秘密漏示罪(ひみつろうじさい)ってどーなんよ!

冤罪で、何十年も刑務所暮らしをさせられた人というのは、意外にも多いような気がする。
冤罪で死刑を宣告され、死んだあとに無実が判明した・・・な~んてことになったら、ほんとに目が当てられない。

事実、法に厳しかったイギリスでも、かつて、エヴァンス事件というのがあり、無実のエヴァンスを死刑にしてしまった事件が起こり、それを機に、イギリスでは死刑判決がなくなったんだそうだ。


まあ、なんで、私がこんなことを話題にしてるか、というと、昨夜 この番組を見たから↓

世界まる見え!テレビ特捜部2014年9月1日

後半の15分くらいに放映されたものです。(ちなみに、前半は、まったく関係ない別の話です。)
バラエティー番組なんで、けっこう、軽いタッチなんで、決して重くはならない番組です。つーか、軽すぎるだろ!って気もしますが・・。
ごらんになってない方は、上のタイトルをクリックしてごらんください。


事件のあらましを簡単に説明すると、こんな内容でした。↓

アメリカ、シカゴで起こった話。
ファーストフード店で、二人の男が警備員を射殺した事件が起こる。
一人は逮捕。 残った一人は逃亡。
そこで、一人の女性が、ローガンという男性が犯人だ!逃げたのはローガンだ!と言い出したことで、ローガンは逮捕されてしまう。

犯行時間には、ローガンは、家で母親と一緒だったのに、そのアリバイは認められなかった。
あわや死刑判決となるところ、ローガンは、なんとか終身刑を宣告され、死刑はまぬがれた。

先に逮捕されていた犯人が、牢の中で、ローガンと一緒になる。
しばらくすると、
「アイツ(ローガン)は犯人じゃないよ!俺と一緒にヤッタやつは、ウィルソンってやつだ!ローガンは無実だぜ。釈放してやれよ。」
なーんて、言い出したので、弁護士はびっくり。

同じ頃に、そのウィルソンが、別件で逮捕される。警察官二人を射殺したのだった。
そこで、彼の弁護士の二人が、ファーストフード事件の件もたずねると、あっさり白状。
「そうだ。俺がやったのさ。だけど、それは公開するな。」

さあ、ここで問題なんですね。
秘匿特権(弁護人は被告の秘密を、被告人の許可なく漏らすことは出来ない。)って、法律がある。

殺人犯のウイルソンは、自分の罪がさらに増えることを嫌がって、自分の二人の弁護士にそれを禁止してしまったのだ。

こうなると、ローガンは無実でありながら、彼の弁護士も、どうすることもできない。
唯一、ウィルソンが許可するか、または、ウィルソンが死亡した後しか事実を公開することが出来ないのだ。

結局、時がたち、26年たって、ウィルソンが刑務所内で死亡したために、晴れてローガンの無実が認められて釈放された。

もともと、ローガンが犯人と言い出した女性は、ウィルソンの恋人?だったとか。
ウィルソンを守るために、ローガンに罪をなすりつけたのだった。



もちろん、この後、この事件は問題になり、ウィルソンの二人の弁護士は、多くの一般市民の非難を浴びたそうです。

弁護士は、被告人を助けることも出来ず、大金もらってるんか~。金目当てか~と。

そこで、この弁護士は、こんな反論をしています。

「私は法を守っただけです。 これは、倫理と道徳の問題です。私は間違ったことをしていません。」

え? そうなんか~?? 間違ってないんか??

殺人まで犯した人間が、自分の罪を認めたくないため・・という理由で、無実の人間を陥れたのに?
ひょっとしたら、その人が死刑になるかもしれなかったのに?


あ゛~! たぶん、ローガンが死刑になったところで、
「私は、弁護士として法を守っただけです。私は悪いことはしていません。仕方のないことです。」・・・に、なっちゃうんだろうなあ。

むしろ、
「たしかに、そのとおりかもしれません。でも、私にも家族がいます。弁護士の職を失いたくなかったんです。」
と言われた方が、私としては、まだ、納得できる気がする。

ほんとに、間違ってない!と弁護士が思ってるとしたら、そっちの方が、ずーーと怖い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このバラエティー番組の中でも、ゲストが何人かよばれていた。
その一人に、法律の専門家らしい人が出演していた。

「もしも、ウィルソンがやったのだ・・と漏らしちゃったら、どうゆう罪になるんですか?」という質問に対して、

「職務上、知りえた秘密を正当な理由なく漏らしたら、秘密漏示罪(ひみつろうじさい)という罪にとわれ、日本の場合は、6ヶ月以下の懲役になります。」・・・と、答えていた。

たしかに、そのとおりらしい。↓

(秘密漏示)
 134条1項 医師,薬剤師,医薬品販売業者,助産師,弁護士,弁護人,公証人又はこれらの職にあった者が,
         正当な理由がないのに,その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたとき
           → 6月以下の懲役又は10万円以下の罰金

      2項 宗教,祈祷若しくは祭祀の職にある者又はこれらの職にあった者が,
         正当な理由がないのに,その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたとき
           → 前項と同様(6月以下の懲役又は10万円以下の罰金)



でも、この法律にも、ちゃーんと、正当な理由がないのにという条件が付いているじゃないか!

