日本語の不思議な世界

日系人のシニア層によるカラオケクラブというのがあって、そこのメンバーの方にピアノの伴奏を頼まれた。

で、見せられた歌が、遣らずの雨というタイトルの歌だ。
私はまったく聞いたこともない曲だ。

頭の中で音にしてみると・・・どうも、これは演歌らしい。

歌詞には日本語が苦手な人のために、ローマ字がふってある(笑)
さすが、日系人クラブ。


「日本の曲はとってもいい曲が多いね~。 これは、日本では有名な歌なんでしょう?」
と、聞かれた。

さあ? そうなの?

若い頃の私は、UKロック、アメリカンロックばっかり聞いてたし、または本業はクラシック。
日本の演歌、歌謡曲、Jポップですら、知らない方が多いありさま。

「ところで、遣らずの雨っていうのは、どうゆう意味なの?」

ええ? 

日本人だと思って私に聞くなよなあ~。


うーーん。。。
とりあえず、じーーくり歌詞を読んでみると、

男女の別れ際に雨が降っている。
別れの切なさ、本当は行ってほしくない!という心情を雨に引っ掛けて、どこにも遣りたくない、遣らずの雨


というのが見えてきた。

辞書の説明によると、
訪れてきた人の帰るのを引き止めるかのように降り出した雨
http://www.weblio.jp/content/%E9%81%A3%E3%82%89%E3%81%9A%E3%81%AE%E9%9B%A8




4589f84d.jpg


ふむふむ、 なるほど~。


ところが、それを説明するのに四苦八苦してしまった。

日系人といっても、アメリカ生まれでアメリカ育ちの人には、なかなか日本情緒が理解できない人も多い。

日本人なら、「雨に引っ掛けて切ない気持ちを歌った曲だよ。」と言えば、たぶん、一発でわかるんだろうけど・・

そもそも、彼らの辞書には、切ない、とか、未練・・・という言葉は存在しない。


しかし、日本文化の中であれば、ワンシーンを見せただけで心情を表現してしまうことだってできる。

中でも、雨を使った表現というのは実に多いと思う。


たとえば、雨の映像をワンシーンとして見せるだけで・・

言葉も説明もいらずに、

表現したいものを伝えることだってできちゃう。



もちろんアニメ作品だって。

こんなふうにも・・
totoro.jpg

また、こんなふうにも・・
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さらに、日本語には雨にまつわる言葉もいっぱいある。

春雨・・・しとしとと降る春の雨
五月雨・・五月(田植えの時期)に降る雨
夕立・・夏、夕暮れ時に雷を伴うような雨
時雨・・・秋の終わりから冬にかけて、一時的に降ったりやんだりの雨
霧雨・・冬に霧のように細かい雨



霧雨と聞いただけで、寒い冬の訪れをイメージし、そこから、寂寥感や過去の出来ごとを思い浮かべるかもしれない。

たぶん・・それが日本語の言葉というもの。



雨に関する言葉を調べてみると・・まだまだある。

子糠雨(こぬかあめ)・・音もなく降る、非常に細かい雨、ぬか雨、細雨ともいうそうだ。

狐の嫁入り・・・晴れてるのに雨が降ってるとき

そのほか、日常的に言われてのは、
通り雨、梅雨の長雨、にわか雨、


雨だけで、こんなにも言葉があるのだ!
たぶん、日本だけ?


さらに雨が降る音を表現するにも、日本語には便利な擬音語がある。

ぱらぱら、ざーざー、さんさん、しとしと、ぽつぽつ、じゃーじゃー、なーんてね(笑)



「ほお。 雨だけで、そんなに言葉があるんかい! 
日本の情緒というのは素晴らしく豊かなんじゃなあ~。

アメリカでは雨ってのはただ憂鬱なイメージくらいだし、日照り続きのあとに恵みの雨、blessed rainって言葉くらいはあるけどね。たぶん、そんなもんだよ。

映画で唯一雨を明るく扱ったものっていえば・・雨に歌えば・・くらいしか思いつかないなあ。」


ああ、これか~! (←古っ!さすがシニア世代!)
singing rain

たぶん、雨だけじゃなく、昔の日本人は自然のものに季節を感じたり、自分の心情を重ね合わせて表現する、なーんてことが多かったんじゃないだろうか?

雨、雪、虫の声でさえも。




hqdefault.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=zjcUgn7u_HI


「アメリカでは虫は嫌われるものって感覚しかないから、日本のように虫の名前なんてないんだよ。
そりゃあ、学術的な名前はついてるだろうけど、一般人にとっては全部まとめて、バグ(虫)でしかないんだ。」


「日本では、秋の虫といえば、コオロギ、鈴虫、日暮し、夏は蝉の声、蝉しぐれなーんて言ったりするよ。」

「日本人というのは実に美しい情緒を持つんだなあ。 
唯一アメリカで日常的に呼ばれる虫は、モスキート(蚊)、コックローチ(ゴキブリ)、フライ(ハエ)くらいかなあ・・・全部実害のある害虫だから。」


ああ、なるほど~。


アメリカでは虫から季節感やら風情を感じることはないらしい。

そもそも、虫の声を聴くこともないらしい。


・・・・・・・・・・・・・・・

こちらに、面白い記事があった。
  ↓

虫の音や雨音などを日本人は左脳で受けとめ西洋人は右脳で聞く!?

