旅の記録、そしてターコイズのこと

前回ブログ記事を書いてから、あっと気がついたらもう、半月が過ぎている!

7月末あたりからオフィスワークに忙殺されはじめ、それから旅に出て、そして帰ってから、また仕事に忙殺されていた・・・。

ようやく一息つける時期になったので・・・きょうは旅の話と天然石の話なんかを、つらつらと思いつくままに書こうと思う。
もし、よろしければ、つらつらとお付き合いください。

・・・・・・・・・・・・・・・

まず、どこへ旅に出かけたかというと、アリゾナからネバダとカリフォルニアの北の方へ、内陸部から海側へ回り、そこから南下して戻ってくる旅だった。

もともとの目的は、いくつかのターコイズ鉱山や直売店を見に行って、もしもこれと思うものがあれば買ってくるつもりだった。

たしかに、これというものはあった! だが、買えない!!

bisbee_3600.jpg
こちらのブレスレットのターコイズは、Bisbee鉱山から産出したもので、$3600


no8_2200.jpg
こっちは、NO.8という鉱山のもので、$2200

両方とも、はっとするほど美しい!
細工も見事だったし、また美しいスパイダー模様が入っていて、一方は黒みがかったスパイダーで、片方は金茶のようなブラウンがかっている。

アメリカでは青一色のつるんとしたターコイズよりも、こういった自然の模様が入ったものを好むコレクターが多いのだ。
他に二つとは無いものだからね。

アメリカには、アリゾナ、ネバダ、またニューメキシコの方まで、ターコイズ鉱山は点在している。
しかし、年々枯渇してきていていくつかの鉱山はすでにクローズされてしまったところも多い。

northen ca
ブルーが北の部分

そのせいか、めっちゃ高いのだ! 年々値段は高くなる一方だ。
ターコイズだけじゃなく、銀の産出も減っているっていうし・・・。

今後・・どうなってしまうんだろう?


正真正銘のターコイズでほとんど加工されてないような逸品は、お値段も素晴らしいのだ(笑)

・・・・・・・・・・・・・・

こりゃ、私には手がでない!と、きっぱりとターコイズを諦めた私は、バイヤー気分から観光客気分に気落ちを切り替え、ヨセミテ国立公園まで足を伸ばしてみることにした。

フレズノという北カリフォルニアの町に宿をとったのだが・・・そこからヨセミテまでほんの1時間半くらい。
(そうは言っても、それは国立公園の入り口までで、そこからそれぞれのお目当ての場所に行くのにも、数時間かかる場合もあるのだが~)


そもそも、フレズノという町は、カリフォルニアの北に位置しているのに・・・死ぬほど暑いとこ!だった。
日中の気温は100度(摂氏37-8度くらい)近くまで上がり、夜になってもぜんぜん涼しくならない。

旅の道連れの、ホセ君とニャンコセンセーは、暑いのが大の苦手で・・・クーラーの利いた車から、またはホテルから、一歩も移動したがらないのだ。。。

ほんの数秒、数分の移動なんだから!といくら言い聞かせても頑として応じない。

IMG_20140914_125619605 (2)
赤い○の部分に、ネコがいるのが見えるだろうか?

ホセに言わせると、

「寒いところならば自分の気を上げて、体を暖かくすることは簡単なんだ。だけど、暑すぎるところは、自分の気を上手に使って体を涼しくしようとすると、その消耗が激しいんだ・・・だから、暑いのは嫌いだ~。」

ということだ。 
たぶん、気孔のワザ?の話だろうが・・・私にはよくわからん。

一方、ニャンコセンセーは、全身が毛だらだ! 
それも、もっこもこの、長毛種なんで・・・そりゃ、たしかに暑いところは苦手だろう。
逆にマイナス17度の戸外では全然平気な事は実証済み。(ただし私が10分と耐えられずに車に逃げ戻ったが・・。)

そこで・・この二人(正確には一人と一匹)のためにも、暑いフレズノの町を離れて、ヨセミテにでも行けば標高は高くなることだし、涼しい山の空気と森林浴、そして雄大な大自然を満喫しようと思ったのだ。

ヨセミテは、有名な国立公園
    ↓
Glacier_Point_Yosemite.jpg


しかし、実際に行ってみると・・・

ぜーんぜん涼しくない!!
くらくらするくらい暑い!

