ロレッタ教会の奇跡の階段とスプルース

11月末のサンクスギビングの休みに、ニューメキシコに旅行に行ってきたという人がいて、

注:サンクスギビング(感謝祭)は、日本のお正月のような、一番有名な祭日であり休暇になる。

「この旅行は、実に良かったよ。あそこは、異国情緒がたっぷりだし、料理はどこの店もうまいし、もう、アメリカじゃないね~」

なーんて、満足気に話していた。

「ニューメキシコのどこを回ってきたの?」

ホワイトサンズに行って、オキーフのゴーストランチに行って、チマヨ教会それにサンタフェの街では、もちろん、ロレッタ教会で奇跡の階段もみたよ。」

ニューメキシコは、私もまだ行ったことがない・・・が、たしかに憧れの場所。

興味ある方は、こちらをどうぞ↓
ルート66 ニューメキシコ編

さて、サンタフェの街中の観光名所の1つに、ロレッタ教会というゴシック作りの教会があるのだが、そこの、らせん階段は、奇跡の階段として有名なのだ。

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螺旋階段はこれ↓

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100年以上も前に、木の釘だけで作られていて支柱もなく注に浮いた状態でありながら、強度もあり崩れない。
建築学上でも、このような構造はありえないのだそうだ。そして・・賞嘆すべき技術であり、

そのため、奇跡の階段と呼ばれるようになったということだ。

しかも誰が作ったのか・・・作者不明

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

奇跡の階段について、ちょっと調べてみたら、こんな話が伝わっていた。

造られたのは1873年ごろ。140年近く前らしい。
どこからともなく現れた老人が、全て手作業で一人でこれを作り上げたと伝えられている。
しかも、老人の使った道具はノコギリ、ハンマー、T定規だけだったらしい。

階段は、見事なほどに完璧なカーブを描き、全ての材料は精巧に組み合わされており、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい。
この老人が、超技術の持ち主であったことは間違いなく、現在でも建築関係者が多く視察に訪れている。

そして、この製作者の老人が誰であったのかは不明のままである。




1800年代、このサンタフェの地にジョン・レイミー司祭によって、ロレットアカデミーという女性のための学校が設立される。

当時は女学校というのものは珍しく、創立以来、良家の女性ばかりが通う名門校でもあったため、この学校に通えるということは、当時の女性たちの憧れでもあったそうだ。


ところが、この学校は建設されて間もなく、まだ礼拝堂が作られてなかった。
そこで、ジョン・レイミー司祭は、学校の一角に生徒やシスターたちのために礼拝堂を造ろうと計画する。

司祭は、若いフランス人の建築家、モーリーを雇い、礼拝堂の設計を依頼した。

モーリーが設計した礼拝堂は、建物の後ろの部分に桟敷席を作る予定だったらしく、ここは、聖歌隊が座るための席だった。

1873年6月25日、工事着工。
工事は順調だったものの、ある日事件が起こる。

レイミー司祭の甥の妻と、建築家モーリーが不倫をしていたことが発覚。

レイミー司祭は、モーリーを口論の末、射殺!

(司祭が、そんなことで射殺事件を起こす・・ってすごい話ですけどね・・・)

つまり、礼拝堂の完成する前に射殺されちゃったということになります。
そして、司祭は、もちろん、警察に逮捕されちゃいました。

礼拝堂の建物は、ほとんど完成していたが、聖歌隊が座る予定の桟敷席(さじきせき)への階段は未完成。

その部分の設計図さえ完成していない状態だった。

何人もの建築家が呼ばれ、階段の部分の設計を頼んだところ、桟敷の部分が高過ぎて、あまりにも急な階段になってしまうし、安全に上り下りができる角度の階段をつけようとすれば、一階席の部分を大幅に削らなくてはならない。

または、完成している桟敷の部分を壊して、もっと低い位置に桟敷を付け直すことも検討されたが、いずれにしても、大幅な手直しが必要とされるものであり、工事が難しいことには変わりない。


設計を任されていたモーリーは、 果たして、どのような階段をここにつけようとしていたのか??

誰にも分からない。

このままの状態で、階段をつけるのは、不可能に近いのだ。


そこで、シスターたちは、この時から聖ヨセフに祈りを捧げ、
作り直しをせずに、階段がつけられる建築家が現れますように!と、ひたすら祈ったのだそうだ。

(聖ヨセフは、イエス・キリストの父であり、聖母マリアの夫。大工を職業としていた人。)


