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マトリックスという映画から「厄介な脳」を知った日

「このマトリックスの入り方がステキよね~。」
    ↓
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マトリックスとは、この網目のように黒っぽく入っている天然の模様のこと。


同僚とターコイズの話をしているとき、私たちの横をボスが通りかかり、いきなり声をかけられた。

「マトリックス! ああ、なつかしい! キアヌはステキよねえ。」


おいおい! そっちのマトリックスの話じゃないんだけど・・と、同僚と顔を見合わせて苦笑。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マトリックスかあ。


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懐かしい映画だあ! マトリックス。

見事なCG、コンピューター世界のバーチャルリアリティー、SFアクションで、かなり話題になったものだ。

この3部作だった。
「マトリックス」
「マトリックス・リローデッド」
「マトリックス・レボリューション」



そういえば私は何度も、映画「マトリックス」中の、モーフィアスの言葉を、ブログ記事に引用してたことを思い出す。
     ↓
フォトンの作りだす世界を量子論とスピリチュアルで眺める

下町ロケットからアポロ11号そしてモーフィアスの言葉を思い出す


モーフィアスというのは、この人
    ↓
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そして、すっかりおなじみになってたこの言葉

『現実』とは何だ?『現実』をどう定義するんだ?

もし君が感じることができるものや、嗅ぐことができ、味わい見ることのできるもののことを言っているのなら、

そのときの『現実』は君の脳が解釈した、単なる電気信号に過ぎないんだ。

**これはある意味、怖い言葉だよね~。 外部から電気信号を流すことで人を洗脳することも可能になっちゃう・・なんて陰謀論めいたことも、陰謀論じゃなくなっちゃうかも。



この映画を見終わった後、

たとえば、目で見たものを脳がどのように処理してるんだろ?・・と思って調べてみたことがあった(←すぐハマる)


さて、そのときの私の調べあげたことをそれをすごーく簡単に言うと・・

eye system
https://www.shiryoku15.jp/troubleeye

目というレンズで受けた光を網膜が捉え、

それを電気信号に変換して脳まで伝達される。

私たちはそれで見てる!


しかも、人間の網膜に映る映像は上下左右が反転している。

反転した映像を脳が補正してくれてたのだ。





なんてこった!

目で見てると思ってるけど、実は脳で見てたんだ~。

それも、脳が勝手に判断して補正まで加えてくれちゃってるものを見せられてたんだ~!



と、私は愕然としたことがあった(←そんなこと、知ってる人から見れば当たり前のことだったんだろうけど~。)



そこで、面白い実験をやった人がいて、
   ↓
「あえて上下がさかさまに見える眼鏡をつけて生活してみる」というのを聞いたことがある。


最初はあっちこっちにぶつかるし、気持ちが悪くなるしで大変だったみたいだ。

ところが、数日たつうちに、慣れてきて、その眼鏡をつけたままでもフツウに生活ができるようになってしまったそうだ。



また、先天性全盲の人が成人して、手術を受けて見えるようになったとしても、すぐ見えるようにはならないという。

その状況に脳が慣れてきて、新たな脳の判断を待たなきゃならないそうだ。

うーーむ。 

こういった事実を考え合わせて・・

なるほどね~!

と、いまさらながら思ったものだ。

人間の五感は、脳が解釈した電気信号に過ぎないんだ!と。



ルドルフ・シュタイナーの言葉だっただろうか?・・ちょっと忘れてしまったのだが・・

「五感だけを信じるな! 脳だけに頼るな!」

という意味も、私はこのときはじめてわかった気がした。



脳は私たちの心身を守ろうとしてくれる、たしかに有難いものではある!

だけど、同時にやっかいなものともなる。




恐怖、怒り、悲しみ、嫌悪などのネガティブ感情を作り出すのも脳だし、

子供の頃、おぼれそうになったという記憶が、水を見るだけでで怖い!という恐怖心を作り出してしまうことさえある。

五感と過去の記憶(蓄積データ)から、脳が勝手に判断して、感情まで作り出してしまうんだから!





さて、マトリックスの中に、こんなシーンがあったのを覚えているだろうか?


メロビンジアンという男が、
   ↓
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こんなことを言う。

「常に変わる事無く、あらゆるものを支配する紛れもない真理がある。
それが因果関係だ…作用~反作用、原因…そして結果」



すると、モーフィアス
   ↓(またも登場!)
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「全ては選択から始まる。」と、言い放つ。



このシーンが、

ず~っとのちに、私が「量子力学」について調べようとしていたときに、

突然フラッシュバックしてきたのだ。


古典物理的な思考」(こういう原因があれば必ずこうゆう結果になる)

          Vs.

「量子力学的な思考」(原因は関係ない、ここからの選択がすべて=人の意識)




実は、このメロビンジアンって人は、AI(人工知能)が作り上げたマトリックスという仮想現実空間での
最古のプログラムの一つなんだよね。

人の形して出てくるけどね~。(ごめん、映画を見てない人には、よくわからないかもしれないけど。)

そして、

マトリックス(仮想現実)の中で「因果関係」を司るプログラムが機能しなくなり、「選択」というプログラムが台頭してきた。
・・・・という背景がある。

なので、このシーンは、メロビンジアンの必死な苦し紛れの抵抗ともとれるシーン。


ところで、私たちもまた、古典物理学的思考に縛られてはいないだろうか?

私って、学歴が低いから(原因)、私の将来はせいぜいこの程度(結果)だろう・・みたいな。

または、

●私は学校の成績が悪いし頭が悪い、だからXXになるのは無理。

●私はもう年よりだから、今さら無理。



脳が集めたデータで、そこから原因→結果を判断してしてしまうことをしてないだろうか?

脳が集めたデータってのは、言い換えれば・・
社会通念、常識、自我などで、固定化された思考パターン



でも、量子力学のミクロの世界においては、素粒子は「物質」でもあり「波」でもあるものだったよね。

すべての目に見える物質を、どんどん細分化して原子よりも小さく細分化してしまうと、
それは物質として固定化したものではなくって、「物質でもあり波でもあるもの」になる。

おっと、量子力学についての説明はここでは省略。
過去記事を参照ください。

量子論の二重スリット実験について
    ↓
人の意識とボーアから始まった量子論

科学者の唱えるパラダイムシフト

フォトンの作りだす世界を量子論とスピリチュアルで眺める

量子力学が生まれるまでの歴史
    ↓
神の領域に挑戦する人々(その1)

神の領域へ挑戦する人々(その2)



ポイントは、人の持つ「意識」


意識の持ち方で物質化する・・・というのが量子力学の世界
そして、この世を作るベースでもある。

●私は学校の成績が悪いし頭が悪い、だからXXになるのは無理。
●私はもう年だから、今さら無理。


そりゃあ、何にでもある程度の傾向があるのは確か。
(現在の量子力学の世界でも、確率を導きだすことはしてるし・・)

しかし、それは、あくまでも傾向(確率)なのだ。
そのままの状態でいったら、その確率が高くなるというだけの・・・。


しかし「傾向」は、「必ずそうゆう結果になる」という法則ではない、
つーか、法則なんて存在しない、というのが量子力学だ。



意識の持ち方で物質化するならば、
何を常に意識しているかで、いつどこで量子が物質化するかの確率も変わることになる。


しかし、私たちは脳が作り出したモノで判断し、無理!って結論を出してしまいがち。
それじゃあ、ますます、無理な方向の確率が高まり、そこで、物質化してしまうだけだ。



★マトリックスの中で、或る日のこと、ネオは人工知能が作った仮想現実から逃れるために、後頭部に刺さっているプラグを引き抜く。

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マトリックス(仮想現実)世界から、ネオの目覚めのときだね。


そこに登場してくるのが、 ネオの敵となる、エージェント・スミス
   ↓
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ネオは自分の覚醒だけえなく、多くの人を目覚めさせる力を持ってる。
一方、エージェント・スミスは、人々をプラグに繋いだまま、マトリックス(仮想現実)の世界にとどめようとする。
そのため、ネオを倒そうとする。


つまり、エージェント・スミスは、従来の脳が作り上げた自我やら、思い込みやら、常識、社会通念といったもののデフォルメされた姿だろう。


だから、スミスさん、いーーっぱいいる。(スミスという名前は、アメリカでは日本の鈴木さん、佐藤さんみたいに多い名前だし・・)



