デンマーク系アメリカ人から価値観とすみませんの意味

「スカンジナビア人はね、アメリカ人と違って、うんと褒められてもそれほど喜ばないものだよ。」
・・というのを、デンマーク出身の人から聞いた。

スカンジナビア半島といえば、こういった国々だ。

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「もっとも僕はティーンエイジャーのときに、こっちに移住してきて、すっかりアメリカに毒されちゃったけどね(笑)
映画の街ハリウッドに住んでショービズ世界で仕事をして、車、ドラッグ、ダンス、女の子たちとデートして・・若い頃はそんなことを満喫してたもんだよ。 アメリカってなんて素晴らしい国だ!って思ったもんだよ。
言い換えれば・・若い頃の僕は、完全に物質文明と快楽追及だったんだけどね。」

「えーーデンマーク生まれだとは知らなかったなあ。 見た目も中身もすっかりアメリカ人に見えるもん。」
・・と私。

彼は初老ながら、ブロンドの髪(禿げてないないし・・)ブルーの目だし、きれいな英語を話すし、本人に言われるまで、私は彼が移民だったとは、ちーーとも知らなかった。
もちろん、今はアメリカ国籍を取得してる。

「でも、年をとったせいかな、今頃になって自分の祖国への関心・・いや、憧憬みたいなものが、だんだん強くなってきたきがするんだ。」

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「ところで、デンマーク人は褒められてもそれほど喜ばないって、アメリカ人と比べると、それほど単純には喜ばない国民性ってこと?」


私は、誰かが仕事で良いブレゼンをしたり、ブロジェクトを成功させたり、良い成績をとったりしたときなんかは、私は、すぐに相手を褒めることにしている。

もっと日常的なことでも、「今日のその靴、すっごくステキね!」なーんて、レディーストークでも褒める。

なぜなら、その方が・・相手は気分良くし、人間関係も円滑になるのを知ってるからだ。


プレゼンを褒めれば・・相手はにこにこしながら、「サンキュー! あの下準備はね結構大変だったんだ。まずね・・」と、いかに、これを作り上げたか!を延々としゃべってくれる。

履いてる靴を褒めれば、「わあ、サンキュー! これね・・すっごく偶然みつけたんだけどね・・XXXモールで3割引きセールをしててね・・」
と、聞いてない情報までも、しゃべってくれる。


まあ、それが一般的な反応なのだ。

それを知ってるから、私も褒めるわけだし、私もまた相手から褒められれば、「ありがとう! あのね・・これはね・・」と同じようにしゃべりだすことにしている。(笑)

まあ、ちょっとした言葉のキャッチボールみたいなもので、それでお互いに気分が良くなればそれにこしたことはないから。


ただし、白々しいお世辞で褒められるのは、私はまっぴらだけどね。(←もともと褒められるのは苦手)
だからこそ・・親しい人たちからは、私は扱いにくい人間だと思われてるらしい。 褒めなきゃ気分を悪くするし褒めても気分を害するんだから・・と言われる(笑)


「うーん、じゃあ、褒められたら、デンマーク人はどんなリアクションをするの?」

「さらっと、”あ、そう? ありがとう。” だけで終わると思う。」

そうなると・・どうやって仲良くなるきっかけを作ったらいいんだろう?
アメリカ人のように単純にはいかないってことか。。。

いやいや、最近はアメリカ人どころか、日本人でさえ、褒められることは大好きのようだ。
私は褒められて伸びるタイプ!と断言しちゃう人だって多いくらいなんだから(笑)


「それって、褒められると謙遜する気持ちが働くとか? 昔の日本人みたいにシャイなのかなあ?」

「うーん、ちょっと違うような気がする。
たぶん、根本的な価値観の違いだと思うんだ。 なんせ、ジャンテ・ロウ(Jante Law)が根本にあるからね。」


なんだ? そのJante Lawってのは???
Lawとは、法のことだ!

