縁(えん、えにし)という言葉

今年に入ってすぐ、二人の人からこんな話を聞いた。

ある男性: 「10年以上もつき合ってきた彼女と暮れに別れたんだ。。。結局僕たちは縁がなかったってことだねえ。」 しみじみ。。。

ある女性:「私たち、9年もつき合ってきて今さらって思ったんだけど・・今年の春に結婚することにしたの。  もう、腐れ縁だからねえ。」(笑)



別れるも結婚するも、縁(えん)ということか・・・。



そういえば、人との出会いや別れだけでなく、縁という言葉は就職の際にも使われることがある。

断られるときは、「今回はご縁がなかったようで・・・・・」←なんか偉そうでムカつくのは・・私だけ?)

逆にオファーをもらうと、「ご縁があって入社が決まりました」(←スキルや経験じゃなくって縁なのかよ!)

なーんて具合に。


よく考えると・・就職で使うってのはヘンだと思うんだけど、なぜか日本では、それが違和感がなくフツウに聞こえるから不思議だ。




そういえば・・・
ずーーと以前、ある日本人に手紙文の英訳を頼まれたことがあって、その冒頭がこれだったことを思い出した。
    ↓
「あなたとステキな御縁があったことをうれしく思っています。」


で、私は、

"I'm happy to have met you."としたら・・

それじゃあ、ただ出会えてうれしい!ってだけじゃん!
ちゃんとご縁を英語にしてくれなきゃ!
あなた、英語ちゃんとわかってるの!


・・・とクレーム!(←まったくもう!なまじっか英語がわかる人ってのは・・)

しかし・・こんなん、英語に出来ないのだ~!!


だって、ご縁という感覚が一般の欧米人にはないんだから!
該当する単語も言い回しだって、あろうはずもない。


それでも、いちおう和英辞典などで調べ見ると・・

fate  運命、宿命

relationship  関係、関係性、結びつき

tie 結ぶ、結びつき



なーんて単語を使っていて、ご縁があるというのを be linked by fate なーんて例文が載っていた。

おい! それ・・絶対違うだろ! と、私は思う(笑)


そこまでして無理やり、英訳したところで真意は伝わらない。。。

生まれながらに、「縁」という感覚を持っている日本人同士でなければ・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

縁(えん)というのは、他にも、えにし・ゆかりなどとも言われる言葉だ。

もともとは仏教用語だったはず。


仏教で縁のつく言葉を調べてみると、「因縁」「縁起」「良縁・悪縁」「因縁果」「善因善果」などというように、実にたくさんある。

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これは、中国・宋の時代の禅匠、大慧宗杲(だいえそうこう)が弟子にあてた一説だそうだ。
     ↓

「好語(こうご)説き尽くすべからず」  

何が故ぞ、好語説き尽くせば人必ずこれを易しとする。  

規矩(きく)行じ尽くせば、人必ず繁とす。

福もし受け尽くせば、 縁必ず孤なり。

勢いもし使い尽くせば、禍い必ず至る。



いくら立派な教えや教義(好語<こうご>のこと)であっても、あまりに細かく説いてしまうと、美辞麗句を使い過ぎるように、その言葉の価値が薄く、深みがなく軽いものになって心に響かなくなってしまう。

浅い川は音を立てるが、深い流れは音もなく悠然として流れるようなものである。

心貧しい人は語り過ぎ、豊かな人は言葉少に、たった一言に重みを持たせる。

人生の生き方として何事においても余白、余裕を大事にしたいものである。


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福もし受け尽くせば縁かならず孤なりというのは、福を受け尽くせば人はみな離れて行くという意味で、

言葉ですべて教えてしまうと大事なことであっても軽く受け取られてしまうし、また頭で納得すると自分で修行したり学ばなくなってしまう・・と言うような意味だそうだ。

そう、ここでも「縁」という言葉を使ってるんだね~。

語源辞典によると、

この「縁」という言葉の語源は、

糸がもとになっていて、元々は衣服の縁飾りが語源であるという説
そこから、(めぐらす)という意味になったんだとか。

「縁(ゆかり)」の語源は、
ゆ(よってくるところ、由来) +  かり(許・ばかり)
で、人と人との繋がりや縁のこと




私たちのさまざまな出会いも運命も、縦糸と横糸が織りなすようなものなのかもしれない。

かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし・・・あれ、これって・・なんだっけ?

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。



なんか、遠い昔にこのフレーズを暗唱させられた記憶が・・(笑)


こういったものがベースにあるのが、日本人気質なのかもしれない。

だから、縁がなかったとかあった・・という言葉でサラリと流せてしまうのが日本人なのかも(笑)


今の私としては、これは、とってもポジティブな考え方に思える。

さらりと運命を受け入れて、ジタバタとあがいているよりも、先に進める気がするから。


・・・・・・・・・・・・

そうそう、どうしても英語で言いたいならば・・
また、もしも、私自身が使うとしたらだけど・・・

We were meant to be together.
私たちは縁があったんだよ。(一緒になる運命だったんだよ。)

と、ラブラブの恋人同士なら、これが一番。(←ちなみに、まだ一度も使ったことはないけど・・)
ただし・・片思いで使うと逆効果かも! キモイと思われそう・・。

または、出会いであれば、

"What a coincidence!" "This must be a fate."
なんとまあ、偶然な! まさに、これって運命かもね。


あとは、せいぜい・・
I am thankful to have you in my life.
私の人生であなたと出会えたことに感謝してます。(←なんだかプロポーズに使えそうなフレーズだけど)

または、Thanks God と
神様、ありがとう!と神様を持ち出すか・・

そんなところだろう(笑)



縁(えん、えにし)という言葉も感覚は、とっても東洋的な感覚なのだろう。
今の中国にあるのかどうかは知らないけど・・。


そういった感覚をベースに持っている日本人て・・ステキかも。

織りなす糸、新たに紡ぐのも自分。

参考
http://www7b.biglobe.ne.jp/~zuiun/101fuku.htm

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