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そういえば、エージェント・スミスは、必ず、ネオのことを、ミスター・アンダーソンと呼んでたっけね。


最初、ネオはオフィスワーカーとして働いてたんだった。
職業はプログラマーで、「トーマス・A・アンダーソン」(←これがネオ)

そこで、呼ばれてたのが、ミスター・アンダーソン
   ↓
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最初に映画をみたときは、気がつかなかったけど・・

今になって・・なぜ、エージェント・スミスがミスター・アンダーソンと呼ぶのか、わかった気がする。

マトリックスの世界で社会人として生活してたときのことを、思い起こさせようとする心理作戦!@


人というものは、ほぼ無意識で、脳の作り出す思い込みの中で生きてるわけで、それをずーーと繰り返している。

繰り返せば繰り返すほど・・固定化された思考パターンになっちまう。


そうなると、それを、「現実」と思い込み、それを「真実」と思い込む。


そこで、誰かに違うよ!って言われると、ムカつく・・

または、

心の中で、え? ひょっとしたら違うのかも・・とチラっと思ったとしても、

自分が信じていることを信じたい!ってことに固執しちゃう。

そうやって、エージェント・スミスは私たちを執拗に追いかけてるんだね。
私たちの中に巣くってるエージェント・スミスさんたちが!



いよいよ、次作の「マトリックス・リローデッド」の中で、

★主人公のネオは、ついにマトリックスの世界を作り上げた人工知能(アーキテクト)と対話することになる。

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つまり、「世界を作り上げた神との対面」

そこで、ネオは、
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”選択”、問題は選択だ!と言い切った。

今さら、言うまでもないけど・・
脳を繋いでいたプラグをはずし、自分の意識で選択する・・・ってことだね。


ついに、ネオも師匠モーフィアスの境地になったらしい。


そういえば、モーフィアスは、結構、色々言ってたね~。

「君は、自分の心の囚人だ。」

「何を待っているんだ? もっと速く動けるはずだぞ。 頭で考えるんじゃない、悟るんだ。」

「速く動こうとするな、速いと知れ」



中でも、冒頭の方のこのセリフは有名になった・・
   ↓ 何度もこの画像出すけど・・このセリフ。
   ↓
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ネオに赤と青の薬を出して、ネオに選ばせるシーン

英語では、こう言ってる↓

You take the blue pill—the story ends, you wake up in your bed and believe whatever you want to believe.
You take the red pill—you stay in Wonderland, and I show you how deep the rabbit hole goes.




直訳しちゃえば・・
  ↓

青い薬を飲めば、物語は終わり、君は自分のベッドで目が覚めて、自分が信じたいものを信じることができる。
だがもし赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまることができ、ウサギの穴がいかに深いかを見ることになる。



ウサギの穴?


そうそう、冒頭のとこで、

ネオは何者かに「白いウサギを追え」と指示を出されてたっけね。


これは言うまでもなく、「不思議の国のアリス」の冒頭と一緒!

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これを、意訳すると・・こんなカンジ
    ↓

青い薬を飲めば、この話はここでおしまい、君は自分のベッドで目が覚めて、自分が信じたいものを信じることができる。
だがもし赤い薬を飲めば、君の物語はまだ終わらない。
この世界が抱える秘密の深淵に連れて行こう。




で、もしも赤い薬を選べば、安泰ではいられない、痛みも伴うだろう・・ということを暗に言ってるような?

もちろん、ネオは、即座に赤い薬を選ぶんだけどね。

・・・・・・・・・・・・

この映画は、メタファーやデフォルメだらけ。


登場人物の名前だけとっても・・、

主人公のネオ・・キアヌ・リーブスの演じた役だけど・・
NEOは、「新しい」という意味だけど・・そのアナグラムは、ONE、「選ばれし者」という意味を持つ。
そういえば、オラクルから「You are the One」(あなたは救世主)と言われてたっけ。

トーマス・A・アンダーソン・・・ネオのマトリックス世界でプログラマーだったときの名前。
アンダーソンの語源は、ギリシャ語で「Son of Man」で、救世主を示すとか。

また、トーマスは、旧約聖書の12使徒の1人であり、キリストの復活をその目で確かめるまで信じなかった人物。
ネオも、自分のことを救世主かどうかって疑ってたけど・・。

モーフィアス・・ネオの師匠のような存在
ギリシャ神話に登場する「眠りの神」モルフェウスに由来してるのではないかと。 → 覚醒を促す者。

メロビンジアン・・あの、原因と結果がすべての真実といった、プログラム男だったね。
享楽的なフランス人って設定だったけど、フランス語での罵声に自己陶酔するシーンがあったし・・。
フランク王国の「メロビング朝」に由来。

トリニティ・・ネオの恋人役だけど・・トリニティといえば、キリスト教で有名な三位一体のこと。

エージェント・スミス・・これは、前述したとおり、スミスは英語圏のよくある名前。



細部に渡るまで、実によーーく出来てたと思う。



そして、ネオを演じた、キアヌ・リーブスだけど・・

彼は、アメリカ人ってカンジしないなあ・・キアヌって名前も変わってるし・・・って思ってた。

噂でも、ぜーんぜん、ハリウッドスターっぽくない人らしいし・・。


彼はレバノン出生の多国籍、カナダに長く住んで、世界中に行ってるらしい。
お父さんは、ハワイ出身のアメリカ人地質学者fだとか。

彼の名前のキアヌ(Keanu)とは・・
ハワイ語で、Cool breeze over the mountain 「山波を吹き渡る涼風」

その深い意味は、The one that constantly is absorbed in the consciousness of God
「神の意識に常に吸収する者」


という意味があるらしい。
https://www.skuola.net/civilta-inglese/keanu-reeves.html

うーーん。
これは偶然か必然か(笑)


・・・・・・・・・・・・・

いずれにしても、マトリックスという映画は、

私が量子力学を知る上でも、

また、脳ばかりを使わないようにしよっと!(←日ごろから使ってないけど・・)と思うようになった上でも、

大変、貴重な映画でした。


そういえば・・脳を使わずにどうやって考えるんだ?って聞かれたことがあるんだけど、

今では、細胞全体で考えるようにしてる気がする(笑)

ダーウィンとウォレスと最新の進化論

数日、ずーーと頭を離れないことがあります。

こちらの、In Deepの記事を読んでから。
     ↓
[特報]ダーウィンの進化論が崩壊 : かつてない大規模な生物種の遺伝子検査により「ヒトを含む地球の生物種の90%以上は、地上に現れたのがこの20万年以内」だと結論される。つまり、ほぼすべての生物は「進化してきていない」

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New Genetic Study Seriously Challenges Darwin’s ‘Theory Of Evolution’


ああ、やっぱり~! と、いう思いと・・ついに、科学界もここまで来たんだ~!という思いで、じみじみと感じ入ってしまいました。

それで、ここ数日、いろいろな文献調べをしてしまったわけです。



しかしながら、In Deepさんの記事にも書かれていたように、一般の方々は、ほとんどといっていいほど、こんな記事に興味がないんでしょうね~。

進化論がどーだろうと、宇宙の成り立ちがどーであろうと・・・そんなこと、どーでもいいじゃんか!と。

で、私のブログも、タイトルを見ただけでスルーされちゃうような気もします(笑)



当然、こーんなすごいニュースなのに、日本ではほとんど報道されていない・・。

え?すごいニュースかって? (←それすら・・誰もすごい!とも思っていない?)


私は、そりゃあ、すごいと思いますよ~。

だって、我々が学校で習った「常識」を完全に覆すような新事実が出てしまったんだから!




なぜなんでしょうね~?

意図的に、こういったニュースを報道しないようにしているとしか思えないんですよね~。

権威あるチャールズ・ダーウィンの進化論を黙ってそのままにしておこうとしているのか・・?


こちらが、チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin 1809 - 1882)
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そもそも、この進化論、本当はダーウィンの業績じゃなかった・・というのは、その道ではすでに有名な話。

実際には、ダーウィンがウォレスの研究をパクッって発表しちゃっただけってこと。


こちらが、アルフレッド・ラッセル・ウォレス(Alfred Russel Wallace, 1823 - 1913)
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私の以前のブログにもウォレスの話をちょこっと・・アップしてますが→クリスマスの朝、アルフレッドの夢をみる

詳しい事情を知りたい方は、どのようにパクったのかは・・こちらの記事をみるとわかりやすいかも。
   ↓
ダーウィンの進化論は嘘だった!?



