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ハート・スートラと般若心経と空(くう)

サンフランシスコ郊外に、タサハラ(Tassajara)って場所があるのだけど・・そこは超ド田舎。
ところが、そこには有名な禅寺があります。

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どうゆうところかというと、詳しくはこちらの写真を参照ください。
    ↓
タサハラ・静寂・禅・温泉



私は、ここの禅寺の存在は、ずいぶん前に、ハンク・ウエルスマンの「スピリチュアル・ウォーカー」という本を読んだときに知ったのが最初でした。

へえ~、ハンクさんも禅寺に通ってたんだ~と。
*ハンク・ウエルスマンは人類学の教授

また、以前にも
スティーブ・ジョブスを思い出すというブログをアップしましたが・・スティーブ・ジョブスもまた、禅寺に通ってたというのは、有名な話です。


なぜか、アメリカ人には、根強いZENファンがいるらしい。
とはいっても・・そのほとんどが「知識階級」つーか、「意識レベルが高い人」つーか・・・そうゆう人たちに限られてはいるようですが・・。
クォンタム・リープ(Quantum Leap)を目指し、仏教(禅)について考えたり、思索を深めたりするような人たちのこと。



最近、ある知人から、そこの禅寺に宿泊してきたよ~と聞いたばかり。(夏場は宿泊できるホテルにもなってる)


その人は、とくに禅やスピリチュアルに興味があったわけではなく、

「ただ、文明からシャットアウトされた自然の中で、お坊さんたちが作るオーガニック料理を食べて、のーんびりしたかったから」

というのが理由だったそうです。(←うん、うん、私も同感)

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しかし、そこで、「初心者のためのZEN」というセッションに参加して、ハート・マントラの小冊子をゲットしてきたそうです。


さっそく、それを見せて頂いたんですが、

ハート・マントラ(Heart Mantra)

なんだ! これって、般若心経の英語訳じゃないか!

と、気がついたわけです。

そういえば、般若心経は、密教や禅宗で用いられてる有名なお経ですよね~。

また、つい最近のブログ記事、
沙門空海唐の国にて鬼と宴す_読書感想文の最後の部分に、般若心経のことをアップしたばかり。

あらら~、なんかシンクロを感じるなあ、と思い、さっそく英語版の、ハート・マントラを読んでみました。

あらら、すっごく簡単でわかりやすい~♪



それに比べて・・なんで、日本語版って漢字ばっかで難しいんだろ?っと、あらためて思ったわけです。

@だって、これだもん@
  ↓

仏説・摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智、亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離・一切・顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。般若心経




こんなん、いったいどれだけ勉強して、どれだけ知識を詰め込めば理解できんだよ!と、うんざりしてしまって、すっかり「般若心経」のことは、投げちゃってました。

そもそも、
ウチの檀家は、密でも禅でもなく、浄土宗だったか浄土真宗だったかで(←それすらもわからん、いい加減なのだ。)
般若心経を唱える人も身近にはいませんでしたから。(←言い訳はもう、いい!)



仏教といえば難しい漢字

その漢字だらけのお経を、お坊さんが読経してくれて・・一般人には、意味さっぱりわかんないけど、「ありがたいもの」

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として、神妙に我慢して聞かなきゃならないもの・・そうゆうもの、って思い込んでたような気がします。


日本人は「仏教=お経=漢字」、という固定観念というか、「思い込み」を持ってるんじゃないかな?

つくづく、そんなことを感じました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『般若心経』は、ご存じのとおり、600年代に三蔵法師玄奘(さんぞうほうし・げんしょう)さんが、インドにまで行って、持ってかえってきた経典のひとつ。

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こうゆうものだったそうです。(模様にしか見えんのだが・・)
    ↓
bojihanya.png
(世界最古のサンスクリット語写本は法隆寺にあるそうです wikiより)


古代インド語(サンスクリット文字)で書かれたものを、玄奘さんが唐語に訳して、それが日本に入ってきて、
それが、ずーーと日本で用いられてきたってことのようです。

*また別ルートで、サンスクリット語(古代インド語=梵語)がパーリ語(古代インドの口語)に訳されて伝わったものもあるとか。
ややこしいなあ・・。 ややこしいから、こっちの話は無視。




そりゃ、難しいわけだ~!



ようするに~翻訳はすべて唐時代の漢字にしちゃうわけだし・・

たとえば、正式名称の『般若波羅蜜多心経』というのは、
サンスクリット語で『プラジュニャー・パーラミター・フリダヤ』(Prajñā-pāramitā-hṛdaya)

って発音がもと。

サンスクリット語の prajnã(プラジュニャー) の俗語形(パーリー語)が(pannã:パンニャ)で、

その音をそのまま漢字に写したのが、「般若」(ハンニャ)になってるそうです。



漢字でみるものじゃなくって・・本来は「音」から感じ取るものかもしれませんね。


私なぞは、ずーーとこっちのハンニャかと思ってたもんです。

omen_hannya.png




さて、ハンニャの意味ですが、

これは、「人間が真実に目覚めたときにあらわれる根源的な叡智のこと」
だそうです。

<<叡智>>


こうなると、宗教というよりフィロソフィーだよね~。
ああ、よかった~!


実は・・私はもともと、宗教には拒否反応を持ってましたもんで(笑)

なぜかって?

つまりですね~、こういったドグマが苦手だから!

XXしちゃいけない!
XXしなさい!

みたいな~。

禁止事項のオンパレード。

そこで、なんでやねん?と聞いたところで、
「それが、神様仏様の教えだからです!」

としか言われなかったし・・

それじゃ、返事になっとらんじゃないかい!
そんなん、学校の校則だけでも、うんざりなのに~

ああ!余計なお世話だ!


で、拒絶反応を持ってしまったってわけです。




この英語版の、ハート・スートラ(Heart Sutra)は、ちゃんとオンライン上にも載ってるんですね。
    ↓
The Heart Sutra and Key Concepts of Buddhism


この下に、元々の漢文と、現代語訳をつけたものがこちらになります。
    ↓

Avalokiteshvara Bodhisattva, when practicing deeply the prajna paramita,
perceived that all five skandhas in their own being are empty, and was saved from all suffering.

  ↓
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄

求道者にして聖なる観音様は、深遠な智慧の完成を実践していたとき
存在するものには5つの構成要素があることに気づかれた。
しかも、その本性からいうと、5つの構成要素とは、実体のないものであると気づかれた。


"O Shariputra, form does not differ from emptiness, emptiness does not differ from form;
that which is form is emptiness, that which is emptiness form.
The same is true of feelings, perceptions, formations, consciousness.

舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色受想行識亦復如是


おお!シャーリプトラよ、 この世において、物質的現象は実体がないということであり、実体がないからこそ、物質的現象でもある。
実体がないということは、感覚も、知覚も、表象も、意識も、すべて実体がないのである。



O Shariputra, all dharmas are marked with emptiness: they do not appear nor disappear, are not tainted nor pure, do not increase nor decrease.

舎利子是諸法空相不生不滅不垢不浄不増不減


シャーリプトラよ、この世においては、すべての存在するものには実体がないという特性がある。
生じたということもなく滅したということもなく、汚れたものでもなく、ピュアなものでもなく、減るということもなく増すということもない。



Therefore in emptiness, no form, no feelings, no perceptions, no formations, no consciousness; no eyes, no ears, no nose, no tongue, no body, no mind, no color, no realm of eyes, until no realm of mind-consciousness; no ignorance, and also no extinction of it, until no old-age and death, and also no extinction of it; no suffering, no origination, no stopping, no path, no cognition, also no attainment.

是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色声香味触法無限界乃至無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得


それゆえに、実体がないということは、物質的現象もなく、感覚もなく、知覚も表象もなく、意志もない。
眼もなく、耳もなく、鼻もなく、舌もなく、身体もなく、心もなく、かたちもなく、声もなく、香りもなく、味もなく、触れられる対象もなく、心の対象もない。眼の領域から、意識の領域にいたるまでことごとくない。
(さとりもなければ、)迷いもなく、(さとりがなくなることもなければ、)迷いがなかうなることもない。 そして、老いも死もなく、老いも死もなくなることはないということに至る。
苦しみも、苦しみの原因も、苦しみを制することも、苦しみを制する道もない。知ることもなく、得ることもない。


With nothing to attain, a Bodhisattva depends on prajna paramita and the mind is no hindrance. Without any hindrance,
no fears exist. Far apart from every perverted view one dwells in nirvana. In the three worlds all Buddhas depend on prajna paramita and attain unsurpassed complete perfect enlightenment.

以無所得故菩提薩依般若波羅蜜多故心無礙無礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提


それゆえに、得るということがないから、諸々の求道者の智慧の完成に安んじて、人は、心を覆われることなく住している。
心を覆うものがないから、恐れがなく、顛倒した心を遠く離れて、永遠の平安に入っていけるのである。過去・現在・未来の三世にいます目覚めたひとびとは、すべて、智慧の完成に安んじて、この上ない正しい目覚めを覚り得られた。

Therefore, know the prajna paramita is the great transcendent mantra, is the great bright mantra, is the utmost mantra, is the supreme mantra, which is able to relieve all suffering and is true not false.

故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切苦真実不虚


それゆえに、人は知るべきである。 智慧の完成の大いなる真言、大いなるさとりの真言、無上の真言、無比の真言は、すべての苦しみを鎮めるものであり、偽りがないから真実であると。



So, proclaim the prajna paramita mantra, proclaim the mantra that says,
Gate, gate, paragate, parasamgate! Bodhi! Svaha!"

故説般若波羅蜜多呪即説呪曰呪即説呪曰
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶


その真言は、智慧の完成において次のように説かれた。
ガテー ガテー パーラガーテー パーラサンガテー 
ボーディ スヴァーハー (意訳: 往ける者よ、往ける者よ、彼岸に往ける者よ、彼岸に全く往ける者よ、さとりよ、幸あれ)
佐々木閑の現代語訳より




ここのサイトには、ちゃんと初心者でもわかるような説明が載ってました。


ポイントは・・

These are the five skandhas (aggregates):
宇宙すべては「五蘊(ごうん)」から出来ている。

しっかし・・五蘊って漢字、難しいよなあ。
こんなん、早い話、ファイブ・エレメンツってことやん。



この英文サイトから、ひっぱって、五蘊(ごうん)の説明をすると・・

★みることの出来る現象・物質的な存在


●Form⇒「色」(しき) 
たとえば、火のついたレンジがあるとする。

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★他の4つは、みることのできない人間側の世界=すべて心や精神

●Feeling(感覚)⇒「受蘊」
ガスコンロを熱いと感じるのも、目で火をみるのも・・すべて感覚

●Perception(知覚)想い浮かべる作用(概念)⇒「想蘊」
コンロの火を触ったら、熱いぞ~と。

●Impuls(衝動)、自己の心の働く方向、意志ともいえるかな⇒「行蘊」
コンロの火に触れた途端に、手をひっこめる

●Consciousness(意識)自己の心でとらえている状態(意識⇒「識蘊」
コンロの火に触れて、やばっ!あちちっ!ってなる。


で、こうゆうのって、ぜーーんぶ、「空」(Emptiness)なんだよ!ってのが、最重要ポイント。

「空」なんですね~。

そもそも、「空」という語自体は仏教が編み出したものではなくって、インドではごくありふれた語のひとつだったようです。
この「空」の概念から、数学史上最大の発見といわれる数字の「ゼロ」を導き出したのもインド人の功績。

インド人、恐るべし!
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インド仏教徒は、瞑想の極致のヴィジョンとして、「空」を発見したといわれています。



ところが、般若心経の中で
「空」って言われてしまうと、それって「無」ってこと?
と、そっちに行ってしまって・・

なんだか、すべてが虚しい気分になってしまいがち。(←以前の私、まさにこれでした。 仏教の教えみたく、すべてが無なんていってしまったら、努力したって虚しいじゃんか!と思ったもんです。)

それにしても、後半は「無」って言葉のオンパレードですもんね~。


ところが、ちゃーんと、ここには「空」の説明も載ってました。

Emptiness is not nothingness.
It is the other side of interdependence (pratityasamutpada).



「空」は「無」ってことではないよ~。

それは、ある意味、interdependence(お互いが関係しあって持ちつ持たれつの関係)ってことでもあるんだよ。
って言ってます。

カッコの中に入ってる言葉は、なんだか難しくって聞いたことが無い単語・・・pratityasamutpada
これは、因縁生起(いんねんしょうき)といったような意味で、 因とは果を生起させる直接の原因、縁のことなんだとか。


すごくわかりやすい!!

とにかく、こーんな難しい漢字をみてるよりは、断然わかりやすいもんね~。
  ↓
観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄



もちろん、こういった難しい漢字に対する日本語の解説書もいっぱいあるんだけど・・いずれも解説書を読めば読むほどわからなくなってしまう。(←それは、私の理解力&知識の問題なんだろうけど)


とくに専門的なことに関しては、英語の方が、日本語よりもわかりやすい表現が使われてることが多い気がしますね。
余談だけど・・昔の日本の「編み物の本」なんて・・専門用語だらけでさっぱりわからんかったもんね~!


おかげさまで、先日にアップした、沙門空海唐の国にて鬼と宴すの、夢枕獏さんの「般若心経」解説と、今回のハート・スートラ(Heart Sutra)のおかげで、今、ようやく自分なりに見えてきた!って気がしてます。


そもそも般若心経は、観自在菩薩さんが、シャカの一番弟子だったシャーリプトラさんに話し聞かせてる形をとってたんですよね~。

おお! シャーリプトラよ!なんて、呼びかけがあるし、実にわかりやすいし、親しみも感じる。
漢文だと、ただ「舎利子」としか書かれてないんだもんなあ。 (←わかるわけないやん!ブツブツ)

シャーリプトラさん
   ↓
monksya.jpg
http://jayarava.blogspot.com/2011/09/sariputta.html


もちろん、前述したように解説書はいっぱいあります。

また最近では、現代語訳の解説書も多くあるようだし・・中にはロック調なんてのもあったり、Youtubeで聴けるのもあったりと、実にバラエティーに富んでますね~(笑)

ただ、それぞれの人によって、若干の解釈の違いは個々にあるようです。

とくに、「空」を、どのようにとらえるか?は、さまざまでしょうね。


私としては、やっぱ・・これですかね。

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   ↓


そのときの『現実』は君の脳が解釈した、単なる電気信号に過ぎないんだ。
マトリックスという映画から「厄介な脳」を知った日



なので、

宇宙 全て の 物質的 な 存在 「色」を除けば、全部自分の脳が作り上げた実体が無いもの。
「空」ってわけです。

だからなにもかもが本来は「無」=NOともいえるもの。
*ただし、この場合のNOは否定の意味じゃないです。

No「無」で始まるオンパレードがここまでくると、もう、壮観としか言いようがないですね~!
   ↓

no form, no feelings, no perceptions, no formations, no consciousness; no eyes, no ears, no nose, no tongue,
no body, no mind, no color, no realm of eyes, until no realm of mind-consciousness; no ignorance,
and also no extinction of it, until no old-age and death, and also no extinction of it; no suffering, no origination,
no stopping, no path, no cognition, also no attainment.

是故空中受想行識眼耳鼻舌身意色声香味触法限界乃至意識界明亦明尽乃至老死亦老死尽苦集滅道智亦




釈迦のもっとも基本的な教えの「八正道」の教えさえだって、「無」だし、
  ↓

1.正見(しょうけん):正しく見る、 2.正思惟(しょうしゆい):正しい思い、 3.正語(しょうご):正しい言葉
4.正業(しょうごう):正しい行い 5.正命(しょうみょう):正しい仕事、 6.正精進(しょうしょうじん):正しく精進
7.正念(しょうねん):正しい気づき、 8.正定(しょうじょう):正しく意識


六波羅蜜だって「無」だあ!
   ↓

1布施(ふせ)親切心、2持戒(じかい)言行一致、3忍辱(にんにく)……忍耐
4精進(しょうじん)……努力、5禅定(ぜんじょう)……反省、6智慧(ちえ)……修養


これでもかあ!!
いえぃ! じゃじゃ~ん!
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ところが、ここらへんの部分に反感を感じる方々もいらっしゃるようで・・・

「八正道」や「六波羅蜜」までもが、「無」ってのは、ありえないだろ!
お釈迦様が、煩悩を無くし人々を救済するための教えまでもが「無」というのは暴言だ!
と思われてしまうようです。



しかし・・ここで言う「無」というのは、否定してることじゃないし、「八正道」や「六波羅蜜」を実践したって意味ないぞ~ってことじゃないと思います。


宇宙の法則(真理)を述べてるだけで、それに「気づいてくださいよ」というのが、般若心経のメッセージじゃないかと思うんですけどね~。(私の理解ですが・・。)


じゃあ、般若心経というのは、どうするべき?って説いてるんですか?
って聞かれたことがあるんですが・・

そんな答えは、どこにもないと思います!
どこにも答えは書いてないと思います。


すべては人の想念が作り出したもので「空」であり、物質世界もまた「空」
その相互関係の中で、常に変化し続ける世界の中で生きてるってことに、まずは「気づいてください」


それだけのメッセージじゃないでしょうか。

そして、それだけが「ものすごく大切」なことじゃないでしょうか?

「気づく」ということが。



気づいた上で、あとは各自が自分で道を選択してくださいね~、ってことだと思います。

だから、何も書かれていない。


気づいた人が、自ら選択して「八正道」や「六波羅蜜」を実践していく道を選んだのなら、それは立派な道ではないでしょうか?

ただし、

「気づき」無くして、お釈迦様が説いたからというだけで「八正道」や「六波羅蜜」をがむしゃらに実践したところで、煩悩がなくなるどころか、なんだか・・ますます深~くなっちゃいそうな気がします(笑)


さて、あなたは、どんな道を進みますか~?


うーーん・・・私は?

「八正道」や「六波羅蜜」の実践?・・・いや、違うな。

脳の電気信号に惑わされず、ネガティブなものだけは追っ払って、常に楽しいことワクワクすることにフォーカスして生きたいなあ。
もちろん「楽しいこと」も「ワクワクすること」も、「空」であるのは承知の上。

でも、だからこそ、逆に生きてる喜びみたいなものがあるような気がするんですよね~。

やっぱり、こんなカンジかな。
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そういえば、空海さんは、
『般若心経』は小乗、大乗の諸宗と真言を含めたあらゆる仏教の思想と行果が凝縮された、重要な経典と捉えていたようです。

彼自らも、般若心経秘鍵という注釈書を書いてます。



後半部分、あの「無」=NOという言葉が連続した最後に、ガテー ガテー パラーガテーという真言で高らかに歌い上げて締めくくっちゃうとこなんて、

まさに、夢枕獏さんの言葉を引用すれば・・
「そのよう な美、 あるいは知恵の完結を、 どう でも いいとでも言う よう に、『般若心経』 は、その最後で高らかに叫ぶのである。」

やっぱ、阿波踊りですかね~(笑)

サンスクリット語(梵語)で、

Gate Gate Paragate
ガテー ガテー パラーガテー
Parasamgate Bodhi Svaha
パラーサンガテー ボディー スヴァッハ


(この真言は、ある霊能者によると、かなり強力な魔除けにもなるとか)

ここは真言として唱える部分なので、あえて訳されなかったようだけど、こんな意味らしい。

行けるものよ、行けるものよ、
彼岸に行けるものよ、
彼岸に完全に行けるものに、幸いあれ!




♪~踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら、踊らにゃそんそん~♪

なんか似てません?(←違うって!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私はハート・スートラ(Heart Sutra)を読んでるときに、ずっと、ジョン・レノンのイマジンのメロディーが浮かんでました。


この歌もまた、
天国なんてない。 地獄だってない。
国だってないんだ。・・・って、NOの連続ですもんね~。


そういえば、ジョン・レノンも、仏教(Zen)に傾倒していたことでも有名な人でしたね。
オノ・ヨーコさんの影響だったともいわれてますが・・。

ジョン・レノンが「気づき」の先に、行きつく道は、この、イマジンの世界だったのかもしれませんね。

異常気象に気象兵器か

今朝、運転中に厚い雲の間から光がさしている光景をみた。


運転中なので写真は撮れなかったので・・これはイメージ写真
   ↓
qualche raggio di sole tra le nuvole scure , by Ipoenk Graphic

どんより曇って薄暗い朝、厚い雲の間から差し込む光が、妙になまなましく美しい~!



Every cloud has a silver lining.
「どんな暗雲にも銀の内張り(雲の縁から見える光の部分)がある」

な~んて言葉を思い出していた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、フロリダ方面は、すごいことになってるというのに!

ここは実に穏やかだけど(今のところ・・)、フロリダを襲ったハリケーンは今までになく凄まじいものらしい。

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このハリケーン「マイケル」は、メキシコ湾を北上中はカテゴリー1だったのに、急に勢力を強めて3になり、上陸時には4になったという。 さらに勢力を強めて最大の5を上回るのではないか・・という予測もある。

すでに、ここ最近の状況から、カテゴリー6も、設定すべきではないか!という声も上がっているそうだ。

それだけ、近年は巨大な規模のものが増えているということだ。

今後、アメリカで見たことがないような「破壊の光景」が出現したとしても、な~んの不思議もないことなのだ。



2017年、去年のハリケーン「ハービー」は、壊滅的な洪水で記録的被害になってしまったけど・・

今回のハリケーンは、かつてないような暴風が特徴のようだ。

201709080145_box_img1_A.jpg
https://weathernews.jp/s/topics/201709/080145/


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のハリケーン「マイケル」とは逆に・・

前回の、サウスカロライナ州に上陸したハリケーン「フローレンス」もまた、実に不思議なヤツだった。


上陸時には、カテゴリー4だったのに、一気に1に弱まる・・という極めて珍しいケース。

Hurricane Florence Joins the Ranks of Weirdest Hurricane and Tropical Storm Tracks



まさに、今回の「マイケル」とはマ逆なのだ!



しかも、フローレンスは大西洋を西進しアメリカに上陸、その後もそのまま西に進むという・・実に奇妙な動きをした。

1857年(アトランティック・ハリケーン)以来、こんなヘンな動きをしたハリケーンは一つもないのだそうだ。



「奇妙な動きをする」というのは、9月に日本に上陸した台風も同様だった。

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どうみたって・・中国大陸まっしくらだったのに、くいっと右に曲がって日本上陸したのだ。




最近の特徴として、こんなことが言えそうだ。

●台風やハリケーンなどが、まったく予測のつかない進路をとったり、時期外れにも到来する

●台風やハリケーンの強さが、急激に増したり弱まったりもする

●今まで地震が起きなかった地域で、地震が起こる




また、ここ数年前からは、今まで寒かった地域が信じられないような暑さに見舞われたり、砂漠が花畑になってしまったり・・
逆に、暑かった地域に雪が降ったり・・。



いつも、こんなとこだったのだが、

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こうなっちゃったり。

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https://www.huffpost.com/entry/atacama-desert-flowers_n_59a806b0e4b0a8d145738250



熱帯地域が雪に覆われてしまったり・・

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キリンやアフリカゾウが雪に覆われてるなんて・・。

すべてといっていいくらい、異常なのだ。

こんだけ・・頻繁に異常が起こると、
異常であることが正常に感じるようになってしまう。



「なんだって、こんな不思議なことばかり起こるんだろう?」

「そりゃあ、HAARP(気象兵器)を使って、人為的にいろいろやってるからだろ!」

と、事も無げに言う人たちが多い。


たぶん・・日本に住んでいる多くの人たちに、こんな話をしようものなら、

「荒唐無稽なありえない話」
「陰謀論・オカルト話」

と笑われてしまいそうだけど、アメリカに住んでいると笑えないものがある。



世に明らかにされてはいないことだが、そうしたテクノロジーを人間は既に持っているのだ。 

それは、米国や中国、ロシアなどの軍事部門が、密かに開発した 気候変動に関するテクノロジーなのだ。 


その一つが上層大気に影響を与え天候をコントロールするHAARP(ハープ)

ただし、「気象コントロール兵器」は、1978年に国際条約で使用が禁止されている。
表向きは・・(笑)


今回使用したと思われている気象兵器では、最新式のマイクロ波によって、上空の電離層の電子数を急増させるタイプだったという。 

さらに、このマイクロ波兵器は台風やハリケーンを発生させることが出来るだけでなく、自然発生したハリケーンや台風の規模を大きくしたり小さくしたりすることも出来るとか。 


なるほど!

それなら、ハリケーン・フローレンスが勢力を一気に4から1に弱くなった理由も納得。


また、ハープとは別に、ハリケーンを人為的に弱体化するために、ハリケーン上空に航空機を飛ばしてヨウ化銀を散布した実例も報告されている。



なかなか「気象兵器」についての記事は、日本語では少ないのだけど、いくつかあったので参考までに。

IN DEEPさんからの記事より
    ↓
気象コントロール戦争レースの行く末は… : 世界最大級の「高層電離層の攪乱システム」を建設している中国政府。そして「2025年までに気象を手にする」と宣言したアメリカ政府。「地球の気象を牛耳る」のはどちらか

(南極大陸とアフリカ大陸の西側の海域から米国とアフリカの中間点、つまりハリケーンの進路に向かってマイクロ波が照射されている宇宙写真が掲載されたIn Deep の記事)



【警告】地震・気象兵器「HAARP」が大規模実験を開始&再稼働! 【警告】地震・気象兵器「HAARP」が大規模実験を開始&再稼働! 4月14日まで、スポンサーは米軍や政府機関…来るか天変地異!?


世界最大級の高層電離層のかく乱システムを建設している中国政府

2025年までに気象を手にすると宣言したアメリカ政府


これも新たな戦争・・・。


しかし、気象兵器を使うことによる「副作用」は、どんな結果を招くのだろう?

たとえば・・・戦争のための兵器として使わずに、単純に地域の被害をなくす為に使用したとしても・・


こーんな、自然の莫大なエネルギーを抑え込むということは
      ↓
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なんらかの「副作用」が起こると考えた方が自然だろう。


その結果が現在の「異常気象」を招いたのか・・・?
さて、そこまではわからない。



現代のテクノロジーは、たしかに目を見張るものがある。



これは2016年にアップした記事だったけど、「亡くしたペットのDNAを使ってクローンを誕生させることに成功した」という内容だった。   ↓
サルの手の怖い話から現実のクローン化社会へ


愛するペットが亡くなれば悲しい → だからクローン化させて蘇らせる。

それは飼い主のため?

それとも、ビジネス(マネー)のため?

両方でWin-Winってことか・・・。


そもそも、「同じDNAを使って誕生して外見がそっくりだったとしても・・それはまったく別のパーソナリティーを持つもの」としか私には思えないのだが・・。


このように、我々のテクノロジーは目覚ましい進歩を遂げ、生命の誕生も、気象も操れるようになってきている、ということだ。



気象兵器については、おそらく一般人に明かされれることはないだろう。

1978年、国際条約で「気象コントロール兵器」の使用が禁止されるから。



だからといって、それを守るわけがなかろーが。(笑)

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今までの歴史上を振り返ってみても・・アメリカが守るわけがない!

それに対抗しようとすれば、ロシアだって守るわけがない!

やる気満々のイケイケ中国が守るわけがない!



そして・・国民だけが何も知らされないままに、

「気象兵器はますますバージョンアップしたものが完成しつつある」ということだ。



何も知らされてないけど・・・・


「ああ、また気象兵器でも使ったんだろうよ。」・・・と、多くの人が言う。

ただ、一般人には調べようもなく、調べたところで証拠もつかめず、下手すりゃ、消されるだけだから・・

陰謀論ということにして、みんなで真実をしゃべりまくってるのかもしれない。

知らされてないけど、証拠もないけど・・誰もが知ってる。

ヘンな世界だ!



それでも、

「雲の向こうはいつも青空」(There is always light behind the clouds)


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雲から差し込む光、これを、「エンジェルズ・ラダー」という言葉もある。

または、聖書から 「ヤコブのはしご」

「レンブラント光」・・たぶん、光の画家から


暗い雲の間から差し込む光を見ていると・・

「それでも明日はやってくる」

「人間万事塞翁が馬」


「風と共に去りぬ」だったら、"Tomorrow is another day"だ(笑)

こんな言葉が続々と浮かんでくる。


何が起ころうと、人は立ち上がることができるし、明日は来るし・・
人は強いなあ~って思う。

とくに、庶民パワーは!(笑)

沙門空海唐の国にて鬼と宴す_読書感想文

沙門空海唐の国にて鬼と宴す を読んだ。


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夢枕獏さんが、17年かけて書き上げたってことだけど、かなり豊富で盛沢山な内容で面白かった~♪

804年、空海が遣唐使として長安に渡るところから物語は始まるんだけど、

中身は、「空海&密教」のみならず、

長安における様々な民族、宗教、楽や書、李白をはじめとする詩、さまざまな仏典からの引用、

さらに歴史においても、玄宗肯定と楊貴妃の時代の、安禄山の変
さらに遡って、項羽と虞美人、もっと遡って、綿畑の中で、始皇帝の時代の 俑 (よう)を発見したり・・と、実にワクワクさせてくれる。


ちなみに、始皇帝の時代の 俑 (よう)というのは、これのこと
   ↓
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https://rekijin.com/?p=14349


何千体もあるのだそうだ。 しかも実物大で精巧に出来ていて、一体ずつ顔立ちが違い、明らかに異国人の顔立ちも多くあるんだとか。
始皇帝、死後の世界でも地下帝国を築いていたのか?


こういった、ファンタジー・オカルト要素もいっぱいでつまってるミステリー仕立てのところが、日本版、ダ・ヴィンチコードとでもいったような作品だろうか。

中国の古代史からみても、民俗学から見ても、また、書や詩などから見ても、それぞれ楽しめる気がする。


さて、今回のブログは、My読書感想文みたいな内容で書いてみようと思うんだけど・・
完全にネタバレにもなりそうなんで、もしも、これから小説を読もうという方で、ストーリーを知りたくない!と思う方は、スルーしてくださいませ。




<空海について>

空海については、私も前々から興味があったので何度かブログにアップしてる。

空海さんのヒストリーのブログ記事
   ↓
空海とシュタイナーの関連性


空海さんは、もともとはエリート官僚養成機関で儒教を学んでたんだけど、20歳くらいのときにドロップアウト。

理由は、彼の学びたかったものが、「宇宙の理や命」についてだったから。
となると・・そりゃあ、儒教を学んでる場合じゃないよなあ~、やっぱ仏教だよ!

ってことになる。

儒教も道教も仏教も・・「教」という字がつくと、「宗教」を連想させてしまうし・・
特に私たち現代人は、宗教と聞くと、「人々を救済するため」と思いがちだけど、

たぶん、若き日の空海さんは、人々の救済するという意識よりも、知識欲だったような気がする。

それも、「宇宙の理や命を知る」といった、根源的で壮大なもの。

宇宙とは、
「宇」は「天地四方上下」(三次元空間全体)
「宙」は「往古来今」(過去・現在・未来、時間全体)
「宇宙」で時空(時間と空間)の全体を意味する。

また、「宇」は「天」、「宙」は「地」を意味し、「宇宙」で「天地」(あめつち)のことを表す。
(中国の戦国時代の書物・「尸子巻下」や漢代の書物・「淮南子斉俗訓」に記されているそうだ。




学問の選択肢がほとんどなかったような時代、彼が仏教へ向かうのも自然だっただろうなあ、と思う。


ところが、仏教といっても当時の仏教といえば、
南都六宗(なんとりくしゅう)といわれた、バリバリの奈良仏教の全盛時代! 

こりゃ、違うだろ~よ!


ようやく、空海さんがたどり着いた仏教が、→大日経

だけど、日本ではほとんど学べない。
当然ながら、これ以上学ぶには、留学するっきゃない!ってことになったんだよね~。

それが、「密教」


さて、夢枕獏さんが描く「空海」さんは、私たちと等身大の人間像に近く描かれている・・・(←私はそこが好きなんだけどね~)

空海さんて、どんなタイプの人?

書においても文においても抜きんでた才があり、各方面への膨大な知識がある人
それでいて、屈託ない笑顔で人を惹きつけてしまう。

人種や身分や立場といったものへの偏見も無ければ何のこだわりもない。
常に静かで穏やか、それでいて自然体で真摯な雰囲気を醸し出す人。

「不思議な男だな、おまえは!」・・というのが、相棒の逸勢さんの口癖だけど、多くの人に、同じことを言われる人だ。


本文中には、このように書かれている。
  ↓
「様々 な もの、 時 には 互いに 矛盾 する もの すら が、 その 矛盾 を 抱え た まま、 同じ この 男 の 内部 に 同居 し て いる よう なので ある。  
智 と 野性。   上品 と 下品。   聖 と 俗。」


矛盾するもの、相反するものすらが、自然に一体となっちゃってる人物。
だから、また面白い!


