桜とタマフリと

きょうは、いかにも秋晴れってカンジで、カラっと暑い中にも心地よい風が吹いて気持ちいい。

「こんな日は、外のグリーンの上でランチでも食べたら気持ちいいだろうなあ。」

と言うと、

「ああ、日本にはオハナミってのがあるんでしょ? 木の下で皆でパーティーするんだよね。
面白そうだ! みんなで行こうよ!」



はああ??どこに行くんじゃい!!


「お花見? そりゃ桜の木だよ! 桜は春じゃなきゃ咲かないだろーが。」

そもそも、桜の木の下で飲めや歌えのパーティーなんぞしたら・・・す~ぐポリスに捕まっちゃうだろ~が!


たしかに、ロサンゼルスにも桜の木ある公園はあるにはある。(何でも日本企業が寄付したんだとか・・。)

でも、桜の種類が違うんだよね~。

これが、ロサンゼルスの桜↓(ピンククラウドって種類の桜らしい。)
pink.jpg
こっちのお花見ってのは、本当に花をみるだけ・・。まあ、サンドイッチでも買ってきてベンチに座って花を見ながら食べるってのもアリだけど~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まったく季節はずれの話になっちゃったけど・・・・そもそも花見って、いつからはじまったんだ?

なんで、日本人は桜をめでるようになったんだろう?


そこで、ふと思い出したのが吉野山

吉野の花見といえば、豊臣秀吉さんが1594年に催した、超豪華な花見の宴が有名。

有名どころの豊臣秀次・徳川家康・前田利家・伊達政宗さんをはじめ、ずらーーと並んだ美しい側室の方々、
それに、多くの茶人やら能楽師やらも呼んで、一般人も来たい人は誰でもオッケーよ!・・・というものだったらしい。

さぞ、豪華絢爛だったことだろうなあ。

どうやら、一般人に花見が知れ渡るようになったのは、どうやら、そのときから、らしい。

秀吉さんのおかげか~。


じゃあ、一般人ではない人たち、高貴な方々は、昔から桜が好きで花見をしてたんだろうか?

♪あおによし 奈良の都は 咲く花の
 にほふがごとく 今盛りなり♪

ってのがあったけど、これは万葉集だったね~。

当時の花ってのは、=桜のことを指すわけで、万葉集の時代頃から、行事としての「花見」の記録が残っている。


ところがだ!・・・どうやら現在の私たちがイメージする「花見」とは、少し違っていたような・のだ。

●奈良・京の都の周辺では、旧暦の3月3日かその翌日が「花見にでかける日」とされていた。
3日がシガノ悪日という「何をやっても悪い日」とされていた事による。

●東北地方ではシガヨウカと言って、4月8日が、この悪い日とされていて、やはり花見の日のなっていた。
*現在の暦で見ると、それぞれが、まさに桜まっさかりの時期になってる。



ええ? これって、厄払いみたいなもん?

どうやら、そうらしい・・・。

そしてさらに、

満開に花を咲かせる元気な樹木の生命力の波動を、目で見て「タマフリ」とする。

という意味があったのだそうだ。

タマフリってのは、神を呼び起こし魂を奮い立たせる儀式のこと。

日本には古くから、空気を揺るがせて波動を起こし、神を呼び込んで身を清める(タマシズメ)、と共に、魂を奮い立たせる「タマフリ」という儀式があった。


どうやら、これは、古神道の秘伝行法だったって話もあり、

タマシズメ(魂鎮め)とタマフリ(魂振り)ってことのよーだね。

神主さんが、よく、棒の先っぽに紙を切ったような折ったようなビラビラをつけたものを持って、フリフリしながら、お払いをしてるのって、見たことありませんか?

gohei.jpg

これ、御幣(ごへい)って言うんだそうで、まさに、そのための道具なんだそうだ。

また、タマフリの儀式のときには、古くは勾玉を使い、勾玉に念をこめたという説もある。

Amazonite_Round_Loose_Beads_Magatama_Pendant.jpg

勾玉は、私も天然石を扱ってるせいで、たまにブレスレットにも使たりするんだけど、そーっだったのか~。
タマフリって意味があったことまで知らなかったなあ。。。


タマフリの基本は、空気を震わせて波長を起こす事で神を呼び、場を清め、魂を奮い立たせるってことなんで、

また、

神社で拍手を打つこと。

鈴を鳴らすこと。


これも、タマフリだったってことのようだ。

さらに、お別れのときに、バイバーイって手を振ることも、タマフリが起源だ、という説もある。

昔は、手を振るっていうより袖を振るってことだったと思うが、空気をゆるがせてタマフリして、相手の無事を祈るって意味があったのだそうだ。

昔のお別れってのは、遠くに旅立つことが多く、道中無事で生きてまた会えるかどうかって瀬戸際だったんだろうからね~。


万葉集の防人の歌ってのに、こんなのがあった↓

白波の 寄そる浜辺に 別れなば
いともすべなみ 八度(やたび)袖振る


こーんな思いを込めて、いにしえの人は手を振ってたのか~。
別れに手を振るのは、相手のために、神のご加護を祈るためのものだっただね~。

ちなみに、アメリカでのバイバイは、Good-byeなんだけど、
これもまた、
God be with you (ye). 「神があなたの側にいることをお祈りします」の短縮したものだって聞いたことがある。

