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沙門空海唐の国にて鬼と宴す_読書感想文

沙門空海唐の国にて鬼と宴す を読んだ。


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夢枕獏さんが、17年かけて書き上げたってことだけど、かなり豊富で盛沢山な内容で面白かった~♪

804年、空海が遣唐使として長安に渡るところから物語は始まるんだけど、

中身は、「空海&密教」のみならず、

長安における様々な民族、宗教、楽や書、李白をはじめとする詩、さまざまな仏典からの引用、

さらに歴史においても、玄宗肯定と楊貴妃の時代の、安禄山の変
さらに遡って、項羽と虞美人、もっと遡って、綿畑の中で、始皇帝の時代の 俑 (よう)を発見したり・・と、実にワクワクさせてくれる。


ちなみに、始皇帝の時代の 俑 (よう)というのは、これのこと
   ↓
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https://rekijin.com/?p=14349


何千体もあるのだそうだ。 しかも実物大で精巧に出来ていて、一体ずつ顔立ちが違い、明らかに異国人の顔立ちも多くあるんだとか。
始皇帝、死後の世界でも地下帝国を築いていたのか?


こういった、ファンタジー・オカルト要素もいっぱいでつまってるミステリー仕立てのところが、日本版、ダ・ヴィンチコードとでもいったような作品だろうか。

中国の古代史からみても、民俗学から見ても、また、書や詩などから見ても、それぞれ楽しめる気がする。


さて、今回のブログは、My読書感想文みたいな内容で書いてみようと思うんだけど・・
完全にネタバレにもなりそうなんで、もしも、これから小説を読もうという方で、ストーリーを知りたくない!と思う方は、スルーしてくださいませ。




<空海について>

空海については、私も前々から興味があったので何度かブログにアップしてる。

空海さんのヒストリーのブログ記事
   ↓
空海とシュタイナーの関連性


空海さんは、もともとはエリート官僚養成機関で儒教を学んでたんだけど、20歳くらいのときにドロップアウト。

理由は、彼の学びたかったものが、「宇宙の理や命」についてだったから。
となると・・そりゃあ、儒教を学んでる場合じゃないよなあ~、やっぱ仏教だよ!

ってことになる。

儒教も道教も仏教も・・「教」という字がつくと、「宗教」を連想させてしまうし・・
特に私たち現代人は、宗教と聞くと、「人々を救済するため」と思いがちだけど、

たぶん、若き日の空海さんは、人々の救済するという意識よりも、知識欲だったような気がする。

それも、「宇宙の理や命を知る」といった、根源的で壮大なもの。

宇宙とは、
「宇」は「天地四方上下」(三次元空間全体)
「宙」は「往古来今」(過去・現在・未来、時間全体)
「宇宙」で時空(時間と空間)の全体を意味する。

また、「宇」は「天」、「宙」は「地」を意味し、「宇宙」で「天地」(あめつち)のことを表す。
(中国の戦国時代の書物・「尸子巻下」や漢代の書物・「淮南子斉俗訓」に記されているそうだ。




学問の選択肢がほとんどなかったような時代、彼が仏教へ向かうのも自然だっただろうなあ、と思う。


ところが、仏教といっても当時の仏教といえば、
南都六宗(なんとりくしゅう)といわれた、バリバリの奈良仏教の全盛時代! 

こりゃ、違うだろ~よ!


ようやく、空海さんがたどり着いた仏教が、→大日経

だけど、日本ではほとんど学べない。
当然ながら、これ以上学ぶには、留学するっきゃない!ってことになったんだよね~。

それが、「密教」


さて、夢枕獏さんが描く「空海」さんは、私たちと等身大の人間像に近く描かれている・・・(←私はそこが好きなんだけどね~)

空海さんて、どんなタイプの人?

書においても文においても抜きんでた才があり、各方面への膨大な知識がある人
それでいて、屈託ない笑顔で人を惹きつけてしまう。

人種や身分や立場といったものへの偏見も無ければ何のこだわりもない。
常に静かで穏やか、それでいて自然体で真摯な雰囲気を醸し出す人。

「不思議な男だな、おまえは!」・・というのが、相棒の逸勢さんの口癖だけど、多くの人に、同じことを言われる人だ。


本文中には、このように書かれている。
  ↓
「様々 な もの、 時 には 互いに 矛盾 する もの すら が、 その 矛盾 を 抱え た まま、 同じ この 男 の 内部 に 同居 し て いる よう なので ある。  
智 と 野性。   上品 と 下品。   聖 と 俗。」


矛盾するもの、相反するものすらが、自然に一体となっちゃってる人物。
だから、また面白い!


一方、空海さんの友達、橘逸勢(たちばなのはやなり)さんという人物がいる。

<橘逸勢(たちばなのはやなり)について>

この人もまた、留学生となって空海とは船の中で知りあって友達となる人。
ごく、フツーの人として描かれている。

エリート官僚を目指している人で、留学の目的は、当然、さらなる「儒学」を学ぶこと
海外留学で「ハクをつけるため」(←作中で本人が空海に語ってる)

これ、現代でも、アメリカ留学する人の中には、こういったタイプがいるんで、現代とダブって面白いのだ(笑)

ところが、逸勢さん、留学後の一番の悩みは語学力

もちろん、日本にいたときはエリートだっただろうし、日本で唐語は相当に学んできたはず。

ところが、現地に着いたとたん、通じない! わからない!(←これもよくある話(笑)

現地の人が誰でも、正しい美しい発音でゆっくりしゃべってくれるわけじゃないから。
日常の生活程度なら言葉の問題はないけど、専門分野を学ぼうとすれば、言葉の問題が壁になって、ついてけない!ってことになる。


最終的に、逸勢さんは語学の負担の少ない琴と書を学ぶことになり、帰国後は、書の一人者となったそうだ。
後に書に秀でた三筆の一人となっている。 (他の二人は、空海・嵯峨天皇のこと、3人とも同じ時代に生きた人だ。)


逸勢さん、ダメじゃん!と言いたいとこだけど、いかに日本で優秀な人であったとしても、これは当然の成り行きだろう。



わずか2年程度の留学で、ネイティブ同様に言葉を操れる空海の方が、フツウじゃないのだ。

空海さんの最も優れた能力は、語学力にあったのかもしれない・・。


それでも、空海さんが唐で一番時間を費やしたのは、梵語(サンスクリット語)を学ぶことだったそうで、
実際に、青龍寺の恵果和尚に密教を学んだのはほんの3か月程度に過ぎないという。

梵語(サンスクリット語)↓
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ようするに、唐語だけでは不十分で、インドから入ってきた経典、サンスクリット語も理解できなければ、
言葉から伝わる機微をキャッチできないということだろう。

たとえば、シェークスピアを日本語翻訳で読んだだけで理解したのと、原文も併せて読んで理解したのと理解度が違ってくるようなものかもしれない。


たしかに、空海さんは、天才・神童だったけど・・それでも語学の習得には時間を費やしている。
たぶん・・日本にいたときから、唐語だけでなく、サンスクリット語もある程度は独学してたのかもしれない。

だからこそ、青龍寺でほんの数か月で密教を学ぶことができたのだろう。


あ、そうそう・・
一緒に留学した最澄さんは通訳を同伴しての留学だったそうだ・・これだけでも、密教の理解度が違ってしまったのは明白だろう。


それほどまでに、語学は重要。
しかも、決してテキストブックだけで学べるものではないので、一筋縄ではいかない。
現地に行って、しかも多くの人たちと話すことで身に着けていくしかないのだ。

橘逸勢さんが、苦労したのも・・よーーくわかる(笑)


ところで、
橘逸勢さんという人は、どんな人だったのか?というと、

「哲学的 な 思考 よりは、 事実 や 現実 に 即し た 事象 や 知識 の 方 に、 逸 勢 の 興味 は ある」・・と書かれている。

彼の目標は、朝廷で重く用いられる立場になること。

そもそも・・儒学というものが、本文中から引用すると、
   ↓
「〝儒教 には、 宇宙 や 生命 について の 答え が ない〟  儒教 という のは、 結局、 極論 すれ ば 俗世 の 人 の 作法 の 学問 でしかない」

また、

「儒学では〝怪力乱神 を 語ら ず〟という こと が ある。  
現代 風 に 言え ば、 UFO だの 幽霊 だの 超能力 だ の という こと について は 語ら ないという意味。」



でも、空海さんと逸勢さんは仲がいい(笑)
常に二人一緒に、事件を解決していく相棒なのだ。


二人の会話をみていると、まるで、「陰陽師」の中の、安倍晴明と源博雅を彷彿とさせるシーンが多いんだけど、
キャラはまったく別。

逸勢さんは、どっちかというと自己顕示欲が強くて、バカを見下すタイプ。 出世欲バリバリ。
でも・・なぜか空海さんだけは好き! なぜか惹かれてしまうらしい。


逸勢さんみたいなタイプを俗にいうと、自分の才を鼻にかけた「嫌なヤツ」ってことになるんだろうけど・・

作中の言葉を借りると
   ↓
「情 よりも、 理 によって 言葉 を 選び つつ 話す 人間 の よう で あっ た。  
しかし、 その 理 の 裏側 には、 胸 が 苦しい ほどの、 情 が 溜め られ て いる ─ ─ その よう に 見え た。」


これは子厚さんという人物について書かれた箇所なんだけど、そのままそっくり逸勢さんにも当てはまるような気がする。



<長安という街>

ニューヨークは人種の坩堝(るつぼ)なんて言われるし、アメリカ人からも、「NYはアメリカというよりも、別の都市だよ。」って言われるけど、この当時の長安もそんなカンジだったのかもしれない。
いやいや、たぶん、それ以上に(笑)

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吐蕃(チベット),  西 胡(イラン)、大食(アラビア)、天竺(インド)、トルコ、ウイグル、さらに少数民族が同居する街で、
道教、仏教、密教、ゾロアスター教、マニ教、景教(ネストリウス派、キリスト教)、清真教(イスラム)が存在し、


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さまざまな物品が溢れている。
作品中でも、頻繁に瑠璃の杯、葡萄酒を飲んでるし、
西洋風の革靴を履いて歩くのも、当時のファッションとしてあったそうだ。

おそらく、この当時においては、世界一の都だったことだろう。



文中からの引用
  ↓
「革 の コート を 着、 膝 まで ある 革 の 長靴 を はい た 胡人 が 前 を 歩き、 横手 の 酒房 の 中 からは、 胡楽 の 音 まで 聴こえ て くる。   胡 という のは、 狭く とらえれ ば、 イラン の こと で ある が、 広く は、 西域 の こと を 指す 言葉 で ある。」