一方、空海さんの友達、橘逸勢(たちばなのはやなり)さんという人物がいる。

<橘逸勢(たちばなのはやなり)について>

この人もまた、留学生となって空海とは船の中で知りあって友達となる人。
ごく、フツーの人として描かれている。

エリート官僚を目指している人で、留学の目的は、当然、さらなる「儒学」を学ぶこと
海外留学で「ハクをつけるため」(←作中で本人が空海に語ってる)

これ、現代でも、アメリカ留学する人の中には、こういったタイプがいるんで、現代とダブって面白いのだ(笑)

ところが、逸勢さん、留学後の一番の悩みは語学力

もちろん、日本にいたときはエリートだっただろうし、日本で唐語は相当に学んできたはず。

ところが、現地に着いたとたん、通じない! わからない!(←これもよくある話(笑)

現地の人が誰でも、正しい美しい発音でゆっくりしゃべってくれるわけじゃないから。
日常の生活程度なら言葉の問題はないけど、専門分野を学ぼうとすれば、言葉の問題が壁になって、ついてけない!ってことになる。


最終的に、逸勢さんは語学の負担の少ない琴と書を学ぶことになり、帰国後は、書の一人者となったそうだ。
後に書に秀でた三筆の一人となっている。 (他の二人は、空海・嵯峨天皇のこと、3人とも同じ時代に生きた人だ。)


逸勢さん、ダメじゃん!と言いたいとこだけど、いかに日本で優秀な人であったとしても、これは当然の成り行きだろう。



わずか2年程度の留学で、ネイティブ同様に言葉を操れる空海の方が、フツウじゃないのだ。

空海さんの最も優れた能力は、語学力にあったのかもしれない・・。


それでも、空海さんが唐で一番時間を費やしたのは、梵語(サンスクリット語)を学ぶことだったそうで、
実際に、青龍寺の恵果和尚に密教を学んだのはほんの3か月程度に過ぎないという。

梵語(サンスクリット語)↓
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ようするに、唐語だけでは不十分で、インドから入ってきた経典、サンスクリット語も理解できなければ、
言葉から伝わる機微をキャッチできないということだろう。

たとえば、シェークスピアを日本語翻訳で読んだだけで理解したのと、原文も併せて読んで理解したのと理解度が違ってくるようなものかもしれない。


たしかに、空海さんは、天才・神童だったけど・・それでも語学の習得には時間を費やしている。
たぶん・・日本にいたときから、唐語だけでなく、サンスクリット語もある程度は独学してたのかもしれない。

だからこそ、青龍寺でほんの数か月で密教を学ぶことができたのだろう。


あ、そうそう・・
一緒に留学した最澄さんは通訳を同伴しての留学だったそうだ・・これだけでも、密教の理解度が違ってしまったのは明白だろう。


それほどまでに、語学は重要。
しかも、決してテキストブックだけで学べるものではないので、一筋縄ではいかない。
現地に行って、しかも多くの人たちと話すことで身に着けていくしかないのだ。

橘逸勢さんが、苦労したのも・・よーーくわかる(笑)


ところで、
橘逸勢さんという人は、どんな人だったのか?というと、

「哲学的 な 思考 よりは、 事実 や 現実 に 即し た 事象 や 知識 の 方 に、 逸 勢 の 興味 は ある」・・と書かれている。

彼の目標は、朝廷で重く用いられる立場になること。

そもそも・・儒学というものが、本文中から引用すると、
   ↓
「〝儒教 には、 宇宙 や 生命 について の 答え が ない〟  儒教 という のは、 結局、 極論 すれ ば 俗世 の 人 の 作法 の 学問 でしかない」

また、

「儒学では〝怪力乱神 を 語ら ず〟という こと が ある。  
現代 風 に 言え ば、 UFO だの 幽霊 だの 超能力 だ の という こと について は 語ら ないという意味。」



でも、空海さんと逸勢さんは仲がいい(笑)
常に二人一緒に、事件を解決していく相棒なのだ。


二人の会話をみていると、まるで、「陰陽師」の中の、安倍晴明と源博雅を彷彿とさせるシーンが多いんだけど、
キャラはまったく別。

逸勢さんは、どっちかというと自己顕示欲が強くて、バカを見下すタイプ。 出世欲バリバリ。
でも・・なぜか空海さんだけは好き! なぜか惹かれてしまうらしい。


逸勢さんみたいなタイプを俗にいうと、自分の才を鼻にかけた「嫌なヤツ」ってことになるんだろうけど・・

作中の言葉を借りると
   ↓
「情 よりも、 理 によって 言葉 を 選び つつ 話す 人間 の よう で あっ た。  
しかし、 その 理 の 裏側 には、 胸 が 苦しい ほどの、 情 が 溜め られ て いる ─ ─ その よう に 見え た。」


これは子厚さんという人物について書かれた箇所なんだけど、そのままそっくり逸勢さんにも当てはまるような気がする。



<長安という街>

ニューヨークは人種の坩堝(るつぼ)なんて言われるし、アメリカ人からも、「NYはアメリカというよりも、別の都市だよ。」って言われるけど、この当時の長安もそんなカンジだったのかもしれない。
いやいや、たぶん、それ以上に(笑)

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吐蕃(チベット),  西 胡(イラン)、大食(アラビア)、天竺(インド)、トルコ、ウイグル、さらに少数民族が同居する街で、
道教、仏教、密教、ゾロアスター教、マニ教、景教(ネストリウス派、キリスト教)、清真教(イスラム)が存在し、


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さまざまな物品が溢れている。
作品中でも、頻繁に瑠璃の杯、葡萄酒を飲んでるし、
西洋風の革靴を履いて歩くのも、当時のファッションとしてあったそうだ。

おそらく、この当時においては、世界一の都だったことだろう。



文中からの引用
  ↓
「革 の コート を 着、 膝 まで ある 革 の 長靴 を はい た 胡人 が 前 を 歩き、 横手 の 酒房 の 中 からは、 胡楽 の 音 まで 聴こえ て くる。   胡 という のは、 狭く とらえれ ば、 イラン の こと で ある が、 広く は、 西域 の こと を 指す 言葉 で ある。」

音楽も踊りもさまざま。

空海と逸勢は、始めて胡旋舞という踊りを目にしてびっくりする。

西域の碧眼の娘たちの踊りなんて・・日本の舞しか見たことない人々にはかなりの、カルチャーショックだろう(笑)

『通典』 の 巻 一 に、 胡旋舞 について 、 「舞、 急転、 風 の 如し。 俗 に これ を 胡 旋 と 謂う」と、書かれているそうだ。

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これだけ、さまざまな異国人や異国文化が入って来るところであり、異民族が持ち込んでくる様々な 宗教も入ってきていたのに、 そのすべてが政治レベルで保護されていたそうだ。

また、
しかも、異国人であっても、試験の成績 さえ よければ 官人として採用され、高い地位にまで登ることは可能だったという。

たしかに、国際都市といえども、外国 籍 の人を平気で 国会議員にしてまうような国は現代にも見当たらない。


その一人が、玄宗皇帝の時代に、遣唐使としてやってきた阿倍仲麻呂さんだったのだ。

この物語のキーパーソンともなってる人でもある。

映画化の中では、この人が演じてたらしいけど・・
    ↓
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いったん遣唐使となって留学してしまうと、20年は日本に帰れないことになってる。

その上、優秀なあまり官吏にでもなって皇帝にでも気に入られちゃうと、なかなか帰国させてももらえない。
帰国許可が出たところで、船が来るかどうかもわからないわけだし・・
(そのときの政治情勢によって船が出るかどうかもわからないし、また船が出たところで無事に到着する確率は半分以下だった時代)

この時代の留学は、命がけ、二度と帰れないことも覚悟の上。

阿倍仲麻呂さんは、唐名を「晁衡」(ちょうこう)といったそうだけど、ついに晁衡のまま帰国できず、最後は、赴任地(現在のハノイ)の総督として果てたそうだ。


当時の唐は文の国と言われていて・・・書と文章の国だった。
つまり、書と文章で相手(人間も相手国をも)を判断する。

そんな国で異国人でありながら高官に上り詰めた、阿倍仲麻呂(晁衡)さんが、どんだけ優れた人だったのかも想像がつく。

彼は満足な一生だったんだろうか?
唐に来ちゃったことを後悔したんだろうか?

優秀な人で大出世する=幸せな人生・・と必ずしもならないところが、人生の面白いところでもある。




<幻術、呪法について>

まさに、夢枕獏ワールドに欠かせないのが、幻術、呪法などのオカルトチックな事柄だ。

しかし、これはフィクションの話ではなく、どれも、ちゃーんと古い文献にも載っている話。

●「植瓜 (しょっか)の術
これは、「陰陽師」の中にも出てきてたし、岡野玲子作「陰陽師」の中でも取り上げられている話だ。
(たぶん、夢枕獏さんが、かなり気に入ってる部分なんだろう。)

もともとこの話は「今昔物語」にも載っている。<外術(げじゅつ)(を以て瓜を盗み食はるる語 今昔物語集巻二十八第四十>
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http://www.pictio.co.jp/old/3005

荷車にたくさんの瓜を積んでいる男が、美味しそうに瓜を食べていた。

そこに、一人の老人がやってきて、喉が渇いているので、1つ瓜を恵んでくれ、という。
男が断り、厄介払いをしようとすると、老人は、それなら、吐き出した種だけでもくれ!という。
「捨てた瓜の種なんか、勝手にもってけ!」と言われると、

老人はその種を、人々が見ている前に土をならして埋める。
「ほーれ、ほーれ、早く芽をだせよ! そーれ、芽が出てきたぞ」
というと、本当に小さな芽が出てきた。

「そーれ、そーれ、大きくなって葉になる」
というと、今度は葉が開く。

さらに
「弦が伸びる。」
「瓜がなる。」

と、老人が言うたびに、その通りになっていく。

瓜の木はあっという間に成長し、見事に育った瓜をたくさんつけていた。
見ていた見物人たちは拍手喝采、
老人は、たくさんの瓜をもいで、見物人たちにも分け与える。
断った男たちにも分け与えた。

自分は1つの瓜をもらって去っていった。
老人が去ったあと、男たちが荷馬車をみると、荷馬車にあった瓜がすっかりなくなってしまっていた。



これは、幻術ともいわれるもので、「術」というよりも、現代風にいえば、人の心理をたくみに使ったマジックのようなものかもしれない。

このシーンで、空海がこんなことを言ってる。

「言葉 に まどわされている。 あの言葉によって、 皆は術をかけられ、 芽が出てきたと言わ れれば、 芽が出てきたと、葉が出てき たと言われれば、 葉が出てきたよう に、思い込んでしまうのだ」


知識 は、 人 を 明るく も する が、 逆 に 人 を 盲目 にも する こと が ある という こと だ。
唐語 など 知ら ね ば、 術 には かから ぬ。 瓜 の 種 を 蒔き、 そこ から 芽 が 出、 花 が 咲い て、 瓜 の 実 が なる の だ という こと など 知ら ね ば、 術 には かから ぬ


老人の話す言葉で人は操られていたということだ。 

そして、瓜は種子を蒔き、芽が出て花が咲いて身がなることをしっているから操られたということだ。

唐語が通じない相手で、瓜がどうやってできるか知らない人なら、決して幻術にはかからない。


でも、逸勢さんは反論してたけど・・
「しかし、 おまえ は、 知っ て い て かから なかっ た のじゃないか。」



●呪術・・人を呪う術のこと。 実際、これは世界各国に古くから存在する。

古代中国にある主な2つはこちら
   ↓
★蠱毒(こどく)とは、動物を呪に使うもの。

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たとえば、 蟇蛙 でも 蛇 でも、 同種 の 生き物 を 無数無数 に 捕え て き て、 大きな 瓶 の 中 に 入れ て 蓋 を し て おく。  
餌 も 水 もやら ず に そのまま に し て おく と、 やがて、 彼等 は 共 喰い を 始める。 そして、 最後 に 一匹 が 残る。  
その 最後 の 一匹 を呪法 に 使う。 残っ た 一匹 の 精霊 を 使役 霊 として 利用 し、 相手 の もと に 送っ ても いい し、 その残っ た 一匹 を 殺し ながら 行なう 呪法 も ある。  

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もっと大きな動物が使われることもある。
猫 の 蠱毒 について は、 清 の 時代、 楊 鳳 輝 の『 南 皐 筆記』 巻 の 四「 蠱 毒 記」 に記されているそうだ。

この作中では犬が使われていた。

犬を首だけ出して埋めてしまい、何日も食事も水も与えず餓死させる。
しかも、犬の目の前で美味しそうな肉を見せ続けるのだそうだ。

なるべく、残虐に憎しみや怨念を煽って惨殺したものを念として使うということらしい。

当時の日本 では、 この 蠱毒 の 法 を 行なっ た との 疑い を かけ られ て失脚 し た 貴族 も あった。

しかしなあ、今じゃこんな法律は無いから・・そもそも信じられてないわけだから、呪術で殺人を犯したとしても無罪なのが怖い。


★ 魘魅(えんみ)・・魘魅 の 法 という のは、 人形 だの 紙切 だ のを 利用 し、 それ を 相手 に 見立て、 呪法 を 施し呪い を 相手 に 届ける 法 で ある。
一般 に 知ら れ て いる 丑の刻参り も、 その 魘魅 の ひとつ 。

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http://jonny.click/kyougaku/35430

ポイントは、呪う相手の代わりに藁や紙の人形を使うので、その中に相手の髪の毛、唾液、爪、血などを入れるといいらしい。


蠱毒(こどく)や魘魅(えんみ)ほど、手間をかけるものではなく、もっとお手軽なものに、邪視(じゃし)というのがある

★邪視
悪意 や憎しみ を もっ て 誰 かを 眺める だけで、 その 誰 かを 病 に かけ たり、 時には 死に 至ら しめ たり する こと の できる 眼 ─ それを邪視というそうだ 。

これ、結構世界中にあるらしくて・・
邪視_Wikipedia

トルコには、邪視よけのお守りとして、ナザール・ボンジュ(nazar boncugu) というものがあるらしい。

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青いガラスに目のような模様、こうやって木に吊るすらしいが・・今ではトルコ土産にもなってるそうだ。

日本で「生霊」と言われるのとも似てる気がするのだが・・。


さて、こういった呪いをかけられてしまった場合、それを跳ね返すためには、専門家(今でいう霊能者など)にお願いすることになる。

当時だと、わりと近所に多くいた道士(道教の術師)にお願いするというのが一般的だったようだ。

しかし、相手がもっと強力で、そこらの道士に手に負えない場合は、青龍寺にお願いしたらしい。
(青龍寺とは、当時1番の密教寺で、そのトップにいたのが、恵果和尚)

物語の中では、まずは青龍寺の僧侶が数名出向いて、お祓いするだが、それでも払えず、さらに青龍寺の鳳鳴という弟子が出向いていくことになる。

鳳鳴さんは青龍寺においてのナンバー2か3あたりの実力者で、しかもチベットから来た留学生。

ここは、鳳鳴さんが、のちにチベットに密教を持ち帰って、従来の土着信仰のボン教に密教を融合させた、チベット密教になっていくんだろうなあ・・なーんて想像させるとこでもある。

ところが、その鳳鳴さんも、また失敗に終わってしまう。

鳳鳴さんは、見事に相手の呪術を封じ込めてたんだけど、プロテクトしている相手に自殺されてしまったのだ。

いくら外部から侵入してきたものをとってあげたところで・・
本人の心を救えないことには、どうにもならない。

「人 の 体内 に 潜む餓蟲 を、 いくら とっ て やっ た ところ で、 それ は、 心 を 救っ て やる こと とは、 別 の ことなんです。」
と鳳鳴さんはそう言って、深~く反省していた。

*餓蟲というのは、蠱毒で使われてるような、怨念等の強烈なネガティブエネルギーのこと

恐れや不信感で弱ってしまった心は、まさます餓蟲を入りやすくしてしまう。
それを取り除いたところで、弱まってしまった心は、自ら死を選ぶようになってしまうのだろう。

そうなると、敵が手を下さなくても自滅してしまう。

つまり、

本人の持つ恐れや不安、猜疑心といったネガティブパワーに、外からの呪術パワー(これも強力なネガティブパワー)が合わさったとき、病気や死を招くことになる。



それならば、まず、恐怖心や不安を持たなければいいんだろうけど・・自分が呪詛されてると思えば、なかなか、そうはいかないものだろう!


密教では、魔を払うときに使う真言はいくつもあるけど、孔雀明王の真言はよく使われるのかもしれない。

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元来はインドの女神マハーマーユーリー(महामायूरी、Mahāmāyūrī)
孔雀は害虫や毒蛇などを食べてしまうことから、魔を払う大護摩で使われてるようだし、文中にも登場する。

たしか、陰陽師の小説の中にも出てきた気がするし、夢枕獏さんのお気に入りなのかも。

アニメでも孔雀王ってあった気がするんだけど・・それだけパワフルな明王様なのだろう。





<不老不死の術>

こんなん、本当にアリかよ!と思うんだけど、物語中では、楊玉環を救い出すため、一度彼女を仮死状態にして死んだことにする必要があったため、尸解 仙(しかいせん)という術が用いられることになる。

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文中からの説明を引用
   ↓
天仙、 地 仙、 尸解 仙 が それ で ござい ます。

生き た まま、 生身 の 身体 で 不老不死 となり、 天 へ 昇る ─ ─ これ が 天仙 で ご ざり まする な。
地 仙 も また、 生き た まま 仙人 と なっ た もの で ご ざり ます。

さて、 では この 最後 の 尸解 仙 (しかいせん)で ご ざり ます る が ─ ─」  
「これ は、 仙人 の うち でも、 一番 位 が 低う ご ざり まし てな。
修行 が いたら ず、 生身 の 肉体 を 抱え て い ては、 生き た まま 仙 と なる こと かなわ ぬ 者 が、 なら ば、 魂 だけでもと、 死し て 天 へ 昇り、 仙人 と なっ た もの が 尸解 仙 で ご ざり ます ─ ─」


これは、完全に「道教」から伝えられてるようだね。

仮死状態にして死んだと見せかけて、あとで息を吹き返すってのは・・なんだか、ロミオとジュリエットでもあったようだけど・・。
あれは、術じゃなくって薬だったが・・。



<空海の学ぶ密教とは>

この小説の中の説明は、すごく端的にわかりやすく書かれている。

まずは、空海自身が面白いことを言っている。

● 密教 という のは、 人間 を、 その 善 も 悪 も 何もかも を 含め て、 宇宙 を 丸ごと 肯定 する ため の 思想 体系 で ある と いっ ても いい。

「密 の 教え という のは、 まず、 この 天地 の あらゆる こと が ら を、 肯 と、 自ら の 魂 に 叫ぶ こと なの だ。
この 宇宙 に 存在 する 全て の もの を、 丸ごと この 両腕 の 中 に 抱え込む という こと なの だ よ



●たとえば筆の握り方、紙の漉き方、川の水をせき止める方法、深い河に橋をかける方法、唐の都の制度
そういったことすべてを含めたものが、密なのです。


空海自身もまた、青龍寺で仏法を学んだだけでなく、最新の土木技術、建築設計、灌漑工事も学んだことは確かで、日本に戻ってから、こういった才能も発揮している。

空海に言わせれば、これもまた密の一部になるのだろう。
机に座って学ぶだけでなく、実に雄大、宇宙的。


●「美 と醜」について

「本当に、 美 や 醜 は、 この 宇宙 には ない の です か」

「あり ませ ん。 宇宙 には そういう 言葉 は あり ませ ん。
ある と すれ ば、 それ は、 宇宙 では なく ひとりひとり の 人間 が 持っ て いる もの なの です」


「それ は、 人間 に 属性 を 持つ 言葉 の ひとつ に すぎ なません。
人 の 言葉 では なく、 天 の 理 を 有する 言葉でで 表現 できる もの が、 この世 に 存在 する もの なの です」


「ある 花 と、 ある 花 とを 比べ て、 こちら の 方 が 美しい とか、 こちら の 方 が 美しく ない とかいう 言い方 は、 天 の 理 を 有する 言葉 の 中 には あり ませ ん。
天 の 理 を有する 言葉 で 言え ば、 この 花 の 花びら は 四 枚 で ある、 こちら の 花 の 花びら は 五 枚 で ある、 こちら の 花 は 白い、 こちら の 花 は 赤い、 そういう 表現 に なる の です。」

「天 の 理 を 有する 言葉 で 表現 できる もの」
は、 まず、 数 です。 それから、 堅い とか、 柔らかい とか、 冷たい とか、 熱い とか、 さらに は 正しく 使用 さ れる 大きい とか、 小さい とかいう 言葉 の こと です」

「人間 に 属性 を 持つ 言葉 には、 普遍性 が あり ませ ん。 美 とか、 醜 とか も そう です が、 好き とか、 嫌い とかいう 言葉 も、 そういう 言葉 の ひとつ です」


わおう!
完全に、サイエンスですね~(笑)



空海さんは、逸勢さんにも、同じような説明をしている。

「たとえば、桃の花と犬の糞、どっちが善くて悪いものなのだ? 
桃の花は美しく良い香りがするから善で、犬の糞は悪いものか?

それは人間の都合、人間の理なのだよ。
天からみれば、同じなのだよ。」


●「密 で 言え ば、 基本 的 には、 この 天地 の 諸相 に 善 とか 悪 とかいう 区別 は ない。
その かわり に 曼陀羅 と 法 が ある


密教では、言葉で教えるよりも、曼荼羅(絵でみて学ばせる)を使う。

胎蔵界曼荼羅
   ↓
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金剛界曼荼羅
   ↓
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文中の説明を引用すると、

●密教には、 金剛界、 胎蔵界、 と 呼ば れる ふたつ の 体系 が それ で ある。  
極めて 簡略 に 記し て おけ ば、
精神 原理 を 説く 金剛頂経 系 の 密教 が 金剛界、
物理 原理 を 説く 大日経 系 の 密教 が 胎蔵界
と 呼ば れ て いる。  

金剛界 の 密教 は、 金剛智 という 天竺 の 僧 が 伝え た。 天竺 僧 ─ ─ つまり、 インド の 僧 で ある。  
胎蔵界 の 密教 は、 やはり 善無畏 という 天竺 僧 が 伝え た。  

天竺 本国 に あっ て、 別々 に 発展 し て き た 両部 の 密教 の 体系 を、 恵果 は、 その 一身 に 受け て いる。

それが、天竺から伝わった2つの密教であり、それをそっくりそのまま、空海さんが受け継いで日本に戻ってしまうと・・
中国では後継者がいないため、密教は廃れてしまうことになる。




中国から伝わった仏教なのに、中国はとっくに仏教国じゃなくなってしまっている。
日本は、いまだに・・いちおう・・真言宗として空海の伝えた密教は残っている。


もうひとつ、言葉について語られている部分がある。


●「この世で一番大きなもの、一番ちいさなものは?」
空海は、両方とも言葉だと言っている。

「どの よう な 大き さの もの も小さなものも、 言葉 で それ を 名づける こと によって、 名 という 器 の 中 に おさめる こと が できる から です」

ここらへんも、陰陽師の中に出てきた、言葉や名前の持つ「呪」について、安倍晴明が語っていたこととも、ダブるような内容だ。
空海と逸勢さんもまた、似たような会話シーンが出てくる(笑)


「言葉について」は、以前のブログにもアップしたことがあるんだけど・・

顕教と密教の違い
   ↓
魯山人のエピソードと密教

始めに言葉ありき_言葉について考える

顕教(従来の仏教)と密教の大きな違いは、

顕教が文書にして言葉で説いた教えに対して、
密教は「心から心に伝えることが大切であり、文章によって伝えることのみを貴いとはしない」としている。


宇宙や哲学的、スピリチュアル的内容を含むものを、言葉だけでは到底伝えることが出来ないだろう。

たとえば、以前のブログにもアップしたけど・・理趣経、これなんか誤解されやすいだろう。
(後に、空海さんと最澄さんを仲たがいさせてしまう原因ともなった経典でもある)

僧侶の戒律として・・女犯(にょぼん)、飲酒、肉食(にくじき)というものがあって・・
唐のこの時代でも例外ではなかったそうだ。
むろん、隠れて行う僧侶もいたけど、表立ってはできないのが常識。

なのに、理趣経には、大楽(たいらく)の法門、「十七清浄句」といわれる17の句偈のそのトップに・・

妙適淸淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は清浄なる菩薩の境地である
と説かれている。

この作品中にも、女は好きか?と聞かれた空海さんは、
「妙適(みょうてき)のことですか? あれは、たいへん良いものですね。」と答えていたけど(笑)

それを誤解して捉えてしまったら、まったく別の教えになってしまいそうだ。


私は、この理趣経を最初に目にしたとき、ひどく驚いたし、また感動したんだけど・・

だけど、これを言葉で延々と説明することは、ひどく難しい。


唯一、私に説明できるとすれば、昔みた映画、バベットの晩餐という映画の世界だ。

バベットの晩餐をまた見て思うアートや宗教のことあれこれ

貧しい片田舎、清貧と宗教(キリスト教)心で生きている村人たちに、パリの最高の食事をプレゼントする。
快楽は罪深いことと信じている村人は、美味しいものを味わうこと、笑うことすら罪なのではないか!とびくびくしている。

しかし、次第に酒と料理を堪能するにしたがって、村人の舌は快楽を味わい、精神も満たされていくといったようなストーリーだった。
こうゆうのを、清浄なる菩薩の境地って言うんじゃないかな!と(笑)

もちろん、映画を観たことのない人にはわからないだろうし、映画を観たとしても、違う感性を持ってみれば、まったく違ったものになってしまうだろう。
到底、私の感動を伝えることはできない。

そうゆう類のものではないかな、と思うのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういえば、

仏教徒の中には、
ブッダは、「死後の世界については説いていない。」

「ブッダは死後の世界を否定された」
 という説を聞いたことがある。

どうやら、これは・・
パーリ仏典経蔵中部に収録されている第63経。『摩羅迦小経』(まらかしょうきょう)、『箭喩経』(せんゆきょう)の中に書かれているエピソードに由来するらしいのだ。

ある哲学大好き青年が、ブッダの弟子となり、

「如来(にょらい)の死後はどうなるのでしょうか?」
と尋ねたそうだ。

*如来というのは、簡単にいえば解脱した人のこと

それに対してブッダは答えず、
有名な「毒矢のたとえ」を説いたという。

ある人が矢で射られて、毒矢が刺さったので、みんな驚いて抜こうとした。
しかし、その人は、
「ちょっとまった。 この毒矢はどこから飛んできたのだろうか?
矢を射たのは男か女か? この毒の成分は何だろうか?」

と、毒矢を抜かずに調べているうちに、死んでしまった。

これを、仏教界では「無記」と呼ぶそうだ。
「ブッダが答えなかったということ」



これを、どう受け取るか?

まず、ブッダが答えなかった=死後の世界を否定したってことではないはず(笑)

これについても、さまざまな解説があって読んでると面白かった・・・。

その1: 「死後はどうなるのか」という問いは、単なる知識欲を満たすための戯論(けろん)に過ぎない。
仏教の根本となる救いとは関係ないことであり、戯論を問題にしているうちに人生が終わってしまう。
そんなことを考えているより、もっと他に大切なことがあるでしょうって意味だった。

その2: 「答えないということは、わからないこと」 
「結論が出ず、わからないことは、わからないままにしておきなさい」ということ。
いくら頭の中で物事を考えても、わからないことはたくさんあるわけで、そのうち、何か自分でやっているうちにわかってくることもあるので、それを待ちましょう・・ということではないだろうか?




このように、人によって捉え方は違ってしまうということだ。

私としては・・ブッダはこの青年の弟子だけに理解できるように、「毒矢のたとえ」を話たんだと思うんだけど・・。

もっと、この青年が成長して多くを学んだあとだったら、別の答えをしたかもしれない。


なのに~それを、こうやって万民向けの本にしちゃうから、またややこしくなる(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実際にブッダは、35歳のときに悟りを開いただそうだ。

ところが、ここからが、ブッダの不可能への挑戦のはじまりだったという。

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なぜって、悟りを開いたのはいいけど・・その内容は、誰も想像もできないような内容だったし・・
それを、言葉で正しく伝えなければならないってことは、もうはじめから不可能に思われたんだとか。

間違った言葉で導いてしまえば、人々を導くどころかかえって破滅させてしまうかもしれない。

しかし、言葉にしなければ、まったく伝えることはできず、ブッダ本人の胸の内で終わってしまうのだ。


そこから、どうしたら真実へ導くことができるかといつ、ブッダの不可能への挑戦が始まったのだ。

真如という言葉があるが、これは真理とほぼ同じ意味らしい。
    ↓

仏教では、仏教で教えられる真如(真理)が、言葉では表せない、説明し尽くせないことを、言語道断と教えられていました。

仏教では真如に「離言真如(りごんしんにょ)」「依言真如(えごんしんにょ)」があります。
真如とは、本来、言葉で説明し尽くすことのできない、言葉を離れたものです。これを「離言真如」といいます。

真如は言葉で表現できないのですが、言葉に依らねば、伝えることができないので、言葉で真如を表すしかありません。
これを「依言真如(えごんしんにょ)」と言います。

https://1kara.tulip-k.jp/buddhism/2016111246.html



つまり・・言葉にしちゃっただけで、それはもはや、真如とはいえないんだろうけど
それでも、なんとか、何とか言葉で表わそうとされた真如のことを、「依言真如(えごんしんにょ)」と言って・・

それが、仏教の教えとなって伝わってきたってことらしい。

密教がなるべく文献に頼らず、以心伝心を使って伝えようとするのは、本家本元のブッダの意思とも通ずるのだろう。


しかし、こりゃなかなか大変かもしれない。
最近の仏教学でも、「真理を言葉で表せると考えている」、文献学の影響が強いそうだ。

文献学は、原語や、語源などによって、言葉だけで意味を推測しようとする学問らしいけど・・、
たぶん、言葉にとらわれていては、本当の仏教の教えは分からないんだろうなあ。


だからこそ、密教は曼荼羅を使って絵で伝えたり、たとえ話というのも多いんだろうなあ・・・と思う。

むしろ抽象的に、脳で考えず感性でとらえるものなのかもしれない。


<楽の音は花、そして色>

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簫、笛、月琴といった楽器を使って楽が演奏される。

簫↓
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月琴↓
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それぞれの音色を色に例えているシーンがあって、しかも、それを花にたとえてもいる。

その 色 は 花 の 色 の よう でも あっ た。   青い 花弁 の 中 に複雑 な 色あい で 見え て いる 雌蕊 や 雄蕊 の 黄色 や 赤。
ひと 口 に、 青 や 黄色 や 赤 と いっ ても、 それ は 単純 な 単色 では なく、 微妙 に 混ざり あい、 それぞれ の 色 が それぞれ の 色 に 手足 を からめ て 抱き合っ て いる。

楽 の 音 が昇天 し て ゆく ので ある。  
空海 は、 これら の 音 を、 色 や かたち として 見 ながら、 なお、 音 として も 認識 し て いる。


月夜に宴にて、月琴の音色に合わせて、白楽天が漢詩を朗読し、美しい妓生が舞う。

想像しただけで、ゾクゾクするような美しいシーンだ。

ひょっとしたら、言葉で伝えるより、密は、こういった形でも伝えられるのかもしれない。


<般若心経>


文中に般若心境の全文を載せていて、こんなふうに書かれている部分がある。
   ↓

『般若心経』 は、 まず、 この 宇宙 が 何 によって 構成 さ れ て いる かを 説く。
それ は、 五蘊 で ある と『 般若心経』 は 言う。   色。   受。   想。   行。   識。

色 という のは、 物質的 な 宇宙 全て の もの、 存在 を 言う。
受、 想、 行、 識 という 四 っ つ の もの は、 いずれ も 人間 の 側・・・・この宇宙を眺める側 に 生ずる 心 の 動き だ。

つまり、『 般若心経』 は、 〝存在 という のは、 その 存在 する もの と、 それ を 眺める 心 の 動き が あっ て はじめて 存在 する〟   と 言っ て いる ので ある。  

そして、 凄い のは、 それら の 全て が、 実は〝 空〟 で ある と 言い きっ て いる こと で ある。 色即是空 空即是色。

みごと に、 認識 として 完結 し て いる。 美しい。  
しかし、 さらに 凄い のは、 その 完成 し、 完結 し た もの について、

だが、 それ が どう し た。   色 が 空 で ある という その よう な 知恵、 その よう な 美、 あるいは 知恵 の 完結 を、 どう でも いい とでも 言う よう に、『 般若心経』 は、 その 最後 で 高らか に 叫ぶ ので ある。





般若心境の捉え方として、すべて「空」、空は「無」と捉えてしまう人もいるけど(←実際、私も以前はう捉えていたんだけど)
夢枕獏さん説は、まるでそれが、生きる喜びのようにとらえている気がする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AC%E8%8B%A5%E5%BF%83%E7%B5%8C%E7%A7%98%E9%8D%B5


まるでこんなカンジで

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「ぎゃてい ぎゃてい♪ はらぎゃてい~♪ はらそうぎゃてい~♪ぼじそわか~」って踊りまくってるような・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
作者の、夢枕獏さんワールド集大成という気がする作品だった。
(私は陰陽師シリーズしか、読んだことは ないんだけど・・)

さて、映画化されたものは見てないんだけど・・噂では、本の内容とはかなり、違うらしい。

日本版はないんだけど、さっき、中国語版で英語字幕付きをみつけたんで、いちおう、それを見てみよっかな?


