犬のジュリーとネコのリロイの話

きのう友人から、12年飼っていたネコが亡くなった話を聞いた。

以下は彼女の話
   ↓

それは12年前のこと、娘が突然、拾ってきたネコだった。

毛並みはバサバサで茶色に黒が混じったような雑巾色。
人相(猫相?)も悪いし毛並みもきたないし愛嬌もない。
どっから見ても可愛くない。

それに、ひどく瘦せこけていて汚いし病原菌を家の中に持ち込まれては大変だ!


「うちには犬のジュリーがいるんだから・・ネコなんて無理よ! そのネコ、もといた場所に置いてきなさい!」

と娘に言った。


ところが娘は頑として首を縦にふらない。

「マミーが、そんは薄情な人だとは思わなかったわ!
どうしても、追い出したいなら、私も家出するからね!
そんで・・動物愛護精神がゼロだって、学校中で言いふらしてやるわ!」


うーーむ、アメリカ育ちの娘には手を焼く。

結局、しぶしぶ家に置くことを許したのだ。

これはイメージ写真、こんなネコだったらしい。
     ↓
siberian-cats-kittens-10.jpg

娘はそのネコにリロイという名前をつけた。


娘が毎日学校から帰ってくる時間になると、リロイは玄関でじっと待っている。

娘の姿をみつけると、甘えた声を出し彼女の足元に何度も何度も体をこすりつける。

そうして娘は、ただいま!と言いながらリロイの体を撫ぜてやり、いつも一緒に部屋に入ってきた。



ところが、リロイは私にも夫にも・・ぜんぜん懐かない。
いつまでたっても懐かないのだ。

甘えた声を出すこともなければ一度も膝に乗ってくるなんてこともなかった。
抱っこされるのも嫌がる。

ネコってのは冷たいものだ!
ネコは犬と違って誰にでも懐くってわけではないらしい。


一方、犬のジュリーは人一倍食い意地が張ってるけど愛嬌がいい。
誰にでもフレンドリーだ。

どうも・・ネコというものは、犬とは違って、気難しい生き物なのかもしれない。

私はそう思った。


しかし、

気難しいリロイは、犬のジュリーとはとっても仲が良かった。
娘以外で仲良くしていたのは、唯一犬のジュリーだけだ。

こちらもイメージ写真
   ↓
dogcat.jpeg


犬とネコなんて一緒に飼うのは無理、仲が悪いに決まってる!と思っていた私には、びっくり!だった。


娘がいないとき、リロイはいつもジュリーと一緒だ。

二人で追いかけっこをして遊んだり、ご飯も一緒に食べるし寝るときもいつも一緒だ。

ただ夜になると、リロイは娘のベッドに潜り込み、ジュリーは私たちのベッドの足元で寝た。

・・・・・・・・・・・・・・・

それから12年が過ぎ、

リロイが病気になった。
食欲も元気もなくなり、ジュリーとも遊べなくなってしまった。

病院に連れて行くと、尿路結石、その他内臓疾患がある・・と言われた。

治療の甲斐もなく、リロイはどんどん痩せていき何も口にしなくなった。



その日の朝、娘はいつものように出勤していった。

午後になってしばらくすると、犬のジュリーが、クンクン泣きながら、ひどくオロオロとしている。
リロイのことが心配なのだろう。

その日の朝からジュリーは何も食べなかった。
何があっても、食い気だけは無くしたことがない犬のくせに。


私は急に不安になり、リロイを抱えて病院に行った。
娘以外の人間に抱かれることが大嫌いなネコだったくせに・・。

もう、抵抗する気力さえないのだろう。
ただ妙に悲しかった。

「もう手の施しようはありません。 安楽死させますか?」

病院で言われのはそれだけだ。

「いえ、これは娘のネコなので娘に聞かないと・・・。
このまま連れて帰ります。」


私はそれだけ言うのがやっとだった。


家に戻ると、ジュリーはまだ何も食べずにウロウロと不安げに歩き回っている。



そして、夕方

娘の帰りを待たずリロイは息を引き取った。
最後に何か小さな声で何か叫んだような気がした。

私は段ボール箱に柔らかいタオルを敷き、そこにリロイを寝かせた。


ジュリーはそばを離れない。
じっと段ボールの中のリロイを見つめたままだ。

私は、ふと・・気がついた。

ジュリーは段ボールの中のリロイを見てはいない!

ずーーと段ボールより上の、何もない空中の一点を見ているのだ。


なんだか不安になって、私はジュリーを呼んだ。

しかし、振り返るものの、私が何度呼んでもそこから離れようとしない。

ずーーと一点を見つめたままだ。



しばらくして娘が帰宅した。

帰宅するやいなや、娘は何も言わずに段ボールの中のリロイを抱き上げた。

「リロイ、今帰ったよ!」
娘はそう言い、いつものようにリロイの体を撫ぜていた。
ずーーと撫ぜていた。

12年間、ずっとそうしてきたように。


それから・・・

ようやく犬のジュリーは、その場を離れたのだ。

あーあ、腹減ったぜい!とでもいうように、夢中でバクバク食べ始めた。。。

な、なんなんだ! こいつは!

・・・・・・・・・・・・・・・・

それが友人から聞いた話だった。


その犬好きの友達は、霊魂なんてものは信じてない。

そのくせ、こんなことを言った。

「あのとき、ジュリーは何を見ていたんだろう?
なんで、そこを離れなかったんだろう?
・・・って、思ったの。

きっと、肉体を離れたリロイがそこにいたんじゃないかなあ?
私には何も見えなかったけど、ジュリーは、それを見ていて・・きっと見守っていた気がするの。

娘が帰ってきて、いつものように、ただいま!って言ってリロイを撫ぜてあげて・・そんでリロイは満足してどこかに行けたんじゃないのかな、そんでジュリーも安心して、そこを離れたんじゃないかって思ったんだ。」


「うん、そうだね。。。私もそう思うよ。
・・・・・ということは、やっぱり、霊魂ってあるってことにならない?」

と、私が聞いた。

そんなもん、ないわよ! 私には見えないもん。

だけどね、ジュリーやリロイには、あるのよ。
ジュリーは、リロイが安心するまでその場で見守ってあげてたのよ。
あの食い気だけで生きてるヤツが、食べることすら忘れて(笑)

そんで、自分も安心したら、めっちゃお腹が空いてたことを思い出したんだろうね!(笑)」



私は・・霊魂なんて信じないという、この友達が好きだ!(笑)

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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