広い世界のアイデンティティーというもの。

友人と買い物をしてレジで並んでいたときのことだった。

我々の前に、見るからに日本人と思われる若い女性が二人がいた。

こちらに住んでると、顔は日本人のようであってもまったく日本語が通じない人も多い。

ところが、その二人は、服装や髪型、持ち物など、すべての雰囲気が完璧「日本人」オーラを発している(笑)

きっと観光客かもしれない。

その二人の会話が聞こえてきた。


「ねえねえ、カレシさあ、XXゲームにハマってるのはいいんだけどさ、それで、ドヤ顔されたり、キレたりってどーなんよ! 超ウザいんだよなあ。」

「あるある!」


そして、二人は大声で笑った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の友人は、片言の日本語は理解できるようだが、ほとんどはわからない。

「ね、今の日本語だよね?なんて話してたの?」

ええっと?

私の頭の中で、まず彼女たちの話したことをリピートして、その日本語の組み立て作業をはじめる。

私の彼は、今、xxゲームに夢中になっているのだが、それで・・・イライラしたり、あ、ここは・・不愉快?の方がいいのかな?

あ、ちょっと待てよ? ドヤ顔ってなんだ? そういえば・・何度か聞いたことがあるけど・・私も意味がわからん・・・。

めんどくさい、ま、ここは省いてしまおう。

あるある・・・ってなんだ?

一般的にそのゲームをする人によく起こりがちって意味か? それとも、そのカレシに、よくある態度って意味だろうか?

ここもわからん・・・。

適当でいいや。



で、こうゆう内容を英語にした。
     ↓
少女A : 私の彼は、今XXゲームに夢中になっていてね、ところが、そのゲームするとすぐイライラした態度になるんで、それがまた、私を苛立たせるの。

少女B : そうゆうのは、よくあることよ。



「へえ~、そうだったのか・・・日本語って難しい言語だよねえ。」

と友人が言う。

うん、まさに! 

たとえ、日本語や英語を知っていたとしても、その話しての思いをちゃんとキャッチできなければ、ちゃんとは訳せないのだから。

あるある!と言ったのも、その彼だったらあるある!なのか、一般的にxxゲームをするひとたちにあるある!なのか・・そこは私にはわからない。

しかし、会話してる二人の女性には通じ合ってるのだ。



・・・・・・・・・・・・・・

ウチに帰ってから、私のわからなかった単語、ドヤ顔を調べてみた。

328834.png


「どや」(どうや)とは関西の方言で、「どうだ」(「How am I doing?」)という意味である。

「どうだ」と同様、言葉の裏に「今の自分(がしたこと)、格好良いだろ?」という含意がある場合もあるが、どちらにしても、ごく普通のニュアンスで使われる事が一般的である。

元々は関西芸人の間で使われていた言葉が、ここ最近になって全国的に広まったとされている。松本人志、東野幸治、明石家さんまなど複数の関西芸人による初出の説があるが、どれが発祥かは不明である。http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%81%A9%E3%82%84%E9%A1%94



え、そうだったのか・・・。

得意顔って意味かあ。

私は子供の頃、大阪府吹田市千里山ってところに2-3年住んだことがあったけど、ついぞ、聞いたことのない言葉だった。
(私が住んでいた時代が昔すぎるのかもしれないけど。)

得意顔、しかも・・ほれ、どうだ?なんか反論できるかい?ってニュアンスを含めて相手を見たときの顔なんだろうなあ。

ドヤ顔って、私は山谷ドヤ街から連想しちゃったせいか、日雇い労働者の荒くれ男たちの顔みたいなものが浮かんできて・・よくわからなかったのだ。

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あしたのジョーの時代背景で作られたセット↑
山谷(さんや)というのは、昔から有名な東京の下町で、それも安い木賃宿などがあったので日雇い労働者が多くいたとか。 
あしたのジョーの舞台だったんだとか。

それにしてもなあ。

10年もアメリカに住んでしまった今、私が日本に行ったとしても、ずいぶん違和感を感じることだろう。
つーか、相手からも違和感を感じられるだろうけど・・。

もう、何年か前だったけど、
日本人の年配の女性で、お子さんたちは今、日本に在住して日本の大学に通っているという人がいて、

その人から、ハッピーニューイヤーのメールをもらったことがあった。

そこには、

あけおめ!
ことよろ!


