歴史は繰り返す?江戸時代の政治家さんたち

時代劇を2つ観ました。

超高速参勤交代と、『武士の家計簿』 そろばん侍いう映画。

超高速参勤交代↓ コミカルで面白かったよ。
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1842年(天保13年)、加賀藩の下級藩士で御算用者(会計処理の役人)を務めた猪山家の話↓
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両方ともなかなか面白かったですよ。


そもそも参勤交代ってのは、徳川家光さん(ひょっとしたら秀忠さん?)が始めたものだったと思うんですが、
各大名の妻子を、将軍のお膝元の江戸に、人質として住まわせ、大名・本人は、一年交代で、国と江戸を往復させる・・・という制度でした。

この制度のおかげで、全国的な文化の流通が始まり、各地の道路網も整備さるようになり、江戸の町に繁栄をもたらしたのも事実でしょうが・・・大名家にとっては、そりゃ~大変だったでしょうねえ。

もちろん・・費用が!

莫大な出費のおかげで藩の財政が圧迫されちゃって、軍備を整える費用なんて出るわけがない!
それだけ将軍家にはむかえる者もいなくなるってことで、それこそが将軍家の狙いどおりだったわけですけどね~。

大名は、米や料理人も持参、トイレやお風呂までも持参してたそーです。

宿泊は、本陣と呼ばれる各村の有力者の家などで、現在のお金に換算すると・・一泊、10万~30万円の謝礼金を払ってたんだとか。

江戸から遠いところの大名や、または格式のある大名家は、そりゃあ、もっともっとかかったことでしょう。
一回の費用が1億2千万円かかったという記録も残ってるそうです。

また、60万石の大名が60万石の費用を使った・・・という記録も残ってるんだそうで、
参勤交代だけで、一年分の稼ぎを使っちゃった!!って事だよね?


なので、時代劇などでは、「したに~、したに~」と行列を組んで、ゆっくり歩いてるシーンがあるんだけど、あんな感じになるのは江戸の町に入ってからの事だったそうです。
大名行列は、一般人の旅をするスピードよりも、ぜーんぜん早かったんだそーですよ

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一日でも早く江戸(もしくは国)に着いて、費用節減のために、必死で歩いたんでしょうなあ。

それに、超高速参勤交代の映画にも出てくるんだけど・・・・

連れて行く人数を最小限にして、江戸の町に近づいた頃に、現地でバイトを雇って見た目をカッコよくつくろって、極力少ない費用で収めようとした。・・ってのも、ホントだったよーです。

・・・・・・・・・・・・

いやはや・・戦国時代が終わって、太平の世になると、どこの藩も財政難で大変だったよーです。

武士の家計簿というのは、天保の時代に、加賀藩の御算用者(今でいうところの経理担当でしょうな。)の話なんだけど、この頃になると、藩が財政難ならば、多くの武士の家も財政難!
加賀藩なんて100万石なのに、石高が多くなればなるほど、また、出ていくもの多いんで、結局苦しい~

どこの武士の家も火の車で、商人に借金しまくった上に破たんして、家まで無くしちゃったところも多かったとか。

下級武士とはいえ、武士ってのは、格式を重んじるせいか行事毎も多くて大変だなあ・・ってのが、この映画を見て、ひしひしと感じましたねえ。。。

・・・・・・・・

ところが、火の車なのは、各藩だけじゃないんですね~。

そう、徳川将軍家も、いかに財政を建て直すか・・で大変だったわけですよ~。

8代将軍の徳川吉宗の時代は、享保の改革をやって、新田開発をがんがんやって、年貢を増やしたそうです。

10代将軍の家治さんの時代にいたのは、有名な老中田沼意次さんでしたね。
この人、悪名高い政治家で賄賂をがっぽりとった汚いヤツって言われてる。。。

田沼意次さんは、徳川10代将軍・家治に仕え、御用人から老中にまで上りつめ、約15年間にわたって、その権勢を振るった人でした。

たしかに、この頃いなると、賄賂が横行し道徳が地に落ちた時代にはなってたようです。
なんだか、平成の今とも・・変わらないような・・

田沼さんが老中になって、真っ先にやらねばならない事は、財政の建て直し!

当時の幕府はたいへんな財政難だったけど、吉宗さんの時代の、『享保の改革』で、新田開発をやりつくしてしまったため、年貢を増やそうにも、もうこれ以上はムリ!