音楽も踊りもさまざま。

空海と逸勢は、始めて胡旋舞という踊りを目にしてびっくりする。

西域の碧眼の娘たちの踊りなんて・・日本の舞しか見たことない人々にはかなりの、カルチャーショックだろう(笑)

『通典』 の 巻 一 に、 胡旋舞 について 、 「舞、 急転、 風 の 如し。 俗 に これ を 胡 旋 と 謂う」と、書かれているそうだ。

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これだけ、さまざまな異国人や異国文化が入って来るところであり、異民族が持ち込んでくる様々な 宗教も入ってきていたのに、 そのすべてが政治レベルで保護されていたそうだ。

また、
しかも、異国人であっても、試験の成績 さえ よければ 官人として採用され、高い地位にまで登ることは可能だったという。

たしかに、国際都市といえども、外国 籍 の人を平気で 国会議員にしてまうような国は現代にも見当たらない。


その一人が、玄宗皇帝の時代に、遣唐使としてやってきた阿倍仲麻呂さんだったのだ。

この物語のキーパーソンともなってる人でもある。

映画化の中では、この人が演じてたらしいけど・・
    ↓
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いったん遣唐使となって留学してしまうと、20年は日本に帰れないことになってる。

その上、優秀なあまり官吏にでもなって皇帝にでも気に入られちゃうと、なかなか帰国させてももらえない。
帰国許可が出たところで、船が来るかどうかもわからないわけだし・・
(そのときの政治情勢によって船が出るかどうかもわからないし、また船が出たところで無事に到着する確率は半分以下だった時代)

この時代の留学は、命がけ、二度と帰れないことも覚悟の上。

阿倍仲麻呂さんは、唐名を「晁衡」(ちょうこう)といったそうだけど、ついに晁衡のまま帰国できず、最後は、赴任地(現在のハノイ)の総督として果てたそうだ。


当時の唐は文の国と言われていて・・・書と文章の国だった。
つまり、書と文章で相手(人間も相手国をも)を判断する。

そんな国で異国人でありながら高官に上り詰めた、阿倍仲麻呂(晁衡)さんが、どんだけ優れた人だったのかも想像がつく。

彼は満足な一生だったんだろうか?
唐に来ちゃったことを後悔したんだろうか?

優秀な人で大出世する=幸せな人生・・と必ずしもならないところが、人生の面白いところでもある。




<幻術、呪法について>

まさに、夢枕獏ワールドに欠かせないのが、幻術、呪法などのオカルトチックな事柄だ。

しかし、これはフィクションの話ではなく、どれも、ちゃーんと古い文献にも載っている話。

●「植瓜 (しょっか)の術
これは、「陰陽師」の中にも出てきてたし、岡野玲子作「陰陽師」の中でも取り上げられている話だ。
(たぶん、夢枕獏さんが、かなり気に入ってる部分なんだろう。)

もともとこの話は「今昔物語」にも載っている。<外術(げじゅつ)(を以て瓜を盗み食はるる語 今昔物語集巻二十八第四十>
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http://www.pictio.co.jp/old/3005

荷車にたくさんの瓜を積んでいる男が、美味しそうに瓜を食べていた。

そこに、一人の老人がやってきて、喉が渇いているので、1つ瓜を恵んでくれ、という。
男が断り、厄介払いをしようとすると、老人は、それなら、吐き出した種だけでもくれ!という。
「捨てた瓜の種なんか、勝手にもってけ!」と言われると、

老人はその種を、人々が見ている前に土をならして埋める。
「ほーれ、ほーれ、早く芽をだせよ! そーれ、芽が出てきたぞ」
というと、本当に小さな芽が出てきた。

「そーれ、そーれ、大きくなって葉になる」
というと、今度は葉が開く。

さらに
「弦が伸びる。」
「瓜がなる。」

と、老人が言うたびに、その通りになっていく。

瓜の木はあっという間に成長し、見事に育った瓜をたくさんつけていた。
見ていた見物人たちは拍手喝采、
老人は、たくさんの瓜をもいで、見物人たちにも分け与える。
断った男たちにも分け与えた。

自分は1つの瓜をもらって去っていった。
老人が去ったあと、男たちが荷馬車をみると、荷馬車にあった瓜がすっかりなくなってしまっていた。



これは、幻術ともいわれるもので、「術」というよりも、現代風にいえば、人の心理をたくみに使ったマジックのようなものかもしれない。

このシーンで、空海がこんなことを言ってる。

「言葉 に まどわされている。 あの言葉によって、 皆は術をかけられ、 芽が出てきたと言わ れれば、 芽が出てきたと、葉が出てき たと言われれば、 葉が出てきたよう に、思い込んでしまうのだ」


知識 は、 人 を 明るく も する が、 逆 に 人 を 盲目 にも する こと が ある という こと だ。
唐語 など 知ら ね ば、 術 には かから ぬ。 瓜 の 種 を 蒔き、 そこ から 芽 が 出、 花 が 咲い て、 瓜 の 実 が なる の だ という こと など 知ら ね ば、 術 には かから ぬ


老人の話す言葉で人は操られていたということだ。 

そして、瓜は種子を蒔き、芽が出て花が咲いて身がなることをしっているから操られたということだ。

唐語が通じない相手で、瓜がどうやってできるか知らない人なら、決して幻術にはかからない。


でも、逸勢さんは反論してたけど・・
「しかし、 おまえ は、 知っ て い て かから なかっ た のじゃないか。」



●呪術・・人を呪う術のこと。 実際、これは世界各国に古くから存在する。

古代中国にある主な2つはこちら
   ↓
★蠱毒(こどく)とは、動物を呪に使うもの。

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たとえば、 蟇蛙 でも 蛇 でも、 同種 の 生き物 を 無数無数 に 捕え て き て、 大きな 瓶 の 中 に 入れ て 蓋 を し て おく。  
餌 も 水 もやら ず に そのまま に し て おく と、 やがて、 彼等 は 共 喰い を 始める。 そして、 最後 に 一匹 が 残る。  
その 最後 の 一匹 を呪法 に 使う。 残っ た 一匹 の 精霊 を 使役 霊 として 利用 し、 相手 の もと に 送っ ても いい し、 その残っ た 一匹 を 殺し ながら 行なう 呪法 も ある。  

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もっと大きな動物が使われることもある。
猫 の 蠱毒 について は、 清 の 時代、 楊 鳳 輝 の『 南 皐 筆記』 巻 の 四「 蠱 毒 記」 に記されているそうだ。

この作中では犬が使われていた。

犬を首だけ出して埋めてしまい、何日も食事も水も与えず餓死させる。
しかも、犬の目の前で美味しそうな肉を見せ続けるのだそうだ。

なるべく、残虐に憎しみや怨念を煽って惨殺したものを念として使うということらしい。

当時の日本 では、 この 蠱毒 の 法 を 行なっ た との 疑い を かけ られ て失脚 し た 貴族 も あった。

しかしなあ、今じゃこんな法律は無いから・・そもそも信じられてないわけだから、呪術で殺人を犯したとしても無罪なのが怖い。


★ 魘魅(えんみ)・・魘魅 の 法 という のは、 人形 だの 紙切 だ のを 利用 し、 それ を 相手 に 見立て、 呪法 を 施し呪い を 相手 に 届ける 法 で ある。
一般 に 知ら れ て いる 丑の刻参り も、 その 魘魅 の ひとつ 。

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http://jonny.click/kyougaku/35430

ポイントは、呪う相手の代わりに藁や紙の人形を使うので、その中に相手の髪の毛、唾液、爪、血などを入れるといいらしい。


蠱毒(こどく)や魘魅(えんみ)ほど、手間をかけるものではなく、もっとお手軽なものに、邪視(じゃし)というのがある

★邪視
悪意 や憎しみ を もっ て 誰 かを 眺める だけで、 その 誰 かを 病 に かけ たり、 時には 死に 至ら しめ たり する こと の できる 眼 ─ それを邪視というそうだ 。

これ、結構世界中にあるらしくて・・
邪視_Wikipedia

トルコには、邪視よけのお守りとして、ナザール・ボンジュ(nazar boncugu) というものがあるらしい。

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青いガラスに目のような模様、こうやって木に吊るすらしいが・・今ではトルコ土産にもなってるそうだ。

日本で「生霊」と言われるのとも似てる気がするのだが・・。


さて、こういった呪いをかけられてしまった場合、それを跳ね返すためには、専門家(今でいう霊能者など)にお願いすることになる。

当時だと、わりと近所に多くいた道士(道教の術師)にお願いするというのが一般的だったようだ。

しかし、相手がもっと強力で、そこらの道士に手に負えない場合は、青龍寺にお願いしたらしい。
(青龍寺とは、当時1番の密教寺で、そのトップにいたのが、恵果和尚)

物語の中では、まずは青龍寺の僧侶が数名出向いて、お祓いするだが、それでも払えず、さらに青龍寺の鳳鳴という弟子が出向いていくことになる。

鳳鳴さんは青龍寺においてのナンバー2か3あたりの実力者で、しかもチベットから来た留学生。

ここは、鳳鳴さんが、のちにチベットに密教を持ち帰って、従来の土着信仰のボン教に密教を融合させた、チベット密教になっていくんだろうなあ・・なーんて想像させるとこでもある。

ところが、その鳳鳴さんも、また失敗に終わってしまう。

鳳鳴さんは、見事に相手の呪術を封じ込めてたんだけど、プロテクトしている相手に自殺されてしまったのだ。

いくら外部から侵入してきたものをとってあげたところで・・
本人の心を救えないことには、どうにもならない。

「人 の 体内 に 潜む餓蟲 を、 いくら とっ て やっ た ところ で、 それ は、 心 を 救っ て やる こと とは、 別 の ことなんです。」
と鳳鳴さんはそう言って、深~く反省していた。

*餓蟲というのは、蠱毒で使われてるような、怨念等の強烈なネガティブエネルギーのこと

恐れや不信感で弱ってしまった心は、まさます餓蟲を入りやすくしてしまう。
それを取り除いたところで、弱まってしまった心は、自ら死を選ぶようになってしまうのだろう。

そうなると、敵が手を下さなくても自滅してしまう。

つまり、

本人の持つ恐れや不安、猜疑心といったネガティブパワーに、外からの呪術パワー(これも強力なネガティブパワー)が合わさったとき、病気や死を招くことになる。



それならば、まず、恐怖心や不安を持たなければいいんだろうけど・・自分が呪詛されてると思えば、なかなか、そうはいかないものだろう!