<<参考資料>>
空海のサンスクリット学習

梵字は梵語にあらず(言語と文字の関係)

http://tobifudo.jp/newmon/okyo/bontenmoji.html

尸解仙のからくり


https://nichibun.repo.nii.ac.jp/index.php?active_action=repository_view_main_item_snippet&page_id=41&block_id=63&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E5%A4%A7%E5%BD%A2%20%E5%BE%B9

仙道・道教について

道教における神仙思想の位置づけ――尸解仙の事例を手がかりとして――

ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」

アメリカで生活していて困ることは、日本の本が気軽に読めないってことだ。

数年前に、ウンベルト・エーコ(河島 英昭訳)の「薔薇の名前」が読みたい!って思ったんだけど・・

電子書籍にもなってないし文庫本すら出ていない、この単行本上下巻で5000円近くする上、さらにアメリカまでの送料を考えたとき・・・
さすがに諦めた! (なにがなんでも読みたい!ってわけでもなかったのかもしれないが・・)


数年経った今、調べてみても状況は同じ。


ちなみに、英語版で調べてみたら、Kindleで$9.99だし、ペーパーバックでも$15くらい。
さらに中古ならば$4程度からある。
ハードカバー(単行本)でも$21程度だ(もちろん上下巻なんてないし、まとまった1冊での値段だ)

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日本はなんだって、こんなにも本が高いんだ?



じゃあ、これも英語版で読めばいいんだけど・・

ハリー・ポッターを読むのとは、わけが違うし。

これは、「推理探偵小説」といっても・・まるでアガサ・クリスティーやエラリー・クインなどとはまったくの別物。


1327年の、北イタリアの修道院を舞台にして、フランシスコ会とベネディクト会、神聖ローマ皇帝とアヴィニョンに移った教皇の争い、異端審問、ヨハネの黙示録に、最終的にはアリストテレスの『詩学』の第二部の謎にいきつくといったような内容なのだ。

ラテン語などの古典からの引用も多いようだし、たぶん、「ダ・ヴィンチコード」よりも、私にははるかに難解そうな気がする。

絶対、日本語じゃなきゃ、サクサク読めないだろうなあ。。。


Umberto Eco

この作者はもともとは、作家ではない。

UMBERTO ECO


ウンベルト・エーコ(Umberto Eco, 1932 - 2016)という人
イタリアの哲学者でボローニャ大学教授。 アレッサンドリア生まれ(北イタリア)

哲学者としては、記号論の分野で世界的に有名。
トマス・アクィナスの美論についての論文で学位を取得。 

ラジオ放送局でドキュメンタリー番組のプロデューサーとして勤務した後、大学へ戻り哲学論文ならびに文学作品の精力的な発表を続けた。



そして、彼は48歳にして突然小説家になった人だ。

そう、映画化で有名になった作品、「薔薇の名前」の原作者。

1980年に出版されたのだけど・・「せいぜい売れても売れても三千部だろう」と言われてたらしい。
それがなんと、世界で五千万部以上を売り上げてしまったという。

そうなりゃ、当然映画化って話になる。
  ↓
1986年に映画が封切られた。

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映画は、ショーン・コネリーとクリスチャン・スレーター・・・懐かしいなあ!


最初、私は記号論、記号学者というのに、興味を惹かれたのだけど・・なんとなく、それは、後の「ダ・ヴィンチコード」のロバート・ラングドン教授にダブって見えたりもする。
(もちろん、ダ・ヴィンチコードの方が、ずっと後の作品)


ランングドン教授は『宗教象徴学』だったけど、それもまた、「記号学」のことなのだから。

中世のキリスト教、記号学、神学的、哲学的、ミステリー

こりゃ、やっぱり・・後のダ・ヴィンチコードにも通ずるところがあるような(笑)

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なぜ、エーコはいきなり、作家デビューしてしまったんだろう?

初版本の惹句には、「理論化できないことは物語らなければならない」と書かれていたそうだけど・・・それが目的だったんだろうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小説(物語)や映画の楽しみは、完全に読者にゆだねられる。

たとえば、この「薔薇の名前」は・・

ホームズチック・ミステリーとして観るもよし、歴史ミステリとして観るもよし、中世キリスト教や当時の政治といった時代色に注目して観てもよし。

ショーン・コネリーの演じたバスカヴィルのウィリアム・・なんて、まさに、シャーロック・ホームズを連想させる名前だし・・(バスカヴィルの犬は代表作だし、ウィリアムといえば英国人の名)

メルクのアドソというのは、アドソのイタリア語は「ワトソン」を意味するんだとか。

事実、エーコは、シャーロキアンでもあったそうだし・・お堅いだけの学者かと思えば、まったく違ったタイプだったらしい。
子どものころからコミックスや物語が大好きだったそうだし、とくにバロック音楽の演奏も得意としていたそうだ。

学生時代は、中世の神学や美学の研究。  
エーコは、スヌーピーを生んだアメリカの漫画家チャールズ・シュルツをも絶賛している。
Umberto Eco Explains the Poetic Power of Charles Schulz’s Peanuts

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おそらく、彼は記号学という観点からすべてを眺めていたようなフシがある(笑)
昔は学問の対象とは見なされていなかった漫画や大衆小説でさえもだ。




私が最初にこの映画を見たときは、もちろん、中世のシャーロッキアンミステリーとして観ていた。


この不気味でオドロオドロした迷宮図書館も圧巻だったし・・・(ちょっとホグワーツ城をも思い出すような・・(笑)
     ↓
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ヨハネの黙示録から「天使が7つのラッパを吹き鳴らすとき・・」に起きる、不気味な連続殺人事件は、まるで、横溝正史の世界かい!ってくらいの不気味さだったし(笑)

こうゆう死体発見とか・・

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こうゆうのとか・・

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ずいぶん楽しませてもらった。


と、同時に、

当時のイタリアのベネディクト派ってのは、こんな暗~い修道院の中で、
「笑うこと」「冗談」「おしゃべり」も禁止されてる世界だったのか~!

異端審問って恐怖政治そのものじゃないか~!


なーんてことをあらためて思ったりもした。


ところが、さらに歴史的背景を調べてから見ると、また違った側面も見えてくる。

白でも黒でもないグレーな人物の中の後半に、

フィリップ4世ローマ教皇クレメンス5世についてやら、テンプル騎士団の総長、ジャック・ド・モレー が火あぶりにされた話なんかを、ちょこっとアップしたけど・・

ああ、こんな状況だったんだ~とよなあ、と歴史的背景が見えてくると、さらに面白くなった。



さらに、このストーリーの骨格をなしてるのは、

アリストテレスの『詩編』第2部の謎

だろう。


アリストテレスは哲学以外にも、生物学や天文学・・なんでもかんでもオールマイティーにできちゃう博識家!

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プラトンの築いた学校の生徒、弟子であり・・

アレクサンドロス大王の家庭教師でもあった人だ。


当時のエリートといえば、アテネ出身のギリシャ人だろうと思ってたのだが・・彼は、マケドニア人だったのだ。

そして一風変わってる人でもあったらしい。



詩編1と2は、「演劇論」ともいわれている。

詩編1は悲劇について、2は喜劇について書かれていただろう・・とも言われている。

この時代には、演劇という概念すら確率してなかった時代・・・ぜひ彼の演劇論を読んでみたいものだけど・・

詩編2は見つかっていない。(故意に隠されて紛失したのか、それとも初めから存在しなかったのか・・謎。



彼が生涯を通じて残した書物は実に550以上もあると言われているものの、多くは紛失してしまってるそうだ。

なんでも・・新たに建設されたアレクサンドリア図書館による押収を避けるために、あっちこっちに分散した結果、行方がわからなくなってしまったとか。

<<参考>>
アレキサンダー大王からヒュパティア、そして現代へ

また、後年再発見されたものの中にも紛失箇所がとても多く、著作の内容においても、彼自身の意図したものではない可能性が高い、という話もある。


何から何まで謎・・・だからこそ、本にも映画にもなるのだろうが・・(笑)


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しかしながら・・・

もしも、詩編2が、この映画のように、この時代に存在していたら・・・

当然のごとく、発禁書になっただろう。

こうやって、迷宮図書館の奥深くに隠された可能性は大アリだろう。



そこで疑問!

でも、なぜ焚書扱いにならなかったんだろう?


見られて困るものなら、さっさと焼き捨てちゃえばいいのだ!
それこそ、文化大革命の中国のように!


しかし、やっぱり・・
彼らには焼き捨てられないのだ!

どんなに発禁されようが、命がけでも・・中身が見たくてたまらないのだから。

アカデミック世界で生きる人々の、書物に対する狂気に近い思いがあるのかもしれない。

異端審問官、ベルナール・ギーのような立場とはまったく違うのだ。


ふと、ここらへんにも、エーコ自身の姿を重ねてみることができるのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ときどき思うのだけど、

小説、物語、もちろん・・映画も、

ただのフィクションとは思えないときがある。

あ、これは真実だ!と、なぜか、確信に近い状態で思ってしまうことが多々ある。
もちろん、そんなことは私の主観でしかないのだけど。



ずーーと前にバード少将の話をアップしたことがあったけど・・(4年前だったらしい)
    ↓
ふと思い出したバード少将の話

この当時、地球空洞説なんて信じる人は少なかっただろう。



そこで、あたかもフィクション・ストーリーであるかのように、本を出版したのが、これだった。
     ↓
1964年にアメリカの哲学者であるレイモンド・バーナードが、『空洞地球 - 史上最大の地埋学的発見』という本を出版。

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それが学術書であろうが、論文であろうが、神話だろうが、物語であろうが・・・

私の中ではほとんど区別がなくって・・それがリアルに感じるかどうか・・いつもそれしかない。

まったくのフィクションでありながらも、
そこには、作者だけが感じとった、真実のシンクロニシティーがあるのかもしれない。

そんなことを感じながら読むと、読書はいつも、ワクワクさせてくれる(笑)


<参考>
ロサンゼルス・タイムズ記事より
Novelist Umberto Eco dies at 84; wrote 'Name of the Rose' and 'Foucault's Pendulum'


マトリックスという映画から「厄介な脳」を知った日

「このマトリックスの入り方がステキよね~。」
    ↓
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マトリックスとは、この網目のように黒っぽく入っている天然の模様のこと。


同僚とターコイズの話をしているとき、私たちの横をボスが通りかかり、いきなり声をかけられた。

「マトリックス! ああ、なつかしい! キアヌはステキよねえ。」


おいおい! そっちのマトリックスの話じゃないんだけど・・と、同僚と顔を見合わせて苦笑。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マトリックスかあ。


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懐かしい映画だあ! マトリックス。

見事なCG、コンピューター世界のバーチャルリアリティー、SFアクションで、かなり話題になったものだ。

この3部作だった。
「マトリックス」
「マトリックス・リローデッド」
「マトリックス・レボリューション」



そういえば私は何度も、映画「マトリックス」中の、モーフィアスの言葉を、ブログ記事に引用してたことを思い出す。
     ↓
フォトンの作りだす世界を量子論とスピリチュアルで眺める

下町ロケットからアポロ11号そしてモーフィアスの言葉を思い出す


モーフィアスというのは、この人
    ↓
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そして、すっかりおなじみになってたこの言葉

『現実』とは何だ?『現実』をどう定義するんだ?

もし君が感じることができるものや、嗅ぐことができ、味わい見ることのできるもののことを言っているのなら、

そのときの『現実』は君の脳が解釈した、単なる電気信号に過ぎないんだ。

**これはある意味、怖い言葉だよね~。 外部から電気信号を流すことで人を洗脳することも可能になっちゃう・・なんて陰謀論めいたことも、陰謀論じゃなくなっちゃうかも。



この映画を見終わった後、

たとえば、目で見たものを脳がどのように処理してるんだろ?・・と思って調べてみたことがあった(←すぐハマる)


さて、そのときの私の調べあげたことをそれをすごーく簡単に言うと・・

eye system
https://www.shiryoku15.jp/troubleeye

目というレンズで受けた光を網膜が捉え、

それを電気信号に変換して脳まで伝達される。

私たちはそれで見てる!


しかも、人間の網膜に映る映像は上下左右が反転している。

反転した映像を脳が補正してくれてたのだ。





なんてこった!

目で見てると思ってるけど、実は脳で見てたんだ~。

それも、脳が勝手に判断して補正まで加えてくれちゃってるものを見せられてたんだ~!



と、私は愕然としたことがあった(←そんなこと、知ってる人から見れば当たり前のことだったんだろうけど~。)



そこで、面白い実験をやった人がいて、
   ↓
「あえて上下がさかさまに見える眼鏡をつけて生活してみる」というのを聞いたことがある。


最初はあっちこっちにぶつかるし、気持ちが悪くなるしで大変だったみたいだ。

ところが、数日たつうちに、慣れてきて、その眼鏡をつけたままでもフツウに生活ができるようになってしまったそうだ。



また、先天性全盲の人が成人して、手術を受けて見えるようになったとしても、すぐ見えるようにはならないという。

その状況に脳が慣れてきて、新たな脳の判断を待たなきゃならないそうだ。

うーーむ。 

こういった事実を考え合わせて・・

なるほどね~!

と、いまさらながら思ったものだ。

人間の五感は、脳が解釈した電気信号に過ぎないんだ!と。



ルドルフ・シュタイナーの言葉だっただろうか?・・ちょっと忘れてしまったのだが・・

「五感だけを信じるな! 脳だけに頼るな!」

という意味も、私はこのときはじめてわかった気がした。



脳は私たちの心身を守ろうとしてくれる、たしかに有難いものではある!

だけど、同時にやっかいなものともなる。




恐怖、怒り、悲しみ、嫌悪などのネガティブ感情を作り出すのも脳だし、

子供の頃、おぼれそうになったという記憶が、水を見るだけでで怖い!という恐怖心を作り出してしまうことさえある。

五感と過去の記憶(蓄積データ)から、脳が勝手に判断して、感情まで作り出してしまうんだから!





さて、マトリックスの中に、こんなシーンがあったのを覚えているだろうか?


メロビンジアンという男が、
   ↓
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こんなことを言う。

「常に変わる事無く、あらゆるものを支配する紛れもない真理がある。
それが因果関係だ…作用~反作用、原因…そして結果」



すると、モーフィアス
   ↓(またも登場!)
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「全ては選択から始まる。」と、言い放つ。



このシーンが、

ず~っとのちに、私が「量子力学」について調べようとしていたときに、

突然フラッシュバックしてきたのだ。


古典物理的な思考」(こういう原因があれば必ずこうゆう結果になる)

          Vs.

「量子力学的な思考」(原因は関係ない、ここからの選択がすべて=人の意識)




実は、このメロビンジアンって人は、AI(人工知能)が作り上げたマトリックスという仮想現実空間での
最古のプログラムの一つなんだよね。

人の形して出てくるけどね~。(ごめん、映画を見てない人には、よくわからないかもしれないけど。)

そして、

マトリックス(仮想現実)の中で「因果関係」を司るプログラムが機能しなくなり、「選択」というプログラムが台頭してきた。
・・・・という背景がある。

なので、このシーンは、メロビンジアンの必死な苦し紛れの抵抗ともとれるシーン。


ところで、私たちもまた、古典物理学的思考に縛られてはいないだろうか?

私って、学歴が低いから(原因)、私の将来はせいぜいこの程度(結果)だろう・・みたいな。

または、

●私は学校の成績が悪いし頭が悪い、だからXXになるのは無理。

●私はもう年よりだから、今さら無理。



脳が集めたデータで、そこから原因→結果を判断してしてしまうことをしてないだろうか?

脳が集めたデータってのは、言い換えれば・・
社会通念、常識、自我などで、固定化された思考パターン



でも、量子力学のミクロの世界においては、素粒子は「物質」でもあり「波」でもあるものだったよね。

すべての目に見える物質を、どんどん細分化して原子よりも小さく細分化してしまうと、
それは物質として固定化したものではなくって、「物質でもあり波でもあるもの」になる。

おっと、量子力学についての説明はここでは省略。
過去記事を参照ください。

量子論の二重スリット実験について
    ↓
人の意識とボーアから始まった量子論

科学者の唱えるパラダイムシフト

フォトンの作りだす世界を量子論とスピリチュアルで眺める

量子力学が生まれるまでの歴史
    ↓
神の領域に挑戦する人々(その1)

神の領域へ挑戦する人々(その2)



ポイントは、人の持つ「意識」


意識の持ち方で物質化する・・・というのが量子力学の世界
そして、この世を作るベースでもある。

●私は学校の成績が悪いし頭が悪い、だからXXになるのは無理。
●私はもう年だから、今さら無理。


そりゃあ、何にでもある程度の傾向があるのは確か。
(現在の量子力学の世界でも、確率を導きだすことはしてるし・・)

しかし、それは、あくまでも傾向(確率)なのだ。
そのままの状態でいったら、その確率が高くなるというだけの・・・。


しかし「傾向」は、「必ずそうゆう結果になる」という法則ではない、
つーか、法則なんて存在しない、というのが量子力学だ。



意識の持ち方で物質化するならば、
何を常に意識しているかで、いつどこで量子が物質化するかの確率も変わることになる。


しかし、私たちは脳が作り出したモノで判断し、無理!って結論を出してしまいがち。
それじゃあ、ますます、無理な方向の確率が高まり、そこで、物質化してしまうだけだ。



★マトリックスの中で、或る日のこと、ネオは人工知能が作った仮想現実から逃れるために、後頭部に刺さっているプラグを引き抜く。

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マトリックス(仮想現実)世界から、ネオの目覚めのときだね。


そこに登場してくるのが、 ネオの敵となる、エージェント・スミス
   ↓
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ネオは自分の覚醒だけえなく、多くの人を目覚めさせる力を持ってる。
一方、エージェント・スミスは、人々をプラグに繋いだまま、マトリックス(仮想現実)の世界にとどめようとする。
そのため、ネオを倒そうとする。


つまり、エージェント・スミスは、従来の脳が作り上げた自我やら、思い込みやら、常識、社会通念といったもののデフォルメされた姿だろう。


だから、スミスさん、いーーっぱいいる。(スミスという名前は、アメリカでは日本の鈴木さん、佐藤さんみたいに多い名前だし・・)



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そういえば、エージェント・スミスは、必ず、ネオのことを、ミスター・アンダーソンと呼んでたっけね。


最初、ネオはオフィスワーカーとして働いてたんだった。
職業はプログラマーで、「トーマス・A・アンダーソン」(←これがネオ)

そこで、呼ばれてたのが、ミスター・アンダーソン
   ↓
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最初に映画をみたときは、気がつかなかったけど・・

今になって・・なぜ、エージェント・スミスがミスター・アンダーソンと呼ぶのか、わかった気がする。

マトリックスの世界で社会人として生活してたときのことを、思い起こさせようとする心理作戦!@


人というものは、ほぼ無意識で、脳の作り出す思い込みの中で生きてるわけで、それをずーーと繰り返している。

繰り返せば繰り返すほど・・固定化された思考パターンになっちまう。


そうなると、それを、「現実」と思い込み、それを「真実」と思い込む。


そこで、誰かに違うよ!って言われると、ムカつく・・

または、

心の中で、え? ひょっとしたら違うのかも・・とチラっと思ったとしても、

自分が信じていることを信じたい!ってことに固執しちゃう。

そうやって、エージェント・スミスは私たちを執拗に追いかけてるんだね。
私たちの中に巣くってるエージェント・スミスさんたちが!



いよいよ、次作の「マトリックス・リローデッド」の中で、

★主人公のネオは、ついにマトリックスの世界を作り上げた人工知能(アーキテクト)と対話することになる。

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つまり、「世界を作り上げた神との対面」

そこで、ネオは、
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”選択”、問題は選択だ!と言い切った。

今さら、言うまでもないけど・・
脳を繋いでいたプラグをはずし、自分の意識で選択する・・・ってことだね。


ついに、ネオも師匠モーフィアスの境地になったらしい。


そういえば、モーフィアスは、結構、色々言ってたね~。

「君は、自分の心の囚人だ。」

「何を待っているんだ? もっと速く動けるはずだぞ。 頭で考えるんじゃない、悟るんだ。」

「速く動こうとするな、速いと知れ」



中でも、冒頭の方のこのセリフは有名になった・・
   ↓ 何度もこの画像出すけど・・このセリフ。
   ↓
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ネオに赤と青の薬を出して、ネオに選ばせるシーン

英語では、こう言ってる↓

You take the blue pill—the story ends, you wake up in your bed and believe whatever you want to believe.
You take the red pill—you stay in Wonderland, and I show you how deep the rabbit hole goes.




直訳しちゃえば・・
  ↓

青い薬を飲めば、物語は終わり、君は自分のベッドで目が覚めて、自分が信じたいものを信じることができる。
だがもし赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまることができ、ウサギの穴がいかに深いかを見ることになる。



ウサギの穴?


そうそう、冒頭のとこで、

ネオは何者かに「白いウサギを追え」と指示を出されてたっけね。


これは言うまでもなく、「不思議の国のアリス」の冒頭と一緒!

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これを、意訳すると・・こんなカンジ
    ↓

青い薬を飲めば、この話はここでおしまい、君は自分のベッドで目が覚めて、自分が信じたいものを信じることができる。
だがもし赤い薬を飲めば、君の物語はまだ終わらない。
この世界が抱える秘密の深淵に連れて行こう。




で、もしも赤い薬を選べば、安泰ではいられない、痛みも伴うだろう・・ということを暗に言ってるような?

もちろん、ネオは、即座に赤い薬を選ぶんだけどね。

・・・・・・・・・・・・

この映画は、メタファーやデフォルメだらけ。


登場人物の名前だけとっても・・、

主人公のネオ・・キアヌ・リーブスの演じた役だけど・・
NEOは、「新しい」という意味だけど・・そのアナグラムは、ONE、「選ばれし者」という意味を持つ。
そういえば、オラクルから「You are the One」(あなたは救世主)と言われてたっけ。

トーマス・A・アンダーソン・・・ネオのマトリックス世界でプログラマーだったときの名前。
アンダーソンの語源は、ギリシャ語で「Son of Man」で、救世主を示すとか。

また、トーマスは、旧約聖書の12使徒の1人であり、キリストの復活をその目で確かめるまで信じなかった人物。
ネオも、自分のことを救世主かどうかって疑ってたけど・・。

モーフィアス・・ネオの師匠のような存在
ギリシャ神話に登場する「眠りの神」モルフェウスに由来してるのではないかと。 → 覚醒を促す者。

メロビンジアン・・あの、原因と結果がすべての真実といった、プログラム男だったね。
享楽的なフランス人って設定だったけど、フランス語での罵声に自己陶酔するシーンがあったし・・。
フランク王国の「メロビング朝」に由来。

トリニティ・・ネオの恋人役だけど・・トリニティといえば、キリスト教で有名な三位一体のこと。

エージェント・スミス・・これは、前述したとおり、スミスは英語圏のよくある名前。



細部に渡るまで、実によーーく出来てたと思う。



そして、ネオを演じた、キアヌ・リーブスだけど・・

彼は、アメリカ人ってカンジしないなあ・・キアヌって名前も変わってるし・・・って思ってた。

噂でも、ぜーんぜん、ハリウッドスターっぽくない人らしいし・・。


彼はレバノン出生の多国籍、カナダに長く住んで、世界中に行ってるらしい。
お父さんは、ハワイ出身のアメリカ人地質学者fだとか。

彼の名前のキアヌ(Keanu)とは・・
ハワイ語で、Cool breeze over the mountain 「山波を吹き渡る涼風」

その深い意味は、The one that constantly is absorbed in the consciousness of God
「神の意識に常に吸収する者」


という意味があるらしい。
https://www.skuola.net/civilta-inglese/keanu-reeves.html

うーーん。
これは偶然か必然か(笑)


・・・・・・・・・・・・・

いずれにしても、マトリックスという映画は、

私が量子力学を知る上でも、

また、脳ばかりを使わないようにしよっと!(←日ごろから使ってないけど・・)と思うようになった上でも、

大変、貴重な映画でした。


そういえば・・脳を使わずにどうやって考えるんだ?って聞かれたことがあるんだけど、

今では、細胞全体で考えるようにしてる気がする(笑)

失恋→テネシーワルツ

前回のシンシアとハワードのラブストーリー

オフィスのボスに頼まれていた「相性鑑定」の結果が送られてきたので、よろしければ参考までにどうぞ。
     ↓
シンシアとハワードの相性診断


この鑑定士さんも、まったくシンシアとハワードについては知らなかったらしく、二人の生年月日のみで鑑定をしたとのこと。

しかし、この鑑定結果を頂いたとき、「前回のシンシアとハワード情報」と合致するところが多くて、ちょっとびっくり!非常に興味深く読ませてもらった。


プロフェッショナルで優れた鑑定士さんだろうなあ・・とは思うのだが・・

かなり専門用語が使われていて、細部にわたっては理解できない部分は多々あり。
もっと一般人にも、わかりやすく、サラリと書いて頂けると、すっごくありがたいな~とは思いましたけどね(笑)
ここだけの話・・・


しかも、私はこれをボスに渡さなきゃいけないわけで・・(ボスは日本語まったくわからない)
どうやって、これを英訳すりゃいいんだよ!って気分っす。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ここからはシンシアとハワードの話とは直接関係ないのだけど

TVで「62年越しに届いた暗号ラブレター」という番組が放映されたあと、
この内容が、日本語のブログでも、いくつかアップされていたようです。

ざっと見てたところ、たまたま、このようなコメントをみつけた。

ハワードは最初に出会ったときに、シンシアにカレシがいると知って身を引いた。
もしも、彼が略奪愛だったら・・




コメント内容じゃなくって・・私はこの「略奪愛」って言葉に反応して嫌な気分になったのだ。


もちろん、その言葉は知っている。

TVや週刊誌などでも、最近は多く使われてる一般的な言葉らしいから。


だけど、私には、

ぞわぞわする悪寒のような・・禍々しいつーか、刺々しいつーか、

そう、まるで、タチの悪い幽霊が登場してくる前兆のときみたいな、いや~な気分がするのだ。(←なんだ! このたとえは!)
その言葉を聞くたびにね。。。

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実は、少し前に、アメリカ人に「略奪愛」と「略奪婚」という言葉を説明しなきゃならなくなったことがあって・・・

このときも、すごーく嫌な気分になったものだ。


まず、英語には、そんな言葉は存在しない。


「略奪された花嫁」だったら、昔から物語にもよく登場するけどね~。
    ↓
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@結婚式当日、力ずくで花嫁強奪@


ところが、

結婚を略奪するなんてことは、ありえない。(略奪というのは暴力を使って自分のモノにすること)

結婚というのは、お互いの意思で成立するものだ。
たとえ、誰かとの結婚を解消して別の誰かと結婚したとしても、それは本人の意思だと思うのだが。


まあ、中には銃で脅されて、結婚証明書に無理やりサインさせられたってのもあるかもしれんが・・
・・そりゃあ、脅迫ってことになるだろうし。



さらに、「略奪愛」

こりゃ、なんじゃ!


「意味わかんね! 愛って、モノじゃないんだから、そもそも略奪なんてありえないだろ?」・・と、アメリカ人に言われたが、

まったくその通りだと思う。

「日本ではね、結婚してたり恋人を持ってる人がいて、それを別の男(または女)が現れて、元のカップルの関係が壊れた場合のケースを、略奪愛っていうんだよ。」


「はあ? それって、ただの失恋だよ。
もっとステキな人が現れたせいで、君とはバイバイね~!ってだけのことだろ!」


「そうなんだけど・・日本では、バイバイされちゃった人は傷つくから、可哀そうって思うらしくって、それで・・」

「傷つく? そんなの当たり前だよ。
でも、心は他の人に移ってるのに、形だけでも一緒にいるって方がもっと酷い事なんじゃね?」


まさに、その通りだと私も思う(笑)


「だからさあ、愛って、モノじゃないんだから、そもそも略奪なんてありえないんだよ。
日本人は、愛を奪ったとか奪われたとかって、愛をモノ扱いしちゃう民族なんかね?」



痛い言葉だ!

愛はモノ扱いだし・・・
失恋した人を貶め、成就した人をも責めるような・・嫌な言葉だ。


嫌だなあ・・

日本語って美しい言葉が多いって思ってたのに~。

最近は、波動を下げてしまうような・・醜い言葉が耳につくようになった。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ところで、

テネシーワルツ(Tennessee Waltz)って古~い曲をご存知だろうか?

日本では江利チエミさんが、これを大ヒットさせたそうだ。

もともとは、アメリカで生まれた古い曲で色々な人が歌っている。



これって、悲しい歌なんだよね・・

ダンスパーティーに出かけて、大好きな彼とテネシーワルツを踊る。

またま出会った友達に、大好きなダーリンを紹介する。

そして、

友達が私のダーリンとテネシーワルツを踊る。

踊ってる間に、彼女は、私のダーリンの心を盗んでしまった。

テネシーワルツを聞くたびに思い出す日々




友人に最愛の恋人を取られちゃった物語

お友達は、自分よりもずーーと華やかで魅力的な人だったんだろうか?


甘酸っぱくて、ほろ苦くって、ちょっぴり自虐的でもある歌。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これって・・

現在の日本人からみれば・・

恋人を奪われた!
「略奪愛」だ!


ってことになるんだろうなあ。
まさに、それだ!


ざっと80年近くも昔の曲、
失恋は、古今東西、誰だって辛い思いは同じだったはず。

手痛い失恋をすれば、見も心もボロボロ。

そして・・心の中は、ネガティブで満杯。
ドロドロ状態。



そんなとき、

「略奪愛」と叫んで、誰かを攻撃に走るか・・・

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それとも・・

ひっそりと自分自身でネガティブな心を受けとめるか?