ダーウィンはイギリス科学界のエリート学者、生まれも良い。
一方、ウォレスは、ただの在野の研究者、貧しい生まれで上流階級出身ではない。



たぶん、そんなところに原因があったように思います。



ところで・・

ダーウィンが、パクったにしろなんにしろ、二人とも同じく「進化論」を唱えていただから、考え方は同じだよね?と思われがち。

ところが・・これが違うんですね~。


まず、進化論とは・・ひとことで言ってしまえば、このように言われてます。
    ↓

自然界に適応し自然淘汰されて、強いものが生き残って進化していく



これは、まさにダーウィンの進化論です。


ダーウィンは同種の個体間の生存と繁殖の競争を強調した考え方を打ち出していた。 つまり、強いものだけが生き残るという点。

ウォレスは、生物地理学的、環境的なものによって、適応していく・・という点に重点を置いていた。



以前にも、野生ライオンの話をアップしましたが→「本能」という言葉、そして野生ライオン
ここに出てきた、ツァボのオスライオンにはたてがみが無い、というのは、まさにこれでしょうね~。


さらに、ウォレスはこんな記述も残しています。
    ↓

「人間の肉体的な変化は、自然淘汰説で説明がつくが、人間の持つ感情、たとえば真実をみつめようとしたり、美に感動し、正義を愛し、リスクを厭わない正義や勇気といった感情は、サルや猿人が生きてく上で、必要不可欠なものではなかったはず。

進化のメカニズムが「自然淘汰」ならば、必要となる前に、進化するのは、ありえない。」


それで、彼もまた、宇宙から進化を遂げた霊的生命体がサルや類人猿に宿ったか、または、「卓越した知性」の何者かによって、そういった感情や、数学、音楽、美術的能力などの特別な力が授けられたか・・どちらかだろう・・と述べてます。



うーーむ、進化論を唱えながら、懐疑的な部分も残している。


さらに、心霊分野まで研究してる人でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・

たぶん今、

ウォレスさんに、「ようやく今、ほぼすべての生物は進化してきてないってことがわかったんだよ!」と教えてあげたら、

「え! すごい!やっぱり・・そうだったのか~!」と喜んでくれそうな気がします。


チャールズはどうなんだろ?(←ダーウィンのことね~)

「そんなはずはないだろ! 神はサイコロを振るわけがないんだ!」と怒り出したりして・・(笑)  ←おいおい! それこそ、誰かさんのパクリだよー@


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここ数年の間に、どんどん、さまざまな分野が新しく変わってきたような気がします。


以前にもここで書いたことがありますが、→神の領域へ挑戦する人々(その2)

●宇宙はビッグバンから始まったという説も、非情に怪しいものになりつつあります。

アインシュタインによって、宇宙が137億年前に「無」から誕生したことが分かっているものの・・・

●もちろん、アインシュタインの相対性理論ですら・・。
いきなり無から有が生じるんかい!と。


これは科学界だけじゃないです。

●歴史分野においても、年々多くの発見がされてきて、それによって大きく歴史が塗り替えられています。

もっとも・・ウォレスさん同様、在野の研究家は学会からは無視されるようですが・・。

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私たちが学校で習ったこと、つまり、我々の常識が塗り替えられてきている。

なのに・・・ほとんど、大々的に発表されることがないんですよね~。

教科書はどうなんだろう?
ちゃーんと、すぐに書き換えてくれてるんだろうか? 



これじゃあ、まるで・・あえて、愚民化政策でもとってるんかいな~と、疑いたくなっちゃいます。

一般人は、読み書き、簡単な計算が出来れば良い。 そしてそれぞれの仕事に結びつくことだけが出来れば良し。
あとは、娯楽を与えて一揆を起こさせないように武器を取り上げて常に監視してれれば良いのだ!

なーんて思われてる?

いやいや・・まさかね~。



また残念なことに、一般人側もまた、これに甘んじている人々も多いような気がします。
特に昨今では・・。

別に一揆を起こせっていってるわけじゃないですけどね~(笑)

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つまり、自分のことに関しては、一生懸命に見つめ直したり考える人も多い。
だけど、関係ないことは、一切、考えようともしない。 無視!


関係無い事ってのは・・・まさに、進化論やら、ビッグバンやら、歴史も・・・
海外で起こっていることすらも・・

そーんなこと、自分が生きてく上でなんの関係があるんじゃい!

・・と思ってしまうのでしょう。



でも、私的には、そうは思えないんですよね。。。

直接今の自分に関係無さそうな事柄ですら、個人の生き方に大きく影響を与えてくれる気がします。
むしろ、そっちの方が!

個人の人生観、恋愛観、人間関係、金銭についてさえも、大きく影響を与えてくれて・・
そこには、ただの目標や方向ではない、ベクトルが見えてくる気がします。


どっちが正しいとか間違いとかではなく、また善い悪いでもない、別の次元の思考かな、っと思っています。


思考といっても、脳で考えることじゃないです。
深く「感じること」に近いものです。



あえていうならば、体すべてのDNAで感じるって感覚でしょうか・・?

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そういったものを促してくれるものだと思うんですよね。



そこがまた、現代人に一番欠乏しているような気がします。

愚民化政策で報道されなくなったため、人々が興味を示さなくなってしまったのか、
人々が興味を示さなくなったため、報道しなくなったのか・・

どっちが先かはわかりませんが・・。

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むしろ、一見まったく関係の無いことさえも感じることが出来なければ、ひらめくアイデア💡はやってこない気がします。

むしろ、狭い世界で生きてる一芸に秀でるような人の方が、多次元ベクトルを捉えてるような気もします。


しかも、それが「頭脳派といわれるような科学者タイプ」だったりしちゃうわけです。

彼らは決して、多くの一般人のように・・・脳だけを使って考えてるわけじゃないと思いますよ。

神の領域へ挑戦する人々(その2)

<<前回からの続き>>

◆マクロの世界とミクロの世界

人がもっとも憧れることは・・

本質を知ること、それによって未来を知ること

それが可能となれば、ヒトは「神」を超え、すべてを操れるときが来るかもしれない。

どんな占いよりも、予言者よりも・・
めざせ、的中率100%!



実際、たしかに、
マクロ世界のニュートン力学は的中率100%の予言者となった。(だからこそ人々は狂喜したのだった)

もしも違ったとしたら、そりゃ条件が変わっただけ。



ところが・・

ミクロ世界では「決定論」は成立しない。

当然、未来を予知することも原理的に不可能。




量子力学の「不確定性原理」が、それを数学的に証明してしまった。



いまだに、量子力学の「不確定性原理」は、多くの理工系学生たちを混乱させるという。

だって、「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」を科学の世界で証明してしまったようなものだから。

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生まれてこのかた、ン十年も、ずーーと「太陽は地球の周りを回ってる。ありがたや~」と信じてきた人が、

ある日、突然「それ、ちゃうねん! あんたらが、地球が、太陽の周りを回ってるねん!」と言われたようなものだ。 それも、証拠を目の前に突きつけられて・・


にわかには受け入れ難い! ヒトの感情としてはとくに・・。

そういえば、一般相対性理論の創始者・アインシュタインはこの量子力学が大嫌いだった。

いや、むしろ・・敵意を抱いていたようだ(笑)

「神はサイコロはふらない」・・というのを理由にしてまで。



◆作り物、現実、仮想現実?

でも、マクロの世界でニュートン力学が通用するんだから、ミクロの世界なんて、どーでもいいんじゃね?
我々はマクロの世界で生きてるんだし!

なーんて大きな誤解をしないためにも、もういちど、ミクロの世界についておさらいしてみよう。


この世界の物質はすべて「原子」でできている。
さらに、原子を分解すると原子核と電子になり、原子核を分解すると陽子と中性子になる。

そして、この分解作業の最後に行き着くのが「素粒子」だ。


この素粒子の世界=ミクロの世界においては、
物質でもあり波でもある。

観測者が見ることで、いかようにも変化してしまう。



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まるで、幽霊じゃないか?

