陪審員制度から思うことあれこれ

あるオフィスでのランチタイムで、「陪審員制度か裁判員制度か?」という話になった。

なーんで、こんな話になったんだっけ?
ああ、XXさんが、陪審員として召集されたって話からだったかな?

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ある日、突然、こんな書類が送られてきて、基本的には、アメリカ国民ならば、拒否できないものです。
もちろん、私のところにも来たことがあるんですが、私は、まだ、市民権の手続きはしてなく、いまだグリーンカード保持者なので、それを理由に断ってます。

「私は、陪審員制度には絶対反対だね。あんな、不平等なことってないよ。陪審員が全部白人だったために、黒人被告は死刑宣告になったり、逆に白人容疑者は無罪ってのは、昔からある話じゃないか。ロス暴動のときがいい例さ。」

「ああ、あれは、ひどい話だったよなあ。あごを砕かれ足を骨折、片方の眼球は潰されてたのに、裁判では認められなくって、無罪だったんだもんな。」

「そりゃそうさ。 法廷が開かれたのは、なぜか、保守的で白人住民が多いシミ・バレーだったし、陪審員に黒人は含まれていなかったんだよね~。」

「逆に、もし、サウスセントラル地区(黒人と韓国人が多い地域)で法廷が開かれたら、白人は全員死刑になっちゃうんだろうかね。」

「まあ、陪審員制度なんて、しょせん、そんなもんだね。別に人種問題なんかを別にしたってさあ、バカな一般人なんかを陪審員にしてしまったら、弁護士に丸め込まれちゃったり、偏見やそのときの感情だけで、決定してしまうものさ。」


ちなみに、この会話のメンバーは、日系人かアメリカに長期在住の日本人の方々です。

有名なロス暴動は、もう20年はたってるはずで・・・もちろん、私は、まだ、こちらにはいなかったし、詳しいことはわかりません。

ロス暴動を、簡単に説明しておくと・・

発端は2つの事件からはじまっている。

ロドニー・キング事件・・・ただのスピード違反だったロドニー・キングさんを、20人の白人警官が半殺しにしてしまう事件、しかも、白人警官たちには無罪判決。ロドニーさんは、いまだに障害を持ったままだという。

ラターシャ・ハーリンズ射殺事件・・・ラターシャという15歳の黒人の女の子が、韓国人の商店でジュースを買おうとして、万引きと間違えられ、韓国人の女性店主と口論になり、女の子が出て行くのを、ブチ切れた店主が、後ろから銃で撃ち殺した。
このときは、陪審員は16年の懲役を要求していたにもかかわらず、判決は、たったの5年間の保護観察処分、罰金500ドルで済んでしまった。
なんで、こんな判決だったのかは、わからない。
よっぽど腕のいい弁護士が手を回したのか、強力な韓国人同盟が働きかけたのか?

この二つの事件が、立て続けに起こり、なぜか、この2つとも、一般人によってビデオカメラで撮影されていた。
それを、マスコミが流したために、一般人にも知られることとなったのだ。

そして、この2つの事件に怒り狂った黒人たちが、報復に、白人を襲ったり略奪に走ったり、町中は手を着けられない状態になってしまい、ついに、戒厳令がしかれる。

ロサンゼルス警察の白人警官は、怖くなって逃げ腰で、暴動鎮圧には黒人警官を差し向ける。
また、軍あがりのパイロットに銃を持たせて、空から鎮圧させたそうだ。

結局、多くの市民が死んだり負傷したり、街が破壊されたり・・・という最悪な事件になった。



このときすでに、私の友人のホセ君は、ロサンゼルスに住んでいたらしく、こんなことを言っていた。

「用事で街を歩くと、黒人たちに囲まれてね、お前は、韓国人か!と聞かたよ、いや、日本人だ!というと、よーし、行ってよし!と、すぐに解放してくれたけどね。

それと、ウチの会社にいた軍上がりのパイロットのおっさんね、このときに、LA警察の要請で飛行機を出したんだって。
それで、飛びながら、暴れてるヤツは上から銃で撃ち殺していい!って許可をもらったんで、10人くらいは撃ち殺したって言ってたよ。」


ええ~

「だけどね、本人は、多くの戦功もあげてる人らしくて、この状況が実に楽しかったんだってさ。」



ちょっと話がそれましたが・・・これが、ロサンゼルス暴動のあらましです。

不当な裁判に対する、市民の怒り(特に黒人)がエスカレートした結果、ともいえますが・・。
まあ、その結果、人種問題の改善とともに、汚職まみれだったLA市警も改善されたって話です。

・・・・・・・・

裁判制度を、どうすべきか?というのは、確かに難しい問題で、簡単には結論は出ないと思います。

有罪か無罪を決め、法律評価をして、判決までを出してしまうのが裁判ですから。

その中には、死刑判決もあるわけで、人によって死刑が決定してしまい、また、人によって死刑に処せられるってわけですからね~。

そういえば、現在、死刑を行ってる国って、どのくらいあると思います?

