなりかねない。

でも・・それじゃあ、ちーっとも問題解決できないよなあ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もう、ひとつ、こんな意見があった。

「あいまいな言葉」をうまく使って、コミュニケーションを円滑にする方法
仕事で失敗した部下や同僚を慰めるときは、あいまいなぐらいがちょうど良いものです。
私たち日本人が周りの人を慰めるときによく使う「頑張ったのに残念だったね」という言葉。
これは何について頑張ったと評価しているのか、何について残念だと思っているのか、明瞭ではありません。

しかし、落ち込んでいる人にはこれで十分なのです。
お互いに伝えたいのは「慰めてやりたい」「慰めてくれてありがとう」という気持ちであり、具体的なアドバイスや情報ではありません。

慰める側が論理的に失敗の分析をしたり、次はどうすべきか具体的にアドバイスしたりしても、言われている側はあまり嬉しくないものです。
http://tabi-labo.com/279832/everything-starts-with-writing-02




いやあ、そうゆうものなんかなあ?

多くの日本人のみなさんは、そう望むんだろうか?



これに関しては、私自身は反対なので・・わからない。

反対というよりも、私自身がそんなことをされたら嫌なのだ。
       ↓
これは何について頑張ったと評価しているのか、何について残念だと思っているのか、明瞭ではありません。
しかし、落ち込んでいる人にはこれで十分なのです。



私だったら、何について頑張ったのか残念だったかもわかりもしない人にそんな言葉をかけてもらいたくない!

形だけの優しい言葉なんて、まっぴらだ!って思ってしまう。


かえって・・・怒り出す!(笑)


そうだなあ・・。
私の場合だったら・・・

ただ、冷静に会話もできないほど落ち込んでるときは、まず、そっとしておいて欲しい。

または、黙ってハグしてくれるとか・・(←これは日本人には無理かも(笑)

funny-animal-captions-its-ok-i-know-how-you-feel-they-scream-and-run-when-they-see-me-too.jpg



または、ひとこと、「ま、よくあることさ!元気だせよ!」と、美味しくて温かい飲み物でも頂いた方が百倍嬉しい。


さらに、心まで温めてくれるようなものをごちそうになるとか。(←結局食べ物かよ!)


そして、もしも私を思ってくれるのだったら、何が原因だったのか、どうすればよかったのか、今後どうすればいいかを、一緒に考えて意見を言ってもらいたい。

私は、そっちの方が嬉しい。



あ、そうそう、もう一つ、このアドバイザーが言っていた、この部分も私には気になる箇所
    ↓
慰める側が論理的に失敗の分析をしたり、次はどうすべきか具体的にアドバイスしたりしても、言われている側はあまり嬉しくないものです。

相手をただ嬉しがらせることで、慰さめようとするんかい?

嬉しがらせることと慰めは別物だ~!

そんな、表面的なことで嬉しがるわけないだろーが!!
(←これは、私の場合だけなんかな?)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも・・

「頑張ったのに」
「私なりに一所懸命やったのに」


という言葉は、私自身あまり好きな言葉じゃないのだ。


だって、頑張るとか自分なりに一生懸命やるなんてことは、誰だって当たり前じゃないかな?


それをなぜ、あえて口にするんだろう?


それを口にする心理には・・・

私は悪くない! 一生懸命やったんだもん!という自己弁護が見え隠れしてしまうから、嫌なのだ。



そういえば・・日本の人生相談にありがちなパターン。

「私は家事もパートも一生懸命私なりにやってきたつもりです。しかし・・主人は・・・・」
「僕は毎日、一所懸命働いてきたつもりです。しかし・彼女は・・・・」

どれも・・それとな~く、私は悪くないのに!といった自己弁護を匂わせている。




もっと嫌味だなあ・・・って感じてしまうのは、

何には、私も至らないところがあったかもしれません・・と言いながら、さらに、自己弁護を強調したりする。(笑)



ところが、これがアメリカ版だと、そうはならないのだ。

Jerry Springer Show
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私は、一生懸命私なりにやってきたつもりなんて曖昧な言い方はしない。


私は死ぬ物狂いで働いていたんだぞ! と・・見事に言い切る。

毎朝、6時に起きてコーヒーショップで働き、午後からはXXXし、夜間はXXXで働き11時まで働くのを3年も続けてるんだ・・・と具体的に言ってのけて、相手を徹底的に罵るのが常だ。


少なくとも日本人の方が、表向きは非常に上品だ。

しかし、その上品さが私には陰湿に感じてしまうことがある。

また、

私も至らないところがあったのかもしれませんが・・
私にも悪いところがあったのかもしれませんが・・・



という言い方は、謙虚さともとれるけど・・心の底では「私はちーーとも悪くないもんね!だから、みんなも私に同意してよ!」という、甘ったれた声として聞こえることもある(笑)


そんな姿を見るくらいなら、むしろ正面切って相手を罵り合うような、下品なアメリカ人たちの方がずっとマシに思えてくる。

少なくとも、自分の心にも相手にも正直だから。


自分の心に正直な人は間違いを気づけば屈託なく改善できるだろうけど、曖昧な心のままでは、いつまでも心の底のくすぶりはとれないものだ。


もちろん、曖昧な言葉で慰めてあげよう!というのも、
相手を思っての優しさから出たことなんだろうけど・・それでは、表面上のイガイガを一時的に滑らかにするだけじゃないかな?


ただし・・私の場合は、よけいにイガイガを大きくすることになるんで、私には、やめてくれ~!(笑)


そもそも、


一時的に表面を滑らかにして、それで The End にしちゃったら、そんなものは思いやりにも何にもなりゃせんぞ!