白でもあり黒でもある、固体でもあり気体でもある、動物でもあり植物でもある・・とでも言ってるようなものじゃないか!

おい!禅問答じゃないんだぞ!

ミクロの世界はミロクの世界?(おい!ダジャレてる場合じゃない!)


これは「実物」といえるんだろうか?


モノでもあり波でもあるもの。


「見えないし感じることもできなければ存在しない」と、思い込む人は多い。

たとえば、マクスウェル(James Clerk Maxwell 1831-1879)は電磁波の存在を予言した。

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しかし、人々は見ることも感じることもできなかったため当時は誰も信じようとはしなかったという。(科学者でさえ)

しかし、今では電磁波の存在を疑う人はいない。

電磁波を否定すれば、TVも無線機もGPSもスマホも全部否定することになるから。

同様に、幽霊だとか、輪廻転生・・なんてスピリチュアル系とされるものも、存在を否定できないってことになる。
(科学に重点を置き、存在を否定するならば、それを数式で証明しなければならない。)

むしろ、否定するより肯定したほうが、論理的に辻褄が合う場合だって多い。

・・・・・・・・・・・・・・・


さりながら・・見えない、感じないものの存在を認識するのは難しくもある。


まして、物質であり波であるものなんか・・。

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これは、現実? 作り物? それとも仮想現実?

ここで、もういちど、プラトン流の世界観を思い出してみよう。

物質界の上に本物のイデア界が存在し、そのテンプレート(ひな形)として、物質界が実体化されている



・・・ とすれば、現実世界も「作り物」といえるのかもしれない。



仮想現実と現実世界・・その違いは?

現実世界の物は「実物」だが、仮想世界の物は作り物。

本物のバラの花と作り物のバラは触ればわかるじゃないか。

じゃあ、コンピューター映像の作り出すものは? そんなの「データ」に過ぎないじゃないか。

そんなの誰だってわかる「作り物」だと。




でも ・・・ 本当にそうだろうか?


現代のテクノロジーを持ってすれば・・人の五感を操りコンピュータ映像をリアルに思い込ませることだって可能。

バラにしたって、高度な3Dプリンターで作ったものはどーなんだ?

クローン羊ドリーは? 実物っていえるのか?

そもそも、「実物」って何だ?




実物と思い込めば実物になる・・ひょっとしたら、その程度のもの。

それが実物の正体?



◆仮想現実のTVゲームの世界



ふと思うことがある。

現実世界は、TVゲームの仮想世界となんら変わりはないのかもしれない と。

早い話が「作り物」であり、作り物である以上、「作った者が必ずいる」ことになる。


言い方を変えれば・・

我々が生活している現実世界、その上に上位世界がある。(←まさに、プラトンのイデア説)


子供が観察してる世界 >水槽の中で飼われているアリの世界

3Dプログラマー >ゲームユーザー





TVゲームの世界においては、3Dプログラマーは神の存在だ(笑)


シミュレーション系のゲームソフトで、シムシティ(Sim City)というのをご存知だろうか?

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ユーザーが市長になり、都市を開発するシミュレーションゲームだ。

このゲーム世界には、住宅地、工業地、商業地、発電所、交通網などのインフラがあるし、すべてが現実世界そのもののだ。

住民も現実そのもの・・道路が渋滞がすれば文句を言うし、わがままな住民もいれば、犯罪が多発すれば町を去っていく。その結果、税収が減り都市作りは滞る。

まさに、現実世界の都市がコンピュータ上でそのまんま再現されている。




これは、もうひとつの現実と言えないだろうか?


実際、3Dプログラマーは高度なプログラミングによって、空間とオブジェクトを、それこそ物理法則を適用して見事に3次元で操ってるわけだ。 

それがTVゲームの世界。


我々ユーザーは、その中で特定の役になりきり、そこにある「リアル感」を十分堪能することができるのだ。


しかも・・もしも飽きたらリセットしてやり直せばいい(←ゲーム界の輪廻転生)


しかし、

ユーザーは絶対に上の世界(S3Dプログラマー = 神)にはアクセス出来ないのだ。


神プログラマーは、いったい何の目的で、我々の世界を作ったんだろうか?

いくら、我々が必死の努力を重ねて、世界の法則の「仕組み」が理解できるようになったとしても、その「目的」だけはわからない。
永久に不可能。。。


唯一、その「目的」を知るのは創造者だけ。(人の限界・・)



◆プログラミングは、実行してみななけりゃわからん


またしても、ここで浮上してくる問題。

全知全能の神=3Dプログラマーならば、我々の知らない未来も、すべてお見通しなんだろうか?

だって、プログラミングしたわけだし~。 ぜーんぶ、どうなるか、ぜーんぶわかってて当然だよね?


で、プログラミングして、なんだって、それをわざわざ実行するんだろ?

3Dプログラマーならば、そりゃ、ユーザーが購入してくれて大儲けが目的だと想像がつくけど、

我々の上の世界の神プログラマーの目的は何?
「大儲け」が目的ってことはありえないから・・



そもそも・・プログラミングして結果がすべてわかってるんだったら、実行したところで何になるんだ?

まったく意味がないじゃないか!

うーーむ。


ちょっと待った!

ここで、突然気がついたことがある!

    ↓
現実世界では、SEがいて、プログラマーがSEの構想と指示に従ってプラグラムを書く。

その「プログラム」こそが、その世界を生成し更新していく。ものだ。


たしかに・・

もしも、そのプログラムを盗み出して解析できれば、次に何をするかがわかるし未来も予測できるってことになる。


ところが、そこが違う! そんな簡単にはいかない。

SEやプログラマーでさえ、プログラムが何をしでかすか正確に予知することができないのだ。

自分が書いたプログラムのくせに(笑)


それは、コンピュータ業界の常識だ。


すべてがプログラミングどおりに行くならば、(=予知できるならば)
プログラムに「バグ(誤り)」など、あるはずがない。

しかし・・・SEもプログラマーも声をそろえていう。
「仕方ないよ。バグってのはつきものだから!」


そういえば・・思い出すのが、マイクロソフトのWindows 8
Windows 7と比べて、評判は悪かった。


なぜなら、「特定の条件下において外付けHDDのファイルが消失する」ってことが判明しちゃったから。

ありえないだろ?

そんなもの、出荷するなよなあ!

しかし・・

「複雑なソフトウェアでは、すべてのバグを見つけるのは困難であるため、ソフトウェア会社は、発売後のサポートで対応するのが当たり前になってる」

これが常識!




つまり、プログラマーはプログラムを実行させてみて、初めてバグに気付く。

さらに、そのバグを修正すると新たなバグが生まれ ・・・ これを延々と繰り返さなきゃならないこともあるそうだ。

「デバッグ(Debug)」と呼ばれる作業がこれのこと。

プログラムは、実行してみないと結果はわからない。


つまり、

創造主=神プログラマーにも未来はわからないんじゃないか?
実行してみないと結果はわからないんじゃないか!




そもそも、プログラムを読むだけで結果がわかってしまうなら、プログラムを実行する意味がどこにある?

わからないからこそ、実行したのだ。


◆創造主とは?

おそらく・・それは「地球外生命体」によるところが大きいだろう。

ゼカリア・シッチン説によれば・・文明発祥の地、シュメールに秘密がありそうだし・・

リソパンスペルミア説:地球の生命が宇宙の彼方からやってきたという新たなる証拠が発見される(ロシア研究

なんてのもある。


我々の呼ぶ神とは・・高度な地球外生命体。

たぶん。。。


観察する子供 >水槽の中のアリ


同様に

高度な地球外生命体 > 地球人




しかし、それならば・・その高度な地球外生命体の世界は?

そのまた上の世界は、どうなっているのだ?

上の上の上の上の・・・世界があるのかもしれない。

「あるのかもしれない」というより、「ある」と考えた方がすんなりいくかも(笑)


なぜなら、我々の上の世界があって、そこで完結してるとは考えられない。



◆宇宙は無から誕生する? ビッグバンからか?

