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講談を聴いてる

私が一人暮らしで近所に友達もいないと知ると、「寂しくないの? 毎日退屈でしょ!何やって時間つぶしてるの?」と矢継ぎ早に聞かれたりする。

「 別にぜんぜん寂しくないし、むしろ一人でも楽しんでるよ。」といっても・・ムリして強がり言ってるとしか思われてない様子。


なんでみんなこんなふうに思うのかなあ?
逆に、なんで私は一人でも楽しいのかなあ?


それはたぶん、私にはいつも何か夢中になるものがあって、現在の「マイブーム」というものが常にあるから、かもしれない。

ある音楽だったり、映画だったり、コミック、小説だったりと、なにかしかがその都度あって、さらに年々ハマるものが増えていってる気がする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先月頃からまたもハマってるのは、「講談」だ。


最初に講談に目覚めたのは2年前頃だったかな? 

あるきっかけからすっかり講談ファンになってしまったのだ。

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私は、もともと講談どころか落語も歌舞伎も・・こういった日本古来の芸能には、まったくといっていいほど興味がなかった。

講談なんて、いったい何語でしゃべってんのよ!ってカンジだったし・・落語は八っつぁん、熊さん、ご隠居さんという定番の登場人物で、こいつらアホ? どこが面白いんかい?ってカンジだったし・・歌舞伎はTVで見ただけだけど、なんだかな~ってカンジだった。
唯一、能舞台で舞う姿は、おお!!となったものが、いくつかあったものの・・・まあ、その程度だった。


なのに、なんでいきなり講談ファンになったかというと・・出会いは或る日突然やってくる(笑)



ある日のこと、BGMで「怪談シリーズの朗読」を流しながら寝ようとしていたときのこと。

いつもだったら、真剣に聞きいることもなく、すぐに寝落ちしちゃうのだけど、そのとき、たまたま流れてきた怪談話が凄かった


語り口があまりにも見事、あまりにも面白くて引き込まれてしまって、目がギンギンに冴えてしまった。


思わず起き上がって、これ、誰が朗読してるんよ!

と、チェックしてみたら、それは、神田松之丞さんという講談師((講釈師)だった。

上にアップした写真の人。


そりゃ、うまいはずだよ~! プロの講談師さんなんだから!


そのときにまた、これはただの怪談話じゃなくって、れっきとした「講談の演目」だったということも知る。

へええ~。 講談ってこんなに面白かったんだ~!と、そこではじめて開眼したというわけ(笑)

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そんなわけで、今日は講談の話でもしようかと思う。

もしも、以前の私のように・・け!講談なんてどーでもいいやんと思う人は、読まずにスルーしてくださいませ(笑)


さて、講談というヤツは、かなり昔からあるんだよね~。

江戸時代の大道芸のひとつ、辻講釈(つじこうしゃく)からはじまって、宝永年間(1704~1711年(徳川綱吉さんの時代)には小屋で上演されるようになり、「講釈」と呼ばれてたそうだ。

昔は講談じゃなくて、講釈と呼ばれてたらしい。

いわゆる寄席芸能の1つだね。

img-034-01.jpg

今と比べりゃ、江戸時代頃の娯楽は少ないだろうから、庶民の数少ない楽しみだったのだろう。


そんな庶民のお気に入りの演目は・・

代表的演目の1つは、赤穂義士伝(俗にいう忠臣蔵)。 

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https://www.news24.jp/articles/2017/12/14/07380512.html

あの浅野内匠頭の松の廊下の刃傷から大石内蔵之助四十七士の吉良邸討入りから切腹に至るまでのお話。


そんなん、昔から大河ドラマとかでもやってたし~。 飽き飽きだわい!と思ってたのだが、

ところが、なかなかどうして・・。 四十七士の一人ひとりを主役にした物語があり、さらに、彼らを裏で支えた人たちの物語まである。

いったい全部でいくつあるんよ!と思うくらい、数限りない物語があるのだ。 


しかも、それぞれの生き様がカッコいい!(まあ、そうゆうふうに作られてるんだろうけどね)


そんなわけで、赤穗義士伝(忠臣蔵)は、江戸時代から、かなりの人気演目になっていたのだろう。


oukyoyurei.png
https://intojapanwaraku.com/culture/9932/


そして、夏といえば、怪談話・・・牡丹灯籠とか四谷怪談は有名だけど、他にもまだまだいっぱいあるらしい。


講釈師を詠んだ川柳に、「夏は義士、冬はお化けで飯を食い」というのがあるくらい、この2つが定番中の定番というわけだ。

それだけ、昔の人たちは義士伝と怪談話が大好きだったということだろう。


私がたまたま寝ながら耳にしたのは、こういった怪談話の中の1つだったのだ。

それからというもの、さっそく神田松之丞さんの講談を聞き始め、そのうち、同じ演目があれば、彼のお師匠さんの3代目神田松鯉(かんだしょうり)さんのを見つけて、それも聞いてみる。

