精神疾患と自閉症の少女~そして抑うつリアリズム理論

「うつ病の記事」などを読みながら、

そういえば、私もずーーとうつ病で悩まされていた時期があったなあ~、なーんて思い出してました。

たぶん、私のうつ病も、7-8年は続いていたんじゃないかなあ?

まあ、幸か不幸か、私の場合は当時は、ものすご~くギリギリの生活をしていたために、健康保険の無い私は病院で治療を受けることもしなかった、つーか、出来なかったんですけどね~。〈笑)

それは、それでよかったのかもしれない・・と思う昨今です。

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近年では、抗うつ剤として、SSRIという薬が非常に効果的と言われ、使用されるようになりました。
また、うつ病以外の精神疾患のための薬の売り上げも、時期を同じくして、ものすご~く伸びてます。

20120704205544.jpg

これを見ると、ちょうと1998~9年あたりから、まさに、ぐうんとグラフが伸びているのがわかりますね。
そして、日本でも、SSRI系の抗うつ薬の使用が認可されたのが、まさに、この時期。


そして、下記は自殺者の数を表したグラフ↓
印をつけた平成10年が1998年に当たります。

img_suicide_01.gif
一番上のブルーが、男女合わせた総数、ピンクが男性、イエローが女性の自殺者数

本来、非常に効果のある薬の使用が認められたならば、患者数は減ってなきゃならないはずですが、患者数を調べて見ても、ちっとも減ってないし、自殺者数も、まるでぴったり、同じ時期から、ぐーーんとあがっている。

こちらのサイトには、非常に詳しく掲載されてます。↓
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-341.html

なぜ、自殺は減らないのだろうか。これまで自殺が多発する理由は「不景気」「ストレス社会」などにあるといわれた。
しかし、ここには見落とされている観点がある。
同じく98年頃から抗うつ薬の売り上げが急伸しているという事実だ。
実際、98年に173億円だった抗うつ薬の売り上げは翌年以降増え続け、06年には875億円に達している。



875億円。。。凄すぎ~。

これは、この記事に書かれていたことですが・・・たしかに、1998年以降抗うつ剤の薬の売上増加と自殺者激増は一致してることは確かなようです。

だからといって、SSRIは危険だ!と結論づけてしまうことは、まだそう簡単にはいえないのかもしれません。
ましてや、私は専門的に知識を持ってるわけじゃあありませんからね~。

現に、「この薬のおかげでとっても気分が楽になり治った」という患者さんもいる一方で、SSRIや、こういった一部の精神疾患の薬によって、自殺をしてしまった患者、たぶん、それが原因だろうと言われている・・と言う事実もあり、危険性を訴えているドクターの方々も、多く存在しているようです。

最近では、WEBで検索すると、いっぱい出てきます。

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ところで、面白い記事を発見しました。

うつ病の人こそが世界を正しく認識しているという説:抑うつリアリズム理論

原文はこちらにあります(英語) ↓
The Theory That Says Some Depressed People Might Be Right

これは、軽度から中程度のうつ患者に当てはまる理論のようですが、うつ状態に陥るのは「誤った」考え方のせいではなく、ただ世の中をありのままを見ているだけだ。・・・・ということのようです。

抑うつリアリズムが前提とするのは、うつ患者は世の中を現実的に認識しているだけであり、そうではない大勢の人間こそが前向きではあるにしても、幻想の中で生きているという。

ここで面白い実験結果をあげています。
              ↓

特定の状況にうつ傾向の人と非うつ傾向の人を置き、それぞれの認識の違いの調査。

1970年代にリン・アブラムソンとローレン・アロイによって実施。

●この実験では288人の被験者に緑のライトの前でボタンを押すように指示し、何度ライトを点灯させることができたか質問した(ちなみに、このボタンとライトは全く関係がない)。
この実験は4回実施されたが、どの実験でも、うつ傾向の被験者は、非うつ傾向の被験者と比べ、驚くほど点灯の回数を正確に把握することができた。

●別の類似した研究では時間経過という要素が考慮される。
その結果、うつ傾向の被験者は、健康な被験者と比べ、非常に正確に経過した時間の長さを把握していた。

●さらに別の実験において、被験者にさまざま作業を課し、その出来を自己評価してもらう。
結果は同様に、うつ傾向の被験者の評価は、甘く評価しがちであり、非うつ傾向の被験者より正確であった。

●最後の実験では、被験者はいくつかの社会状況について評価し、その原因が内部からのものか、外部からものか判断するよう求める。
ここで、非うつ傾向の被験者が良い結果は内的要因に帰属させ、悪い結果は外的要因に帰属させがちだったのに対し、うつ傾向の被験者は因果関係をより的確に判断している。



つまり、うつ病患者(あくまでも軽~中度の患者対象)は、真実を客観的に見ている → その結果としてうつ症状になり、

健康とされる人は、世の中を「バラ色の眼鏡」を通して見ていて、無意識に自分の才能、影響力、能力などを過大評価している。


または、あまり的確な状況判断が出来ていないか、物事をよく考えていないため(あえて、考えないようにしてるのかも?)、楽観的に、自分に都合がいいように考えてしまうのか?