受け止めようと決めたとき、

   
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ネガティブ感情さえ、人は、それを「美」に変えてしまうことができるそうだ。

人の心を打つような、音楽、詩、アートに変わるってことらしい。

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これは人間だけが持つ、マジックパワーなのだという。


人間だけが持つ、ネガティブを「美」に変えるパワーかあ。



だけど、少なくとも、

「略奪愛」を口にする人たちからは、テネシーワルツは生まれなかっただろうと思う。


だんだん・・日本語が、どこの国よりも「波長の低い」言葉を使い出してるような・・そんな気がしたのだ。

シンシアとハワードの相性鑑定

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この領域図に表れた二つの三角形が二人の関係を象徴するものです。見たままの関係。
見える姿は、仲良く並んではいるものの一緒に暮らすものではないです。

結婚して一緒に暮らすような二人は三角形が交わっていて、共通の領域が必要です。運勢や他の変化余地で重なることはあっても、最終的にはこの形が二人の関係のありようです。
仲良く一緒に暮らす夫婦という印象や愛が生まれて一緒になりましたは、この形からは想像しにくいです。
Sexless夫婦とか家庭内別居とか、週末婚、通い婚など、特殊なケースならあり得ます。

他の変化余地という意味では、ハワードさんがシンシアさんに恋をして、簡単に相思相愛にならないケースでは、それをなんとかしようと、ハワードさんの中に、変化が起こります。
相手を引き付けたいという願望が自然に自分の宿命を変えます。

44・41・59という並びが、32・41・11となります。自分と陰陽の気を作って、和合したい願望を達成しようというものです。


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これが見事に一致しました。先ほどとは別人のように、二人は重なり合って、一致しています。
ただ、これは、ハワードさんが思い続けることが前提の虚の姿です。
この状態になって初めて、シンシアさんと一体になりたいという気持ちが高まります。
ここでもし、シンシアさんがこれを受け入れて、二人が夫婦になると、実は、ハワードさんは安心して変化がなくなり、もとの宿命に戻ります。

すると、二人の関係は最初の図のように離れてしまい、このケースでは結婚数年で離婚するようなこともあります。
ただ、子供がうまれたら、子がカスガイにはなるでしょうが、夫婦の距離は埋められません。
ただ、別れるとなった時に、ハワードさんにまだシンシアさんを思う愛情が残っていると、この変化作用が起こって、この図に変身して、シンシアさんを求めるようになるでしょう。

その意味では、この二人に関しては、ハワードさんがどれだけシンシアさんを思っていられるか、また、マンネリのような関係にならないか、ということが一つの条件になります。
ハワードさん次第。


次に必要なのが「縁」です。最初の図の中央の四角の中が縁の様子です。
ハワードさんの本体44(一番左の数字が自分自身を表す)がシンシアさんの本体38を激剋する形です。
これは数字の大きいほうが小さいほうの面倒を見る、干渉する、強い愛情を傾ける、などの意味があります。

夫婦の場合は、面倒を見るという意味が強くなります。出会いにおいては、ハワードさんがシンシアさんが気になって、関心を持つところから始まります。そして、干渉する。口説くという意味でもいいです。

シンシアさんが困っている時には、助けが来たような感覚になるでしょう。これは、一種の前世因縁のようなものが背景にあると考えられています。前世の恩または借りを今生で返す形です。特に左の番号同士の影響が最も強く、ここには、なんらかの因縁を感じます。

ただ、領域図が離れていることをこの縁が埋めることは難しく、結婚ではなく、距離のある関係においての恩返し、または、奉仕をする、という形になるだろうと想像します。

羅状大半会というのは、危機で発動する、引力です。
二人の関係が離れそうになった時や、争いがあった時等、この場合は、ハワードさんが気持ちを切り替えたり、別人になって、よりを戻そうとする作用です。

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これは、性格とか考え方などを全く考慮しない、お互いを構成している気の一致度です。
一致度が高いほど、一緒にいて自然に一体感が生まれます。
一致度は見事です。特にシンシアさんは100%。
未という共通現実縁があって、午未の一体感、午戌の盛り上がり感もあって、気の相性はかなり良いほうに入ります。

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実際には、相性の決め手になるのは、宿命事情です。

シンシアさんは、偏夫(和合性のない夫・違和感のある夫)が外にいます。月支(家系の中)にも丁夫はいますが、これは母の母として、母系の血を濃く受けています。正父が目の前にいて、これは精神的な影響です。

母がどの支にもいて、偏りのある母、過保護または、ややエキセントリックな母の影響が強いです。外の偏夫1つの意味するところは、平凡な結婚はないということと、仕事を優先すると、夫が消える可能性があるということです。

ただ、時代が時代なので、女性の活躍の余地があるかどうかですが、基本的には自分が思い込んだことはなんとしても行動に移して、様々な方法で答えを出して行く人です。

ただ、出た答えに執着することはなく、むしろ、思い通りに行動することにこそ意味があるのでしょう。
結果に対する拘泥は、行動に対するこだわりから比べるとずっと少なく、結果の中に安住せずに、次々とやりたいことをやっていくことになります。

これだけでも、結婚には向いていないと言えます。安定した家庭を作ることもできないでしょう。気持も安定には向かないはずです。家庭をまとめる能力もあるとは思えません。子供が直下にいるのですが、父の母の可能性もあって、なんともいえません。

子供ができたとしても、子供と夫が両立しにくい意味(納音関係)もあって、やはり結婚は難しいかもしれません。


ハワードさんも、精神的には妻を思う気持ちは非常に強いのですが、現実に結婚となると、家庭に妻がおさまっている姿はありません。一番上の図で、自分と妻の間に母が入っているので、母の影響が大きいです。母が気に入る人と結婚する可能性もあります。
ただ、シンシアさんよりは結婚願望は強くなり、また、子供が生活環境にいるので、子供が欲しくて結婚はあるかもしれません。


こうやってお互いの宿命を見て行くと、若い時に勢いで結婚して、すぐに別れて、もう一度、とそれを繰り返す可能性はあります。
ハワードさんに引き合う引力があるので。

ただ、かなりの確率で若い時の結婚は難しいでしょう。先ほどの44と38の関係は、ハワードさんが面倒見るという意味はあるのですが、みられる側のシンシアさんの稼働力は徐々に落ちて行きます。
シンシアさんが専業主婦に向いた宿命ならそれでも、気楽にやれますが、どうみてもそれはないので(好きな仕事に生きる宿命)、結婚は難しいと判定されます。

考えられるのは、別居婚のような特殊な形ですが、それだと、ハワードさんは耐えられないでしょうから。。。。。縁も因縁もあって、相性はいいとは思うのですが、一緒に長い間暮らすことは無理、というのが結論になります。

算命学 青龍館より

シンシアとハワードのラブストーリー

オフィスのボスが、或る日こんなことを言った。

「シンシアとハワードの運勢ってどうだったんだろう?
結ばれる運命ってのは、本当にあるのかしらね?」



はああ?
何、わけわからんこと言ってんだ、この女は!


私の直属のボス、彼女はたぶん、年齢は40歳前後だろう。(←アメリカでは年齢を知らないことが多い)

アメリカ育ちの韓国系美人で高学歴のバリバリエリート。
超・現実主義で、結婚はしてない、つーか、結婚する気はないってタイプ。(←本人がそう言ってる)


そんな人が、まるで、starry-eyed girlみたいに、「運命の二人」だなんて言葉を使うかあ?

starry-eyedというのは、まさに、お目々に星って、言葉通りの意味。
「夢見がちな」「現実が見られない子」・・みたいな意味を表す言葉。

まさにこんな少女漫画を連想させる言葉だと思う。
   ↓
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「生まれた時間がわからないから、占星術師に見てもらえないのよね~。」と、ボスは言う。

はああ! 占星術師~? そこまで気になるんかい?


「日本の占いだったら、生年月日だけでOKってのがあるよ。
頼んでみてもいいよ!」
・・と、つい言ってしまった。

「じゃあ、お願いね~!」

ん? 何やってんだ私。

・・・・・・・・・・・・・・・・

私はまったく知らなかったのだが、

シンシア(Cynthia Riggs)とハワード(Howard Attebery)のラブ・ストーリーは、アメリカでは有名な話だそうで、多くのメジャーなTVや雑誌でも取材されていたそうだ。


私のボスに、真逆な言葉を吐かせてしまうほどの「ラブストーリー」
占いまで使って調べたくなっちゃうような「ラブストーリー」っていったいなんなのだ?

そう思ったら、興味がわいてきた。


しかし・・

このカップルは、「かなりの」高齢カップルで、
二人がゴールインして結婚したとき、
シンシアは82歳、ハワードは92歳だったそうだ。



おいおい!
こんな年になって、わざわざ結婚しなくても。
まあ、一人寂しい老後を送るよりも、誰かに居てもらいたかったんかね?


実に現実的で、ベタなコメントだ!(←私のコメントだろーが!)



しかし、結婚式のこの写真を見たとたん、
そうじゃないよ!と、私の奥で何かが叫んだ気がした(笑)

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この2人の笑顔・・うまく表現が出来ないんだけど、
「本物」って気がしたのだ。



それから、私は、さまざまな記事や、シンシア・リッグズ(Cynthia Riggs)のWebから、二人のロマンスを調べ始めた。



以下がこちら。
(ブラウンの文字のところは、私の感想)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、シンシア・リッグズという女性、
この方のプロフィールから見ていくことにする。

現在、ミステリー作家であり、マーサズ・ビニヤード島(Martha's Vineyard)にある、B&Bスタイル形式のホテル経営者でもある。
    ↓(この写真はただのイメージ写真)
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アメリカ北東部マサチューセッツ州と聞いただけで、西海岸の我々から見れば、そこはまったくの別世界、
歴史ある美しい街、ボストン、北の海沿いの街。


それ以上に美しい島と言われているのが、マーサズ・ビニヤード島(Martha's Vineyard)
観光名所でもある(←ただし、日本での知名度はないらしい。)

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こちらのサイトの写真を見て頂ければ、わかるように、小さな美しい島だ。
リタイアした富裕層が多く住んでいるとか。(アメリカの富裕層は自然の中に住みたがる人が多い)
    ↓
http://www.ssqq.com/travel/newengland200602.htm

ん?
そういえば・・以前、私もマーサズ・ビニヤード(Martha's Vineyard)島に関する記事をアップしてることを思い出した。


ここにある。(まったく今回の内容とは関係ないが。)
 ↓
サイキックの脱税ニュースからアカシックレコードを考える

なんだか個人的にシンクロを感じてしまう(ただの偶然か?)




シンシアは、ここの島の生まれだ。

のちに、NY州、ニュージャージーに移り住んだようだが、シンシアのこの地への思い入れは強かったようで、
またも、この地に戻っている。


ミステリー作家で、B&Bインの経営者。

しかし、これだけじゃない。

彼女の経歴は、もっともっと多彩なものだ。


★1948年、オリンピックフェンシングチームに所属
   ↓
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★22フィートのO'Daysのセーラーボートで太平洋横断の経験あり。 それも、2度も!

もっと昔の型だと思うけど、こんなボート
   ↓
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★1970年、国立科学財団の助成金をもらって、2度も南極探検にも出かけている。
南極に足を踏み入れた7人目の女性だそうだ。


こちらが、1970年南極の写真
   ↓
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★その他、100トン船舶の米国沿岸警備隊マスターズ免許証を所持し、
かなり多くの船、造船、水産関連の関連業務の資格もリストアップしきれないほど所持している。
そうそう、フィッシャーマンとして働いた経験もあるとか。




もちろん、ミステリー作家、詩人としても活躍し、多くの本が出版され、毎週アメリカンクルーズラインの講演をこなし、さらに、コミュニティテレビ局で300以上のインタビューを主催。

さらに、マスター・ガーデナーとして、どんどん新しい庭を作り出している。


なんとまあ、アクティブな作家なんだろう。


彼女を評して、英文記事には、ルネッサンス・ウーマンと書かれていた(笑)

*ルネッサンス・マンと言う言葉がある。
それは、なんでもオールマイティーに出来ちゃう人のことをいう。
「広く浅くという意味はない。」 なんでも、完璧なほどに出来ちゃう人のことを指す言葉だ。


かなり古い映画で、こんなのがあったのを思い出す。(私のかつてのお気に入りの1つ、 この映画からルネッサンスマンという単語を知った私だ。)
   ↓
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なんで、ルネッサンス・ウーマンになれたんだろう?

彼女自身によると、母親から受け継いだスピリットによるところが大きいのだろう・・と言っている。

彼女の父(祖父?)は捕鯨船長、そして母は、Dionis Coffin Riggs

ん~? 名前は発音がよくわからないんだけど・・ディオニスでいいんだろうか?
ギリシャ系移民だったんだろうか?



ディオニス(シンシアの母)は、かなり名の知れた、作家、詩人、新聞のコラムニストだったようだ。

こちらのニューヨークタイムズの記事に、ディオニスの死亡記事が載っている。 98歳で亡くなったとか。
   ↓
Dionis C. Riggs, New England Poet, Dies at 98

シンシアに言わせると、母は、ものすごいほどインディペンデントで、激しい、不屈の精神を持った人だったという。
しかも、一瞬のうちに物事を見極める目を持っていたという。


1933年、2歳のシンシアを肩車している母
   ↓
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む!
確かに・・たくましい面構えをしてる(笑)


ギリシャ?、トルコ?系の顔だち?
両親から受け継ぐ影響は強いだろう。
両親が熱い血を持つ人ならば、なおさらのこと。




シンシアの経歴は、作家、詩人、船員、南極冒険家などなど、実に多いのだが・・

さらに彼女を有名にしたのは、 やはり、「偶然が呼んだロマンス」にある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

80歳のシンシアは、或る日小包を受け取った。

その小包には、送り主の住所が書かれていない。

ただ、このように書かれていただけ。

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H Atteberyという名前と、おそらく・・緯度と経度を記したもの。



彼女はパッケージを開いて驚いた。

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それは、シンシア自身がペーパータオルに書きなぐった暗号文だった。

それも62年前に書いた暗号文、すっかりセピア色に変色してしまってるけど。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1950年、シンシアが18歳のとき

大学生だったシンシアは、サン・ディエゴにある海洋学研究所へ、プランクトンの仕分け作業をするために、インターンとしてやってきた。

遠い東海岸からサン・ディエゴへ、500キロ以上も離れた場所に、彼女はたった一人で乗り込んだのだ。

それでも、彼女は熱い希望に燃えていたという。



研究所は、当然ながら、男ばかり。

しかも、彼らは何年もこの仕事をやり続けてる。
おそらく彼らは、仕事にも飽き飽きしていたんだろう。

そこにやってきた、まだティーンエイジャーの女子学生。

面白いぜ! からかってやろう!


そんな悪戯心から、彼女はさまざまな嫌がらせに合う。

デスクの引き出しが開かないようにされていたり、質問にも答えてくれなかったり、と。


この時代は、女性は良妻賢母になることが当然とされていた時代だ。
アメリカもまた同様だった。

しかもアメリカでは、専業主婦といっても、家計すらも預からせてもらえない。
財布の紐を握るのは、常に夫。
妻は、その都度夫からお金を貰い、家事と子育てをするのが当然とされていた。




そんな時代の風潮を考えれば・・

女が海洋研究所で研究員のインターンだって!
女のくせに、まだガキのくせに! 生意気だ!


って気持ちはあったような気がする。


負けん気の強いシンシアは、絶対、負けるもんか!という鬱憤をペーパータオルに書きなぐっていた。
暗号文を使って。


その暗号は、軍隊にいた父から習ったものだそうだ。

アルファベットの1つ後ろの文字を書いていくだけという、以外にも簡単なものだけど・・
ちょっと見ただけでは、なかなかわからない。


それをたまたま見つけた、ハワード、彼は同じ研究所にいた28歳の男だ。
    ↓
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彼もまた、軍隊経験から、その暗号を知っていた。

こうやって、シンシアはハワードと暗号文の文通を始めることになった。
ペーパータオルを使って(笑)

今でいう、メル友みたいなものだろう。

職場で孤立していたシンシアは、どんなに慰められたことか。
居づらい職場で、優しい兄貴を得た気持ちだったという。

このときの二人には、恋愛感情は、まったくなかったという。

少なくとも、シンシアには!

18歳の女子学生にとって、10歳も年上の男は恋愛対象にはなりがたい。
それに、当時のシンシアには、ちゃ~んとボーイフレンドがいたそうだから。

おっと! 言うまでもないけど、アメリカでボーイフレンドというのは、男の友達ではない!
れっきとした、カレシという意味だ! 



数か月のインターン期間が終わって、シンシアは大学に戻った。
それっきり、ハワードには会っていない。

まさに、ひと夏の遠い日の思い出となった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それが今になって、ペーパータオルに書きなぐった暗号文が届いたのだ。
遠い昔のハワードから。


シンシアは、その中にもう1つ、手紙を発見する。
    ↓
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やはり、暗号で書かれた手紙。

I have never stopped loving you

「僕は、あなたを愛することをやめられない」

いかんなあ! 私の訳は、どうもヘタくそ過ぎる。 しっくりくる訳が思いつかない!
有名な、マイケルの歌のタイトルとも同じ。
I just can't stop loving youこれと同じ意味なのだが・・。





これは
ずーーとあなたのことが忘れないんですよ!・・という愛の告白だ。


しかし・・
ハワードは、もう90歳のはず。
62年ぶりにこんなものを貰ったら、たしかに・・嬉しいけど・・・でも戸惑いもある。


しかも住所が書かれてない!

でも・・緯度と経度だけなんて、なかなか粋だね!
と、私は思ってしまったのだが。



とりあえず、シンシアは緯度と経度で検索をかけてみると、そこは、カリフォルニア州の国境近く。
相変わらず、ハワードは、サンディエゴに住んでたらしい。


しかし、それだけでは詳しい住所はわからない。

そこで、ふと昔のペーパータオルのやり取りを思い出してみる。
歯科医の資格を持ってるんで、将来、歯科医になりたいんだといっていたハワード。


シンシアは、さっそく、カリフォルニア州歯科医師会のサイトにアクセスして調べる。
ビンゴ~!

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住所がわかった以上、戸惑いながらも、シンシアは返事を書く。

それは自然の流れだろう。

すると、またハワードから返事が来る。


こうやって、また二人の文通は始まった。

今度はペーパタオルじゃなくって、手紙とメールによる文通だ。
62年の月日を経て。


たわいもない手紙から、だんだん、心を打ち明け合うようになっていく。


あるとき、ハワードから面白い小包が届いた。

花の種だ。

最初に届いたのは、ホーリーホック(hollyhock)

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それから、続々と花の種が送られてくるようになった。

下記の順で、

ラベンダー(LAVENDER)、
オニオン(ONION)、
ヴェローナ(VERONA)、
エッグプラント(EGGPLANT)、
スピナッチ(SPINACH)、
キャットニップ(CATNIP)


これは、いったいなんだ?
また、何かの暗号か?


贈られた順に、頭文字を繋ぎ合わせると、

H LOVES C

ハワードはシンシアを愛してる。

なんとまあ、遊び心たっぷりな(笑)
江戸川乱歩の小説で、暗号として手紙を送り続けるというストーリーがあったような・・そんなことを思い出した。




その後、ハワードは、メールの合間に、さまざまなプレゼントをシンシアに送っている。
そのいくつかを紹介する。


●マンガン・ノジュール(Mangan Nodule)

なんだこりゃ?

調べてみると・・・海底で出来た二酸化マンガンを主成分とする黒色の塊で、非常に珍しい貴重なものなんだとか。。。

ハワイ近海2,800mの海底 標本の幅約2cmのもの
    ↓
mngn.jpg
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

シンシアは、Antioch College(アンティコ大学)で、地質学を専攻していたこともある。
海洋学だけじゃなかったんだね~。

また、スミソニアンの海洋学部門で働いていた経験もあるそうだ。
とにかく、シンシアの職歴はかなりいっぱいで、とてもじゃないけどリストアップは不可能(笑)


マンガン・ノジュールの価値を知ってる彼女にとっては、素晴らしい貴重なプレゼントだったことだろう。
(私には、ただの汚い石にしか見えないけど・・)


さらに、

●ガラスにエッチングされたココペリ

ココペリは、ネイティブアメリカンに伝わる笛を吹く妖精として有名だ。 
特に、ホピ族にとっては、豊穣と幸せのモチーフでもある。
     ↓
kokoperi_indian.jpg


●CDのプレゼント、CDのタイトル名は、Cactus On Mars (火星のサボテン)

これは、作曲家のマーク・アテベリー(Mark Attebery)の作品らしい。
マークは、ハワードの息子だそうだ。

こちらにその曲があったので、参考までに。
    ↓




おいおい!!

この年代の人が恋人にプレゼントする曲といえば、

ポール・アンカのYou Are My Destinyとか、プラターズのOnly Youだとか、せめて・・ナット・キング・コールあたりじゃないんかい?

品物だったら、エレガントで高価なブランド・アクセサリーってとこだろーよ。(笑)



しかし、ハワードは間違いなく、そのような一般の男とは違ったタイプのようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼はどのようなプロフィールを持ち、どんな人生を送った人だったのだろう?

シンシアと違って有名人ではないため、データは非常に少ない。

ハワード・アテベリ-(Dr. Attebery)は、1922年4月9日、カリフォルニア州ナパで生まれ。

今、ナパ・バレーは有名なカリフォルニアワインの産地であり、また物価の高いとこでもある。 昔は知らんが・・


ハワードは、若いときはミリタリー経験もあり、さらに4つの学位を取得し、海洋学、工学、微生物学、原生動物学、そして歯科医師になった人だ。
彼はまた、Ansel Adamsと写真を学び、San Diego郡保安官事務所の法医学写真家も務めている。
(写真が好きだったらしい。)


歯科医、写真家、科学者、微生物学者、フォトグラファーということになる。


シンシアによれば、ハワードは、研究熱心な学研肌のタイプであり、どちらかというと静かな人だと語っている。

彼は最初の妻とは離婚し、2度目の妻は癌で亡くした。

シンシアに62年目のラブレターを送ったときには、妻と死別して20年経っていたという。


後にハワードは、62年前、18歳のシンシアをひとめみたとき、彼は一瞬で恋に落ちたと語っている。

それだけでも、この当時の一般的な男性とはかけ離れた人だろう。


この当時の男であれば、シンシアが、どれほどに若さ溢れるセクシー美人だったとしても・・真剣にはならない。
せいぜい、ひと夏のラブ・アフェアー止まりだろう。


フェンシングの有段者で、太平洋を2度も横断し、
大学で海洋学やら地質学を学ぶような女。
男ばかりの職場に、堂々と入ってくる女なんかに。




しかも、そんな女性を、62年間も忘れなかったわけだ。

そして、ラブレターを送った男。

I have never stopped loving you

これを、ある日本のTV番組の中では
「私はあなたを愛さない日はありませんでした」と訳されていた。
(この番組については、のちに述べる)


こーんなセリフ、まさにstarry-eyed の若い方々が聞けば・・毎日思っててくれてたんだ~!

うっきゃあ!!・・・だろうけど、

lovelove.png


んなわけ、ねーだろが~!

毎日思ってたとしたら、そりゃ、ただの病気だ~! きもっ!
と、冷めた目をしたオバサンは、そう思う(←私のこと)


ハワードだって、妻を深く愛していた時期だってあったはず、家庭を持ち、仕事に明け暮れてるときもあったはず。
だから、ほとんどシンシアのことを忘れてるときだってあったはず。


それでもね、ふと何かの折に触れて、必ず彼女を思い出す・・・。

たぶん、こんなふうに。
   ↓
burning_candle_03.jpg
だからこそ・・美しいのだよ。


多くの人は・・

会わなくなれば忘れてしまう。 
月日が経てば経つほど薄れていって、名前すら思い出せなくなる。

そうでなければ、フツウの人は生きていかれないのだから。



でも、ハワードという人・・

やっぱり・・ハワードはかなり、ユニークな存在なのだろう。(笑)



それは、ちゃーんと、シンシアには伝わった。

伝わるどころか・・
二度目の出会いで、打ちのめされたのは、シンシアの方だろう。


遊び心があって、ウイットに富んでいて、奥ゆかしさの中にも、いつも愛を伝えてくれる人
たぶん、こんな男に出会ったことはなかっただろう。

男らしい男を気取って、ストレートに愛を告白する男は多々いるけど、
重たいし、ダサさ丸出しで、うざい男になるだけだ。
とくに、シンシアのような女性にとっては(笑)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シンシアは、大学を卒業すると、地質学者の男と結婚したそうだ。
25年の結婚生活を送り、5人の子供までなしたのち、離婚した。

決して結婚生活は楽しいものではなかったという。

波風がたちっぱなしの日々、言葉も態度も、ひどく暴力的な夫だったという。

これはシンシア自身が、語ってたことだ。


残念ながら、シンシアの最初の夫のデータが無いので、どんな人だったかはわからない。
(真剣に調べればみつかるかもしれないけど・・そこまでやる気はなーい!)


ただ、ものすごーく客観的に見て、想像してみると・・

間違っても・・

「稼ぎもないくせに飲んだくれて家庭内暴力を振るうダメ男」・・ではなかったように思う。

ましてや、この当時、夫の暴力なんてものは、さほど珍しくもなかった時代だ。(もちろん程度にもよるけど・・)
イギリス貴族社会ですら、夫が妻に手をあげるなんてのは、よくあったらしいから。


とにかく、この時代の理想の妻とは、
美しい妻であり、家にいて育児と家事をする女なのだ。


こうゆうのが、アメリカにおける50年代の理想の妻
   ↓
stepfordwife.jpg

こうゆうのが、夫に愛される妻。

まったく女というものは、おしゃべりに、新しいドレスに宝石ばかり欲しがるものだ。
(そりゃあ、ウチの中にいるだけなら、そのくらいの楽しみしかなくなるだろーが!)

やれやれ、まったくだよなあ。
・・とぼやきながら、妻をきれいに着飾せるのが夫の甲斐性でもあった時代。


間違っても、

「火星のサボテン」やら、「マンガン鉱石」だとか、「ホピ族のココペリ」なんかに興味を示す妻であってはならんのだ。

しかも、夫よりも高学歴でなんでも出来ちゃうスーパーウーマン、いや違った・・ルネッサンス・ウーマンなんか、もってのほかだ。



フツウの夫であったなら、さぞかし、ストレスを抱えたことだろう(笑)

ストレスから暴力に走るってのは、まあ、ありがちな話。(←もちろん、ダメな弱虫男だとは思うけどね~)

今なら、妻に一発ビンタしちゃっただけでも、ポリスを呼ばれかねない時代だけど、この時代はそうじゃなかったからね~。



シンシアは、「もう二度と結婚はしない!」と自分に誓ったという。

自分は結婚には向かない!と思ったのだろう。



ところが、予期せぬことは起こる、それが運命というものだろうか。


シンシアはどんどん、ハワードに惹かれていく。

それも、ただ惹かれていくというだけではない。

シンクロを感じることが、すごく多かったと語っている。

たとえば、ココペリは・・偶然にも、彼女の父親がホピ族に養子だったとか、
火星のサボテンのときは、義理の息子が、ちょうど惑星における地球物理学の研究中だったり、
彼女の執筆中のミステリー小説が、まさにハワードをイメージするような歯科医を登場させてたり・・

とにかく、要所要所でシンクロと思えるような偶然があまりにも多く重なったという。


2012年5月
ついに、シンシアは南カリフォルニアまで出かけて、ハワードに会うことを決心をする。



出会いのとき、ハワードは、一輪の赤いバラの花を手にしていたという。
(これは、アメリカでは決して珍しいことではないのだけど・・)


ただ、 バラの花には、こんなメッセージが添えられていたそうだ。

2_34.jpg

YPYP・・またも、暗号文字

これの意味するところは、XOXO

これは、アメリカ人が良く使う記号で、キッスとハグの意味。



嬉しいんだけど、戸惑いを隠せないシンシア、 彼女はハワードに質問した。


「あなたと会ったのは18歳のときなのよ。 すっかり老人になった私を見てがっかりしない?」

ハワードは、このように答えたという。

「もちろん、僕はあのころのシンシアを覚えているよ。
だけど、今いるのは、僕と一緒にいるシニーだよ。(シンシアのニックネーム。彼は現在、彼女をこのニックネームで呼んでいた)
今いるのが、僕の愛する人であって、僕は過去の影を愛しているわけじゃないんだよ。」



そして、その日の1時間後に、ハワードはプロポーズをする。

Yesと答えたシンシアに贈った指輪は、葉巻のラベルを剥がして作った指輪もどき。

どこまでも、ハワードらしい。




それから数か月後、ハワードはマーサズ・ビニヤードに移り、二人はそこで結婚式を挙げた。
シンシアが82歳、ハワードが92歳。



面白いことに、結婚式は、仏教式とキリスト教式で行われたという。(←ブディズムにも造詣が深かったとは・・)

結婚パーティは大勢の人を集めてのポットラック形式。


むろん、二人は新婚旅行にも出かけている。
「ミシシッピー河を蒸気船でゆく旅」だったという。

どこまでも、彼ららしい。



二人はそのまま、マーサズ・ビニヤードの家で生活を始めた。

結婚後、
「私の人生は大きく変わりました」と、シンシアは語っている。

そりゃそうだ。
結婚は二度としないとまで誓ってた人なんだから。

彼女の人生観は大きく変わった。


そして、ハワードもまた、結婚して変わっていったという。

もの静かで、どちらかというとシャイな人だったのだが・・
それが、どこでもシンシアにキッスをするようになったという。


「私たちの時間は限られていることは知ってます。
どんなに長くても、5年くらいのものでしょう。」
と、シンシアが語っていたが・・

だからこそ、素晴らしい日々を共に暮らしたい!という思いは強かったのだろう。


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Riggs-Attebery-8.jpg

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この老人カップルは、余生を二人でのんびりと送ったのだろうか?

いやいや、とんでもない!

余生どころか、ますますアクティブに動き回ったようだ。


シンシアは、精力的に執筆活動をこなし、さまざまなことに追われる日々。

ハワードは、テキサス州で学んだ生物学をベースに、島のすべての生物や淡水池を調査しだしたそうだ。
彼は10の池を作り、100の水サンプルの供給源の特定をしてたという。

シンシアもまた、彼とともに、水サンプルを収集するために一緒に歩き回ったそうだ。

そして、ハワードは94歳でこの世を去った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハワードを失った哀しみよりも、シンシアは、彼から与えられた喜びと感謝の方が大きいようにみえる。

そして、いまだに、ハワードと共にいるかのようだ。

つくづく、月日の長さなんて関係ないんだなあ、と思い知らされる。


今なお、シンシアは精力的に活動を続けている。

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こちらが、彼女の本 (←私は読んでないけど・・)
  ↓
Cynthia Riggs books


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これが、シンシアとハワードのラブストーリーの一部始終だ。

これを調べている最中、ある日本人にこの話をしたところ、

「え? その話知ってるよ!
だって、アンビリバボーってTV番組で、その話放映されたもん。(それも、今年の8月の放映だったそうだ)
もう、日本でもかなり有名なんじゃない?」
と、言われた。

おいおい!
知らなったのは、私くらいなものか~。


さっそく動画サイトで探してみたんだけど、多くは消されてしまっていてDairy Motionのサイトしか残ってなかった。


興味のある方は、消去されないうちにどうぞ。
   ↓
奇跡体験アンビリバボー 2018年8月2日放送  真夏のミステリーより


ただし、最初の方には別の話が入っていて、こちらの話は17分45秒から始まります。
また、途中、コマーシャルも多いけど我慢してみてください。 このサイトって、いつも、こうなのだ!
SKIP ADDの表示がでたら、そこをクリックして先へ進めてください。

..。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


このビデオをみたところ、私が英文記事から拾ったニュアンスとは、ちょっとばかし、シンシア像が違った気がした。
(決してフェイクなわけじゃないんだけど・・作り手の受け止め方によって、違うものになるのかもしれない。)

また、日本人向けに作るため、たぶん・・この方が視聴者に受け取りやすいという配慮があったのかもしれない。

●80歳のミステリー作家のおばあさん、というイメージが濃くて、ルネッサンス・ウーマンというイメージはなかったし、

●過去の夫の暴力のせいで離婚したため、すっかり男性には臆病になってしまっている。生徒に強く背中を押されて、ようやくハワードと付き合うことに踏み切ることができた。


そこらへんが、ちとばかし・・違った気がした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<<最後に、ふと思ったこと>>

男女の愛は、老人になってからの方が花ひらくのかもしれない。

若いときは、あまりにも障害が多すぎる(笑)

チャレンジ精神、名誉欲、金銭欲、出世欲、さまざまなしがらみや将来への夢も多い。
おまけに、恋愛にはセックス欲もつきもの。
これがまた、愛なのか恋なのか性欲なのか・・自分でも判別不可能だったりする。



すべての障害がふるいに掛けられて、しがらみがなくならないと、
光り輝く砂金は、みつけられないのかもしれない。

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愛は相手に与えるもの・・・たしかにそうなのだ!
そして、それこそが自分が最も幸せを感じるとき。

親が子を思うとき、人が動物を慈しむとき・・・
少なくとも、見返りなんて微塵もないのに。
それだけで満たされてるのにね~。



ところが、男女の間だと、そうはいかない(笑)

とくに、若いうち、未熟なうちは・・。

愛されたいよ~!、ばかりが先になる。
相手に愛されたいから、優しくしようとしてしまう。
相手に愛されたいから、愛そうとしてしまう。


若いのう~。

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この二人を見てると、愛なんて、実に簡単なことにみえてくる。

まず愛すればいいんだから。
静かに沁みとおるように、愛を注げばいいだけなんだから。

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それだけで相手の心に沁みとおり、

また、相手も・・

愛さずにはいられなくなってしまう。


実に、単純な図式だ。
そうなりゃ、世の中すべてが愛に満ちるってもんなのになあ。


そうじゃ~、 そうじゃあ! 早く年取れよ!
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おっと! だからといって、肉体的に年をとればいいってもんじゃないんだよね。

ジジババになってもインナーチャイルドは困るんだよ~。

子供ってのは、

相手心を理解できない未熟者、
自分の欲求を優先させてしまう未熟者



やれやれ。 こうゆう人も多いのかもしれない。



<<もうひとつ、思ったこと>>

「老人」なんてものは、存在しないって気がした。
存在しちゃいけない気がしてきた。

たとえ幾つであっても、死ぬ瞬間まで「前を向いて生きる」ことには変わりなく・・
人ってすべて同じなんだよな~と、思ったのだ。


昔々、年なんて取りたくない!って思ってたことがある。

これが・・
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それが、こうなっちゃうなんて・・堪えられない!って思ったのだ。
   ↓
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ハワードがいつも大事にしていることが2つあったという。(←たしか、シンディーのブログに書かれてたような・・)
     ↓
「僕がいつも思ってることはね、”美しさ” と ”人は一人ではない” ってことなんだ。」


ハワードは、シンシアのようなルネッサンス・ウーマンと比べちゃえば、ただの人だ。
Wikiにも載ってないような、ただの歯科医に過ぎない。


だけど、彼は80歳のシンシアに「美」を見たのだろう。

外見ではない、魂の輝きを見ていた気がする。



今、私は・・もっともっと加速度的に、ババアになりたいと思ってる。
マジ、真剣に!




<参考文献>
Unstoppable Cynthia Riggs

I have never stopped loving you': Couple reunited by coded love letter get married 62 YEARS after first falling in love

https://www.facebook.com/public/Howard-Attebery

The Extraordinary Life of Mystery Writer Cynthia Riggs

Dr. Howard Attebery, One Half of a Magical Love Affair, Dies at 94

Vineyard AuthorPens Senior Sleuth Mysteries

http://www.cynthiariggs.com/

17年後の9-11_ミノル・ヤマサキが作った塔

今年の9月11日も過ぎていったなあ。


9-11のアメリカ同時多発テロ事件から17年も経ってしまったことになる。
(アメリカ同時多発テロ事件を、以下9-11(ナイン・イレブン)と呼ぶことにする。)


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At 9/11 Memorial, Remembering Those Lost_NEW YORK TIMES


今年も追悼式典を行ったが、17年経っても、いまだにあの事件が終わってない人たちが大勢いることを思い知らされる。


.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あるサイキックが、

「9-11の後、世界中がグレーのどんよりとした重い雲に覆われて見えてた。
ものすごいネガティブ・エネルギーの渦が覆ってた。」


と言っていたことを思い出す。

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それは、

世界情勢の上においても・・

人々の心理面においても・・

大きくネガティブに傾いたからだ
、と言っていた。



世界情勢?