密教では、魔を払うときに使う真言はいくつもあるけど、孔雀明王の真言はよく使われるのかもしれない。

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元来はインドの女神マハーマーユーリー(महामायूरी、Mahāmāyūrī)
孔雀は害虫や毒蛇などを食べてしまうことから、魔を払う大護摩で使われてるようだし、文中にも登場する。

たしか、陰陽師の小説の中にも出てきた気がするし、夢枕獏さんのお気に入りなのかも。

アニメでも孔雀王ってあった気がするんだけど・・それだけパワフルな明王様なのだろう。





<不老不死の術>

こんなん、本当にアリかよ!と思うんだけど、物語中では、楊玉環を救い出すため、一度彼女を仮死状態にして死んだことにする必要があったため、尸解 仙(しかいせん)という術が用いられることになる。

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文中からの説明を引用
   ↓
天仙、 地 仙、 尸解 仙 が それ で ござい ます。

生き た まま、 生身 の 身体 で 不老不死 となり、 天 へ 昇る ─ ─ これ が 天仙 で ご ざり まする な。
地 仙 も また、 生き た まま 仙人 と なっ た もの で ご ざり ます。

さて、 では この 最後 の 尸解 仙 (しかいせん)で ご ざり ます る が ─ ─」  
「これ は、 仙人 の うち でも、 一番 位 が 低う ご ざり まし てな。
修行 が いたら ず、 生身 の 肉体 を 抱え て い ては、 生き た まま 仙 と なる こと かなわ ぬ 者 が、 なら ば、 魂 だけでもと、 死し て 天 へ 昇り、 仙人 と なっ た もの が 尸解 仙 で ご ざり ます ─ ─」


これは、完全に「道教」から伝えられてるようだね。

仮死状態にして死んだと見せかけて、あとで息を吹き返すってのは・・なんだか、ロミオとジュリエットでもあったようだけど・・。
あれは、術じゃなくって薬だったが・・。



<空海の学ぶ密教とは>

この小説の中の説明は、すごく端的にわかりやすく書かれている。

まずは、空海自身が面白いことを言っている。

● 密教 という のは、 人間 を、 その 善 も 悪 も 何もかも を 含め て、 宇宙 を 丸ごと 肯定 する ため の 思想 体系 で ある と いっ ても いい。

「密 の 教え という のは、 まず、 この 天地 の あらゆる こと が ら を、 肯 と、 自ら の 魂 に 叫ぶ こと なの だ。
この 宇宙 に 存在 する 全て の もの を、 丸ごと この 両腕 の 中 に 抱え込む という こと なの だ よ



●たとえば筆の握り方、紙の漉き方、川の水をせき止める方法、深い河に橋をかける方法、唐の都の制度
そういったことすべてを含めたものが、密なのです。


空海自身もまた、青龍寺で仏法を学んだだけでなく、最新の土木技術、建築設計、灌漑工事も学んだことは確かで、日本に戻ってから、こういった才能も発揮している。

空海に言わせれば、これもまた密の一部になるのだろう。
机に座って学ぶだけでなく、実に雄大、宇宙的。


●「美 と醜」について

「本当に、 美 や 醜 は、 この 宇宙 には ない の です か」

「あり ませ ん。 宇宙 には そういう 言葉 は あり ませ ん。
ある と すれ ば、 それ は、 宇宙 では なく ひとりひとり の 人間 が 持っ て いる もの なの です」


「それ は、 人間 に 属性 を 持つ 言葉 の ひとつ に すぎ なません。
人 の 言葉 では なく、 天 の 理 を 有する 言葉でで 表現 できる もの が、 この世 に 存在 する もの なの です」


「ある 花 と、 ある 花 とを 比べ て、 こちら の 方 が 美しい とか、 こちら の 方 が 美しく ない とかいう 言い方 は、 天 の 理 を 有する 言葉 の 中 には あり ませ ん。
天 の 理 を有する 言葉 で 言え ば、 この 花 の 花びら は 四 枚 で ある、 こちら の 花 の 花びら は 五 枚 で ある、 こちら の 花 は 白い、 こちら の 花 は 赤い、 そういう 表現 に なる の です。」

「天 の 理 を 有する 言葉 で 表現 できる もの」
は、 まず、 数 です。 それから、 堅い とか、 柔らかい とか、 冷たい とか、 熱い とか、 さらに は 正しく 使用 さ れる 大きい とか、 小さい とかいう 言葉 の こと です」

「人間 に 属性 を 持つ 言葉 には、 普遍性 が あり ませ ん。 美 とか、 醜 とか も そう です が、 好き とか、 嫌い とかいう 言葉 も、 そういう 言葉 の ひとつ です」


わおう!
完全に、サイエンスですね~(笑)



空海さんは、逸勢さんにも、同じような説明をしている。

「たとえば、桃の花と犬の糞、どっちが善くて悪いものなのだ? 
桃の花は美しく良い香りがするから善で、犬の糞は悪いものか?

それは人間の都合、人間の理なのだよ。
天からみれば、同じなのだよ。」


●「密 で 言え ば、 基本 的 には、 この 天地 の 諸相 に 善 とか 悪 とかいう 区別 は ない。
その かわり に 曼陀羅 と 法 が ある


密教では、言葉で教えるよりも、曼荼羅(絵でみて学ばせる)を使う。

胎蔵界曼荼羅
   ↓
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金剛界曼荼羅
   ↓
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文中の説明を引用すると、

●密教には、 金剛界、 胎蔵界、 と 呼ば れる ふたつ の 体系 が それ で ある。  
極めて 簡略 に 記し て おけ ば、
精神 原理 を 説く 金剛頂経 系 の 密教 が 金剛界、
物理 原理 を 説く 大日経 系 の 密教 が 胎蔵界
と 呼ば れ て いる。  

金剛界 の 密教 は、 金剛智 という 天竺 の 僧 が 伝え た。 天竺 僧 ─ ─ つまり、 インド の 僧 で ある。  
胎蔵界 の 密教 は、 やはり 善無畏 という 天竺 僧 が 伝え た。  

天竺 本国 に あっ て、 別々 に 発展 し て き た 両部 の 密教 の 体系 を、 恵果 は、 その 一身 に 受け て いる。

それが、天竺から伝わった2つの密教であり、それをそっくりそのまま、空海さんが受け継いで日本に戻ってしまうと・・
中国では後継者がいないため、密教は廃れてしまうことになる。




中国から伝わった仏教なのに、中国はとっくに仏教国じゃなくなってしまっている。
日本は、いまだに・・いちおう・・真言宗として空海の伝えた密教は残っている。


もうひとつ、言葉について語られている部分がある。


●「この世で一番大きなもの、一番ちいさなものは?」
空海は、両方とも言葉だと言っている。

「どの よう な 大き さの もの も小さなものも、 言葉 で それ を 名づける こと によって、 名 という 器 の 中 に おさめる こと が できる から です」

ここらへんも、陰陽師の中に出てきた、言葉や名前の持つ「呪」について、安倍晴明が語っていたこととも、ダブるような内容だ。
空海と逸勢さんもまた、似たような会話シーンが出てくる(笑)


「言葉について」は、以前のブログにもアップしたことがあるんだけど・・

顕教と密教の違い
   ↓
魯山人のエピソードと密教

始めに言葉ありき_言葉について考える

顕教(従来の仏教)と密教の大きな違いは、

顕教が文書にして言葉で説いた教えに対して、
密教は「心から心に伝えることが大切であり、文章によって伝えることのみを貴いとはしない」としている。


宇宙や哲学的、スピリチュアル的内容を含むものを、言葉だけでは到底伝えることが出来ないだろう。

たとえば、以前のブログにもアップしたけど・・理趣経、これなんか誤解されやすいだろう。
(後に、空海さんと最澄さんを仲たがいさせてしまう原因ともなった経典でもある)

僧侶の戒律として・・女犯(にょぼん)、飲酒、肉食(にくじき)というものがあって・・
唐のこの時代でも例外ではなかったそうだ。
むろん、隠れて行う僧侶もいたけど、表立ってはできないのが常識。

なのに、理趣経には、大楽(たいらく)の法門、「十七清浄句」といわれる17の句偈のそのトップに・・

妙適淸淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は清浄なる菩薩の境地である
と説かれている。

この作品中にも、女は好きか?と聞かれた空海さんは、
「妙適(みょうてき)のことですか? あれは、たいへん良いものですね。」と答えていたけど(笑)

それを誤解して捉えてしまったら、まったく別の教えになってしまいそうだ。


私は、この理趣経を最初に目にしたとき、ひどく驚いたし、また感動したんだけど・・

だけど、これを言葉で延々と説明することは、ひどく難しい。


唯一、私に説明できるとすれば、昔みた映画、バベットの晩餐という映画の世界だ。

バベットの晩餐をまた見て思うアートや宗教のことあれこれ

貧しい片田舎、清貧と宗教(キリスト教)心で生きている村人たちに、パリの最高の食事をプレゼントする。
快楽は罪深いことと信じている村人は、美味しいものを味わうこと、笑うことすら罪なのではないか!とびくびくしている。

しかし、次第に酒と料理を堪能するにしたがって、村人の舌は快楽を味わい、精神も満たされていくといったようなストーリーだった。
こうゆうのを、清浄なる菩薩の境地って言うんじゃないかな!と(笑)

もちろん、映画を観たことのない人にはわからないだろうし、映画を観たとしても、違う感性を持ってみれば、まったく違ったものになってしまうだろう。
到底、私の感動を伝えることはできない。

そうゆう類のものではないかな、と思うのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、

仏教徒の中には、
ブッダは、「死後の世界については説いていない。」

「ブッダは死後の世界を否定された」
 という説を聞いたことがある。

どうやら、これは・・
パーリ仏典経蔵中部に収録されている第63経。『摩羅迦小経』(まらかしょうきょう)、『箭喩経』(せんゆきょう)の中に書かれているエピソードに由来するらしいのだ。

ある哲学大好き青年が、ブッダの弟子となり、

「如来(にょらい)の死後はどうなるのでしょうか?」
と尋ねたそうだ。

*如来というのは、簡単にいえば解脱した人のこと

それに対してブッダは答えず、
有名な「毒矢のたとえ」を説いたという。

ある人が矢で射られて、毒矢が刺さったので、みんな驚いて抜こうとした。
しかし、その人は、
「ちょっとまった。 この毒矢はどこから飛んできたのだろうか?
矢を射たのは男か女か? この毒の成分は何だろうか?」

と、毒矢を抜かずに調べているうちに、死んでしまった。

これを、仏教界では「無記」と呼ぶそうだ。
「ブッダが答えなかったということ」



これを、どう受け取るか?

