バッファローの地下鉄道組織

水不足だったカリフォルニアも、ようやく先週あたりから雨が降るようになった。
と思ったら、すごい豪雨で大雨注意報が出ている地域も多い。
あまりにも極端な天気だなあ!
そもそも11月頃から、東海岸は豪雪と豪雨で、西海岸のカリフォルニアは日照り続きだった。

アメリカという国では、州が違えば法律も風土も人も違う。まるで別の国のようだなあ、とつくづく思う。

私は、ニューヨーク州のバッファローというところに住んでいたことがある。 
四季がはっきりとしていて美しいところだけど、冬はブリザードもありえる寒いところ。

住民も白人が多かったし、それも、アイルランド系、ロシア系、またポーランド、イタリアなどのヨーロッパー系の人々が多かった。
ところが、南カリフォルニアに来るとメキシカンで溢れている。半分はメキシカンかなあ。

で、こっちの人に、
「バッファローでは、メキシカンは一人も会わなかったよ。」、と言うと、

「え!うっそー!」と、笑われる。

ウソじゃないってば! 君たちが南カリフォルニアしか知らないだけだろーが!

でもまあ、ほとんど同じ地域にい続ければ、人はみな、そう思ってしまうものかもしれない。
小さな自分の世界がすべてに見えてしまうものだ。
私だって、他の州のことはわからない。


そうそう、たとえば家の作りだけど、

南カリフォルニアの家は、こんなカンジが多い↓(11月の風景だ。)
torrance.jpg

バッファローの家はこんなカンジ↓(これも11月の風景、木の葉が全部落ちてしまってる。)
westave.jpg

バッファローの家は、広い屋根裏部屋と地下室があり裏にはバックヤードと呼ばれる庭がある、こういった典型的な古い家が多い。

そういえば、私が住んでいた頃、
地元の黒人のおじいちゃんが、こんな事を言っていた。

「ここらの家では、地下室にトンネルを掘ってる家もあったんだ。今でも残ってる家もあると思うな。」

「トンネル?何のためにあったんですか?」と私、

「黒人奴隷をカナダに逃がすためさ。」


へえ、そうだったんか。(←イマイチ、よくわかってないんだけど。)

・・・・・・・・・・・・・・・

きのう、たまたま、トロントの歴史について調べたんだけど、
その、トンネルの話を突然思い出し、これが見事に、私の頭の中でリンクすることができた!

トロントというのは、バッファローからかなり近い、カナダ国境の街だ。
トロントとバッファローは、間にまたがるナイアガラの滝で有名ですね。
バッファローの住民は、同じニューヨーク州なのに、マンハッタンに遊びに行くより、トロントに行くほうが多い。
簡単に日帰りできる距離だからね。ちなみにマンハッタンのある、ニューヨークシティへは、飛行機で1時間半もかかる。
東京から沖縄に行くようなものかなあ。


そこで、トロントの歴史の中に、こんなのがあったのだ。↓

これは南北戦争の始まる前の話だ。(Wikiから引用)↓

少なくとも20,000人あまりの奴隷たちが地下鉄道を通じてカナダに亡命したと推測されている。
これは、カナダの社会に多大な影響を与えた。アッパー・カナダ(1841年からはカナダ・ウエスト、現在の南オンタリオ)に亡命した奴隷の数が最も多く、黒人カナダ人の自治体がそこで数多く発達した。
トロント、ナイアガラフォールズ、そしてウィンザーの3カ所を結ぶ三角形の中に、そのような自治体のほとんどが存在した。特にトロントには1,000人もの奴隷たちが住み着き、また、ケント郡やエセックス郡には、元奴隷たちの村が数ヶ村設立された。



この地下鉄道というのは、秘密組織の名称なんですね。
南北戦争前は、北部の州やカナダでは、奴隷制度は廃止になっていたのに対し南部の州は奴隷制度が認められてましたからね。

そこで、南部の黒人奴隷たちを北部やカナダに逃亡させるためにできた秘密組織が、地下鉄道だったというわけです。
どういった人たちがいたかというと、白人の奴隷制廃止論者や北部諸州の一般市民や、過去に奴隷だった黒人、先住民、
クエーカー、会衆派教会、メソジスト教会、バプテスト教会などの一部の教会も加わっていたようです。

北に逃がす場合は、主にカナダが多かったようです。アメリカ北部は、1850年に逃亡奴隷法の制定がされていて、奴隷貿易は廃止になっていても逃亡は許さない、ってことで、北部の州でさえ住むにはとても危険だったんだそうです。(←なんのこっちゃ!)

