爆買いの観光客たちと昔の日本

日本にいる友人から、久々にメールをもらった。

「最近は私の最寄り駅でも中国語が飛び交うようになり、至るところで中国人をみかけるようになった。」

と書かれていた。(笑)
彼女の職場は東京都内で通勤圏の千葉県に住んでいる。

彼女は仕事がら出張が多いらしいのだが、宿泊先のビジネスホテルでは、「日本移住者専用」という表示を出したそうだ。

まあ、それだけ中国人観光客のマナーの悪さに困ってしまい、日本人からクレームがあったということだろう。
そして、ホテル側は観光客よりも日本人宿泊客をターゲットにする方針にしたということだろう。

しかし、逆の例もある。
    ↓
「爆買い」効果で広がる“日本人お断り” 居酒屋、百貨店、カプセルホテル…外国人専門店が急増

これによると、外食チェーンのワタミは、外国人観光客に完全に焦点を絞ったということだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここでいう、外国人観光客とは、ほとんと中国からの観光客を指してると思って間違いなさそうだ。

hounitigaikyaku2015 (1)



「訪日客消費2.6兆円」(朝日新聞)によれば、昨年1~9月に外国人観光客が日本に落としたお金が過去最高にのぼったそうだ。
なかでも中国人は、7~9月の旅行消費額でみると全体の46%が中国人の財布から出ているとか。

こりゃあ、最大のお客様だ!

しかも、増加率は、2014年17.9%→2015年24.9%
今年、2016年は、もっと増えるという予測データが出ている。

そして、こちらの産経ニュースによると、

中国人海外旅行者、引き続き大幅な増加を記録

●中国人旅行者が今後12ヶ月以内に訪れたい国のトップ3 : オーストラリア、日本、フランス。
欧州圏内ではフランスが人気No.1

●中国人旅行者が一度は訪れたい中国国外の名所のトップ3 :大ピラミッド、富士山、エッフェル塔



なるほど、日本に中国人観光客が多いのもうなずける。
しかも、近い国だからね~。

そこで、問題になるのが、マナーの悪さ。
なかでも、

●周りの迷惑を考えずに大騒ぎする
●ゴミを散らかす、汚す
●神社仏閣など、神聖な場所にも敬意を払わない振る舞い


そういったクレームが多いらしい。


そういえば、富士山が世界遺産に登録された直後あたりだったからだろうか、

富士山に訪れる観光客のマナーの悪さの話やら、神社仏閣でも平気でゴミを捨てるし唾ははくし~、なんて、苦情もよく聞かされていた。

日本人と違って、嬉しいときは大声で嬉しい!と叫び、(見方によっては、これはいいことかも?)
ごみはきちんとゴミ箱に捨てる!という習慣があまりなく、神社仏閣を神聖な場所とする感覚が無い人々にとっては当然、起こりえることかもしれない。

以前にも、中国人について、こちらのブログ記事に書いたことがあるが、
中国人と日本人と論語

中国人の精神世界は、文化大革命あたりから大きく変ってしまってるのは確かなようだ。


それにしてもだ!
郷に入れば郷に従えって言葉もあるとおり、別の国に行くからには、そこの文化を敬まう姿勢と理解は必須なのだ。

しかし、それに旅行者の心構えが追いついてない・・というのが現状だろう。

つまりは、海外に行っても、自分の国の感覚そのものの状態で旅先でも過ごしてしまうからだ。

でも、わーい!と舞いあがった気分で初の海外ともなれば、そこまで思いつかないだろうし、旅行会社だって販売に忙しくて、そんな心構えまでアドバイスするなんてこともなさそうだからね~。

ようは、やっぱり、その数なのだ。
数が多い。
団体旅行が圧倒的に多い。


それが一番の原因だろうなあ。

・・・・・・・・・・・・

こっちのアメリカに住んでいても、

中国系の街を運転するときは十分気をつけろ!という鉄則がある。

中国人が多く集まる街を通ると・・・・・中国系といってもチャイニーズ系とタイワニーズ系と別の街があるんだけどね、まあ、どっちにしても、まず、交通マナーがひどすぎ!

私が実際体験したこと
   ↓
左折しようと左のレーンに入ってると、いきなり右レーンを走ってる車が、ぎゅうーんと私の前を横切って、信号直前で左折しちゃったことがあった。

おい、そんなのアリかよ!

って、思ったんだけど・・・ここでは、何でもアリなんだよね~。

これは、観光客の話じゃなくって、中国系の人が多く住んでいる街の出来ごとなのだ。
長年住んでいる中国人たちだ。

数というものは、すごい!