とだけ、書かれていた。

もちろん、意味はわかるが・・その省略形にちょっと、びっくり。

そっか~

今、日本の正月は、おそらく若者たちの間では、こういった挨拶をするんだろうなあ・・と、そのときわかったのだ(笑)

さすが、日本在住の息子さんを持ってる人や毎日、日本のTVを家で見ている人たちは違うもんだ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

同じ日本語であってさえ、地域、時代によって、ずいぶん違っていることが多い。

おそらく私たちが、ここで使う日本語だって・・きっと日本人観光客が聞いたら、とってもヘンに感じるか、理解できないことも多いかもしれない。

オフィスでの、日本人同士の会話

「ビハーフオブのXXカンパニーのドキュメント、届いた?」

「まだ来てない。 ステータスアップデート、メールしとこうか?」

「頼むよ。」


これ、完全にこのとおりに日本語で話しているんだけど・・ひょっとしたら、日本から来たばっかりの研修生だったら理解できないのかもな?って思うときがある。

たぶん、ちゃんとした日本語だったら、こう言うべきなんだろう。
       ↓
「XX会社に代わって作ってもらう、XX名義の書類は、もう届いた?」

「まだ来てないけど、どこまで進んでいるか近況報告をメールで入れてもらうようにお願いしましょうか?」

「頼みます。」



結局のところ、言葉なんてみんな、同じ地域に住む同じ人々の間で出来上がって変化していくものだと思う。

それは、同じ感覚、感性を持っているということだ。

だから、同じ日本人どうしでも、ずいぶん違いがあることもある。

とくに、私はこっちに住んでから、

同じ日本人であっても住んでいた地域や環境で、考え方や感性は大きく違うものだ、ということを実感した。


以前私が仕事を探しているときだった。
ある地方の日本の会社がLAに初のオフィスを立ち上げるということになって、そこに紹介されて面接に行ったことがあった。

当然、インタビュアーは、日本からきたばかりの、バリバリの日本の匂いが漂う、スーツ姿の男たち。
しかも、私は住んだこともない地方都市出身の人々。

もちろん、日本語で面接。

だけど、なんとも言えない違和感を覚えたことがある。

なんでこんな質問されるんだろう? 
ここで、日本人が望む、模範回答ってなんだっけ?

相手の要求するものを思い図ると、そんなことばかり考えてしまって、うまく会話ができない。
開き直って、自分の言葉で思ったとおりのことを言ったのだが・・たぶん、それはタブーだったのか相手に違和感を与えてしまったのか・・・。

相手の表情からそれは読み取れた。

私は、そこには受け入れられない者とされたようだ。

もちろん、オファーはこなかった(笑)



戦後何十年前にアメリカ人と結婚してこちらに住んでしまったというおじいさん、おばあさん。

日本の会社から駐在で来ている日本人家族

日本人同士で結婚してアメリカの市民権をとって住んでいる人たち

日系2世、3世の子供たち


彼らが使う日本語ですら、それぞれ違っている(笑)


また、こんな人もいた。

私の知人の一人で、中学を卒業してすぐに、ロサンゼルスに移り住んだ日本人の女の子がいたが、彼女はハイスクールで日本人グループからイジメにあって、日本人コミュニティーからつまはじきをされたという。

そこで、片言の英語を駆使してアメリカ人の女の子たちとばかり付き合うようになって、最終的にアメリカ人男性と結婚した。

その人は日本生まれで、今でも国籍は日本人なのだが、高校時代から英語圏の生活で育ってしまったせいか、今では日本語がイマイチ。
とくに漢字を使って日本語を書くのが苦手らしく、私へのメールはすべて英語でくる。

彼女の感覚は、すでに典型的なLA特有の若いアメリカ人女性なのだ。


その国の言語が自然に感じるようになるということは、その国の感覚になったということなのかもしれない。
言語とは・・言語を勉強するということは、きっと、そうゆうことかもしれない。


一方、同じように中学卒業してすぐに、こっちに来た女性でも、ずーーと日本人同士の環境にいた人は、当然、日本語が中心の生活を送っているし感覚も日本人のままだ。  

人というのは環境によって、実に違ってくるものらしい。

国籍なんて関係ないんだろうなあ。

つくづく思う。


じゃあ、私は? 

私は、どうなんだ?
どう、見えるんだろう?

英語がかなり上達して、アメリカ人感覚になったとは思えないし~。
かといって、日本語も忘れちゃってることも多いような・・。

あらら? それじゃあ、どっちでもない、ダメ人間じゃないか~。


いやいや、せめてこうやって日本語でブログを書いてるだけ、まだ、ちゃんとした日本語は使えてるってことだよな。(←自分を必死で褒めようと努力)

結局、私は私なのだ!(←開き直り)


私の生まれは東京、中野だが、小学生の頃は父の会社の都合で転勤が多かった。
神戸、和歌山、大阪、静岡などにちょこっとづつ住んだことがある。

そしてまた東京に戻り、一人暮らしをしてから20年余りを東京の中野、高円寺で過ごした。


当時の私は、どっぷり、中野・高円寺っ子感覚で染まってたことだろう(笑)