アクセル・サンデモーゼ(Aksel Sandemose)というデンマーク生まれで、後にノルウェーに移住した有名な作家が、彼の小説の中で、その主人公が住む「ヤンテ村」(Jante)の「掟」(Low)というのを記しているそうだ。

*デンマーク語では、Jはジャではなくて、ヤという発音になるらしい。

そこから来ているのだという。
なんでも、1930年代のことだというから、かなり古くから・・ってことになる。


ジャンテ・ロウが、どうゆうものかと言うと・・

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1.自分を特別であると思うな

2.自分に私たちと同じくらい価値があると思うな

3.自分が私たちよりも頭がよいと思うな

4.自分が私たちよりも優れていると思い上がるな

5.自分が私たちよりも多くを知っていると思うな

6.自分が私たちよりも重要であると思うな

7.自分は何かが得意であると思うな

8.私たちを笑うな

9.私たちの誰かが自分を気にかけていると思うな

10. 私たちに何かを教えることができると思うな

ジャンテ・ロウ_Wiki



以上、10か条の掟のことだそうだ。


なんだか、昔の日本の、中庸の美学、謙虚な精神性、とでもいえそうな・・なーんとなく日本とも似ているような気もしなくはない。
(ただし、昔の日本・・今は違うと思うから。(笑)

「じゃあ、お仕事ゲットするときの面接も、アメリカや日本みたいに、自分の優れたところを思いっきりアピールするなんてこともしないの?」

「さあ?・・・僕もだいぶ、本国を離れてアメリカ人になっちゃってるからなあ・・今は、デンマークでもだいぶ西洋諸国と考え方も似てきたような気もするけど、それでも、やっぱり今でも、完全にアメリカ人とは感覚は違うと思うよ。」

「面接では、過去で自分がやり遂げた立派な実績を話せ?とかって聞かれるわけだし、また、自分でも人より優れたところをアピールしなきゃならないわけじゃない? 自分を売り込むときは、どーするわけ?」

「人と比べて優れているなんてアピールしちゃいけないんだ(笑) だから、ひたすら、自分はXXXが好きだから!とっても興味があるから! だから面接を受けた!と言うだけだろうな。」

「なーるほどね・・人と競争して押しのけて、頭ひとつでもリードしなきゃ!って感覚はないわけだね?」

「むしろ、それを嫌がるんだよ。 だから、仕事をするときでもベストを尽くして、それをやり遂げます!というのは、嫌われる。
それを聞いただけで、ストレスをイメージさせちゃうんだ
むしろ、前向きに良い仕事をするにしても・・自分のできる範囲の中でのベストにするって感覚かな?」


こんなに、世界の価値観は違うんだ!・・・いまさらながら、思う私。


デンマークといえば、税金は高いけど、学校も病院もタダじゃなかったっけ?

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それに赤ちゃんが誕生すると国からベビーセットが配られるとかって話を耳にしたことがある。
(わざわざ買いそろえる必要がないのだそうだ。)

いくつになっても仕事はできるし、男女差・年齢差もなく平等だし・・

スチーム風呂でも有名だし、北欧家具・・それと、ボーンチャイナの陶器でも有名だったよなあ。。。

それと、ハムレットとムーミンの国だ。
(←おい!ハムレットはデンマークだけど・ムーミンはフィンランドじゃないか? 私の頭の中ではスカンジナビア諸国がごっちゃになってる)

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しかし、精神性や価値観といったものまでは知らなかった。

「ジャンテ・ロウは、みんなが平等なんだ!ってのが基本にあるんだけど、それが良いか悪いかは別にしても、アメリカのように行き過ぎたラットレースがいいわけはないよなあ。」
と、彼は言う。

「日本にも勝組・負組って言葉があるくらいだからねえ。 子供たちが教わることは、競争社会で勝ち残る方法ばかりのようだよ。
それにしても、地域や国によって、こーんなに価値観が違うとは・・今さらながらびっくりだよ。」 と私。

「ある国には受け入れられる言葉でも、別の国に行ったら敬遠されるってのあるだろうからね。
ベストを尽くせ!みたいに(笑)

