殺陣と剣道と四戒

かぶき者 慶次というドラマは、戦国一のかぶき者と呼ばれた、前田慶次の晩年を描いた作品らしい。

で、どんなカンジで描いてるんだろ?と、ちょっとばかし興味を持って観はじめたのだが、

kabukimono.jpg


しかし・・途中から、どっ~と疲れてしまって最後まで見通す気力がなくなってしまった。

「疲れてしまった」・・というのは、そのドラマの中に私がちっとも入り込めない →、つまらんなあ~ → な~んか疲れてきたなあという状態のことだ。

なんでだろ?
ひとことで言ってしまえば・・一部の役者さんの演技が下手ということに尽きる。
だから、観ている私は冷めてしまう。

夢の中で、あ、これって夢だ!と気がついた瞬間、夢が覚めてしまうのと似ているかも。 現実に引き戻されてしまうのだ。

でも、映画やドラマを見ているときは、決して覚めたくないんだけどなあ。


どこが下手なんだ?
きっと・・
セリフの言い回し、表情、殺陣(たて)など。(←これじゃ全部じゃんか!)

・・そう、とくに時代劇にはつきものの殺陣のシーンが、これがとくに、私のシロウト目にも、お口アングリさせられるほどのシロモノ。

ca4.jpeg
こちらの画像より拝借→http://feely.jp/11351/

でもなあ、しかたないんだろうなあ。。。

きっと、配役にアイドルの子を使えば(実際、日本の若手アイドルをほとんど知らない私。 だけど、なんかそれっぽかった!)

マルチタレントともなれば、きっと事務所命令でみんな過密スケジュールで働かされてるだろうし、時代劇考証だとか役作りだとか、まして殺陣を習う時間だってないだろうからなあ。

そう、時間がないんだ!

多くの労働者が時間がないのと同様に・・演じる人にも時間がない。


だから、彼らをプロフェッショナルな役者だと思ってはいけない。
別の目でみなきゃいけないのだ。

一生懸命がんばってる姿そのものを、暖かく見つめてあげなきゃいけないのだろう。
きっと、はじめての幼稚園の学芸会、我が子が一生懸命演じる姿、それを見守る親の気持ちにならなきゃいけないのかも(笑)

きゃあ、ウチの子、かわいい~!
きっと、その気持ちさえあれば、最後まで喜んでみられたドラマだろう。

が、残念ながら私は親じゃないし~。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも、私は子供の頃から戦うシーンが大好き。 
日本の時代劇のチャンバラも、中世ヨーロッパの馬上槍試合も、紀元前のスパルタやトロイに出てくるような戦いですら。
特に一騎打ちシーン!
うーーん、私は前世は戦士だったのかもしれないなあと思うときがある(笑)

あ、もちろん、血がどばーってシーンは苦手なんだけど、戦いに血はつきものだからなあ。

ときどき、スピード、迫力、人の動き・・それらが、まるで美しい舞いのように見えるのだ。

戦いの目的は「勝ち負けを決める」ということなのに、それすら超越してしまうことがある。
ただ、かっこいい、美しい!のだ。

とくに、日本の剣道って、すごいかも!と思ったことがある。

******************************

こちらは、私の昔のブログ記事からの抜粋だが↓

筋骨たくましいアメリカン男が、日本人のおじいちゃんの剣道の先生(どうみたって70近いお年の方)に、1日弟子入りをして「剣の道」を体験するという番組をみた。

まず、初めに、防具を付けて、大男のスポーツ万能のアメリカ人男と、小柄のじいちゃんが手合わせをする。

すごい!ほんの30秒たらずで、勝負は決まってしまう。・・・・何回やっても、じいちゃんに勝てないのだ。
さすがに、タダものでは無い名人の技をみた気がした。

試合後に、あっけに取られた大男のアメリカ人が、剣道名人のおじいちゃんに剣の心得を質問していた。

剣の達人のおじいちゃんの言葉。
      ↓
「剣道というものは、身長も体重も関係ないんですよ。」

気、剣、体が一体とならなければ切ることはできません。たとえ竹刀であっても、真剣と思えれば、それは真剣になるんです。」

四戒という剣道における言葉があります。それは、四つの迷いの事で、驚き・恐れ・疑い・戸惑い・・・・それを、克服することが強くなるということなんです。」



そのときのおじいちゃんの姿を思い出すと、まさに、静謐そのものだった。
動きの少ない美しい舞いのように見えた記憶がある。


しかい【四戒】とは、

剣道、銃剣道における「驚」(驚く)、「懼(く)」(おそれる)、「疑」(疑う)、「惑」(惑う)の4つの戒め。
予測していなかった突然の事態、状況に、心身が乱れて正常な判断や適切な対処ができずになす術のない状態に陥ること(驚)、恐怖心ですくんでしまい、進退の自由ができなくなること(懼)、相手の心や挙動に確信が持てず決断がつかないこと(疑)、自分の心に惑い、迅速な判断や機敏な動作ができないこと(惑)をいう。



これは、剣道以外のどの競技にも言えることかもしれない。

負けてしまった時の自分の心理状態を思い起こすと、驚く、懼れる、疑う、惑うのいずれかの心理状態に陥っていたということは少なくないはず。
負けるということは、まず、こういった自分自身の心理状態が勝敗に関係していることが多いのかもしれない。

いや、これは競技だけじゃないかも・・。
私たちの生き方すべてかも。

剣豪と言われた人々が、最後には剣を捨てる話とか、または、その極意は活人剣(剣の道は人を活かすことにあり)に行きつく話を聞いたことがあるし、また、中国の故事だったかにも、弓の名人が最後には弓を捨てるなんて話もあった。(あれ?中島敦の小説だったかもしれない。)

結局、己の4つのネガティブマインド、驚き・恐れ・疑い・戸惑いを克服した結果、いきつく場所なのかもしれない。
剣の道も、そのひとつに過ぎないということか。

つくづく、スピリチュアル世界なんだなあ、と今さらながら感心してしまう。。。

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しかし、殺陣は剣道とはまったく別物だし、殺陣は芝居の一部であり見せるアートなのだろう。

スピード、迫力、動き、そこに、戦う人の心情が絡みあったとき、それだけで見事なシーンが出来上がる。
本物の剣道とは別物なくせに、それ以上の視覚的満足と、未完成な人間ゆえのスピリチュアル性みたいなものさえ、垣間見ることがある。

今では、殺陣ができる俳優さんがいなくなってるそうだし当然時代劇なんてものも少なくなるはず。
もっとも、時代劇に人気が無いから、殺陣を習う必要がなくなってるのかもしれないけど。


それでも、せっかく時代物のドラマや映画を作るのであれば、やっぱりもったいないなあと思ってしまう。

学芸会の我が子を応援する気持ちになれない私としては、やっぱり完成度の高いものを見てみたかったなあ、と思う。

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いつも楽しみにしています

ちょっと落ち込んでいるところだったのですが、ブログに励まして頂きました。
強くなるぞー!自分の迷いや恐れに負けないぞー!!
有難うございました。

Re: いつも楽しみにしています

ニコムさま

コメントありがとうございます。

「四戒」って「常に自分のネガティブマインドに押しつぶされない状態を持つ」ってことなんでしょうね。
まず自分をコントロールできなきゃ、相手も倒せない、何事も成し遂げられない。

うーーん、日本古来の「○○道」というものは、技だけじゃなくて精神世界を教えてるんだ~、って今さらながら感心してしまいました!

未熟者の私も、なんとか近づきたいものです(笑)
ありがとうございました。
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gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

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