18歳のネコ逝く

先週、18歳のネコが死んだ。

18年間生きたネコって事は、人間にすれば、90歳以上のことは確かで、そりゃもう、大往生のはず。

しかし、ずっと一緒にいたヤツがいなくなるのは、やっぱり悲しいもんだ。。。


うちのネコは、年をとるにつれ、だんだん、気難しく怒りっぽく、さらに好き嫌いが激しいクレーマーになった。
まあ、よくある、困ったお年寄りタイプの典型だったかもしれない。


それが、病気が悪化するにつれ、どんどん食は細くなり、やせ衰えて、おとなしくなってしまい・・・最後の日には、大嫌いな病院に連れて行くときでさえ、何も言わず、されるがままになっていた。


最後の日、病院で言われたことは・・、

「そんなに、食べられなくなってしまっては、残念ながら、もう、助からないと思います。
安楽死させましょうか? もし、本日このまま、こちらに置いていって頂ければ、処置しておきますが。」


安楽死!

それって、本当に、安楽なもの?

「いえ、やっぱり家に連れて帰ります。」

「そうですか・・その方が、ネコちゃんにとっても、いいかもしれませんね。
はい、今日のお支払いはありませんので、受付カウンターへ行ってください。」


先生は・・18才も生きれば、まあ、しょうがないんじゃないの~って顔をしていた。

たしかに、その通りだろうが・・飼い主としては、なんとも、やりきれない死の宣告だ。

・・・・・・・・・・・・・・

午後家に戻ると、もう、ほとんど動かず、寝たっきり。
呼吸も弱く、手足がいつもより、冷たいのがわかる。

それでも、チラと顔をあげて、たまに私を見るし、ほんの少し離れただけでも、よろよろしながらも、私に寄り添おうとしてくる。

ああ、これじゃあ、もう、片時も離れられないじゃないか!

人間ならば、ベッドに寝かせて、じっと手を握り締めて見つめて・・・というところだろうが。


結局、それから、ずっと抱っこしたまま、パソコンに向かって仕事して、TV見て、トイレも行って・・ということになった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜7時過ぎだったろうか、突然、ぶるぶる激しく震えだした。

「おい!大丈夫か!しっかりせんかい。。。」

死ぬ前には、痙攣するという話を聞いたことがある。
ひょっとして、これは、最期か!

数分で痙攣は収まった。・・・・が、もう時間の問題なのは、わかる。
呼吸が、ひどく弱い。目には何も映ってない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホセから、電話が入る。

「にゃんこせんせー、大丈夫か!」
(彼は、勝手にウチのネコに、にゃんこせんせーって名前をつけて呼んでる。)

「だめ!きょう、病院では、安楽死を勧められたよ!もう、呼吸が弱ってるし時間の問題だと思う。」

「そうか! 今、そっちに向かってる。あと10分くらいで行けると思う。」


ホセが到着する数分前、たぶん、電話で話している間に、呼吸は止まったようだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホセ到着後

「あまり、泣いたり悲しみ過ぎると、死んだものは、あの世へは旅立てなくなってしまうんだぞ。ありがとう!と言って、見送ってやるのが一番なんだからな!」

あ、しまった!ありがとうを言い忘れた!! いっぱい愛してるよ!とは・・言ったんだけどなあ。」

「あ~あ、アンタは、いっつも大事なものを忘れるんだよなあ。」

「今からでも、言はなきゃ! メグ・ライアンはまだ、ここにいる?」

(ウチのネコの、正式名称、メグ・ライアン)

「いや、僕がここに到着したときには、にゃんこセンセーは、体から、完全に抜けてて、もぬけのカラだったよ。今、この家の中にもいないよ!」

ホセには、霊体が見える。

「えーーー、それって数分の間だよ。だって、死んだものは、しばらく留まって、自分のお葬式を見てたりするって言うじゃん。」

「たぶん、痙攣がはじまったときに、抜けたんじゃないかな?痙攣するってのは、肉体から魂が抜けるときに、起こるのかもなあ。」

「そうだとしても、抜けたメグ・ライアンの霊体は、いったいどこに行ったのよ?」

「知らないよ~。とにかくここには、いない!しばらく、そこに留まる人と、すぐに、どっかに行っちゃう人と、そりゃ、みんな人それぞれだよ。(ネコも、それぞれ。)