なーんとなく、そこらへんにも、日本的風潮があるような気がする。
これは、もちろん悪い意味で、だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういったことは、おそらく日本語の持つ、曖昧さ、優しいニュアンスに起因していることが多いんじゃないかな?


日本語の曖昧さは、相手を思いやるためにもなり、無駄な議論を避けるためにもなる反面、自己欺瞞や問題の核心を隠ぺいすることにもなりかねない、ということを、よーく肝に銘じておく必要があるかも。


そのためには、常に言葉の裏にあるものを感じることだ。
昔の日本人が得意だった能力、まさに、本音と建て前を感じ取ること。


日本語は曖昧さを持つだけに、感性を鈍らせたら終わりなのだ。
感性欠乏症にならないように(笑)



そんな感性を失った人たちに限って、当たり障りの無い言葉、無難な言葉のみを用いようとする。
また、同様に、当たり障りの無い言葉、無難な言葉を用いる人たちの方に共感を覚えるようになる。


そうやって、言葉によって、心まで曇らせてしまうことになる。


たぶん、それは日本語の特質なのかもしれない。
もちろん、悪く作用した場合の特質だね。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆しかし、曖昧な日本語だからこそ、美しい世界を作り出すことだってできる。

こっちは、日本語の素晴らしいところ(笑)

diapo001.jpg


国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった

これは、おなじみの川端康成の雪国の冒頭だけど、これを英訳するときは大変だったらしい。

そりゃそうだ!

だって主語がないんだもん。
誰がトンネルを抜けたかわからない!

日本語は抽象的な表現を好み動詞が主役。
これに対して、英語は具体的・説明的で能動的な表現を好み、名詞が主役、特に「ものとものとの関係」は実に明瞭である。
http://home.att.ne.jp/yellow/townsman/SnowCountry_1.htm



そりゃあ、まあ、汽車に乗ってる男には決まってるんだけどね~。

ここで、主語を私か男にして・・・たとえば、

「男の乗った汽車がトンネルを抜けたとき、男はそこが一面の雪景色になってることを発見した。」

と英訳したら?

こんな作品、誰も読まないぞ(笑)


ここはどんなイメージが浮かぶだろうか?


私には、

まるで、映画のプロローグで車窓の景色だけ淡々と映しだしていくような、そんなイメージなのだ。



それを見事なまでに、川端康成さんは日本語という文字で演出している。

まさに、主語を必要としない日本語だからこそ出来ることだ。


うーーん、

この美しい感性を英語で表現するのは、とっても大変なことだっただろう。

yukiguni.jpg

そこで、

サイデンステッカーの英訳 ”Snow Country” によると、

The train came out of the long tunnel into the snow country.

サイデンステッカーさんは、主語を汽車にして、とってもシンプルな文章にしている。
しかも、国境ということばを省略して、The train という単語を主語として、あえてTheをつけている。

これなら、目をつぶると、その光景がいきいきと目に浮かんでくる。



原文の次の文章は、

夜の底が白くなった


これを、翻訳では・・

The earth lay white under the night sky.
大地は夜空の下、白く横たわっていた。


お見事!
実に美しい!



この翻訳者は、エドワード・ジョージ・サイデンステッカー(Edward George Seidensticker)
コロラド州生まれアメリカ人。
川端康成自身、「私のノーベル賞の半分は、サイデンステッカー教授のものだ」と言わしめたほどの名文家・知日家だったそうだ。
Edward Seidensticker_Wiki



seidensticker190.jpg


当然のことながら、

翻訳は単に言葉の意味を伝えることじゃない。
感性を伝えることなのだ。



川端康成の雪国を、感性で正確に捉えられない人には、翻訳はできないってことになる。


特に文学作品の翻訳は、いかに作者の感性を正確にとらえて、それを別の言語でその感性を伝えることにあるのだ。


映画シーンから 
  ↓
f0107398_23562052.jpg


日常の言葉もまた、本質は同様じゃないだろうか?


言葉は、その人の思いや感性を伝えるもの。

それを読み取るのも、また、感性なのだ。

得に日本語は、感性欠乏症には使いこなせない言語のようだ。

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Re: 素晴らしい!

ニコムさん


同感して頂いてうれしいです!!

面白いことに、高学歴で成績優秀な駐在員の方に限ってそういった文章を書く傾向あり、なんですよ。

そういう人たちは、たしかに難しい単語をアメリカ人以上に多く知ってるし、関係代名詞などを駆使した見事な文法ずらり・・って文を書きます。

でも英語の感覚は習ってこなかったんでしょうね~。

そもそも日本の英語教育が間違っているんでしょうけど、それでも、学校で習わなくても感覚が身についている人もいれば、何年こちらにいても日本英語のままの人もいる。

それって、やっぱり・・その人の持つ感性の違いかな、って思ちゃいます。



> This article is awesome!!!
> 私、日本在住の日本人で、がっつり日本企業に勤めて外国人のお客さん相手にお仕事してます。日本人の書く回りくどいso called business Englishな英語にイラっとしています。
> 日本語を英語に訳せたって、文化の違いを理解していないと本当に英語っぽい英語じゃないんだよーと心の中でいつも思っています。
> ほんと、日本語って感性を必要とする言語だし、コンテキストが高すぎる。
> 行間や空気を読めという日本文化そのもの。常に私が感じている事を具体化してくださった素晴らしい記事でした。
> ありがとうございました。
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スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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