人種差別のジョージおじいちゃんから難民問題にいきつく

ホセから前々から聞いてる話なのだが、またも、ジョージおじいちゃんの困った話を聞いた。

ホセはときどきボランティア活動で、お年寄りの世話をしに出かけている。
世話といっても介護ではない。(介護するにはプロフェッショナルな介護人資格が必要だからね。)
なので、コンピュータの修理をしてあげるとか、お買いものの手伝いとか、たまには大工仕事とか・・ま、そんなことだ。

そのボランティア先に、ジョージというおじいちゃんがいる。
ジョージといっても、バリバリの日本人だ(笑)
日本生まれで若いころにアメリカに渡ってアメリカ国籍を取得して、ジョージというアメリカ名にした人だ。
たぶん、名字は知らないけど・・・日本の名字だと思う。

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その人が大の韓国嫌い!なのだ。

ホセの前でも、「あいつらコーりアン連中は・・・!」などと、日常茶飯事に毒づいてるらしい。
そもそも、老人とはいえ、相当血の気の多いガンコじじいだそうで・・(笑)、英語も中国語(中国人は好きらしい。)も達者だし、パソコンも使いこなすし、いつも元気いっぱいで、悠々自適、我儘三昧の老後を送ってるらしい。

で、韓国嫌い!だったとしても、内輪で毒づいてるだけなら、まだかわいいものだが・・・困ったことに、ハングルで書いてある張り紙をみれば、公共のものでもお構いなしに引っぺがし、出先で韓国系のキャッシャーやウエイターでも遭遇するならば、面と向かって毒づき、噛みついていく始末(実際、犬みたいに噛むわけじゃないらしいが・・。)

またも、ホセと一緒に外出したときに、韓国系アメリカ人とケンカになってあわゆくポリスを呼ばれそうになったとか。
そのときは、なんとか難を逃れてなだめて、無事帰還してきたそうだ。

「だから、ジョージと一緒に外出はしたくないんだよなあ。 いくら注意してもダメなんだもん。
それさえなければ、元気でとってもユニークな人で、僕はむしろ、好きなタイプのじいちゃんなんだけどなあ~。」

ホセが言う。

「それって完全な、人種差別じゃない! ポリスにいつか捕まるよ。」

アメリカは、Discrimination Lowsというのがあって、人種差別をしてはいけないことになってる。

だけど・・実際は人種差別する人もいることはいるけどね~。
でも、いちおう・・法律があるんで、誰でもフツウは表だって人種差別はしないものだ。

「いや、実際もう何度かは捕まってるらしいよ。 それでもやめない!」

「ひえええ、公でも堂々と韓国人差別をしちゃうんだ~! ある意味すごい!」


「よく若いころ、無事にこっちで働けたよね?」

「いや、若いころは、まだ、そこまでひどくはなかったみたいだけど・・定年退職してから、ひどくなったらしいんだ。」

「ふーーん、いったい韓国人と何があったんだろうね? 日本に居たころか子供のころにでも、何かったんかねえ?」

「知らない!ジョージの前で韓国人のことなんか話題にもしたくないもん!」


そりゃ、そうだろうなあ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

たしかに、韓国人、いや、朝鮮人というべきか・・・昔の日本には根深い人種差別があった。

私の父もこんな事を言ってたのを思い出す。

「僕が子供の頃だった。近所に朝鮮人家族が住んでいてね~、その子と少し仲良くなって、だんだん話すようになったんだ。
すると、僕の父親が、あの子は悪い子じゃないのはわかってるけど朝鮮人だから、あまり仲良くしちゃいけないよ、と言われたことがあった。
ふだんは、人種差別は悪いことだ! しちゃいかん!と言ってた父が、そんなことを言ったんだよ。」

私の父の父、つまり、私のお祖父さんという人は、イギリス人とビジネスをしていたとかで、英語も堪能で当時としては珍しく国際感覚を持っていた人だと聞いている。

そんなお祖父さんが、自分の息子にはそんな事を言ってたのか~!と、私もびっくり・・そして、ちょっとがっかり!したものだ。

しかし、おそらく、そういった時代だったんだろう。

日本人のくせに朝鮮人と仲良くしてる・・というだけで、近所からも白い目で見られ、また警察からも目をつけられるかもしれない・・という時代だったと聞く。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何かで読んだことがあるのだが・・ヤクザになる人は、「同和が3割、朝鮮が3割」というのを聞いたことがある。
つまり、差別を受けてる部落民や朝鮮人はマトモな仕事にもつけないんでヤクザになる道を選ぶ人が多い・・ということらしい。
もちろん、これは差別がひどかった戦前、戦後の時代の話だとは思うが・・・。

たしかに有名な歴代組長さんも在日の方々が多いようだし・・・(ヤクザ社会は人種差別は無かったということかな? 完全能力主義?)



