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学び方の違い: 上からか下からか

会社で別部署の人に、お仕事を教えることになって、

ふと思ったことがある。

なぜ、この人、ちっとも理解してくれないんだ~?

そこで、私の教え方が悪いんじゃい!と言われてしまえばそれまでなんだけど・・

コミュニケーションとか、教え方、学び方というものをつくづく考えさせられた。


で、気がついたこと。

人には、大きくわけて、2つのタイプがあるんだなあってこと。

Ⓐ 基本から忠実に1つ1つを学んでいくタイプ(下から上に)

Ⓑ 全体像を自分なりに掴んでから、掘り下げていくタイプ(上から下に)


日本の教育は、たぶんⒶの方。

英語教育でも、

tyuichi_eigo.jpg

と、このように、

簡単な単語を学びながら、主語と動詞の文章 ⇒ 主語と動詞と形容詞の文章 ⇒ 主語+動詞+副詞+接続詞



なーんて具合に、少しずつハードルを上げていく教育だった。



私が子供の頃に学んだピアノ実技にしても、

赤いバイエル⇒ 黄色いバイエルだったもんなあ(笑)

bauerru.jpg


ご存じない方のために、もうちょっと詳しく言うと

右手の練習 ⇒ 左手の練習 ⇒ 両手の練習

ハ長調(全部白鍵だけ) ⇒ ト長調(黒鍵が1つ含まれる) ⇒ ニ長調(黒鍵が2つ)



このように、少~しづつ少~しづつ、簡単&単純なものから上へいくというメソッドなのだ。
1つ1つをクリアーしない限り上にはいかれない。(←まるでRPGゲームのようでもある・・)

これがまた、超退屈で・・ぜーんぜん面白くない!

面白くないどころか、こりゃ、苦行そのものなのだ。



まあ、そんなわけで、ほとんどの子供は中学に上がる頃にはピアノをやめちゃってた(笑)

バブルの頃、「せっかく子供にピアノを買って習わせてあげたのに、うちの子、結局続かなかったの~!」といった声をずいぶん聞いたけど、

そりゃ、当然だよ~!


バスケの試合を観て、超カッコいいプレーに憧れてバスケ部に入ったのに・・
毎日毎日、球拾いに、ランニングと腕立て伏せだけ、やらせられてるようなもんだ。

kintore.jpg


そりゃまあ、何事にも基本が大事ってのは、わかるんだけどね~。

でも退屈で辛いだけの修行は続かない!


だったらいっそのこと、

いきなりバスケの試合をやらせてみたら?

ド素人の集まりだったら、そりゃあ、ひどいものだろうけど(笑)


でも、そこで・・自分が基本的な体力も技術がどれほど大切かを身を持って知ることができるってもんだ。

身を持って気づければ、単調なランニングや腕立て伏せにも、自分で意味を見出せるってものじゃないだろーか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、Ⓐ 方式には、1つの大きな問題点があって、

ピアノに関していえば、

★片手、ハ長調(白鍵だけ)が基本、で優しいもの

★黒鍵がいっぱいあればあるほど、難しいもの



という認識を子供に植え付けてしまうことにもなる。

つまり、間違った先入観を作っちゃうことになる。

こりゃ、まずいだろ!
そりゃ、音楽じゃないだろ!


と思った私は、昔先生をしていた頃、生徒たちにバイエル教則本を廃止して別の教則本を使わせたことがあった。

そしたら、親たちからクレームの嵐となった。

school_monster_parent.png

「みんなが、バイエル使ってるじゃないですか?
これじゃあ、子供がどこまで上達したかわからないし、子供だって嫌がってますよ!」
と。

おいおい! そこじゃないだろ!とは思ったものの、説明しても理解されない。。。

そこでまあ、バイエル希望者はご希望どおりにバイエルに戻した。
(若かった私は、それじゃあ、他に行ってくれ!と思わず怒鳴りそうになったんだけどね・・)


結局、そんな子供たちは中学進学などを理由にやめていくことになった。

ピアノを弾く楽しさ、音楽の楽しささえも知らずに、やめちゃったんだろうなあ。


このときにも、気がついたんだけど、

子供にも、つまり生徒側にも、2つのタイプがあるんだなあ~ってこと。

面白くなかろうが退屈だろうが、Ⓐタイプを望む子たちもいるということ。
         ↓

まるで長いマフラーを編んでいくように、どんどん自分が出来るようになっていく経過に満足を見出す子。

諦めず投げ出さず、私はこんなに頑張ってる!という満足感を持つ子もいる、ということだ。





一方、Ⓑタイプの子は、

小学校3-4年生だったかと思うけど、いきなりショパンの革命の楽譜を持ってきて、

「これを弾けるようになりたいんです。これを教えてください!」といったもんだ(笑)

親までもが、「この曲、息子と一緒に聞いて、超感動しちゃったんです! ぜひ息子を弾けるようにさせてやってください!」と。
(たぶん、親もⒷタイプだったようだ。)



おいおい!
キミ、まだ楽譜さえ読めないだろーが! 