うーーむ。  発想は同じなんだねえ。



さらにタマフリは音だけではなく、見るタマフリもある。・・・それが、花見ってわけだ。

音も波長であり、色も光も波長。

「悪い日=厄日」に出かけて、真っ盛りの花の美しさをその目で見る事によって、樹木からその生命力を分けてもらう。
悪い波動を追い出して、きれいな波動を注入する・・・ってことだったんだと思う。


そしてさらに、吉野の山は、特別の山でもあった。
  ↓
yoshinoyama.jpg

また、万葉の昔に遡る話だけど・・

天智天皇が亡くなって、天皇の息子の大友皇子と、天皇の弟・大海人皇子(後の天武天皇)の間で後継者争いが起こった時、身の危険を感じた大海人皇子は、いったん吉野へ逃げるんだよね~。

その時、彼に従う人数は、わずかに舎人20人程度とわずかな女官だけだった。
つまり~勝算はとっても低かったし、彼が不安にかられてたことは確かだったはず。

しかし、そんな彼は、やがて吉野で決起し、そこから出陣する。
壬申の乱を経て、勝利して晴れて、天武天皇になる。

その彼の歌が万葉集に残っている。

よき人の よしとよく見て よしと言いし
芳野よく見よ よき人よく見


なんだこりゃ? 言葉遊びか?・・・って、最初は思ってしまったが、

これは、よき人にアドバイスしてる歌でもあるんだそうだ。

よき人ってのは、鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ・後の持統天皇)のこと。 
(また、彼の子供たちのことでもあっただろうけど。)

吉野で決起して勝利を得た大海人皇子にとって、吉野はまさに聖地で・・・よき所。

良き所、良き物をよく見て・・・という事を、良き人に向かって言いふくめている歌で、

何かあったときは、悪い波動を追い出しタマフリで英気を養いなさいという事を歌に託しているのだそうだ。


この奥さんであった、鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)は、その後、旦那さんに死に別れ、息子も先に死んでしまい・・持統天皇として即位するんだけど、なんと即位してから、

14年間で26回も吉野に行ってる・・・のだ!

さぞかし、色々あったんだろうだろうなあ~。 

最高位につけばつくほど、敵も多いだろうし重責に押しつぶされそうにもなるだろうし・・・そんなときには、いつも吉野行幸をしていたのかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、さらに時代は移り、源平合戦の後、

吉野山には、源義経が、一時隠れ住んでいたことでも有名。

そこに、恋人の静御前がやってくるんだけど、最後の別れも吉野山。

その後、静御前は源頼朝さんに囚われてしまい、鎌倉の鶴岡八幡宮の神前で白拍子として舞を命じられたときのこと、

最後に舞ったのが、

吉野山峰の白雪踏みわけて
入りにし人のあとぞ恋しき
静や静しずのおだ巻きくり返し
昔を今になすよしもがな


sizu.jpg

ってのが有名で、よーく時代劇でも歌舞伎でも取り上げられてますね~。

静は頼朝が期待していた関東の繁栄を寿ぐ祝儀舞に反して、恋しい義経との別れの曲を舞っちゃったってわけです。
なんつーか、白拍子としての意地、最後のプライドだったのかもしれませんが・・。やるなあ。

「吾妻鏡」には、「誠に社壇壮観、梁塵もほとほと動つべし、上下皆興感を催す」って、書かれてるようで、

見ていたすべての人が、感動のあまり動けなかったくらい、すごかったんだそーだ。


そう、これも吉野山だった。


吉野山というのは、もともとは、修験道の聖地であり、日本古来の山岳信仰の場で、そりゃもう、人里離れた山奥だったとか。

そして、今で言うところの、最高のパワースポットだったんじゃないでしょーかね。
もちろん、桜もいっぱいあって・・。

だからこそ、豊臣秀吉にとっても、吉野山の花見は特別だったんじゃないだろうか。


桜は、淡くてはかなくて、なよなよ、はらはら~としたイメージをもたれがちだけど、実は、ものすごーーい生命力に満ちたものかもしれない。

ふと、昔々に読んだ小説で、

坂口安吾の「桜の森の満開の下」、
梶井基次郎の「桜の木の下には」


なんてのを思い出しちゃったけど、

桜の花が美しいのは、満開の桜の下に埋まっている死体があるから・・・なーんて、ちょっと怖くて美しい小説の世界も、
桜には、生と死をつかさどるパワーがあるからかもしれない。



なんてたって、桜でタマフリだからね~。

疲れたとき、どーにもならない!もう、ダメ~って思ったときは、生命力溢れる桜の花見で、魂を奮い立たせるってのも、アリだろうなあ。。。

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