そういえば・・私がアメリカに来た頃、こちらの深夜TVでずーーとヤクザ映画を放映していたことがあって、私はなぜか・それを、ぼーっと、見てたことがある。(他に日本映画がやってなかったせいもあるんだけどね。)

その中で、鉄 くろがね 極道・高山登久太郎の軌跡 というやくざ映画があった。

51eA-80WQ4L.jpg

プレビューはこちら。
    ↓
https://www.youtube.com/watch?v=sCTDQflgogY

平成5年、京都地方裁判所――― 四代目大津会会長・高山登久太郎(小沢仁志)は、暴対法の指定団体大津会が指定された­ことに対し、訴訟を起こしていた。検事・松平(渡辺裕之)との論争の中、 高山は在日韓国人として差別を受けた幼少時代、そして任侠の世界に身を投じてからの怒­濤の極道人生を語り始める・・・・。
在日韓国人として名門やくざ組織の頂点へと昇り詰­めた侠客・高山登久太郎の生きざまを見よ!



高山登久太郎という方は、実在の人物で在日韓国人。たしかに、子供の頃から貧困と差別の中で生きてきたようだ。
そこで、唯一救いの手を差しのべてくれたのがヤクザの大親分だった・・・というところからはじまる話だ。

yakuza_eiga.jpg

しかも、これ裁判映画なのだ。
裁判の中で、自分の生い立ちを振り返るという映画の作りになっていて、他にはあまり類をみないヤクザ映画だったように思う。

もちろん映画だから、ヤクザさんたちが実にカッコよく描かれてるんだけど・・・それと同時に、色々と考えさせられる映画だったことも確かだ。

生まれた瞬間から日々の食事にも事欠くビンボーで、どんなに努力しても差別にさらされた中で生きるしかないとしたら?
毎日、蔑まれ苛められる生活。
どんな不当なことにでも黙って耐えるしかないとしたら?


だからといって・・・ヤクザになるしかなかった・・悪の道に走るしかなかった・・という論理は成り立たない。
悪は悪でしかない!

が、もし・・そういった状況で子供が生まれて成長していくとしたら、

おそらく、世の中への強い反発心を爆発させるか、または、萎縮して自分が生きる価値が無い人間と思ってしまうのではないだろうか。

反発してアウトローになるか、萎縮して自己不信に陥って隷属する人生か?

ネガティブな感情にさらされ続けた子供のいきつく道は、まずは、そういった試練の道だ。

その途中、自分で何かを悟って道をみつける子だっているだろうが・・それはなかなか困難なことに違いない。

第三者が手を指しのべることもせずに、そんな子に「どんな逆境にも負けずにまっとうに生きることが尊いことだ!」
な~んて、軽々しくは言えない言葉だ。


別にこういった話は、日本のヤクザの話だけじゃない。

アメリカにイタリア系(とくに南イタリアからの人たち)にマフィアが多かったことも、当時、アイルランド移民には、一番危険と隣り合わせで薄給な職業=警官が多かったことも、同様だろう。

差別はどこにでもあった。
いや、今でもある。



私が一番嫌な気分になる言葉、

「あいつら○○人たちは・・・・だからな!」というのを聞くことだ。

あらら~、まさに、ジョージおじいちゃんの発言だな(笑)

ジョージじいちゃんが、なぜ、そう思うのかは知らない。

子供の頃、韓国人によっぽど嫌な思いをさせられた経験があるのかもしれないし、または、私のお祖父さんのように、父親や周囲の大人に植えつけられた感覚だったのか・・・そこはわからない。



また、逆の発言で、

ときどき、アメリカの黒人たちから聞く言葉だが・・・

「あいつら、俺を黒人だと思って人種差別をしてるんだ!」

と、大声で騒ぎだすのを何度か目にしたことがある。

たとえば、何かの書類に不備があって、手続きができません!な~んて白人の人から言われたとき、人種差別だ!と大騒ぎする黒人に遭遇したことがある。

おいおい! そりゃ~違うだろ!