ちょっと調べてみました。

現在では死刑を中止にしている国の方が多いんですね。
先進国といわれる国で、今も死刑を行っている国は、中国、アメリカ、日本なん
ですね~。

それも、中国はすごい!
ダントツの多さです。。。

shikei_2013_map.jpg

http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/statistics.html

ただ、中国をはじめ、死刑を執行してる国の多くは、その数を未発表にしてるところがほとんどなんで、明確なものはわかりませんが・・・それに、しても中国は、すごいなあ。

縮小してるので見難いでしょうが、数字の後ろに、+がついてるのは「最小でも」という意味なので、
イランなどは、少なくとも388人以上ということになります。

北朝鮮は、まったくわからないようだし、中国は、毎年、千件単位の執行があるものの、件数は国家機密であるので、よくは、わからないんだけど・・・とにかく、すごい数になることは確かですね。

ちなみに、アメリカは、去年は、39人が執行されてるんだけど、その半数が、テキサス州に集中してます。
アメリカって、州によって全く違うところなので、全部まとめて、「アメリカでは、」「アメリカ国民は・・」といった、表現が非常に難しいところです。

事実、州によっては、死刑を廃止している州や、また、廃止はしていないものの実行されない、事実上、廃止と変わらないような州もあります。

なんで、テキサスでは死刑を認めているのか?

ニューヨーク・タイムズによると、
●「執行に対する住民の積極的な支持」があるため。

ロイター通信によると、
●「犯罪者に厳罰を科すことをいとわない『カウボーイ気質』を持つため。
●一部で根強く残る人種差別意識がある」ため。

これは、テキサス州の黒人住民の割合は12%なのに対し、黒人死刑囚が40%であり、黒人の方が白人より数倍死刑になる率が高いという事実と、また黒人が白人を殺害した場合には、白人が黒人を殺害した場合よりも死刑になる確率が高いそうです。



テキサス州の死刑については、アメリカ国内でも、昔から問題視されてるところです。

この映画は、ご存知ですか↓

1007413_l.jpg

まさに、テキサス州を舞台にした、死刑囚を扱った映画で、なかなか興味深かったですよ~。


ようするに、死刑をするかしないかも、その地域の住民の考え方が反映されるものなのかもしれません。
それと、もちろん、その国が歩んできた歴史や宗教的なものもありますね。

たとえば、死刑宣告をされる罪を見ていくと、一般的には、凶悪殺人が多くあげられるんだけど、国によっては、たとえば、中国などでは、麻薬犯罪汚職事件なども死刑になる可能性が高いらしい。

その他、東南アジアの国では、密売、性犯罪でも死刑宣告される国もあるし・・さらに、中国では、公開処刑を行ってるところもあるようです。

テレビ報道しちゃったり、ひどいところでは、あえて青少年を公開処刑に来させて、死刑囚の死後、投石をさせて、遺体をわざと損傷させるなんてこともする場合もあるそうです。

おえ~。

それは、見せしめのためだったり、それを見せることによって新たな犯罪を未然に防げる・・んだとか。。。

絶対的な力を見せ付けて服従させる・・的なものって、気分悪いですよね~。
まるで、犬のしつけを、いちいち殴りつけて、力を見せつけることで服従させる、飼い主さんと、同じですかね。
それは、犬との信頼関係じゃないと思うんですけどね~。



ところで、日本は、なぜ、いまだに死刑が行われる国なのかは、わかりません。・・・しかも、絞首刑だよね~。

殺された遺族の気持ちを思えば、当然のこと・・と言う人も多いようですが、たしかに遺族の心情的なものは、そうでしょうね。。。

一般的な死刑賛成論者は、予防論応報刑論をあげるが、応報論の延長として敵討つまり、殺人犯に対する報復という発想もある。
予防論・・・「死刑は、犯罪者の生を奪うことにより、犯罪を予定する者に対して威嚇をなし、犯罪を予定する者に犯行を思い止まらせるようにするために存在する。」
応報刑論・・・カントは、刑罰は悪に対する悪反動であるため、犯した犯罪に相当する刑罰によって犯罪を相殺しなければならないとして絶対的応報刑論を唱えている。


日本は、昔は、あだ討ちが公然と許されていた国ですから、その心情が根付いているのかもしれません。

しかし、まあ、死刑に賛成か反対か・・という議論の前に、どっちにしても、公正な裁判が行われ、公正な刑が下されなきゃならないわけです。

同じ殺人犯にしても、どうしても誰か(または自分)を守るために、殺さなければならなかったという状況もあるでしょうし、または、精神錯乱、心神喪失、ひょっとしたら、悪霊にとり憑かれていて記憶がなかった・・なーんてこともあるかもしれません。
それは、本当に精神錯乱を起していたのかもしれないし、ただの演技だったのかもしれない。

また、どうやっても更生できない死刑囚、死ななきゃなおらないって人もいるかもしれないし、または、罪を悔いて、生涯を人のために生きるようになる死刑囚もいるかもしれない。

それを、ほんとうに、正確に判断を下すことができるんだろうか?


その前に、本当に殺人犯として断定できるんだろうか?

事実、死刑後に、のちにDNA鑑定をしたら冤罪が判明した、なーんてことは数多くあったわけだしね。。。

・・・・・・・・・
とにかく、陪審員となって出かける、XXXさんには、12人の怒れる男たちのように、真剣に臨んできて欲しいと思う限りです。

img_1.jpg

子供の頃に父と共にみた、懐かしい古~い映画です。
未成年の父親殺し、しかもスラム出身の容疑者を、12人の陪審員で判決を下すというストーリー。

暑い夏の日、クーラーもなかった時代の会議室で、たった1人の陪審員が無罪を主張する。
どこからみても、不利な証拠ばかりなのを、ひとつづつ崩していき、いつしか12人全員が無罪の結論を出すという、ニューマンドラマでした。それぞれ、12人の性格も出ていて面白かったですね~。
古い映画だし、お金もかかってない映画なのに、見事作品だったなあ・・・と思います。







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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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