ヘミングウェイの「老人と海」とキューバ

昨夜はヘンな夢をみてしまった。

長い夢を見ていた気がするけど、ストーリーは思い出せない。
ただ、こーんなシーンだけが頭に焼きついている。

oldman and the sea

海でおじいさんが、ずーーと魚釣ってるような光景。(似たような画像を張りつけてみた。)

「老人と海」

ありゃ?


まるで・・ヘミングウェイの小説、老人と海かい??
なぜ、こんな夢をみたのかはわからないが・・。


ヘミングウェイといえば、20世紀文学界のアメリカの代表作家、ノーベル賞作家でもあった人だ。

さらに、実にアクティブに動き回った作家としても有名な人。

裕福な家庭に生まれながら、17歳頃から家を飛び出し各地を転々とする人生。
(ずーっと、両親と確執を残したままだったようだ。)

ヨーロッパを転々としながら数々の戦争に参加し、負傷、交通事故などの経験も多い。

ボクシングやハンティング、フィッシングなど・・男らしい!って趣味をいっぱい持ってる。


特に彼の好きだったものは、

●フィッシング

フィッシングといっても、

こうゆうのじゃなくって
   ↓
turi.jpeg

こうゆう方
   ↓
blue_marlin.jpg


●酒好き、女好き
お酒は、フローズン・ダイキリ(それも辛口・特注のダブルで、キューバ時代に好きになったらしい。)

daiquiri_0.jpg


●大の猫好き

フロリダのキイウエストに住んでいたころ、船長にもらったスノーボールという猫(6本指の猫)を幸運を呼ぶ猫としてかわいがったそうだ。
それ以来、彼の家には、常に猫たちがゴロゴロ。
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ヘミングウェイの言葉によると、「ネコは疑いの余地も無い正直さを持っている」から、というのが理由だそうだ。

人間は群れで生きる動物の一種で、周囲に合わせたり他人と比較したり・・またそれによってジレンマを覚えたりするけど、猫は孤立棲(孤高で生きる)、だから、猫の「好き」は、本当に「好き」であって疑いようの余地がないもの・・ということらしい。


●キューバを精神的故郷として愛した。(人生の3分の2をキューバで過ごしている)

アメリカ、シカゴ生まれだが、若い頃の多くはヨーロッパを飛び回り、アメリカのフロリダ州、キイウエストに家を持ち(そこは現在も記念館として彼の愛した猫たちの子孫と共に保存されてる)、最終的には、キューバのハバナ郊外に家を持ち20年ほど過ごした。

フロリダ州のヘミングウェイの家記念館(60匹近い猫が自由にいるらしい。)
     ↓
hemigwayhome.jpeg

こちらが、キューバ・バハマ郊外の家 フィンカ・ビヒア(Finca La Vigia)
     ↓
hemingway-museum-inside-cuba-026194.jpg

アメリカ人の超有名人が、キューバを愛した?
しかも、キューバに家を持ってる?


これは・・ひょっとして・・大変なことじゃないだろうか!

前回のブログ記事にも書いたけど・・アメリカ政府はカストロ政権になってから、必死で新政府をぶっ潰そうと、あの手この手で攻撃をしかけていた。悪の枢軸とまで言ってたほどだ

多くのアメリカ人も、また、キューバ人の富裕層もアメリカのフロリダに逃げ出していたというのに・・。

ヘミングウェイは革命当時、一時避難としてアメリカに戻ったものの、また、キューバのこの家に戻っている。

しかも、カストロとも釣り大会?で一緒になってから、ずっと親交があったらしい。

Hemingway-and-Castro.jpg

fidel11.jpg

たしかに、こんな写真が残ってるわけだし、キューバ国民にも愛されていたという。

事実、彼が、革命後最初にキューバの飛行場に降り立ったとき、キューバの民衆に熱狂的に取り囲まれた。
そこで、ヘミングウェイはキューバの国旗にキスをして「俺はヤンキーじゃないんだ」と言った
という。

当時、アメリカ嫌いのキューバ側でさえ、ヘミングウェイ記念館を残し、そこには、彼の遺稿も多く保存されていたそうだ。
(長い間、アメリカには原稿の存在は知らせてなかったそうだけど・・)


そう考えると、ヘミングウェイはカストロ政権の賛同者だった可能性は高いのかもしれない。

アメリカ側からいえば、反体制の扇動家ということになる。



事実、ヘミングウェイ亡き後、そういった噂もあったようだし、実際のところ、彼の政治的観点がどこにあったのか?その証拠はどこにもない。
無い、というか・・完全にアメリカ側によって封印されているようで、

こちらの記事によると、
アーネスト・ヘミングウェイ,伝記の空白 ─FBI調査報告と地下室のキャビネット─

「FBIの膨大な個人ファイルのなかで、ヘミングウェイの当時の様子が依然として極秘扱いになっている事実」があるとか。

ヘミングウェイは、だんだん肉体的にも精神的にも病んでいき、アメリカに戻って入退院をくり返したのち、退院が許されて自宅に戻った翌日に猟銃自殺。 

61歳のときだ。

当初は、猟銃の手入れ中の暴発による頭部損傷の事故死と発表されたそうだけど・・。

晩年のヘミングウェイがFBIの尾行を恐れていたことは,彼と関わった多くの人々の証言からも裏付けられる。
彼は外出する時には常にFBIに後を付けられているのではないかとびくびくし,電話も盗聴されているのではないかと極度に怯えていたらしい。



こんな話もあるのだが・・これって、ただ精神を病んだヘミングウェイの被害妄想とも言い切れないのかも?


