ダ・ヴィンチ・コードを読む日本人と欧米人の違い

ダ・ヴィンチ・コード」という小説があったけど、あれは、ほーんと面白かったねえ~。

私が、まだちょうどアメリカに移住した頃で、さっそく、近所の本屋で買ってきて読みふけったのを思い出す。

200px-DaVinciCode.jpg


単純な推理小説や冒険小説とも違っていて、内容は実に濃い~ものだった。

フィボナッチ数列1:1.618の黄金比、それぞれの絵画について、また、シオン修道会、薔薇十字団などなど、一度読み終わったあとにも・・今度はそれぞれを調べたりしてたんで、数ヶ月は楽しめた。

そうそう・・「ミッテラン大統領の明確な指示により、このピラミッドにはぴったり六百六十六枚のガラス板が使われている-666は悪魔の数字」なーんて、ルーブル博物館のルーブル・ピラミッドについての記述もあったなあ。

ほんとかよ!!と、ミッテラン大統領についても調べたりしたもんだ(笑)

とにかく、ストーリー展開や登場人物の面白さだけじゃなくって、結構、楽しみながら勉強になっちゃう小説だったと思う。

なかでも一番、私が目からウロコ状態でびっくり!だったのは、やっぱ「キリスト教について」・・だと思う。

私としては・・ダ・ヴィンチ・コードのおかげで、異端とされた多くの中世のキリスト教のことも知ることができたし、バチカンのカトリックについてもわかったし・・とっても面白かったんだけど・・、

アメリカ国内では、すごい事になってた。。。

ダ・ヴィンチ・コードをめぐって賛否両論の嵐~、しょっちゅうTV討論会でも取り上げてやってたし、映画化されるときも、教会や宗教指導者がボイコットしたり、とにかく大騒ぎだっとのを思い出す。


それだけ、欧米ってのは、つくづくキリスト教に染まってるんだ~!ってのを、あの時から、私は、目の当たりにすることになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

前置きが長くなっちゃたけど、なーんで、今さらこんな話をしたかと言うと、

少し前に、朝オフィスに行ったとき、同僚のメキシカンの女性と日系人の男性で討論してたからなのだ。

もちろん、キリスト教について。

メキシカンはもちろん、カトリック信者だ!

「だから、僕が言いたいのは、しょせんカトリックだろうが、プロテスタントであろうが、イギリス国教会やロシア国教会だろうが・・ほとんどすべてのメジャーな宗教ってのは、ポリティックでありビジネスだってことだよ。!だから、僕は宗教なんて信じる気はないね!」

「もちろん、過去の歴史上をみても、そういった側面は否めないのはわかってるわよ。だけど、やはり人間には、宗教も必要だと思うわよ。」


あらら~、「宗教の話はしない事」って常識を破って・・この二人は!

しかし、内容を聞いてると、二人ともなかなか冷静だし、論理的で判断力もあるのがわかる。

こういう人同士なら、むしろ、宗教についても話し合うってのも、いい事かもな~。


なーんて考えてると、いきなり、私に話しが振られた。。。

「ねえ、Lisaは、カトリックなの?それとも日本人だから、仏教徒?」

「うーん、そうだなあ? 私の日本の家では、お墓は仏教のお寺にあるけど、結婚式はカトリック教会でやったし、神道の神社にお参りしたりもするよ。だから、1つの宗教に属してるとは、言えないと思う。」

「あー、なるほどねえ。うん、日本人の宗教はセレモニーで、冠婚葬祭のときだけってのは聞いたことがあったな。」


ほおお、なかなか、日本人に対する知識ももってるんだなあ。

私は、今度は、日系人の男性に話しかけた。

「そういえばさあ、ダ・ヴィンチ・コードって読んだことある? なんだか、急に思い出しちゃった。」

「あるよ! あれは、面白かったよ。まさに、バチカンの核心に迫ったって感じでさ。
ところが、僕の奥さんは、カトリック教徒だから、ダ・ヴィンチ・コードについては、頭から否定するんだよなあ。理解しようともしないし、いくら話しても理解できないんだよ。」