そこで、彼が着手したのが商業による財政改革

●株仲間を公認して税を徴収。

●銅や鉄などを幕府の専売とし、さらに、鎖国令を緩めて貿易を促進。

●吉宗時代に手つかずたっだ沼地などの国土開発も商業資本で行ない、蝦夷地(北海道)の開拓に着手。

●開拓後には、ロシアとの貿易なども視野に入れていたそうで・・・なんとも進歩的な政治家

当時、ロシアはすでに強大な国として君臨していたわけで、もしもそのロシアと対等に交易を行えば、世界の日本を見る目も変わったはずですねえ。

ところが、田沼意次さんは、志半ばで失脚させられちゃいます!

最大の理解者だった、徳川家治さんが亡くなると同時のことでした。。。

結局、反対派が多かったんでしょうね~。

その理由として、

●田沼さんのやろうとすることが、あまりにも斬新な着眼点だったこと。
たとえば、古い体質の武士から見ると、何も生産しないで金のやり取りだけをする商業は一番卑しい職業という価値観があったこと。
経済のしくみもよくわからない人々、または一般庶民から見れば、意次さんが豪商たちとツルんで、何かよからぬ事ばかりやってるように映ったのかも・・ですね。

●意次さんが失脚させられた後、老中となったのは松平定信
松平定信さんは、前々から田沼さんに個人的恨みを抱いてたようですね~。
なので、執拗に追い詰め、失脚させたとか。。。
老中になったばかりの意次が、田安家の人だった定信を白河藩主・松平定邦の養子にしたことで根に持ってた。

●天変地異がたくさん起った。 江戸の大火、浅間山の噴火、天明の大飢饉、
不安にかられた人々が打ちこわしが、ガンガン行なった。



とにかく、意次さんが失脚させられた後を継いで老中となったのは、松平定信
たしかに、定信は清廉潔白でクリーンな政治家だったんでしょう。

で、経済の発展に重点を置いていた意次に逆らうように、
天明七年(1787年)6月19日、質素・倹約の寛政の改革を実行

定信が押し進めた寛政の改革、「財政回復のためには、とにかく第一に倹約・・・第二も第三もすべて倹約」ってことでした。。。

決局、そんな倹約は、消費を鈍らせ経済を冷え切らせるだけ。

そして定信さんの改革は、たった3年で行き詰まり、意次さんが頑張って備蓄した幕府の資産を食いづぶすだけ食いつぶして7年後に崩壊。

だいたい、お金が無いから倹約するって発想だけなら・・・だれだってできるだろ!!・・・と、私は思ってしまいますが。

定信さんは、たしかにクリーンな政治家だったかもしれませんが、政治手腕を持っているかどうかは別物。

田沼意次の事を書いた書物は、ほとんどが後世に書かれたもので、松平定信のクリーンさを際立たせるために、意次像がゆがめられて書かれたのではないか?という説もあります。


また、意次さんが賄賂を取った?・・たぶん、それも事実でしょうが・・太平な世ともなれば、権力者に賄賂をせっせと持っていく人達も大勢いたでしょうから、たぶんアリだとは思うし、当然それは悪いことに決まってる!

だけど、賄賂を受け取った!とか、プライベートなスキャンダルだけをクルーズアップして失脚させようってのは、・・・なんだかなあ。

まるで、二流三流のマスコミのやることですねえ。


悪い事はしないが良い事もしない政治家と、悪い事もするが良い事もする政治家とどっちがいいんでしょう?
これって、どっかで耳にした言葉です。

とにかく、田沼意次さんの政治手腕はかなりなものだったと思いますよ。


日本の借金が1000兆円とも言われる現在、クリーンな田沼意次さんがいたら、最高なんですけどね~。

それに、この当時の財政破綻と天変地異って・・・なんだか現在とダブルんですよね~。
        ↓

●天明三年(1783年)、前年から続いていた悪天候と冷害と火山の噴火によって拍車がかかった飢饉
●冬は寒さ厳しく、夏も冷涼で多雨・・・農作物に多大な被害が出た。
●意次が老中に就任した明和九年(1772年)は、7月に九州で暴風雨が起こり、8月上旬に関東・東海地方、下旬には中国・四国・近畿などが暴風雨と洪水に見舞われた記録がある。



歴史は繰り返す? ってことでしょうか。。。

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