ぜんぜん持ち味が違うけど、こりゃ、どっちも面白いわ~、じゃあ、もっと他の人のと比べてみよう!となって・・

そのうち話の中身が気になりだしてしまって、史実とどう違うのかを比べてみようとか・・そっちも調べ出す。

もう、どうにも止まらない(笑)

好きなお菓子にハマってしまうと、それを飽きるまで毎日食べ続けちゃう人がいるけど、まさに私もそれと同じだろうな。

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色々聞き始めた中で、最初に私のお気に入りになったのは、「徳利の別れ」という演目だった。

いかにも日本的な情感ある話なのだ。

これは四十七士の一人、赤垣源蔵さんのお話。

赤穂浪士四十七士の1人だった「赤垣源蔵」が、討ち入り前夜に兄に別れを言うために訪ねる。 しかし、なんと兄上は不在。

そこで源蔵は、兄の羽織が掛かっているのを見ながら、それと共に酒を酌み交わす。
外はしんしんとふる雪

ひっそりと兄の羽織と向かい合い、ただ静かに酒を飲む。

その情景がなんとも美しい。
zeeen.png


まるで雪の降る音が聞こえてくるかのようだった。

いや~、これはいい話だったなあ~と感動して満喫して、そこで終わればいいのだけど・・
んじゃ、史実も調べようと「赤垣源蔵」さんについて調べはじめる(←私の悪い癖だ。)

すると・・

赤垣源蔵には兄がいない。
源蔵さん、下戸でお酒飲まない! つーか、飲めない
そもそも名前が違う! 本当の名前は、赤埴(あかばね)源蔵
で、討ち入り前夜に雪なんて降ってない!


おい!!


「講釈師見て来たような嘘を言う」という川柳がある。

いちおう、史実に基づいているものの脚色は自由 : 感動させられたもん勝ちという世界らしい(笑)


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次に聞いたのは、「鼓が滝」という演目。

これは若き日の西行さんの話だ。

西行さんといえば、あの平清盛さんと一緒に「北面の武士」(宮中の護衛隊エリート部署)にいた人だ。

清盛さんよりもイケメンで家柄良し、今でいうところの、ハイスペックの男。

それが、思うところあって脱サラ、歌人となるべく放浪の旅に出てしまった人だ。

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ある日、鼓が滝という滝の名所を訪れ、西行はそこで歌を詠む。

『伝え聞く 鼓が滝に来てみれば 沢辺に咲きし タンポポの花』

我ながら満足の出来栄え。

さて、満足した西行さん、そこで今夜の宿を探さなきゃならないのだけど、これが山奥のため、なかなかみつからない。

と思ってたら、いきなり、一軒のあばら家をみつけて今夜の宿を問う。

住人は爺さんと婆さん、そして孫娘の3人住まいだった。


夕食が済んだ頃、お爺さんに「鼓が滝で詠んだという歌をぜひ聞かせてくだされ。」と言われて、

こんな田舎のジジイには歌の良さはわからないだろうと思いながらも、

『伝え聞く 鼓が滝に来てみれば 沢辺に咲きし タンポポの花』と披露する。

爺さんが言う。

「鼓は音を扱うものでございます。 さすれば「伝え聞く」より、『音に聞く鼓が滝に来てみれば、…』とされた方がよろしいかと。
この方が調べが高うございます。


くそ!こんなシロウトの田舎ジジイに!と思ったものの、たしかに・・おっしゃる通り! はるかに格調高い歌になる。
この方がいい!と認めざるを得ない。


すると今度は婆さんが、「鼓は打つものでございますれば、『来てみれば』より『音に聞く鼓が滝を打ちみれば…』のほうが、調べが高うございまする。」と直される。


最後は娘までしゃしゃり出てきて、「鼓は川を表すもの、さすれば『沢辺に』ではなく『川辺に』とされた方が、調べが高うございまする。」と直されてしまった。


「音に聞く鼓ヶ滝をうち見れば川辺に咲きしたんぽぽの花」

上の句も中の句も下の句も直されてしまって・・もう原型をとどめてない!

