ホンネで生きるか巻かれてみるかの選択

「きのう、私、日系企業へ面接に行ったら、あなたの尊敬する人は誰ですか?って聞かれてね・・・とっさに小田氏治って思ったんだけど・・なんと、私の口から出たのは、大学時代の恩師の名前だったの。
結果的には、そっちの方が正解だったみたいだけどね。

それにしても・・なんで、そんな質問されるのかなあ??と、びっくり。 
やっぱ日系企業の感覚は違うんだな、ってつくづく思ったね。」


と、友人が話し出した。

彼女は、日本生まれで日本人の父母を持つものの11歳からアメリカで育ち、アメリカの大学を卒業している。
つまり、ほとんどアメリカ育ちの人。

「素直に答えちゃえばよかったのに。
私だったら、尊敬する人って特に思いつきません、好きな人ならいっぱいいますけど・・って答えるなあ。

あ、それより前に、なんで、そんな質問が仕事上のパフォーマンスと関係するんですか?って逆に質問しちゃうかもね。」
・・・・と私。

だからこそ、面接に落ちる私・・(笑)


「だめだめ、そりゃ、一番まずい答えみたいだよ。
私も家に帰ってから、ネットで調べてみたんだけどさ。 ようするに、応募者の価値観を聞いてるわけで、模範的な答えは、無難にして好印象を持たれる回答をしなきゃいけないんだそうだよ。」


「えーーー、それって、作りごとの回答、ウソを答えなきゃってことじゃん。 ばっかばかしい!」
と、私。

「それが、日本流の就活ってもんらしいよ。」
と、アメリカ育ちの友人がしたり顔で言う。


「じゃあ、模範回答は、誰にすりゃいいわけ?」

「ネットで調べたところによると、たとえば、これは・・ある航空会社の面接の女性の例だったけど・・一番多かったのが、女性編では、マザー・テレサか紀子様だったそうだよ。

ポイントとしては、面接官もよく知っている人物であること、誰でもが好感が持てる人物、希望職種マッチした人物、しかも同性を選ぶことで、女性ならば女性らしく、男性ならば男性らしくをアピールできるそうだよ。」

け!ばっかばかしい! 
それって、相手の常識レベルと相手の価値観に合わせてあげて、こっちがちゃんと回答を作ってあげなきゃ!ってことじゃん。」

「そうゆうことにもなるねえ。」

「そうゆうことだよ!

たとえば、あなたの好きな、小田氏治を尊敬する人物と言ちゃいけないってことになるよね?
歴史上の人物をあげるとすれば・・誰でも知ってる、織田信長だとか諸葛孔明あたりを答えなきゃってことになるじゃん。」

この友人は、日本の歴史に詳しい、歴女でもある。

小田氏治(おだうじまさ)・・・戦国時代の小さな所領を持つ武将。
戦国に生まれ戦国に生き、さんざん負け続けても、決して諦めない不屈の不死鳥と言われる人。
家来に慕われ続け、最期は畳の上で68歳の大往生を迎えたという。
一部の歴史好きの間で大人気の武将だけど・・一般的には知名度は低いだろう。



こんなジジイのときの姿しか残ってないんだけど↓
odauziharu.jpeg

当然、彼女が大好きで尊敬する武将の一人でもある。


「そうなんだよね~。 実を言うと、なーんかさあ、ちょっと悔しくて後味の悪い思いが残った面接だったんだよね。」・・と友人。



なぜ、正直に答えちゃいけないんだろう?


彼女がネットで調べたというサイトが、こちらにあった。
    ↓
尊敬する人ってなんて答えたらいいの

このサイトの方の尊敬する人は、ミャンマーのアン・サン・スーチー氏だという。
しかし、間違っても面接では口にしないそうだ。

lady.jpg


なぜなら、アン・サン・スーチーさんは戦うイメージが強いので、面接官にとっては、自己主張の強い人、協調性のない人。
そして戦うという言葉は、残念ながら組合をイメージさせるかもしれないから。
さらに、ひょっとしたら、アン・サン・スーチーを知らない面接官もいるかもしれない。(おそらく・・そのくらいは知ってるとは思うけど)


ところが、このサイトの方は本心では、こう思っている。
    ↓

私自身は彼女ほど愛情に溢れている人物はいない!と思っています。
ご自分は軟禁され、家族とも引き離されていたのに、自分の幸せよりもミャンマーの平和を願って軍事政権と戦い続けていたのです。 自分や自分の家族を犠牲にしてまで他人のためにそこまで出来る人がいるでしょうか?



