騒音に悩む病んだ人々と社会

これは、オフィスにいる3人の日本人の会話
    ↓
「今、日本では盆踊りも外に音を出さないようにして、イヤホンで音楽を聴きながら踊るところがあるそうだよ。」
と、私の同僚が言った。

「ええ? なんだそりゃ! 日本では騒音に過敏になる人が多いんだってね?
幼稚園の子供たちの声だって問題になるんだってね?」

「あーあ、そんな盆踊りだったらいっそのこと、やめちゃえばいいのに! ライブの笛や太鼓の音があるからこそ、盆踊りなんじゃないの?」

「私たちは、つくづく、アメリカ暮らしでよかったね~」


image2760.jpg
http://www.fukulabo.net/event/event.shtml?id=2760

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらは産経ニュースの記事
     ↓
イヤホン耳に無音で盆踊り…「不気味」でも「踊りに没頭できる」

いやはや。



私が日本に住んでいた頃、もっとも長く住んだ場所は東京都杉並区高円寺だ。

そう、ここは・・もう60年くらい前からだろうか? 阿波踊りで有名なところだ。

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http://www.shiraishi-ren.com/?p=167

当時、仕事上で親しくなった、三菱銀行(当時の銀行名)の方と話しをしたところ、その人がこんなことを言っていたのを思い出す。

「僕、今年の春から高円寺支店に転勤になったんですよ~。 あーー、ついに僕も阿波踊りの特訓させられるのか~。
踊りが苦手なんで今から気が重いんですよ~。」



高円寺支店を持つ各銀行も、商店街も、ほとんどすべての団体が阿波踊りに参加して競い合う、それが高円寺阿波踊りなのだ。

そのため、みんな猛烈に練習を重ねる。

たしか・・私が何かの受験勉強をしていたときも、ちゃんかちゃんか、ちゃんかちゃんか~♪と聞こえてきて、

う、煩いぞ!!

と、思ったものだ(笑)

8月に入れば・・もう、どこでもラストスパートで練習の総仕上げにかかる。


しかし、だからと言って、誰も音のクレームをつけたりしない。
高円寺っ子にとって、高円寺阿波踊りは夏の風物詩、無くてはならないものだから。

・・・・・・・・・・・・・・

今、私はアメリカに住んでいる。
ここに住んで10年が過ぎた。

一番煩いイベントは、7月4日のJuly 4th(ジュライ フォース)、つまり独立記念日の花火。
毎年、飼い犬が花火の音に怯えて逃げ出す、なーんて事件も多発するくらいだ。

july-fourth.jpeg


たしか、私の住んでいる区域は、花火を上げるのは決められた場所で、しかも夜9時まで・・と市の規制で決められているはずなんだけど・・そんなことはほとんど守られてない。(笑)

ポリスが大目に見てるのか、それとも取り締まるのがメンドーなんでほったらかしなのか・・そこはわからないけど。

とにかく、夜中近くまで花火の音が続いていても、たぶん・・誰もクレームしてないのだろう。
だって、毎年、同じだから。


ここで日本とアメリカを比べてみたってはじまらないけど・・なんで、こんなにも違うんだろう?という疑問はいつも残る。

また同じ日本であってさえ、私が住んでいた頃の日本と今の日本では、たった10年の間に大きく違ってきたように思う。

少なくとも私が知る限りでは、

●幼稚園のそばに住む人からの苦情
●夏祭りの騒音の苦情
●中学生の体育会系の部活での声に対する苦情


なんてものは、聞いたことがなかった。


ひとことで言ってしまうと・・日本人は寛容性がなくなってきた、ということかもしれない。

寛容性が無いといってしまえば、それで終わってしまいそうだけど・・問題は、なんでそうなったんだ?



音というものは、直接脳へと伝達される。

騒音とは、音が大きすぎるためにうるさいと感じるもの。
もうひとつ、煩音(はんおん)と呼ばれるものがあるらしい。(←私は初めて聞いた言葉だけど。)


これは、音のボリュームではなく人間関係などの心理的影響でうるさく感じるもののことだそうだ。

たとえば、
ウチの近所に住むミセス・マロイの話によると・・・結婚当時はガサツな夫がたてる音が、まるでやんちゃな子供みたいで微笑ましいと思ってたのに、結婚20年の今ではノイズとしか思えないし、夫の鼾も耳障りで眠れなくなったので別室で寝るようになったという。

まさに、こうゆうのを煩音というのだろう(笑)


子供の声や祭りのお囃子だって、10年前と同じようなボリュームだったのに、現在では個人の生活に支障をきたすものとなって多くのクレームが集まるようになったってことは・・おそらくこれも煩音だろう。