そこで西行さん、はっと気がつくと、自分は木の根元で寝ていて、どこにもあばら家もなければ住人たちもいない。

夢?


ああ、あれは・・和歌三神が降りてきて、慢心していた私に歌の道を教えてくれたに違いない。

和歌三神というのを調べたところ、
和歌の守護神で、住吉明神、人丸明神、玉津島明神の三神のことらしい。
住吉明神は和歌で託宣を行ったという神様、実際に記録や伝承が多く残ってるらしい。
人丸明神は柿本人麿呂のことで、歌聖と称されるほどの歌人。
玉津島明神は衣通姫尊(そとおりひめのみこと)のことで、いわずとしれた和歌の名手。


*江戸時代には「タンポポ」を「ツヅミグサ(鼓草)」と言ったことから、鼓を叩く音を形容した「タン」「ポポ」という擬音語を語源とする説が通説となっている


和歌ってこうゆうふうに言葉を選んでいくものなんだ~。

日本語は言葉で状態を表すよりも、心情を表すとき生きてくるのかもしれない。 それが言葉のセンスになっていくのか~、なーんてことを思った。

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今年になってから聞いたのは、「中村仲蔵」という演目

これは、江戸時代中期の頃の実在の歌舞伎役者、中村仲蔵さんの物語。

これも中身を紹介させて頂こう。・・私の好きな話だし~。


その前に、まず歌舞伎の世界について、ちょこっと説明しておく必要がある。

当時の歌舞伎の世界には序列があったそうだ。

一番下から、稲荷町(いなりまち)、中通り(ちゅうどおり)、相中(あいちゅう)、上分(かみぶん)、名題下(なだいした)、そして一番上が名題

下っ端の「稲荷町」のうちはセリフがつかない役。 「中通り」になって、ようやくひと言だけセリフがつく。

役者たちは、そりゃもう、少しでも上を目指して精進を重ねていくんだけど、一番上の「名題」まで上がれる者は、「生まれの良いもの」だけだったという。

生まれの悪いものは、どんなに才能があろうとも、「血がないから」という理由で却下されてしまう世界だったのだ。

今でこそ、こんな階級制度はないらしいけど、「梨園(りえん)の御曹司でなければ出世できない」というのも聞いたことがあるから、いまだに封建的な門閥社会なのかもしれないなあ。

仲蔵さんは、「血はない」けど、持って生まれた才能があり、しかも役者が好きでたまらないという人なのだ。

その才能を、四代目市川團十郎に認められて、どんどん出世していく。


29歳のときには、名題下(なだいした)にまで上り詰めていて、あと残るは名題のみ。
だけど、「血の無い役者が名題になることは出来ない」

ところが、ある日のこと、市川團十郎が皆を集め「中村仲蔵を名題にさせてやってくれないか?」と言いだす。

当然、全員反対。


理由は「稲荷町出身の血のない役者が名代になるなんてみっともない。 前例がない!」だった。

「では私の顔を立てて1度名題にしてやってくれ。 ただし1度でもしくじりがあれば引き下ろすという条件で構わん。」と團十郎さんがいう。

歌舞伎の神様的存在に、ここまで言われてしまっては・・もうだれも反対できない。


こうやって前代未聞の「血の無い」名題が誕生した。

「血がある」役者の名代であれば、1度のしくじりぐらい、まあ、若いんだしこれも勉強のうちですよ~と大目に見てもらえるのだけど、仲蔵のように「血の無い」役者は、1度失敗すれば、そこで終わり。

すっげ~、不公平!


その翌年のこと、仲蔵に割り振られた役は、「工藤 祐経(くどう すけつね)」(源頼朝の家来だった人)だった。

これは、とてもじゃないけど、名題になって1年目2年目の役者がこなるような役ではないのだ。
超難しい役。
寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)より

もちろん、仲蔵に失敗させんがために、わざとこんな難しい役を与えたことは明白。


ところが、彼は見事にやり遂げてしまう。

ただやりこなすだけでなく、独自の工夫まで入れて演じきったという。

ますます人気は出る。

ますます役者連中からは妬まれ恨まれる。


そんな折だった。
またも次の演目が決まり、配役が言い渡されることになる。

今度は人気の「仮名手本忠臣蔵」だ。

そして仲蔵の役どころは? 

な、なんと五段目の芝居、斧定九郎(おのさだくろう)役。

あ、あり得ん!!

