終末のフールと小惑星&彗星

ちょっと時間つぶしに入った本屋さん、ブックオフ(ロサンゼルスにあるんだよね~!)で、たまたま1ドルセールのコーナーがあったので、つい買ってしまった本。

伊坂幸太郎さんの本「終末のフール」

ずうっと前に、やっぱり、たまたま読んだ処女作「オーデュポンの祈り」ってのが、面白くて、その後、「重力ピエロ」も、かなり面白くて・・・私の中では、最近のお気に入りの作家なのだ。

この方、今では、ずいぶん人気作家のようで、いっぱい本を出してるみたいだけど・・今回は、内容はなーんも知らずに、ただ、1ドルという値段にひかれて、買っちゃっただけの本。


ところが、これ、読み始めて、ちょっとびっくり!
なんと、「小惑星が地球に迫ってきていて、あと3年で衝突、地球滅亡」という設定の中ではじまるお話。
それが、それぞれ、数人の人のストーリーで、オムニバスになってる構成。

5年前に米大統領のTV中継によって、「小惑星が地球に衝突、回避不能、タイムリミットは5年、みなさん心の準備をしてください。」というような放送があったのだそうだ。(もちろん、小説の中での設定)

2013-sim.jpeg


こんなの、ただのフィクション、ただの物語じゃないか!って言われてしまえば、そのとおりなんだけど・・・実は、昨年あたりから、私は、個人的に多くの小惑星やら彗星やらの話やニュースなどを見てたので、あらら~、と思ってしまったのだ。

だからといって・・別に、強く危機感を感じてしまったとか、具体的に、何か備えをしなきゃ、なーんて、思ったわけではない。
ただ、なんか、自分の思ってたことに、シンクロしてるみたいな気分で、不思議な感覚かな。。

たとえば、こんな記事なんか読んでたわけ↓
http://oka-jp.seesaa.net/article/349180019.html

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてさて、この小説の中の話だけど・・

それから、当然のごとく、大騒ぎになる。

多くのデマがいきかい、○○山の頂上なら生き残れる可能性があると聞いた人は、大型車を購入して大移動しようとする者、シェルターに入る者(これは、一部の金持ちだろうけど・・。)

仕事は放棄され、もちろん学校もなし・・・3年しかなければ、将来に向けての貯蓄も長期計画も不要だからね。

そうなると、生き残るためには食料の確保・・・って、ことで、まずは、食料品店やデパートが襲われて、品物の奪い合い、多くの人が殺される。

当然のごとく、犬やネコ、家畜は殺されて食用にされる。

自殺者が激増・・・(3年後に死ぬくらいなら今死んでやる!って思うんだろうか?)

または、狂った人々に殺される。

無意味な強姦、殺人が至るところで起こり、恐怖の余りか無差別殺人をする人々が多発し、人々は、食糧確保のため外に出る意外、家の中で息を殺した生活をする。

至るところに死体が転がり、人々が身を守るためには、先に暴漢を殺さなきゃ生き残れない。

警察の機能なんて、ほとんど停止。

逃げ惑う人々や、大移動を始める人々、食料品確保の人々で、外は大渋滞、至るところに罵声、殺戮の大混乱があって、

それから、約2年が過ぎて、やっと・・世の中が一時的に平和を取りもどす。


どこかに移動してしまった人、殺された人、小惑星の衝突で死ぬのが待てずに自殺しちゃった人で、人口はかなり減り、また、残された人々の狂気も過ぎたのか、小康状態になり・・一時的に平和がやってくる。


さて、物語は、ちょうど、その状態の中での話ではじまる。

生き残った人たちの話なのだ。

・・・・・・・・・・・・・・

ある者は、仲たがいしていた家族と寄りを戻し仲の良いファミリーとなり、また、ある者は、自分の仕事を、そのまま、ずっ~と続けていく人たちもいる。

対戦相手がいなくなっても、タイトルマッチがなくても、鍛え続けるキックボクサーとトレーナー、
猟銃片手に、店を続ける食料品店の店長(この人、店長じゃなくってキャプテンと呼ばれたいんだそうだ!)、
貸しビデオ屋の店長など。

また、見ず知らずの生き残った人々とファミリーを形成し、助け合って生きていく人々など。

>>>>>>>>>>>>

これって、フィクションの小説なんだけど・・なんだか、私は、ものすご~く、ありそうな話に思えてしまう。

もしも、同じような状況、あと3年で地球が滅びることになったら、おそらく、現実にも、同じようなことが起こる気がしてしかたないのだ・・殺戮、無差別殺人、熾烈な食料品確保、シェルターなどのデマ情報が飛び交い、自殺者も増えて・・。

もちろん、仕事や学校もなくなるし、正義の味方の警察官??だっていなくなるから、自分の身は自分で守るっきゃなくなるだろうし・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・


じゃあ、この小説の中の登場人物のように・・死なずに残った人の中で、しかも精神を病まず、いちおう、マトモに前向きに生活してる人たちって何だろう?