数のパワーは法律よりも道徳よりも強いのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、よく考えてみると、私たち日本人にもバブル時期ってのがあった。

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ジュリアナというクラブでこんな人たちが踊りまくってた時代だった↑


そして、当時はまた一般庶民の海外旅行ブームになった時代でもあった。

その当時、フランスへ行ってシャネル本店で爆買いしてきた女の子がいたんだけど、シャネルのフランス人の店員がすごく感じが悪かったって話を聞いたことがあった。

そりゃあ、そうだよね~。
団体さんで押し寄せて、わいわいガヤガヤしながら爆買いして、あげくの果てに、こんなに買ってあげたんだからおまけしてよ!と言ったらしいから。(笑)

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Chanel2015から↑

パリのシャネルといえば、地元では上品なセレブ階級しか訪れないような場所で、日本人の団体客に土足で踏み込まれたようなカンジだったんだろうなあ。

さらに、農協海外旅行ツアーなんてのもあった時代だったようだし・・きっと、日本人旅行者は世界中で嫌われ者だったのかもしれない。

SF作家の筒井康隆さんが書いた小説、「農協月へ行く」なんてのも、この時代だったと思う。
彼らのマナーの悪さを強烈に揶揄した内容だったという記憶がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その当時、私がアメリカのニューヨークに旅行することになったとき、海外旅行を多く経験してる先輩から、アドバイスを受けたことがあった。
「5番街の一流店に入るときはね、めいっぱいおしゃれして優雅にふるまうことよ。
そのときだけは、セレブの気持ちになりきること。ぜったい、ガツガツした買い物はダメ! 
英語の発音なんか下手でもいいから、敬語を使って優雅に話すこと!」


確かに、その通りに実行してみたら、店員さんたちの対応は、まさにセレブのお客様扱いをしてくれたのだ。

もちろん、海外旅行者の偽セレブ気どり・・と心の中で思われてたとは思うけどね~(笑)


・・・・・・・・・・・・・・

それからかなり経って、これはアメリカに来てからの話だが・・1日だけのアルバイトで、コーチの買い付けというのを紹介されて、やったことがあった。

Coachというのは、こうゆうアメリカブランドのバックだ。
coach.jpg

それがもう、びっくりするような世界だった!!

chinese-tourists-louis-vuitton.jpg
こんなイメージ、いや、これよりすさまじかった↑

何件かのアウトレット周りをして買い付けるのだが・・・・しかも、アウトレットでも2割引き、3割引をする日を選んで買い付けツアーがでる。
商品は、なんでもいいってわけじゃなく、日本人の売れ筋商品を買い付けなきゃならないという。
つまり、上のバックの写真のような、Coachのロゴが入ってる、地味なヤツ、それが日本人に一般受けするものらしい。
(ぜんぜん面白くない買い物だ! それを聞いただけでモチベーションが下がってしまったのだが・・。)

しかも、1日限り、一人4点しか販売してもらえないそうだ。
我々は雇い主から現金を渡され、それを握りしめて買いつけるのだが・・
午前中に行って買い付け、また午後遅くにいって、変装して買え!という指示がでた。。。
さらに、もしも、ばれたら、私は今初めて来た!と言い通せ!・・・という指示!

中に入ると、もう、戦争状態。

同じバイヤーの日本人に混じって、中国系の人たちも爆買いしてる。
彼らが観光客なのか、同じバイヤーなのかはわからないが、とにかく、すさまじい!

大声で怒鳴りあい、掴みあい・・・店員さんたちの目もつり上がったままだ。
これじゃあ、お客のこと、大嫌いになるだろうなあ(笑)
しかも、ほとんどが日本人と中国系らしき人々。

私たちバイヤーは、戦い抜いて1つでも多くバックを買い付けなきゃ、お金にならない。
まさに・・・戦場で敵の首を1つでも多くあげなきゃ、一家断絶!後が無い!ってくらいの気迫。

そうやって勝ち取ったバックを雇い主に渡すと、買いつけたバックの数に応じて、現金がその場で支給される。

フツウ、現金支給ってありえないだろ?
アメリカでは違法なのだ。


そうやって戦場をくぐりぬけて買いつけたバックたちは、日本に送られて、ディスカウントショップ送られるという。

これは、アメリカのコーチの話だが、ヨーロッパブランドなどでも、それぞれの国で同じように買いつけているらしい。

なーるほど・・・量販店の安い海外ブランドは、こうやって店頭に並ぶのか~。
社会勉強としては面白かったけど、私は二度とやりたいとは思わない(笑)

高級ブランドは、たしかにクオリティー、デザイン共に素晴らしいものも多い。
もちろん、日本の家電製品だって同様だし、だからこそ、海外客が買いたくなる気持ちもわかる。


