The True Costから考えること

今年の5月29日にアメリカで公開された、”The True Cost“ってドキュメンタリー映画がある。
欧米で話題、ファッション産業の闇に迫ったドキュメンタリー映画「THE TRUE COST」が日本で初上映

これが、順次世界で公開され話題を呼んでいるとか。

The True Costとは、真の代価というような意味だと思う。


この映画は、現代のファストファッションの問題点を扱った映画で・・・あ、ファストファッションってのは、

Wikiによると↓

ファストファッションとは
最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態をさす



ファストフードからつくられた言葉だそーですよ。
なーろほど、早くて安い!もんね~。

まあ、誰でも知ってるようなブランド名でいえば、ユニクロ、Forever 21、H&M、Zara・・・なんてとこでしょうか。


実は、私は数年前に、洋服のブランドを輸出するファッション系のオフィスで働いてたこともあって、その頃から社内ミーティングでよく言われてましたっけ。

「昨今では、もう、高級なデザイナーブランドなんかはダメだねえ~。
ビジネスとしてやっていくなら、おしゃれで安いもの!・・これっきゃないね。 やっぱユニクロにはかなわないよ!」


今でも、まったくこの路線を突っ走ってるよーで、欧米でもファストファッションに人気が集まってるし、
日本でも激安服を通販で買って楽しんでいる人が多いんじゃないだろうか。

しかし、楽しんでいる人がいる一方でたいへんな代償が支払われている。。。

それが、このドキュメンタリー映画なんですね~。



2013年の4月、バングラデシュでラナ・プラザという縫製工場が倒壊して1100人以上が亡くなり、3000人以上の人が怪我をした。
(予告編に出てくるのはこの事件を伝えるニュースクリップ)


現在、バングラデシュは世界中の洋服のメーカーの縫製の下請けをしていて、以前からもたびたび縫製工場で、建物が崩れてきたり、火災が起こっていることも多く、ちっとも珍しい事件ではないんだそーですよ。


またこの中には、カンボジアの縫製工場で賃上げ要求のデモをする人々に警官が発砲しているニュースもでてくる。

縫製業はカンボジアの主力産業でもあり、労働者たちは、低賃金と劣悪な労働環境に苦しみ、賃上げ要求のデモやストライキ、暴動を繰り返し、そのたびに治安部隊と衝突している。

さらに、工場からでた産業廃棄物がそこの土地や川を汚していて、それに対しても何も対処されてないことが多い。


はなやかなファッション業界を支える裏に、こうした貧しい国の人々の悲しい物語があるってことなんだね~。


この映画の製作者は、28歳のアンドリュー・モーガンという人。

アンドリューは、ラナ・プラザの事件直後、2人の少年が肉親を探すため「尋ね人」のプラカードを持って、倒壊した建物の前にいる写真を見てショックを受けたのだそうだ。

彼は、それまでこうした安い服はきれいなオートメーションの工場で生産されていると思いこんでいて、
「まさかこんなふうに洋服が作られているなんて」 と、びっくりしたそうだ。

まあ、私たちのほとんどがそう思っているんじゃないでしょうかね?


そこで彼は、もっとこの件について詳しく調べて映画を作ることにしたそうだ。

アンドリューは、キックスターターと個人投資家たちから、お金を集め全部で50万ドル調達して映画を制作をはじめる。

内容に関してどんな企業や団体からも口出しされたくなかったので、企業やNGOからの資金援助は受けていないそうだ。


そして、リヴィア・ファースも共同制作者として制作費を援助。

リヴィア・ファースという人はイギリスの2枚目俳優、コリン・ファースの奥さんで、境保護活動家。
ECO-AGEというエコロジーとビジネスを結びつけるコンサルティング会社のクリエイティブディレクターという地位についている人。

彼女が口癖のように言ってた言葉は、

「もっとみんなサステイナブルなドレス(sustainable dress)を着ましょう」

サステイナブルとは、ずっと続くことができるという意味で、

その逆のアンサスティナブルとは、飽きたらすぐに捨てられてしまったり、環境にダメージを与えて負荷をかけてしまったり、ゴミの山を作り出してしまうようなシロモノのこと。

服に限らず、多くのビジネスシーンでも使われるのだが、

少なくても、貧しい国々の人々に犠牲を強いたり、環境を破壊して天然資源を枯渇させ、未来の人々の生活を脅かすようなビジネスは、サステイナブルとの呼べないはずだ。



結局のところ、ファストファッションてのは、

それなりにおしゃれで、それでいて安い!
だから、いっぱい買える。
トレンドを追いかけてどんどん買えるし、安いから捨てても惜しいとも思わない!