もちろん煩音を感じるのにも個人差はある。
とても創造力の高い人ほど、センシティブになるという傾向はあるようだ。

確かノースウエスタン大学の研究だったかで・・面白い記事を読んだことがあった。

脳は不要な情報を自動的に見分けてフィルタリングするしくみがある。
そのため、一般的な人々はそれほど、さまざまな音に気にならない。

しかし、中には多くの音がフィルタリングされずに数多く意識に入ってくる人もいて、そういった人々は一般平均よりも広い範囲から刺激を受け取ることができることになり、それだけ多くの情報を脳が処理しているということにもなる。

つまり、「感覚の過敏さは人の創造性に影響を及ぼしているかもしれない」という仮説がたてられる。



手っ取り早い話、一般人は様々な音の中で生活していても、脳が自動的にフィルタリングしてくれるおかげで、意識を向けて処理する必要がないし、当然、そういった雑音にも煩わされない。

ところが、多くの雑音を拾ってしまう人の脳は、それだけ、その脳は多くの情報処理をしようと動くわけで、常人とは違う創造性に結び付く・・・俗に言う、天才脳ってことか?(笑)

実際、フランク・カフカ、アントン・チェーホフ、また、作家のマルセル・プルーストは耳栓の愛用者だったそうだ。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52186814.html


ただしセンシティブな人すべてが創造性を発揮して成果を残すというわけではないけどね~(笑)



ところが・・多くの人たちが騒音のクレームを起こし、それが社会問題になるほどに増えたということは、このケースとは違うはず。
創造性豊かでセンシティブな人が増えたとは到底思えない(笑)



脳というものは、実にうまく出来てるいるものだ。

たとえば、私の家のそばに救急病院があって、引っ越した当時は、かなり頻繁に夜中にもサイレンの音が鳴るので、最初は、そのたびにイライラしたものだった。

ところが、いつの間にか、だんだんと慣れてしまった。

耳は、もちろん、そのサイレン音を拾ってるのに、脳がサイレンの音に慣れてしまう。
そうなると、気にならなくなる。

優先的に他の音を情報として認識するようになったということだ。

そう、私たちの脳は、ちゃんと情報を認識してくれて慣れることが出来るようになっている。


ところが、

それが出来ない人が増えてきた、ということではないだろうか?


それは、何らかの疾患・・ではないだろうか?



耳は脳と直接繋がっている

聴覚過敏は、耳の異常ではなく脳の音に対する反応性の亢進によって起こることが多いそうだ。

原因としては、ビタミンB群の不足で起こる症状、片頭痛、うつなどの精神疾患、脳の働きに作用する薬を飲んだときなどに起こるため脳が関係している場合もある。

難聴でさえも、それは耳の病気とされているが、もとをたどれば、それも脳のトラブルなのだ。

「疲れやストレスを感じると、自律神経は戦闘モードの交感神経が優位になる。
常にストレスを感じているとリラックスモードの副交感神経への切り替えがうまくいかず、交感神経の緊張が続いてしまう。
それによって脳全体も興奮し、心臓の動悸が激しくなるなど臓器にも負荷をかけることになる」

耳の構造は複雑で機能も繊細なため、突発性難聴、低音部型難聴、メニエール病のいずれも詳しい発生機序は分かっていない。しかし、「背景に寝不足、疲れ、ストレスがあるのは間違いない。これらが脳の自律神経の働きに影響を与え、発症に関わっていることが研究で明らかになってきた」

というのは、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科 石井正則医師の言葉。

JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科医長などを経て現職。
スタジオ・ヨギー公認ヨガインストラクターとしても活動中。
著書 : 『耳鳴りがスッキリする呼吸がわかった』(マキノ出版)
「耳鳴り、難聴の改善にはがんばり過ぎにも注意して」



そういえば、少し前に、病気を自力で治すこととインディペンデントという記事にもアップしたけど、10年間も耳鳴りが消えなかった人の話は、原因はいまだに解明されてないけど、ビタミン12を摂取したところ、だいぶ収まったという話だったね。

・・・・・・・・

さらに、こちらの先生も、似たような事を述べている。
      ↓

聴覚過敏の主な症状は、音が耳につんざくように響く、というのがあります。
原因の1つとして、自律神経でいうところの「交感神経」が過剰に反応してしまい、神経伝達が一種の興奮状態にあると考えられます。

自律神経が過剰な偏りを起こす原因としては、気が抜けない日常や寝不足が続いていたり、あるいは精神的にイライラする出来事が重なったり、体力的にも疲労が蓄積され過ぎることによってによって引き起こされます。

他には習慣的な薬の服用によっても自律神経の偏りは起こります。

ところが、煩いからといって日常的に耳栓をするのはよくないのだそうだよ。
耳栓をすることで、耳と脳の機能を狂わせていってしまうことになるそうなので、あくまでも自然な状態にしておくことだそうだ。


大切なことは、聴覚過敏に至るまでの経緯と背景を見直すことにあります。
耳栓をするなどは・・起こった症状をただ鎮めるだけの対処的なやり方となり、臭い物に蓋をして隠してしまおう、見えなくしてしまおうとしているだけとなります。
http://www.miminari-web.net/shoujou/kabinshou.html



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私が日本を離れた10年あまりの間に、

こんなに騒音にクレームを言う人々が増えてきて社会問題にさえなっているという事実。

それは、ストレスで悩む人々やうつ病が急速に増えたということとも関係して、一種の精神疾患という気もしてくる。


つまり、病んでいる人が多くなった!