まず、ブッダが答えなかった=死後の世界を否定したってことではないはず(笑)

これについても、さまざまな解説があって読んでると面白かった・・・。

その1: 「死後はどうなるのか」という問いは、単なる知識欲を満たすための戯論(けろん)に過ぎない。
仏教の根本となる救いとは関係ないことであり、戯論を問題にしているうちに人生が終わってしまう。
そんなことを考えているより、もっと他に大切なことがあるでしょうって意味だった。

その2: 「答えないということは、わからないこと」 
「結論が出ず、わからないことは、わからないままにしておきなさい」ということ。
いくら頭の中で物事を考えても、わからないことはたくさんあるわけで、そのうち、何か自分でやっているうちにわかってくることもあるので、それを待ちましょう・・ということではないだろうか?




このように、人によって捉え方は違ってしまうということだ。

私としては・・ブッダはこの青年の弟子だけに理解できるように、「毒矢のたとえ」を話たんだと思うんだけど・・。

もっと、この青年が成長して多くを学んだあとだったら、別の答えをしたかもしれない。


なのに~それを、こうやって万民向けの本にしちゃうから、またややこしくなる(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実際にブッダは、35歳のときに悟りを開いただそうだ。

ところが、ここからが、ブッダの不可能への挑戦のはじまりだったという。

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なぜって、悟りを開いたのはいいけど・・その内容は、誰も想像もできないような内容だったし・・
それを、言葉で正しく伝えなければならないってことは、もうはじめから不可能に思われたんだとか。

間違った言葉で導いてしまえば、人々を導くどころかかえって破滅させてしまうかもしれない。

しかし、言葉にしなければ、まったく伝えることはできず、ブッダ本人の胸の内で終わってしまうのだ。


そこから、どうしたら真実へ導くことができるかといつ、ブッダの不可能への挑戦が始まったのだ。

真如という言葉があるが、これは真理とほぼ同じ意味らしい。
    ↓

仏教では、仏教で教えられる真如(真理)が、言葉では表せない、説明し尽くせないことを、言語道断と教えられていました。

仏教では真如に「離言真如(りごんしんにょ)」「依言真如(えごんしんにょ)」があります。
真如とは、本来、言葉で説明し尽くすことのできない、言葉を離れたものです。これを「離言真如」といいます。

真如は言葉で表現できないのですが、言葉に依らねば、伝えることができないので、言葉で真如を表すしかありません。
これを「依言真如(えごんしんにょ)」と言います。

https://1kara.tulip-k.jp/buddhism/2016111246.html



つまり・・言葉にしちゃっただけで、それはもはや、真如とはいえないんだろうけど
それでも、なんとか、何とか言葉で表わそうとされた真如のことを、「依言真如(えごんしんにょ)」と言って・・

それが、仏教の教えとなって伝わってきたってことらしい。

密教がなるべく文献に頼らず、以心伝心を使って伝えようとするのは、本家本元のブッダの意思とも通ずるのだろう。


しかし、こりゃなかなか大変かもしれない。
最近の仏教学でも、「真理を言葉で表せると考えている」、文献学の影響が強いそうだ。

文献学は、原語や、語源などによって、言葉だけで意味を推測しようとする学問らしいけど・・、
たぶん、言葉にとらわれていては、本当の仏教の教えは分からないんだろうなあ。


だからこそ、密教は曼荼羅を使って絵で伝えたり、たとえ話というのも多いんだろうなあ・・・と思う。

むしろ抽象的に、脳で考えず感性でとらえるものなのかもしれない。


<楽の音は花、そして色>

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簫、笛、月琴といった楽器を使って楽が演奏される。

簫↓
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月琴↓
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それぞれの音色を色に例えているシーンがあって、しかも、それを花にたとえてもいる。

その 色 は 花 の 色 の よう でも あっ た。   青い 花弁 の 中 に複雑 な 色あい で 見え て いる 雌蕊 や 雄蕊 の 黄色 や 赤。
ひと 口 に、 青 や 黄色 や 赤 と いっ ても、 それ は 単純 な 単色 では なく、 微妙 に 混ざり あい、 それぞれ の 色 が それぞれ の 色 に 手足 を からめ て 抱き合っ て いる。

楽 の 音 が昇天 し て ゆく ので ある。  
空海 は、 これら の 音 を、 色 や かたち として 見 ながら、 なお、 音 として も 認識 し て いる。


月夜に宴にて、月琴の音色に合わせて、白楽天が漢詩を朗読し、美しい妓生が舞う。

想像しただけで、ゾクゾクするような美しいシーンだ。

ひょっとしたら、言葉で伝えるより、密は、こういった形でも伝えられるのかもしれない。


<般若心経>


文中に般若心境の全文を載せていて、こんなふうに書かれている部分がある。
   ↓

『般若心経』 は、 まず、 この 宇宙 が 何 によって 構成 さ れ て いる かを 説く。
それ は、 五蘊 で ある と『 般若心経』 は 言う。   色。   受。   想。   行。   識。

色 という のは、 物質的 な 宇宙 全て の もの、 存在 を 言う。
受、 想、 行、 識 という 四 っ つ の もの は、 いずれ も 人間 の 側・・・・この宇宙を眺める側 に 生ずる 心 の 動き だ。

つまり、『 般若心経』 は、 〝存在 という のは、 その 存在 する もの と、 それ を 眺める 心 の 動き が あっ て はじめて 存在 する〟   と 言っ て いる ので ある。  

そして、 凄い のは、 それら の 全て が、 実は〝 空〟 で ある と 言い きっ て いる こと で ある。 色即是空 空即是色。

みごと に、 認識 として 完結 し て いる。 美しい。  
しかし、 さらに 凄い のは、 その 完成 し、 完結 し た もの について、

だが、 それ が どう し た。   色 が 空 で ある という その よう な 知恵、 その よう な 美、 あるいは 知恵 の 完結 を、 どう でも いい とでも 言う よう に、『 般若心経』 は、 その 最後 で 高らか に 叫ぶ ので ある。





般若心境の捉え方として、すべて「空」、空は「無」と捉えてしまう人もいるけど(←実際、私も以前はう捉えていたんだけど)
夢枕獏さん説は、まるでそれが、生きる喜びのようにとらえている気がする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AC%E8%8B%A5%E5%BF%83%E7%B5%8C%E7%A7%98%E9%8D%B5


まるでこんなカンジで

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「ぎゃてい ぎゃてい♪ はらぎゃてい~♪ はらそうぎゃてい~♪ぼじそわか~」って踊りまくってるような・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
作者の、夢枕獏さんワールド集大成という気がする作品だった。
(私は陰陽師シリーズしか、読んだことは ないんだけど・・)

さて、映画化されたものは見てないんだけど・・噂では、本の内容とはかなり、違うらしい。

日本版はないんだけど、さっき、中国語版で英語字幕付きをみつけたんで、いちおう、それを見てみよっかな?


<<参考資料>>
空海のサンスクリット学習

梵字は梵語にあらず(言語と文字の関係)

http://tobifudo.jp/newmon/okyo/bontenmoji.html

尸解仙のからくり


https://nichibun.repo.nii.ac.jp/index.php?active_action=repository_view_main_item_snippet&page_id=41&block_id=63&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E5%A4%A7%E5%BD%A2%20%E5%BE%B9

仙道・道教について

道教における神仙思想の位置づけ――尸解仙の事例を手がかりとして――

17年後の9-11_ミノル・ヤマサキが作った塔

今年の9月11日も過ぎていったなあ。


9-11のアメリカ同時多発テロ事件から17年も経ってしまったことになる。
(アメリカ同時多発テロ事件を、以下9-11(ナイン・イレブン)と呼ぶことにする。)


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At 9/11 Memorial, Remembering Those Lost_NEW YORK TIMES


今年も追悼式典を行ったが、17年経っても、いまだにあの事件が終わってない人たちが大勢いることを思い知らされる。


.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あるサイキックが、

「9-11の後、世界中がグレーのどんよりとした重い雲に覆われて見えてた。
ものすごいネガティブ・エネルギーの渦が覆ってた。」


と言っていたことを思い出す。

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それは、

世界情勢の上においても・・

人々の心理面においても・・

大きくネガティブに傾いたからだ
、と言っていた。



世界情勢?

もう一度、17年前の9月11日を振り返ってみる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、私は何をしてたんだろ?


17年前のその日、私は東京に住んでいた。

真夜中近くに、いきなりボーイフレンドから電話があった。

「おい! 起きてる? TVみてるか?」

「いや、ベッドの中でケイタイゲームやってたとこ。」

「すぐに、TVつけて!」
緊迫した声に驚きながら、私はすぐにTVをオンにした。

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画面を見て、唖然とした。。。

なんだこれは!

戦争が始まったのか・・?



「わからない・・・でもアメリカは終わりかもしれない!」と彼が悲痛な声で言った。

彼は東海岸育ちのアメリカ人だった。

彼のショックは、私たちよりも数倍も大きかったことだろう。

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それから、ずっとTVに釘づけになった。(たぶん、みんなそうだったんだろう。)

どんどん新たなニュースが発表され続けて・・

アルカイダ、ビン・ラディン、タリバン・・なんて言葉が飛び交い、

世界中が支援する中、あっという間に、2001年の10月には、アフガニスタン紛争開始となり・・

それは、2003年にはイラク戦争まで一直線に進んでいった。



アメリカでは、

米国愛国者法(USA PATRIOT Act)が、9-11後、たったの45日間で成立してしまった。

これは、米国内外のテロリズムと戦うことが目的とされてるけど、
          ↓
外国人や疑わしいと思った人々の、電話やEメール、医療情報、金融情報や他の記録についても、当局が公然と、すべてを調べることが可能となったわけで・・事実上、すべての権限を握られたことになる。



(日本もその後、これと同じような状況になってくんだけどね~)

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だけど、これに異論を唱える人なんてほとんどいなかったという。

当時のブッシュ大統領の声明は、満場一致で支持された。



当時の人々の心理状態は

テロリストは許さない!
我々はアメリカを守るのだ。
我々は、真の愛国者だ!