で、売上アップ・・・となる。


とくに最近の人たちって、

今年のトレンドはこれだ!
激安!


って言葉に弱いもんね~。

それでいて、物をいっぱい持ってることが幸せだと思いこむからね~。
うーーん、まさしく、マテリアリズム!




私がまだ若かりし頃、昔の話だけどねえ・・・デザイナーブランドまっさかりの時代があった。

まあ、あれも・・どうかとは思うんだけど、バブル時代だったからね~。

私も、びっくりするようなお値段の服を、せっせとお金を貯めて買ったことがある(笑)

高級素材、緻密な動きまでも計算して作られたデザイン、そして細部に至る縫製の見事なこと・・・それに、すっかり惚れこんでしまって・・・そうなると、ン万円するような値段であっても、ちっとも高いとも思わないものだ。

優れたデザイナー、パタンナーの手を経て、それなりに時間をかけた仕事の服ならば、まあ、高くても当然かな?と思えてしまう。

そして、お金を貯めて買った服は、いまだに愛着もあり30年たった今でも大事に着てますからねー!

そう考えると、実に・・・サスティナブルかもしれないなあ。

もちろん、今でも買ったことに後悔してない。

なぜだろう?

きっと高かったからというよりも、
その服に、惚れて買ったからだ!と思う。

しかし、今は残念ながら、惚れる商品がほとんど無いのだ。

そりゃそうだろう。
人と違った個性的な服(←ヘンな服と言う人もいるが・・。)を好む私には、今の時代のファストファッションではみつけるのが難しいだろうからなあ(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、

アメリカ国内でデザインされて作られる服が、今ではたったの5パーセントしかないそうだ。
安いコストで作れる海外で、ほとんどのものが作られてるってことだね。

そんで、
海外の、しかも貧しい国だったら、ちょっとくらいヤバいことしても大丈夫!
それよりも、安いが一番!

それで、こんなことになってしまうんだろうか。


しかし、これは服に限ったことじゃないのだ。

去年だったけど、こんなニュースもあった。
  ↓
アップル製品工場の「劣悪な労働環境」、BBC潜入調査で発覚

しかも、アップル製品って、ユニクロの服のようには・・安くないのになあ。
それほど劣悪な環境で、安い人件費で作らせて、しかも素材はペナペナなのに、なんであんなに高いんだ?

不思議だ~??

しかも、ニューモデルをどんどん出すしね~。
どんだけアップル社って売上てるんよ!

2015年1月27日、カリフォルニア州クパティーノ、Apple®は本日、2014年12月27日を末日とする2015年度第1四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は過去最高の746億ドル、純利益も過去最高の180億ドル、希薄化後の1株当り利益は3.06ドルとなりました。前年同期は、売上高が576億ドル、純利益が131億ドル、希薄化後の1株当たり利益が2.07ドルでした。



746億ドルって、さっくり計算して、8兆だよ~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、

この映画の中で、デザイナーのステラ・マッカートニーという人が出演してるんですが、
こんな事を言ってた。

This enormous rapacious industry,that is generating so much profit, Why is it that it is unnable to support millions of its workers properly?
(ファストファッションを手がけている)巨大で強欲な企業は、巨額の富を得ているのに、どうして、自分のところの労働者をまともにサポートできないのでしょうか?