ところが、病んでいる人は自分の病に気がつかない・・というところが問題だろう。
最近聞く、モンスターペアレンツなんて・・まさにその典型かも?


だから、騒音のクレームが多くなる。

もちろん、その中には、かなり利己主義的な心情から出ているものも多いのかもしれない。

よその子供なんかどーでもいい! ただ今、俺は煩いんだよ!黙れ!
訴えてやる!
と。

これは、キレやすい利己主義者が増えた・・とも言えるかもしれないけど、ひょっとしたら、それすら、精神疾患かもしれない。
事実、キレやすいと言われるのは若者どころが、最近はキレやすい老人層も増えたという話だから。

ドクターに言わせると、
疲れやストレスを感じると、自律神経は戦闘モードの交感神経が優位になるそうだ。

その原因は、ビタミン不足(とくにビタミンB群)の食事、日常のストレス、自律神経失調やらうつ病などの精神疾患が増えたこと、
服用し続けている薬の副作用・・・さまざまな要因があるのかもしれない。



それにしても、

今、アメリカで暮らすようになった私には、日本という国はちょっと不思議な国に思えることがいっぱいある。

たとえば騒音というならば、街を歩くだけでさまざまな大きな音があふれている。

●駅や量販店・デパートの大声アナウンス
●選挙運動の連呼、
●一時ひどかった右翼の宣伝カー(今は無いのだろうか?)
●その他、宣伝スピーカーから流れる音楽


こんなものは、さすがにアメリカではお目にかからないものばかりだ。

なんで、人々はこういったものを騒音としてクレームしないんだろう?

こっちの方こそ、私には不要なものとしか思えないのだが・・。
これこそ社会問題として改善した方がよさそうなのに。


幼稚園の園児の声だとか、公園で遊ぶ子どもたちの声、運動会の音楽や歓声や、祭りの賑わいが煩いとクレームする以前の問題じゃないだろうか!

うーーん。


それとも・・・
日本人は公的な権力の発する「音」には寛容になるけど、それ以外の音には不寛容になってしまうのだろうか?

だとしたら、あまりにも情けない。。。


少子化でただでさえ子どもの数が減ってるっていうのに。

クレームが来るのを恐れて、大人たちが子供が思いっきり叫んだり駆け回ったりさせないようにしたり、外に出さなくなってしまったとしたら?

今度は、子供の精神疾患を多く作り出すことにもなりそうだ。

やれやれ。


まずは、ぶち切れて騒音クレームを出すよりも先に、自分のストレスや精神疾患を懸念してみたらいかがなものか・・?


それには、まず、日常をすべてリセットして静かな大自然の中に出かけてみるのもいいかも。

Inc. という雑誌に、こんな記事があった。
これは、ニューヨークに本社がある、事業主・中小企業向けの月刊誌なのだが、

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ここにJessica Stillman さんという、フリーランス・ライターの記事が掲載されていて、静寂との脳について述べている記事があった。

日常のノイズや日々のやるべきことから自由になると、体の外も中も静かな状態になり、動くべきところが集中して動き、世界とつながりなおし、自分にぴったりの場所を見つけることができる。
静けさは体を落ち着かせ、心の声の音量を上げ、世界と私たちを調和させてくれる。

"Freedom from noise and goal-directed tasks, it appears, unites the quiet without and within, allowing our conscious workspace to do its thing, to weave ourselves into the world, to discover where we fit in," he says, summing up the research into the way silence can "calm our bodies, turn up the volume on our inner thoughts, and attune our connection to the world."

http://www.inc.com/jessica-stillman/science-silence-is-really-good-for-you.html

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つまり・・・身体と心がバラバラで世界とつながれなくって、自分にぴったりの場所を見つけることさえできなくなる・・ってことか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先日、近所で大型犬が夜中に吠えていて煩くて眠れない!ことがあった。

すぐさま、隣人がその家にいって事情を聴いてきたらしい。

「いやあ、2歳になる大きなシェパード犬なんだけどね、そこのお宅の息子さんと、とっても仲良しだったんだってさ、ところが彼が学校の寮に入ることになってね、出かけてしまった後、犬が寂しくって一晩中泣いていたんだってさ。
そうゆう事情なら仕方ないよ。
お互い様だからね。」


お互い様だから・・なーんて言葉を久々に聞いた気がする。
しかも英語で(笑)

そんな言葉、今の日本語にもあるんだろか?

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日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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