古代の竪琴とダビデ王

ちょっとしたきっかけで、古いハープに興味を持ってしまった。
ハープと言うより、竪琴って言ったイメージかなあ。

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こーんなカンジのヤツだから。

もちろん、音楽鑑賞してハープを本格的に習おうとか、音楽教育のためとか・・・そんなことではない。
強いて言えば、まあ、疲れたときの癒しだろうか。

つい最近のブログ記事でも、千と千尋の神隠しのアニメの中で使われた主題歌では、ライアーというハープが使われていたというようなことを、こちらで書きましたっけね↓
専業主婦について考えてたらDNA修復の映画音楽にいきつく


とにかく、ハープの歴史ってのは人類史と同じくらいに古いみたいです。

最も古いハープの記録は、紀元前4000年のエジプトと、紀元前3000年のメソポタニアでみつかってるそうです。

もともとは、狩猟につかわれる弓だったのを、狩猟時代に誰かが、弓の弦を弾くと音が出ることに気が付いて、
さらに弦が短かったり、その張り具合によって、音に高低が出ることに気がついたんじゃないかな。

そこで弓に複数の弦を張って、洞窟の中で皆に聞かせたのかもしれない。

ちょっとでも弓で獲物を取ることが大事だった時代に、そんなん、なーんも役にたたないモノ。

ただのお遊び。

だけど、いつの頃からか、『何の役にもたたないもの』で遊ぶことに喜びを覚え、それがいつのまにか、音楽という芸術にまで発展させてしまったんじゃないかな。

などと、想像されてます。

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洞窟の壁画にも描かれていたりしますからね~。

もちろん、その後はあちこちで広まり、さまざまな木で作られたり、形もどんどん変わり、大型で複雑な構造を持つものへと変化し、世界中の多くの音楽文化でlそれぞれに発展し、独自の展開を遂げていったわけです。

egiptian.jpg

まあ、とにかく、私が興味を持ったものは紀元前の古いものなんで、その後のハープの歴史については省略です。



さて、そこで、古代のハープの歴史をみていくと、

旧約聖書の中にもハープは登場していて、その最も有名なハープ奏者は、なんと、ダビデ王だったんですねえ。

ダビデ王といえば、ユダヤの謎と日本の起源というのを調べた頃に、いちおう目を通してたんですが、歴史書(旧約聖書だけど・・)に登場する最も古い、ハープの名人だったとは知らなかったなあ。

実際に、そのハープはkinnorと呼ばれる、古いタイプの十弦のリラの一種。
*これって、発音はキナーかな? もともとはヘブライ語なんで、よくわかりません。
*リラともライアーとも呼ばれる。日本ではライアーと呼ばれることが多いのかもしれません。

New-Kinnor6-184.jpg

こんな話なんですよ↓

旧約聖書のサムエル記より
サムエルってのはユダヤの預言者。 紀元前11世紀の人で、王を選ぶ預言をしてたらしい。

イスラエルの最初の王であったサウル(もちろん、サムエルに選ばれた初代の王様)は、アマレク人との戦いで主なる神の命令に背きその寵を失った。
なんでも、サムエルの留守中に神から禁じられていた生贄をささげちゃったとかって理由。

そこで、サムエルは、またもや神の神の命をうけて、新たな王を見出して油を注ぐべく、ベツレヘムのエッサイなる人物の元に向かった。
注:ヘブライ文化において、王などの即位にあたり油を頭に注ぐ習慣があった

そこでサムエルは、エッサイの第八子で羊飼いの美しい少年ダビデに目をとめて、これに油を注ぐ。
これこそ、次の王だ!て思ったんでしょうかね。

一方、現在の王様のサウルは、すでに主の霊に見放されてしまったため、サウルは悪霊にさいなまれるようになっていた。
そこで家臣たちが竪琴の巧みな者を側に置くように進言し、竪琴も巧みなダビデが王のもとに召し出された。
ダビデが王のそばで竪琴を弾くとサウルの心は安まり気分がよくなった

その頃、サウルとイスラエル人たちはペリシテ人との戦いを繰り返していた。

中でも、ペリシテ最強の戦士で、ガト出身のゴリアト(ゴリアテ)は、最強の戦士で、イスラエル兵たちはひどく恐れていた。
ゴリアテは、しばしば単身でイスラエル軍の前に現れて挑発を繰り返したが、イスラエル兵はこれを恐れて何もできないような状態だったのだ。