おおー! なんて素晴らしい!

と、同時に・・

なんか悲しい。。。
なんで正直に言えない世の中なんだ。。。



もしも、私が、超おバカな面接官だったとして、

あんさんすーちーって、たしか、ミャンマーの革命家みたいな女だったんじゃないの~?
たしか、前政権を倒したような過激な人だったよーな・・


という程度の知識とイメージしか持っていなかったとしよう。


そこで、もしも、この応募者が模範解答を無視して正直に答えたとする。

じゃーん。

「私が尊敬する人物は、アン・サン・スーチー氏です。
なぜなら、私自身は彼女ほど愛情に溢れている人物はいない!と思っています。
ご自分は軟禁され、家族とも引き離されていたのに、自分の幸せよりもミャンマーの平和を願って軍事政権と戦い続けていたのです。 自分や自分の家族を犠牲にしてまで他人のためにそこまで出来る人がいるでしょうか?
だからこそ、私は彼女を尊敬しています。」
  と、きっぱり。


え? アン・サン・スーチーって、そーんな凄い人だったの?

僕、ちーっとも知らなかったなあ。。。
きょう、帰ったら・・ちゃんと調べて見ようっと。

それにしても、この応募者は、ちゃんと自分の個が確立できているようだし、自分の方向性をしっかりと見極めた人物に違いない。
この子は、こっちのハンコだな。

10787.jpg

ぼーん!

と、絶対、合格にしちゃう。(笑)


私は、それこそが自然であり、また、それこそが正しいと思っている。
面接官の在り方も応募者の在り方も・・だ!


しかし、おそらく現状では、多くの面接官は自分の無知を棚にあげて、協調性を欠くな~んてことを理由に不合格にしちゃうことが多いのだろう。

そしたら、協調性ってのは没個性ってことじゃん。
逆にそうゆう面接官に、「あなたは、協調性の定義はなんだと思いますか?」って質問してやりたくなる。
(やっぱり・・私は絶対採用されないよなあ。(笑)



こういった現状だからこそ、賢い応募者の方々は、わざわざ面接官の知識レベルと価値観に合わせてあげて、彼らが望むような答えを与えてあげるようにする!んだろうなあ。

それがまた、面接というものだ・・と認識している。

つまりは、そうゆうことなんだなあ。


私は、こういった日本の慣習が大の苦手だ。


これじゃあ、おそらく、企業側が望む模範解答を述べて仮にその会社に入社できたとしても、入社してから先もずーーと、その姿勢を崩せないことになるだろう。

だって、会社の体質というものが、そこにあるんだから。

ずっと本音を出してはいけない。
トップの望むことだけを行えばいい。

類は類を呼ぶの法則どおり、上司も同僚も、そういった価値観を持つ人ばかりが集まっているだろうから。


それじゃあ、やりがいを感じる仕事なんて、できるわけないよな~って思う(笑)


もっとも、こんな話って、企業面接だけに限ったことじゃないんだろうけど・・
多くの場面で、いっぱいぶち当たることなんだろう。


そうゆう現状に直面したとき、多くの人は、

だって、それが現状なんだから現状に合わせなきゃ仕方ないじゃん!と言う。


その結果、

こうやって、就活においては「面接に合格するコツ」な~んて有難いサイトが氾濫し、
はたまた、「婚活成功のためのコツ」だとか、「恋人を射止めるためのコツ」だとかのサイトや情報紙などが、いっぱい乱立することになる。

それが現状なんだから現状に合わせなきゃ仕方ないじゃん!といった価値観の人たちが、大いに活用し参考にしてることだろう。


私には、そういったことが、果たして良いことか悪いことかはわからないし、もちろん反論するつもりはない。
それぞれの人によって状況によっても違うだろうからね。


ただ、それじゃあ、ちっとも世の中の慣習というものは変わらないだろう、とは思う。


就活の面接においても、相変わらず、応募者は面接官の求める模範解答をし続け、面接官もこれでいいのだ!と思い続けることになってしまうだろう。

main31.png

違うだろーが!