近代において、一般相対性理論の創始者アインシュタインによって、

宇宙が137億年前に「無」から誕生したことが分かっている。

BIG BANG

ところが、完全無欠に見えたこの理論にも弱点が浮上した。


一般的には、宇宙誕生の瞬間は137億年前に起こったビッグバン(宇宙大爆発)とされている。

のだが・・

じゃあ、ビッグバンの起こる前はどーだったんだよ?・・という問題が浮上する。


そこで、「無が支配する世界」な~んて言えば大変なことになる。

無から有が生じたことになってしまうから・・・。


これは、水槽のアリの世界は、 ある日突然、水槽が出現してアリも出現したのだ!といってるようなものだ。

違うだろ! 我々の世界があって子供がいて、その子が水槽を持ってきて・・作られたんだから。





同様に、現在宇宙に存在する膨大なエネルギーと物質が、宇宙誕生の瞬間に、突然湧き出たことになってしまう。。。

一体、こんな莫大なエネルギーや質量は、どこから湧き出たというのだ?


そこで、唯一考えられることは・

・この世界とはまた別の世界が存在し、それがこの世界に影響を与えている。ということ。


それは・・

「宇宙は創造主がつくったのであり、膨大な物質やエネルギーは、宇宙誕生の瞬間にさらに外から持ち込まれた」ことになる。


そうなると・・さらに上の上の上の・・・世界が存在する?

創造主の創造主の創造主・・がいる?

こりゃ、いったいどこまでいく?




または、この説に対する反論として・・

「虚数時間」を唱える科学者もいる。
     ↓
虚数【宇宙の謎】ビッグバン以前には何が存在したのか


これを極論してしまうと・・

●「宇宙の誕生」などなかった説

これが苦し紛れであろうとなかろうと・・こうやって辻褄を合わせる以外ない。


または・・前述したように、

●137億年前、宇宙誕生の瞬間に、宇宙の外世界からエネルギーと物質が持ち込まれたとする説


そこで、次の問題は・・、

このような大それたことができるのはどこの誰か?

高度に進化してしまった地球外生命体 または、神?



もう、こりゃ、堂々巡りだよな~(笑)


多くの科学者は・・研究を重ねれば重ねるほとに、またもという言葉にただりつく。


しかし・・神は大きくわけて二通りある。(念のため)

●信仰者が信じる「宗教上の神」

●科学者が疑う「宇宙の創造主」



けど・・ここでは信仰者の信じる神は無視


科学者は世界のしくみを知れば知るほど・・驚嘆することになる。

なんと無駄なく素晴らしい構造なんだ!と。

まさに、神の成せる業!と神の存在を身近に感じてしまうのだ。

感嘆し認めつつ、それでもやはり・・それを神に押しつけたくない気持ちが働く。


それが科学者のプライド、宇宙の誕生をなんとか自分自身で科学的に説明したい。

それが、科学者の性(さが)というものかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・

以前、私はこんな説を聞いたことがある。

地球人は

●他の星から移住して異星人が、地球の爬虫類を使って遺伝子操作で誕生させたものだ。

●複数の異星人が移住してきてハイブリッドになったのが地球人となった。

などなど。




結局、私の想像はここに行き着く
     ↓
たとえ、我々地球人が、どれほどの高度な知的生命体に作られたにしろ、上の世界の創造主に作られたにしろ・・

この世が上の上の上の・・・世界があって、

創造主の創造主の創造主の・・がいたとしても・・

すでに実行されてしまったプログラムの未来は、誰にもわからないんじゃないだろうか?


創造主の神プログラマーでさえ、予知できない世界。

はじめは、誰かに作られたとしても・・

今、この世界を作っていくのは、我々人間なのだ。と。





だからこそ、創造主も・・この世界がどうなっていくか、その変化(進化)を見ているのかもしれない。
見てどーする? 楽しんでるのか学んでるのか?・・・そこんとこは、わからないけど。


キーワードは、変化(進化)


神の前では無力と思われてきた人間だけど、我々人間が、神に影響を与えてることも確か・・・って気がしてきた。


神の領域に挑戦する人々が、これからまた、どんな発見をし、どんな進歩していくのか・・


私もまた、わくわくしながら見守っていきたくなってきた。

<<参考>>
http://tocana.jp/2016/12/post_11854_entry.html
スティーブン・ホーキング博士「宇宙は神が設計していない、自己創造するのみ」http://japanese.donga.com/List/3/all/27/312682/1
Maxwell's electromagnetic theory and special relativity

神の領域に挑戦する人々(その1)

現代人の人生の悩みは

「健康」「お金」「人間関係」の3つに集約されるとか。

ごもっとも。
・・と納得するものの、なんだか、小さいよな~と思ってしまうことがある。

人の人生なんて、たかだが70年~80年の平均寿命で、

狭い世界の中で生きて、その世界しか知らずに、そんなことで悩みながら寿命を終えるとしたら?


じゃあ、広い世界? もっと拡大して・・宇宙ってどうなってるんだ?


そーんなことを考えたことってないですか?

私は子供の頃にも・・そんなことを思い、今でもたまに考えます。(←いまだに子供かよ!とか、現実逃避かよ! と、非難されちゃいますが。)

・・・・・・・・・・・・・・・・

以前、大きな水槽でアリの飼育をしていた人がいて・・人といっても、それは10歳くらいの子供だったんだけどね。

ari_su.png

その子は、アリが迷路のような巣を掘るところを観察するのがとても面白いと言っていた。

「だってアリは外の世界を知らないし、僕が観察してることだって知らないんだよ。
面白いでしょ!」


そっか~。
人間も同じだ~!


と、思ったら、なんだか、メチャクチャ腹がたってきた。

クヨクヨと悩んでた自分自身に!
それを観察してるかもしれない・・誰かに!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところが、アリさんたちの中にも、ある日突然、こんなことを思うヤツがいるかもしれない。

おい! ちょっと待てよ! 外があるんじゃね?
この外はどーなってんだ?



この世界(宇宙)はどのようにして誕生したのか?
この世界(宇宙)のしくみは、どうなっているんだろう?



◆プラトンから始まる

その一人が、プラトンだった。

アテナイのプラトン(BC427年 - BC347年)は、ソクラテスの弟子であり、アリストテレスの師にあたる哲学者だ。

中央左:プラトン、 右:アリストテレス
8-11-2015_plato_aristotle.jpg
https://humanities.blogs.ie.edu/2012/07/we-think-therefore-we-are.html

彼が唱えたのがイデア説
    ↓

物質界(この世)の上には、さらにイデア界があると考えた。

イデアとは永遠不滅の真実で、究極まで抽象化されていて、実体(実物)をもたない。

劣化することも朽ち果てることもない世界であり・・我々が住む物質界はイデア界がひな形になったものではないか?




古代ギリシャ・ローマの時代というのは、宗教も科学(数学・物理学・天文学・哲学)も共存共栄していて、(つまり、今のように・・学問のジャンル分けをされていない時代)

一人の人間が、さまざまな分野からのアプローチで答えをみつけようとすることも珍しくはなかった時代だ。



で、何のために?

そりゃ、やっぱ・・外の世界が気になりだしたから=真理の追究をしたかったから

もう一回繰り返すけど・・やっぱり、ここから始まった。
    ↓

おい! ちょっと待てよ! 外があるんじゃね?
この外はどーなってんだ?

この世界(宇宙)はどのようにして誕生したのか?
この世界(宇宙)のしくみは、どうなっているんだろう?