なーーるほど。
仲の良い夫婦間であっても、宗教とは、そういったものなのだ!

mexican-religion.jpg


おそらく、私も含めて、ダ・ヴィンチ・コードは面白い!色々勉強になるもんだ~
なーんて、のんきに楽しめたのは、1つの宗教を持たない日本人だからだろう!と、つくづく思った。

欧米人の多くは、何代にも渡って、カトリックやらプロテスタントやらの宗派は別としても、がんじがらめのキリスト教の中で育ってきている。

これが正当!とされたキリスト教以外は、異端とされて火あぶりにされた歴史だってあるし、キリスト教徒じゃない人は、ご近所でも白い目で見られたり・・いまだにそういった風潮だってある。

今は、もちろん文明社会じゃあ、宗教の自由なーんて言ってるけどね・・そりゃ、タテマエであって・・・本音と建前は違うのだよ

私の日本人の友達は、プロテスタントのアメリカ人と結婚するとき、「クリスチャンじゃないから」って理由で親に反対されたこともあった。。。


別に、キリスト教や他の宗教が悪いってわけでは無い。

ただ、問題なのは、宗教によって「洗脳されてしまうこと」だと思う!

敬虔なクリスチャンというのは、別な言い方をすれば、妄信的なクリスチャンとも言えるかもね。

妄信した人間は、それを信じる者と信じない者の間に、勝手に、差別を作り出すことをはじめる。

私は、それが大キライ!

また、最上段に構えて、勝手にドグマ(教義)を与えて、人を考えない無能な者にしておいて、操ろうとする魂胆もヘドが出るほど、キライだ!

だから、宗教と政治は一緒!なんてことになっちゃうのだ。

しかし、ずーーと長い歴史の中で、欧米諸国の人々は、こういった宗教に縛られてきた人たちの集まりだった・・ってこと、つくづく思い知らされた気がする。

子孫代々から続く、精神的呪縛から解き放つってのは、ほーんと大変なことだと思う。

だからこそ、ダ・ヴィンチ・コードたった1冊が、あれほど、大騒ぎになったんだと思うのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そこに行くと、日本人の精神は、はるかに自由だと思う。

もちろん、一部には、怪しげな宗教に妄信しちゃってる人だっているだろうけど・・それでも、多くの日本人は、宗教は冠婚葬祭程度にしか考えてなさそうだし・・。

それって、まったく洗脳されてないってことだもんね

私は、最初、1つのちゃんとした宗教を持たない日本人ってヘンなのかな??と、昔は思ってたことがあった。

宗教は?って聞かれる質問に、いつも、私自身、一瞬とまどったし、
事実、欧米からは、「日本人は宗教心を持たない民族である」と非難される風潮もあるしね。。。

だからこそ、彼らから見れば、日本人は宗教が無いから、倫理観や道徳概念が無いんだ・・ってことになるようだが・・・・彼らのように、植えつけられたものを持つよりは、まったく無い方が、よーーぽどいい!と、今は、堂々と思える。(笑)

また、倫理観やら道徳ってのは、宗教を持つ持たないの問題とは別だろうし~

少なくとも、1つの宗教に縛られないってことは、自分の頭で考える思考の自由と選択の自由があるってことだからね~。

万歳!日本人だね!


子供の頃から、「豚は不浄のもの」と教えられていたイスラムの友人は、いまだに、どうしても、豚肉を見るだけでも拒否反応があるという。

宗教って、そういった怖さがある。

子供の頃から、ブタさん差別、豚肉差別が刷り込まれてしまうと、その呪縛はなかなか溶けないのだ。

なぜ、ブタさんがいけないのだ?という、疑問すら封じ込められてしまうのだろう。

そこから真実を自分でみつけて、自分で飛び出すには、とっても大きな勇気がいることだろう。



ところで・・何で、日本人は、そこまで、どっぷり1つの宗教に支配されなかったんだろう??