ものすごい人だらけ、
駐車スペースを探すのにも一苦労。


なんだこりゃ!
これじゃあ、連休に日本の観光地に行くのとかわらんぞ!


ヨセミテには、いくつかのトレイルがあり、ハイキングを楽しめることでも有名だ。
初心者用のトレイルから、超上級者用のトレイルまである。

「まあ、せっかく来たんだからさあ、超初心者用のトレイルだけでも歩いてみようよー。」と、私。

「僕は、歩かないよ。 こんなに人がいるところ歩きたくないし・・。」
ホセがすかさず言う。

「でもさあ、せっかくきたんだし。」

「冗談じゃない! この炎天下を歩いたら熱中症にもなりかねん。ニャンコセンセーだって一歩も歩かないと思うよ。
そしたら、オマエはこの炎天下を10キロのニャンコセンセーを抱っこして歩けるのか!」

うっ!


そういえば、外を見渡せば、ヨークシャーテリアやプードルを抱っこして、へろへろになりながら戻ってくる人たちがいた。
小さなワンコでも、この暑い中でば、難儀なことだろう。

大型犬はさすがに、自力で歩いて戻ってきているが、舌を出してはハアハアとあえいでいる。

中型犬並みのニャンコセンセーを抱っこして、自分の歩く姿を想像したとたん、・・私は、即座に断念した。



ヨセミテという場所は、他の国立公園と違って、かなりペットフレンドリーな場所だ。
ペットと共にハイキングが出来て、一緒にホテルに泊まれる場所も多い。
なので、犬連れの人たちをよく見かける。

しかし、猫連れは見たことがない。
いや、猫に限らず・・カメレオン連れ、イグアナ連れ、ウサギ連れ、亀連れ、馬連れ(大きすぎだろ?)、イルカ連れ(おい!プール持ってくんかよ?)などは・・見たことがない。

ペットというのは、99パーセント、犬のことなんだろうか?
事実、ペットフレンドリーを売りにしてるホテルで、ネコを連れて宿泊しようとしたら、断られたことがある。

ネコは至るところで爪とぎをするし、しつけが出来ないので粗相もするからダメなんだそうだ・・・。
(うちのネコは、決まったグッズでしか爪とぎしないし、神経質なんでトイレは、自分の専用トイレでしか用を足さないから大丈夫・・と食い下がり、もしものときは弁償するから!と食い下がったのだが、規則だからダメだと言われた!

おい!それなら、ペットフレンドリーって言い方するなよ! ドッグフレンドリーホテルと記述するか、犬オンリーと書いとけよ!


しかし、コロラド州のホテルでは、ペットOKだとも聞いたことがある。
高級ホテルであれば、ほぼどこもOKだそうだ。
しかも、爬虫類でもOKなんだそうだ・・。(やはり、アメリカは州によるのかもしれない。)

つい、そんなことを思い出してしまった。


事実、私とホセは、車で出かけるときは、可能な限りニャンコセンセーを連れていく。

IMG_20140912_173046655.jpg

車大好きなネコで、何時間のドライブでも快適そうに過ごす。
車窓から外を眺めては喜び、疲れればグーグー眠り、後部座席の足元に置いたトイレで勝手に用をたす。
運転中の私たちの邪魔をすることは一切ない。

そんなわけで、ほとんどどこにでも出かけるのだが・・・今回、ひとつだけ、ニャンコセンセー絡みで、困ったことがあった。

それは、ホテルでの出来事だった。

昼間の疲れで私は、すぐに寝てしまったのだが・・それは夜中過ぎだっただろうか・・ニャンコセンセーの鳴き声で目を覚ました。

ホセとニャンコセンセーの会話が聞こえてきた。

「だからさあ、今は夜だし無理なんだってば!」と、ホセの声。

「○VX■○X▼」 (ニャンコセンセーの声、私には意味不明)