学会でキューバを訪れた時、筆者はしきりに鳴いている蝉の声に気を取られた。
しかし、現地の人は誰も聞こえてないという。
夜になっても虫の声がするので、また、現地の人に、今度はわざわざ虫の鳴く草む らを指して示しても、彼らは、きょとんとしてるだけ。彼らには聞こえていない様子。


これはどうゆうことなのか?

実は、西洋人は虫の声や雨音などを右脳でキャッチするそうだ。
右脳=音楽脳といわれている

逆に日本人は、左脳=言語脳でキャッチしているそうだ。

Right-Brain-vs-Left-Brain-2.jpg

だから日本人は、虫の鳴き声を声として認識する。
虫の声も、ジージー、とか、カナカナカナとか・・チンチロリン、とか、スーイッチョンとか・・。

たぶん雨の音も風の音も。

ところが、音楽脳で聴く西洋人はそれを雑音として処理してしまうらしい。
まるで、毎日聞く電車の音に慣れてしまったかのように。

だから気にならなくなり、雑音をシャットアウトすることで、聞こえなくなる・・・ということらしい。


西洋人の脳と日本人の脳は、もともと、こんなにも違うものなんだろうか?

答えは、NO!


人種が違っても脳は同じなのだ。

違いは言語にあるという。

事実、日本人でありながら、アメリカの環境で育ってしまった人たちは、虫の声を聴くのは音楽脳だそうだ。
逆に、最初に日本語で育った外国人は言語脳でキャッチするという。

ちなみに、外国人といっても・・東洋人 対 西洋人ということではない。

同じ東洋人であっても、中国人も韓国人も、やはり西洋人同様、右脳を使うそうだ。
それだけ、日本語が稀有なものということだろう。



学生時代に沖縄出身の友人が、こんなことを行っていたのを思い出す。

「私、初めて本土に来たとき、本土の人たちが、この曲いいよねえ~、泣ける歌詞だよね~、って言ってるのを聴いてびっくりだったよ。 私たちが音楽を聴くときは、いつもリズム、ビートだもん。 そこにメロディーが乗ってるってカンジ。
だから、歌詞なんかじっくり読んだり聴いたりすることなんて、今まで一度もなかったんだよ~。」
と。

彼女はバイリンガルだったけど、最初に覚えた言葉は英語だったそうだ。


そして本土に来るまで、歌の歌詞をじっくり聴きながら音楽を楽しむってことは、思いつきもしなかったと言っていた。
歌もまた、リズムとして捉えていたという・・・・つまり、ラップミュージックの感覚らしい(笑)


日本語を7歳くらいまでに聴いて育った人は、外国人であっても日本語脳になるそうだ。


言語ということは、実に興味深い。

そして言語は深くDNAと結びついている。

DNA は「言語と同じもの」であり、「言葉が体に直接響く」もの

言葉と振動・・それによって、壊れたDNAを修復することさえもできる。



これは、以前の記事、言葉の乱れをDNAサイドからみるとの中でもちょっと触れたことだ。

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虫の音、風の音、雨の音・・・こういった自然界の音を、最初に右脳でノイズとして捉えてしまう外国人に対し、左脳で声として聞いてしまう日本人。

さらに豊富な擬音語を持つ日本語、

りんりん、と表現したり、チチチチと聴いたり・・・

その音の美しさを、今度は右脳で味わい、さらに情緒や感動を味わうことができる民族。



そういった能力が、和歌や俳句になったのかもしれない。

自然の美しさを論理的に理解し、こと、もの、に落とし込んでいく能力と同時に、「ものの哀れ」の美意識が要求される世界なのだから。


いずれにしても、

自然音を言語脳で受けとめるという生理的特徴と、
擬声語・擬音語が非常に発達している、言語学的特徴


さらに自然物にはすべて神が宿っているという日本的自然観




それが、日本語という言語に備わっている = 日本語を母国語とする人のDNAに備わっている


日本文化の象徴とは、「産霊(むすび)」にあるという。

産霊(むすび)とは、対立する二つを統合することであり、
「事」と「言」を結ぶ、まさに、言霊の力。



<<参考>>
日本人の音意識

日本人は、日本語族であり、右脳と左脳を同時に使う統合力の遺伝子を持つ集団?だから「言霊」が現実化する?

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Author:gingetsu2010
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