会社ってものはそういったものだ! 世の中ってものはそうゆうものだ!から、生きるということは、それに合わせることだ!という価値観が、きっといつまでも、まかり通ってしまうのだろうなあ。



多くの人々の本音ってどこにあるんだろう?

たとえば、多くの人が本音で尊敬する人っていうのは、どうなんだろうなあ?



そこで、ちょこっと興味本位で調べてみると、こんなサイトをみつけた。
    ↓
尊敬する人ランキング!偉人・歴史上の人物vs両親・恩師?

それによると、こんな回答だそうだ。

<全国の高校生が尊敬する人>
第1位 特になし
第2位 母
第3位 父
第4位 先生
第5位 友人

第一位が、特になしってのは、今の世相っぽいなあ。
じゃあ、面接に臨んでも、本音は・・特になし!ってことかも(笑)





<親世代に聞いた、いま尊敬する人>
第1位 母
第2位 父
第3位 上司・先輩
第4位 坂本龍馬
第5位 夫
はあ、前世代はやはり・・身近なところで両親が多いんだなあ。





<現役東大生に聞いた尊敬する偉人>
第1位 スティーブ・ジョブズ アップル社の共同設立者
第2位 アインシュタイン   ノーベル物理学賞受賞(相対性理論を発表)
第3位 マザー・テレサ  ノーベル平和賞受賞(修道女)
第4位 手塚治虫 漫画家(マンガの神様)
第5位 エジソン   発明家、起業家
ただし、かなりのバラツキがみられるそうだ。

かなり、主観性を排除した回答のようだね。




<gooランキング>
第1位 親 4482票
第2位 尊敬する人いない 1695票
第3位 歴史上の偉人 1283票
第4位 芸能人 958票
第5位 恋人・配偶者 528票

おいおい、芸能人とか恋人・配偶者ってのは、ひょっとしたら、尊敬する=好きな人って認識なのかもしれないな(笑)




ちなみに、アメリカではどうなんだろう?

【2014】アメリカ人が尊敬する人物ランキング~世界編~
     ↓

女性
1. Hillary Clinton: 12%
2. Oprah Winfrey: 8%
3. Malala Yousafzai: 5%
4. Condoleezza Rice: 4%
5. Michelle Obama: 3%
6. Angelina Jolie: 2%
6. Sarah Palin: 2%
6. Princess Kate: 2%
9. Elizabeth Warren: 1%
9. Laura Bush: 1%

男性
1. Barack Obama: 19%
2. Pope Francis: 6%
3. Bill Clinton: 3%
4. Rev. Bill Graham: 2%
5. George W. Bush: 2%
6. Ben Carson: 1%
6. Stephen Hawking: 1%
6. Bill Gates: 1%
6. Bill O'Reilly: 1%
6. Benjamin Netanyahu: 1%
6. Vadimir Putin: 1%

おいおい! ヒラリーもオバマも、嫌いな有名人ランキングでも常にトップを占める人なんだけどなあ(笑)
つまり、これによれば、一位であってさえも、20パーセントに満たないわけだし、それだけアメリカ人は、個々に違うってことだね。

また、尊敬する人=成功した人(権力+金力をゲットしてる人)と捉えているこようなところが、アメリカ人らしいともいえる。




日本とアメリカの違い、世相を知る上では、なかなか面白いデータ結果だと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「尊敬する人」という定義は、簡単なようでいて考え出すと難しい。。。

尊敬する人、好きな人、憧れの人、理想の人、成功者とはカテゴリーとしては違うはずだけど、同時に、人によっては同じになることもあるだろうから。

だから、私にはなかなか答えられない。


私の場合、両親が尊敬できるか?と聞かれると、すごく尊敬できる部分もあれば、できない部分もある。
同時に、すごく好きな部分と嫌いな部分もある。
親子の関係においては、大変感謝はしているものの、生き方を真似たいなんてことは絶対に思わない。

