ニジマスに感謝をした日

日曜日に、生まれて初めての「釣り」を体験した。

釣りと言えば、「アフリカのモンバサからクルーズして、カジキを釣り上げたんだ!」・・なーんてのを聞いたころがあるが、
そんなゴージャスな釣りとは、ほど遠い、

釣堀の釣り

超地味~。
(ひょっとしたらアメリカの釣堀は日本と違うのかもしれない・・が、きっと地味なことには変わりないと思う。)

こんなもん、ブログの記事にしてどーすんだよ~っとも思ったのだが、それでも私にとっては、久々に興奮すべき出来事だった。

なので、やっぱり記事にしてしまおう!

・・・・・・・・・
もともと、この日は釣堀目的だったわけではなく、ちょっとした所用もあり、ホセと共に、山(Mt.Baldy)に近い、クレアモントという町に出かけたのがきっかけだった。

ところで、この・・・ホセというヤツ、彼は、MCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)、MCSD(マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー)だったかの資格を持っている。おまけに、プロフェッショナルな料理人の肩書も持つ。ついでに、超サイキックでもある。(サイキックの認定書は持ってない。)

よーするに、普段は無口のくせに、コンピュータと食べ物の話になると・・話が長~くなる、つまりオタクなのだ!

この日も、車の中で延々とコンピュータ話が止まらなくなっていた。

「ところで、ここまで来たんだからさあ、たまには山の空気でも吸いに行こうよ。」

「だったら、釣堀でTrout(ニジマス)が釣れるから、今夜は釣って魚料理にしようか。」

「いいねえ~。それに、釣りって初めてだ~。面白そう。」

と、ここから始まった。

Baldy172.jpg


そして、着いたところは、ここ↓の釣堀屋
Mt.Baldy Trout Pools
http://www.mtbaldytroutpools.com/
pond.jpg


魚はTrout、虹鱒らしい。↓
trout.jpg


最初に、釣竿、練りえさ、魚入れの3点セットを借りるために2ドルを払い、帰りは釣れた魚の重さによって支払うシステム。

我々二人の夕食を釣るだけなら、せいぜい2-3匹釣れればいいだろう。

1本の釣竿を借りて、まず、ホセがエサを付ける。
器用な指先で、くるくると練り餌を小さく丸めてえさをつける。

それを、私が、えいや~!と池に投げ込む。

とたんに、ぐいっと引っ張られる手ごたえがあった。

「おい、かかってるよー。竿あげて。」

「どーやってあげるんだ??えやあ~!」


と、竿を振り回すと、びゅうんと、後ろに落ちた魚が、ぴちぴちと暴れ回ってる。
なーんだ~、釣堀の釣りってのは・・結構簡単なんだ~。


「あ゛~、そうじゃなくって~、リールを回して引き揚げるんだよ。まったく、乱暴なヤツだ・・・。」


そういいながら、ホセは暴れる魚をタオルで包み込み、そっと針を外してバケツに入れる。
そして、また針に、くるくると練り餌さを付けてくれる。

私は、それを池に投げ入れる。

おっ! またも・・浮きが動いた、と思った瞬間、軽くなった。

エサをとられていた。。。

その後、「エサを取られる」という現象が、10回以上は続く。

・・・・・・

「ここで飼われて長生きしてるヤツラは、<釣り針を避けてエサを取る方法>をマスターしてるんだろーか?」

「かもなあ~。僕もさっきから、エサの大きさやつけ方を色々工夫してるんだけどなあ。」

「この場所は、超マスタークラスの魚ばっかりだよ。。。場所、変えてみよう。」


さて、どこに陣取るか?

もしも、私が魚になったなら、どこにいる?

きれいな湧水がばしゃばしゃと湧いてる場所から、少しカーブして落ち着ける場所が目に入った。

うん!ここだ!私ならここだ。(←魚の気持ち)

その場所に移動すると・・・案の定、魚影がいっぱい見える。

わしゃわしゃいるぞ!

・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、

やっぱり釣れない。。。まったく釣れない。

つーっか、頻繁に食いついてくるのに、全部エサを取られてしまう。

えさの付け方、竿をあげるタイミング・・さまざまに工夫しても、やっぱりとられる。どうやってもとられてしまう。

しかも・・・どーやら、ほとんど毎回、同じヤツに、私の竿を狙われてる気がするのだ。
(狙われてるって・・私がカモにされてるんかよ~。)

そのうち、浮きがまったく動かないうちに、手応えもまったく感じないのに・・・エサだけが消えるようになってきた。

「ひえええ~、あいつら、いったいどういった技術を会得してるんだよ~!!もう、お手上げだあ!今度、ホセが釣ってみなよ~!」

「僕は、やらない!(きっぱり)」

「なんで?」

「僕は、女だから釣れない。釣りは男じゃなきゃ釣れないんだ。そして、子供の方がいいんだ。」

サイキックの顔をしたホセが、おかしなことを言いだす。

「はあ?」

「あ、これは、実際の性別じゃなくって、魚から見て<男であり、子供である>ってことなんだ。だから、オマエだ!」

「なるほど、そっか~!」
(←なんで、納得すんだよ!)

・・・・・・

気を取り直して、釣り糸を垂れる。

今夜のおかずを取れるのは、私だけなんだ! ふっ、ニジマスなんかに負けるもんか!

