ヒーラーであることの悩み

ホセと共に、久しぶりにクリスに会った。 
実に久しぶり・・・最後に会ったのは1年以上前だったはず。

クリスはしばらく、NYに行ってたらしい。

「実は、きのう帰ってきたんだけど、今あっちはすごいよ。 フランス国旗一色になってた。
とくに911やボストンマラソンのテロがあったあたりなんかは、今回のパリのテロの合同追悼するとかでさ、大勢集まってフランス国家歌ったりしてたんだよ。 至るところフランス国旗だらけだった。」

と、クリスが言う。

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これはNYの夜景、フランス国旗の色で追悼を表している↑

「それって、911の後アメリカの国旗だらけになって、愛国心を煽ったのと似たようなもんだな。」

「ああ、絶対テロを許さない!って言いだして、テロを未然に防ぐためだからって愛国法ができちゃったんだよね。」

米国愛国者法

911後はテロリストから治安や国家機密を守るほうが優先されて、愛国者法もほとんどの国民が知らぬ間に通過しちゃったそうだ。

安部首相は、前々からこんなことを言ってるようだ。
非道、卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚える。許しがたい暴挙を断固非難する。テロリストたちを絶対に許さない。
その罪を償わさせるために国際社会と連携して参ります。

(これって・・当時のブッシュ大統領とほぼ同じことを言ってる。)
そして、「秘密保全法」提出をしたとか。 これも、国民が内容を把握しないうちに通ってしまうのかなあ。



「でも、おかしいよなあ。 テロで多くの犠牲者を出してるのはアメリカ、フランスだけじゃないし、中東諸国の方が頻繁にテロの犠牲者だって出てるんだよね。
それに、アメリカ軍の誤爆で多くの一般市民が無くなってたことだって明るみに出てるのに、そういった人たちの追悼はしないくせに、今回のパリ・テロだけはこんなにあっちこっちでやるんだね。 」

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こちらはサンフランシスコ↑

「まるで、パリのテロ事件が、アメリカの911を思い出せ!とでも言ってるようなカンジだよなあ。」

「そもそも、この事件の翌日から、すでにいろんな情報や推測が出まくってるし911同様の偽旗作戦とも言われだしてるよ。
こうなってくると、ますます真実なんてわからなくなるね。」
 

私たちは口ぐちにそんな事を言ってたのだったが・・・

私は、突然思い出した!

クリスもまた、サイキックだった!
手に触れたもの、実際の写真を見ただけで映像が頭の中に浮かんでくるというタイプのサイキックなのだ。

それならば、おそらく彼には実際に起こったことは見えているはず。・・・もちろん彼が見ようとすれば、なんだろうけど。

ねえ、本当のところは何? 何が見えるの?・・と聞こうとして、私は口をつぐんだ。

たぶん、それは聞いてはいけないことだ。
聞くべきことではない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・


数秒の沈黙のあと、ホセが話題を変えた。

「クリス、オマエ、副業でヒーラーをはじめたとかって聞いてたけど?」

「あ、それ、もうやめた! もうどんなに食べるのに困ってもやらない!」


クリスがヒーラーをはじめたきっかけは、まさにお金に困ってのことだ(笑)
彼は自分のビジネスを持っているものの、今ほとんど無収入に近い状態で、このままではホームレスというところまで追い込まれたのだ。

そこで、自分の生活の足しにするため、また困っている人々の助けにもなるなら、ヒーラーをやろう!と思ったそうだ。


「なんで辞めちゃったの?」と、私が聞く。

「客がさあ、くだらない質問をいっぱい持ってくるようになったんだ。」

「くだらない・・ったって客にとっては真剣に悩んでるってことじゃないの? どーゆうのがくだらないの?」

「夫が会社を出てからの行動を全部見てほしい、誰とどこで会って何をしてたか・・とか。」

「おいおい。それって浮気調査かい?」

ホセが笑いだした。

「だったら、探偵を雇わなきゃ証拠提出だってできないでしょうに。」
私もつられて笑いながら言う。

「それはね・・探偵を雇うと高額な経費がかかるし、それを節約するために、まず僕が見て何曜日にどこで会うか・・ってのを知りたいそうだ。 そこで、探偵事務所にその日と時間だけを教えておけば、かなりの経費節約ができるってことらしい。」

ひええ、なんとまあ、実に合理的にヒーラーを使うんだねえ~。」


「他には、彼女が自分をどう思ってるのか、他に男がいないか調べてくれ、また、浮気してたら取り戻す方法を教えろとか、または、今後自分はどうしたらいいのか・・とかさ。」

「そんなことまで?」

「まだあるぞ! アパートにシロアリが出て、それを大家に言っても駆除の業者をすぐに呼んでくれないから、大家が何を考えてるのか知りたいとか・・。」

「シロアリ駆除! それって、ヒーラーに相談することかあ?」

唖然。。。。


「そんな鑑定依頼を持ってくるのは、ほとんどリピーターなんだ。 はじめのうち、僕が鑑定したことが見事に的中してたらしくてさあ、ひどく喜ばれたんだけど・・それがまずかった。 当たる!ってことになると彼らは何でも聞いてくるようになった。 
おまけに鑑定料が1件あたり50ドルにしたのは・・手ごろ過ぎたのかなあ。」

「別に値段の問題じゃないと思うよ。
鑑定料を高く設定したとしたところで金持ちはいくらでも出すだろうし、一般庶民でも、クリスに絶対的に信頼を寄せていて依頼心が強い人たちなら無理してでも出すと思うよ。
それこそ、人気ヒーラーとしてクリスは大金持ちになれたかもしれないのにねえ。」