でも、いいよ~と、快諾した私(笑)


そこで、最初のフレーズだけを弾いて聞かせ、冒頭のとこ、じゃ、まずはマネしてやってみて!と。

うーん、指がもつれちゃう! 動かない・・というので、(←当たり前だろーが!)

じゃあ、指を動かす練習しなきゃね~と、まさに、体育会系の筋トレ練習を与えた。


同時にショパンの革命の楽譜を使って、楽譜の読み方を教え(←こんなの、私にとっても初めての試みだった)
また、レコードによる、いくつかの演奏家の聞き比べ。


この子は恐ろしいほどに上達した。

まさしく、「好きこそ物上手なれ」の典型だっただろう。

だけど・・バッハあたりの音楽には見向きもしない!ってのが困った点だったなあ。


・・・・・・・・・・・・・・

ここで話を元に戻すと、

教える方にも教わる方にも、そして何事にも2つのタイプがあるように思う。

Ⓐ 基本から忠実に1つ1つを学んでいくタイプ(下から上に)

Ⓑ 全体像を自分なりに掴んでから、掘り下げていくタイプ(上から下に)



どちらにも一長一短はあるわけで、

Ⓐタイプの場合は、とくに、ベテランの良い先生について学ばないとダメだろうなあ。
この場合の良い先生とは、生徒の進捗具合を常にみながら、少しずつ伸ばしていく努力をしてくれる先生のことだ。

Ⓑタイプは、メチャメチャ質問する生徒になるはずなんで、それを同じ目線で答えてあげる先生じゃないとダメだよなあ。


と思うのだ。


getty_533979847_128300.jpg

さらに話を冒頭のオフィスの話に戻そう。

オフィスで私が教えようとしている人は、まさにⒶタイプの人なのだ。

それこそ、日本にあるような新人研修というヤツをみっちりやってから現場に出せば、ちゃーんと出来るタイプなのだろうと思う。


ところが、オフィスというところは・・

中途採用だったり、アメリカの場合はとくに、即戦力が求められる。(新人研修なんてものはない。)

こうゆうのはないのだ!
   ↓

gennentimes_12-1.jpg
https://www.jnfl.co.jp/ja/special/gennen-times/2019/detail/gennentimes_12.html

そこで、すべての業務全体の流れをざっと説明したあとで、まず、実践のみを、プライオリティー順に教えることになる。

どうやら、それが彼女の脳を混乱させてしまうらしい。


オフィスの状況下では、日々の仕事をこなしながら、疑問を感じたところは質問を繰り返しながら自分で学んでいくしかないのだ。


ところが、数か月経過した今でさえ、彼女からはまったく質問は出ない。

一生懸命に説明されたことすべてをノートを取るんだけど・・
そのうち、自分のノートのどこに何を書いたのかさえも、わからなくなってしまうらしい。

image-20150520-30566-1ozjww6.jpg


なんとなくでも自分なりにでも、全体を掴むことが出来ないから、流れもつかめない。


子供の頃から、Ⓐタイプ思考になってしまっているのだろう。

これでは、その都度プライオリティーを自分で判断して臨機応変に対応しなければならないようなオフィス勤めは出来ないことになってしまう。


気の毒なことに、同僚や上司からは、

「アイツ、使えないよな~!」 
「覚え悪すぎ~!仕事出来ないヤツ」
というレッテルを貼られていく。


決して能力が無いわけでなく、ただ、Ⓐ思考というだけで!



そこで、なんとか、Ⓑ思考を取り入れて欲しいと思う私なのだが、

それを提案しても・・

は? それって何すか?ってことになり、

この世にⒷ思考が存在するということすらも、理解できないらしい。

いや、理解できないというより、拒絶してしまうのかもしれない。。。


やれやれ~・・なのだよ。


人は、それぞれのタイプの違いはあるだろう。

また、出発点の違いもあるだろう。

でも、いずれは足りない部分を自分で気づいて補い、両方からの思考が出来るようにならないとマズイんじゃないかね?

と、私はつくづく思ったのだ。


学ぶこと&教えることにしても、本来はⒶもⒷも、両方が必要なんじゃないだろうか?

それが、バランスのように思えるのだ。


とくに子供に教えようとするときには、どちらのタイプかを見極めた上で教え方を考えないと、せっかくの才能を殺すことにもなりかねない・・ような気がする。

こちらの画像は、ピアノコンチェルトを弾く赤ちゃんなのだが・・
      ↓


いっけん、メチャクチャにキーを叩いているように見えるけど・・ちゃんとバックの音楽を聴きながら叩いている。
それに、バックの音に合わせた間の取り方、バックとマッチしたキーを、ちゃんと選んで叩いているのには、びっくりした。

たぶん、なーんの先入観もない赤ちゃんだからこそ、本能的に出来ることなのかもしれない。


こんな子に「メチャクチャ弾いちゃダメ!」と、無理やりⒶタイプの親や先生が、
バイエルから教え込もうとしたら、おそらく、才能は消えてしまうだろうなあ(笑)


**ちなみに現在では、私の頃の英語教育でもなくなってきたようだし、ピアノレッスンもほとんどバイエルは使わなくなったと聞いている。

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アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

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