言葉を変えれば、これって、「報復」のことだ!

アルカイダ、ビン・ラディン、タリバン・・といったテロリスト連中に向けて!

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そんな空気がアメリカ中を包んでしまった。


「ちょっと待った! どこの国の人であろうとも、人命は地球より重いんだ~。」

「本当に、アルカイダ、ビン・ラディン、タリバンのせいなのかな?」



なーんて意見は瞬殺されてしまう。


そりゃ、そうだろう。

こーんなに真っ赤になってる中で、
    ↓
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違う色の服を着るなんて・・出来ないんだから。


ましてや、あれだけの惨事を見せられてしまうと、

ほとんどの人がこんな状態に陥る。
     ↓
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それは、アメリカだけに留まらず・・他国にも飛び火していった。


アメリカに協力して「多国籍軍」が出来上がったのだ。


こうやって、世界中は巻き込まれていったのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

直接関わった人々の心理面は、もっと悲惨だ。

私たちは、つい亡くなってしまった人ばかりを考えがちだけど、運よく生き残った人も、さんざんな目に合っている。

マーシー・ボーダーズ(Marcy Borders)という女性は、運よく、灰まみれになりながら生き残った女性として、報道された人だ。

9-11直後に生還した直後に Dust Ladyとして紹介されたのが、この写真
 ↓
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ノースタワーの81階にあった、バンク・オブ・アメリカで、リーガル・アシスタントとして働く28歳だった。

おそらく将来有望なエリートだったのだろう。

しかし、9-11以降、トラウマに悩み続け・・10年にも渡るうつ病、パートナーとの別れ、それによって子供を失い、アルコールや薬物の中毒、もちろん、会社は首になっている。

42歳で、高血圧症、糖尿病、癌で亡くなったそうだ。
亡くなったときには、19万ドルの借金を抱えてたという。


こんな不幸話は、もちろん、この人だけに限ったことではないだろう。

生還した人だけでなく、救助にあたった多くの警官、消防士の人たちにも同様のものがある。


ビルの上から、たくさんの人が降ってきたという。

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ある記事によると・・まるで「地上に落ちてきたトマト」のようだった、と書かれていた。


実際に多くの警察官や消防士は亡くなっているし、たとえ救助を終えて生き残ったとしても・・

彼らが、どんなに悲惨な現場に慣れていたとしても、これだけの惨状を見ればトラウマを抱えてしまうのは無理もない。


ある消防士は、トラウマを抱えてることが会社側に知られると、閑職に移動させられてしまうという。
つまり、左遷扱い。

そうなっては家族を養えなくなる。

そこで、必死にトラウマを隠しながら働き続けて・・ついに自殺してしまった!

な~んて悲しい記事をあった。


こうやって、当人だけでなく、その家族、恋人、知人に至るまで・・どんどん巻き込んでいく。

ネガティブエネルギーは、どんどん広がっていく。


一方、政府は、アフガン攻略から、イラク戦争を起こし・・

まったく無関係のイスラム系住民も、多く亡くなっていったのだ。

そして、

サダム・フセインのイラク滅亡の後、新たなテロリスト集団を生むことにもなり、「イスラム国」が誕生した。

現状の中東情勢だって、9-11と密接にかかわっているのだ。

すべては、網の目のように張り巡らせた因果というヤツで。


すべては、繋がっている。

人々のネガティブ感情も、政治や国際情勢も。


それが、サイキックには、グレーに覆ってしまった雲に見えたのだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このサイキックは、また、こんなことも言った。

「あのツインタワーは・・やっぱり、バベルの塔だったのかもしれないね。」

*バベルの塔とは、旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔のことだ。

ブリューゲルのバベルの塔
    ↓
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https://www.tobikan.jp/exhibition/2017_babel.html


ところで、

ワールドトレードセンターのツインタワーは、日系人の建築家、ミノル・ヤマサキによって作られたってことをご存じだろうか?

ミノル・ヤマサキ(1912 - 1986)さんは、日系人2世で、
当時の日系人にもれず、人種差別と貧困の中で苦学してようやく建築家になった人だ。

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ある程度の富を手にし、建築家というステイタスな職業を持ってさえ、日本人はマイノリティーだった時代。

不動産屋にいっても、白人にしか家を貸しません!と断られてばかりだった・・そうだ。



ワールドトレードセンター(WTC)の建築をミノル・ヤマサキに任せる・・・これは異例なことだっただろう。

1962年のことだ。

当然、建築業界においても、「白人の名のある建築家でなければならない」というのが常識だった時代であり、

当初、港湾局でも、3人の著名な白人建築家にプロジェクトを任せようとしていた。

ところが、ミーティングを始めるや否や、こんな状況になってしまった。

いくら著名な建築家だってさ、あの傲慢な態度には我慢できん!

まるで、俺たち、港湾局を、無能な労働者扱いじゃないか!

おまけに、法外な金を要求してきたぞ!

バカにすんな~!

エリートどもめ!



港湾局側は、ブチ切れてしまったらしい(笑)


それで、従来の常識を破って、ミノル・ヤマサキという、マイノリティーの建築家に依頼することになったそうだ。


当初は、80階建てという依頼だったらしく、ヤマサキさんは80階建てをデザインしたらしいが・・

ツインタワーは、90階、100階、そして110階へと、「非人間的な高さ」にすることを要求されていったという。


「ケネディが月に人を送る時代だ。 君は世界最大のビルをつくらなければならない」と、要求され・・

ツインタワーは90階、100階、そして110階にまで高層化していくことになった。


<<「創世記」11章1-9節からの、塔の部分からの引用>>

「さあ、煉瓦を作ろう。火で焼こう」と言い合った。
彼らは石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを用いた。

そして、言った、「さあ、我々の街と塔を作ろう。塔の先が天に届くほどの。あらゆる地に散って、消え去ることのないように、我々の為に名をあげよう」。




ううむ。。。



ミノル・ヤマサキさんにとって、非人間的なビルを作ることは決して彼の本位ではなかったという。

彼は、こんなことを述べている。

「ビルの寿命はせいぜい20年
なぜなら、10年後の生活環境を明確につかむことができないのに、20年後を考えてみても見当もつかないだろう」



さらに、

現在最も機能的であることを考慮して建築し、
同時に、不適当になった場合には、短期間でいかに壊せるかを設計の考慮に入れている。


と述べている。


そのせいか、9-11のあと、一部の建築家からは・・

だから、ツインタワーは崩れ落ちてしまったんだ!
ミノル・ヤマサキの設計ミスだったんだ!


などという、心無い声もあったとか。


しかし、設計にあたっては、

110階の高層建築物に、飛行機事故が起こった場合もシュミレーションして作られていたそうだ。


実際に、彼の事務所には巨大なWTCの模型が置かれていて、
その上部には頭部が切り取られた旅客機、ボーイング707の模型が突き刺さっていた。

それを多くの人たちが目撃している。

ボーイング707は、この当時においての、最大の飛行機だった。


ところが、実際に、9-11のときに使われたのは、ボーイング767
時は移り、もっと大きなタイプのボーイング機が登場していたのだ。


まるほど・・・10年後なんてわからないものだ。

人の作るビルの寿命は、せいぜい、20年



ヤマサキさんの言った言葉に納得させられてしまう。

ましてや、これは超巨大な現像物なのだから。



1972年にノースタワー、73年にサウスタワーが完成


テロ事件は、施工から27年経過していたことになる。


「ヤマサキの設計では、
不適当になった場合には、短期間でいかに壊せるかを設計の考慮に入れていた

だから、ビルは崩れて多くの犠牲者を出してしまったのだ!」
と言う人もいたが・・


その一方で、


構造設計をしたレスリー・ロバートソン氏によれば、
    ↓
「設計当時、最大の航空機であったボーイング707型機が衝突し、衝突面の3分の2の柱が壊されても、持ちこたえる構造だった。
航空機の衝突自体は、想定した設計だったのだ。

実際に、大きな衝撃を食らったにもかかわらず、崩壊までかなりの時間があった。

ただ、実際に衝突した航空機が想定以上に大型なボーイング767であり、衝突による火災の発生が想定を大幅に上回ってしまった可能性が高いだろう。」



そういえば・・

ボーイング機が突っ込んで、ビルが崩壊するまで、たしか・・1時間弱くらいはあったはず。

そのため、階段をひたすら降り続けて、逃げ伸びた人もいたのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人というものは、ショッキングな事件が起これば、必ず、誰かを責めなければ気が済まないようだ。

それだけ、弱いものなのだろう。

そうやって、怒りや悲しみの矛先をぶつける相手を無意識にも探してしまう。

そうやって、敵を作り出す。


それ以後、

多くの人たちは、イスラム教徒というだけで悪感情を持つようになり、

9-11後、まっしぐらに、戦争に向かっていったのだから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、この事件の首謀者が誰だったか? な~んてことは闇の中。

アメリカでは、事件後、2-3年の間に、多くの9-11関連の「陰謀論」が出回っている。

2004年には、マイケル・ムーアのFahrenheit 9/11(華氏911)なんて映画も封切られて・・

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ますます、陰謀論が飛び交うようになった。



それにしても、「陰謀論」なんて、ヘンな言葉だよなあ(笑)

いったい、いつから、こんな言葉が生まれたんだろ?と、調べたところ、こんな記述があった。
    ↓

「陰謀論」「陰謀論者」という用語が、世間に広く流布・認知されるようになったのは、1963年のケネディ大統領暗殺事件以来のこととされる。

ケネディ暗殺に関する政府の公式見解に疑いを持った人々に対し、嘲笑・敵意の対象として非難・中傷を行うことで封じ込めようと、それらを「陰謀論」「陰謀論者」であると、CIAがプロパガンダキャンペーンを行った。




これがホントのことかどうかも、わからないけど、

実際に、今では多くの人が「陰謀論」という言葉を使っているのも確かなことで、

さらに言えば、

「ケネディー暗殺」における公式発表も、
「9-11」の公式発表も、

多くの人たちが、「信じていない」
ってことも確かだ。


公式発表はされている。

だけ・腑に落ちない、怪しい! 納得できない!

心は、NOと言っている。

そういうのを、陰謀論というのだろう。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9-11はまだ終わっていない。


依然として、9-11の産物、愛国者法は残ったままだ。

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なにが愛国者だ!(←まず、名前が気に入らん!)

