会話は言葉だけじゃない!

私は、たまに・・日本人駐在員のための、ビシネス英語のレッスンをしている。

そのときの話なんだけど、あるオジサンが、こんな質問をしてきた。

accomplishachieveって単語あるけど、両方とも、達成するって意味ですよね?
なんで、2つも単語があるのかなあ?どっち使ってもいいんですか?」


ふむふむ。なかなかいい質問だの~!

「ま、どっちも、達成するって意味なんで、どっち使ってもいいときもあれば、一方しか使えないときもあるよ。」

「え? そんなのもあるんですか! 使ったら、文法上間違いってことですか?」

「別に文法上の間違いになるってわけじゃないし、英語として意味が通じないってわけでもないよ。
ただ、ニュアンスが違う!違和感を感じるってことになると思うよ。」

「ええ?じゃ、例をあげてください!」


ふむふむ。やる気満々。なかなか優秀ないい生徒だ!

「じゃあ・・・何かやることを命令されてた場合で、それが完了したとき、任務完了って意味で言うときは、
Mission accomplished! ちょっと軍隊用語みたいだけどね。もし、ここで、Mission achieved!って言ったら、笑われるだろうね・・・。」

あと、よく学校でやる期末テストみたいなのは、achievement testだよ。授業に出席して一生懸命勉強してきた成果を見るテストだからね。

つまり、日本語で言ってしまうと、同じく、達成するって意味になるけど、accomplishは、それが出来たか出来なかったか・・という事実だけに重点を置いてる言葉で、

achieveには、一生懸命がんばってやり遂げたってニュアンスが含まれてるんだと思うよ。

たとえば、軍隊で上官に向かって、任務完了!って言うときに、Mission achieved!って言ったら、この任務、超大変だったんだもんね~、僕、がんばってやり遂げたんだぜい!・・・ってニュアンスを含むことになって、
上官にぶん殴られるか、または、呆れて笑ってくれるか・・だろうけどね。

違いが、なんとなくわかった?」


「はい・・・。だけど、ふーむ、難しいなあ。」

「じゃ、もう一つの例で、You are an accomplished chef.これも、とっても旨い料理を出す、優れたシェフだねって褒め言葉だけど・・・スキルを身に着けてる優れたシェフって意味になるんだよ。」

「ええ?それは、おかしくないですか~!

だって、スキルを身につけるには、一生懸命努力しなきゃならないから、その理論で言ったら、achievement chefにならなきゃおかしい!」



うううむ・・・。マジメな生徒さんなんだけど~。

「えーとですねえ、たしかに、その人は努力して一生懸命やったかもしれないけど・・・英語での表現では、とにかく、こうゆうの!

たぶん、プロとしてスキルを身に着けるのは、当然のこと・・という考え方がベースにあるんじゃないかなあ?

例えば、プロのダンサーが、アクロバット的な技を見せるときでも、どんなに苦しくても笑顔を絶やさないようなもんで、

すっごい努力してるんだぜ!ってのを見せないのがプロだし、それが、彼らの美的センスなんじゃないかなあ。

だから、努力を暗示するようなachieveって言葉は、あえて使わないんじゃないかなあ~・・・と、これは、私の感じ方なんだけどね。」

「うーーむ。」

「そもそも、どの国の言葉でも、完全に、すべて日本語の言葉には、置き換えられないんだよ~。

日本語では言い表せないニュアンスを含んでることも多いわけだし・・・そこを理解することによって、逆に、その国の人間性や感覚を理解するってふうに、考えてみれば?」


「じゃあ、日本語の訳が間違ってることもあるって事ですか?」


ああ、もう!!

「いや、間違ってるって事じゃなくて、言い表せないものも含んでるって事。

たとえば、我慢するって単語は、いくつかあるけど、日本人がよく使う、有名なのは、patientだよね?

あれだって、英語の感覚では、じっと、辛いのをただ我慢するってニュアンスじゃないと思う。

理性的に物事を見られる人で、怒りを簡単に面に出さない知的な人ってニュアンスもあるんだと思う。
だから、英語では、褒め言葉として使われることが多いんだよ。」

「そんな事までは、辞書には載ってない。。。」

「だって、辞書にそんな事まで載せてたら、すっごい量になっちゃうでしょ?

だから、実践の中で覚えていくか、最初のうちは、実際に使ってる文の前後から判断して感覚で覚えるしかないよ。」


「ふーーむ、そういえば・・私、アメリカ人に、母親の作るカレイの煮付けが旨いんで、それを説明しようとしたことがあったんですわ。」



おいおい、今度は、カレイの話かい!

「そんで、カレイって単語が、わからなかったんで、辞書で調べて、righteye flounderって言ったんだけど、全然通じてなかったみたいなんですわ!」

うっ!そんな言葉は、私も知らん!
いったい、どんな辞書を使ったんだ?


「え~とですねえ~、カレイもヒラメも、全部一緒!
平べったい魚は、英語では、フラットフィッシュ
この方が、一般的に通じるはずですよ。」

「え、ヒラメもカレイも一緒?区別しないんですか!」

「はい!しません!特に、アメリカは、日本ほど魚の種類を表す単語自体、存在しません。
ブリやカンパチの区別もないし、出生魚って言葉も存在しません!