それでも、現実を知ってしまった今となっては、クオリティーの高いブランド品ならば、なおさら、こんなふうにして買いつけられてきたものを身につけたいとは思わない。

商品は、その流通過程において、それを手にしてきた人々の気が入っている・・という事を、私が信じているせいかもしれないが・・。
まして、身につけるものならば、どんなに安価で手に入れられたとしても、その分、悪運もついてきそうな気がしてしまうのだ(笑)

そんなわけで、団体で押し寄せて爆買いする、すさまじさは、こんな経験から、なんとなく想像できる。


バブル期に海外旅行で爆買いしまくった日本人も、さぞかし嫌われただろう。
アウトレットで、コーチの店員の人たちをみて、実によく大変なのがわかったからね~。

今の中国人旅行者も同じかもしれない。

日本だって、バブル時代が到来して、ようやく一般人が海外旅行にどんどん行ける時代がきたのだ。
しかも、最初は団体旅行が多かったわけだし、初海外で有頂天になった団体ってのは、すさまじかったことだろう。
それはまさに、今の中国人観光客、爆買いの図かもしれない。


しかし、バブル期が押し寄せる前の日本は、海外旅行にいくことなんて、夢の夢だった。
当時、海外といえば・・なぜか、ハワイ。
憧れのハワイ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、こんな映画があったのだ。

「男はつらいよ」1970年

寅さんが、地方競馬で大儲けして、おいちゃんとおばちゃんにハワイ旅行をプレゼントするって話だった。
たしか、最後のオチでは旅行会社に騙された?とかだったかなあ。 結局行かれなくなっちゃたんだけどね。

torasan.jpg
    ↑
これが、羽田空港で行かれなくなってしまって・・途方にくれる、おいちゃん、おばちゃん、寅さんの映像

とにかく、みんな正装しているのに、びっくり!
寅さんが白いスーツ、おいちゃんもびしっとスーツ姿だし、おばちゃんも白のスーツに帽子まで・・(笑)
しかも、JALのバックが隣にあったりして・・この時代が忍ばれる。

しかし、当時の人に聞くと、これは誇張でもなんでもなく、まさに、この通りだったそうだ。
海外旅行に行くとなると、近所の人がいっせいに見送りしてくれて、万歳までしてくれた時代だったそうで・・服装もみっともない格好は出来ないんで正装したんだそうだ。

この時代の人たちの海外旅行の様子はどうだったんだろう?
少なくても、こんな正装して、バトルのような爆買いはなかったように思う。
できなかった。。。

よき時代だ。

よき時代を経て、バブル時代の旅行では現地の人に嫌われるようになり、
そして現代・・さすがに日本人の海外旅行のスタイルも大型の団体旅行が減った分だけ、おとなしくなったようだ。

きっと中国もまた、同じ道をたどることだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年はじめには株価暴落があり、中国市場は荒れに荒れてたけど・・おそらく、そんなことくらいでは、裕福になった一般庶民の旅行熱が激減するとは思えない。

おそらくは、もっとこの状態は続くだろう。


たしかに、彼らは多くのお金を落としてくれるお客様ではあるが・・それはそれ!
かつてのバブル期の日本人同様、浮かれた気持ちもわかるけど・・・それはそれ!

他人の迷惑になるようなマナー違反については、しっかり最初から規約に表示して、違反者は厳重注意か罰金にしてもいいと思うのだが・・。


開国時の日米不平等条約じゃあるまいし~(笑)
ここは日本だ!という意識を持つことも、必要じゃないかなあ~。

ふと、そんなことを思った。

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Couldn't agree with you more!

ですよねー。日本人だって昔は酷かったし、今も酷い人は酷い。
大阪も難波あたりなんて、中国人だらけですよ。ディスるわけではありませんが、ミナミあたりは日本人も微妙なマナーの方が多いので中国の方には空気があうんじゃないかしら?
でも、私、はっきりしている中国人が結構好きです。マナー悪い人は教育の問題であって、中国も上流の子達は日本人よりよっぽどマナーがいいですもん。

Re: Couldn't agree with you more!

ニコムさん

コメント、ありがとうございます!

そういえば、同じ日本人であっても地域によって気質は違いますよね。
関西vs.関東なんか、よく引き合いに出される話だけど・・同じ関西だって地域によっても違うし、それは関東も同様。

私は東京出身ですが、子供の頃数年間、大阪の吹田市千里山に住んでたことがあって、当時は、みんな上品で優しい大人が多かったってのが印象でした。 
しかしまた、関東に戻って大人になると・・大阪のおばちゃんは厚かましい、煩い、下品というのを聞いて、え!うそ!と思ったもんです(笑)

まあ、それぞれ生まれた土地特有の気質はあるでしょうが、教養や心の持ち方がマナーとしてあらわれるんでしょうね。
酷い人たちが数集まると、それが妙に目立って悪印象を与えるのかも・・ですね。
Profile
スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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