もう一度、17年前の9月11日を振り返ってみる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず、私は何をしてたんだろ?


17年前のその日、私は東京に住んでいた。

真夜中近くに、いきなりボーイフレンドから電話があった。

「おい! 起きてる? TVみてるか?」

「いや、ベッドの中でケイタイゲームやってたとこ。」

「すぐに、TVつけて!」
緊迫した声に驚きながら、私はすぐにTVをオンにした。

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画面を見て、唖然とした。。。

なんだこれは!

戦争が始まったのか・・?



「わからない・・・でもアメリカは終わりかもしれない!」と彼が悲痛な声で言った。

彼は東海岸育ちのアメリカ人だった。

彼のショックは、私たちよりも数倍も大きかったことだろう。

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それから、ずっとTVに釘づけになった。(たぶん、みんなそうだったんだろう。)

どんどん新たなニュースが発表され続けて・・

アルカイダ、ビン・ラディン、タリバン・・なんて言葉が飛び交い、

世界中が支援する中、あっという間に、2001年の10月には、アフガニスタン紛争開始となり・・

それは、2003年にはイラク戦争まで一直線に進んでいった。



アメリカでは、

米国愛国者法(USA PATRIOT Act)が、9-11後、たったの45日間で成立してしまった。

これは、米国内外のテロリズムと戦うことが目的とされてるけど、
          ↓
外国人や疑わしいと思った人々の、電話やEメール、医療情報、金融情報や他の記録についても、当局が公然と、すべてを調べることが可能となったわけで・・事実上、すべての権限を握られたことになる。



(日本もその後、これと同じような状況になってくんだけどね~)

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だけど、これに異論を唱える人なんてほとんどいなかったという。

当時のブッシュ大統領の声明は、満場一致で支持された。



当時の人々の心理状態は

テロリストは許さない!
我々はアメリカを守るのだ。
我々は、真の愛国者だ!


言葉を変えれば、これって、「報復」のことだ!

アルカイダ、ビン・ラディン、タリバン・・といったテロリスト連中に向けて!

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そんな空気がアメリカ中を包んでしまった。


「ちょっと待った! どこの国の人であろうとも、人命は地球より重いんだ~。」

「本当に、アルカイダ、ビン・ラディン、タリバンのせいなのかな?」



なーんて意見は瞬殺されてしまう。


そりゃ、そうだろう。

こーんなに真っ赤になってる中で、
    ↓
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違う色の服を着るなんて・・出来ないんだから。


ましてや、あれだけの惨事を見せられてしまうと、

ほとんどの人がこんな状態に陥る。
     ↓
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それは、アメリカだけに留まらず・・他国にも飛び火していった。


アメリカに協力して「多国籍軍」が出来上がったのだ。


こうやって、世界中は巻き込まれていったのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

直接関わった人々の心理面は、もっと悲惨だ。

私たちは、つい亡くなってしまった人ばかりを考えがちだけど、運よく生き残った人も、さんざんな目に合っている。

マーシー・ボーダーズ(Marcy Borders)という女性は、運よく、灰まみれになりながら生き残った女性として、報道された人だ。

9-11直後に生還した直後に Dust Ladyとして紹介されたのが、この写真
 ↓
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ノースタワーの81階にあった、バンク・オブ・アメリカで、リーガル・アシスタントとして働く28歳だった。

おそらく将来有望なエリートだったのだろう。

しかし、9-11以降、トラウマに悩み続け・・10年にも渡るうつ病、パートナーとの別れ、それによって子供を失い、アルコールや薬物の中毒、もちろん、会社は首になっている。

42歳で、高血圧症、糖尿病、癌で亡くなったそうだ。
亡くなったときには、19万ドルの借金を抱えてたという。


こんな不幸話は、もちろん、この人だけに限ったことではないだろう。

生還した人だけでなく、救助にあたった多くの警官、消防士の人たちにも同様のものがある。


ビルの上から、たくさんの人が降ってきたという。

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ある記事によると・・まるで「地上に落ちてきたトマト」のようだった、と書かれていた。


実際に多くの警察官や消防士は亡くなっているし、たとえ救助を終えて生き残ったとしても・・

彼らが、どんなに悲惨な現場に慣れていたとしても、これだけの惨状を見ればトラウマを抱えてしまうのは無理もない。


ある消防士は、トラウマを抱えてることが会社側に知られると、閑職に移動させられてしまうという。
つまり、左遷扱い。

そうなっては家族を養えなくなる。

そこで、必死にトラウマを隠しながら働き続けて・・ついに自殺してしまった!

な~んて悲しい記事をあった。


こうやって、当人だけでなく、その家族、恋人、知人に至るまで・・どんどん巻き込んでいく。

ネガティブエネルギーは、どんどん広がっていく。


一方、政府は、アフガン攻略から、イラク戦争を起こし・・

まったく無関係のイスラム系住民も、多く亡くなっていったのだ。

そして、

サダム・フセインのイラク滅亡の後、新たなテロリスト集団を生むことにもなり、「イスラム国」が誕生した。

現状の中東情勢だって、9-11と密接にかかわっているのだ。

すべては、網の目のように張り巡らせた因果というヤツで。


すべては、繋がっている。

人々のネガティブ感情も、政治や国際情勢も。


それが、サイキックには、グレーに覆ってしまった雲に見えたのだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このサイキックは、また、こんなことも言った。

「あのツインタワーは・・やっぱり、バベルの塔だったのかもしれないね。」

*バベルの塔とは、旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔のことだ。

ブリューゲルのバベルの塔
    ↓
20170521110434.jpg
https://www.tobikan.jp/exhibition/2017_babel.html


ところで、

ワールドトレードセンターのツインタワーは、日系人の建築家、ミノル・ヤマサキによって作られたってことをご存じだろうか?

ミノル・ヤマサキ(1912 - 1986)さんは、日系人2世で、
当時の日系人にもれず、人種差別と貧困の中で苦学してようやく建築家になった人だ。

191930-004-C06AB2DD.jpg

ある程度の富を手にし、建築家というステイタスな職業を持ってさえ、日本人はマイノリティーだった時代。

不動産屋にいっても、白人にしか家を貸しません!と断られてばかりだった・・そうだ。



ワールドトレードセンター(WTC)の建築をミノル・ヤマサキに任せる・・・これは異例なことだっただろう。

1962年のことだ。

当然、建築業界においても、「白人の名のある建築家でなければならない」というのが常識だった時代であり、

当初、港湾局でも、3人の著名な白人建築家にプロジェクトを任せようとしていた。

ところが、ミーティングを始めるや否や、こんな状況になってしまった。

いくら著名な建築家だってさ、あの傲慢な態度には我慢できん!

まるで、俺たち、港湾局を、無能な労働者扱いじゃないか!

おまけに、法外な金を要求してきたぞ!

バカにすんな~!

エリートどもめ!



港湾局側は、ブチ切れてしまったらしい(笑)


それで、従来の常識を破って、ミノル・ヤマサキという、マイノリティーの建築家に依頼することになったそうだ。


当初は、80階建てという依頼だったらしく、ヤマサキさんは80階建てをデザインしたらしいが・・

ツインタワーは、90階、100階、そして110階へと、「非人間的な高さ」にすることを要求されていったという。


「ケネディが月に人を送る時代だ。 君は世界最大のビルをつくらなければならない」と、要求され・・

ツインタワーは90階、100階、そして110階にまで高層化していくことになった。


<<「創世記」11章1-9節からの、塔の部分からの引用>>

「さあ、煉瓦を作ろう。火で焼こう」と言い合った。
彼らは石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを用いた。

そして、言った、「さあ、我々の街と塔を作ろう。塔の先が天に届くほどの。あらゆる地に散って、消え去ることのないように、我々の為に名をあげよう」。




ううむ。。。



ミノル・ヤマサキさんにとって、非人間的なビルを作ることは決して彼の本位ではなかったという。

彼は、こんなことを述べている。

「ビルの寿命はせいぜい20年
なぜなら、10年後の生活環境を明確につかむことができないのに、20年後を考えてみても見当もつかないだろう」



さらに、

現在最も機能的であることを考慮して建築し、
同時に、不適当になった場合には、短期間でいかに壊せるかを設計の考慮に入れている。


と述べている。


そのせいか、9-11のあと、一部の建築家からは・・

だから、ツインタワーは崩れ落ちてしまったんだ!
ミノル・ヤマサキの設計ミスだったんだ!


などという、心無い声もあったとか。


しかし、設計にあたっては、

110階の高層建築物に、飛行機事故が起こった場合もシュミレーションして作られていたそうだ。


実際に、彼の事務所には巨大なWTCの模型が置かれていて、
その上部には頭部が切り取られた旅客機、ボーイング707の模型が突き刺さっていた。

それを多くの人たちが目撃している。

ボーイング707は、この当時においての、最大の飛行機だった。


ところが、実際に、9-11のときに使われたのは、ボーイング767
時は移り、もっと大きなタイプのボーイング機が登場していたのだ。


まるほど・・・10年後なんてわからないものだ。

人の作るビルの寿命は、せいぜい、20年



ヤマサキさんの言った言葉に納得させられてしまう。

ましてや、これは超巨大な現像物なのだから。



1972年にノースタワー、73年にサウスタワーが完成


テロ事件は、施工から27年経過していたことになる。


「ヤマサキの設計では、
不適当になった場合には、短期間でいかに壊せるかを設計の考慮に入れていた

だから、ビルは崩れて多くの犠牲者を出してしまったのだ!」
と言う人もいたが・・


その一方で、


構造設計をしたレスリー・ロバートソン氏によれば、
    ↓
「設計当時、最大の航空機であったボーイング707型機が衝突し、衝突面の3分の2の柱が壊されても、持ちこたえる構造だった。
航空機の衝突自体は、想定した設計だったのだ。

実際に、大きな衝撃を食らったにもかかわらず、崩壊までかなりの時間があった。

ただ、実際に衝突した航空機が想定以上に大型なボーイング767であり、衝突による火災の発生が想定を大幅に上回ってしまった可能性が高いだろう。」



そういえば・・

ボーイング機が突っ込んで、ビルが崩壊するまで、たしか・・1時間弱くらいはあったはず。

そのため、階段をひたすら降り続けて、逃げ伸びた人もいたのだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人というものは、ショッキングな事件が起これば、必ず、誰かを責めなければ気が済まないようだ。

それだけ、弱いものなのだろう。

そうやって、怒りや悲しみの矛先をぶつける相手を無意識にも探してしまう。

そうやって、敵を作り出す。


それ以後、

多くの人たちは、イスラム教徒というだけで悪感情を持つようになり、

9-11後、まっしぐらに、戦争に向かっていったのだから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、この事件の首謀者が誰だったか? な~んてことは闇の中。

アメリカでは、事件後、2-3年の間に、多くの9-11関連の「陰謀論」が出回っている。

2004年には、マイケル・ムーアのFahrenheit 9/11(華氏911)なんて映画も封切られて・・

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ますます、陰謀論が飛び交うようになった。



それにしても、「陰謀論」なんて、ヘンな言葉だよなあ(笑)

いったい、いつから、こんな言葉が生まれたんだろ?と、調べたところ、こんな記述があった。
    ↓

「陰謀論」「陰謀論者」という用語が、世間に広く流布・認知されるようになったのは、1963年のケネディ大統領暗殺事件以来のこととされる。

ケネディ暗殺に関する政府の公式見解に疑いを持った人々に対し、嘲笑・敵意の対象として非難・中傷を行うことで封じ込めようと、それらを「陰謀論」「陰謀論者」であると、CIAがプロパガンダキャンペーンを行った。




これがホントのことかどうかも、わからないけど、

実際に、今では多くの人が「陰謀論」という言葉を使っているのも確かなことで、

さらに言えば、

「ケネディー暗殺」における公式発表も、
「9-11」の公式発表も、

多くの人たちが、「信じていない」
ってことも確かだ。


公式発表はされている。

だけ・腑に落ちない、怪しい! 納得できない!

心は、NOと言っている。

そういうのを、陰謀論というのだろう。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9-11はまだ終わっていない。


依然として、9-11の産物、愛国者法は残ったままだ。

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なにが愛国者だ!(←まず、名前が気に入らん!)

アメリカ独立戦争時の愛国者とは意味が違う!
日本もまた、こっちの傾向に大きく傾むいてしまった。




さらに、

こんな記事も多く目にする。(これは、陰謀論じゃなくって事実)
     ↓
9.11で対応にあたった警官や消防士たちが
「ガンなどの疾患で今に至るまでずっと3日に1人の割合で死亡していっている」

Reaching epidemic proportions: Another retired firefighter dies of a 9/11-related illness

More evidence firefighters risk cancer from 9/11 exposure


ちょっと、ググってみるだけでも、かなりヒットする。
もちろん、これらは陰謀論専門の、怪しげなサイト記事ではない(笑)

「9-11から生き延びた人々・・主に、救助にあたった警官や消防士の多くが、癌などの病気に罹り亡くなっていく」

これは事実らしい。

いったい何を意味するのか?

ビル倒壊による有毒ガス?
そんなことを言えば、ビル倒壊の専門業者の割合は、もっと深刻でなきゃならないはずなのに。



これに対する陰謀論もまた、数々あるんだけど・・・ここで触れるのは止めておこう(笑)

.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サイキックが言う、

「9-11を境いに世界は大きく変わった。 
人々は別の一歩を歩きだした。」


それは、暗黒時代に入っていくってことなんだろうか?

「いや、そうとは言えないね。
中世の時代、ヨーロッパ全土が暗黒のキリスト教に支配されて、魔女狩りや異端審問で多くの人が殺されていったときだって、
グレーの重たい雲が欧州全土を覆っていたんだ。

だけど、それを突き抜けて、ルネッサンス時代がやってきたんだから。」


*ルネッサンスとは、単純に再生、復興という意味ではない。
人の心が支配されることなく「人らしく生きようという」というムーブメント。



ん?
中世の暗黒時代ってさ、アンタはいったい何歳なんだ~。


ツッコミを入れたいところだけど、ま、やめておく(笑)



9-11を境に、世界は新たな方向へ動いている。


たしかに。

それは悪い膿を出しきって快方に向かうためのプロセスである、と信じたい。

テストの点をあげるには「空気を読むこと」

小学校のテストで不正解とされた問題特集の話を仲間うちでしてたのだけど、それが結構笑える。

面白かったんでいくつか紹介する。


どうよ? これ!
  ↓
kuchi.jpg
これって、完全にくちのところに、矢印してるよなあ(笑)


これは絵をみて単語を書かせる問題らしい
    ↓
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この児童の両親も正解はなんだろう? と、ずいぶん悩んだんだとか・・学校の先生? セールスマン?
でも正解は、お客さん・・だった。


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これなんか、笑うっきゃない!!


この問題はすごい!
   ↓
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問2の正解はなんなんだろう?・・・・誰にもわからなかった。

ちなみにこの問題の正解は不明だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本人以外の人から、ものすごーくブーイングだった問題は下記

hadのaが、ほんのちょっぴりでも突き抜けていたら、aとはみなさないぞ!ってことらしい。 で、Xで不正解とされてる
     ↓
hat_question.png


これも同様でXとされた例・・・枠線いっぱいにきっちり、はみ出さず!に書かないとXなんだそうだ。
この児童は帰国子女だったらしいのだが・・
   ↓
hatabag.png


これも似たような理由だろう。 8の字が曲がってしまったからX
   ↓
8noji.png



<<外国人連中の反応>>

日本人って、頭おかしいだろーが!

これって、英単語のテストだろ?または、算数のテストだろ?

いやいや、実は、手書きで製図を書かせるのが目的のテストだったんだよ。(←すごい皮肉)


うんうん! アメリカ人がこのテストを受けたら全員0点になること、間違いなしだ!(笑)



ところで、みなさんは、ネイティブたちが実際に書くアルファベットって見たことありますか?


これなんか、かなり読みやすくてキレイな文字で書かれてる方
    ↓
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ほとんどの人たちのハンドライティングは、a だか e だか dだか 見分けがつかないなんてザラ。

私がはじめてネイティブたちと一緒に仕事をするようになって一番困ったことは、彼らのメモ書きが読めない!ってことだった。
みんな字が汚すぎだろーが~!


慣れてくれば、なんとなく状況や前後の文脈で判断することができるようになるし、
また、彼らの字の癖もわかるようになるので、たいして気にはならなくなるのだが・・

最初は面食らったもんだ。


ところが日本人の書く英字は、完全によくわかる。

ただし、誰が書いてもみんな同じ字にみえて、これは誰が書いたのかの判別は出来ない。


当然だよな~。
日本人の英語は、子供の頃から、こうゆうふうに教育されてたんだもんな~
、とつくづく思った。


ネイティブたちは、そもそも書き順なんてことも無視するし、それぞれの癖によって字が違うのは個性だとさえ思ってる。

そんなに読みやすくて非個性的な字にしたけりゃ、全部タイプすりゃいいだろ!・・・ってのが彼らの持論だ。


うーん、そうだなあ・・・
好きな相手からラブレターをもらうんだったら、個性ある字の方が嬉しい!

だけど、オフィスワークだったら、誰が見ても一発でわかる字にして欲しいよなあ。

これ、ポストイットに書かれたもの ↓
postit note

ポストイットのメモ書きも、ちゃんとタイプで売ってから私のデスクに置いてってくれよ~!
って、いつも思ってた私だ(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、次の問題いってみよう!

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1袋8個入りのチョコレートが7袋とバラチョコが17個、さて全部でチョコは何個?って問題。

この子は、8x7+17=56 なので、見事正解!

なのに、不正解のXだったそうだ。


なぜなら、まだ学校で掛け算を教えていなかったから。

習ってない事を使うと、どうやら・・無断使用ってことになるようだ。
で、無断使用した場合は、日本語の学校では不正解とされる。




どうも、そうらしい。

で、正解はこうなる。
   ↓
(8+8+8+8+8+8+8)+17=56


アメリカ人にこれを聞いてみたところ・・

A : 正解に決まってるよ! 答えが合ってるんだから。
むしろ、まだ教えてもなかったのに、ここまで勉強してたなら君は偉い!って褒めるべきじゃないの?
こうゆう子は、間違いなく飛び級だ!

B : もしも、問題の意図が「掛け算は使わずに、足し算だけで答えること」というのを前提に出した問題ならば、
   はじめから、そう書くべきだ! なのに、ここにはひとことも、その表記がされてない。

これは完全に学校側にクレームを入れて、撤回させて、なおかつ謝罪させるべきだね!




いかにもアメリカ人ぽいコメントだ(笑)

でもね、この件に関しては、私も彼らと同意見だなあ。


とくに、先生が赤字で、なにこれ?って書いてるのを見て、嫌なものを感じてしまった。

こんなこと、まだ教えていないだろ?
勝手なことするな?
図に乗るなよ!


みたいなニュアンスが伝わってくるからだ。
そこには、まさに、高慢さが伺える。


子供って、そうゆうのを敏感に察知するんじゃないだろうか?

赤字でなにこれ?って書かれてるのを見ただけで・・嫌な気持ちになるだろう。

自分はいけない事をしてしまったんだろうか?と、落ち込んでしまうかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今度は、アメリカで実際あった問題がこちら
   ↓
engquestion.png

問題を日本語にすると・・
これらの単語をアルファベットの順に書きなさい。

それで解答した子供は、このように書いている。

take→aekt

value→aeluv

use→esu


もちろん、これは不正解なのだ。


正解はこちら・・

右側の空欄には、上から、このように書かなきゃならなかったのだ。

take
use
value



それぞれの単語の頭文字だけをみて、その単語をアルファベットの順番に上から並べて書きなさい!って意味だったのだ。
(だったら、はじめっからそう書いとけよな!って私も思ってしまったけど・・)


これを見た子供の父親は、こりゃ!正解だろーが!とネット上に拡散したとか(笑)



この問題の意図するところは、子供がアルファベットの順番を理解できているか?をチェックするテストだったはず。
それならば、この子は見事なほどに理解してるってことになる。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

じゃあ、これはどうだろう?
かなり、昔の・・昭和の話らしいけど・・(これは、私が昔、誰かから聞いた話なので出どころはわからない)



冬になると池の水が凍ります。
では春になると、どうなるでしょうか?


arusakana.jpg

ある女の子は、
「お魚が喜びます」

と書いてXをもらった。

正解は、「池の氷が溶ける」

・・・・・・・・・・・・・・・
次の問題

「お月見だんご」がありました。
さて、それを、どうするでしょう?


「供える」とした子供はX

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正解は「食べる」だったそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

こういった問題の話を聞いていて、私も自分の学校時代を思い出した。

そういえば・・こういったテスト問題てのは、いっぱいあったよなあ。

私の時代でも、それほど変わってなかったよなあ。

と思い出す。



字は書き順を間違えず、常にキレイに読みやすく書かなければならない。

これは、基本的注意事項だったよなあ。

さもなければ、解答が正解でもXとされた。

わかっていてXをもらってしまうほど悔しいことはない。
そんなことで、点数を損してなるもんか!

テストじゃ、常に1点でもいい点を取らなきゃならない。

それは、成績が良いことに繋がり → お利巧ねって言われることになり → みんなから賞賛されることになって → 居心地の良い場所をつくれる

・・・からだ。


今自分を振り返ってみると、

小中学校の私は、テストの点はいつも良かった。


テストの点がいいのは・・

たぶん、

テスト問題の意図するところを敏感に察知して、
先生が望む答えを書くことに長けてたからだろう。


たとえば、さっきのこの問題
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これだけを見れば、サラリーマン、セールスマン、学校の先生?って考えるのが自然だろう(笑)

でも、授業に出てれば、必ず・・授業中に先生から、「お客さん」というワードは出てきてたはずなのだ。
原則、授業で習ったことがテスト問題に出題される。

そこで、んん? これってサラリーマンぽいよな?って思っても、

ちょっと待てよ!と、授業を思い出してみる。

たしか授業では、先生が「お客さんが来ました」って言ってたから・・・

ここは、「お客さん」だ!と、気がついて解答を書く。

もちろん、小学校低学年なんだから、「意図を察知する」だとか、「要求されてる」とか、そんな難しい言葉は知らなかったけどね。



これにしたって、
kuchi.jpg

どうみたって、は口のところを指してるけど・・
先生の求める答えは、くちじゃない。 たぶん、金魚と書かせたいんだろう・・・と。


同じく、

パプリカじゃなくって、ここはピーマンだよな?
ピーマンの方が一般的な言葉だから、たぶん、こっちに決まってるな  と(笑)



掛け算の九九に関しては、私も学校で習わないうちから、両親に教わってすでに知っていた。

だけど・・

学校でまだ習ってないことは使ってはいけない! 知らないフリをしろ!というのを子供心に察知していた。
それがなぜか知らないけど。

だから、決して使わなかったと思う。



こっちの問題にしたってそうなのだ・・。

冬になると池の水が凍ります。
では春になると?


池の水ってところがポイントだな?
凍るって言ってるから、次は、溶けるだ!と。

ましてや理科の問題なのだ。
零度で水は凍るって習ってたんだから、答えはこれっきゃないだろう!と。


そうゆう子供はテストの点が良いのだ。

出題者(先生)の意図するところを感じとること

つまり、

周りの空気を読む能力



だったんだな~と、今にして、つくづく思う。

テストは要領だ!ともいわれるけど、まさにそれ!

頭の良さと「要領のよさ=空気を読むこと」、とはまったく別だ。


だんだん成長していくにつれて、受験に向けてのテストやら、スピードが要求されるTOEICなんてのもあったし、
引っ掛け問題なんてのも実に多くなっていく。

引っ掛け問題もそうだった。
これは、どこで引っ掛けようとして作られた問題なのか?

出題者に気持ちになれば、簡単に見破れるのだ。

へへーんだ! その手に引っかかるもんか!


そうやって、ますます、要領のよさ=空気を読むことを要求されるようになる。

私たちは、子供の頃から、そうやって育ってきたんだなあ。

常に答えは1つだけ。
正解か間違いかのみ。
多様性は許されない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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ここにアップした問題すべてを、

今度は、「出題者側の空気を読まずに」解答してみよう。

そうすると、全部、正解になる(笑)


冬になると池の水が凍ります。
では春になると、どうなるでしょうか?


「お魚が喜びます」と答えは子も、もちろん正解。

この子は、最初に「池」を思い浮かべて、さらに彼女の自由なイマジネーションを膨らませたのだろう。
お魚、生き物などが好きな子だったのかもしれない(笑)



そもそも、理科で、こんな問題を作る出題者側の能力の方が問題だと思うのだが(笑)


「氷が溶ける」という解答のみを正解とするならば、

「冬になると池の水が凍ります。
では春になると、池の氷はどうなりますか?」


にするべきだろう。


でも、そこには大人(出題者)の常識ってものがある。

春になれば「氷が溶ける」ってのは、常識じゃないか!
いちいち池の氷なんて書かなくったって、そんなことは当たり前だろーが!




こうやって、大人側の常識を、無理やり子供に押しつけ、空気を読むことを強制することになる。

うーーむ。
子供世界は大変だ~。


そして大人になってからも、それは続く・・。

もちろん、日本より自由な国なーんて言われてるアメリカでも山ほどある(笑)

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本心を言えば・・

こんなん教育じゃないだろ!
こんなテスト、やめちまえ!
さっさと・・全とっかえしてくれ~!


と思う。



しかし、現状を生きなきゃならないならば・・

<<子供たちに贈りたい言葉>>
がんばれ! 子供たち。
テストは、「適当に」要領で切り抜けろ!
でもね、そればっかりだと、人生楽しくないんだよ~!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで・・・

どーしても、これが気になるんだけど・・
   ↓
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なんで、「墓」って字だけ漢字で書かれてるんだろ?

しかも、この、バンパイアチックな絵

これって、なんかの心理テスト?

この問2の答えは、な~に?

誰か教えてくれ~?


・・・・・・・・・・・・・・・・
参考:
「8×7+17=73」はなぜ不正解?何がダメなのか実際の教師に聞いてみた

理不尽すぎて泣けるテスト問題

元占い師との出会い

外出中のこと、車で信号待ちをしているときのことだった。
ネコがバック・ウインドウにへばりついて外を見ながら、みゃおう!と低く鳴いた。

これはもちろん、ウチのネコではない。 クリントンさんのネコ、ソックス君だそうだ。
    ↓
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こっちは知らない人のネコだけど、まあ、ネコというものは・・こんなカンジで車に乗ったりするものだ。
    ↓
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さて、今回は別にネコの話ではないので、話を先に進めることにする。



後続車の何が面白いんだろう?と思って、ルームミラーで後ろの車をみた。

すると・・

ん? あの女性・・どこかで会ったことがある・・。

と思ったのだが、どこで会ったのか誰なのか?
まったく思い出せない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その夜のことだ。
突然、思い出した。

後続車を運転してた女性のこと。

当時、私は週末だけ、フード・デモンストレーターのバイトをしていた。
そのときに、やはり、バイトとして来ていた女性が彼女だったのだ。


私たちは、ランチブレイクのときに一緒になり、世間話をはじめた。


彼女は、元占い師だったという。

彼女との会話を思い出すままに書いてみることにする。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼女は「元占い師」

かつては日本に住んでいたこともあり、祖母は香港出身で彼女はクオーターということになる。


今は占い師を辞めて、週末だけフード・デモンストレーターの仕事についているそうだ。


占い師という職業は不安定だろうからなあ・・・・儲からなかったんで辞めちゃったんかね?な~んて、下世話な想像をめぐらす。

どうやらそれを読まれてたようだ。


「いえいえ、ビジネスとしては大成功だったのよ(笑) たっぷり貯金があるから数年は働かなくても大丈夫なくらいに。」 と、彼女は笑って言う。



「わあ。それはすごい!」

きっと彼女の占いの評判はすごく良かったのだろう。 人々からの信用度も大きかったんだろう。


「なんの占いをやってたの?」

「主にはアストロロジー(西洋占星術)。 一番精度が高いと思うし私自身が一番好きだからかな。
だけど、四柱推命、算命学、紫微斗数、易断、宿曜術それに、諸葛孔明が使ったという奇門遁もやってたわよ。」

「Woo! そんな広範囲に鑑定できる占い師さんなんて聞いたことがない! いったいどうやって学んだの?」


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「小学校の頃に、ソロモンの鍵、グリモアール、ゴェティアなどに夢中になっててね~。(←まさに、オカルト路線?)
その延長線上に占いがあっただけ。
それに、天体望遠鏡で星をみるのが好きだったしね。
15歳のときに、私の師匠に巡り合って、その人から、ほとんどを学んだのよ。」



彼女の師匠は、さまざまな東洋占星術からアストロロジーもマスターしてる人だったという。

「とにかく、彼女はすごい人だったなあ。」

「だった・・」という過去形で、どこか遠いところを見るような表情をする。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから私は、占いについての質問をガンガンしまくった(笑)



●西洋の占星術と東洋の占星術の大きな違いはどこにあるの?


彼女の説明はこちら
     ↓
両方とも、誕生日をもとにしてるけどね、コンセプトはまったくの別もの。

★東洋の占いの基礎は、ご存知のとおり、木火土金水の五行の気の流れ、それがどう関わって、どう循環するかってことがベースになってる。

占いに限らず、東洋では医学や暦などについても、同じコンセプトがベースになっていて、暦道なんてものもある。
のちに歴道は日本に伝り陰陽寮にも取り入れられた。


★アストロロジー(西洋占星術)は、実際の天体、星の運行をベースにするわけで、天文学と密接に関わるもの。
天体が地球に及ぼす効果を研究し予言を行おうとしたもので、天の動き、地球、そして人間も、マクロコスモスとミクロコスモスの照応という考えがベースになっている。


ちなみに、アストロロジーというのは、雑誌などに載ってる星占いとは、まったく別物なので注意。

具体的に言えば・・

ホロスコープの起点となるのは、第1室の支配星座のわけだけど・・

それは、実際にその人が生まれた瞬間に東の地平線にあった星座のこと。

これを、アセンダント(上昇宮)と言って、その人の本質を読み解くキーになる。



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「となると・・・私は1/20~2/18の間に生まれなので、単純にみずがめ座だと思っていたけど・・
アセンダントを調べると、ふたご座・・なーんてことだって、ありえるわけだね?」



「そのとおり。 だから生まれた場所や時間も考慮するのは必須なわけよ。

東洋占星術でも、星という言葉は使ったりしてるけど・・でもそれは実際に天空にある星じゃないのに対して、西洋占星術は実際の天体を調べることから始まってる。

また医学からみると、東洋でも、西洋でも人体に影響すると考えられていてね・・そこらへんは通ずるところがあるかもね。

人体と十二宮の照応関係を示した挿絵(フランス、14C ペリー公によって作られた本の挿絵)
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もちろん、どっちが優れてるとかダメだとかってことじゃなくって、

ベースとなるコンセプトが違うところからスタートしてるってだけ。


それでいて共通点もあるから面白いんだけどね。  
時間と空間の概念なんか・・違ってるようで、実は同じものを意味してるのかもしれないよね~。」

・・・と、彼女は言った。

時間と空間の概念?
めんどくさそうなんで、ここでは突っ込んだ質問はやめとくことにした(笑)



★占いビジネスで成功するポイントは?(←成功者に聞く)

「それは簡単! 

お客さんの評判がよくなれば、ほっといても雑誌に取り上げられたり、マスコミにも取材されるようになるし、
そのうち、企業のトップが定期的な顧客になったりすれば、ますます有名になって、雑誌の占いコーナーを書いて~!とか、本を出版して~!な~んて依頼がどんどん舞い込むようになるものよ。」



現在、占いビジネスは大きく分けて2つだという。

1. 鑑定をする

2. 書籍(テキストなど)の販売、スクール経営


*これに付け加えて、雑誌の占いコーナーなどの原稿を書くなんてのもあららしい。



たぶん、こうゆうもののことだろう。
   ↓
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どちらかというと、この2番目をやりたがる人が多いとか。

書籍等の販売・・つまり、本を出したり、テキストを作って販売、
さらに通信講座や学校を経営したりとか・・・そっちを好む人の方が多いそうだ。


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なぜなら・・彼女に言わせると

直接、個人客の鑑定をすれば、クレームもあるだろうし、ストレスがある割には大してお金にはならない。(笑)

本やテキスト出版、通信講座(または学校運営)でもやれば、定期的に収入が得られてるのが一番利幅が良い。

さらに、

先生ともなれば・・偉そうに、先生風を吹かせることもできる(笑)から、そっちの方がストレスを感じることも少ないんだとか。



●占い師の目的ってなんだろう?

