神話の世界、ミトラ教からシュタイナーへ(その2)

さて前回から引き続き、

その後アンダーグラウンドで続いたミトラ教はどのようになっていったか?

そんなところを見ていきたいんだけど、その前に立ちはだかるのは・・・やっぱり中世キリスト教の時代!



●中世キリスト教の暗黒時代

様々な宗教が支配した時代ってのはあったけど、
その中でも絶対的な力を持った中世のキリスト教の時代が、最低最悪な暗黒時代だったような気がする。

キリスト教以外の宗教を異端として、堂々と異端審問などを行って死刑にしてきた時代だった。

自然科学も哲学も何も自由には出来なかった時代。
常に教会に睨まれないようにしなきゃならなかった時代。

ルネッサンスなーんて言っても、いまだ教会の力が絶対だったことには変わりなく、結局はドロドロの暗黒時代だった。

たとえば、ミケランジェロ・・・あのシスティーナ礼拝堂天井画を描いたことで有名だし、盛期ルネサンスを代表する芸術作品の一つだなーんて言われてるけど、あの絵、ひじょーーに不気味!!

Sistine_chapel.jpg

神のごとき’と称賛された、天才・ミケランジェロが6年もの歳月をかけて描きあげた壮大な天井画。
およそ400人もの神や人が登場するが誰一人として同じポーズはない。

・・・たしかに、天才画家によって描かれた名作・大作だとは思う。
だけど、自然な笑顔を見せている人は一人としていないしむしろ恐怖絵にしか見えない大作なのだ。

もちろん私はバチカンでナマ絵を見たことはないし、もともと宗教画ってのはなんとなく好きになれなくって、あまり目にしたことはなかったんだけど、たまたま、アップ映像で見る機会があったとき・・・なんだ!こりゃ~!って思ったのだ。。。

システィーナ礼拝堂なんか、こんなとこに一人で閉じ込められたら、絶対気が狂いそう!(←そんな心配はいらないと思うが。)

これは有名な最後の審判の絵↓

last_sis.jpg
最後の審判で天国行きと地獄行きに分けられるんだけど、これは天国行きが決まった人たちの絵の部分だそうだ。
真ん中の大きい男がヨハネだと言われてる。

天国行きが選ばれたなら、もっと嬉しそうでもいいんじゃねー?
それに、みんな目が怖いし体つきもなんだか不自然でおかしいし、どうみたってありがたい宗教心をくすぐる絵じゃない。
つーか、これこそ悪魔、オカルティックを感じてしまう・・・当然これは作者の意図してるものだとすれば?
まさに、オカルティック、悪魔的!


詳しくはここにあったんで拡大したものをご覧下さい↓
http://art.pro.tok2.com/M/Michelangelo/last.htm

少なくとも、ミケランジェロは敬虔なるカトリック信者じゃなかった。
ぜーんぜん教会を崇拝してなどいなかった。 
むしろそこにあるのは・・反骨精神?


どうしてもそんな印象を受けてしまう。


おまけに、隠し絵がたんまりと含まれているようで、とくに、人間の臓器が隠し絵として描かれているのは有名なところらしい。
20世紀になり外科医によってやっと発見されるまで誰も気がつかなかったそうだ。(当時は教会により人体解剖は禁じられていたからね。)
http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/1798994.html

ミケランジェロが何を思ってこんな反骨精神?を表したのかはわからないけど、一般的に推察すれば、
教会の腐敗、欺瞞が我慢ならなかったってことになるんだろうか?

天井画は法王の命令で描かされたものだし、当時はNOとは決して言えなかったはず。

そこで天井画のいたる箇所に痛烈な教皇、バチカン批判を、決して自分の身を危うくしない方法で暗号として描き残したんじゃないだろうか。
幸い薄暗い場所のようだし、14メートルだかの高さがあるって言うし・・なかなか細部まではみつけられなかったのも幸いしたんだろうね。

それとも別のメッセージだったのか??