黒人奴隷が逃亡すると、南部の主人たちは新聞紙上に逃亡奴隷についての情報を載せて賞金をかけたそうです。
そこで賞金稼ぎたちは、執拗に追跡し、遠くはカナダまで奴隷を追って捕まえようとした。
また、かくまった人々も、それが白人であっても、それは大罪であり、非常に危険だったはずです。

それでも命をかけて逃げようとする人々と、命をかけて助けようとする人々がいたんですね~。

奴隷たちは、ほとんどは歩き続け、追っ手を撒くために道なき道を歩き続け、通常、昼間は隠れ家にかくまってもらい、夜中に次の「停車駅」へと旅をした。
もちろん毎晩泊まるところがあったわけではなく、危険な野宿もあったはずです。

停車場とはかくまってくれるメンバーの家のことで、車掌と呼ばれていたのは次の隠れ家まで誘導する人、また、駅長は、自分の家にかくまった人。
つまり、こういった言葉は、一般の人々や追ってに、ばれないようにするための隠語なんですよね。
それが、地下鉄道って組織だったわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
だけど、こんなの、南部の主人たちにとっては、とんでもない話です。
だって、せっかく高額なお金を払って買ってきた奴隷が逃げちゃうんですから。
しかも農園の働き手が減ってしまっては、収穫できない。商売上がったりですもん。
いきなり家畜泥棒にあっちゃったようなもんでしょう。そりゃ、怒りくるったと思いますよ。


当時は、アフリカから武力で生け捕りにしてきた人々を、奴隷として人身売買をして、立派なビジネスとして莫大な儲けを出してた人も多かったわけですもんね。

黒人たちが同じ人間とは思ってないわけで、おそらく、人の形をした動物、利用価値のある動物だと思っていたんでしょうね。

こんなの、どんでもない!悪行だ! 同じ人間なのに!
なーんて、言えるのは、現代だからかもしれません。

当時の常識では当然のこと、それは正しい行いだったわけです。

もちろん、その中には、奴隷の扱いがひどい主人もいただろうし、わりと優しい人もいたでしょうけど、結局は家畜と同様に思っていたことには変わりないと思いますね。

北部の白人連中や奴隷解放で有名なリンカーンは、南部の人間よりも、人格者で立派な人だった・・・というのも違うと思いますよ。(小学生のときの私は、そう信じてましたが。)

リンカーンが奴隷制度を廃止したのは、彼のイデオロギーによるものだったと思ってます。
現に、インディアンはことごとく皆殺しにしてますからね。

・・・・・・・・・・・・・・

最初にアフリカから黒人奴隷が連れて来られたのが、
1619年8月20日、アメリカのヴァージニア州ジェームズタウン。

それからずーーと、黒人奴隷は力で押さえつけられ、学ぶことは禁じられ 、キリスト教による洗脳で支配していったようです。

非暴力で辛抱強いキリストが望ましい姿と説き、この世の奴隷としての苦しみは死んだ後で和らげられると教え、あの世で天国に行けると信じ込ませた。
「汝の隣人を愛せ」と過酷な労働を強いる白人奴隷主を憎まないように仕向けられたのだ。
キリスト教徒である白人奴隷主は「隣人」であるはずの黒人を奴隷として朝から晩まで働かせたのに。
事実上キリスト教は奴隷制を維持するための道具であった。奴隷制度は神が定めたものと説き、黒人は白人に仕えるように聖書が定めている、という説もある。



おいおい!
宗教ってのは怖いねえ。。。

でもねえ、それは当時の常識だったし、ちっとも悪いことじゃなかったんですよね。
だあれも、悪いなんて思ってない。。。

今だって、戦争で人を殺せば英雄だし、個人的に殺せば殺人犯として罰せられてしまいますもんね。
国のためなら英雄?になれる。 じゃあ、国ってなに? 誰のため?

・・・・と、私は、つい思ってしまいますが。


それだけ人々は常識に縛られているし、カリフォルニアしか知らない人は、そこがすべてだと思うのと一緒かもしれませんね。

一般的な善悪の認識なんて、時代とともに変わるものなんですよね。
あの時代に正しかったことが、現代では悪になっちゃうんですから。

・・・・・・・・・・・・・・・・

とにかく、バッファローの古い家には、いまだに、地下室には秘密の通路が残っているところがあるのだそうです。
ようやく、私も、黒人のおじいちゃんが言ってたことがわかりました。

勇気を持って逃亡した奴隷、また奴隷として残ることを選択した人、賞金稼ぎ、南部の主人、見て見ぬフリをする白人、命をかけて奴隷を助ける人、ほんとにさまざまな人間ドラマがあったんでしょうね。

そして、どんな時代でも、必ず自分の良心に従って行動する人たちもいるってことですね。
それが、ほんの少数であっても、なんだか嬉しくなります。

私もまた、世間の善悪でもなく常識でもない、自分の良心の声を聞ける人でいたいもんだなあ。
良心の声だけは、どんな時代においても変わらないものだと思いますからね。

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