「いや、部屋の中は明るいけどね、外は真っ暗なんだよ。」

「●▽■XV●WW◆」

「じゃあ、ほら、カーテンを開けるから外をみてごらんよ。真っ暗だろ?」

「うにゃにゃー」

二人は窓際に移動した様子。

「な、だから、もう、諦めて寝ようよ。」

「ZZ●×◆」

「オマエも諦めて、ベッドで寝ようよ。 な!」



私は、そこまで聞いて、また眠りに落ちてしまったので、あとは知らない。


翌朝、目覚めてからホセに会話の内容を聞くと、

「ニャンコセンセーが、突然、夜中に僕を起こしに来て騒ぎ出したんだよ!

ここのホテルは嫌いだ!落ち着かないし眠れないよ!おうちに帰ろうよー!ってずーーと言ってたんだ。

だから、今は夜で暗いから、無理だよ、って言ったら、暗くないよ、明るいじゃないか!って言うんだ。
たしかに、足元のスタンドを点けてたからね、真っ暗じゃなかったんだけど・・それで、カーテンを開けて外を見せたんだ。

外は真っ暗だろう?って・・。
で、明日まで待て!って言い聞かせてたんだよ。

おかげで僕はほとんど寝られなかったんだ!」


ニャンコセンセーは、生まれつき耳が聴こえない障害猫であり、ホセは異常体質のサイキックであり・・
二人とも生まれながらに障害をかかえている者どうしだからか(笑)・・・実によくテレパシーで会話をしまくる。

無言で会話してるときもあるし、その夜の出来事のように二人とも声に出して会話しているときもある。

しかし、フツーの人の私には、ニャンコセンセーが声を出して話しているtきでさえ、さっぱりわからないことも多いのだ。

2013-05-06_15-29-02_529.jpg


以前も、車の外を見ながら、ニャンコセンセーが何かを言ってるときがあった。

ホセに聞くと、「外にいっぱい段ボール箱があるぞ!って興奮してるんだよ!」と言う。

それは、レストランの裏手で、廃棄する段ボールが山積みにされている場所だった。
そこで私たちは、その中の1つの段ボール箱を拾って、家に持ち帰ると、ニャンコセンセーは嬉しそうに、さっそく段ボール箱に入って遊んでいた。

そのように、何かを要求するときは、ニャンコセンセーは強烈にテレパシーを飛ばしてくるそうだ。

それを理解できない私は・・・どうやらニャンコセンセーには、超頭の悪いヤツと思われてるのか、または不具者と思われてるようで、私に対しては、イライラした声で大声を出すことが多い。

しかし、ホセならばすぐに通じるので、ニャンコセンセーはホセには頻繁に話しかかる。
当然、一度もホセに対しては、声を張り上げるようなこともしない。

今回の旅行中も、二人で、(一人と一匹だ。)頻繁に会話していた。。。

ニャンコセンセーの世界から見れば、テレパシーの感知できないやつが、障害者なんだろう。

ちょっと寂しい気がする。。。

そうすると、現在の多くの人間こそ障害者なのかもしれない。。。

この世は、障害者だらけだ!

・・・・・・・・・・・

ヨセミテの1日目は、車で見られるところだけを観光した。

とにかく、観光客だらけで、お土産物も見られないし、トイレに行くだけでも一苦労だった。

これは、時期が悪かったということだろうか?

しかし、同じ時期にグランドキャニオンに行ったことがあったが、それほど多くの人々を感じたり、こんな息苦しさを感じるようなことはなかったはずだ。

翌日、我々は、有名なアワニーホテルを訪れた。

Gallery-Lrg-Ahwahnee.jpg

ここは、ヨセミテがアメリカの国立公園に認定されてからすぐ、たしか1925年に建設された高級リゾートホテルで、ヨセミテ付近の石や木を使って建築されたそうだ。

私たちは大木の木陰に車を停車し、昨夜の疲れで爆睡しているニャンコセンセーを残して外に出た。
(ホセは、昨夜はニャンコセンセーのせいで寝られなかったのに~、僕だって眠いのに~とぶつぶつ言いながらついてきた。)