その代わり、肉の種類は、いっぱいあって、肉の部位によっても単語がいっぱいありますよ。

また、羊をいっぱい食べる中近東では、雄や雌、その年齢によっても、羊を表す単語がいっぱいあるって話ですよ。

だから、国によって、その国の文化によって、言葉が生まれてくるわけだし~、日本語とすべてがイコールにはならないの~。

だから~、すべて、日本語の感覚を中心に考えちゃダメ~。」


「ふうう。やっぱり、英語は難しい。」


いかん!

生徒さんに、そんなふうに思わせてしまう私、やっぱ、先生失格かも・・。(反省)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とっても、マジメな生徒さんで、理論的にすべてを解明しようとする人に限って・・・こういった壁にぶち当たってしまうようだ。

言葉なんて、すべてが、1つの法則に従って作られてるわけじゃないし、まして、英語なんて、各国の寄せ集めで出来たような言葉。

ネイティブのアメリカ人に聞いたところで、

「ありゃ、そうだね?
なんで、こうゆう場合は、これを使うくせに、この場合は、使えないのかなあ。。。でも、僕たち、昔から、こうやって使ってきたから、なんでだか、わっかんない!」

って、言われることが多いのだ。

とにかく、なーんとなく・・の感覚で覚えるしかないものも多い。

そもそも、
人が会話するとき、言葉から判断するのは、ほんの15パーセント未満・・・ってのを聞いたことがある。

あとは、相手の表情、声のトーン、目の動きなど、そういったもので、会話している事の方が、ずーーと多いのだそうだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、こんな例があったなあ。

Niagara-Falls-Canada-top-attractions-and-activities5.jpg


ずーーと前、私が、ニューヨーク州に住んでた頃。

日本から友達が来て、私のBFと共に、3人でナイアガラの滝を見に行ったことがあった。

日本から来た友達は、ハローとサンキューしか英語を話せない。

私のアメリカ人のBFは、こんにちはとありがとうしか日本語が話せない。

うん!まさしく、会話のレベルは一緒!

そして、もう一つ、彼らには、共通点があった。

二人とも、超ドケチ!!・・・ってことだ。

この3人で、ナイアガラの滝を見に行って、ちょうどお昼になったので、ナイアガラフォールを一望できる、こじゃれたレストランに入ることにした。

テーブルに案内されて、メニューを渡され、じっと見る3人。

私のBF:「げげ!サンドイッチが、こんな値段する!」

私の友人:「ほんとだ!サンドイッチ、高すぎじゃない!これ、近所のデニーズならば、6ドル程度だよ!」

私のBF:「ほんとだ!デニーズの倍はしてるぞ!信じられん!」

私:「でもさあ、ここは、一応、観光地なんだし、これだけ、見晴らしのいいところなんだからさ、仕方ないんじゃない?」

私の友達:「いや、でも、6ドルで食べられるものが倍以上すれば、食べる気力が失せるよ!」

私のBF:「もっともだ!彼女の言うとおりだよ!こんなとこ出て、帰ってから、ウチの近所のファーストフードにしないか!」

私の友達:「うん、それがいい!そうしよう!」


そして、この二人は、ほとんど同時に、すくっと立ち上がった!


私:「え~、でも~、もう、テーブルに付いちゃったことだし~、みんなおなかペコペコでしょ?」・・・と言う、私の言葉、

     二人とも聞いちゃいない!

さっさと立ち上がって、怪訝そうなウエイトレスを無視して、歩き出してる。

     ひええ~。

あの、ちょっと急用を思い出して・・と、しどろもどろでウェイトレスに言い訳する私。

     なんてこった!

結局、3時間以上かけて家の近所に戻り、ファーストフードで食事するハメになった。。。

     ドケチ、恐るべし!

・・・・・・・・・・・・・・

しかし、あとで考えてみて・・・このとき、私の友人は、ずっと日本語で話してたはずだし、私のBFは、ずっと英語で話してたはずだ。

なのに、見事に二人は、アイコンタクトをしながら、しっかり会話をしてたし、全部通じてたのだ。

それぞれに、尋ねてみると、やっぱり、お互いに相手のいう事が全部わかってたそうだ。

ちなみに、私自身は、そのとき、英語で話してたのか日本語で話してたのかも、覚えてない。

日本人の友達に聞くと、「日本語で話してたと思うよ!」と言われ、アメリカ人のBFに聞くと、「英語で話してたんだろ?」と言われ・・・。

ま、通じてるんだから、どっちでもいいんだけどね~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーむ、会話ってのは、必ずしも、言葉だけじゃないのかもしれない、つくづく、そう思った一例だ。

まして、二人の思いが一致したときは、恐ろしいほど、通じ合えるのかもしれない。。。

波長ってやつか?


後日談として、私は、このときのBFとは、さっさと別れました。
このときの友人とは、いまだ、仲のいいメール友達でいます。

彼女は、この後結婚したそうです。ダンナ様の結婚前の借金を、たった1年で返済し、怖い奥さんらしいけど、うちら夫婦仲円満と、ダンナ様はのろけてました。。。

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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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