「まあ、人さまざまでしょうけど・・ほとんどがビジネス目的だと思う。
つまり、それで儲けて生計をたてていきたいと思ってる人たちが多いと思う。

中には、本当に悩める人々を助けたい!って人もいるけど・・・それは少数派でしょうね。

”人々を救うことこそ私の使命です!”なんて言葉ですら、セールストークってこともあるからね。



でもね・・・と、彼女は続ける。


「だからといって、決してビジネス目的が悪いってわけじゃない!

プロフェッショナルな仕事して、顧客を満足させて、たっぷりお金を取ることは立派なことだと思うよ
。」




●では、占い師としてダメ!って思うタイプは?


「何かの執着が強い占い師は、必ず判断を誤るんで要注意だね。」


執着が強い占い師?


これもさまざまだけど・・

●良い評判を取りたいために、人の評判を気にしすぎたり

●当てなきゃ!と、そこにばかり強くフォーカスしたり

●自分の鑑定(または自分の流派)への思い込みが強すぎたり・・・


性格的には、

●高慢、傲慢になってしまう占い師も多いという。




「お願いします!なんて言われ続けて、人の人生を観てプライベートな部分も見たり、生徒を持ったりしてるうちに、
占い師って結構、高慢になってしまう人も多いみたいね。


そりゃあ、見かけは穏やかな態度をしてる人は多いわよ。 客商売だから・・

でも、内に高慢さを持っている占い師は、必ず本質からは遠ざかってしまってる!」




●見かけは穏やかなのに、高慢な心を持つ占い師って、どうやって見分けられるの?


「まず、ありがちなのは・・

当たり障りのないことを言って、言葉で巧みに逃げるタイプか・・・

または、

理づめに走って、理論的に正しいと説明しようとしたり、無理なこじつけをしてでも結論を出そうとするようなタイプかな。
いっぱしの理論物理学者きどりなのかね(笑)


でも、こうゆうタイプは、ちょっと話せば、すぐわかるわよ。

ものすごく視野が狭い人が多いし、自分のジャンルの占い以外は何も知らないって人も多いから。


いずれにしても・・・

心の中に高慢さを持ってる人というのはね、

何かの執着(人に良く思われなきゃ! なんとしても稼がなきゃ! 人から尊敬されなきゃ!など)を持ってる人であって、


執着を持つ人というのはね・・弱い人だからよ。




そもそも占い師になる人って、弱い人が多い気がするなあ。

また、そこに集まる人も弱い人が多いけどね。(笑)




私はふと、彼女がなぜ、大儲けできたのか、わかった気がした。


彼女は、たぶん・・経済的にも、精神的にも縛られるものが何もない。

心はいつも自由。

彼女にはまったく執着心というものを感じない。


だからこそ、さまざまなジャンルの占いまで学べたんだろうし・・
それがまた、楽しかったんだろう。

なんてったって・・ソロモンやゲーティアの延長上なんだもんなあ(笑)


皮肉なものだ。
おカネなんて別にどーでもいい、 人の評判なんてどーでもいい・・・って思ってる人の方が、カネも評判も集まってしまうんだから。。。




●最初は、師匠についてテキストを使って学んだの?


「占いのテキスト~? 
そんなものは不要!
不要どころか、マイナスになるかもしれないよ。」


強い口調で却下!


「たしかに、学校もあるし、テキストブックみたいな本は山ほどある。
今では、古典ものから現代ものまでね・・



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「だけど、私が学んだ方法は、

師匠が一対一で、口頭で教えてくれただけ

おもに、実際に顧客に会って実践の中で、1つ1つ学ぶ方法だった。


ところが、

数年たったとき、師匠がいくつか、テキスト本を持ってきたことがあった。

え? これからは、このテキストを使って学びなさいってこと?っと思ったら・・


師匠が言うんだよ。

このテキストブックを書いた著者を分析してみなさい!って。

著者の誕生日がわかる人もいるし、わからない人もいる。

わかるときは、まず占星術から試すことはできるけど・・・それだけじゃ完全に不十分。

そのほか、

なぜ、この著者はこういった理論を書いてるのか?

それは、何から、どのように影響を受けたのか?

文中の言葉使いから、この著者はどのような性格で、どのような心境だったかまで・・
この著者の人生、すべてを鑑定してみなさい!って。




これは、すごかったね。


のちになって、私はこんなことにも気がついたよ。

師匠は決して、この本に書かれていることが正しいか間違ってるか?  と聞かれたことがない。

いつも師匠が言ってたのは・・

著者はどのような心境で書いたのか?
  だったなあ、と。



そのうち、漢文で書いてあるものやら古語、 英語、イタリア語文献まで持ってくるんだから!

もう毎日、右脳も左脳もフル活動してた日々だったなあ。
でも、とっても面白かったし、かなり勉強になったと思う。

あの鬼師匠のおかげで、私は5か国語もわかるようになったしね~(笑)」



絶句・・・

本をそのような読み方をする人は稀だろう。

ましてや、テキストブック(教科書)ともなれば、ただ、一所懸命覚えようとするのが一般人の常だ。


だからこそ、

彼女の師匠は、あえてテキストを、このような形で使ったのだろう。


言葉の一面性だけに縛られてしまったら、占い師は失格なのだ。

ふと、そんなことに気づかされる。



●東洋占星術は紀元前までさかのぼり、老荘思想にも通じるもので、西洋のものより人生哲学までもが含まれる・・って言われるよね?


「は?  別にそれは東洋占星術に限った話じゃないよ。 西洋占星術だって哲学者は多くかかわってるからね~。


アストロロジーは、紀元前から口伝で受け継がれてきたものが多いかな・・とくにロマに伝わるものなんかはね。


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あとは天文学者によって研究されたものかな。 
昔は、天文学者というのは占星術師も兼ねていて、同時に哲学者も兼ねてた人が多いんだよ。

この人なんか有名だもんね↓
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東洋占星術の特徴をあげるなら・・

もともとは王侯貴族に伝わったもので、それぞれの家系ごとに受け継がれていることが多いんだよ。

その一部が、江戸時代になって日本に入ってきて、桜田虎門って人が翻訳したってのが、日本で、四柱推命の基礎となったって言われてるね。

算命学に至っては、高尾義政って人によって戦後に出来上がったもの。」



● え? ちょっと待ってくださいな~。
算命学は中国3000年の昔から伝わるもので、老荘思想の流れを組むものって聞いてたけど?


彼女に、もろ、こんなポーズをされた。。。
   ↓
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「あのね~、それこそセールストークの1つで、ただのキャッチコピーだと思った方がいいよ。」


古代中国3000年の歴史があるのが算命学だとか・・
“道教”の“神仙思想”が土台となって形成されたものだとか、
高尾義政さんが、宗家12代目だか13代目を受け継いだとかって・

・・ヤツね。。。


どの占いだって歴史は古くて、紀元前にまで遡れるわけだし、
道教とか、神仙思想とかって言葉を出されると、

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それだけで・・

はは~!

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となって、すごいものなんだ!って、思っちゃう人が多いんだよね~。
そこが、狙いなんだろうけど。

でもね、

道教というのは、ものすごーくアバウトなものというか・・おおらかというか・・

もともとは、民間信仰であって、地方の迷信とか、さまざまなものがミックスしたようなものだったわけよ。

道教の神様なんて、100柱くらいあるらしいし・・。



そこに、非常に精神性が高い、仏教ってものが、中国に入ってきたわけ。

やばっ! これじゃ、道教は仏教に負けちゃうかも!

そこで慌てて、大昔の大物だった、老子と荘子を担ぎあげちゃったわけ。

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おまけに、これでもか!って具合に、神仙思想まで取り入れちゃったわけ。

神仙思想って知ってる?
修行して不老長寿になって、空を飛んだり色々な術を使いたい!ってヤツ。


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さらに陰陽五行説、易、呪術、卜占に讖緯説など、なんでもかんでも取り入れちゃって・・

さー!これでどーだ! 仏教よりすごいだろ!ってパワーアップされてったのが道教ってわけ。・

道教! スーパーパワーアーーーップ!!
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数で勝負?って・・ちと、違う気もするんだけど・・


仏教の目的が人々の救済にあるなら、道教は自分だけの救済=現生利益だったんだよ。
もともとはね・・・(笑)

まあ、それはそれで面白いし、いかにも中国大陸的つーか、微笑ましくて好きな部分もあるけどね(笑)

とにかく調べてみれば、すぐわかることよ。」



その後、もちろん・・私は調べ見た。
たしかに~。

若き日の空海さんでさえ、三教指帰(さんごうしいき)の中で、道教はちょっとね~。。。と却下したものだった。

以前、ここのブログ記事にもアップしたことがあった。
   ↓
空海とシュタイナーの関連性



「それとね、算命というのは、そもそも・・中国で「占い全般」を指す言葉。 (厳密にいうと誕生日占い全般を指す)
suàn mìng カタカナで書くと、スゥァン ミィンに近い発音かなあ。

だから現在の算命学に限らず、もちろん、 四柱推命だってスゥァン ミィンのわけ!

しかも・・その家系によって、スゥァン ミィンはいっぱいある。


その中の一人、呉仁和さんという人が、文化大革命で命からがら長崎に逃げてきて、高尾義政さんに教えて、そんで、高尾さんに13代目宗家を継がせた、それが算命学になった・・・と言われてる(笑)


本当に呉仁和が12代目だったのか、彼の家系のスゥァン ミィンが12代も脈々と続いていたかは、はっきりしたことはわからない。

それよりなにより、
中国は文化大革命で、ほとんどの古書を焼き捨てたし、学者や貴族の家柄の人々をことごとく殺しまくったわけだからねえ。

何も残ってないんだよ。


老子や荘子、孔子なんて貴重な古い書物さえ、中国にはなくなってしまい・・
日本に入ってきたものか、または香港や台湾に多少残ってるらしい。
占い書は門外不出だったから、もっと少ないだろうね。 まったく残ってないかもしれない。


命からがら逃げてきた呉仁和さん、すべてを失い他国で惨めにも生きなきゃならない。
そこで知り合った、まだ少年の高尾義政さん、

そこに、イマジネーションが沸いてこない?

私が販促のためにキャッチコピーを作るんだったら、こういった側面にポイントを置くけどね~。ベタな水戸黄門手法は使わないね。


なので、中国で四柱推命学、算命学といっても、中国国内ではなんのことやら、誰もわからない!

両方とも、日本で体系化されたものだからね。」



なーるほど。
納得!

そこで・・究極の質問だけど・・

●占いは、どこまで読める(当たる)ものなの?


「せいぜい青写真だろうね。
当たるか当たらないか?って質問なら、100%当たることなんかありえない!ってのが答えよ。」


うーむ。 占い師さんが、それを豪語するって・・


「たとえば、同じ土地で生まれてまったく同じ生年月日の人、それでも違ってくるでしょ?

もっといい例で、一卵性双子、 彼らは同じ両親から生まれて同じ環境で育ってる。
それなのに、全然違うことがあるよね?

そこに答えがあるんじゃないのかな?」
・・と、彼女は笑った。


たしかに、

ホロスコープを作れば、双子ならばまったく一緒のものが出来上がる。

しかも、同じ家、同じ両親に育てられてるのになぜだろう?・・・と、私は思う。

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「まずね・・双子は生まれて、名前を付けられるよね。
その名前は違うし、名前の音(韻)で受ける気(エネルギー)はそれぞれ違う。

兄弟姉妹として、どっちかが兄とか姉と呼ばれれば、お互いに役割意識に違いが出るかも
しれない。

学校に行っても、まったく同じクラス、まったく同じ友人ができるかというと・・そうではないはず。

そうやって違いはどんどん生まれてくる。


その途中で、彼ら自身が何を感じて、どのようにし思考して、どのように精神性が変化していくか?
そこが重要ポイントなんだよ。

そんなものは、占いとは全く関係ない、個人の在り方なんだよ。



「それじゃあ、簡単な例をあげてみよう。


ある双子の基本性格がうお座だったとする。

うお座の星座とは、こんなカンジ↓
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うお座のべーシックな要素は、「自分との境界線」「見えない曖昧さ」
これがキーワードになっている。

それを膨らませていくと・・・こんな可能性が生まれてくる。(これもあくまでも「例えば」の例に過ぎないけど)

●プラス面として
想像力、同情、包容力、自己犠牲、夢、神秘、幻想、奉仕、芸術、霊感など。

●マイナス面として
曖昧、依存、中毒、現実逃避、混沌、怠惰、非現実的、無秩序、欺瞞、詐欺など。




物事には何でも両面があるし、誰もが両方の要素を持っている。

その人が前向きな気分のときはプラス面を選び、状態が悪い時はマイナス面を選んでしまう傾向がある。

人の心なんていつでも一定ではない。 それが交互に現れることだってあるだろう。


二人のホロスコープは全く同じ。

二人の源は同じ。

なのに・・・

その肉体に宿る魂の成熟度、成長具合によって、現生(人生)において表現されるものが異なってしまうんだよ。


これは占いでは、到底わかりえない世界なんだよ。

また、本来占いが立ち入ることでもないし・・やろうと思っても到底できないんだよ。

だって、彼ら自身が作っていくものだから。

唯一、占い師ができることは、 
どんな要素を持ってるか教えてあげて、それをネガティブに使わないように、アドバイスすることくらいだね。



ものすごーっく納得した@@


●あ? でも待っってよ・・
たしか、双子を鑑定する方法っていうのを聞いたことがあるけど、あれって何?



「ああ、双子はもともとは1つのものであって陰陽に分かれたものだとか・・なんて説もあったね。

先に生まれた子を長子(陽干)、二番目に生まれた子を二子(陰干)とかってね。

双子の宿命理論というものまであるよ。・・だれが作ったんだか(笑)

これね↓」


その1: 宿命中の異常干支を探す
その2: 異常干支が陽干支か陰干支かを判断。
その3: 異常干支が宿命に無い人は、母親の宿命に2柱以上の異常干支がある。
その4: 母親に異常干支が無い場合、父親に2柱以上の異常干支がある。
その5: 本人にも母親にも父親にも異常干支が無い場合、両親が異常干支の後天運で結婚。



具体的なことは専門的過ぎて私にはよくわからないんだけど・・

なにがなんでも、異常干支を見つけ出すぞ! おう!
双子は異常干支でなきゃ、ならないんだ!


って、考えに囚われてるとしか思えない・・・。


なんだそりゃ?

だから何?


って思ってしまった。。。


「そう、まさに ”だから何?” だよね。

でも・・こんなことを真剣に調べてる占い師だっているし、実際に、あるテキストには書いてあるらしいからね~。

異常干支が関与して双子が生まれたという・・理論上をきれいにまとめたいって意思がアリアリだよね。
まさに・・だから何?だけど・・(笑)

双子どころか・・十二子まで判定する理論があるって話だし・・」



十二子~?

呆れてしまう・・。


「ようするに、
もう一回、まとめると・・

ホロスコープはその人の持つ可能性(要素)を表しているだけなんだよ。

実際にその可能性が実現するかどうかは、その人自身にかかっているってこと。
魂の成長度合いに!

感じ方が違えば、考え方(思考)も違ってくるだろうし、考え方が違えば行動が変わってくる。

行動が変われば、運命は変わるってこと
だよ。」



●宿命どうりに生きるっていうのを聞いたことがあったけど、
それじゃ、宿命どうりなんてありえないよね?



「宿命どおりって言葉じたいが不適切だもの。

占いでわかるのは、持って生まれた要素とバイオリズム。

ここらへんで不安定になりやすい時期だとか・・ってのがわかれば、
よーし! 気を引き締めてネガティブマインドに陥らないようにしよう!って考え方を促すことにもなるでしょ!」





「占いをかじったことがあるって人の中には、困った思い込みをしちゃう人も多いんだよ。

みずがめ座を持つ人でね、”ワシは頑固でいんだ! これはみずがめ座の特質なんだから!
なぜ、それを変えなきゃならんのだ!”って言ってる、勘違い野郎がいたなあ(笑)」



あははは・・・と、彼女は笑った。

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ん?
やば!
私、みずがめ座のはず。。。



すると・・またも彼女は、私の心の動揺を読んだように言った。


「大丈夫よ。
あなたは素直な頑固者だから。 
自然体で生きる頑固者だね。」


私の生年月日すら教えてもいないのに・・彼女は言い切った!


素直な頑固・・相反する言葉なのに・・

それが、すとーんと胸の奥に落ちていく気がした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これが、彼女との出会いだった。


たぶんお互いに自己紹介して、彼女の名前は聞いたはずなのに・・
名前が思い出せない。

顔だって忘れてしまっていた。


だけど・・その日の会話だけは、事細かに覚えている。

もう、二度と会うこともない気がするけど、

彼女の爽やかさだけはインプットされたままだ。

3兄弟と17頭のラクダ

あるアメリカ人に聞いた話。

昔ミドルクラスにいた頃(日本の中学生)、古いアラブの逸話を題材にして、クラスのみんなでディスカッションしたことがあったとか。

ちょっと興味深い話だったので、それを紹介することにします。


こちらが、そのストーリー。
    ↓

3人兄弟と17頭のラクダの物語


これは、3千年も前に、あるアラビア人の数学者によって作られた問題とも、逸話ともいわれている。

3000年前といえば、車はなく、冷蔵庫も電気もなく 貨幣もない。 人々は仕事に行かず、学校もなかった時代。
貨幣がなかったため、富は実資産で計算されていた時代だった。
主に、それはラクダだったのだ。

ラクダは最も一般的で貴重な財産 
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3人の息子を持つ裕福な男性いた。 彼の財産は17頭のラクダだった。
彼は、なかなか知恵の働く男で、こんな遺言を息子たちに残したそうだ。

彼の遺言によれば、

長男は財産の1/2を受け継ぎ、
次男が1/3
3男が1/9


(なんとまあ、不公平なんだ!と驚かないでくださいね。当時の常識では長男が一番多く受け継ぐのが当然だったのだから。 それに、話のポイントはそこじゃないし~。)



父親が亡くなると、3人の兄弟はラクダを相続することになり、非常に喜んだそうな。


そこで、遺言どおりに分けると・・

長男の取り分は、17頭のうちの 1/2  だから、 8 頭と 1/2

次男は、17頭の1/3 だから、 5頭と 2/3

三男は、17頭の1/9 だから、 1 頭と 8/9



おい! 割り切れないだろーが!
ラクダを殺して分けたら、価値が下がってしまうし・・。

どう考えたって無理だろ!


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なんだって父は、こんなバカな分配を遺言にしてしまったんだろう?




でも、彼らは・・

●父親の遺言には絶対そむけない。
●絶対、自分は損をしたくない。
●絶対、他の兄弟には余分にあげたくない

のだ。


困り果てた兄弟たちは、或る日、街にいけば、なんでも解決してくれる「賢者」がいることを耳にした。

そこで、さっそく17頭のラクダを引き連れて、兄弟たちはその賢者を探しに行く。
(当時は警察だってない時代、全財産のラクダを連れて行かないことには留守中、盗まれてしまうだろうから・・)

さんざん尋ね歩いて、ようやく彼らは賢者をみつけることができた。

賢者と呼ばれる老人は、尋ねてきた3人にお茶をふるまい、ゆっくりと彼らの話に耳を傾けた。

話をすべて聞き終わると、賢者は言った。

「わかりました。 しかし、これはとても難しい問題です。
私は今夜一晩、じっくり考えることにしますから、どうか明日、もう一度訪ねてきてください。」


その翌日、3人が訪ねていくと、賢者はこんなことを告げた。

「これは本当に難しい問題でした。 
しかし、それを解決する前に、まず私はあなたがたに贈り物をしたいのです。
あなたがた兄弟は、父上の遺言を尊重し、それを守ろうとしている。
私はそれに、大変感心させられました。
そこで、私のラクダを1頭、あなたがたに贈りたいと思います。」

兄弟たちは、大喜びだ!

1頭のラクダをタダでもらえるんだから!

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これでラクダは18頭になった。

「さて、それでは問題を解決していきましょう。
あなたの取り分は何頭ですか?」

長男が答える。
「私は18の半分だから、9頭だ。」

次男が答える。
「私は、1/3だから、6頭だ。」

3男が答える。
「私は、1/9だから、2頭になる。」

9 + 6 + 2 = 17

ところが、ラクダは今や18頭なので、1頭が残る。

さらに、賢者は言う。
「残った1頭は、私が問題を解決した手数料として頂きましょう。」と。

お~!問題解決~!

3人兄弟は非常に満足して、賢者の知恵を称賛し深くお礼を述べたという。
ラクダを殺さなければ、分配できなかったところを、ちゃんと遺言通りに分配できたのだから。

彼らは帰途につき、今やそれぞれが、父親の残した遺言の意味を考えていた。
なぜ、こんな遺言を残したのだろうと!

THE STORY OF 3 BROTHERS AND 17 CAMELS



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この話を聞いて、私は・・さっそく自分で計算してみた。

えっと~。

長男: 1/2
次男: 1/3
三男: 1/9


見事に分母がバラバラ・・
まず分母を同じにして~一番小さい共通項にするには・・やっぱ18だ。

そういえば・・こうゆうの、最小公倍数って言ったんだっけ?(←ものすごく遠い記憶)

長男は9/18
次男は6/18
三男は2/18


ほ~ら、出来ちゃったもんね~!

この兄弟って、おバカだったん?・・・(←人のこと言えない。 私だって、先に話を聞いてたから出来ただけだ)

おそらく、私もまた・・この兄弟たち同様に、総数の17頭ばかりに捕らわれてしまっていたら、あれれ! 無理だ~!ってなってたはず(笑)

最大公約数とか最小公約数てことすら、忘れてたくらいの私なんだから。



こんなおバカな私の頭でも、もう一つ思いついたことがある。


最初に兄弟が計算したとおりにすると、
    ↓

長男の取り分:   8 頭と 1/2

次男の取り分:  5頭と 2/3

三男の取り分: 1 頭と 8/9



1/2 とか2/3 なんてのは、この際、無視! ラクダさんを殺さなきゃいけないなんて、嫌なこった!

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それで、とりあえず、細い端数は無視しちゃって、

長男が8頭
次男が5頭
三男が1頭


もらっときゃいいんじゃね?


ん?
8+5+1=14 で、ありゃりゃ、 全部で17頭なんだから、3頭余るやんけ。

おー、3人いるんだから、それを3人で仲良く1頭ずつ分ければ・・


ほらね! これでも出来きちゃった!


なんとまあ、簡単なことだったんだ~!

他にも、もっと方法はあるのかもしれないね~。


たぶん、これって小学校高学年くらいの算数レベルだったはず。

それでも、最初の17頭ばかりに囚われてしまって、別方向から頭の切り替えが出来なきゃ、到底解答には至らなかっただろう。


数学者というのは、豊かな感性と閃き💡、柔軟な頭を持ってなきゃ大成しない!というのを聞いたことがあるけど・・

なるほど、そうだろうな~って、つくづく思ってしまった。



そもそも、お父さんの遺言は、頭数なんて言ってないのだ。

あくまでも、配分だった。 

なのに、なぜ、現在ある頭数の17頭ばかりにこだわって、考える出発点を、そこだけにしてしまったんだろう?



さて、ここで、3兄弟の心理から見てみよう。

たぶん、前述したように・・彼らの頭にあったものは、

●父親の遺言には絶対そむけない。
●絶対、自分は損をしたくない。
●絶対、他の兄弟には余分にあげたくない



この3つが、彼らの重要ポイントだったような気がする。

そして、今あるラクダは、17頭1717だあ!

に、ばっちりフォーカスされちゃったというわけだ。

目に見える現実ってやつに!


当然、17を起点に考えはじめた。
絶対真理の大前提としちゃったわけだ。

そして、頑固にも、スタート地点を変えてみようとは思わなくなってしまった。

よく言われる、演繹法の悪い例だよね~(笑)
大前提が違ってしまえば、解答は出ない(解答は間違う)ってヤツ。



なんでこんな考えが浮かばなかったんだろう?

「とりあえず~、ちょっと少なくなるけど、ま、俺は8頭だけもらえばいいよ。
ラクダを殺すわけにはいかないからね。」
 (←太っ腹? 兄弟思い?)

(もしも次男だったら5頭、三男だったら1頭だね。)

じゃあ、俺も、5頭でいいよ。 俺も1頭でいいさ・・って。

3人がそれぞれ、ちょっと少なくなるけどさ、これでいいよ~!ってそれぞれ思ったとしたら、

必然的に3頭余って、さっさと一件落着しちゃったのに(笑)

最小公約数なんか知らなくたって、解決しちゃった問題なのだ!


おバカな私ですら浮かんだんだぞ~!


なぜ、そう思えなかったか?

彼らの心の底には、

絶対、自分はちょっとでも損をしたくない!って気持ちがあったからだ。
自分が損するということは、誰かが得する、それは許せん!という気持ちがあったのだろう。


だからと言って責めることでもないけどね。

当然ちゃー当然だ。 誰だって損はしたくない! ラクダは彼らにとっては貴重な財産なんだから。

私の場合は、他人事だからこそ、そんな考えが浮かんだだけだろう(笑)



ただ、ひとつだけ言えることは、

何かに強く執着するものがあれば解決しないってことかもしれない。

だから、心の状態は常にニュートラル・・・また、これが言えそうだね(笑)


この3兄弟は、決しておバカだったわけじゃないかもしれない。

ただ、強い執着心に邪魔されて、見えなくなってしまってただけかも。


お父さんは、なんだって、こんな遺言を残したんだろう?
それにしても・・実に見事な配分だったなあ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この話を、オフィスの人に話したところ、

「ちょっと待った! それって、ヘンじゃね? 納得できない部分がある!

だってさ、その賢者から1頭もらって18頭になったんだよね。
それを余ったからって、その賢者が手数料としてもらっときます!ってのは、許されないよ。
だって、すでにその1頭だって、彼らのモノになってるんだもん。

もしも、手数料を取るというのなら、最初から、この問題を解決したときは手数料としてラクダ一頭頂きますが、いかがでしょうか?と、最初に宣言してさ、兄弟たちから同意を取りつけてなきゃいけないだろ?
それを、あとから、当然のように、じゃ、これは余ったから私の分ってのは・・マズイだろ! 詐欺で訴えられても仕方ないぞ!」


あ~、おっしゃる通りでした。。。
まさに現代の思考だ~。


となると、残った1頭のラクダさんは、殺されて切り刻まれて分配されちゃうんだろうか~。

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なんだか・・3000年前の世界に生まれ変わりたくなってきた。

生霊・サイキックアタック

「最近ずーっと妹の体調が悪いんだよ。 
ドクターにはどこにも異常はないって言われるんだけど、頭痛、疲労感、うつ状態でずっと悩んでるの。
これって、サイキック・アタックかなあ。」
・・・・オフィスの同僚が言っていた。

サイキック・アタック?

これを日本語でいえば・・生霊のことじゃなかったか?



この同僚は、香港系アメリカ人で妹と一緒に住んでいる。

妹さんは何をやってるの?と聞けば、ダンサーだとか。

それも、かなり成功を収めていて、今では名の知れたダンサーらしい。

なーるほど~、それなら生霊ってのもアリかもなあ・・な~んて、ふと思う。



生霊は実に厄介なものだなどと・・よく言われてることが多い。

たしかに、どの霊能者さんも口を揃えて言う。

「死んでる人だったら、説得して了解の上、あの世へ旅立ってもらうこともできるけど、
生霊ってのは、生きてる人だし、しかも本人の自覚がないことが多いから難しいんだよ。

たとえ、運よく除霊できたとしても、すぐにまた憑いてしまうし、実に厄介なのだよ。」
と。


しつっこく、ある特定の人のことばかりを思い続ければ、その念は生霊となりやすい。


生霊=ネガティブな念なのだ。


ほとんどが恨み、妬み、怒り・・といったネガティブな想念。


そんなネガティブマインドを持ってしまう人、それを相手に飛ばしちゃう人ばかりが悪いわけではない。

ネガティブな念を持たれてしまう人だって、なんらかの問題があったのだ。

・・・・というのが、通常、よく言われててることでもある。

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そりゃそうだろう。

人の心を傷つければ、怒りや恨みを買うのは必定。

ネガティブな念を飛ばす方も悪ければ、それを植えつけてしまった本人だって悪いってことになる。

どっちもどっち。

人にネガティブパワーをぶつければ、自分にもネガティブパワーは戻ってくるということだ。(まさに、ブーメラン現象

それを昔の人は、「悪いことをすれば罰が当たる」なんて言ってた気がする。

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特に相手が、念力パワーの強い持ち主だったりすると、それが生霊(サイキック・アタック)となってしまうことがある。



じゃあ、念力パワーが弱ければ安心か?

NO!


たとえ念力パワーが弱かったとしても、それが数集まれば、そりゃまた大きなものになる。

しょっちゅうネガティブパワーをダダ漏れにしてる人や、人に嫌な気持ちを与えてしまいがちな人は要注意だ。




ところが、それだけではない。

とくに有名人の場合などは、会ったこともない人から、ネガティブな念をぶつけられることだって頻繁にあるのだ。


メディアで見ただけなくせに・・

あいつ、実力ないくせに成功しやがって!
くそ! 俺より金持ちだ!
美人の恋人を持ってるじゃないか!


と、妬んだり・・

なんだか態度がでかくて感じ悪い!
きっと、嫌なヤツに決まってる!


とか・・現実を知らずに妄想だけを膨らませて、相手を嫌悪したり、攻撃的になったりする人だっているのだ。

とくに最近は、こういった傾向が強いような気さえする。
(バッシングってのも似たようなものだろうね。)



それなら、人気者でみんなに好かれる人なら大丈夫かというと・・これもまた危なかったりする。

実際に、熱烈ファンにストーカーされた事件なんて山ほどある。


リアル・ストーカーも厄介だけど、生霊ストーカーとなると、もっと厄介だ!


「え? そのくらい芸能人なら仕方ないじゃん! 人気がある証拠じゃない。
それに、恋焦がれて生霊ストーカーになっちゃう人って、カワ(・∀・)イイ!! それだけ好かれてるってことよ~。」


なーんて、能天気なことを言ってる人たちもいたけど・・

とんでもないこった!




人によって症状は違うけど、頭痛、不眠症、神経症、体の痛みなど、肉体的にも影響を及ぼすし、ひどくなると仕事の継続だって難しくなったりするのだ。(←これが、生霊型ストーカー)


それで・・・

病院にいけば原因不明といわれることもあるだろうし・・

自分で、それが生霊ストーカーのせいだ!とわかったところで、警察にかけこむわけにもいかない。
(当然だけど・・警察が動いてくれるのは、リアル・ストーカーのみ。)

こうなりゃ、最後の頼みは、霊能者だ!

でも・・前述したとおり、「生霊は難しいんだよね~!」で終わっちゃうことも多い。。。(笑)



結局、腹をくくって自分自身でなんとかするっきゃない!ってことになる。



ストーカーは、決して侮れないものだから、くれぐれもご用心を!

妬み、嫉み、怒りなどをぶつけてくる人たちと同種のものと思うべし。

愛するゆえにストーカーになる・・なんてのは真っ赤な大嘘!

ストーカー心理の根本にあるのは、「自分だけのものにしたい!」というエゴ丸出し。

マジで愛する人の幸せを願う気持ちがあれば、ストーカーなんてなるわけないんだし・・(笑)


どうか、それをお忘れなく!

生霊ストーカーは、とくに厄介なものだと聞く。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

生霊といえば、有名な話を思い出す。

源氏物語に出てくる、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の話は有名だ。

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http://masuo-san.com/?page_id=2230

六条御息所は東宮に入内してた人だ。

夫である東宮が死去しなければ皇后の地位だって得られた人でもあり、
美貌の持ち主で、教養は高く、風流を解し才能も品位も身分も・・すべて非の打ちどころのない人だった。

それを源氏が熱心に口説きまくって、ようやく落とした女性。

六条御息所はなにごとも一途に思い詰める性格だったのだろう。
高い教養も、一途に努力したからこそ身に着けたのだろうし、たぶん恋も同様、惚れたら一途。


そこに、よくある話。
男の夜離れ(よがれ)

ご存じのように、当時は一夫一婦制ではない。 男が通ってきて女がOKすれば結婚てことになり、通ってこなくなれば離婚。
愛があれば続くし、無くなりゃ離婚・・実に単純明快な時代




なんで来ない? 恋しい源氏は何をやっとるんだ?


すると・・彼は、夕顔なんて女に夢中になってる。

なんで・・よりによってあんな女?

知性も教養も身分も、すべてが劣る卑しい女じゃないか?



そこで、六条さん、(六条御息所って長いから勝手に省略して呼ぶことにする)


源氏ってヤツは、まあ、それだけの男の器だったってことよ! しょせん私の相手ではなかったわね~!
クールダウンしてしまえば、ハッピーエンディングだったのだが・・


そうはいかないものだ。


六条さん、単なるジェラシーにとどまらず、今まで生きてきた人生のすべてさえ、全否定されてしまったような心境だったかもしれない。

それじゃあ、救われない!