このホテルは、重厚な古さを感じさせるものの、以外にもこじんまりとした趣がある。
我々が、都市型大型ホテルばかりを見過ぎてしまっているせいだろうか。

ホテルの外にも、1件1件のコテージが立てられ、リッチな人々はこういったところでヨセミテの大自然を満喫しながら、のーんびりと、「何もしないバケーション」を過ごすのだそうだ。

ちなみに、最低の部屋でも500ドルはするそうだし、コテージだと、千ドル以上はするという。


木立をぬって散歩した後、我々はヨセミテを後にすることにした。

車中での会話↓
「あのさあ、ヨセミテって木はいっぱいあるのに、森林特有の匂いが無いし、なーんとなく木々が薄汚れてる感じがしなかった?」
と、私が言う。

「そうだね。。。たぶん、これだけ人が多いと排気ガスで、道の両脇の緑は薄汚れてしまうんじゃないか?
たぶん、あまり人が行かないような上級者向けのトレイルでも歩けば、生き生きとした木だってあったはずだよ。」


たぶん、そうなのだろう。

私にとってヨセミテは、まったくと言っていいほど、緑の特有の香りがしない場所だったのだ。



その後、私たちは、カリフォルニア州の内陸を抜けて、海に近い方の道から南下することにした。


すぐに、畑ばっかりの景色が広がる。

grapes field
これは一面のブドウ畑↑

右も左も広大な畑だ!
その畑は、地平線のかなたまで続いているところもある。

日本語の畑という言葉よりも、まさに、英語のfield (フィールド)という、言葉の方がぴったりくる。

あらためて、カリフォルニアは農業国だったことを思い出す。
いや、アメリカ全土が砂漠地帯や国立公園地帯をのぞけば、そのほとんどが農業国なのだ。

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こちらは、ピスタチオ畑↑

ここまでくると、ぐっと気温は下がって気持ちいい風を感じる。
フレズノの町は、内陸部に位置する盆地のような地形なので、そのため、死ぬほど蒸し暑かったのだろう。

途中、我々はガーリックで有名な、ギルロイ(gilroy)という町に立ち寄った。

garlic_field.jpg
ガーリック畑↑

アメリカでは有名なガーリックの生産地であり、念に一度、ガーリックフェスティバルが開かれる以外は、なんのへんてつも無い、小さな田舎町だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%A4_(%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%B7%9E)

町はずれの街道で店を発見。 店といっても掘立小屋の中で、特産のガーリックやナッツ類、フルーツなどを販売しているのだ。

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我々は、ここで、オーガニックの小粒ブドウやら、ガーリック、それにガーリック・ピスタチオを買いこんだ。

ガーリック・ピスタチオ

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今まで・・見たことがない!
おそらくここでしか、買えないのかもしれない。

味は・・・超、ガーリック! そして、まぎれもないピスタチオ! まさに、そのまんまだ。

だけど、結構、はまる味だ。


我々は、さらに南下し、次に、サン・ルイ・オビスポ(San Luis Obispo )という町にある、アップルファームという、小さなホテルに立ち寄った。

apple-farm.jpg

まるで、ちょっぴりヨーロッパの田舎を思わせるような、超メルヘンチックで統一されたホテルだ。
このホテルの部屋の一つ一つから、ギフトショップに至るまで、この手の趣味の女の子たちには、きゃあ~かわいい!!って喜ばれそうもので統一されている!

興味ある方は、こちらのサイトで室内をのぞいてみて↓
http://www.applefarm.com/

ホテルのレストランでは、完全にオーガニックのローカルな野菜を使い、かなり美味との評判だし・・何よりも、ここのアップルサイダーが最高!と聞いている。

アップルサイダーというのは、日本ではあまり馴染みがないかもしれない。
が、アップルジュースとは違うもの。

だからと言って、あっぷるジュースと三ツ矢サイダーのミックスしたようなものをイメージされちゃうと、そりゃ、もっと違う(笑)

リンゴを原料に作る無濾過・無加糖・ノンアルコール飲料で、りんごジュースよりもりんごの味が強い。

詳しく知りたい方はここの説明をみるべし↓
アップルサイダー

とにかく、ここのは、めっちゃ旨いのだ!