おそらく、古代から続く日本の土地柄じゃないかなあ?

日本には、八百万の神」(やおよろずの かみ)がいるといわれてるように、田舎道を歩けば、お地蔵さん、道祖神、仏教といっても、毘沙門天やら阿弥陀如来やら薬師如来に、水の神、山の神、竈の神様に、便所の神様までいるわけだし~(笑)

それだけ、自然と密着してるからなんだと思う。

おそらく、日本人にとっては、当たり前すぎて気づいてないのかもしれないけど・・、

自然と共に生きて、あらゆる自然の恵みに感謝する気持ちってのが、心の奥底に根付いているんじゃないかな?
だからこそ、たった1つの宗教に染まらない、染まる必要もないんじゃないかな。

それだけ、精神は自然で自由ともいえるんじゃないだろうか?


「お葬式は仏教で、結婚式はキリスト教会、初詣は神社・・」

「なんて、節操がない!
雰囲気さえ良ければ、それでいいんか!」


なーんてことを思う前に、なんで、1つに決めなきゃならんのだ?

と、今さらながら、思う私。(笑)

フレシキブルに考えられる日本人の方が、よっぽど精神性は高いんじゃないだろうか?


・・・・・・・・・・・・・・


ダ・ヴィンチ・コードを、とっても楽しめたということは、きっと、宗教的先入観を持たず、まっさらな気持ちで読めたからなんだろうなあ・・と、つくづく、自分が日本人であったことに、あらためて感謝!

ダ・ヴィンチ・コードで、戦ってたアメリカ人は、

「ブタは不浄のものっ教わってるから、ダメなもんは、ダメ!」という、保守派と、

「いや、なぜいけないのだ?今こそ、その理由を考えるべきじゃないのか!」という革新派

の戦いかもね?

(あ、イスラム教じゃなかったけどね・・。まあ、そういったもんでしょ!)


いずれにしても、アメリカ人たちにとっても、こういった問題提起が出来たってことでも、ダ・ヴィンチ・コードは、大きな意識改革にも貢献したような気がするなあ。

一昔前だったら、絶対、発売できなかっただろうからね。。。

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No title

GINGETSU様

こんにちは。
「ダ・ヴィンチコード」、そんなに良かったんですね!
映画もヒットしたわけですね。私は見逃しましたが・・・。

キリスト教はよくわからないのですが、これだけ全世界に
信者がいるのだからとても納得いくものなんだろうなと勝手に
思っています。

僅かな知識で言わせてもらえば、キリスト教は「人はどう生きるべきか」を問題とし(間違ってたらすみません)、仏教は「人間の力は微々たるもの。だから今を受け入れましょう」的なメッセージを感じます。

ある意味キリスト教は人が重く、仏教や神道は自然というか大いなるものが重いのかな〜。

大いなるものを意識しつつ、人としてどう生きるべきかを常に考えて
行きたいです(^^)



Re: No title

fumiさん

「ダ・ヴィンチコード」は、本は良かったけど、映画は・・あんまり面白くなかったですよ~(笑)

本を読んでない人は、「なんだかなあ?よく、わかんない映画だった!」って言ってたし、読んでた人は、「あれ~、これじゃあ、ダメでしょう!」って感想だったから・・・。


ところで、これ、とってもいいポイントを突いてるって気がします↓

> 僅かな知識で言わせてもらえば、キリスト教は「人はどう生きるべきか」を問題とし(間違ってたらすみません)、仏教は「人間の力は微々たるもの。だから今を受け入れましょう」的なメッセージを感じます。

とくに、原始的な両方の宗教を見れば見るほど、こんなカンジ。
両方の「いいとこ取り」をして・・私も生きていくのが一番かな!と思ってます。
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