アメリカ独立戦争時の愛国者とは意味が違う!
日本もまた、こっちの傾向に大きく傾むいてしまった。




さらに、

こんな記事も多く目にする。(これは、陰謀論じゃなくって事実)
     ↓
9.11で対応にあたった警官や消防士たちが
「ガンなどの疾患で今に至るまでずっと3日に1人の割合で死亡していっている」

Reaching epidemic proportions: Another retired firefighter dies of a 9/11-related illness

More evidence firefighters risk cancer from 9/11 exposure


ちょっと、ググってみるだけでも、かなりヒットする。
もちろん、これらは陰謀論専門の、怪しげなサイト記事ではない(笑)

「9-11から生き延びた人々・・主に、救助にあたった警官や消防士の多くが、癌などの病気に罹り亡くなっていく」

これは事実らしい。

いったい何を意味するのか?

ビル倒壊による有毒ガス?
そんなことを言えば、ビル倒壊の専門業者の割合は、もっと深刻でなきゃならないはずなのに。



これに対する陰謀論もまた、数々あるんだけど・・・ここで触れるのは止めておこう(笑)

.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サイキックが言う、

「9-11を境いに世界は大きく変わった。 
人々は別の一歩を歩きだした。」


それは、暗黒時代に入っていくってことなんだろうか?

「いや、そうとは言えないね。
中世の時代、ヨーロッパ全土が暗黒のキリスト教に支配されて、魔女狩りや異端審問で多くの人が殺されていったときだって、
グレーの重たい雲が欧州全土を覆っていたんだ。

だけど、それを突き抜けて、ルネッサンス時代がやってきたんだから。」


*ルネッサンスとは、単純に再生、復興という意味ではない。
人の心が支配されることなく「人らしく生きようという」というムーブメント。



ん?
中世の暗黒時代ってさ、アンタはいったい何歳なんだ~。


ツッコミを入れたいところだけど、ま、やめておく(笑)



9-11を境に、世界は新たな方向へ動いている。


たしかに。

それは悪い膿を出しきって快方に向かうためのプロセスである、と信じたい。

UFOシーカーズのビデオから、海軍のエリア51を知る

UFO シーカーズ (UFO Sheekers)が You tubeにアップしてるビデオを見ていた。

この、UFO シーカーズというのは、

2016年に創設された会社で、場所はカリフォルニア州、ベーカーズ・フィールド(Bakersfield, CA)にあり、
UFOの調査のため、24時間空を監視し、どこにでも行って調査するという。



UFO sheekers

https://twitter.com/ufo_seekers?lang=en


主に、この二人が中心になって運営しているようだ。
    ↓
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You tubeにアップされてるUFO関連のビデオの中には、かなり素人臭いものやら胡散臭いものも含まれてるんだけど、彼らのビデオは、撮影・編集においてもプロっぽい作りなので、とっても見やすい。

UFOをテーマに扱ったものといえば・・日本の場合はなぜか「バラエティー番組」のイメージが強いようだけど・・
(そもそも、バラティーというジャンルはアメリカには無いのだが。)

これは、まったく別物で、さまざまな角度から考察を加えた作り方をしている。

なので、わおお!!と驚くようなエンタメシーンは、いまのところ・・登場しない。

しかしながら、海外にもファンも多いらしい。(とくに、イギリスからのファンが目についた。)



今回、私が見たビデオは、こちら・・
(日本語訳はついてないが、映像だけでも雰囲気はわかるかと思う。。。)

The US Navy's AREA 51 - UFO Seekers © S2E15 というもの。
    ↓


エリア51といえば、ご存じの方も多いだろう。

US Airforce(アメリカ空軍)によって管理されてる、ネバダ州の南の方にある、グルーム・レイク空軍基地の別名。

あの、ロズウェル事件で有名になったとこだから。




ただし・・今回こちらのビデオに登場するのは、US Navy(海軍)の管理するとことで、あのエリア51とは、まったくの別物。

下の赤いところ,
Naval Air Weapons Station China Lake・・・日本語にすれば、海軍航空兵器ステーション/チャイナレイク

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ロサンゼルスからラスベガスに向かう幹線道路15番のあたりや、アリゾナに向かう40番あたりには、まだまだ立ち入り禁止の軍事基地がいくつもあるんだけど・・
ここは、北の方に位置する場所で、デスバレーセコイアなどの国立公園にも囲まれてるとこにある。


実は、私は・・こんな軍事基地は知らなかった。

もっとも、一般人はマニアを別にして、軍事基地なんか、知らないことの方が多い。

フリーウェイを走ってれば、ここにでっかい軍事基地があるなあ、くらいはわかるんだけど、
特別マニアでもない限り、注意して名前をチェックしたり、わざわざ調べたりしない。


しかも、空軍じゃなくって、海軍ベースがこーんな砂漠のどまんなかにあるとは!

ここは、ベース(基地)というより、正確には研究施設というべきなのかもしれない。


海軍ベースといえば、サンディエゴは有名だし、ついつい、海軍=海のそばをイメージをしてしまいがち。

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だけど・・あの、昔の映画のトップガンだって、アメリカ海軍戦闘機兵器学校 (United States Navy Fighter Weapons School:NFWS) の通称。

つまり、空軍ではなく、海軍なのだ。


うーーむ。

研究施設ならば、砂漠の中にあるのは・・納得だ!

めったに人が近づくこともないだろうし、秘密裡に行えるわけだから。

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で、こちらの研究所の概要は、こんなものだ。
(このビデオでも、紹介されてたこととも一部ダブルけど・・)


チャイナレイクは、米国海軍の最大の陸上保有地。
1943年11月にチャイナレイクを海軍兵器試験場(NOTS)として設立。

主に、武器や武器の研究、開発、取得、試験などの使用の85%を占め、
世界の海上保有地の38%を占めている。

合計で、その2つの範囲とメインサイトは、ロードアイランド州よりも大きい1,100,000エーカー(4,500 km 2)をカバーしている。

その土地の少なくとも95%が未開発のまま残されているといわれている
設備の約30億ドルは、建物と施設が2,132、舗装道路が329マイル(529 km)、舗装されていない道路が1,801マイル(2,898 km)

チャイナレイクの19,600平方キロメートル(51,000 km 2)の制限された空域は、カリフォルニアの総空域の12%を占めている



これらは、すべて公式発表されてる内容。



それにしても・・・ミリタリーというのは、すごいものだ~。

途方もなく広大な敷地を使ってるわけだし、

陸だけでなく、空・・空域も19,600平方キロメートルも立ち入り禁止・・カリフォルニア州の12%も占めるのには驚きだ!


今度は、ミリタリーのサイトにいって調べてみると・・

ここは、トップ・シークレットに認定されている。

武器の開発や試験を行っているんだから、トップ・シークレット認定されるのは当然だとは思うけど・・


チャイナレイクで開発された武器(公式発表のもの)は、
    ↓
AAM-N-5 Meteor
AIM-9サイドワインダー
AGM-62 Walleye
AGM-45 Shrike
BOAR(ロケット)
チャイナレイク・グレネードランチャー
ジレット(ロケット)
聖モーゼス(ロケット)
ホピ(ミサイル)
LTV-N-4
ラム(ロケット)
RUR-4武器アルファ
テラスカ
ティニーティム(ロケット)
トマホークミサイル
SLAM-ER
CL-20


武器マニアでもない限り、よくわからんのだが、ミサイル、ロケットなど・・数々ある。


こんな・・砂漠のド真ん中・・人もめったに近寄らない場所で、

desert51.jpg


施設内には、優秀な科学者を集め、そして、最新技術の設備がある。

chinalake3.jpg


こんな砂漠のド真ん中に、優秀な科学者を集めるためには・・

彼らに保障する、高給はもとより・・
スイミングプール、ジム、セラミッククラブ、スカウト、おしゃれな趣味の店など・・さまざまなレクリエーション施設が完備されているという。
さらに、公立学校は、かなり高度な教育水準があるといわれてる。


いったい、どれほどの費用を使ってることだろう?

しかも、徹底した トップ・シークレットぶり。


本当に、武器の研究開発だけかい??

どうも、それだけではない!


・・・という噂が多くある。


だからこそ、

海軍のエリア51・・・と、このビデオのタイトルにもなったのだろう。


もちろん、軍関連の場所はここに限らず、

アメリカのミリタリーは、莫大は費用を使い、莫大な土地(空)を使用し・・・

そのすべてが、一般人立ち入り禁止であり、

公表される内容は実に少ない。




そんな中でも・・
トップ・シークレットとされる、ここは、

1-china-naval-sign.jpg


一歩外に出れば・・

野生動物の宝庫だそうだ。 その数、340種ともいわれているし、その中には、野生馬や野生のロバなどなど。
中には、絶滅危惧種のビッグホーンシープもいるそうだ。
   ↓
New_Mexico_Bighorn_Sheep.jpg


また、ネイティブ・アメリカンの、 コスー・ピープルズ(Coso people)の本拠地でもあった場所でもある。


彼らによる、ペトログリフ、岩石画、ロックアートなどが多く残されていて、中にはいくつかは16,000年もの古いものもあるというが、そのほとんどが、いつ頃のものかわからないものも多いそうだ。

Coso_sheep.jpg
   ↑
たぶん、これは・・ビッグ・ホーン・シープらしい。 絶滅危惧種だけど、昔はいっぱいいたことだろう。。。

これらは、わからない。。。
    ↓
coso1b.jpg

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ここは、たしかに・・UFOの目撃情報も多いところだそうだ。


トップシークレットの軍事基地があるからか?

それとも、

コソ・ピープルに関係あるからなのか?

謎だ!