これこそ、「人類の究極の謎」といえるかもしれない。


プラトン哲学は・・その「先駆者」であったようで、その後のキリスト教の異端「グノーシス主義」や西洋神秘学「ヘルメス学」や、カバラにも影響を与えていったといわれている。



さて、プラトンから始まって、「人類の究極の謎」に挑戦し続けてきた歴史をみていこうと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆一神教のキリスト教が浸透していった時代

ところが、これに、ストップがかかることになる。

我々が「中世」と呼ぶ時代だ。

conversion.jpg


ご存じのとおり・・「一神教のキリスト教」が浸透していくと・・

宗教的価値観が西欧世界を覆いつくしてしまった。


ちょっとでも別の価値観を持つ者は、恐ろしい拷問で殺されてしまった時代。

一神教ってのは・・コワイコワイ。
*ちなみに、一神教はユダヤ教、キリスト教、イスラム教


真実を追求しようとしていた科学は、このせいで停滞。

この時代は、むしろイスラム世界の方が科学が進歩していたとか。
  ↓参考
現代とフリードリヒ2世の時代考察



プラトンの時代は、宗教も科学も、その目的は「真理の追求」にあったはずなのに・・。

一神教のキリスト教は、マ逆の路線を行く。


科学は「疑うこと」から始まるが、宗教は「信じる」ことから始まる。

発生時点の教義を真理と決めてしまうのが「宗教」。

そこには一切の「改善」も許されない。

一方、科学は「疑い」と「改善」を基に進化していくもの。



そりゃ、どうみたって相容れるものは無い。


それまでの時代は、宗教も科学も、「真理の追究」にあったはずなのに。

ここにきて、宗教家 vs. 科学者という分類が出来上がる。



さて、停滞してしまった宗教はここでは置いとくとして・・

ここから科学者たちが、どうやって「究極の謎」に挑み、「真理の追究」をしていったか? をみていこう。



◆地動説

まず、画期的なのは、「地動説」

16世紀、コペルニクスによって提唱されたものだ。

Copernicus.jpg


それまでは、「太陽を含む星々は地球を中心に回っている」と信じられていた=天動説

ところが地動説は、マ逆な発想!

こんなことに気づくヒトは、たしかにすごい!


天空を観察すれば・・すべての星々は自分を中心に(=地球を中心に)回って見える。 

それを、まったく逆の発想で考えたってことは・・やはり凡人ではありえない。

後に、物事の見方が180度変わることを「コペルニクス的転回」という言葉が生まれたのにも納得させられる。


ところが、実際には、コペルニクスの時代よりもずっと前に、それに気がついている人がいた。


5世紀エジプト、アレクサンドリアにいた、女流科学者ヒュパティアだ。

Hypatia.jpg


以前、アレクサンドリアという映画を見て、その感想文的な記事をアップしたことがある
       ↓
アレキサンダー大王からヒュパティア、そして現代へ


ヒュパティアは、優れた天文学者、数学者、教育者でありながら、大変な美人でもあったことで有名な人だ。

しかし、彼女はキリスト教徒から弾圧され無残な殺され方をした。
罪人とされ公開処刑、それも・・生きたまま体を切り刻まれ、その後火で焼かれたという。


16世紀のコペルニクスもまた、地動説を決して世に出さず、発表したのは自分の死の間際だったという。


コワいコワい!

他にも、地動説に気づいていた人々はいたのかもしれない・・
でも、コワいから・・発表できなかっただけだったのかも。 (←それは大いにあり得る)




◆ケプラー、惑星の軌道は楕円

次に登場するのが、ケプラー(ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler、1571年 - 1630年)
数学者、天文学者、そして、かたわら占星術を主とする暦を出版したこと人としても有名。

kepler3.jpg

コペルニクス説を全面的に支持した天文学者として知られている人で、のちに、この3つのケプラーの法則を導き出す。


第一法則・・・「惑星の軌道は太陽を焦点の一つとする楕円(だえん)である」

第二法則・・・「惑星と太陽とを結ぶ線分が等しい時間に掃く(横切る)面積は等しい」(面積速度一定の法則)

第三法則・・・「惑星軌道の長半径(両天体間の平均距離でもある)の3乗は公転周期の2乗に比例する」



ケプラーはドイツの大学で教鞭をとっていたが、チェコに逃げ出して(←もちろん、コワイから)、かなりな貧乏生活をしていたという。


しかし、彼のおかげで、

惑星の軌道は太陽を焦点の一つとする楕円 (円じゃない!)

ってことが判明したのだ。


そういえば・・映画、アレキサンドリアの中でも、ピュパテイアのが楕円だ~!ということに気がつくシーンがあったけど・・
それはどうだったんだろう?
5世紀、まだ望遠鏡すら発明されてない時代だったわけだし・・




ただし、ここではまだ、ケプラーが「楕円であることを証明した」とは言えないのだ。

あくまでも、観測結果からの推測だったから。

このときはまだ、方程式を解いて導き出した答えではなかったからだ。



証明するには、数式が必須。

How-does-mathematics-explain-the-universe.jpg

数学って、そんなに信用できるものかよ?・・・と数式にチンプンカンプンの人は疑問に思うかもしれない。(←私もその一人)

しかし・・今のところ、人間が真実を知る上でこれに優る方法はない。

なぜなら、

数学は具体性が排除され、すべてを抽象化することができる。

3人の子供が鬼ごっこをしていました。 ところが、一人の子供は家に帰ってしまいました。
残ったのは何人でしょう?

3個のクッキーがありました。 A君がこっそり1つを盗み食いをしました。 クッキーは今いくつあるでしょう?

「3-1=2」



数学は、必要最低限にまで抽象化し、抽象化によって高い普遍性をもつもの
(全てに当てはめることができるってこと。)


しかも完全無欠の論理(真実)で構築されている。
絶対的仮定の「公理」からスタートして水も漏らさぬ論理で。

その結果、導き出されたのが「定理」。

だから、曖昧さがつけいるスキがない。

それゆえ、数学は人間の究極の武器になっているのだ。



◆デカルトとニュートン

時代は流れて17世紀後半になると、有名な二人の科学者の登場となる。


デカルト(哲学者、数学者)

ニュートン(自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者)




デカルト方がはニュートンより50年弱早く生まれてるので、まったくの同時期とは言えないけど、

二人が、注目したのは「天体の運行」だった。


ただし、アプローチの仕方はマ逆。

デカルトが考えたのは天体が「なぜ」動くか?

ニュートンは「どう」動くか?



デカルトは、天体が動くのは目に見えない何かによって天体を押されている? と考えた。

6-Major-Accomplishments-of-Rene-Descartes.jpg

ルネ・デカルト(仏: Rene Descartes、1596年 - 1650年)
高校数学でやったXY座標も、哲学の命題「我思う、ゆえに我あり」でも有名な人




デカルトは真空の存在を認めてないので、物質の粒子の間をうめるものとして、それは「微細な物質」だろうと想定し、その動きもしくは働きによって、惑星は流動し渦巻く物質にのって運動している、光が伝達されるのも然り。と、した。

目に見えない何か?・・・それは「エーテル」という物質。 Ether


しかし、ニュートンはこんな考え方はしない。

なぜ動くか?は神の領分。

そんなことを詮索したところで答えなんが出ない、と。

まずは、どう動くか?を考えばいいのだ!
そっちが先だろーが!


ニュートン流の天体の運行とは・・
    ↓

太陽の質量を「m1」、惑星の質量を「m2」、その距離を「r」とすると、
太陽と惑星は互いに力「f」で引き合う。これが重力(引力)

式にすると、こうなる(←私には理解できないけど・・)
f = G×m1×m2 / (r×r)
この式の意味するところは、2つの物体に働く力は、質量に比例し距離の2乗に反比例する




ニュートンは、超現実主義?

一方、デカルトは、宇宙のロマンを追い求めたロマンチスト?



しかし・・ロマンチストが過ぎて「なぜ?」ばかりに固執すると・・

エーテルのような怪しい物質をでっちあげるような結果になっちゃうのかもしれない。



ニュートン流の科学は「原因」ではなく「結果」を重視した。

そこにある、「神の方程式」を見つけ出し、それを解き答えを導きだすことだった。

だからこそ、ニュートン哲学は近代科学の父(あれ?母?)とまで呼ばれるようになったわけだ。(←納得)


奇人変人だったニュートン
    ↓

Isaac-Newton (1)


ここに面白いエピソードがある。

1684年、エドモンド・ハレーは、いきなり、ケンブリッジ大学のニュートン教授の元におしかけて、単刀直入に質問した。
(エドモンド・ハレーとは、天文学者、地球物理学者、数学者、気象学者、物理学者で、あの、ハレー彗星でも有名)