祈りが9日間続いた時、

真っ白な髪とヒゲの、一人の老人が、大工道具を乗せたロバを連れて、ロレットアカデミーを訪ねてきた。

そのとき、修道院のマザー・マグデリーナ院長が応対している。

老人は、

「こちらの礼拝堂の階段の噂を聞きました。階段をつける方法を思いつきましたので、私に任せていただけませんか?」

と申し出た。

すぐにマグデリーナ院長は、この老人に工事をしてもらうことにした。

老人は、
「材料を浸すための桶を二つ用意してもらえませんか?」

と院長に頼み、院長もすぐに了解し、この老人にすべてを任せることにした。


そして半年の歳月をかけて階段は完成した。

段数は33段、360度2回転する構造になっていて、最小限のスペースで一階席のスペースを取ることなく、それは、まさに芸術的とも言える階段となっていた。


全ての材料は精巧に組み合わされ、特に、曲線を描く部分のつなぎ目などは、神技とも言えるレベルで、これが本当に手作業かと思えるほどの完璧な出来栄えだった。


完成の報告を受けたマグデリーナ院長は、工事の完成と、お礼を兼ねて、老人を食事に招待しようとしたのだが、老人はこの時すでに姿を消してしまっていた。

料金はおろか、材料費も払っていない状態だったので、院長は老人を探すため、多くの人に頼んだが、老人の行方は皆目わからない。

そういえば・・・工事の期間中、教会の人たちは老人と話はしていたものの、彼が誰なのか、どこに住んでいるのか、不思議なことに、誰も知らなかったのだ。

さらに、不思議な点をあげれば、この老人が実際に作業をしている現場を、誰も見た者がいない。

実際、建物の中で作業している気配はあったものの、誰か人が入って来たりすると、作業を中断したり休憩したりする。時には道具や材料を隠すような行動を取ったりして・・まるで、作業現場を見られるのを嫌がっているかのようだった・・などという話まで持ちあがっった。

誰かがちらっと見た限りでは、床の上に置かれていた道具はノコギリとハンマーとT定規の三つだけだったという。



院長は、なんとかこの老人を探そうと、材木関係の会社を調べてもらった。必ずどこかの会社から材料を買っているはずなので、そこから足取りが掴めるかもしれないと思ったのだ。

しかし、近辺の材木関係の会社では、そのような老人に販売したという事実は得られなかった。


さらに、何か手がかりを探そうと、材料に使われた木の種類を、材木会社に調べてもらうことにした。

しかし、それが、何の木なのだ、わからない!という答えが返って来た。
今まで見たことがない木だという。


院長は、さらに、ニューメキシコ州全域に広告を出して探してたが手がかりは得られず、結局、老人の行方も正体も何も分からないままとなった。


「あの方は、聖ヨセフだったに違いない。」

教徒の一人が言い始めた。他の教徒たちも教会の人たちも、いつしか、そう考えるようになった。

参考資料
Infallible Catholicより

・・・・・・・・・・・・

なかなか、不思議な話でしょ?

この階段の33段、33という数字は、イエス・キリストの年と同じなのだそうだ。
そういったことから、信心深い人たちは、ますます、聖ヨセフが現れた・・と信じるようになったのかもしれませんね。


それにしても、私は、この木の材質が、すっごく気になりました。。。

後日談として調べてみると、

材料に使われた木材は、何の木なのかずっと分からないままだったが、1996年12月にカリフォルニアのチャイナレイクアメリカ海軍研究所に所属する科学者・フォレスト・イーズリーによって本格的な再調査が行われた。

その結果、使用されている材木はスプルース(マツ科トウヒ属の常緑高木)という木であることがわかったものの、正式な学名がない新種であることも判明した。

イーズリーは、この木をロレット・スプルースと命名した。



スプルースというのは、私が、たまたま、アロマや入浴剤として気に入って使っているものなんですよ~。

cpforest.jpg

いわゆる、典型的なクリスマスツリーになるような、針葉樹で冬でも緑の木ってわけですね。

しかも、こんな用途に使われる木だそうです。

Wikiより
建築材として使用されるのが一般的であるが、良質なものは、将棋盤・碁盤、ピアノ、ギター、バイオリンなどの楽器、家具、まな板などに用いられる。上質なものはカヤに似ているので、新かやと呼ばれ、新かやの将棋盤・碁盤は高値で取引される。

ツーバイフォー住宅の構造材には、いずれも針葉樹であるスプルース (S) とパイン (P) 、ファー (F) からなるSPF材が利用される。
材木はクリーム色から薄黄色である。



とくに音楽関係者なら、バイオリンやギターなどの、楽器になることでも有名なんですね~

私は、もっぱら、こんなふうに使ったりしてますが・・(笑)↓org_Fichte_L.jpg


この螺旋階段に使われたのは、新種のスプルースということなので、まったく同じ種類ではないのでしょうが、リラクゼーションさせるような新鮮な木の香りがあって、美しい音を奏でる楽器にもなる木であって、美しい螺旋階段を作る木でもある・・ことには、間違いなさそうですね。


世の中には、オーパーツと呼ばれる、不思議なものが存在してますからね~。

オーパーツとは、英語の「OOPARTS」からきた語で、「out-of-place artifacts」つまり「場違いな工芸品」という意味。日本語では「時代錯誤遺物」「場違いな加工品」と意訳されることも。



オーパーツ(OOPARTS)をわかりやすく、画像と解説付きで紹介!【場違いな工芸品】

この階段も、オーパーツのひとつなのかもしれませんね。

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