クリスは顔をしかめて話し出す。

「でもなあ、こんなのが人の役にたってると思えないよ。 俺、ひどく惨めな気分になってきてさあ、自分がやってることが無意味でばかげたことに思えてきたんだ。
本来、人が自分で考えて自力で乗り越えなきゃならないことを邪魔しちゃうことになるんだぜ。 
人に依頼心を植えつけちゃうだけなんだからさあ。」

「馬鹿か! おまえは! そんなことは初めっからわかってることだろ。」

ホセの言い方は冷たい。。。

「うん。。。」
クリスはしゅんとなってうなだれる。

そこで、クリスがちょっと可哀そうになってきて、私が言った。

「じゃあ、いっそのこと除霊専門にしたら? しかもクリスの身の安全のため、強力な霊はさけて軽めのヤツだけに限定するってのは?」

「オマエも、呆れた馬鹿だなあ!」

ホセはもっと冷たく言う。。。

あ! たしかに・・
今のは、私の大きな失言!

●除霊なんてやってれば、強力な霊を避けようとしたところで、いつかはやってくることになるのだ。
●そもそも、除霊して一時的に霊を取り除いたところで、本人の状態が変わらなければ、また憑いてしまう。
●霊を納得させて成仏させてあげない限り、一時的に取り除けたところで根本的には解決されないのだ。



私: 「ねえ、どうやったら霊を納得させて成仏させてあげられるんだろうね?」

クリス: 「霊だって人と同じなんだから・・・人それぞれ、霊それぞれってことだよ。
悩みを聞いてあげて、すぐに納得して成仏してくれる霊だっているのも確かだけどね、そうじゃない方が圧倒的に多いんだよ。」


しばらく間をおいて、ホセが私に尋ねた。

「オマエさあ、こういう霊だったらどうする?
生まれたときから両親に虐待されて育ち愛情を一度も受けたことがない人で失意の中で死んでいった人、
または、愛する人を目の前で惨殺され自分もひどい殺され方をしたのに、その殺人者は決して罪に問われることもなく立派な人物としてのうのうと生きている・・としたら?」

「そんなの許せん! そりゃあ、犯人をうんと苦しめて復讐してやりたいって思うかも。
いや、その殺人者どころか、もう誰も信じないだろうし、社会も世界もすべて恨むだろうなあ。自分が生まれてきたことさえも。」

「そんな人たちに、人を恨んだり憎んだりすることは悪いことだからやめろ!って言うのかい?
愛を知らずに死んでいった人に、愛こそが大切だって言える?

僕にはできないよ。 
そんな人々にどんな言葉をかければいいのかわからない。」


そんなこと・・私だって言えるわけないだろ!!
仮に私がサイキックで、彼らと話が出来たとしても、言葉が無い。。。
説得なんて、絶対無理だ。


成仏させるってことは、さ迷える人々を納得させ理解させ心穏やかな状態にさせてあげることだ。

つまり、救いだ。

霊もとりつかれた人も、救ってあげなきゃならない。

未熟な私には、壮絶な苦しみを味わった人々を前にしたら、きっと成すすべもない。


私:「そんな強力な霊を癒して成仏させられる人っているのかなあ?」

クリス: 「さあなあ、昔の日本では即身仏になった人がいたらしいけど・・、そうゆう人だったらできるのかなあ? あとは空海とか?」


ホセ: 「ようするに、俺たちふつうの人間じゃ、しょせん無理なんだよ。」

私: 「いやいや、君たちはフツツじゃないと思うけど・・。」

クリス: 「いやいや・・俺たち、多少サイキック能力があるだけの、ただの未熟者の人間だよ。
強力な霊たちに、どんな言葉をかけたらいいのかわからないんだから。

結局、取り憑かれた場合は、ここはキミが居る場所じゃないからお願いだから出て言ってね、と優しく話すしかできないもん。
それ以外の言葉が浮かばないんだよ。」


ホセ:「それとね、幽霊と関わればひどいネガティブなパワーを受けちゃうんだ。 
たとえば、交通事故で死んだ人の最後の瞬間の恐怖とか、もっと最悪だったのは、昔、火炙りで殺された人の恐怖と肉体的な苦痛までも体験させられちゃったこともあったよ。」


見えたり感じたりするってことは、美しい妖精や天使の声が聞こえるってだけならいいのになあ。
しかし、実際に幽霊と関わるってことは、むしろ、どろどろとした恐怖や怨念の方が多いことだろう。 


私: 「それじゃあ、体が持たないだろうね~。」


クリス: 「だろ? だから、こういった理由により俺は二度とヒーラーをやらないことに決めたんだ!」

ホセ: 「だから、そんなことは、はじめからわかってたんじゃないのか?って言ってるんだよ。」

クリス: 「うん、まさに、そこが人の弱さでもある。 わかっているくせにやっちゃうとこ・・人とは未熟に出来てる、だからこそ俺は進歩していけるのだ。。。」

こおいうの開き直りって言うんだろうか?


クリスがにっこり笑って話を続けた。

クリス: 「で、今日、キミたちに会ったのは他でもない。
そんなわけで、俺はすってんてんでお金が無い。だから何か食べさせて!」

ホセと私: 「ええ~!」


我々もひどい金欠状態だが・・こりゃあ、なんとかするっきゃないなあ(笑)


どうやら、サイキックたちの試練はまだまだ続くようだ。
しかし、彼らがサイキックとしての能力が与えられているということは、きっと、それはそれで意味があることなのだろう。
たぶん、彼らには彼らでしかできないことがある、ということだ。

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アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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