ミケランジェロは若い頃からカトリック一色の中世の時代にあった中で、自由思想を育む環境にいたようだ。
ヨーロッパ一の大富豪フィレンツェのメディチ家に迎えられ過ごしたのだそうだ。 
そこは、芸術家たちの後ろ盾となり古代神秘主義、ギリシャ哲学、ユダヤ教の思想を自由に学べる場所だったという。

メディチ家はアルプス山脈で各種の鉱山を掘り当てて、豊富な鉱物資源から大商人となった名家であるであり、鉛製の鉄砲の弾を販売してヨーロッパ最大の富豪になった。
メディチ家はレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロやガリレオ・ガリレイたちを匿って庇護した。
そして、ローマ法王(カトリック教会)と対立し近代の自由思想の先駆けとなった大商人(大市民)であった。



そうすると、ミケランジェロはミトラ教のことも、当時の腐敗したカトリックの実態も知っていたのかもしれない。
いや、ミケランジェロだけじゃなく、もちろん、ダ・ビンチの隠し絵も有名な話だし、彼もまた本来の宗教の真実を姿を知ってたのかもしれない。


私の想像に過ぎないけどね~。


●「人智学」ルドルフ・シュタイナーへ
19世紀に入って、神智学の祖といえば、マダム・ブラバッキー

彼女は、古代宗教から東洋思想、西洋的秘教なども学び、それらと現代科学までを縦横無尽に並べ、科学やキリスト教の誤謬を論じたものを出版したりした人で意欲的に活躍していた。

そこに、神智学に興味を持ってメンバーになったのが、シュタイナー
シュタイナーについては私の過去記事にも何度か登場すると思うけど・・。

彼は、マダム・ブラバッキーの後継者と意見の衝突があった後、自ら主宰する「人智学協会」を設立した。(ほとんど一緒の名前じゃないか?)
ドイツの神智学者のほとんどは彼に従ったという。

マダム・ブラバッキーさんが純粋な霊媒であったのと異なり、シュタイナーさんは、これからの神秘学は、自然科学者の目と哲学者の論理的思考能力、それに芸術家の文章構築力を備えた、学問として成立しうるものでなくてはならないと考えたようだ。

(実はそうゆうシュタイナーさん自身もかなりのサイキックだったようなのだが、こういった科学的な視点を持っていたことが優れたところじゃないかな?)


彼の多くの功績は有名なところだけど、ミトラ教と神智学から抜粋させてもらうと↓

シュタイナーは死後の世界の実在や、輪廻転生、カルマ、存在界の三区分(物質界・生命界・霊界)、生命の霊的進化などの観念を総合し、独自の壮大かつ緻密な宇宙観を組み立てた。
そこには当然、彼が神智学から受け継いだ伝統的な東西の秘教の教義というバックボーンがある。
だがその多様な霊的知識を、彼は整合性と合理性に裏打ちされた大系にまで高めたのである。



そして、さらに・・・ミトラ教研究家の東條真人氏によると、

マダム・ブラバッキーの創始した「神智学協会」の教義は、バビロニア=ストア学派直系の教えであり、古代ミトラ教の神学を伝えるものである。
「人智学協会」を創始したシュタイナーに関しても同じで、彼の教義もミトラ教がオリジナルなのだ。




たしかに、シュタイナーは、インドやチベット、または中東にまで渡って研究していた人だった。
それに、シュタイナーのキリスト教は、確かに西洋の流れを汲むキリスト教ではない。


さらに、東條真人氏さんの言うところを抜粋すると、

シュタイナーは、『輪廻転生とカルマ』の「人智学運動のカルマ1」の中で、人智学運動に携わる人は、かつて中部ヨーロッパと南ヨーロッパにいた秘教的キリスト教徒だと述べている。
キリスト教やミトラ教の歴史に疎い人は、“ああ、そういうキリスト教徒もいたんだ”くらいで通り過ぎてしまうだろうが、この記述はそういう軽い記述ではない。

シュタイナーがいう「秘教的キリスト教」とは、東方ミトラ教の一派「パウロ派」「ボゴミール派」「カタリ派」のことである。
シュタイナーは、ソフトな表現ながら極めてはっきりと人智学運動は東方ミトラ教の再興であることを明言しているのである。

このような考えを持つシュタイナーが大マニを高く評価するのは当然のことと言えよう。
このような系譜論をはっきりと捉えることにより、“東の智慧と西の智慧はイエスの中で結びついた”というシュタイナーの言葉は、とても具体的なものになるのである。




「パウロ派」「ボゴミール派」「カタリ派」「グノーシス派」などは、すべて異端とされてきた宗教だったね。

以前、私も・・・たしか3年前くらいの記事だったと思うけど、タブーの宗教話をあえてするの巻き(その3)などの記事をアップするときに、調べた記憶がある。

それでシュタイナーさんも、これはすべてミトラ教が起源となっているものである・・・なーんてことは明言できなかったのかもしれない。 で、曖昧に、かつて中部ヨーロッパと南ヨーロッパにいた秘教的キリスト教徒だ、なーんてオブラートに包んだ言い方をしたのかも・・・。