そして・・六条さんは本人も知らぬまに、夕顔をとりころしてしまう。



話はそれだけに留まらない。

六条さんが、気分転換でもしようと、新斎院の御禊の日(つまり・・簡単にいえばたぶん、祭り見物に出かけた日)

葵の上一行と彼女の従者同志が車の場所をめぐって争う事件が起きてしまった。


葵の上というのは、ご存じ源氏の正室。

争いの原因は家来の場所取り

「ウチの葵上様の方が身分が高いんだから、ここの場所はウチラのものだ。」

「いや、こっちはウチが先に取った場所だろーが!」


なーんて、しょーもないことで家来同士が喧嘩したのだ。


その結果、

人は集まってくるし、御息所の牛車の一部が破損してしまうしで・・六条さんは人々の嘲笑を受けてしまう。

「六条御息所って、今じゃすっかり源氏の君にも夜離れだってね。」

「あーあ、今じゃすっかり落ちぶれちゃったね」


とかなんとか。



世間とは口さがないもの。

矜持の高い人には、なおさらショックだったことだろう。



その後、葵の上には物の怪(もののけ)がとり憑き、彼女はずっと苦しめられることになる。

どんなに祈祷を行っても、なかなか離れないのだ。


とうとう葵の上は、出産とともに亡き人になってしまう。



ある日、六条さんは、自分の衣が護摩に用いる芥子の香がするのに気づき、

そのとき初めて、自分が怨霊(生霊)となって葵の上にとり憑いていたことを知る。


彼女は執念深くて嫉妬に狂うような女性ではない。 感情型、直情型でもない。
才能ある高貴な女性で知性も理性も備えた人だ。 


それが、足が遠退いてしまった源氏を恨めしく思うあまり、源氏が愛する女を嫉妬に狂って殺してしまったというのか?

自分の中には、なんと執念深くて醜い本性が潜んでいたんだろう・・・と、打ちのめされる。

彼女の理性は、自分自身をも許さないのだ。

ボロボロ状態。



なんとまあ、実にアンビバレントな性格なんだろう。



さらに、自分の生霊のせいで葵上を死に至らしめたことを、源氏にまで知られてしまったのだった。

がーーん。。。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人は、どんなに良識を持ち理性を持っていたとしても、無理やり閉じ込められた執念はいつか収まりきらなくなる。

それを閉じ込めようとすればするほど・・肉体を離れ勝手に暴れてしまう。



そこらへんが源氏物語の心理描写のうまいとこだろう。
六条さんに対しても、決してベタな描き方をしていない。

*もっとも、後世に伝わったものは、ただの執念深くて怖い女・嫌な女としてだけ描れちゃってることも多いみたいだけど。




いい子になって我慢してないで、
思いっきり、グーで一発、源氏の顔を殴ってやればよかったんだ

現代に生きる私は、ついそう思ってしまう(笑)



しかしながら、この時代は摂関政治まっただなか。

六条さんの父親は大臣であり、娘が皇后の地位につくことを強く願っていたはずだ。

父親もまた東宮の死去で実現しなかったことの恨みを、高貴な娘を無視し続けた源氏への恨みと変わり・・その正妻にも向けられたとしても不思議ではない。

摂関政治の世では、勝者となるか敗者となるかの熾烈な争いなのだ。 
敗者の念は必然的に勝者へ向けられる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


生霊とは実に厄介なものだ。 つくづく。。。


源氏物語、六条御息所の話をみても・・

必ずしも、執念深くて嫉妬深い逆恨み野郎だけが持つ感情ではないということだ。

どんなに清らかで優しい心を持つ人であってさえ、心の闇は併せ持つわけで、 誰でもある日突然、生霊になってしまう可能性はあるのかもしれない。


それを、どうやってプロテクトすりゃいいんだ?


とくに、感が鈍ってしまった現代人は、生霊の存在さえ気がつかず、自分が生霊になってることさえ気がつかないことが多いかもしれない。



生霊というと、かなり重たく、特別なものに思えてしまいそうだけど・・・

イライラ怒ってばかりいる人のそばにいると、自分まで毒気に当てられて頭痛がしてきたり・・
愚痴や悪口ばかり聞かされてると、ひどく疲れたり重い気分になってしまったり・・



それもまた、英語でいえばサイキックアタックであり、ちょっと軽めの生霊ともいえる。



人の魂は生きているうちにでも肉体を抜け出すことができる
悪い気も良い気も、外部に垂れ流すことができる



現代人は、こういったことを信じていない人も多い。

そんなこと言うものなら、スピリチュアルだとか、オカルト趣味と言われて、特殊扱いされてしまうこともあるだろう。


しかし、

少なくとも・・平安時代に生きる日本人は信じていた。

決してマイノリティーではなく、それこそが一般常識とされていた時代だった。



なので、「魂が抜ける」という単語まであったのだ。


物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂(たま)かとぞみる

『後拾遺集』の中の 和泉式部の歌

「あくがる」・・・本来の意味は、人の体から魂が離れることを言ったそうだ。
そこから派生して、上の空になる、ふらふらさ迷い歩く、なんて意味もあるらしい。




この歌に簡単な現代語訳をつけるならば・・・

あなたのことを想っていると、沢を飛び交っている蛍の火も、自分の身から離れ、さまよい出た魂ではないかと見えますよ

*注: この時代、蛍などの昆虫や鳥に、人の魂が乗りやすい(乗せやすい)と考えられていた。

蛍なんかとくに・・

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もしも、生霊やらサイキックアタックを信じるなら人ならば、ちゃんと対処法も心得て置く必要はあるかも。


★当然ながら、自分から人の恨みや妬みなんかを買わないようにすること


だからといって、びくびく相手の顔色を伺って、言いたいことも言えないようになってしまっては・・
これまた、予備軍を作り出してしまうかもしれない。


そして、

★相手のパワーより強くなること


そうなりゃ無敵だ(笑)


強い人というのは、オーラがでっかく美しく光り輝いてるとか。

そんな人のオーラには亀裂やほころびが無いんで、どんなサイキックアタックも入り込めずに、はじかれてしまうんだそうだ。

オーラが見えない私にはわからないんだけど・・見える人にはそのように見えるらしい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

生霊からプロテクトする方法は、検索すれば簡単にいくつかヒットする。
興味があれば各自お調べを。


あ、英語版もあったので、参考までにURLを下に貼り付けておきます。

ちょっと日本のサイトとは違ってる部分もあったので・・。
    ↓
Symptoms of A Psychic Attack and How To Protect Yourself

これによると、生霊(サイキック・アタック)の影響を受けてしまった場合の症状は、ほぼ同じ。

肉体的にも精神的にもダメージを与える。

プロテクト方法で、日本のサイトとちょっと違う点は・・

★クリスタルを使う 

★スマッジング(昔からあった、ネイティブアメリカンの浄化方法)

★自分の祈りの言葉を唱える



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いずれにしても、心を落ちつけて自分自身の中のネガティブなものを外に押し出すこと、そのイメージをより強くできることが基本のようだ。


死んでる人より生きてる人の方が怖い!ってのは・・こうゆうことかな、って思ったりする(笑)
怖いというより、数倍も厄介なことが多いのだ。。
生身の人ゆえに。

*最近、妙にサイキックアタックが増えてる気がする。。。

白いオオカミの夢から始まった私の1日

すっごくヘンな夢をみた。

山の上の方、古びた小さな神社の鳥居をバックに、白い犬のようなオオカミのような獣がこっちをじっとみている。

見惚れてしまう美しさだった。

ただ・・それだけの夢。

夢っていっても、ぜんぜんストーリーが無いんだから、そうゆうのは夢とはいえないのかもしれないけど・・
(ストーリーはあったのかなあ? 私が忘れてるだけかも?)


それにしても、素晴らしい夢だった・・と思う。
白い獣、「神々しいまでの美しさ」の余韻に浸る。


なんだか、なつかしい、こんなのを思い出した。(←単純に感化されやすい性格)
    ↓
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うーん、これはイヌガミ様だったか?

犬神伝説? 犬神神社ってのあったなあ・・・。



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こっちは、アメリカ・イエローストーンに実在してた、白いオオカミ、ホワイト・レディーと呼ばれていた。

心無いハンターに撃ち殺されてしまったんだった。



まさに、オオカミ。

ネイティブアメリカンのシンボルではどんな意味があったっけ?

オオカミは、部族の名とか紋章にも使われてるほどメジャーだったはず。

なんだか気になって調べてみる(←私? 何やってんだか。)

ネイティブアメリカンの文化で最も一般的な一族の動物の一つ
狼種族の部族には、クリーク族(ヤハルギまたはイフヴェルク)、チェロキー(アニワヒヤまたはアニワヤ)、チペワ(狼族、またそのトーテムはMa'iinganと呼ばれる)、アルゴンキス族カプトとオセアジのような平野部族、チカソー族のような南部種族、ニューメキシコ州のプエブロ部族・・・
http://www.native-languages.org/legends-wolf.htm




もっと説明は続いてるけど、めんどくさいんで、まとめると・・

オオカミは、ノースウエスト沿岸部ではとくに重要な一族の紋章であり、一部、トーテムポールでも掘られてたりする。


ふむふむ。
やっぱりなあ・・。


注:
ネイティブアメリカン世界では、森羅万象すべてが魂や精神を持っているという考え方から、パワー・アニマルというのがあって・・

その動物(または太陽とか月だったりすることもあるけど)の、特性が同じくそれを持つ人にパワーを具現化したり伝えたりする超自然的な力であると信じられている。

パワー・アニマルは、夢やビジョン・クエストに登場するガイドとみなされていて、スピリット・ガイドのようなものともいえる。
スピリット・ガイドは、人と人生のさまざまな段階を共に歩き、ときには指導し、ときには保護してくれる存在。


たとえば、彼らが自己紹介するとなれば、こんなカンジ
     ↓
僕はチェロキー族のオオカミ部族(バンド)に所属してます!

そういえば、ハリーポッターはホグワーツの生徒だったけど、所属する寮は4つに分かれてたっけ。
そんなもんかもしれない(ん? ちょっと違うか?(笑)

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・グリフィンドール
・ハッフルパフ
・レイブンクロー
・スリザリン



で、スピリチュアルなオオカミの意味って、どんなんだっけ?

それも超簡単にまとめると・・

強さ、勇気、持久力、諜報活動を行える賢さ、家族の絆
★ハンティングする動物のため、守護と戦いの神でもある。
★月に向かって吠えているオオカミから、神々と話をしてパワーを授かる精神的な存在
https://www.warpaths2peacepipes.com/native-american-symbols/wolf-symbol.htm



ネイティブアメリカンの動物のシンボルには、一切ネガティブな言葉が無い。


彼らの言葉を借りれば、

時には日照りと渇きの原因を引き起こす太陽であっても、トウモロコシを実らせてくれる有難い存在だし、

ネズミであってさえも、観察力と勤勉さを持つ、と表現されている。



かつての欧米文化のように、

ネズミは害虫同然だから抹殺すべし。
オオカミは家畜を襲う危険動物だから抹殺すべし。


という概念がまったくないのだ。



今さらだけど・・

どんだけ、肯定した世界観なんだろう、と感心してしまう。
すべてを静かに肯定した世界観だよな~と。




アメリカ大陸を手中に収めた白人文化とは大違いだ(笑)


いやいや、白人すべてが、こんな考え方だったわけではない。
以前の私のブログでも、ルーマニアに住む羊飼いのドキュメント映像を紹介したことがあったっけ。
   ↓
オオカミと人と自然の関係

あらら? すでにこの動画は消されちゃったようで・・残念だ~。
「ルーマニア、カルパチア山脈の森で生きる羊飼いと狼の物語」・・・これ、ほーんとによかったのになあ~。


かつてのネイティブアメリカンの人々、カルパチア山脈の森で生きる羊飼いの人々、
そして、遠い昔の日本人の自然観にもまた、共通するものを感じる。

すべてを、静かに肯定することから始まる自然観~



今度は日本の神話やら神社を思い浮かべてみる。

オオカミ・・日本にも数は少ないけど、狼信仰はあったし・・
(日本狼は絶滅させられちゃったなあ。・・ん? 白人文化と同じか?)


とくに秩父地域には、オオカミを祀った神社が多いと聞いている。

三峯神社
船戸・三峯神社鳥居

http://www.mitsuminejinja.or.jp/kitou/index.htm


こちらの三峯神社の御祭神を調べてみると、このように解説されている。

日本武尊(やまとたける)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが始まり。
お使いの眷属はオオカミ。 日本武尊の道案内をされ、その勇猛、忠実さから、当社の使い神に定められた。



キツネが眷属であるように、オオカミもまた眷属。



オオカミとタイピングしてると、大神になっちゃう(笑)

それで、気がついたのだが・・

オオカミは大神にも通ずるかも・・・そういえば、大神神社というのもあったような・・。



あった~!!  奈良県だ。

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大神神社のご神体をみてみると・・

大物主大神 (おおものぬしのおおかみ、倭大物主櫛甕玉命)は、蛇神であると考えられていて、水神または雷神でもある。
稲作豊穣、疫病除け、酒造り(醸造)などの神として篤い信仰を集めている。
一方で祟りなす強力な神ともされている。
日本の守護神(軍神)、氏族神(三輪氏の祖神)である




一方で祟りなす強力な神ってのが、私好みだったりして(笑)

神様もまた両面を持つ・・それを鎮めて、守り神になっていて頂くのが、人のお役目であったり神事だったりする。

ここらへんがまた、ネイティブアメリカンの祈祷や祀りとも通ずるものがあるなあ・・と思ったりする。



ところで、日本武尊とどう関わってたっけ? 

大物主大神は大国主(おおくにぬし)という説もあったとか?

どうも、神様の名前ってのはややこしくてかなわん!

もう、ここらへんでいいか!(←すぐ感化される凝り性でいて、ギブアップも早い)


ま、眷属と神様をたどっていくと、どうも、こっち系って気がしてきた。・・・(←こうなると、ただの直感)

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http://www.pmiyazaki.com/takachiho/sitemap.htm

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

掃除洗濯に買い物もあったし、結構忙しい1日だったのに、私は何やっとるんだ!(笑)

買い物から帰って、ひどく目が疲れてたので、

Youtubeで音だけのサイトでも聴きながら掃除でも始めるか~と、
適当に、タイトルも見ずにピックアップしてしまったのが、こちらだった。




なんと・・

あとで、タイトルをみて、びっくりした。

さらに内容も聞いて、びっくりした(笑)

この動画は、ひょっぴりオカルトチックな「宮大工シリーズ」といのものらしい。  
   ↓
宮大工シリーズ(全8)

いっきに全部聴いてしまった(笑)



こうゆうのを、シンクロっていう?

いまだに、あの夢はなんだったのかさっぱりわからないが・・・

そんなことはどーでもいい!

ステキな夢で楽しい1日だったと思う。

ネコの食事に抗生物質など・・諸々の問題

飼い猫になんとか、マトモなものを食べてもらおうと思って、いろいろと試している。

我が家のネコは、数種類の決まったドライフードのトリート(おやつみたいなもの)しか食べない。

こんなものだ。↓
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添加物まみれだし、こんなものを主食にしてて体にいいわけが無い!

鳥、牛、ターキー、ツナなどを、できるだけ新鮮なものを、それぞれ料理法を変えてみたり・・
挙句の果てには、食器を変えたり盛り付け方法も変えたり・・・それでも、ダメなのだ。

もちろん、いろいろやれば、喜んでくれる!

飛んできて、いっぱい匂いだけ嗅いでくれる。(←匂いフェチ)

でもね・・・
そうじゃないんだってば~!



ヤツは、もともと食べることにはほとんど興味を示さない。

食に興味が無いなんて・・信じられん!

人生における大半を損失してるようなものじゃないか
・・と、私は思ってしまう。



あ!そうか~!
どんなに新鮮な肉であっても、マトモな肉じゃないから食べないのかも!

現代における肉とは・・抗生物質&成長促進剤を使って育てられた家畜の肉のことを言う。

つまり、不自然に、人間の都合によって飼育された肉のことだ。



そうだったのか~💡

そこで、オーガニックビーフを買ってきた。

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アメリカは、日本と比べれば牛肉はめちゃめちゃ安い。
それでも、オーガニックビーフは、それなりの値段はするのだが・・(これも飼い主からの愛を込めて~♪)



ほれ! これならどーだ!!

一生懸命匂いを嗅いでいた。
「こりゃ、新しい匂いだにゃ! ふんふん、こうゆう匂いもあったのか・・」
とでも言わんばかりに。


そして、満足して去っていった。。。

おい! そーじゃないだろ!!



@そこで、またも考えた!@

そもそも、オーガニックの肉とは、どうゆうものだっけ?


Organic vs. Natural (オーガニック と ナチュラル)

オーガニックとナチュラルは、それまで混同されて使われていたことが多かったが、
USDA(アメリカ農務省)では、ナチュラルビーフとは、添加物を含まない最小限の加工牛肉と定義している。

ナチュラルビーフの生産者は抗生物質や成長促進ホルモンを使用しないことを選択するかもしれないが、USDAは第三者による検証システムはない。

フィードロットによる牛肉は、USDAによってナチュラルの表示ができる。
(フィードロットというのは柵で囲った施設のことを言う。 放牧とは別。)

USDAは、人工矯味矯臭剤(?)、着色料、防腐剤またはその他の人工成分を含まない場合、新鮮な肉を「ナチュラル」と記載することができる。

粉砕された肉などの最小限に加工された製品も「ナチュラル」とみなされる。
グルタミン酸ナトリウム又はその塩、のような添加剤を含有しない限り、ナチュラル製品として販売することができる。

こちらが原文↓
With the arrival of the organic label, many assumed that the terms “organic” and “natural” were interchangeable, failing to understand the strict regulations required to raise certified organic beef.
The USDA defines “natural” beef as minimally-processed beef without additives.
Natural beef producers may choose not to use antibiotics or growth-promoting hormones, but there is no third-party verification system required by the USDA.
Beef from feedlots can be labeled natural, according to the USDA’s definition.

The U.S. Department of Agriculture allows any fresh meat to be described as "natural" if it includes no artificial flavoring, coloring, preservative or any other artificial ingredient. Minimally processed products, such as ground meat, also count as "natural."
To be marketed as "natural," the product can not contain any additives, such as monosodium glutamate or salt






私の訳が正確かどうかは自信はないのだが・・たぶん、おおまかなところは、


いちおうの基準はあるけど、生産者の判断に任せる、とくに、USDAでは厳しい認定はしてないよ~、ってことらしい。

なんだそりゃ! 

もっともアメリカ人は、当局のことなんかはあまり当てにしてない。
ナチュラル表示が嘘くさければ、直接企業へクレームをつけるだろうし、場合によっては非買運動まで発展してしまうのがアメリカかもしれない。




そういえば・・
Grass-Fed Beef (草を食べて育った牛)というのも、最近よく目にすることが多くなった。(とはいっても、オーガニック専門マーケットでないと置いてないことも多い)

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草を食べて育った牛と穀物を食べて育った牛

オーガニック市場へのアプローチとして、生産者の最も一般的な飼育方法には2種類ある。 "牧草飼料"と "穀物飼料"。
「牧草飼育」プログラムでは、牛は屠殺時まで認定されたオーガニックの牧草を食べ続けている。

USDAでは、現在、「牧草飼料」という用語を定義するためのガイドラインを策定しており、少なくとも95%の牧草飼料とする予定。
牧草を与えた牛は、穀物を与えた牛よりも痩せやすい傾向があり、穀物を与えた牛は、脂肪の割合が高くなる。

穀物はプログラムの完全性を高めるために、オーガニックの認証をされている必要がある。


Grass-fed vs Grain-fed beef原文
As organic cattle approach market weight, there are two feeding methods that producers most commonly use to deliver beef products to their customers: “grass-fed” and “grain-fed”. In the “grass-fed” program, the cattle continue to eat certified organic grass right up to the time of slaughter. The USDA is currently developing guidelines to define the term “grass-fed”, and it is expected to call for an all-grass diet of at least 95%. Strictly grass-fed cattle tend to be leaner than grain-fed. Grain-feeding produces cattle with a higher percentage of fat. All grains must be certified organic to ensure the integrity of the program.




これまた、なんだこりゃ!

すべては業者さん次第であって、ナチュラルと書かれていても、必ずしも自然に、このような環境で育った牛とは限らないということにもなる。

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ずっと前に、食肉業界の人から聞いたことがあるのだが、

実際に、まったく自然のままで、一切の抗生物質も成長ホルモンも使わずに、牛たちを放牧して何年もかけて立派な牛に育てている業者さんもいるそうだ。

しかも、放牧地の草もまた、有機農法で栽培された草だという。(間違ってもM社の農薬なんて使ってないってことらしい)


そういった肉は一般市場には出回らない。

一部の高級レストランでのみに売られているという。

理由はもちろん・・超高すぎて一般市場では売れないからだろう。



抗生物質と成長促進剤は、食肉業界にとっては実にありがたいものとものとなっている。

病気で死ぬ家畜は減るし、早く成長してくれるおかげで回転がよくなる→売上アップ


抗生物質と成長促進剤投与の費用がかかるだろう・・だって?
そんなものは屁でもない。

病気にかかった場合の家畜の診察費を考えれば、大量の抗生物質まみれにしておく方が大幅コスト削減になる。

それに、多少劣悪な環境でも抗生物質さえ与えておけば病気で死ぬこともない。

なによりも、肥育ホルモンを投与した牛の成長スピードの早さは驚異的。

病気になるより前に、さっさと出荷できる大きさに成長してくれる。


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昔はキツイ労働ばかりで儲けが出なかった業者にとっては天国!



いやいや、業者ばかりじゃない!
大量生産のおかげで、肉は安く入手できるようになって消費者も大助かりだ。

ミートラバーにとっては大助かり
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両方で、Win-Winってわけだ。


現状に逆らって、まったく自然のままで、有機牧草で育てた牛ともなれば、
そりゃ~目の玉が飛び出るほどお高くなるだろうことも想像がつく。

それが、たとえ、どんなに美味しかったとしても・・!


美味しい牛肉には、得も言われぬ芳香があるという。 
その牛が好んで食べていた牧草の香り。 太陽の恵みを受けて育った牧草の香り。


いやいや、食べたことが無ければ、美味しいものなんてわかるはずもなく欲しいとも思わないものだ。

安いが一番! で、柔らかくて肉の味さえすればいい!
それだけで十分!



ところが、そこにも・・問題はあるのだ。

成長促進剤と抗生物質の問題

以前にも、 こちらのブログ記事、
サーモンの話

この記事の中でも、養殖サーモンのお腹にブスリとワクチンを打ってたのを思い出す。



<<抗生物質について>>

人間の病気治療という点からも、抗生物質はかなり社会問題にもなってきているようで、そんな報道も多く目につくようになった。
(日本ではあまり報道されてないらしいけど・・)



たとえば、こちら (英文記事ばっかりだけど・・)
   ↓
「抗生物質の過剰使用、アジアにおける爆弾炸裂はすでに時間の問題となっている」
Antibiotic overuse is a ticking time bomb for Asia

こちらはサイエンスの記事で、

「中国における抗生物質の危機」
Antibiotics crisis in China


「抗生物質濫用により、中国の豚肉産業は薬物耐性菌の温床になる」
ANTIBIOTICS ABUSE MAKES CHINA'S PORK INDUSTRY A HOTBED FOR DRUG-RESISTANT BUGS

とくに中国では抗生物質の使用はハンパじゃないらしい。 (人にも家畜にも)


これらの記事の特に気になった部分だけを書き出してみる。


●筋肉の成長を促進して脂肪を燃焼させる、ステロイド系であるクレンブテロール(人間が消費すると吐き気やめまいの原因となるもの)を含む豚肉を食べた後、数百人が病気になった

●抗生物質は、病気の予防と撲滅のための直接的な手段となり、今では一般的な方法となっている。
中国では小規模な地域に住む多くの豚が病原体に感染する可能性が高く、また病原体が移動する可能性もあるため、集中的な動物養殖システムの生産性を維持するためには、抗生物質の使用はかかせない。

●浙江大学の感染症専門医でありAMR監視の専門家であるシャオ・ヨンホン教授は、
「抗菌剤耐性(AMR)は、人間と動物の両方で中国で非常に深刻な問題である」と語った。

シャオ氏は、2007年に中国で生産された23万トンの抗生物質のうち、半分以上が動物に、残りは人間に向けて使われ、
2010年には、抗生物質が中国の医薬品販売の約25%を占めていると語っている。

●この数字はさらに、おそるべき勢いで上昇し続けている。






抗生物質は細菌キラーであり、抗菌薬でもある。

私も日本にいた頃は、抗生物質にはかなりお世話になったこともあり、有難いものでもあった。

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抗生物質を飲んだだけで、あっという間に熱が下がり、痛みの症状も消えた。
それまで何日も苦しんでたのが、まるでウソみたいだった。

いやあ、実にありがたいものだ!・・・そう思ったものだ。



しかし、ここで問題がある。

抗生物質は一定期間飲み続けて完全に菌を死滅させないと、菌はさらに強くなって復活してしまい、今度は薬が効かなくなることがある。



そのため、お医者さんには、
「よくなったと思っても、最後までお薬は飲んでくださいね。」と言われたものだ。



菌のパワーはすごい。

攻撃されればされるほど、さらにパワーアップして復活を果たし、逆襲される。

それが、耐性菌という、ここ数年以来、研究者の頭を悩ます問題になっている。



MRSAという菌・・これは、耐性遺伝子を持っていて、従来の抗生物質が効かないことが多く、その為、治療が思うようにできず、

最終的には患者の抵抗力だけが頼りとなる・・なんとも心もとない話だ。


ところが、抵抗力が落ちている患者さんの場合は、あっという間に、重症化してしまい、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎など、さまざまな病気を併発して死亡する事も多い。


たしか、ほんのちょっとした病気で入院した患者さんが・・・
運悪く、院内感染によって、数週間のうちに死亡するなんてニュースを聞いたこともあった。(これも、ずいぶん前だったけど)



そこで、

これは、去年だったかおととしの話だったか・・

MRSAに効く薬(抗生物質)が開発されたそうだ。


そして・・さらに、今年の話・・

またも、それが耐性菌となって効かなくなってしまったという


こちらは、今年2018年のニュース記事だが、こんなものもあった。
    ↓
中国では治療できない淋病が増えている (英語版)
Untreatable gonorrhea is on the rise in China


梅毒とか淋病だとか、昔は怖い病気で亡くなる方も多かったと聞くが、今では簡単に薬で治療できると聞いていたはずなのに。

これもまた、淋菌がパワーアップして耐性菌になってしまったからだ。

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この記事の最後の方に、このようなことが書かれていた。
   ↓

安全で効果的な薬を開発する能力よりも、菌の方が我々の先を早く走っていくようにみえる。

"新薬が開発されなければ、次のチャプターはなんなのだ? 
そこには、解決されるものは何もない。

It’s almost like the bug is running faster than our ability to develop safe and effective drugs,” Allen says. “What is the next chapter if no new drugs are developed? And it’s really not clear.”




そんなイタチごっこをしていたって、

常に、菌の方に1歩リードを譲ったまま、なーんも解決は出来ていない。

それって・・
何か根本的に間違ってるんじゃないの!・・と、素人目に思えてしまう。


そもそも、

抗生物質は、はたして人体に害を与える菌だけを選んで殺しているんだろうか?
決して、人体に必要な菌までもを殺していない!と断言できるんだろうか?


もしも、良い菌までも殺しているとしたら・・ますます抵抗力を弱めることになるんじゃなかろうか?


そんな素朴な疑問さえ生まれてくる。



さらに、新薬 Vs. 耐性菌 の問題だけではないようだ。


もう一つの問題は、今や、抗生物質が地球全土に溢れて抗生物質汚染になりつつあるらしい。

抗生物質を服用した人から排泄されるものからも、または、大量の家畜から排泄されるもの、
さらに、その家畜を食べた人々から排泄されるものからも・・・


それは、海にも土壌にも影響を与えてしまっているらしい。


ようするに、毒をまき散らしているようなものか~。




少し前に、In Deepのサイトに、このような記事がアップされていた。
    ↓
抗生物質を使わずに耐性菌MRSAを排除する方法がアメリカ化学会で発表される。そこで使うのは「光と酸素」。そして…人類は抗生物質とお別れができるのか


光と酸素?



これで、近い将来、イタチごっこから抜け出せるかもしれない。


この方は、

「人類史上最大の《公害》は抗生物質」

「人間の腸内の細菌構成が崩壊した」 その「崩壊」を作り出した最大の要因が、抗生物質




とまで言い切っていたけど・・私も同感。


最大の公害は抗生物質とマイクロプラスチック


抗生物質濫用によって薬物耐性菌の温床になる
その結果、人間(ペットも含めて)の抵抗力(自然治癒力)を弱めてしまう。 それもまた抗生物質が原因


そんな気がしてならない。



ぜひぜひ、光と酸素という、新しい角度から治療薬が出来ることに注目していきたいものだ。


ただし・・

家畜への大量摂取の現状が変わらなければ・・

また、中国のような、人にも家畜にも、大量使用し続けている国がある限り
(決して中国だけが問題ってわけじゃないはず。 たまたま記事が目についただけなのだが・・)

現状を救うことは難しいだろう。

地球規模で全体を変えていかない限り!


・・・・・・・・・・・・・・・・
あれれ??

そのまえに、私は、飼い猫を変える必要があったのだ。

ニャンコセンセ~!

頼むよ~!

もうちょっと食べることに興味を持ってくれ~!



ん?

ひょっとしたら、コイツはネコではないのかもしれない。

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地球上の添加物や防腐剤を食べて消費するために使わされた、宇宙生物かもしれん。

だから、ジャンクフードしか食べないわけ??

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なんだか・・私にはわからなくなってきた。

サイキック老人の幽霊話を思い出す

よく言われることだけど・・霊感の強い人から見れば、我々の生活圏の中で幽霊は至るところにいるという。

私のような霊感が無い者は、「なーんとなくあそこらへんが暗い(黒っぽい)感じがするなあ。」

とか、「ゾクゾクするような違和感がする」とか。 「こっち側がヤバイ!気がする」とか・・

せいぜいそんなものだが・・・

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もっと感度が高い人から見れば、黒っぽい人影が見えたりするようだし・・


もっともっと感度が高くなれば、はっきり姿が見えたり、コミュニケーションもとれるようだ。


久しぶりに、ずっと昔に、あるサイキックの老人と話をしたことを思い出していた。

こんな会話を思い出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「幽霊といっても、実にいろいろなんだよ。

半分消えかかってるような薄くみえる人、くっきりはっきり生身の人と変わらないのもいるし、

または、血みどろの姿とか、吐き気がするほど、スプラッターな姿のものもいれば・・ものすごーく若くて美しいのもいる。」


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https://www.mirror.co.uk/news/weird-news/randy-ghosts-prowl-welsh-roads-5001208

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「それって、若くて美しいままで死んだから?」



「そうとばかりは言えない。 シワシワの高齢で死んでも20代の美しい姿で現れる人もいるからね~。」



「なるほど、自分自身に一番インプットされてる姿が像となって現れるってわけだね~。

本人の強い意識、念の力が映像を作る。つまり、見せたい姿で現れることができるってことなんだ~。」



「面白いことに、日本のオールドファッションタイプは、足が無いのが多いんだよ。

昔は幽霊には足が無い!って言われてたからね、それを信じたまま死んじゃった人は幽霊になっても足がないんだよ。

そのうえ、幽霊とは、うらめしや~と言って手を前にだらんとしてる姿だという認識の人が、自分が幽霊になると、まさにその姿で現れたりする。」

「それって、まさに常識と既成概念に縛られてるってことになるね~。 幽霊になってさえもか・・」


私は、なんだか複雑な気分になった。

「そうさ。 だけど、既成概念の無い西欧諸国の人々は、幽霊=足が無いなんて思ってないから、当然、自分が幽霊になっても足がある、 手もだらんとしてない(笑)」

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https://mag.japaaan.com/archives/70847


「生きてたときに信じてたことがそのまま・・なんだね~。」


「そりゃあ、生きてたときの状態の延長で幽霊になってるわけだからね~。
死んだからって、すぐに変われるものじゃない。

たとえば、幽霊なんだがら、壁からだって窓からだって侵入できるのに、ちゃんとドアから入ってくる方が多かったりする(笑)」



「そりゃまた、律儀なタイプだね。」


「人は死んでも生前の常識や性癖は抜けないんだろうね。

もっと面白いのはね、足だけとか・・手だけとか・・体の一部しか見えないのもいるよ。」

こんなカンジらしい
  ↓
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「そうゆう幽霊さんとはコンタクトが取れるの? 足だけでも。」

「足だけでも残像意識が少し残ってる場合もあるけど・・ほとんど無理だね。足だけじゃ本来、話せないだろうし・・。
もっとも例外があって、足とか手だけにものすごい怨念を込めてるのもいるから、一概には言えないんだけどね~。

ただ、一般的に言って、そうゆうパーツだけになって薄くみえる幽霊は、そのうち消滅していくんだと思うよ。

どのみち幽霊だって、時が経てばいつかは現世からは消滅しちゃうものだからね。」


いつかは消滅する。。。

しかし、何世紀も経たものだっている。


「中には、何世紀も前からいる幽霊だっているんでしょ?