特に凍らせてから、溶けかけを飲むのが最高!

ここで、当然、私たちは、アップルサイダーとりんご1個が丸ごと入ったアップルパイを購入した。



そして、さらに、私たちは車で南下し続ける。
またも広大な畑の中をつっきり、放牧された牛や馬、ヤギをみながら、どんどん走り続けた。

そういえば、北海道の人々は、アメリカに来てもあまり感動することがないと聞いたことがある。

なーーんだ、ウチの田舎の風景とほとんど変わらん!・・と、いうことらしい。

たしかに、昔、北海道旅行で、富良野や日高などへ行ったことがあったが、この広大さは、砂漠地帯をのぞけば、たしかにちょっと似ているかもしれない。



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途中何度か、湖の真ん中を渡る。 いや、渡るはずだった・・・。

うわあ、もうすぐ湖の真ん中を抜けるぞ!と、私はちょっとウキウキしていたのだが、

ぜーんぜん、湖が無いのだ。

いや、確かにナビには水色の湖の表示がされていたのだが・・・湖は現れなかった。

つまり、干上がってしまっていたのだ。

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干上がった湖と手前の足こぎボート↑

広大な畑を見てきただけに、これだけ水が干上がってしまっているのをみると、今後あの農作物はどうなるんだろう?
と、ひしひし迫る危機感を感じてしまう。

カリフォルニアでは節水制限がされている。
自宅で車を洗うことは全面禁止され、風呂の回数やシャワーも減らすように・・との通達も受けている。

しかし、都会暮らしの人々は、あの広大な畑を見ることもなければ、干上がった湖を見ることもないはずだ。
いくらニュースで騒がれたところで、ほとんどの人々には実感は無い、よそ事なのだ。

枯渇していく鉱山、銀の産出も減り、水も無くなっていくのか。。。
アメリカは、だんだん虫の息になっていきそうだ。



その日、私たちが夕食に訪れたところは、Tachiというインディアン・カジノだった。

tachi.jpg

広大な畑の真ん中に、でーんと構えるカジノで、赤い丸の中にコヨーテらしきマークのロゴがついている。

tachilogo.jpg

「これって、タチって発音するのかな?」と、ホセが聞く。

「うん、おそらくはインディアンの部族名かなんかだろうけど・・たぶん、TACHIはタチなんじゃない?」

「タチ・ヒロシのタチだね。」

「そーーだね。。。」


さっそく、カジノの駐車場に車を停車した。

「おい、向かいに停まってる車見てみろよ!」と、ホセが言う。

なんと、ピックアップトラックで・・・しかも、泥のついた農機具やらかごみたいなものが積んである。

「あれえ!こりゃ、農作業の帰りに立ち寄ったってカンジだねえ。」

その車だけじゃなかった。
いかにも、農作業の帰りと思える車がいっぱい停まっているのだ。

我々のような乗用車の方が少ない。
(しかもネコと乗せてる車は皆無だろう・・。)

「だって、まだ日は落ちてないよ。 こんなに早い時間からカジノでギャンブルかね?」

「いや、農作業は朝の6時からはスタートしてるんだ。 苺の収穫なんかは日の出前にはストロベリーフィールドに集まるんだぜ。
昼の2時か3時には、農作業は終わってしまうものさ。」


昔、ストロベリーフィールドでメキシカン労働者に混じって働いたことがあるという・・ホセが言う。

なーるほど。
経験者の言葉は信じるに値する。。。

田舎のファーマーや季節労働者にとって、カジノは唯一の娯楽なのかもしれない。

私たちは、まず、このカジノでメンバー登録をすませると、ウエルカムプレゼントだと言って、キッチン用の木製のパドルセットをもらった。 これは、なかなか悪くないプレゼントだ。
そしてビッフェの食事が割引された。