この五段目の芝居は、別名、「弁当幕」とよばれていたという。

忠臣蔵の三段目四段目というのは見せ場が多い芝居だし、また六段目も大いに盛り上がる場面だから、面白くない五段目あたりで観客たちは弁当を食べてのんびり、まったりとしながら、次の段に備えてたってわけ。

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で、なんでそんなに五段目がつまらないのか?というと、この幕は斧定九郎という男が主役。

こいつがまた、ぜーんぜん魅力ゼロ。


元は家老のせがれだった男なんだけど、すっかり無頼漢になり下がり、街道で旅人の懐を狙って悪逆非道の山賊に成り下がってる。  そいつが悪行を働いて、運悪く鉄砲玉に当たって死んじゃうってだけの話。

しかも、この男のいでたちときたら、どてらみたいなのを着たムサイ姿、髭ボーボー、顔は酒焼けした赤ら顔。

田舎山賊そのもののワルときたら・・こんな男が死んだところで、別にどーってこともないし盛り上がりようもない。


そんなわけで、五段目の斧定九郎の役は、格付けからいえば真ん中あたりの「相中(あいちゅう)」が演じるような役どころ。

トップクラスの名題が演じるような役ではない。

しかも、仲蔵に割り振られた役は、この一役のみ・・・どんだけ、仲蔵さんて嫌われてたんよ!


この役を受ければ、彼のプライドをずたずたにできる! または、こんな役やれるか!と彼が蹴った時点で、降格にできる・・という企みが見え見え。

人々の妬み・嫉みってのはいつの時代でも同じなんだなあ~。


でも・・仲蔵さんはこの役を受けたのだ。

それなら、自分にしか出来ない斧定九郎を演じてやる!と、ここで決心する。


とはいうものの、独自のアイデアなんて、そうそう浮かんでくるもんじゃない!


苦しんで苦しんで神頼みまでして、ようやく閃いた姿がこれ。
   ↓
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http://randokku.blog.fc2.com/blog-date-201604-9.html

色白で黒羽二重の着流しを素肌に着て、白献上の帯、朱鞘の大小を落とし差しにして・・雨の中破れ傘を持ち、髪からも水が滴っている。

どこか気品があって粋、それでいて今は落ちぶれた大悪党。

胴巻きを咥えた姿まで色気と哀愁がある。

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最後、撃たれて死ぬときには、口から流れた血が真っ白な足元まですうっと糸を引くように流れていく。
(血が流れるような演出は、今までなかったそうだ)

観客は、弁当を食べる手も止まったまま声も出ない。


歌舞伎というもの、名場面名演技をみたとき、観客から「音羽屋!」「成田屋!」なーんて声がかかる。

ところがまったく声がかからない。


仲蔵さん、ああ、観客には認められなかったんだ~、ダメだったのか~と思ってしまったのだが・・

あまりにも衝撃的な感動を受けたとき、人は声が出ないものなのだ。


芝居の後、打ちひしがれて外に出た仲蔵は小屋をそっと抜け出して、町をとぼとぼと歩いていると、こんな言葉を耳にする。

「 今度の義士伝は凄かったぞ! 今までこんなのを見たことない!」

「へえ、何段目が一番良かったんだい?」

「五段目だ。」

「おいおい!そりゃ弁当幕だろ~が!」

「ところがよ、仲蔵がすっかり変えちまったんだ!」

「ええ? ほんとかよ! それじゃ俺も明日見に行こう!」


通行人のそんな言葉を耳にして、仲蔵は初めて自分が成功したことを知ったのだった。

めでたし、めでたし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


初代中村仲蔵によって、その後の斧定九郎が変わったというのは事実だ。

これは史実にかなり忠実らしい(←講談ウソつかないこともあるんだ?)


今ではこっちの斧定九郎の方が定番になっちゃってるようだ。
    ↓
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私は、これを神田松之丞さんの講談で聞き、




さらに、この演目がもともとは落語だったと知ると・・三遊亭圓生さんの落語でも聞き、




落語でも関東、関西とスタイルが違うということを知ると、さまざまな人のを聞き比べた。


そのうち、実際に歌舞伎でも見てみたいなあと思い立ったけど、さすがにアメリカにいると歌舞伎座は遠すぎる!