身近だっただけに、すっごいなあ!ってところも、ダメじゃん!ってところも、よく知ってるから(笑)
それは、配偶者や恋人に対しても同じことだ。

結局は、人であることに変わらない以上、尊敬できる部分もできない部分もあるわけだし、長所も欠点も併せ持つのが人というものだ。

欠点すらも相殺してしかも余りある素晴らしい人というのは、好きにはなれるけど、私にとって尊敬できるのかどうかは疑問だ。


聖人と呼ばれる人や歴史上の大人物とされる人ですら、すごい部分もダメ部分もある「人」に変わりないはずだ。
ダメ部分を知らずに、すごい部分だけを知っていれば、即、尊敬できる人になりえるんだろうか?

答えは、NOだよなあ。


そもそも、「尊敬する人」なんて総括的に一人に限定して、人物を挙げさせる必要は、どこにあるんだ?
それぞれの尊敬できる部分を見習ったり真似ればいいことなんだし・・と私は思ってしまう。


せめて、尊敬できる部分はどこですか?という質問にすればいいわけだし、だいたい、そんなプライベートな質問を面接でする方にこそ無理があるんじゃないか?


「あのねえ、尊敬できる人物は特にいません!って答えが、面接では一番まずいらしいよ。」と友人が言う。

「世間知らずで勉強不足って思われるか、人を見下す人って思われちゃうらしいよ。」


じょーとーじゃん!

アン・サン・スーチーさえ知らんようなオヤジに、私を見極めるような資格も能力もないわい!
そんな会社、こっちから願いさげだわい!(←おいおい、それってシュミレーションの中の話だったんだってば。。。)


こうのようにして、私の面接での印象はいつも悪い→ なかなか仕事にありつけない → ビンボー → 世間の負け組になる(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなことを言っていた彼女だったが、それから数日後のこと。

「私ね、あの会社からジョブオファーもらったよ。」

「え、すごい! よかったね~。 たしか、歴史も古い大手企業じゃなかった?」

「そうなんだけど・・・断った。」

「えええ???なんで~?」


「だって、私が尊敬する人って聞かれたとき、即座に言いたかったのは、小田氏治だったんだよ。
それを、正直に答えさせてくれなかった企業なんかに就職するのは嫌だって思ったの。」

「おいおい、答えさせてくれなかったって・・自分で勝手に別の答えをしちゃったんじゃなかった?」

「それはそうなんだけどさ、面接官が、そっちの答えを要求してたんだもん。
だから、私がつい、そっちを答えちゃっただけであって・・それって、私の本音を封じ込めたってことになるでしょ。
そこが、許せないのよね!」



ああ、そうだった。。。

彼女は、ものすごく感の良い人だった。

アメリカ育ちで日本の常識なんかは知らない人だ。
しかも、先に、<尊敬する人ってなんて答えたらいいの?>を読んでいたわけでもない。


それなのに、場の空気を敏感に感じ取る能力、相手が要求するものをとっさのうちに感じ取る能力を身につけている人なのだ。

それはもう、一種の霊能力、テレパティックにも近い能力だと思っている。


だからこそ、つい、相手の要求に感応してしまって相手の望む答えをとっさに言ってしまったのだろう。

それが、自分でわかってるからこそ、相手も自分も許せなくなったのだろう。

さらに、入社した後のことさえも、敏感に感じ取ったのだろう。



「私、もう・・あんな日系企業に面接行くの、やめるわ。
これから、アメリカ企業に絞ることにする。」

「なーるほどね。 それにしても、相変わらず、その感応能力はすごいね! ほとんどサイキックだね!
とにかく結果的には、そういったことが入社前に自覚できてよかったと思うよ。」
と私。

「よくないわよ! 
ペーパーテストに面接までされて、ずいぶん時間の無駄をしちゃったもん。

サイキックならば、そんな会社に応募する前に感じ取らなきゃ、でしょ!
あーあ、私もまだまだだなあ・・・。」



あ゛~
たしかに、そうともいえるかも・・・・。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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