しかし、本人は被害妄想で思い込んでるのか、または、アメリカの差別法にナーバスになってる白人たちを逆手にとった行動なのか・・・そこはわからないのだが・・。


さらに、ホセは、ある韓国系アメリカ人から、大声で怒鳴られたことがあるそうだ。

仕事仲間と一緒に、焼き肉店で食事をしたときのこと、その中に韓国系アメリカ人がいたそうだ。
その男が、焼き肉を仕切ってたらしく(鍋奉行じゃなくて焼き肉奉行?)・・肉を自分の箸で突っつきまわして、さあ!食え!と言われ、ホセは箸をつけなかったことが原因だったそうだ。

おまえは、俺が韓国人だと思ってバカにしてんのか~!

そりゃあ、病的に潔癖症のホセが、他人がつけた箸なんか、そりゃ~食べられるはずがないだろうよ。(笑)
人種差別じゃなくって、潔癖症の問題だって~。

そこをいくら説明しても、わかってもらえない。
「そんな馬鹿な理由は通るか!オマエは俺を差別してるんだ!」・・・と、その男、大声で騒ぎまくったそうだ。

その韓国系アメリカ人、ちょっと酒癖が悪い人らしく・・すでに酔っ払ってたらしいけどね・・・。

とうとう、ホセもキレて、
「表に出ろ! みんなの迷惑だ! 表で水をぶっかけてやる!」

と・・外に連れ出してしばらくしたら、酔いが冷めてきたのか、おとなしくなって誤ったそうだ。

しかし、その人もまた、心の中に差別されている!という意識を常々持っていたか、または日本人に対する敵対心か?
そういったものがあった・・・・ということだろう。

ジョーおじいちゃんと変らないのだ。

被害妄想もまた、差別と変らない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近、騒がれている難民受け入れ問題も、人種差別に発展していきかねない気がする。

ケルンの集団性的暴行で激震に見舞われるドイツ 揺れる難民受け入れ政策

たしかに、多量の人々がやってくれば、犯罪行為をする人の数が増えるのも必定だ。

しかし、

「だから、中東の人間ってやつは・・・!」

「あいつら、難民なんか入れるべきじゃない!」



という発想に多くの人が傾いてしまうことが・・とても怖いことだと思うのだ。

また、報道も、最近はそういった難民のニュースばかりが目につく。


しかし、どこの国の人間だって犯罪者もいれば良民だっている。
また、人助けをする人だっているのだ。

要は数の問題なのだ。


そんな中で、ちょっといいニュース
   ↓
Syrian refugees saved American woman from sexual assault


アメリカ人の女性がドイツ人のボーイフレンドと、ドイツで大晦日で出かけたとき、そこで難民に襲われそうになったとき、それを助けてくれたのも難民だったという話が、NYタイムズで掲載されていたらしい。


なぜか、こういったニュースはあまり報じられずに、難民の犯罪ばかりを大々的に取り上げてるような気さえする。

報道というのは影響力があるからね~。


無難に考えれば、そりゃ~、難民受け入れを一切しなけりゃ、こんな問題は一切ないだろう。

しかし、それは、ただ、見て見ぬフリをすることじゃないか?


そもそも、どうしてこれだけの難民が生まれてしまったのか?

そんなの、私のせいじゃないし~関係ないもんね~。
かわいそうだけどがんばって生き抜いてね~。
どっか、他の国に行ってね~。


そりゃあ・・たしかに、その方が無難な選択だ。

だけど、なんとか・・夜露がしのげる家があって食事ができる立場にいる私たちだからこそ、難民を助ける方法を考えなきゃいけないような気がするのだ。



結局、個人レベルでも国レベルでも同じなのだ。

無難な選択
無かったことにしちゃう選択
誰かに押しつけちゃう選択


こういったことは、個人の問題でもよくあることだ。
そして、これがどんな結果をもたらすのかは・・私たちはよくわかっているはずだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シリアなどからの大量に押し寄せる難民を真っ先に受け入れたのはドイツだ。

少なくとも、無難な選択をしなかった!という点においては、大きく評価したいと思う。

少なくとも、「ドイツって馬鹿だよなあ~、そんな選択しちゃうからだ!」と・・言う人間にはなりたくないと思う。

そして、少なくとも、○○人って、やつは・・!という見方だけはしたくない。

そりゃあ、私だって・・・レストランで厚かましい中国人のおばちゃんに勝手に私の席の隣に座られたり・・バイキングで、厚かましい韓国人の男に全~部、肉を持ってかれたことだってありますよ~。
(私の食べ物の恨み・・・)

でも、すべての中国人や韓国人だなんてことは思ったことはないし、また、そんなふうには思いたくないのだ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

悪いことばかりじゃない!

こういったニュースを見ると、ほっとするんだよね~。
    ↓
「ドイツの人たちへの恩返し」ホームレスのために炊き出しをするシリア難民の男性がステキ

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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