ビッフェレストランの味は、まあ、可もなく不可もなくってとこだったが・・。
そこは田舎のカジノのこと、そんなことは期待どおりのことだ。

食後、そこで、ちょっとだけスロットマシンをすると、私もホセもそれなりに儲かってしまった。
食事とその日のガソリン代くらいは十分に稼げた。

いっそのこと、ターコイズでも買えるくらい儲かればよかったのだが・・元金がいつも数ドルの私たちには、そりゃ、どんだけ幸運の女神が微笑んでくれたところで、無理ってものだろう。

決して欲をかかず、また決して熱くならず、常に楽しむことさえ忘れなければ・・我々には、いつだってギャンブルの女神はほほ笑んでくれる。

ささやかな女神からのプレゼントに感謝しつつ、我々は、ようやく夜の9時ごろ、自宅に到着した。


当初の旅の目的からは、かなり外れた旅になってしまったが、少なくとも私たちは、旅を満喫した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、やっぱり、ここでターコイズの話をしようと思う。

つくづく、年々アメリカではターコイズが取れなくなっていることを実感する旅だった。

近年では、ネイティブアメリカンのアーティスト連中でさえ、あえて、中国産のターコイズを使って製作する人もいると聞く。

もちろんその理由は、良質のものが入手できにくいことと、あまりにも石が高騰してしまっているからだ。
これじゃあ、一般庶民がなかなか買えるものじゃないからねー。

でも、ネイティブアメリカン・ジュエリーとして、中国産を使うようになってしまったら、彼らのスピリットを伝えるというコンセプトは、いったいどこに行ってしまうんだろう?

もちろん、決して中国産が悪いわけじゃない。
当然、良質のものだって多い。

「このターコイズ、なかなかいい具合にマトリックスが入ってるわりには意外に安いぞ!」・・・と思うと、ほとんどが中国産なのだ。

だけど、ネイティブアメリカンのスピリットを伝えるため、彼ら自身が受け継いだ技術で、土地のものを使って心をこめて作るということに意味があったんじゃないのか?

いやいや、今さら、そんなことに、こだわりたがる私こそ、時代の長物かもなあ。(笑)



もちろん、偽物ターコイズはどこにでもあるし、当然、もっと安い。
よくあるのは、ハウライトという白い石をブルーで染めて、ハウライト・ターコイズという名前で売っているもの。

または、本物の屑のようなターコイズを一度、細かく粉砕して粉にしてしまい、それを樹脂や接着剤で固めて作り直して染色したもの。(リコンストラクテッド・ターコイズと呼ばれるもの)

まあ、どっちにしても、ターコイズ本来のパワーを求めたい人には意味をなさないシロモノだ。

やっぱり、パワーストーンとしてのターコイズを求めたいならば、あまり手を加えていない物でなければならない。

それに、いくら本物のアメリカ産でも、採掘された鉱山によっても違うし、品物のグレードや美しいマトリックスやスパイダーウェブの入り具合によっても価値は違ってくる。

ちなみに、こちらは、ナンバーエイト鉱山のターコイズで、1カラットで$50だそうだ↓
no8_50per.jpg
たしかに、細やかなスパイダーウェブに金茶が美しい入り方をしている。

そして、こっちは、ドライクリーク鉱山のもので、1カラットで$8
drycreak_8.jpg
ドライクリークのものは、薄い色合いのものが多いのだ。

こっちは、スリーピングビューティー鉱山のもので、1カラットで2ドル
sleeping_2.jpg
スリーピングビューティーとは、眠れる森の美女からつけられたのかキレイな名前だけど、マトリックスがほとんど入ってなくてつるんとしてるせいか安い。

こっちはチベット産で、1カラットで$2
chibetan_2.jpg
ちょっとグリーンがかっていて、これもなかなかいいよね。

これは中国産で、1カラットで$1.25
china_125.jpg
やっぱり、中国産が、めちゃ安ってことがわかるなあ。

希少価値によって、価値は決まり値段にも影響するってことだ。


ところで、ターコイズというのは、多孔質の石であり、脆い石であり、しかも色が変質しやすくて壊れやすい。
そこで、ほとんど多くのターコイズは、本物といえども、スタビライズドを施してあることが多い。

スタビライズドとは、硬度の低いターコイズを原石の時点で透明な樹脂液につけて石の芯まで樹脂を浸透させたもの。
天然の色は、そのまま残っているものの、天然石に比べると艶や色合いが変割って見える。
ただ、石をカットする場合、スタビライズド処理が施された石はカットがしやすくなり、しかも強度が増し変色を防げる。



ちなみに、ここにアップした、ターコイズの写真は、すべてスタビライズドされてないものだけを集めてみた。


ターコイズ・・脆い石なのに、美しいブルーの色をしているせいだろうか?