おそらく、自分の、本当に好きなことを続けてる人たちなんじゃないかな?

この中に登場する、天体オタクの男は、「死ぬ瞬間まで、ウキウキと小惑星を観察続けるさ!こんな機会は、僕にとって、またとないラッキーなんだよ。」と言ってるし、

真剣に草サッカーを楽しむ住人たち、オセロを楽しむ夫婦、

また、以前からの仕事をやめない人たち・・・おそらく、本当にその仕事が好きで、それが人生だと思ってるから、続けられるんだろう。

たとえ、たった3年でも、死ぬまで何かを続けられる人たちってのは、それこそが自分の人生だ!って思えるものだったからなんだろうなあ。


つまり、本当に好きなこと。

本当の自分でいられるってこと。


そうでない人間は、さっさとやめてしまってるだろうから~(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・

登場人物の一人に「うどん屋のオヤジ」が出てくるんだけど、

彼は、ホームレスで、すでに人生を諦めきってしまい、「いつ死んでもいい」と思ってたそうだ。

ところが、あと3年で地球は滅亡するってことになってから、がぜん、生き生きとしだした。

どこからか、小麦粉の入手してきて、うどん屋を始める(ホームレス以前はうどん屋で働いてたんだそうだ。)

小麦粉がなくなるまで、オレは作り続けるぞ!

みんなに美味しいうどんを食べてもらう!

今度、川で魚を採ってきて、テンプラもやるつもりなんだ!
・・だ、そうだ。


ううむ。。。

「現代のうつ病患者の多くは、むしろ、戦地にいったり、非常事態になると、病気が治ってしまい、誰よりも活躍できる人になる可能性がある」というのを聞いたことがあったけど・・・まさに、それに近いかな(笑)



じゃあ、逆に、絶望して自殺しちゃった人や、デマに惑わされて、どこかに逃げていく人、逆上して殺人を犯してしまう人や暴れだす人、または、死んだように引きこもって、ただ生きてるだけになっちゃう人たち・・って何だろう?

うーーん、きっと、多くの人たちがそうなるのかなあ?


おそらく、彼らは、以前から、本当に好きなものがみつけられなかった人たち。

本当に好きな事、本当に好きな相手がいなかった人たち。

生きがいが無い人たち・・・。

高校、大学、就職、企業、家族、貯蓄、マイホーム・・・といった社会通念や既成概念を、生きがいと思い込み、摩り替えてきた人たちだろうか?

そういった人たちは、心の拠り所を失い、恐怖のあまり、暴力に走るか自滅するか、さらにデマに惑わされるんじゃないだろうか?

・・・・・・・・・・・・・・

なんだか、これって、ちーーともフィクションって思えないんだよね。

私たちは、おそらく、あと3年の命しかない!って自覚したとき、本当の自分の人生を生きられるんじゃないだろうか?

または、自殺しちゃうか?、そこで自然淘汰されるのかもしれない。



「私は、ほんとはフォトグラファーになりたかったんだけどね、そんな将来性の無い仕事やめろって親に言われてさ、で、一部上場会社に就職しちゃったんだ!」
と言ってた私の友人も、きっと、さっさと仕事やめて、カメラを持ち出すかもなあ。


もしも、あなただったら、どうする?

残された時間に何をする?
誰と過ごしたい?


そんな状況に追い込まれないと、きっと、見えてこないことが多いのかもしれないね。
この現代、この世の中ではね・・・。

もしも、変わらない人がいるとすれば、それは、きっと日頃から、本当の自分で生きてきたんだろうなあ。

それって・・実にかっこいいよ~!


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下記のは、NASA のジェット推進研究所の「Inner Solar System Orbit Diagrams (内太陽系軌道図)」にある

「2013年1月1日の彗星と小惑星の軌道図」



・黄色のドット(点)が小惑星

・矢印が彗星


cosmos.jpg

つまり、これだけ無数にあるってことで・・・いつ、そんな話が現実になるとも限らない・・と、私は思ってるんだけどね(笑)

もし、興味あれば、この小説読んでみて!

かなり重たい内容でさえ、とっても軽やかにユーモラスに表現する・・この作家の、そんなセンスが、私的には好きなとこ・・なんだよね~。

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