科学的に解説しているという部分を取り去ると、ミトラ教の神学で既に確立していることばかりで、目新しいものは何もないのである。
時代を7つに区切る発想法、世界教師論、7光線の瞑想法、秘教占星学など、どれも彼らのオリジナルではなく、ミトラ教がオリジナルである。



私は、実はミトラ教の中身については、じっくりと調べてないんだけど、7光線の瞑想法、秘教占星学なんてものも含まれてたってことには、びっくり

とにかく、
ミトラ教の思想は、シュタイナー思想の中にちゃーんと生きていたってことらしい。

それを二番煎じと呼ぼうがコピー版と呼ぼうが、まあ、そんなことはどうでもいいことだと思う。
こういったことで、著作権がどうとかって問題でもないだろうしね・・(笑)

そんなことを言えば、イエス・キリストの説いたものも、ゾロアスター教も、マニ教も、ズルワーン神学も、ピタゴラス、エンペドクレス、プラトン、ストア学派、新プラトン学派も、シーア派とイスマーイール派も、仏教も・・・ああもう!
ほとんどのものが二番煎じになっちゃうんじゃないか!

(あ、マニ教については紹介してなかったけど、とりあえず興味ある方はこちらでどうぞ→Wikiマニ教


時代に合わせ、名前も少々変わったり、さらに独自のスタイルを加えたりしながら、多少の変化をしつつも真髄が受け継がれてきたことには変らないのだろう。

むしろ、まったくの正統派として受け継がれもの・・・というほうが不自然な気もする。

だいたい、記述がみつかったのがミタンニ碑文の紀元前14世紀半ばって言うんだから・・じゃあ、それ以前は?
いったいどんだけ古いのか。

多少変化しつつも、その真理と真髄は受け継がれていくという方が自然なことだろう。


ところで、ミトラとは、どんな人? いや、神さまだったね。。。・・どんな神様だったんだろう?

多くの聖人と神とは、ごっちゃにされるけど、イエスやモハメッド、シッダールダ、ザラスシュトラなんかはみんな人だし、預言者、つまり神の言葉を伝えたり、人を導く立場にあった聖人だった。
ならば、その神とは、世界中に散らばる神話の中に出てくる神様のことだろうか?

なんだか私には、今ではそういった神話が、史実を表したものであり現実に存在していたかのように思えてくる。

紀元前14世紀よりもはるか以前に人間が存在し、プロメテウスの時代もあったわけだし、とくにギリシャ神話の神様たちなんかは、まるで感情的で人間臭い神様たちだ。

スピリチュアル的な言い方だと・・全知全能で高次元のエーテル体である存在、なーんて神を表現したりするようだけど・・・どう考えたって、「女好きで物質欲の塊で根に持つタイプのゼウス」が、そうとはぜーんぜん思えないしね~。


そんな神様が人間を作ったというならば、それこそ、進化した宇宙人=古代の神様が、DNA操作でもして人間と作ったという説もアリかなって気もしてくる(笑)

その中で、人間に愛を説き、救いや平和の心を与えてくれた宇宙人=古代の神様が、人々の間で信仰の対象となったんだろうか?

それともまた、ミトラはまったく別の存在だったんだろうか?




どんな宗教も、改ざんされ、政治に利用されたりプロパガンダになったり、洗脳の道具になったり・・・そんなものがほとんどかもしれない。

それでも、必ず、真理はどこかに潜んでいる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえば、ミケランジェロ時代の法王は、ユリウス2世で、戦争好きで強気の権力者だったようで、ミケランジェロにとってはかなり嫌なヤツだったらしい。

ところで、現在のローマ法王、フランシスコさんは、今までになくユニークな人のようですね。

先月だったか、「カトリック信者はウサギのように、子を生み続ける必要はないのだ」と述べ、無責任に子供をつくって育てられなくなることを懸念しての発言だったと思うが、ウサギのようにって言葉がクローズアップされて、「法王は口が滑った」とか、批判を浴びていた。
「大家族の信者たちの心情を傷つける」といった批判だけではなく、養兎業者からも苦情が飛び出してきたそーだ。
注:カトリックは避妊をせず、なぜか子だくさん? ウサギは多産の象徴(始終交尾をするとも言われてるけど・・。)

表現の力ってのは、時として大きく、理性とは関係ないところで偏見の種になるし、本来の意図に関係なく「傷つけられた」と感じる人も出てくるってことなんだろうな。

やれやれ。

でも、この法王は、少なくとも今までのカトリック本山にはいなかったタイプだろう。(笑)

ミケランジェロさんが、この法王に頼まれたら、いったいどんな絵を描いてくれたんだろう?

ふと、そんなことを思った。





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Author:gingetsu2010
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日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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