しかし、やっぱり、とられる。

浮きは、ぴくりともしないし、手応えもない・・・なのに、とられてしまうのだ。

だけど、だんだん、取られる瞬間が、私にもわかるようになってきた。

何度も続けば、さすがの私も「取られ慣れしてきた」のか、実に鋭くカンが働く。

うーーむ。

だけど・・どーすりゃいいんだ。。。

やっぱり「釣れない」。。。


ヤツラは、針を飲み込まずに、そっと忍び寄り、浮きを揺らすこともなく、またたくまにエサを食べていく。

いったい、どういった技を使ってるんだ~?

カラの針を残して、魚影が、ゆらゆらと通り過ぎていくのが見える。

「へーーい!やれるもんなら、やってみな~!!」(←魚の声が聞こえる)

まるで、こんな心境↓
anime.jpg




「もういい!もう、帰る~!」

「何、言ってんだ!一匹しかないんだぞ!あれじゃ夕飯にならないだろーが。」

「だって、もう無理!あいつら、私をバカにするんだ。やってられっか~!!」

「バカ、子供みたいなこと言うな!!恥ずかしい~だろ!」

「日本語なんか聞かれたって平気だもん。やなものは、やだ~!!」

「わかったよ。・・じゃあ、せめて、この餌さがなくなるまでな。」

「う・・・ん。」
(←ほとんど、子供状態)

・・・・・・・・・・

よーーし、最後の勝負だ!

これでダメなら、きっぱり諦める!!


たくさんの魚影がゆらゆらしている。私の釣り糸を囲むようにゆらゆらしている。

また、集まってきているのだ。

私のエサを狙って・・・。



これは、もう「人間 対 魚」のバトルなのだ。それも、1対1の真剣勝負なのだ。。。

ならば、勝負は諦めれた方が負ける。
熱くなりすぎれば負ける。

静かに集中。。。

ん?

突然、久々の、大きな手ごたえが、ぐっとやってきた。


「かかってるぞ!リールを回せ~」

「お、重い! 重すぎて回らな~い!!」


そこで、釣り糸を掴んで、思い切り陸に向かって放り投げる。

落ちた魚、銀色のでかいヤツが、キラキラと輝きながら大暴れをしている。

すごい!

「すごい!ヤツは、土まみれになっても、ぜーんぜん諦めてないんだ~。」


「あたりまえだろ!死ぬまで諦めないのが魚だ! うん・・これは、大物だ~。



・・・・・・・・・・・・・・
受付窓口に持っていくと、2匹のニジマスをきれいに洗って、内臓を取ってくれた。

fish.jpg


しかも、氷をたっぷりと入れたビニール袋に入れてくれる。

「あれ、ニジマスって、身はうっすらピンク色だと思ったけど、これ、身が白いね。」

「ああ、マスは本来は白いんだけど、食べるエサのプランクトンによって、赤っぽくなるんだよ。だから、白いのも赤いのもあるのさ。」

と、料理人の顔のホセが答える。

料金は、2匹の魚を合わせて、15ドル弱だった。

「ふーん、近くのスーパーで買うのと同じくらいか、やや高めだな。でも新鮮だから、まあこんなものか。」
と、主夫の顔をしたホセがつぶやく。

・・・・・・・・・・・

家に戻ると、

さっそく料理人の顔になったホセが見事な包丁さばきで卸しはじめた。

fish1.jpg


「これは、きれいな身だなあ。光ってるぞ。川魚特有のぬめりもないし・・。」
・・・・
小さいニジマスは、塩をふってそのままブロイラーで焼く。

大きいニジマスは、半身は、きのこや玉ねぎなどをたっぷりのせて、オレンジの輪切りをのせたホイル焼き。

残りの半身を、たっぷりのバターで、ムニエルにした。

fishdish.jpg


「川魚って、臭みがあるんじゃない?」

しかし、食べてびっくり。

まったく臭みがない。実にうまい!!

ホイル焼きは、オレンジの香りがついて、あっさりとしているのに旨みが凝縮されている。

塩焼きも、バター焼きも・・・すべて、旨い。

「海の魚は半日か1日おいた方が美味しいけど、川魚は、すぐに食べれば、ぬめりも臭みもないんだよ。」と、またも、料理人の顔のホセがウンチクをたれる。

「まして、池とはいえ、山の清流で育ったニジマスだからな。うまいはずさ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なんだか、きょうは久々に生きているものに出会った気分だなあ。しかも、正々堂々と戦った気分だ!」

「オマエの周りって、息してるけど、死んでる人が多いんじゃない? 最近のオマエも含めて・・。」


うーーん。図星かも・・。

「活き活きと生きてたヤツは、食べてもうまいんだ。すべての生き物は気を持ってるんだよ。旨いものを食べれば命のエネルギーをもらえるんだ。
だから、感謝して食べなきゃいけないんだ!」


料理人の顔? それともサイキックの顔?か、よくわからん顔のホセが言う。。。

でも、コンピューターオタクの顔より、私には、ずっと心地いい。


そして、ニジマスに心から感謝!した日だ。

今も、銀色に輝きながら、土にまみれて飛び跳ねていた姿が浮かんでくる。

ヤツは、かっこよかったなあ・・と思う。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

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