ターコイズは太古の昔から、神聖なパワーを秘めた石として愛され続けてきた。

危険から身を守り、危険が迫ると色が変わったり割れたりして、持ち主の身を守ってくれるという。
(もっとも、もともとが多孔質で割れやすいし変色しやすい石なんだよね・・笑)

ローマ帝国の皇帝ルドルフ二世の侍医をしていた神学者、アンセルムス・デ・ブートの著書の中に、ターコイズに関するエピソードが記載されている。
彼はイタリア留学を終えて故郷のボヘミアに帰る途中、険しい道で馬が転倒し大地に叩きつけられた。
しかし、かすり傷ひとつ負わず、代わりに父からもらったターコイズが四分の一ほど欠けていたのでした。
また、その数日後、今度は重い棒を担ぐ仕事をしていたところ脇腹に激痛が走り、骨が折れたような感覚があったのに、実際には異常がなく、代わりにターコイズが割れていた。



ターコイズの特徴の一つとして、古来よりターコイズは、人にもらった物が一番力を発揮するとされている。

この記述の、デ・ブートが所持していたターコイズも、もともと父から贈られたもので、それは別の人が何十年も使っていて色あせた中古品で、デ・プートの父はタダ同然で手に入れたんだとか。
そして、父親から、「ターコイズは人にもらった物が力を発揮するそうだ」と言われて渡されたのだ。

もちろん、デ・ブートは最初は半信半疑でそれを受け取り、細工を施し印章として所持していた。
すると、色褪せていたはずの石がやがて色を取り戻し、美しいブルーに甦ったそうなのだ。

そして上記のような彼の身代わりとなって割れた・・・というエピソードを綴っている。


強力な護符であり、そして、幸運を招く石

メソポタミア文明の遺跡からは、紀元前およそ5000年以上前に作られたターコイズのビーズが発見されているという」ことだし、エジプトではオシリスとイシス両神に捧げらた石であり、紀元前4世紀頃にはシナイ半島で大規模な採掘を行っていた跡があり、チベットでは三大医療石のひとつでもあり、また、ネイティブブアメリカンの部族の間では、宇宙と一体になるために使い、神性と力の象徴として親から子へと受け継いできたという。



空と海を思わせるブルー、天空は神々の住む世界、古代の人々にとって、ターコイズは、アミニズムの一環として欠かせない石だったことだろう。

人から受け継いだものならば、まず浄化は必要だろうが・・大切な人の無事を思ってプレゼントされたターコイズは、その念を受け止める力があるのだろうか・。

だからこそ、強力な護符となるのだろうか?

そして、古代の人々はそれを知っていたということだ。

だからこそ、ターコイズは、ラピスラズリ、ヒスイと並んで、貴重な石とされていたのかもしれない。

そういえば・・不思議なことに、この3つの石はすべて多孔質であり、スピリチュアル的には、どれも強力な魔除けであり、護符となり、神や宇宙と繋がる神聖なる石だ。

それって偶然だろうか?


今回の旅行で、唯一残念だったのは、マイ・ターコイズがゲットできなかったことだ。


そういえば、↓の写真は、ナンバー8鉱山のターコイズで、このブレスとリングのセットで、$7500の値段がつけられていた。

no8_7500.jpg

現地に出向いて買ってこの値段てことは、保険を付けて日本に送ったら・・・いったいリテール・プライスは、いくらになるんよ!
ついつい、神や宇宙と繋がるはずの神聖な石にたいして、私は、そんなせちがらい想像をしてしまった。。。

いつの日か、私に小さな欠片のターコイズでもいいから、プレゼントしてくれる人は現れないものだろうか?

そんな夢を見ながら、私は旅を終えたのだった。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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