こうやって1つのスイッチが入ると、どんどん、どんどん広がって止まらなくなっていく。

まあ、そんなわけで退屈を感じるどころか日々が楽しくあっという間に過ぎていくというのが私の日常だ(笑)

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http://kabuki.kamiya.boo.jp/?eid=87


中村仲蔵さん

理不尽な嫌がらせで回り中敵だらけ・・こんな状況にいた仲蔵さん、


並みの人間だったら、

なんで私ばっかりがこんな目に合わなきゃいけないん!と落ち込むか世を拗ねてしまうか、または、怒りに任せてテーブルひっくり返して大暴れしちゃうとか(笑)

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でも・・この人のすごいところは、
よーし! それなら受けてたってやろうじゃないか! 俺にしか出来ない方法でやってやる!とすぐになるところ。

「怒り」をポジティブパワーに変換しちゃうとこだ。


ここらへんが「並みの人間」ではなかったんだろうなあ、と思う。


いくら類まれな才能に恵まれていようとも、精神力が並みだったら・・おそらくそこで潰されて終わったことだろう。

こうゆうときこそ、むしろ「才能よりも精神力の強さ」がものいうのかもしれない。


じゃあ、人からひどい仕打ちを受けても、ひたすらじっと我慢する?・・・これは、どーだろ?

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これまた「並みの人」のすること・・いやいや、辛い目に合いながら「じっと我慢だけするだけ」だったら、こりゃ、ストレス溜め込んで、うつ病コースかも。


今まで「怒り」「絶望」「悲嘆」などといったネガティブ感情を持つのは悪いことと思ってたけど、決して悪いことじゃないんだな~。

いかにそれを炸裂させてポジティブパワーに変換させられるか!にあるのだろう。


ネガティブパワーからポジティブへと変換させたパワーは、ものすごく大きなエネルギーになりそうだ。

今までの常識を塗り替えてしまうような・・不可能を可能に変えてしまうような・・。

それをやってのけちゃうのが、「真に強くてカッコいい人」なんだよなあ、って思う。

私は中村仲蔵さんから、そんなことを学ばされた気がする。


そういえば、神田松之丞さんも、今までの講談界をガラっと変えてしまった人かもしれない。

あ、そうそう、今年の2月に真打に昇進して、今は六代目 神田 伯山(ろくだいめ かんだ はくざん)さんになったんだったね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、私が最近聴いた「大岡政談」からの話を紹介しようと思う。
*江戸時代のシリーズもの読み物で、名奉行と知れた大岡越前守忠相の事件簿。


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大岡越前というのは、ちょっと昔の時代劇ドラマなんかでもよくあったと思う。

大岡越前さんは、頭脳明晰で人柄は温厚な名奉行だったそうだけど、それでも・・この3人だけは八つ裂きにしても余りあるとまで言わせしめた大悪党がいたそうだ。
徳川天一坊、村井長庵、そして畔倉重四郎


その一人、畔倉重四郎(あぜくらじゅうしろう)の悪党人生を描いたものだ。

この畦倉という男、ルックス良し品もあり優しく話術が巧みで、どこからみても多くの人々に好かれる男。

しかし、その仮面の下には・・気に入らないヤツはかたっぱしから殺してしまう残忍性、罪は人になすりつけ自分は絶対に捕まらないという狡猾さが潜んでいる。

現代でいうところの「サイコパス」の典型。
サイコパス男の人生を描いた物語。

対するもう一人の主役が生まれつきのメクラの男、城富(じょうとみ)という。

城富というのは、校倉重四郎に罪をなすりつけられて処刑されてしまった商家の息子なんだけど、彼は生まれつきのメクラ。

メクラでありながら、決して真犯人探しを諦めない。 父親の真実を訴えて、大岡越前にまで食って掛かる熱いものを持ってる。

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この話はこの二人のドラマ展開が主で、大岡越前の出番はほとんどないようなものだけど・・なんだか・・現代に通じるリアリティーを感じるのだ。


江戸時代にも現代と変わらないようなサイコパスがいて、お上には絶対逆らえないような時代でありながら、しかも底辺の弱者でありながらも、真実追及を決して諦めない男もいる。


そうゆうところが江戸庶民のハートをがっちり掴んだのかもしれない。


ただし、これは創作! 

大岡政談てのが、そもそも90パーセント以上が作り物。(←やっぱり講談のウソ)

ウソ話だろうがなんだろうが、こうゆう話をこの時代に書いた人がいて、多くの人々がその話に夢中になったということ。

現実ではウソ話であっても、イメージは人々にとって本物なのかもしれないね。



ちょっと長い話で全19話あるけど、よかったら聴いてみて。
   ↓
【#01】畔倉重四郎「悪事の馴れ初め」(1席目)【全19席】

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窓開ければカリフォルニア、ヤシの木、ジャカランタの並木道だけど、窓を閉めれば、雪の音、破れ傘に雨の匂い、鼓の音が聞こえてくる。

今、私はそんな日々を送ってる

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gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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