ラスベガス・モンテカルロホテルの女の子

久々に幽霊の話。

きのうホセが出張から帰ってきた。

「なんだか疲れた顔だねえ。 寝てないの。」

「ぜーんぜん寝てないよ。」

ホセは最悪な顔だ。

仕事で日本からのお客さんを連れて、デスバレーに行き、帰りはラスベガスで一泊。
モンテカルロというホテルに泊まったそうだ。

mc.jpg


旅行会社の人と一緒に出かけたのだが、ホセは撮影の仕事があったそうで・・彼だけ特別に一人部屋をとってもらったんだとか。
「一人部屋をとってくれなきゃ、仕事請けないってさんざん会社に言ってさあ、やっと取ってもらったんだよ。
人と一緒じゃ眠れないもん。」
(←超神経質なヤツ。)

「なのにさ、せっかく一人部屋でゆっくり眠れると思ったのにさあ・・・出たんだよ!

幽霊さんが出たそうです。

「なんで、いまどきモンテカルロなんてチンケなホテルに泊まったんだよ? ベラージォとかウインとか、豪華で新しいホテルにすりゃいいのにさ。」(←そういう私は、もちろん、そんな高級ホテルに宿泊したことはない。)

「しかたないよ。お客さんが日本の旅行会社から予約しちゃったんだもん。」


「で、どんな幽霊だったの?」

「それがさあ、白人の若い女の子で、20歳くらいかなあ? 顔と腕に火傷の跡がある子でね、そのほかに若者の幽霊がざっと10人ほどいたんだ。 僕の部屋に入ってきて、大騒ぎして遊んでるんだもん。煩いったらありゃしない! ぜーんぜん眠れなかったよ!!」

若い白人の女の子が、どうやら他の若い幽霊たちを引き連れてやってきて、部屋中ポルターガイスト状態になったんだそうだ。

書類は飛び回り、枕は飛ぶし、テーブルにおいてあるものも何もかもぐっちゃぐっちゃにされたのだそーだ。

・・・・・・・・・・・・・・

「なんでこんなとこに居るの? 死んだわけだからさ、別の世界に行かなきゃでしょ?」
と、ホセが、たまりかねて、その女の子に話しかけた。

「そうなんだけどさあ、なんでだか、私、行かれないんだよね~。 まあ、聞いてよ!
私ね、実は、ここのモンテカルロで働いてたんよ。ところが、ある日火事になってさあ、そりゃひどかったんだ。
私は、このとおり火傷を負ってしまってさあ・・・・・」

幽霊の若い女の子は身の上話をはじめた。

たしかに顔半分と片腕に、彼女には火傷の跡があった。
赤くなっていてひきつれたようなあとは、あるもののそれほど醜いわけではない。

彼女は延々と話した。

「じゃあ、火災で死んだんじゃないわけ?」
ホセが、疲れで朦朧としながら尋ねる。

「違うの! 自殺しちゃったんだよね。 だって、火傷の跡が醜いし、私、顔が命って思ってたんだもん。 まあ、聞いてよ!」
彼女はさらに、話を始めた。

すでに空は白み始めている。

「あのさあ、自殺しちゃったなら、そう簡単にはあの世へはいけないかもしれないね。 
でも、だからと言って、僕のところに来て寝かせないってのは悪いことしてるって思わない?
僕は昼間仕事で、ヘロヘロに疲れてるわけだし・・・そこで部屋をぐちゃぐちゃにして大騒ぎして寝かせないってのは、どうみたって悪いことだろ?
だいたいね、それほど火傷の跡だって醜いわけじゃないのに・・・。」

「そう? 私、醜くない?」

「醜くないよ。 だけど、自殺しちゃったんだから、そう簡単にはあの世には行かれないよ。 もうしばらくかかるだろうね。
それまで、まっとうに一生懸命生きてくんだよ。」
←幽霊に向かって、一生懸命生きろ!とは、どーなんだ?

女の子が話し終わると、彼女の火傷の跡は、きれいに消えていた。



一方ホセは、すっかり眠れなくなってしまって、シャワーを浴びた。

遠くに手を伸ばしてバスタオルを取ろうとすると、バスタオルがいきなり飛んできた。
幽霊の女の子が取ってくれたようで、宙を飛んだバスタオルが、すっぽっとホセの手の中に納まった。

体を拭いて、ホセが元の場所に投げ返すと、今度は、真鍮のタオルかけにきれいに折りたたんでかけられた。

「ありがとう! だけど、そろそろ出て行ってくれる?」


ホセがそう言うと、女の子も他の若者の幽霊たちも、部屋を出て行く気配を感じた。

やれやれ。


ホセが、ベッドに入ると今度は廊下が騒がしくなった。

ひゃっほう!と叫ぶ声。 どたんどたんと音がする。 
数人が廊下で騒いでるようだ。

そこで、ホセがちらっとドアを開けてみると・・・人の姿はまったくない。

くそ! あいつら、部屋の中から廊下に移動しただけじゃないか!!
なーにが、ひゃほう!だ!


完全に眠れなくなったホセは、幽霊たちに荒らされた部屋をきれいに片付けて、それから階下に下りて、ずっとカジノでスロットマシンをした。

なぜか、なけなしの20ドルが、180ドルになった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「翌朝、隣の部屋に泊まってたガイドさんが、明け方に大勢の人たちが廊下で騒いででうるさくて目がさめちゃったって言ってたなあ。」

「ホセは、その幽霊の話をしてあげたの?」

「まさか~。 たしかに廊下がうるさかったですよね・・・って言っただけ。」(笑)

「ねえ、20ドルが180ドルになったのも、ひょっとしたら、その幽霊の女の子のお詫びのしるしかもよ。」

ふと、私は思った。

「そうかなあ?」

「そうだよ。一生懸命生きて、あの世に旅立てるといいねえ。」

「そうだね。。。若いんだもんなあ。 
それにしても、あんなひどいポルターガイストは初めて経験したよ。」


たしかに、ぜーんぜん眠れなかっただろうし、几帳面でキレイ好きなホセは部屋を掃除するハメになったし、最悪だったでしょうねえ。



ところで・・ほんとにモンテカルロで火災があったんだろうか?

ちょっと調べて見ると、たしかにありました。

firemotecarlo.jpg

こちらの記事によると、2008年のことだったようです↓
17 hurt in fire at Vegas' Monte Carlo

この火災が原因で火傷を負い、火傷跡を気にして自殺しちゃった女の子がいたってことですね~。

でもね・・・何があっても、まっすぐに生きなきゃいけないんですよね。

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日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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