ここで問題なのは、通常、私たちが認識していることとして、「うつ病患者は物事を悲観的に考えてしまう」のではなくて、

「的確に冷静にとらえた結果が悲観的になる」ってこと・・・なんだと思います。

(もちろん、すべてのうつ病患者に当てはまるわけではにでしょうが・・。)


たしかに・・・抑うつリアリズム論が正しいとすれば、現在行われているうつ病の治療は、患者の思考を矯正し、楽観的な考えを植え付けているだけということになってしまいます。

もちろん、これには賛否両論がありますが、非常に面白い記事ですね~。

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精神疾患の患者と正常、健康と言われる人・・・・どっちが正常なんだよ? 病気って何だよ? と、思えてしまうことも多々あります。

先日、たまたま、心理学者が書いた本を読んでいたんですが、これも興味深かったです。


Nadia〈ナディア)という自閉症の少女について書かれていたんですが、

彼女は生まれて間もない段階から、3才になっても使用できる言語は10個前後で、コミュニケーションの発達が非常に遅れていて、他者との関わりは、かなり限定された状態だった。

3才半になった頃から絵を描くようになり、その絵が普通の子供の書く絵ではない。

まず、これは、普通の子どもの書いた馬の絵 ↓ (5ー6才児)
uma.jpg

ナディアの書いた馬の絵 ↓ (4歳のとき)
uma1.jpg


ナディアの書いた馬の絵 ↓ (5歳のとき)
uma2.jpg



絵が上手!とか言うレベルじゃなくって、もう、完全に異質でしょう?

一般に、子供は見えている姿ではなく自分が知っているものを描いている、と言われています。

ところが、Nadiaの場合、まさに見たままが描かれている。

写実的な描写能力、そして遠近法まで・・。

ただし単なるコピーではなく、彼女なりのアレンジが必ず反映している。

彼女は、単に写真を写して書いたということではないようで、その証拠に、どちら方向を向いた馬でもかけるし、また、通常の人は上から書いていくのに対し、彼女は、足の方からでも、どこからでも書きはじめる。

まさに、驚きです。

下記は、有名なダ・ビンチの馬の絵↓ (参考までに)
davinci_uma.jpg


その後、ナディアは自閉症の治療をはじめることによって、人とのコミュニケーションが取れるようになり、治癒していったそうです。

すると、もう、絵がかけなくなっていった。


描けなくなったというよりも・・・・あえて、他人と同レベルの、同じ年頃の子の絵を、(意識的?)描くようになった。

さらに、絵を描いてくれ!とお願いすると、あまり乗り気ではない雰囲気で、他の子供たちと同じような絵を描いたのだそうです。


彼女の、恐るべき絵の才能は、人よりも劣ったコミュニケーション能力をカバーするために、自然から(神から?)与えられたものだったんだろうか?

たしかに、こういった例は多々あります。

脳の言語を司る部分を、事故によりダメージを受けてしまった人が、一時まったく話せなくなってしまっていたが、別の脳のパートを以上に発達させることのより、第2言語で流暢に会話を始められるようになった例やら、

また、通常の運動機能の部分にダメージを受けた人が半身不随になったものの、そのうち、別の脳のパートを異常発達させたことにより、機能を回復してしまった例など・・・・

脳医学の権威ですら、摩訶不思議・・・としかいえないような例も耳にしたことがあります。

これは、私ごとの・・ウチの例ですが、我が家のネコは耳がまったく聞こえませんが、犬並の嗅覚、不思議なテレパシー能力を持ってるようです。(笑)


ナディアの例は、どうだったんでしょう?

本来は絵の才能を与えられていたが、自分でも意識して、普通の人たち、正常な、健康な人たちになろうとしたために、才能は消えてしまったのか?

それとも、あえて、人と同じにしたいがために、自分で封印しようとした。

または、封印しようとした結果、本当に失っていった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう考えていくと、ふつうであること、健康、正常という意味って何だろう?・・・そんなことを思い巡らせてしまう。。。


ここで、急に話は変わりますが・・・

今、9-11の事件について、ロシアに亡命したエドワード・スノーデン、及びロシア側から、近々真相を暴露するかも・・という話が持ち合っています。

アメリカ政府のみならず、他国も絡んでの陰謀の自作自演・・・今では、ほとんどのアメリカ人たちも、それを信じている人が多いというのに・・・。

あの事件は、多くの一般市民が犠牲になり、それも、ひどく悲惨な死に方をしているにも関わらず、また、多くの不審な証拠も挙がっているのにもかかわらず・・・なかなか国内では、暴露することは出来ない現状です。

一方、真犯人たちは、今でもトップの座に座り続け、健在ですからね~。


こういったことに、目をつぶらなければならない現状、誰もが、限りなくグレーだと思ってるくせに、知らないフリをしなきゃいけない現状、・・・それが、健康で正常な人々というのであれば、

それこそ、健康で正常な人々こそ、本当は狂っている?