だけど・・・世界中どこに行っても、ありがとう!という短い言葉だけは、誰もを笑顔にするものだと思わないか?」


「うん、確かにそうだろうね・・。」

「ところで、デンマーク語でありがとうって、なんていうの?」

「TAK!」


わ、短くてすぐ覚えられそうだ・・。

これでデンマーク旅行しても大丈夫だなあ。(←おいおい。。。)

・・・・・・・・・・・・・・・・

その日の夜、デンマーク系アメリカ人の話を日本人の同僚にしたところ・・・

「そうかあ! ベストを尽くせ! 頑張れ!って感覚は日本人ならば当然のように受け入れるけど、スカンジナビアンはダメってことなんだねえ。

ところで、私・・口癖で、日本語をしゃべるとき、すいません!って言葉を連発してるような気がするんだけど・・知ってた?」

と、聞かれた。

「そういえば、そうだね・・謝るときもすみません!だし、人を呼び止めるときも、すみません!、ありがとう!というときも、すみません!で、お店で声をかけるときも、すみません!だったし、ちょっとムカついてるときも、ス・ミ・マ・セン!と、言ってたねえ(笑)」

「ああ、やっぱり・・私、口癖になってるんだ。
でもね、すみません!って言葉は、曖昧な意味とむしろネガティブな雰囲気を持つ言葉だから、あまり使わない方がいいってことを聞いたんだよね~。 」

そういえば、そうかも~。

私自身は、すみません!という言葉を子供のとき以来、めったに使ったことがない。

なんで・・子供のときに使ってたか?
それは・・ただ、なんか、大人になった気分がして、カッコいいと思ってたから(笑)

「あら、奥様・・おほほほ・・まあ、すみません!」なーんて言葉が大人言葉だと思ってた。(←まるで、サザエさん?)




子供の頃、父親とお菓子屋さんに行ったとき、
店の人は奥に引っ込んでしまっていたようで、誰もいなかったことがあった。

そこで、私・・「すみません!」と奥に向かって声をかけたところ、

「そうゆうときは、ごめんください!か、こんにちは!だろう?
正しい言葉を使いなさい!」

と、父に言われたことがあって・・なーんか納得したのだ。
それ以来、使わなくなった記憶がある。



たまたま、ちょっと前に、In Deepというブログで、こんな記事を読んだばかりだった。
     ↓
《「すみません」という日本語を口から発することをやめることについて》

日本初のヨガ行者である中村天風さんは、「言葉が現実化する」ことを何度も言われていました。
だからこそ「口から出る言葉は肯定的でなければならない」と。


と、書かれていて・・
私は、以前、中村天風さんという方のことは、病気と自然治癒力を調べるうちに知った人だった。
     ↓(こっちのブログ記事に書いてる)
高血圧の母にDon't take anything for granted.と言いたくなって中村天風さんへ

とにかく、すごい人だったんだなあ、と思っていたところ、

「言葉が現実化する」なんてことを言ってたのか~。
こりゃ、やっぱり、すごい人だ!とまたも感心してしまった(笑)


すみません!というのは、意味の無い謙り(へりくだり)の言葉なので、自己否定するネガティブな言葉になってしまうのかもしれない。

へりくだることが悪いこととは思わないけど・・意味がないへりくだりと、自分を卑下するようなネガティブさから出たへりくだりはいいとは思えない。

意味があるへりくだりとは・・自分の謙虚さを保ち慢心しないこと、相手に対して恩義を売らないため?だろうか・・)


それよりなによりも、私が好きでないのは、すみません!というのは、どんな時と場合でも簡単に通用してしまうってことが、好きになれない理由。(つまり、意味がないくせに誰もを煙に巻いて通用させてしまうような・・曖昧さで逃げてしまうような言葉に聞こえるから)


なので・・相手にすみません!と言われても、ちっとも嬉しくないし~(笑)

自分が使われて嬉しくない言葉は使いたくないと思っただけのことだ。


ごめんなさい!と誤ってもらったり、ありがとう!と言ってもらった方が嬉しいから。

うーん。

きっと、すみません!という言葉があるのは日本語だけかもしれない。

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アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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