病気も強力霊も「匂い」で感じる人と動物

ペットフードのまとめ買いをしようとペットショップに出かけた。

いつもは、近場のスーパーマーケットで買ってしまうのだが、専門店に行けば種類も豊富にあるし・
おまけに、今日は久々に晴れ渡った日曜日だ!♪


ウチのネコも連れて、一緒に店内に入ることにした。(←頻繁にネコを連れてドライブしてる。)

まさに、こうゆう状態で。 (この画像はお店の宣伝にアップされてた画像なので・・犬だけどね)
  ↓
20160714_39.jpg

「この猫缶なんか、どーかね? それとも、こっちがいいかね?」
・・と、ネコに聞きながら買い物をする。

すると、鼻をくんくんさせて、

「うにゃ、こっちじゃにゃ!」・・と、言わんばかりにウチのネコが選んでくれる。

カートに座りながら、興味深そうに、商品をながめたり人や犬たちを眺めたり・・・ショッピングを楽しんで頂けてる様子。

そこまではよかった。


ところが、広い店内を回っているうちに・・・

突然様子が変わってきたのだ。

はじめは、軽くクンクン・・と匂いを嗅いでたのが、だんだん、フンフンフンフンとなり、そのうち、フガフガ・ンフガ~となってきたのだ。

つまり、異常に、何かの匂いに反応しだした。

これは、危険信号なのだ。

私は慌ててネコを抱きかかえ、一目散に出口に走った。

すでに、小さなうなり声まで上げてきている。

やばい! 間に合うか!!

息を切らしながら出口を出て、車に向かうときには、すっかり、いつものネコに戻っていた。

何事もなかったかのように。


そのままネコを車に入れ、放りだしてきたカートのところに戻り、私は一人で買い物を続けた。

レジを済ませて戻ってみれば、後部座席で大の字になって寝ていた。

やれやれだ~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うちのネコが猛烈に匂いを嗅ぎだして・・徐々に興奮してきたときは、とにかく、要注意なのだ。

彼女が嫌がるような・・「何かものすごく嫌なものがある」ということなのだ。

それをなだめたり我慢させていると、とんでもないことになる。(←経験上)

低いうなり声をあげて、対象に向かって攻撃態勢に入るのだ。

その前に、抱きかかえてる私の腕は悲惨なことになる。 
ひっかき傷と噛み傷でズダズダにされること間違いなし。

こんなことを言うと、なんとまあ、攻撃的な子だと思われそうだが・・
彼女の名誉(?)のため、言っておこう(笑)

決して攻撃的タイプではない。

初対面の人に撫ぜられることもぜーんぜん平気だし、近寄ってくる犬もネコも平気。(←相手の方が怖がって(?)近寄らないことが多いけど・・)
もちろん、子供にも優しい。
人見知りはしないのだ。

かといって、喜んで喉を鳴らしたり、人にべたべたしたりするようなフレンドリータイプとも違うのだが・・
「どーでもいい事は気にしない」、「ま、好きにさせておくぜ」ってカンジらしい(笑)

「まあ、ビューティフルね!」・・なーんて撫ぜられれば、まんざらでもないご様子で、いつまでも撫ぜられている。
まあ、そんなタイプなのだ。


ところが、彼女には、絶対に「嫌な場所」、「嫌な人」というのがあるらしい。

それに遭遇してしまうと、前述したような行動を起こすのだ。


これが、本日のウチのネコ ↓
20180610_082910.jpg


人も犬もネコも(たぶん他の動物たちも)、みんな感じ方はそれぞれだし、「どこで感じるか?」という、感じる部分もそれぞれだろう。

ウチのネコの場合は、生まれつき耳が聴こえないせいか、日常から嗅覚で判断してるところが大きいようだ。
おそらく、通常のネコ以上に嗅覚は発達してるらしい・・・麻薬探知犬に成れるかも(←能力があっても性格的に無理だろうが・・)



さて、彼女は何を嫌がったのだろう?と、考えてみた。

かなり前に、連れて入ったときは、な~んの問題もなかったのに。

近寄ってきた人々には平気だったし・・たぶん、人ではない。

最後にいたあたりの場所か・・もしくは肉体を持たない人(または人々?)



以前にホセ君と一緒に、そこの店に買い物に行ったときのことを思い出した。
ホセ君は、強いサイキック能力を持ってる人だ。

「きょうは、僕は車の中で待ってる。」 と言われたことがあった。

そのとき、何か強い、禍々しいものを感じたので、彼は店に近寄りたくなかったようだ。

すかさず、私は文句を言った。

「そーんな~。 か弱き女性に、そんな強力な禍々しい場所に一人で行かせるのかよ!」と。

「いや、今日のキミはパワフルだから大丈夫。 いつもだけど・・
今日の僕は、あまり体調も良くないから、こうゆうときは、近寄らない方がいいんだ。」



古い言葉を使えば・・
瘴気にあてられるってことなんだろう。


ホセにしても、ウチのネコにしても・・肉体を持たない人々、つまり、霊のすべてに反応して、大暴れをするってわけではない(おっと!別にホセが暴れるわけじゃないけど・・)


そんな霊たちは、日常的にそこらにいるだろうし、ときどき、ウチのネコも、あらぬ方角を目で追ったり、見つめてることもあるくらいだから。

たぶん、そんな霊たちが寄ってきて、頭を撫ぜられたところで気にもしないことだろう。



ただし・・たまに、「とてつもなく強力で害を及ぼすよう存在」がいることがある。

彼女は、それを、得意の鼻センサーで感じ取っているようだ。



もともと霊感の無い私には、ほとんどといっていいほど、無害な霊の存在は感じられない。

しかし、今では「強力な害を及ぼす存在」だけは感じられるようになった。


もちろん、はっきり見えるわけではないのだが・・ゾクゾクっとするような悪寒で感じたり、あたりが急に暗く感じたり・・
うまく表現できないんだけど・・何か嫌~なカンジの違和感みたいなものは感じる。

そうゆうときは、さっさとその場を離れることにしている。

どうしても諸々の事情で、すぐに離れられないときは、深呼吸して常に携帯している数珠を手に持つ。
そして、自分のパワーをマックスに高めて一時的に対応することにしている。



ところが・・何かに気を取られてしまってるときは、危険に気がつかないときもある。


ペットショップに入ったときのことを思い出してみた。

そういえば・・入るとき、なんか今日は暗いな~と感じていたはず。
照明はいつも通りだったのに。

ショッピングしてるうちに、面白いネコのおもちゃを見つけて、夢中になって説明書を読んでたのだ。

たぶん・・それでサインを見落としたんだろう・・・と思っている。

ネコの様子が急変してきたのは、そのあたりからだった。



あまりにも、ワクワク気分になってしまってるとき、ひどく落ち込んでるときも、また、心配事で頭がいっぱいになってるときなど・・・
そうゆうときは、気がつかないときがある。

いかん、いかん!
要注意だ。



とにかく、ウチのネコの方が、私の数倍も霊感は強そうだ(笑)

ただ・・・一般的に「動物の方が霊感が強い」と言われてるようだけど・・・必ずしもそうとは言えないように思う。

人間同様、個人差はかなりある、と思うのだ。

犬だから、すべての犬が犯人を追う嗅覚を持っているとも言えないのだ。
あくまでも、「一般的に犬とは」・・という基準に過ぎないように思う。


私の知人宅のチワワは、まーーったく無い。
飼い主さんの方が、霊感が強いくらいだ(笑)
嗅覚もあんまり無さそう・・・フレンドリーで誰にでも尻尾を振って甘えるヤツだけど・・・。



これは、あくまでも、私が感じていることに過ぎないのだが・・

不幸な人生を歩んできた人やハンディーを追ってる人の方が、優れている気がする。
もちろん、イヌ・ネコもだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう10年以上も前の話だが、私が、まだニューヨーク州の田舎に住んでいた頃だった。

ある友人宅に、初めて遊びにいったとき、

そこには、スキトルズ(Skittles)という名前の猫がいた。
通称、スキちゃんと呼んでいた。


はじめ、スキちゃんは、遠巻きに私を見ていたが、少しずつ近づいて私の周りをウロウロし、私のバッグの匂いを嗅いだりしているうち、突然、うなり声を上げだしたのだ。


そう、まさに・・今日のウチのネコ状態になったのだ。


スキちゃんは、毛を逆立て恐怖と怒りの表情を剥き出しにし、私に襲いかからんばかりに見えた。

友人は慌てて私を別室に逃がし、「何が起こったのかわからないけど・・今日は帰って。」と追い出されてしまった。


酷くショックだった。。。

もちろん、私は当時もネコを飼っていたし、ネコ好き。
むしろ、何もしなくても動物の方から寄ってくるというタイプだったのだ。


しかし、私には思い当たるフシがあった。

当時の私には、霊障があったのだ。
それも・・かなりの強力なヤツ、しかも・・大勢憑いていた。


自分でも自覚症状があり、かなり、心身共に参っていた時期だった。

おそらく、スキちゃんは、それに強い反応を示したのだろう、と。


まさに、そのときの私こそが「強い害を及ぼす存在」になってしまっていたのだ。

しかし、スキちゃん以外の犬もネコも全然、私には特別な反応はしなかった。
家にいた犬なんか、相変わらずフレンドリーなまんま。



あとで、スキちゃんの生い立ちを聞いたところ、かなり・・悲惨な扱いを受けてきたネコだったらしい。

はじめは、アメリカ人一家に飼われていたネコだったらしいが・・・

そこでは、家具を傷つけられると困るし、子供が引っかかれても困るという理由で、子猫のうちにディクロウをされていた。

ディクロウ(declaw)とは、まさに読んで字のごとく、爪をとってしまう手術のことだが・・
正確に言うと、ただ、爪を剥がすだけではなく、人間でいうところの、第一関節から骨ごととってしまう手術なのだ。

それが、どれだけネコの生活にストレスを与えることになるかは・・自分がすべての指の第一関節を取られてしまったことを想えば、想像できることだろう。

詳しくはこちらに
   ↓
【猫を守って!】 ネコ科動物の爪除去手術に世界中から批判の声


術後のネコ・・痛ましい・・・
cat-declawing-banned-feature.jpg


その上、あまり、そこの家では可愛がられていたとは言えないようだ。

子猫のうちは、かわいいペットとして扱われたのだろうけど、成長してからは・・おそらく、それなりの虐待もされていたようなのだ。

結局、シェルター行きとなり、最終的には、運よく私の友人にアダプションされることになったネコだった。

友人は、もちろん、スキちゃんを愛情たっぷりにかわいがっていた。

1年以上たって、ようやくスキちゃんも友人に心を開くようになり、強い愛情をたっぷり示すようになってきたという。

私が訪れたのは、そんなときだったのだ。



おそらく、スキちゃんは、大好きな飼い主さんを必死に守ろうとしたんじゃないだろうか?


こんな邪悪な存在を近づけてはいけない!(←それ、私のこと)
僕が守らなきゃ!