そこに、従軍していた兄たちに食料を届けるために戦陣をおとずれいたダビデは、ゴリアトの挑発を聞いて奮起、
その挑戦を受けることを決意した。

サウルの前にでたダビデはサウルの鎧と武器を与えられて身にまとったものの、すぐにこれを脱ぎ、羊飼いの杖と石投げだけを持って出て行った。

Osmar_Schindler_David_und_Goliath.jpg

ダビデが石を投げると、見事にゴリアテの額にめり込み、ゴリアトはうつぶせに倒れた。
そこで、ダビデは剣を持っていなかったので、ゴリアトの剣を引き抜いてその首を落とした。

ペリシテ軍はこれを見て総崩れになり、追撃したイスラエル軍を勝利に導くこととなった。

その後、ダビデは出陣の度に勝利をおさめ、人々の人気を博していくことになる。
ところが、サウルはこれをねたみ、ダビデを憎むようになっていく。

サウルはペリシテ軍の手によってダビデを亡き者にしようとたびたび戦場に送り込んだが、ダビデはことごとく勝利をおさめ、ますます人気は上がっていく。

サウルはなおも執拗にダビデ暗殺をたくらむ。
とうとう、家臣たちにダビデ殺害の命令を下したが、サウルの息子ヨナタンは、ダビデびいき。
そのため、ヨナタンが事前にダビデに告げたために、ダビデは死地を逃れることができた。

その後もダビデは、サウルの手を逃れて各地を転々としたが、何度もサウルによって命を狙われることになる。
かなりしつこいやっちゃ!
しかし、すべては失敗に終わり、

そのうちに、とうとう、サウルはペリシテの軍勢の前に敗れ、息子たちとともにギルボア山に追い詰められてしまった。
ヨナタンを含む息子たちは戦死し、サウルは自ら剣の上に身を投じて死ぬこととなる。

ついにダビデは、神の託宣を受けてユダのヘブロンへ赴き、そこで油を注がれてユダの王となった。



ちなみに、ダビデというのは、ヘブライ語で、ダヴィデ、ダヴィドって発音されてたようで、英語では、デイヴィッド(David)
よくある名前ですけどね。由来は、ここからみたいです。


この後も、ダビデの物語はずっと続くんですが、長くなるんで、ハープに関係のない後半は省略します。

羊飼いで、イケメンでハープの名手で、勇気があって、賢くて・・ダビデはそんな少年だったようですが、後半生では、けっこうバカなこともしてるみたいなんで、ただの偉人伝として書かれてるだけじゃないところが、面白い物語です。

さて、悪霊にとりつかれた王の心を癒すハープの音って、どんなんだったんでしょうね?

残念ながら、そんな音が聴けるわけもないだろうし、そもそも、どんなハープだったかも、はっきりとはわかってません。

ただ、とっても単純な構造をしていて、持ち運びが簡単に出来る程度の大きさであり、弦の数も最小3から最多で30ぐらい、まあ、平均的には、10本くらいでしょうかね。
そして、弦を調整するのに、上に糸巻きがあるものが多くて、弦はおそらく羊腸(金属ではない)
たぶん、共鳴胴がなく、音量はあまり大きくない。




音は、まあ、こんなカンジなのかなあ。

YouTubeにあがっていたのを、1つだけアップしてみたんですが・・。

音階が、現在使われているドレミファソラシの音階とも違うでしょ。

12平均率の確立する前ですからねえ。 音程がドレミのようにならんではいるはずもないんですよね。

その後、竪琴は天使が持ってるイメージとして使われたり、こんなふうに女性が持ってたり、

LyreHarp.jpg

天使や女神がハープを持っているのはギリシャ、北欧なんかの神話から来ているのかもしれませんね。

また、宗教音楽や宗教的な意味を持ったハープがあることは当然のごとく、それは、イスラム教、キリスト教、ヒンズー教、仏教のどれでもハープもしくは、その仲間の存在は確認されているみたいです。

それに、中世以降になると、吟遊詩人が持って歩くようになり、とにかく、すべての弦楽器の元というか、音楽の元となったのが、ハープみたいですね。

面白いことに、ハープを持ってるのは、天使のイメージが強いようだけど、悪魔も持ってるんですよね。
そして、ハープにも天使と悪魔があるようで、

天使型ハープは、白または金、ひつじの角や爪、ハトの羽
悪魔型ハープは、黒または赤、ヤギ角や爪、コウモリの羽


と、いわれてるみたいです。

中世に出来上がったイメージなんでしょうかね?