ウチの父ちゃんなんか、やっぱ、死ぬ前に痙攣を起こしたけど、そのときは、半分、抜けてたもん。

完全に抜けたら、そのまま、すぐにどっかに消えちゃって、自分のお葬式のときだって、戻ってこなかったんだぞ!3日たってから、一時、戻ってきたけどね。だから、人による。ネコによるんだ。」

「3日後に戻ってきたお父さんに、どこに行ってたのか聞いた?」

「うん、聞いたよ。ずっと歩けなくなってたから、死んで、自由に外を歩き回れるのが楽しかったんだって~。それに、若い頃に住んでた日本も、もう一度、見に行ってたんだって。」

「な、なんてお気楽な~。家族は、悲しんで泣いてるつーに。」

「いや、そんなもんさ!むしろ、それでいいんだよ。
長患いをしていた人は、自分の死がわかってるし、すでに準備が出来てるんだよ。

だけど、突然の事故や殺人で亡くなった人たちは、自分の死を受け入れられない事が多い。それで、ずっと、その場に残ってしまったり、家族のそばに来て、「僕は、ここにいるよ!気づいてよ!」と、叫び続けてることが多いんだよ。
当然、ほとんどの人は、誰も気づいてくれないのにね~。その方が、ずっと、つらく哀れなもんだよ。

でも、にゃんこセンセーは、自分の死期を、すでに、ちゃんとわかってたんだし、ずっと幸せだったと思うよ。」

「そうか~。じゃ、今は、メグ・ライアンは、体がラクになって、あっちこっち遊び歩いてるんだね。ホセの父ちゃんと時と同じように。」

「たぶんね。3日後あたりに、あの世に行く前くらいには、ちょっと立ち寄ってくれるかもな。そのとき、ありがとう!って言えばいいさ。」

「そうだね~♪」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところが、3日たっても、いっこうに、ウチのネコの霊は、現れない。

ホセは、毎日、ちょこちょことウチに顔を出してくれるので、そのたびに、確認しているのだが・・。

「ねえ、まだ、アイツの霊は来てない? どうも、気配が全く感じないんだよね~。」

「いない。来たカンジも無いね。」

「もう3日は過ぎてるのになあ。ひょっとして、このまま来ないつもりかなあ?」

「うーーーん、それもありえるかもなあ。霊になると、どこでもいけるからなあ。どっか行きたかったところを遊び歩いて、そのまま満足して、あの世にいっちゃったのかもなあ。・・とすると、もう戻ってこないな。」

ええっ!そ、そんなあ~。それって、かなりドライなヤツだよな。」

「ウチで昔飼ってた犬も、大往生でさ、ゴハンいっぱい食べて、いつのもように遊んで、朝起きてこないと思ったら、ぽっくり死んでたんだ。そういえば、そいつも、一度も戻ってこなかったな。
現世を十分生きて、満足して死を迎えられたヤツは、さっさと、あの世に行っちゃうんだと思うよ。

それだけ、幸せだったってことだよ。にゃんこセンセーは、長く病気だったけど、それでも幸せだったんだよ。」


なるほど・・ドライなほど、さっさと逝けるヤツほど、幸せなんだなあ。

たぶん、私には、死の直前にバイバイを済ませたつもりなんだろう。
だから、またも、私の前に現れる必要は、無いってことなんだ・・・と、気がついた。

幸せに生きて死んで、肉体を抜けて、好きなところを遊び歩いて、
「じゃね~、バイバーイ!」と、さっさと、あの世へ行っちゃうヤツを見てると、

いつまでも、うじうじと悲しんでる私が、アホらしく思えてくる。

人生を無駄にするな! 悔しかったら、私のように、人生を満足して生きてみなよ!・・・と、小憎らしい顔で、ウチのネコに言われたような・・気がした。



生後3ヶ月頃のネコ写真↓

tissue.jpgbox.jpg






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大往生ですね。

GINGETSU様

18才はすごいですね!
ニャンコセンセーはGINGETSUさんに可愛がってもらえて
とっても幸せな猫ちゃんだったのでしょうね。
しっかり満足して思い残すことなく逝ったのだと思います。