ここでまた、抑うつリアリズム理論、に、思いを巡らせてしまいそうです。

やれやれ。

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Re: No title

今思うと、友人のおかげだと思います。
だからといって、その人が何かをしてくれたわけでもなく、慰めてくれたりしたわけでもないんですが・・。

ごく普通に、時にはケンカしたり、気分がいいときは近所に遊びに出かけたりと、そんな程度なんですが、今考えて見ると、ほとんど毎日のように、一緒にいてくれていたように思います。

無意識のうちにも、なーんとなく私は一人じゃない!と思えたのか・・・とにかく、自分の状態は、自覚していたんで、自分でなんとかしなきゃ!とは思ってましたね。

だけど、何をしたら、どうしたらいいのかはわからない。
それで、思いついたことを、少しでも自分のやりたいことを、片っ端からしようと思ったわけです。
もちろん、生活のための仕事とは別にですが・・。

このブログや天然石を扱うことをはじめたのも、ちょうどその頃です。

今思うとですが・・結局、自分自身で治すしかないんですが・・それには、一緒にいてくれる人がいる、黙っていても、応援してくれてる人がいる・・って存在は大きかったと思います。
また、隠すことなく何でも話せる人がいる、理解し合えてるって思える友人、家族、恋人なんかは、大切なんだろうなあ・・って、つくづく感じましたね。

本当に、少しづつですが・・・気がついたら、あれ? 治ってるような気がする。というカンジでした。


> 鬱病をどのように治されたのでしょうか。
> (さしつかえなければで結構です)

No title

辛い時期であろう事をストレートにお答えいただき
ありがとうございます。

銀月さんも、ご自身の計り知れない努力のもと山を乗り越えられたけれど
ナディアのように失ったものもあるのでしょうか。

>健康で正常な人々こそ、本当は狂っている?

とてもよくわかる気がします。
世界中の様々な歪みや痛みを感じないような。麻痺しているような。

Re: No title

そうですね~。
私たちを取り巻く環境にしても職場にしても、まっすぐに生きようと思えば思うほどストレスを貯め、うつ病状態になることも多いと思います。

しかし、どんな環境であっても、生きている以上は、やはり自分らしさを忘れず、まっすぐに生きていくしかないと思うし、きっと、そこに生きる意味もあるのかもしれませんね。

世の中が狂っているなら、そんな狂った世の中に潰されたくはないですからね~〈笑)
うつ病になんか、なってる場合じゃないって、思いましたね。

ナディアは、絵の才能を失ったのか隠すようになったのかはわかりませんが、人とコミュニケーションが出来るようになったということは、彼女にとっても、そっちの方が幸せなのかも。
だから、自分で捨てたのかもしれませんね~。








> 辛い時期であろう事をストレートにお答えいただき
> ありがとうございます。
>
> 銀月さんも、ご自身の計り知れない努力のもと山を乗り越えられたけれど
> ナディアのように失ったものもあるのでしょうか。
>
> >健康で正常な人々こそ、本当は狂っている?
>
> とてもよくわかる気がします。
> 世界中の様々な歪みや痛みを感じないような。麻痺しているような。

初めまして。

私も軽度(?)の鬱を経験したのですが、まさに自殺者が増えた1998年でした。

当時は今と違い、鬱が雑誌の白黒ページに少しだけ取り上げられる程度で、心療内科に行くのはまだまだ偏見がある時代でした。
私自身も鬱の自覚は無かったのですが、とにかく逃げたしたい、楽になりたいという思いでネガティブなことを考える毎日でした。真っ暗な谷をゆっくり落ち続けてる感じです。

とにかく辛かった。


でも、私もかなり鬱の流行最先端に便乗していたことがこちらのブログで分かり、なんだか、自分は間違ってなかった(変ですが)と不思議な感覚になりました。

ありがとうございます。

Re: タイトルなし

美雨さん


うつ病をはじめ、軽い精神疾患というのは、どこまでが病気でどこまでが正常とされるのかが、いまだに難しいところがあるようです。

正常な人であっても、周囲の人たちの同じようにしなければならない、明るくふるまわなければならない、などど思ったら、それだけでストレスで病気になっちゃうことだって多いですもの。

もしも、多くの人が自分らしくいられたら、うつ病なんて、ずーーと減るんじゃないかな?って思います。
今は、なかなかそれが難しい世の中ですもんね。

でも、今思うと、あの辛い時期のおかげで、学ぶこともあったような気がするし、お互い無駄じゃなかったのかもしれませんね。

コメント、ありがとうございました。
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スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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