だから、ファストファッションなんか売るんだよ~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここでちょっと思い出した本がある。

ジェニファー・L・スコットさんが書いた、「フランス人は10着しか服を持たない」という本。

アマゾンにもありました↓
フランス人は10着しか服を持たない


なかなかキレイな人ですね~。

scot.png

昔フランスに留学していた友達が、やはり言ってましたっけ。

「フランスの家ってさあ、クローゼットがびっくりするくらい小さくて、持っていた服が入らないんだよー。」
と。

ちなみに、決してビンボーな家じゃなかったそうだ。
家具、調度品もシックで素晴らしいものだし、広い庭も庭師によって手入れが行き届いているような家だったらしい。


10着というのは、ちょっと誇張した表現かもしれないが・・でも季節ごとに考えれば、やっぱり10着ほどだそうだ。

それでいて、ものすごーーくおしゃれなんだとか。

子供のころから両親から、服のコーディネイトを学び、マフラーの巻き方一つにしても、小さな子供ですら、自分でコーディネイトを考えさせる。

そして、家の中でも、決してだらしない格好はしない。
ホームステイ先の奥さんは、朝起きると、パールのネックレスをつけて朝食を食べたそうだ。


そんなフランス人が常に、考えることは、

私らしいスタイル?

これが好きなの?

これを着てる?



そういったことらしい。


決して人のまねはしない、
流行は追わない。

個性を大事にする。

で、お値段は高くても、質がよくてセンスが良くて自分が気に入ったものを買う。

それを大事に長く着る。




なんだか、まったくアメリカ人とは違うんだねえ~。 もちろん、日本人とも・・。

アメリカ人は、どっちかと言うと安い服を何着も持ってる方が好きだもんな~。

毎日服を変えて着るのが当たり前だし、同じ服を着てるってことは、ホームレスに近い人か精神を病んでる人くらいにしか思われない(笑)

・・・・・・・

しかし、私たちは、あらためて考えなきゃいけない時にきてるんじゃないないかな?

ふと、私はそんなことを思ってしまう。


安いからと言って、どんどん買うことは、まさに、どこかの企業戦略に乗せられてるだけだもんね~。

企業をそんなに儲けさせてどーすんだよ。

それで、私たちは幸せだろうか?


何着も服を持ってるくせに、また買おうとする人たち、

その裏には、服どころか、日々の食事も満足にもできず、劣悪な環境で長時間働かされてる人がいたり、

また、その工場が、その土地を汚染している。

そういった状況から、流通してきた商品なのだ。


私がアパレル業界の仕事をやっていたとき、検品会社に見学に行ったことがある。

折れた針が入っている服、または、血が付いている服もあった。
もちろん、そういった服を取り除くのが検品工場の仕事なのだが・・・

縫製というものは、実に生々しい、人の手による手作業、ってものを実感した。


私たちは、身近な商品について・・知らな過ぎることが多すぎ。

これが、どのような材料で、どのような人々によって作られたのか?

知らないってことは、一番の罪かもしれない。



はるか昔、私が20代の頃、ある企業説明会に参加したことがあったのだが、そこは、なんと、ネットワークビジネスで、とんでもない会社だった。・・・しかし、たった一つだけ心に残るこスピーチがあった。

「ビジネスとはみんなが恵まれるためにある。 作り出す人も、それを売る人も、買う人も・・すべてが幸せになることなのだ。」

おお!!

でも、言ってることとやってる事が、まるで違うじゃんか~! って、会社だったけどね(笑)

それでも、その言葉だけはいまだに思い出す。


人の悲しみや絶望から生まれた商品なんか、どんなに安くてステキに見えたとしても、
絶対、持ち主を幸せにするはずがない。


物にも入る気というブログ記事をずっと前に書いたことがあったけど、まさに、そのとおりだと思う。


サスティナブルで、大好きなものだけを持つ。
そして、大好きなものはよく知ろうとしなきゃなあ。

本当に好きなものだけに囲まれていることだ。

それは、物でも友達でも、人間関係でも。

それが本当に、幸せなんだと思う。


そうすると、不思議と厳選されて数は少なくなるものだ。

私にはまだまだ無駄も多いけど、それでも、少しずつ少しずつ、そんな幸せに向かってるような気がする。

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スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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