「惑星はどのような周回軌道を描くんですか?」

ニュートンは言う。

「そりゃあ、楕円だよ。」

うわあ! やっぱりそうだったのか~。 

ハレーはドキドキしながら、その理由を聞くと、ニュートンは素っ気なく答える。

「そりゃあ、計算したからだよ」

狂喜のあまり、ハレーは、その計算をみせてくれるように頼んだ。


が・・・・・

いくら捜しても出てこない。
どっか、行っちゃった・・・。

あり得ない・・。



いや、ニュートンならば、あり得るのだ。

ニュートンは、 恐ろしいほどの集中力の持ち主=奇人変人の類

突然何かが閃くと、ピクリともせずに何時間も座っていることがあったという。
紙とペンも使わずに、頭の中で宇宙の大問題さえも解いてしまう。

おまけに、困ったことに・・地位や名声にも無頓着。
どーでもいいのだ・・自分の中で満足すれば、あとはどーでもよくなっちゃう。


そのとき、ハレーが、もういちど解いて欲しいと懇願したことは言うまでもないだろう。

それに同意した、ニュートンは、またもや驚くべき集中力で論文を書き上げた。

「プリンキピア(Principia)」
プリンキピアは「3つの運動法則」と「万有引力の法則」で構成される力学大系で、科学史上最も重要な、歴史的な科学論文論文の一つ。



ところが、紆余曲解があって・・・それが発表されるには、かなりの時間がかかっている。
紆余曲解ってのは・・ほとんどはカネの問題だったらしいけど。


ニュートンは、自分で出版費用まで払って世に出す気はさらさらない。

「そんなことは、どーでもいい。 カネがかかるなら、もっと、どーでもいい」・・と思ってたらしい。


必死になって自腹を切ってまで、出版したのは、結局、Hレーさんだったようだ。

Edmond Halley
edmond-halley-astronomer.jpg


ハレーがいなかったら、プリンキピアはこの世に存在しない。

自分で宇宙の謎を明かすと、そこで満足しちゃって、世間に公表することなんて、どーでもいいニュートンさん。
おかげで、数学分野における、「微分積分法」ですら、世に出たのは、ずっと後のことだった。


そもそも、ニュートンの一番の関心事は数学や物理ではなかった。

こっちの研究に、50年も費やしたとか・・。
    ↓
錬金術と宗教。

まるで、オカルト?

ちなみに、ニュートンが熱中した「宗教」についてひとこと言うと、
キリスト教「異端」とされた、アリウス主義だった。

正統派は、もちろん「三位一体」を説いているんだけど、

注:「三位一体」とは、父と子と聖霊という3つの位格が1つとなって神の存在とする説



ところが、アリウス派は「子・イエス」の神性を真っ向から否定した。
つまり・・「イエス・キリストは神じゃないよ! 人だよ!」ってこと。

かなりの危険思想・・現代の「ダビンチコード」でも出版された後ならいざ知らず・・。
この時代に、堂々と発表してたら・・そりゃ、命が無かったはず。



とにかく、

本人にとっては、それほど関心がなかったモノだったのに・・

ニュートン力学は大快挙! となってしまったのだ。

これぞ、まさに人類が手にした初めての「神の方程式」だったのだ。


なぜなら、実験や観測の結果からの説やら推測ではない。

それを、ちゃーんと数式で証明してしまったところが、スゴイところ。


「天体観測結果=事実=絶対的仮定」からスタートし、微積分を使って万有引力の法則を導き出した。
まさに帰納法。



しかも、ニュートン力学というのは、「万有引力の法則」と「3つの運動法則」なのだが、
その普遍性には驚くばかり。

リンゴが大地に落ちるのも、地球が太陽を周回するのも、同じ原理。

しかも、ニュートン力学を使えば、100万年後の星々の位置、隕石の地球衝突も予測できる。

さらに、地球から7800万km離れた火星に宇宙船を送り込むことも可能なのだ。




つまり・・・

ニュートン力学を使えば・・未来さえも予知できることになる!?


たとえば・・

高校の物理で習うニュートンの方程式で、

ボールを投げると、その未来の道筋を完全に予測できる。
必要なデータは、ボールを投げた瞬間の角度と速度。

計算式もたった2つ。
   ↓
https://physics-htfi.github.io/classical_mechanics/001.html


やっぱ、こりゃ未来予知じゃないか!
「当たるも八卦当たらぬも八卦」の占いどころじゃないぞ!


これを言い換えれば、こうゆうことになる。
    ↓

すべての出来事は、原因があって結果がある。

それをヒモづけしているのが「因果律」

だから、因果律(神の方程式)を見つけ出し、

原因をインプット(速度、重さ、風向きなど)すれば、

未来の「位置」と「運動量」を求めることができる。


すべての未来がわかるのだ!

ただし、その精度を上げるには逐次計算が必要で、強力なコンピュータは欠かせない。
というわけで、コンピューターが出来てからの発展はさらに目覚ましいものがあった。



このようにして・・

ニュートン力学によって「近代科学」が始まったのだ。

こののち、科学は「法則化」の道を歩み、やがて哲学から枝分かれした。


そして、驚異の科学文明を築き上げていくことになる。

現在のテクノロジーも、すべてニュートン力学の延長線上にあったのだ。




もっとも、人々の心を掴んだのは、この、「画期的な考え」だったかもしれない。
    ↓
ニュートン力学を使えば・・未来さえも予知できることになる!?


それを言い換えれば・・
    ↓
未来は現在の状態によって、すでに決まっているんだ!?

こういった考え方を「決定論」と呼ぶことになった。



それを・・熱~く提唱した人がいる。


◆ラプラスの悪魔

19世紀初頭、フランスの数学者ピエール・シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace (1749 – 1827)は、完全なる「決定論」の信奉者だった。

Pierre-SimonLaplace.jpg


未来はすでに決まっている
宇宙がはじまったときから、私たちが何をするのかも、次に何をするのかも決まっている。



もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、
もしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、
この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。



ラプラスによって提唱された、この概念=「決定論」をラプラスの悪魔と呼ぶことになった。
なんで・・悪魔? インパクト強そうな言葉だから?

簡単に言ってしまえば、こうゆうこと。
    ↓

未来はすでに決まってる?!

過去も未来も・・あなたのことも!

何もかも?!

それを、ちゃーんと、すべての物理的状態と力やデータ解析できる能力が無いから、今のとこは、わからないだけ!?




そっか~!

じゃあ、「もっと精密な方程式」さえあれば宇宙の過去も未来も完全に予測できるってことだよね~?



そこで、登場したのが・・

◆アインシュタインの一般相対性理論

Einsteine=mc2.jpg


まず、宇宙は3次元の空間と、その中にある物質と時間とで構成されると仮定する。

そして、ある瞬間の宇宙の状態が分かれば、宇宙誕生までさかのぼることも、その後に続く宇宙もすべて求めることができるという。


実際、この方程式を解くことによって、宇宙が137億年前に「無」から誕生したことが分かったのだ。
宇宙の誕生は137億年前と言われているのは、ここから来たんだね~。


いやあ、これでますます・・神の領域に近づいた!


と、当時は誰もが思った。

この世のすべてに法則がある。
証明できないものなんてないんだ!

科学の時代だ。 科学バンザイ!
古臭い迷信なんかくそ食らえ!




20世紀を迎える頃には、一般人もまた、この風潮が強くなっていった。

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しかし・・・

ここで、ニュートン力学 → ラプラスの悪魔 → アインシュタインの一般相対性理論と・・

ここまで築きあげてきた一連の流れが、ガラガラと崩れるようなことが起きる。

Tarot_Tower.jpg


◆ハイゼンベルクの反論

我々のマクロ世界では、ニュートン力学は、まさに神の方程式だった。

アインシュタインのおかげで、さらに進歩を遂げた。



ところが、それをミクロ世界で検証してみた人たちがいる。

ミクロの世界とは、

原子の真ん中には原子核があり、その周囲を電子がグルグル回っている。

atoms-image.jpg

よーし、電子の未来を予知してみようじゃないか。

ある時点における電子の位置と運動量を測定し、ニュートン力学で計算すれば、未来の位置と運動量が予測できるはず。

ぜーんぜん問題ないだろう。。。


ところが、これが問題オオアリだった。


「量子力学」

ミクロ世界では、原子の位置と運動量(質量×速度)を同時に正確に測定することはできない。



もちろん・・測定器の誤差の問題とかじゃなくって、原理的に無理だったのだ!


なんで?