うちも、少し前に死んだ実家の寅ちゃんはとてもやんちゃで
好奇心旺盛で皆から愛されました。寅ちゃんが死んだ時にすぐ思ったのは、きっと病気から開放されて相変わらず興味深々な顔をして今頃天国を走り回っているんだろうなということでした。

楽しく生きた猫ちゃんはきっと、死んだ後も楽しくやってるんだと思います。
それはもしかしたら人もそうなのかもしれないなと思いました。

人は楽しくというよりも、自分らしく生きたかそうじゃなかったかが
死後の状態決めるような気がします。

やっぱり猫ちゃんにからは教えてもらうことが多いですね。

Re:大往生ですね

Fumiさん

暖かい言葉をありがとうございます!

長生きのネコでしたが、全盛期は、10キロのデブで、ダイエットさせてたくらいなのでに、最後は、1キロくらいに痩せてしまって・・見てるのがつらかったですよ~。

でも、そういった事を後悔したり、悲しんだりするのは、常に、残された側の宿命みたいなものかもしれませんね。

死を直前にして、満足して旅立っていける、人間もペットも、同じように、幸せいっぱいなんだなあって、つくづく思いました。

今頃、寅ちゃんも、にゃんこセンセーも、楽しく走り回ってることでしょう。
(にゃんこセンセーじゃなくって、本名、Meg Ryanなんだってば~!!)

ほんとうに、ネコから教わることって、多いですね。

そういえば、こんな本がありました↓

http://www.amazon.co.jp/大事なことはみーんな猫に教わった-そしてもっと-スージー-ベッカー/dp/4870318725

さて、私も、もう少したったら、また、新しいネコを飼おうかな。

ネコ

GINGETSU様

いつもコメントにまでコメントしてくれてありがとうございます(^^)

ニャンコセンセーではなくMeg Ryanでしたね(笑)カッコイイ!

10キロもあったのですか!たっぷり食べて満足なネコ生だってでしょうね(^^)
うちのにゃぼお君も7キロにまでなり驚いているのですが、まだまだ
ニャンコセンセー、いや、Meg Lyanにはかないません(笑)

紹介していただいた本のタイトル、まさにそうそう!って感じで
読んでみたいです。

今度はどんなネコちゃんと縁があるのでしょう。
うちの新入りミコちゃんはとにかく飢餓状態が抜けておらず
まだどんな性格かはわからないけれど、先住ネコのにゃぼお君は
男のくせに母性満開で何から何まで世話しています(笑)

あのクールでドライなにゃぼお君が・・・と息子たちと驚いています。
意外性もまたネコの面白いところですね。

Re:ネコ

Fumiさん

お宅には、にゃぼお君とミコちゃんがいるんですね。

へえ・・にゃぼお君、男の子なのに、母性愛たっぷりに面倒を見てあげるのか~。

たしかに、ネコって性格が実にそれぞれだよね~。


以前、日本に住んでた頃だけど、家のそばで、ぶさいくな子猫を拾ったことがあった。
他にもネコを飼ってたんだけど、その子は、いつもマイペースで、誰にもなつかず、ゴハンだけもらってればいいや~って、態度だった。

ところが、1~2年たつうちに、めちゃめちゃ、甘ったれで、やきもち焼きの子になってしまった・・・。しかも、超美人ネコに変身!

「私だけ見ててくれなきゃイヤ!私が一番なんだからね!!他の子かわいがっちゃダメ!」・・・って(笑)

まるで、人間にしたら、ルックスはいいけど、超自己中のイヤ~な女の典型。(笑)
しかし、学習能力は高く、どのネコよりも、賢いヤツだったけどね。。。

ミコちゃんも、そのうち、はっきり性格が出てくることでしょう。
いったい、どんな子になるか楽しみだね~♪
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gingetsu2010

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皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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