そういえば、あの千と千尋の中で使われてたのは、ゲルトナーライアーとも呼ばるもので、20世紀の初頭の1920年代にドイツで生まれた新しい竪琴のことなんで、正確には、古代のリラとは違います。

シュタイナーの教育とライヤーについて

今でも、ルドルフシュタイナーの音楽を取り入れた教育に使われるハープとして、教育機関で使われているようです。

もともとは、ドイツの音楽家プラハトと彫刻家ゲルトナーで、
「音楽を外からの響きとして伝える楽器の音は、魂の保護を必要とする子 どもたちの心には、届かないのかもしれない」
と考えたのが、はじめだったそうです。

幼児は、まだファンタジーの世界の住人であり、大人とは違うんだとか。


そこで、新たな楽器を作ることにし、1926年に、古代のリラに近い弦楽器、ライヤーが出来上がった。

ライアーは、「静けさを聴く」楽器として発展し、シュタイナーの音楽を使った教育として使われるようになったというわけです。

赤ちゃんから幼児くらいまでは、ライアーのような繊細で小さな音をじっくりと「聞く」ことが大切な時期なのだそうで、
はじめは、母親、またはそれに代わる大人が弾いてあげて、子どもに聞かせるための楽器なのだそうです。

ライアーには大きく分けて2種類あり、1つは共鳴箱のあるタイプ、もう1つが共鳴箱のないタイプ。
共鳴箱があると、ギターの原理と同じく音は箱の中で共鳴し、外に大きく響かせることができるが、共鳴箱がないものは、当然、音は小さい。

しかし、その弦から生まれる振動は、すべて、体に直接伝わることになる。

この振動にこそ癒しの効果がある、と考えられてるようです。


その音は、脳や心を癒し、直接体に振動を伝えることによる治療効果から、シュタイナー教育の現場はもとより、様々な場所で用いられるようになったということです。

つまり、心と体と魂を癒す「治療」を目的とした楽器にもなっている。



たしかに、ライヤー、リラ?・・あれ、どっちも使われるんで、どっちで呼んだらいいのか、わからなくなっちゃいますが・・。
まあ、とにかく、こういった竪琴というものは、(←竪琴で統一するぞ。)

ダビデが王の心を癒した例をみると、癒しであり、魔除けの意味もあったのかもしれません。

日本でも、鳴弦(めいげん)と言うのがあって、邪気を払う呪(まじな)いとして弓の弦を鳴らすこと。
少なくとも、平安時代ごろには、天皇の入浴・病気,皇子の誕生などの際に行われ,後には貴族・武家でも行なっていた記録がありますから。

音、つまり、波長、空気を揺らす波動であり、DNA修復のための周波数と現代の音楽という記事をのせたこともあったけど、なーんとなく納得できそうです。


そしてまた、竪琴のイメージってのは、かなり色々なところで、紋章にもなっていたり、映画の中でも使われたりもしてます。

そういえば、スタートレックのスポックが、自分の祖国の楽器としてヴァルカン星から持ってきたヴァルカンハープなんてのが、ありました。
spock.jpg


また、音大生の憧れのピアノ、スタインウェイというのがあるんですが、これも竪琴もマークでした。↓
steinway.jpg

本当に多く、シンボルとして存在してるんですよね。


まあ、そこで、私も、古代のリラのような竪琴を買おうかな~、と探してたわけです。
ゲルトナーハーブでもいいし~。

そこで、パキスタン製というのを発見!

pakistan.jpg

形も、顔みたいで面白いし、値段も安い!
アメリカで買うと、せいぜい100ドル~150ドル程度。

それにどうやら、パキスタンというのは、現在世界で最も多くのハープを作っているらしいんです。

主にヨーロッパとアメリカのマーケットに出していて、それらは金額でいうとかなり安い~!!
販売の大きな拠点となるエージェントはアメリカとドイツのようですが、かなりの台数を出してるみたいなんですね。

なんでパキスタンなんだろう?と調べて見ると、

安くて良い木がとれる
土地が乾燥している。


ということのようです。

ちなみに、この竪琴は、パキスタン産のローズウッドの木を使い、サウンドボードには、ギリシャ産のスプルースの木を使ってるそうです。

なんだか、木の香りまでしてきそうで、もう、これで決まりだな!と思ってよくみたら、

現在品切れ中

どこのサイトも全部、販売不可状態。。。


ああ・・・そういえば、現在のパキスタン情勢を・・・失念してました。

もう、楽器なんか作ってる場合じゃないのかな~。
それとも、アメリカや日本になんか売りたくないんだろうーか。
(日本のサイトでも、品切れ中になってました。それにしても日本って、同じものなのに高いんですねえ。。。びっくり。)

世界が平和でないと、買い物すらできなってことですねえ。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

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皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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