もちろん、日本での職場も都内だったし、周りの仲間たちも、みな同じ言葉を使い同じ感覚を持っていたはずだ。

おそらく、そういった状況は、ほとんどの人が同じかもしれない。

おそらく世界中。

このアメリカ、西海岸ですら、ロサンゼルス育ちの人たちは、サンフランシスコの人とは合わないよなあ・・なんて言ったりするくらいだから(笑)

こっちがLA↓
413541-Los-Angeles.jpg

我々から見れば、同じアメリカ、しかも同じカリフォルニアじゃないか!と思うのだが・・(笑)
彼らにとっては、ぜーんぜん違うのだ。

たしかに気候はぜんぜん違うけどね~。

こっちがSF↓
ES_downtown01_25_712x342_FitToBoxSmallDimension_Center.jpg

水が合わないとか、
同じ穴のムジナ(狸のことだっけ?)・・って言葉があったけど、

どっぷりと同じ穴で育ってしまったムジナには、違う穴に行くと違和感を覚える、たまに拒否反応があるのかもしれない(笑)


ともかく、

中野・高円寺界隈の穴から出た私は、最初にNY州に住んだのだ。
そこで最初に、外国人向けの英語クラスに入ったため、さまざまな穴倉から来た人たちと出会うことになった。

ヨーロッパ諸国、中南米やら他のアジア諸国の穴から来てる人々。

そこで日本人は私一人だった。

当然、それぞれの言葉が違うように、考え方も感性も、それぞれ違う。

みんなが、それぞれ違った穴の匂いをさせているのだ。

そこでは、

どれが正しくてどれが間違いかなんて・・そんな常識は存在しない。
人と同じようにする必要がない・・・つーか、合わせる基準すらない。


結局、自分が考えたこと、感じたこと、自分が正しいと思うこと・・・それだけなのだ。

あとは人々に、それを伝えて意見を聞けばいいだけのことだ。

お!そんな考え方もあるんだ・・そっちの方がいいよな、と思えば、さっさと方向転換。

ちゃーんと良いと思える考え方は、その瞬間から、ちゃっかり自分のものだ。



それでいいんじゃないかな?


そう思ったとき、

私は、なーんか、のびのびとした気分になった。


小さな穴にいたときは、そこがすべての世界だと思っていた。
それが小さいことさえ、わからないものだ・・・。


小さな村で育った人が、町へ出る。 そこから、さらに海外へ、

海外の次は、どこだ?

宇宙かあ(笑)

次は宇宙人だな(笑)


そう考えたとき、私は、同じ穴から出てよかったなあって思う。

私の世界が少しずつ大きく大きく広がっていく。

今までひどく気になっていたことが些細なことに思えて気にならなくなり、今度はだんだん、大きなことに目を向けられるようになっていく気がするから。


と、いうことは・・・確かに小さな村から出て、都会へ、世界へと行くことは良いことなんだろう。

ただし、これは一概には言えない。

決して物理的なことだけではないはず。

たとえば、アメリカで生活したとしても、同じ日本人コミュニティーだけで生活していれば、何十年たっても同じ穴のムジナだからね(笑)

それならば、むしろ小さな村から一歩も出ないけど、書物やインターネットだけでも世界を知ろうとする人や、外部の人々の話に耳を傾けようとしてる人の方が・・・むしろ体は小さな村にいながらも、ちゃーんと穴から飛び出しちゃってる人だ(笑)


さらに、海外で生活している人の中には、こんなことを言ってる人もいた。

「僕は自分のアイデンティティーの喪失に陥った!」と暗い顔をする。

なんでだ?


せっかく広い世界を広げた環境に行っても、これじゃあ・・まずいだろう。


たぶん、それは・・
頑固なまでの何かのこだわりを持ってるからじゃないかな。

自分の所属する穴というものに、こだわり続けてるのかもしれない。

私はxx生まれの日本人だ!・・というような、それに近いアイデンティティーで自らを縛り付けているのかも。


それこそがアイデンティティーだと思い込んでるからじゃないだろうか?

だから、場所が変わり人が変わり、それが受け入れられないとなると・・喪失してしまう(笑)


自分ってなんだったんだ?って(笑)

所属チームの穴が無いと生きられないということは、もとから自分自身で生きてなかったってことかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


英語も日本語も中途半端だし日本人にもアメリカ人にも慣れない私、すでに私自身で・・何人?だかわからなくなってる私

おまけに、「ドヤ顔」を漠然とドヤ街のお兄さんたちの顔と思い込んで・・・意味がわからななくなってた私だけど・・

私は私だ!

ますます大きく、新しく、何かを知り、吸収していくために存在してる。

それでいいんじゃないか?

それこそが、自分のアイデンティティーじゃないか?

そもそも、アイデンティティーなんて、中途半端なわけわからん言葉使うなよなあ(笑)

今感じること、思うこと・・・それが自分のあかしなのだから。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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