「位置」の測定誤差が減れば、そのぶん、「運動量」の測定誤差が増える。

逆もまた真なり。

式で表すと
 ↓
「位置の測定誤差×運動量の測定誤差≧一定値」




これが、不確定性原理

提唱者したハイゼンベルク(Werner Karl Heisenberg, 1901 - 1976年)は、その功績によりノーベル物理学賞を受賞した。

Heisenberg_10.jpg



量子論については、過去記事でも何度かアップしたことがある。
      ↓
人の意識とボーアから始まった量子論
フォトンの作りだす世界を量子論とスピリチュアルで眺める




これでまた、世界は騒然となった。


天動説から地動説が提唱された時みたいに・・・?

いや、それ以上の驚愕だったかもしれない。


だって、今までの価値観すべてがひっくりかえってしまうような・・まさに、これこそコペルニクス的転回なんだから(笑)


<<次回へ続く>>


参考
Edmond Halley Facts and Biography
人類が知っていることすべての短い歴史 (著), Bill Bryson (原著), 楡井 浩一 (翻訳)
ケプラーの法則


のだめカンタービレで知った「宇宙」と学問

掃除をしていたら古いコミックをみつけて、ついつい読みふけってしまった。


のだめカンタービレだ。

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大ヒットして、ドラマ化映画化もされたから、もちろん知ってる人も多いだろう。

これを読んでると、昔の音大時代やさまざまな楽曲を思い出すのはもちろんだけど、やっぱりキャラやストーリーが面白い。


こんなシーンを思い出してしまい、そこを探してまた読んだ。
     ↓

コンマスがパート練習で団員に言うセリフ


「アンサンブルの真髄はハーモニー。 ようするに調和だ。

この調和は古代ギリシャの時代ハルモニーと呼ばれ、キリスト教社会になった時

神の作りたもうた世界は素晴らしい調和によって創造されている

その調和の根本原理は数の関係によって成り立つ

それを探究することによって調和の謎が解明でき、

神の世界をより詳しく知る手がかりを得られると考えた。


音楽の本質は調和にあるのだ。

それを表現するのが真の音楽家なんだ。

おまえらももっとちゃんと探究しろ!

ま、コンマスが団員の練習にハッパをかけてるシーンなんだけどね~。


このパート練習を見ていたのだめちゃんが、

このコンマスの話を千秋に伝えるのだ。



のだめ 「なんか、宇宙な話ですよねぇ・・・」


千秋 「宇宙か・・・それってたしか・・・ボエティウスグイード・ダレッツォが言ってたことだと思うけど。


1500年くらいまえは、神の作った世界の調和を知るための学問が天文学、幾何学、数論、音楽だったんだ。

本来音楽(ムジカ)とは調和の根本原理そのものを指していて、理論的に調和の心理を研究することが音楽だった。


中世ではその音楽理論を熟知していて、理性の力によって作品全体に対し入念に音楽を判断できる人を『音楽家(ムジクス)』といって、ただ音を歌ったり演奏したりする人を『歌い手(カントル)』といった。」


のだめ 「カントル・・・?」


千秋 「カンタービレの語源だよ。」





作者の見事な手法だ~。

大金持ちで優秀と言われる千秋君も実は不完全な人間、そして、のだめは、天才だけどかなり不完全な人間。

なーんとなく、この二人がそれぞれ人として音楽を通して成長し調和していくメタファーともなる部分だ。

タイトルの語源となる、カンタービレも、お!こーゆーことだったんだ~と読者に納得させてくれる部分でもある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう、何年前だろうか?

最初にこれを読んだとき、

<<調和の根本原理は数の関係によって成り立つ>>というのを聞いて、え? そうだったのか~と、私は目からウロコだった。

私が最初に音楽と数の関係を調べたのもこのときからだった。


言われてみれば、当たり前のことだ。

音は周波数のわけだし・・・。


音楽と数学の関係を最初に研究したのはピタゴラスだったという。

pitagoras2.jpg

今日の音階の基礎ともなるべきピタゴラス音階を築いたのもピタゴラスさんだ。

彼は鍛冶屋が鉄を打つときに、重さの異なるハンマーでたたくと異なる高さの音が聞こえることを不思議に思い、そこから数理の研究をはじめたという。


ピタゴラスさんと言えば、我々にとっては「3平方の定理」でおなじみの人だ。

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http://information-station.xyz/2367.html


和音というのは、基本3つの音からなる。

メジャーのC(超三和音) つまり、ドミソ和音は、これだが・・



この時に、鍵盤を上から見ると、ドとミとソが直角三角形の関係位置にある。


マイナーのD(短三和音)、つまりレ・ファ・ラを同時に叩くと、長三和音の時の直角三角形を裏返した直角三角形になる。

つまり図で示せば、こういったことになる。
     ↓
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ピタゴラスはこれを知ってた!!(←当たり前だ。だから音階を作ったんだ。)


それだけではない。

ピタゴラスさんは、天体のそれぞれの惑星は回転しながら固有の音を発していて太陽系全体が音楽を奏でているという概念をもっていた科学者でもあった。

「天球の音楽」
まさに、「なんか、宇宙な話ですよねぇ・・・」(←ここは、のだめちゃん風に。)



しかし、2015年にはニューヨーク大学のサイトには、こんな記事が載っていた。
    ↓
星は音を発しているのかもしれない
Have researchers discovered the sound of the stars?


その後、NASAが、NASA Spooky Soundsというものを発表し、その音も聞くことができるようになった。

もちろん、空気が無い宇宙空間で、人間の耳では直に聞くことができないのだが、磁気震動やプラズマ波といった惑星が発する信号を、特殊な処理によって人の耳で聞こえるようにしたものなのだという。

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Halloween Playlist! This time NASA records spooky sounds in our solar system


太陽系惑星の音はこちらのサイトからも聞くことができる
       ↓
「太陽系」驚く事に惑星には発している音があった!NASA





ピタゴラスさんは、このように考えていたようだ。

天体も原子もその運動とリズムと振動によって特定の音を発している。
   ↓
それら全ての音と振動が宇宙の調和をつくりだしている

それぞれは独自のはたらきと性質をもち、

それぞれの要素が全体に貢献している




しかし、彼が言う音楽(音)は天体だけではない。

天体も原子も・・・と言っているのだ。

原子ということは森羅万象すべてになる。

そう、我々の体も同様なのだ。
     ↓

人間の器官や細胞が発している音楽(音)があり、特に心とからだの関係が調和して共鳴しあって発する


このように言っている。


さらにピタゴラスは音楽を大きく3つに分けて考えたという。

◆楽器を使って演奏する「器楽の音楽」

◆人間の器官や細胞が発している音楽

◆宇宙そのもの、星々が発する「宇宙の音楽」


この3つとも本質はまったく同一のものである。





ひょっとしたら・・我々が病気になるときは、各器官の調和がとれない状態で、ひどい音を発するのかもしれない。
東洋風に言えば・・・「気の流れが滞っている」状態なのかもしれない、なーんてことを考えた(笑)


また、我が家の「先天性の耳が聴こえないネコ」は、なぜ隣の部屋で呼んでも返事をするんだ?
人間の耳に聞こえない音の振動を体で感じるんだろうか?・・・そんなことも考えた(笑)


世界はまだまだ謎に満ちている。。。

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時の流れとともに、ピタゴラスさんの考えは、さらに次の時代へと受け継がれていく。

ピタゴラスさんから、ケプラーさんへ、惑星音楽はさらに受け継がれていくことになる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

音大時代の音楽史の授業で、ピタゴラスやら音楽と数学の関係なんか、やったっけ?(←私が寝てただけかもしれない。)

もっとも小中学校の音楽の授業では、ハーモニカか縦笛、あとは、だるーい歌を歌うだけの授業だった記憶しかない。



現代と古い時代では、学問における視点がまったく違ってしまった気がする。


紀元前500年頃の古代ギリシア、
神の作った世界の調和を知るための学問が天文学、幾何学、数論、音楽

なんとまあ、ホリスティックな視点だろう。



おそらく、千秋君言うところの・・1500年前ころまでは、そういった考えが受け継がれてきたのだろう。

過去の研究者は、天体物理学者であり、数学者、自然哲学者、占星術師などのいくつもの顔を持つ人が多い。


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それにしても・・・私にこんなことを教えてくれたのは、のだめカンタービレからだった。

残念ながら、学校の授業ではない(笑)

それにしても・・おい! さっさと掃除をしろよ!、ともう一人の私が言ってる。
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