スキちゃんは、そんな思いだったのかもしれない。


当時の私は、今思えば・・ほんと~に酷かったと思う。

体調も精神状態もボロボロだったし、家ではラップ現象やら電化製品はほとんど故障する始末。
写真をとれば黒く映るし、鏡を見れば、とくに自分の目が異常に見えた。
自分が自分でないような・・自分でも、怖っ!と思ったほど。



そんな状態であっても、それなりにおしゃれして出かけて、無理してでも、にこやかに人に接していれば、ほとんどの人には気づかれることもなかった。

また、

何不自由もなく甘やかされて育った犬や猫たちにさえも、気づかれなかったのだ。


しかし、スキちゃんには・・・初対面で見抜かれてしまったってことだ。


その後、私は数々のサイキック連中と知り合ったり、自分でも多くの事を学ぶことになるのだが・・
まさに、スキちゃんとの出会いが、大きなきっかけとなったのも事実だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シックスセンスを持つ犬・ネコ、そして人もいる・・・。

つい先日も、「犬が飼い主さんの皮膚癌に気づき、早期発見ができたおかげで命が救われた」というニュースを読んだんばかりだ。


ちなみに、こちらの記事(英語版)だった。
    ↓
New York Woman's Adopted Hound Dog Rescues Her By Sniffing Out Skin Cancer and Saving Her Life


執拗に飼い主さんの耳の匂いを嗅いでいて、それを飼い主さんが不審に思ったのがきっかけになったそうだが・・この犬もまた、シェルターから引き取った犬だったという。


がん細胞には特有の匂いがあり、機械でも測定できないほどの微量なその匂いを犬は感知することができると言われていて、近年では「癌探知犬」も存在するようだ。


果たして、

訓練によって、癌探知犬に成れるものなのか?

それとも、天性の能力によるものなのか・・また、苦労してきた過去によって能力が芽生えるものなのか?

飼い主さんを守ろうとする愛情のなせるものなのか?



明確なところはわからない。

それそらも、個々によって違うのかもしれない。



病院にいるオスカーという猫は、「死期の迫った人の病室を訪れて寄り添う」ということで有名になったネコだ。
ご存じの方も多いだろう。

image3098104x.jpg
Cat's "Sixth Sense" Predicting Death?


彼らの中には、癌だけでなく、他の病気も、死の匂いも感じることができる者たちもいるのだろう。


しかし、イヌやネコだけではない。
人間もまた、病気の匂いや死期が迫ったときを匂いで感じる人もいるのだ。

病気の匂いも、死の匂いも、また、強力な災いを及ぼす霊の存在もまた、匂いで感じるという。


「すごい! かなりの霊感をお持ちなんですね~。」と言うと、彼はこんなふうに答えたものだ。

「霊感といっても、私は幽霊を見るとか、オーラの色を見るといったような霊感はまったくありませんよ。
私はただ、嗅覚が鋭いだけで、嗅覚で病気の匂いも霊の匂いも感じてるだけなんですよ。
みなさんだって、それぞれに優れた部分も苦手な部分もあると思いますよ。」



最近、つくづく思うのだ。

私の足りない部分のシックスセンスは、我が家のネコに補ってもらっているんじゃないかと。(笑)

私は一人じゃないんだな~と。

のだめカンタービレで知った「宇宙」と学問

掃除をしていたら古いコミックをみつけて、ついつい読みふけってしまった。


のだめカンタービレだ。

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大ヒットして、ドラマ化映画化もされたから、もちろん知ってる人も多いだろう。

これを読んでると、昔の音大時代やさまざまな楽曲を思い出すのはもちろんだけど、やっぱりキャラやストーリーが面白い。


こんなシーンを思い出してしまい、そこを探してまた読んだ。
     ↓

コンマスがパート練習で団員に言うセリフ


「アンサンブルの真髄はハーモニー。 ようするに調和だ。

この調和は古代ギリシャの時代ハルモニーと呼ばれ、キリスト教社会になった時

神の作りたもうた世界は素晴らしい調和によって創造されている

その調和の根本原理は数の関係によって成り立つ

それを探究することによって調和の謎が解明でき、

神の世界をより詳しく知る手がかりを得られると考えた。


音楽の本質は調和にあるのだ。

それを表現するのが真の音楽家なんだ。

おまえらももっとちゃんと探究しろ!

ま、コンマスが団員の練習にハッパをかけてるシーンなんだけどね~。


このパート練習を見ていたのだめちゃんが、

このコンマスの話を千秋に伝えるのだ。



のだめ 「なんか、宇宙な話ですよねぇ・・・」


千秋 「宇宙か・・・それってたしか・・・ボエティウスグイード・ダレッツォが言ってたことだと思うけど。


1500年くらいまえは、神の作った世界の調和を知るための学問が天文学、幾何学、数論、音楽だったんだ。

本来音楽(ムジカ)とは調和の根本原理そのものを指していて、理論的に調和の心理を研究することが音楽だった。


中世ではその音楽理論を熟知していて、理性の力によって作品全体に対し入念に音楽を判断できる人を『音楽家(ムジクス)』といって、ただ音を歌ったり演奏したりする人を『歌い手(カントル)』といった。」


のだめ 「カントル・・・?」


千秋 「カンタービレの語源だよ。」





作者の見事な手法だ~。

大金持ちで優秀と言われる千秋君も実は不完全な人間、そして、のだめは、天才だけどかなり不完全な人間。

なーんとなく、この二人がそれぞれ人として音楽を通して成長し調和していくメタファーともなる部分だ。

タイトルの語源となる、カンタービレも、お!こーゆーことだったんだ~と読者に納得させてくれる部分でもある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう、何年前だろうか?

最初にこれを読んだとき、

<<調和の根本原理は数の関係によって成り立つ>>というのを聞いて、え? そうだったのか~と、私は目からウロコだった。

私が最初に音楽と数の関係を調べたのもこのときからだった。


言われてみれば、当たり前のことだ。

音は周波数のわけだし・・・。


音楽と数学の関係を最初に研究したのはピタゴラスだったという。

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今日の音階の基礎ともなるべきピタゴラス音階を築いたのもピタゴラスさんだ。

彼は鍛冶屋が鉄を打つときに、重さの異なるハンマーでたたくと異なる高さの音が聞こえることを不思議に思い、そこから数理の研究をはじめたという。


ピタゴラスさんと言えば、我々にとっては「3平方の定理」でおなじみの人だ。

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http://information-station.xyz/2367.html


和音というのは、基本3つの音からなる。

メジャーのC(超三和音) つまり、ドミソ和音は、これだが・・



この時に、鍵盤を上から見ると、ドとミとソが直角三角形の関係位置にある。


マイナーのD(短三和音)、つまりレ・ファ・ラを同時に叩くと、長三和音の時の直角三角形を裏返した直角三角形になる。

つまり図で示せば、こういったことになる。
     ↓
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ピタゴラスはこれを知ってた!!(←当たり前だ。だから音階を作ったんだ。)


それだけではない。

ピタゴラスさんは、天体のそれぞれの惑星は回転しながら固有の音を発していて太陽系全体が音楽を奏でているという概念をもっていた科学者でもあった。

「天球の音楽」
まさに、「なんか、宇宙な話ですよねぇ・・・」(←ここは、のだめちゃん風に。)



しかし、2015年にはニューヨーク大学のサイトには、こんな記事が載っていた。
    ↓
星は音を発しているのかもしれない
Have researchers discovered the sound of the stars?


その後、NASAが、NASA Spooky Soundsというものを発表し、その音も聞くことができるようになった。

もちろん、空気が無い宇宙空間で、人間の耳では直に聞くことができないのだが、磁気震動やプラズマ波といった惑星が発する信号を、特殊な処理によって人の耳で聞こえるようにしたものなのだという。

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Halloween Playlist! This time NASA records spooky sounds in our solar system


太陽系惑星の音はこちらのサイトからも聞くことができる
       ↓
「太陽系」驚く事に惑星には発している音があった!NASA





ピタゴラスさんは、このように考えていたようだ。

天体も原子もその運動とリズムと振動によって特定の音を発している。
   ↓
それら全ての音と振動が宇宙の調和をつくりだしている

それぞれは独自のはたらきと性質をもち、

それぞれの要素が全体に貢献している




しかし、彼が言う音楽(音)は天体だけではない。

天体も原子も・・・と言っているのだ。

原子ということは森羅万象すべてになる。

そう、我々の体も同様なのだ。
     ↓

人間の器官や細胞が発している音楽(音)があり、特に心とからだの関係が調和して共鳴しあって発する


このように言っている。


さらにピタゴラスは音楽を大きく3つに分けて考えたという。

◆楽器を使って演奏する「器楽の音楽」

◆人間の器官や細胞が発している音楽

◆宇宙そのもの、星々が発する「宇宙の音楽」


この3つとも本質はまったく同一のものである。





ひょっとしたら・・我々が病気になるときは、各器官の調和がとれない状態で、ひどい音を発するのかもしれない。
東洋風に言えば・・・「気の流れが滞っている」状態なのかもしれない、なーんてことを考えた(笑)


また、我が家の「先天性の耳が聴こえないネコ」は、なぜ隣の部屋で呼んでも返事をするんだ?
人間の耳に聞こえない音の振動を体で感じるんだろうか?・・・そんなことも考えた(笑)


世界はまだまだ謎に満ちている。。。

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時の流れとともに、ピタゴラスさんの考えは、さらに次の時代へと受け継がれていく。

ピタゴラスさんから、ケプラーさんへ、惑星音楽はさらに受け継がれていくことになる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

音大時代の音楽史の授業で、ピタゴラスやら音楽と数学の関係なんか、やったっけ?(←私が寝てただけかもしれない。)

もっとも小中学校の音楽の授業では、ハーモニカか縦笛、あとは、だるーい歌を歌うだけの授業だった記憶しかない。



現代と古い時代では、学問における視点がまったく違ってしまった気がする。


紀元前500年頃の古代ギリシア、
神の作った世界の調和を知るための学問が天文学、幾何学、数論、音楽

なんとまあ、ホリスティックな視点だろう。



おそらく、千秋君言うところの・・1500年前ころまでは、そういった考えが受け継がれてきたのだろう。

過去の研究者は、天体物理学者であり、数学者、自然哲学者、占星術師などのいくつもの顔を持つ人が多い。


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それにしても・・・私にこんなことを教えてくれたのは、のだめカンタービレからだった。

残念ながら、学校の授業ではない(笑)

それにしても・・おい! さっさと掃除をしろよ!、ともう一人の私が言ってる。
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Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

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