誰も、そこを、突っ込まないのかい! 誰も動こうとはしなかったのかい!

・・・・・・・・・・・・

番組の中でも、やはり、同じところをちょこっと指摘していた。

「あきらかに、犯人は殺人を認めてるわけだし、一方は無実で服役させられてるんだから、これって、正当な理由ってことにならないんでしょうかね~。」

「それは、一般的な道徳的な考え方なんですよ。しかし、我々には職務倫理ってのが、ありますから。」


なんか、それを聞いて・・・愕然としてしまった私。。。

「じゃあ、先生が、こういった立場に立ったとしたら、どうします?」

「そうですね~。たしかに、正当な理由って点で、その部分が議論されるところでしょうね~。」


実に、あいまい

つまり、ウィルソンの弁護士さんたちと、この方も、同様なんでしょう。。。

法律とは、何のためのものだったんだろう?
何のために、弁護士になったんだろう?


それこそ、ビッグマネーを得られる人気職業だからか?・・・と、つい、思ってしまう。

これが、現実なんかなあ。

以前、自分のブログのタイトルにもしたことがあったけど、法律とは、平等を破壊し権力者を守るためのもの?・・ふと、そんな言葉がよぎる。

しかも、冤罪になる人というのは、だいたいにおいて、貧しい人、そして、今回の事件のケースのように、貧しい黒人というケースが実に多い。

とくにアメリカでは、人種差別から、多くの罪の無い黒人が冤罪で死刑にされたケースなんて、数えきれないだろう。

Lincoln-Lawyer_510x317.jpg

これが、映画だったりすると、法を曲げても戦う、熱血弁護士が登場したり、クリーンな大統領が権限を使って、たった一人の貧しい男を救ったり・・・なーんてしちゃうところなんだけどね~。

しかし・・現実に登場したのは、自分の罪を軽くするためには他人を罪に陥れてもかまわない男、、好きな男のためには、人がどうなっても構わないって女、保身のために何も行動しない弁護士、しかも、弁護士たちは大義名分の法に守られてるってわけで・・・。
そういった人が登場人物だった。

ああ、そうそう

唯一、「あいつは、犯人じゃないよ。釈放してやれよ!」って言った、もう一人の犯人の存在があったなあ。
彼がいなければ、きっと、ローガンは、犯人としてムショの中で死んでいったことだろう。

彼の存在が、せめてもの救いかな。

番組の最後に、タケシが、

「裁判の手続きをまちがって無実になっちゃたり、それって、手続きの問題ってわけで、刑を罰するんじゃなくて、そっちが先って、おかしいよ。」と、言ってましたが・・・

他のゲストは、みーんなノーコメント。

おい! みんな、なーんにも考えてないんかい! 台本どおりにやってるだけかい!
だから、バラエティーは、嫌いだよ~!(←そのわりには、見てるくせに。)


そうそう、
ちらっと書き込みを見たら、「ローガンは、シカゴから賠償金9億円ももらったんだろ!そりゃ、無実の罪で大変だったけどさあ、そんな大金もらってんだから、いいじゃないか!ラッキーなやつだぜ。」ってのが、あった。

おそらく、この人は、大金をもらえばいいと思ってる。。。そういうった価値観の人なんだろう。
だから、きっと、すべての人だって、そう思ってるに違いない、と思っちゃう人なんだろうなあ。

なんだか、この事件をめぐって、色々な人間を見た気がする。

今回、あんまり、好きなタイプの人間はいなかったけどね~・。

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No title

昔のユダヤの律法では、誰かの証言により人が死刑にされたが、
あとで偽証だとバレた場合には、偽証者も死刑にされたそうです。
弁護士は、依頼者を救うための戦術として、犯行時は精神的に
異常があったとか主張して、偽りの論陣を張る場合が
あるようですが、それも偽証の罪と言えるのではないでしょうか。

Re: No title

弁護士の使命は、「法を駆使して裁判に勝つこと」なんでしょうね。
なので、偽りだろうがなんだろうが通ってしまえばそれが正義!になっちゃうってことでしょうか?
つまり、罪にはならない、確定してしまった後ではくつがえせないってことが多いですから。

法における罪と、モラルの上の罪ってのは、いつのまにか違ってしまったんでしょうね。

そう考えると、古代のユダヤ律法の方が、はるかに証言にも重みがあったということですね。
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