当時のキューバとアメリカの関係を考えれば、アメリカ側にとっては要注意人物だったことはたしかだろう。

ましてや彼はノーベル文学賞までとった有名人、有名人であればあるほど、人々への影響力は強くなる、したがって要注意人物

彼が本当に個人的理由による自殺だったのか?
それとも精神的に追い込まれて自殺させられたのか?
それとも自殺に見せかけた他殺?


それは・・本人のみが知ること。
私たちにとっては、わかりようもないことだろう。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

老人と海という作品は、たしか私は高校生の頃に読んだ記憶がある。

地味で後味が悪くてつまんな~い作品と思った(笑)

キューバの海辺の丸太小屋に住む老人が、数か月の不漁のあと、一人で海へ漕ぎ出し、カジキマグロと遭遇する。
3日間の格闘のあと、ようやくカジキマグロをモノにするのだが、全長18フィート(約5.5m)のカジキマグロを船に上げることができない。 その小舟よりも大きいんだから。
すると血の匂いを嗅ぎつけて、今度はサメが小舟に群がり、サメと戦いつつ、老人がようやく戻ったときには、カジキマグロは骨だけになっていた。
その日、老人はライオンの夢を見ながら眠りに落ちた。



ストーリー的には、そんな話だった。

唯一、老人を慕ってくれるのは一人の少年だけだったし、読み終わっても・・・さみし~話ですっきりしない!

後味悪すぎ!

若い頃の私には、そうとしか思えなかったくせに、その20年後に読み返したとき、なんてすごい話なんだ!と、今度は感動したものだ(笑)


みすぼらしい老人、かわいそうな老人、厄介者の老人としか人は見ない。

それでも彼は一人、海に出る。

たった一人でカジキマグロに戦いを挑んで 勝つ!

ところが、サメに負ける!

せっかくの栄光の証も骨となって消える。

誰も彼を称賛するものはいない。 

みすぼらしい老人、かわいそうな老人、厄介者の老人としか人は見ない。

おそらく、最期も一人で死んでいく。


なんでそこまでして海に出る?

そこに海があるから?


なんでそんな苦しい登山をする? そこに山があるから!ってのと一緒?(笑)
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登山家ジョージ・マロリーの有名な言葉↑

そうゆうのを、生きがいっていうんだろうか?

何を成し遂げたかとか、人に称賛されることなんて、どーでもいいことなのかも?

自分で何をしたか? そのプロセスだけ?

それこそが生きがい?


2度目に読んだときは、そんなことを思ったものだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふと、ヘミングウェイが愛したキューバという国を、再び考えてみる。

アメリカには目の敵にされてる社会主義国。

医者の給料も農業従事者もさほど変わらない国。

医者は高度な知識を身に着けたんだから無学な労働者とは明らかに違う。
当然、何倍もの給料をもらっていいはずだ!
・・・と、いうのが資本主義社会の常識だ。
そもそも、資本主義社会では金をかけなきゃ医者にもなれないわけだから、元が取れないってことにもなる(笑)

しかし、労働者だって肉体を酷使する職業だし、彼らがいなければ困るはずだ。

頭脳を使うのも技術を使うのも肉体を使うのも・・ひょっとしたら同じなのかもしれない。


社会主義の問題点
同等な給料にしてしまえば働く意欲を失う。
働かなくても生きていけるならば、働かないヤツも出てくる。


資本主義の問題点
収入によって上下関係の構造を作ってしまう。
働きたくても仕事がなければ餓死者さえも出てしまう。


結局、多くの人の意識が変わらない以上は、どっちにしても問題点はなくならない。

何のために働くのか?

生きがいだから。
好きだから。
そして、人々のために。


もしも、それだけの理由で人々が生きることができれば、
働く意欲がなくなることもないだろうし、格差社会を生むこともなかっただろう。

社会主義だろうが資本主義だろうが、どっちでもいいことかもしれない。


そんなことを考えたとき、

ヘミングウェイの「老人と海」がまた、頭に浮かんできた。

そこに海があるから海へ出た老人

彼は、まさに「疑いの余地も無い正直さを持った生き方」をした人かもしれない。

ヘミングウェイの人生もまた、同様だったんだろうか?

A cat has absolute emotional honesty: human beings, for one reason or another, may hide their feelings, but a cat does not.”
—Ernest Hemingway




参考:
ヘ ミ ン グ ウ エ イ  年 譜

ケネディ暗殺とヘミングウェイ自殺には、「キューバ問題」が大いに関わっていた!?

安希のレポート キューバ

キューバ人は幸せなのか

グローバリズムの辺境:キューバ(4)

http://www.hemingwaycuba.com/

キューバの医療と、アメリカ・日本の医療との比較、フィデル・カストロ、チェ・ゲバラに関するツイート 9675字

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