戦国武将の幽霊だとか、16世紀の甲冑を着た幽霊だとか・・聞いたことがあるよ。」



「うん、僕は日本で戦国武将らしき幽霊も見たし、スコットランドで甲冑を着た騎士も見たことがあったなあ。」


「こんなのは?」

  ↓
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「こりゃ、十字軍時代の幽霊かい? さすがに、ここまで古いのは見たことがないね。
もっと古い、弥生時代だとか縄文時代の幽霊も見たことも聞いたこともないよ。」

「それは、さすがに古すぎて、消滅しちゃうってことなんだろうか?」

「たぶんね・・・。

それと、もうひとつ、死生観が違うのかもしれない。
たとえば、古代エジプトで有名な、オシリス神話(信仰)があるね、死後は復活し再生し、冥界の王オシリスの国であるイアルの野へ往くか、または、「アメミト」という怪物に心臓が食べられて、消滅してしまうか・・2つに1つなんだよ。

また、日本では、イザナミとイザナギの神話に出てきたように、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)に分けてられている。

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http://www.ranhaku.com/web04/c4/4_01izanami_izanagi.html

あの世は、黄泉(よみ)の国ともいうけど、葦原中国(あしはらのなかつくに)をはさんで、この世の日本国とは地続きで繋がっている、もう一つの世界と信じられていたんだよ。
そこは生者の住む国の隣でありながら、生者と死者は完全に分かれていて、死とは、その移動のことを意味したんだと思う。

つまり、生者の世界に霊の存在になってさ迷うなーんて、そんな発想自体を持ってなかったんだと思うな。
イザナギは、妻であるイザナミを黄泉へ迎えにいったけど、葦原中国へ彼女を連れ出すことが出来なかったわけだしね。

そう考えていた人が多いってことは、断然、幽霊になってさ迷う人は少なかったんだと思うよ。」


そうか・・。

肉体が亡くなったら、「別の世に行くもの」と思っていたら、この世でさ迷うはずもない。
意識とは、「思い込み」の力でもあるんだから・・ 

「幽霊ならば、足が無くて手を前に出して手首を折った姿をするもの」という思い込みが強ければ、まさにそうなってしまうことと同じだ。


「それじゃあ、そんじょそこらにいる幽霊は放っておいても問題ないの?
そのうち、消滅していくものなんだよね?」

「ほとんどの幽霊は問題ないし、ほうっておけばそのうち消滅するさ。
ただし、古ければ古いほど、なんらかの念の力が強いことは確かだね。
だから、消えずに姿を保っていられるわけだし。

でも、念が強いから悪霊とは限らない。 
そこの土地を守る意識が強いあまり、住み着いて、そのうち守護神のようになってしまうものだっているし、または、逆に怨念を取り込んで、巨大な悪霊化するものだっているから。

「何かのきっかけで、守り神にもなったり悪霊にもなったりする・・。
まるで、人と同じだ~。」

「あたりまえだよ。 幽霊はもともとが人なんだから。」
だから、地縛霊がいる場所には、マメに供養をしたり、供養塔を建てたりすることで、なるべく早めに納得して消えてもらうようにするわけだよ。」



「それなら、影の薄い浮遊霊なら、ほとんど問題はないんだろうか?」

「これがまた・・そうとは言い切れない!
浮遊霊は、文字通り、浮遊している幽霊で、一番数が多いんだ。

我々からみて、取るに足らないような薄い霊で、消滅してしまうだろうと思われるヤツが突然、巨大化することだってある。
以前、そんな瞬間を見たことがあるよ。」


ちょっと・・想像してぞっとした。

「周囲を取り込んで、または・・取り込まれて、あっという間に大きくなってしまう、まさに、膨張したように見えたんだ。」

「何に取り込まれるの?」

「それはさまざまだよ。 生きてる人間の悪感情だったり、 自分よりも念の力が強い死霊だったり、または、自然霊の場合もあるけどね。 
とにかく、たった1つの小さな石のような塊が、集団化することで巨大な岩のような大きさにまで膨張してしまう。
そうなると、もう、手がつけられないね。


サイキックの老人は続ける。

「幽霊話とは関係ないように思えるかもしれないけど・・人間の歴史には、大虐殺の歴史が世界中にあるだろう?
中世の暗黒時代南米におけるインディオの虐殺、もっと近年だったら、ナチスのユダヤ虐殺、
70年代ならば、中国の文化大革命ポルポト政権の大虐殺
これなんか、キミだって生まれてた時代だろう?

歴史の本によると、「クーデターにより大量虐殺が行われた」なんて、ひとことで終わってることが多いけど、実際は、クーデターだとか戦争なんてレベルじゃない。

ドMの残忍極まりない殺人鬼の大量発生だったんだから。

カンボジアでは、ポル・ポト政権、つまり、クメール・ルージュ の忌まわしい歴史を封印しないように、キリングフィールドがあちこちに残されてるって話だけど、
トゥールスレン収容所チュンエク大量虐殺センターに行くと、キリングツリーという大木があって、その大木に、主に乳幼児を逆さにして打ちつけて殺したんだそうだよ。

「なんで?」

「生き残った血縁者は、恨みを持っていずれ体制の敵になる可能性があるから、禍根の根を絶つってヤツだったそうだ。
また、わざわざ銃を使うと、弾がもったいないから、叩きつけて殺したそうだ。
その木には、常に血と脳みそがへばりついていて・・」

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このとき、私は、クッキーを食べながら聞いていたのだが・・だんだん食欲減退の上、気持ちが悪くなってきた。


「わかったから、その話は、そこらへんで・・」と、ついにネをあげた。


「いやいや、それだけじゃないんだ! 多くの青少年を洗脳して、殺人部隊に仕立て上げたり・・

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まだ、終わらないんかよ~。

「農村部まで密告制度を作ったんだそうだ。 つまり、農民が農民を密告する制度、
密告者が少ないと、今度は自分がスパイ容疑で疑われて殺されるから、村中で片っ端から気に入らないヤツをお互いに密告しまくったという。

もちろん、密告されたものは悲惨な拷問の上、殺害されて、穴に放り込まれる、、それがほぼ毎日。
でも、自分が殺されるから仕方ない!と村人は毎日罪のない人をチクるってわけだ。」



よーっく、わかった!わかった! クーラン・ルージュに限らず ジェノサイドの実態は・・・ちゃんと知ってます!
で、それが、幽霊の話と、どう結びつくわけ?」


つまり・・・ひとつの黒い塊だったのが、膨れ上がって大きな塊になっていく幽霊の膨張と、まったく同じに見えるんだよ。

人間の恐怖や残虐の思念の塊もまた、まったく同じに見えるんだ。


当時のカンボジアにも、巨大な黒い塊が国土を覆っていたそうだ。 これは、私の師匠の霊視だったけど。

また、現在でも、多くの地域に、そういった黒い塊が見えているんだよ。 
いつ、大きくなって国土を覆いつくすかもしれないような塊がね、いっぱい散らばって見えるんだよ。」


寒気がした。

寒気がしながら、私は次の言葉を探した。

「んー、それは、つまり・・クーラン・ルージュに話を戻せば・・・最初はポル・ポトにでも悪霊がとりついて、そんな事態を引き起こしたということなのかな?」


「いや、一人の人間に悪霊が憑いたところで、大したことじゃない。
一番怖いのは・・・」


彼は、数秒沈黙した。・・・嫌な沈黙だ。


一番怖いのは・・その1つの黒い塊に周囲がどんどん同化していってしまうことだよ。
まるで、それはパンデミックの波に飲み込まれるように。


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伝染? 集団感染、そんな言葉が浮かんだ。


「たしかに、最初は1つの悪霊がトップに憑いたのかもしれない。 
でも、ひょっとしたら、その霊は、人間の持つ怨念や排他的な・・・エスニック・クレンジングの意識なんかを食って、霊が巨大化したのかもしれないし、また、エサを与えたのは、それが本人かその周囲の人だったのかもわからないし・・
霊が先か人が先かなんて、もう、わからないんだよ。」


わからないし、それはもう、どっちでもいいことに思えた。


黒い塊は、なにかのきっかけでエサとなるものを吸収して、巨大化する。

巨大化すれば、周囲の人も霊もさらに、どんどん吸収して、さらに膨張して、ますます雪だるま式に膨れ上がっていくのだろう。


「どんどん大きくなっていく塊が、あるポイントを超えてしまったら、もう、誰にもどうにもできなくなるんだよ。
テイクオフした飛行機がV1を超えたら、戻れないように。」


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どんどん大きくなる!

黒い塊が、どんどん大きくなる!

周囲の人も霊も巻き込んで・・それは、自然霊や動物霊さえも巻き込んでしまうのだろう。


そりゃもう、手がつけられんわ!

自分だけが巻き込まれないなんてありえないのだ。


日本は平和な国?
そんなことを言ってみたところで、太平洋戦争中の記録を見れば・・
非国民と呼ばれて殺されたり半死半生の目にあった人もいたわけだし、密告によるアカ狩りだってあったわけだし。

何より、敗戦が濃くなった状況下で、それを承知の上で10代の若者に特攻を命じた事こそ、マトモに考えれば、犯罪レベルだ。

つまり、マトモじゃない。 
みんなが集団で同じ方向を向いたまま狂ってたのだ。

・・・・・・・・・・・・

「黒い塊の膨張を防ぐには、どうすりゃいいと思う?」

私は聞いてみた。


「生きてる人間の一人ひとりが意識を変えていくしかないと思うね。
アメリカも日本も、憲法には「自由の権利」をうたってるけど、本当の自由を望む人にならない限り無理だろうなあ。」

「本当の自由って?」



「僕は、先月まで骨折で左手が使えなかったんだ。
そのとき、右手がカバーして左の分まで働かなきゃならなかったんだ。

だけど、使えない左手に腹をたてたりしないし、差別や偏見だって持たない。
ぜんぜん、左手は使いものにならないお荷物だってのにさ。

唯一、望んでたことは、1日も早く右手同様に左手が自由に使えるようになりますように!ってことだ。
そのためには、右手でできる限りカバーしようと思ったよ。

たぶん、人との関係も、そうなものなんじゃないかなって思うんだよね。

アフリカ難民で餓死する子供の話を聞いたり、震災で家を失った人を見れば、可哀そう!と思ったり、罪悪感を感じてしまうことだってあるだろう・・・。 僕は昔はそうだったなあ。
自分には温かい家があって、家でのんびり、チョコレートケーキなんて食べてるような自分が、なんだか醜いものに感じて罪悪感に陥ったりしたもんだ。

でも、それは大きな間違いだって気がついた。

他人のことも、自分の右手と左手のように思えなければ、自由なんてない気がする。
他人にも自由がなければ、自分だって、本当は自由じゃないんだよ。」


そうだった・・・。

現在の我々の自由というものは、必ず、何かの誰かの、犠牲の上に成り立っているものだ。

豊かな国で、ファーストフードが溢れ、ファーストファッションもいくらでも買える日々、お気に入りの iPhoneだって買い替える。

それを、どこで誰がどのように作っているのかは、ほとんど知らない人の方が多い。


また、さらに貧困な国を救うということは、またさらに別の犠牲となる国を増やすことでしかないのだ。
それが現状になってしまっている。


世の中には必ずどこかに、常に不自由な生活を強いられ、虐待に近い生活を強いられている人も多い。
また、そんな人たちが増えてきているようにも思えてならない。


それこそが、浮遊霊の大量生産にもつながってきているんじゃないだろうか?

悪霊予備軍、悪霊の根となるような小さな、哀れな浮遊霊たち。



「不自由な生活で底辺で生きている人か、または、自分のこと以外何も考えられず、無意識でいる人たち。

こいった人たちが増えれば増えるほど、どんどん黒い塊は膨張していくんだよ。
だから、少しでも人々の意識を変えてくしかないんだと思うよ。

一人の力なんて、たかがしてれるけど、いくつか集まれば大きなパワーになるものだよ。

数の力はたしかにすごいんだよ。 幽霊を見ていると、それが実によくわかるんだ。

集まった意識は、良ければどんどん良くなり、悪ければどんどん悪くなる。
どっちの方向へも大きなパワーとなって動いていくものなんだよ。」


・・・・・・・・・・・・・・

「私は・・少なくとも、私がどんな死に方をしようとも、決して現生をさ迷う幽霊なんかにはなりたくないな。
それだけは、信念として持っていることにしたい。」・・・と、私が言うと、

「じゃ、死んだら、まず何をするの?」と、聞かれた。



「そうだなあ。。。 死んだら肉体がなくて自由なんだし、念の力でどんな姿にもなれるんだったら・・

まずは、ハヤブサに姿を変えて大空を飛び回って、最速のプロングホーンになって草原を駆けまわって・・

プロングホーンというのは、これ↓ 短距離だったらチーターだけど、長距離を走るんだったら最速なんだそうだ。
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えーと、最後はフェニックスに変身して、宇宙へ飛び立って地球を眺めてから、次のことを考えてみる。」

フェニックスというより・・火の鳥かも↓
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「そりゃあ、すごい! そーんなに変身するなら、相当、念の力がいるぞ。
生前から、修行を積んでなきゃ無理なんだぞ。」


いったい、どんな修行を積めばいいのかは教えてくれなかった。
たぶん、彼だって知らないんだろう(笑)


それにしても・・

昔は幽霊話とか、オカルト、超常現象に漠然とした興味を持っていた私だったが、

この頃を境にして、現実社会も大切なことを学んだ気がする。


世界はすべてが繋がっているということを。

幽霊も、オカルトも、超常現象も・・・こういったことを学んでいくということは、社会にも世界にも目を向けなければならなくなっていく。

本当に、世界はすべて繋がっているんだと思う。

人も霊も、動物も、自然も、世界も、宇宙も。

ソマリ猫とソマリア

つい最近のこと・・知人がソマリという種類の猫を飼うことが決まったと聞いて・・
なんだか、私までウキウキした。

ソマリというのは、こーんなニャンコだ。
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もひとつ、色違い
    ↓
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ペットクリニックに行くと、待合室にはこんな写真があっていつも眺めていたものだ。
Cat Breeds


いつしか、

シャルトリュー、ノルウェージャンフォレスト、ソマリ・・な~んて猫たちの写真が気に入ってしまい・・私の頭に深くインプットされていた。


ソマリかあ! いいなあ、かわいいよな~♪ ♪~と。(ウチにもネコがいるのだが・・常によその芝生は緑に見えるもの!)




さらに友人から、「ソマリとアビシニアンは水好きらしいよ~。」という情報を聞いた。


え!そーなの? 水好き猫はまだ他にもいるんだ?



水好きのネコといえば、バン猫、または ターキッシュバン(←私はその2種類しか知らなかった)


現に、ウチのネコは3ヶ月くらいのころは、水遊びが好きで、水が流れる蛇口に手を突っ込んでみたり、バスタブに水を入れると自ら飛び込んで遊んでたこともあり・・


おそらく、その性癖とルックスから、我が家のネコのルーツはバン猫だろうと・・(勝手に思っている)


◆バン猫というのは、トルコの東アナトリア地方の隔絶された山岳地帯、そこのヴァン湖のほとりに生息する野生の猫(白一色のねこ)だから、バン猫と呼ぶ。
ん?ヴァンネコの方が正しいのか?ま、どっちでもいいが・・。

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ちなみに、2か月頃の我が家のバン猫もどき
      ↓
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手足が太くて、耳毛ボーボーのとこなど・・似てるのだ。



◆ターキッシュバンは、それを改良して立派な売り物になった猫(白いところに、特徴として、耳の周辺と尻尾部だけに色がついている猫」

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水を怖がらないとか水好きというよりも、「水泳好き」らしい・・別名、Swimming catと呼ばれるくらいだから。

ヴァン湖のあたりは、冬は寒いが夏はものすごく暑いらしく・・それで猫たちは水泳を楽しむようになったのではないか?という説がある。


とにかく、我が家のネコは、「水が平気、好き」という性癖と白一色のオッドアイだったため、バン猫ではないか?
と思ったのだが、もちろん、確証は何もない。

そもそも、バン猫は今ではトルコから持ち出すのは禁止らしいし、

https://matome.naver.jp/odai/2137886441833467101

それが、アメリカにいたとなると何代か前に入ってきた猫とのミックスということだろう。



または、ターキッシュアンゴラにもよく似てる気がする。

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こっちが現在のウチのネコ
     ↓
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が、ターキッシュアンゴラが水好きというのは聞いたことがない。。。


さて、ソマリとアビシニアンは水好きか?


ソマリという猫について調べてみたところ・・

もとは、アビシニアンから派生したネコでわりと新しい品種で、

●アビシニアンの長毛種として近年生まれた猫。

1940年、英国人のブリーダー、Janet Robertsonによって、アビシニアンの子猫を、オーストラリア、ニュージーランド、北米に輸出
話はそこからはじまる。

アビシニアンというのは、こうゆうネコ
     ↓
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大人になると・・

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短い毛の美しいネコだ。

ところが、その子孫に、長毛でふわふわな子が生まれた。


●1963年、カナダのブリーダー、Mary Mailingが、地元のペットショーに、この長毛ふわふわのをエントリーに混ぜていたのだ。

それをみつけた審査員のKen McGillが、「なんてこった! こんな美しいネコ、みたことないぞ!」と、
超気に入ってしまい、Maryにオーダーして育成をはじめたのが最初だとか。

しかし、ほとんどのブリーダーたちはロングヘアーのアビシニアンなんか邪道だ!と・・認めたがらなかった。


●一方、アメリカのブリーダー、Evelyn Magueもまた、自分の猫たちの中から長毛の子供たちが生まれた。

1967年、アビシニアンの両親からロングヘアーが生まれてジョージとなずけられた。

しかし、ロングヘアーじゃあ、売り物にはならん!と・・5週目のとき、ジョージはレスキューセンター送りにされてしまったそうだ。

そのネコは一般の手に渡り、またも、レスキューセンターに戻されてしまい、めぐりめぐって・・
再びEvelyn Magueが、数年後にジョージをみつけたそうだ。

なんとまあ、美しいネコなんだ!

そのネコこそ、自分が5週目のときに、売り物にならん!と手放したジョージだったことが判明して、ひどく驚いたという。

実に不思議な縁だ。。。

それがら、ロングヘアーのアビシニアンの育成を始めることになったという。

彼女は、その猫の種類を、ソマリとなずけた。


1979年、北米のCFSで認められ、

1982年、ヨーロッパで認められ

1991年、世界中に広がった

http://baspalace.com/about.html

https://en.wikipedia.org/wiki/Somali_cat

http://wdel.tripod.com/chuffa-tosca.html





これが、ざっとソマリのヒストリーなのだが・・

もともとはアビシニアンの両親から、アメリカとカナダでロングヘアーが生まれたことがきっかけとなった。

しかも、異種交配ではなく、突然変異で生まれたのだ。


*突然変異には・・DNAなどの塩基配列に物理的変化が生じることで遺伝子突然変異

または、染色体の数や構造に変化が生じることで染色体突然変異




どっちの突然変異だかわからんが、不思議だ~。


なにゆえ、北米にきて、突然変異が起こったのか?

それとも、現地でも起こっていたのだが、別に注目されなかっただけなのか・・?

北米につれてこられたことで起きたのか?


謎が謎をよぶネコでもある。。。




さて、アビシニアンとソマリが近い関係である以上、
アビシニアンが水好きなら、おそらくソマリも水好きだろう。


今度は、そこらへんを調べてみると、英語サイトに、こんなサイトがいくつかみつかった。

そのひとつ。
 
水大好きネコ 10選  
Top 10 Cats Who Love Water
    ↓

1. . Turkish Van: (Van cat) ターキッシュバン(ヴァン キャット)

2. Turkish Angora: ターキッシュアンゴラ

3. Savannah サバンナ

4. American Bobtail: アメリカンボブテイル

5. Bengal: ベンガル

6. Japanese Bobtail: ジャパニーズボブテイル

7. Manx: マンクス

8. Abyssinian: アビシニアン (ソマリ)

9. Norwegian Forest Cat ノーウェイジャンフォレストキャット

10.   Maine Coon メインクーン



(似たようなサイトは、いくつかあり、サイトによって順位も違ったり含まれている猫種も若干の違いはあるものの、だいたい同じ)
https://www.adventurecats.org/pawsome-reads/9-cat-breeds-that-love-water/


世界を見渡せば・・、こんなにも水好きネコは、いるんだ!!


暑けりゃ水遊びだってしたくなるだろうし・・
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枯れ葉を追って泳ぐのも楽しかろうし・・
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こ、これは・・何しとるんじゃ!
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まあ、とにかく・・

ちゃんと、アビシニアンもソマリも入っていた!

アビシニアンは もともとインド洋に面した地域に生息してたわけなんだから、水好きなのは驚くに値いしない!

と書かれてた。

インド洋に面した地域、・・・そう、つまり、現在のエチオピアだ。


現在のエチオピアを、ひと昔前まで・・欧米人はアビシニアと呼んでいた。

こちらが、1935年当時の地図
    ↓
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なんてこった!
アフリカは、イギリスか、フランスか、イタリア領だった時代だ~。




おっと!

ついでに、もうひとつ発見!



ターキッシュ・アンゴラも載ってる。

バン猫とターキッシュ・アンゴラも親戚みたいなもの。
当然、泳いだところで驚くに値しないと書かれていた。



そうか・・ウチのネコの、ターキッシュ・アンゴラ説も、さらに有力になった。

ターキッシュ・アンゴラのトラディショナルなタイプ・・・つまり、白一色ネコ



さて、アビシニアはエチオピア。

エチオピア(アビシニア)は美人の産で有名なとこだし・・人もネコも美しいらしい。

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ふーーむ。。。


エチオピアといえばアフリカだあ!
アフリカといえば、ダンゴ鼻のまっくろ黒人に未開の大平原、サバンナだ!
と・・イメージする人は多いかもしれない。


が、それでは・・エチオピア人からは大顰蹙を買うことになる。

こっちが、典型的ケニア人 (今度は㊚バージョンで)
   ↓
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こっちは、典型的エチオピア人
   ↓
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エチオピア人は浅黒い肌で鼻筋が通った顔立ち・・・

美しい人たちが多いのだ。

シバの女王でも有名なように・・・


ついでに、シバの女王のエピソードを載せておこう。

紀元前、10世紀ころの話。

絶世の美女でしかも賢いシバの女王は、ユダヤのソロモン王が評判どおりの名君かどうかを自分で確かめようと、
3ヶ月かけてユダヤ王国まで旅をした。


そのとき、土産に持参したものは・・黄金と瑪瑙(めのう)、エメラルド、ガーネット、琥珀などの宝石の山、香辛料の山, そし高価な乳香(にゅうこう)までも、たっぷり持参したそうだ。

シバ王国も、どんだけ裕福な国だったんだろう。。。

しかし、ソロモン王の国(ユダヤ王国)は、さらに裕福な国だった。

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ふん! どんなに富んだ国だって、王がアホじゃねえ。。。
試してやろーじゃないの!


と、シバの女王は、ソロモン王に多くの謎かけに満ちた質問をしたという。

ところが、ソロモン王は見事にすべてを答えた。


シバの女王は、すっかり魅了されてしまい・・

そして、ソロモン王もまた、シバの女王の望むとおりに贈り物をしたり・・もう、なんでもやってあげちゃったとか・・。

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https://www.pcog.org/articles/546/the-light-of-the-world



これは旧約聖書に出てくる話。


初代のエチオピアの王は、この二人から生まれた血筋だとか・・
色々な説? やらエピソード?が、残ることになる。。。

それが、映画になったり・・

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曲になったり・・




そんなこんなで・・・

エチオピア人は、実に誇り高いのだ。

裕福な王国、才色兼備のシバの女王の末裔なんだから。



ところが、

しかし、シバの王国がどこにあったのか・・正確な場所がわからないそうだ。

おそらく、現在のエチオピアか、またはイエメンだったのではないか・・という2つの説がある。



そして、また、ネコのアビシニアンも原産がどこかはわかっていないという。

エチオピア? イエメン? または、エジプトかも?って説もある。

(古代エジプトの壁画のネコがアビシニアンに似てるからエジプト説も生まれたらしいが・・・)


その、よくわからないアビシニアンが、北米に連れてこられて突然変異で生まれたネコが、ソマリというわけだ。


ところで、なにゆえ、ソマリって名前になった?

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アビシニア(エチオピア)の国境を越えた、お隣さんが、ソマリアだから。

(聞かなきゃよかったくらいに単純すぎる命名(笑)


しかし・・ソマリアという国。

ソマリアは1960年にイギリスとイタリアから独立したが、その当時からクーデターとやら戦争の連続、もちろん、エチオピアとソマリアの戦争もあったし、無政府状態が続き、武装集団が国連の援助物資を略奪。
国民は飢えに苦しんで餓死寸前。

ブラック・ホーク・ダウンという映画をみて、はじめて・・私もソマリアの内情というのを知ったのだったが・・

今では、アメリカも見放し、世界中から見放されて国だといわれている。



なんだかなあ。。。


だけど、
ソマリア人も美形だぞ!
(←だから、どーなんだ?)


男も
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https://www.lipstickalley.com/threads/10-african-countries-with-the-most-handsome-men.796954/

女も
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https://www.quora.com/Why-do-Somali-people-have-beautiful-faces-and-bodies-especially-girls


ネコのソマリも
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私は、むしろ・・ソマリア人はエチオピア人より美形だし、
アビシニアンより、ソマリの方が美ネコに思える。

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別名、Fox catと呼ばれるんだとか。

狐の尻尾みたいに、見事な美しい尻尾を持ってるから。


あ、そうそう・・ソマリの性格は、

好奇心旺盛で賢くて、デリケートな部分も持ちながら、本来、飛び回ってがんがん遊ぶのが大好きなんだそうだ。

なので・・狭いアパート暮らしや老人には向かない猫種だそうだ(←ただし、これはアメリカのサイトに書かれてあったこと。日本語サイトにはネガティブなことは一切書かれてなかった)


・・・・・・・・・・・・・・・・

<<今朝の出来事>>

オフィスにいる唯一の猫好きの同僚から、こんなことを聞かされた。

「ようやく、前の猫の一周忌が終わったんで、また猫を飼うことに決めたんだ。
明日、夫とシェルターに見にいくんだ~。 楽しみ~♪」

なんとまあ・・またも、ネコの話だ! それも似たような・・・。
私には、似たようなことが続けて起きる現象がよく起こる。 シンクロかい?(笑)



でも、これまた・・嬉しい話だ。

この人もまた、辛い時期を乗り越えて、今また、ネコと楽しい生活を送ろうとしている。


「そりゃあ、よかったね~。 きっと、楽しい猫ライフがまたくるね~♪」

ネコも人も共に幸せになって欲しいものだ~♪
私まで、ウキウキしてくる~♪



そんな話をしてるところに、横から口をはさんできた、日本人のジジイがいた。


「俺も前に猫を飼ったけど、猫は人に慣れないし、すぐに家出しちゃうから、やめた方がいいぞ。」と。

ジジイ、ひっこんどれ~!


同僚がジジイに聞いていた。

「いったい、どんなふうに飼ってたの? ちゃんと餌、あげてたんでしょうね~?」

「猫なんだから、味噌汁かけごはんに決まってるだろ!
昔は、みんなそーだったんだ! 今の犬猫は贅沢だ!」


そりゃ、家出するわな~。

ネコは人と違って・・肉食なのだ。
肉を食べなきゃ、栄養不足に陥って、いずれは病気になる。


昔は人も貧しく、犬猫たちだって・・栄養価のある食事をもらえない時代だったからこそ、

ネコたちは病原菌だらけのネズミを獲って食べたり・・

こんなこともしたのだ。
     ↓
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https://ameblo.jp/jugitesyura/entry-11549348520.html

命がけで・・

時代錯誤のアホ・ジジイは、「贅沢は敵」の時代に生きてたんだろう。
おまけに、自分の価値観だけが、全人類に通用すると思ってるらしい。


同僚が、今度は目で言った。
こいつは、アホだ! 

私も目で答えた。
おまけに、醜いジジイだ!

そして、二人で無視して遠ざかっていった。

ネコも人も美しくなきゃいけない

そして、ネコも人も・・共に幸せになって欲しい。

白でも黒でもないグレーな人物

昨日の記事で、

最近の大河ドラマと孫子の兵法

をアップしたのだけど、

きょうは、ちょっとそれに関連した続き、ともいうべきものになりそうだ。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優れた天下人、または、将軍、経営者・・・えっと、まあ、それはなんでもいいんだけど、

とにかく・・トップに立つ人は、どんな特徴を持ってるんだろう?


「トップに立つ人」
といっても、

成り上がりで、自力でトップに上り詰める場合と、

すでに、トップの位置が出来上がっていて、それを受け継ぐ場合とでは違う。


ここでは、「成り上がりでトップを目指す場合」の話と限定して置こう。


昨日のブログにアップしたとおり、

孫子のいうところの、『五危(ごき)』に陥らない人


「正直で公正さを持ち、民思いで、必死に頑張る」・・・これは、まさに立派な大将の器だけど、 これだけに固執してもダメ!

さらに言い換えると、

常に冷静沈着で、1つのことだけにとらわれずバランス感覚を持って、広く浅く総合的な判断能力

ん? ちょっと月並みな表現で申し訳ないけど・・


もっと言い換えると、

グレーな部分を持ってる人
ということかもしれない。


かなり昔の大河ドラマ「毛利元就」を見ていたとき、あ! これだ~!と思ったことがある。

内藤興盛さんが言うセリフで、

「元就様は、白でも黒でもなく、灰色なのだ。
それに比べて、隆元様は白、真っ白な方なのだ。」



隆元様というのは、毛利元就の長男、つまり、毛利家を相続する跡取り息子

内藤興盛というのは、隆元さんの妻の父、隆元さんから見れば、義理の父上にあたる人

これは、父が娘に言うシーンで、

「オマエの夫は、色で言えば真っ白な人だから、そこんとこを理解して、オマエが支えてやらなにゃいかんよ~。」
みたいなことを言ったんだと思う。(←私の記憶が正しければ・・だけど)


きのうのブログでも、ちょっとだけ書いたけど・・

毛利元就さんは、まさに、「兵は詭道なり」を実践したような人で、知略によって敵方を滅ぼしていった人。
時には、かなり汚い手も使った人だ。 

それを、長男の隆元さんは、なかなか受け入れられなかった。

「いくら、敵を滅ぼすためとは言え、それって卑怯なやり方じゃないか!」・・と父に反感を覚える。

常に、武将として、「清く正しく、まっすぐに!」が、モットーな人。

それを、「真っ白な人」と表現したのだろう。

**あくまでも実際のところはわからない。 これは、大河ドラマの中のお話だから・・(笑)

こちらが、ドラマの中の隆元さん
     ↓
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真っ白な人は、誰にも好感を持たれる。

だけど、天下取りなんてできる器ではない。

「清く正しく真っすぐに」にだけ、戦ってれば、いずれは負ける。

相手も、同様な「真っ白な人」ばかりとは、限らないからだ。

「黒やグレーの人」と戦うときは、それなりに、こちらも、ときにはグレーにならなきゃならない時もある。


たぶん、それが・・孫子の言わんとしたことだろうし、

たぶん、それが・・トップに成りあがる人の条件なんだろうなあ、と思ったわけだ。



ただし、グレーの要素は初代に求められるものであって、2代目、3代目ともなれば、「真っ白」の方がいい場合もあるだろう。

領土を受け継き守っていけばいいわけなんだから、良き家臣に恵まれてさえいれば、自分は白いままでもやっていける。

いや、むしろ・・白い方が2代目には相応しいのかもしれない。



ところが、

成り上がりからトップに躍り出ようとするならば、グレーの部分を持ってなきゃ無理。


その、グレーの部分ゆえに、後世の人には「極悪非道の人物」として伝わることもある。

または、マ逆に、「公明正大な立派な大人物」として伝わることもある。



ところが、どっちも一緒!(笑)

グレーが、後世の人には、白に映ってみえたか、黒に見えたかの違いだけ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フランス王のフィリップ4世は、まさに極悪非道、血も涙もない冷血漢ってイメージで語られる人だ。

フィリップ4世(Philippe IV le Bel)(1268 - 1314年)
フランス王の在位:1285 - 1314年)
Philippe IV

この人が、なんだって、後世に「血も涙もない冷血漢」とされてるのか?

時は、日本でいえば平安時代末期、平家の世から鎌倉時代へ移行していく時代。

フランスも大荒れに荒れてる時代だった。


フィリップ4世の別名は、「淡麗王」

なぜか、ヨーロッパの王には「二つ名」がつきもの。 賢明王だとか、太陽王だとか、獅子王だとか・・
この人は、淡麗王 (Philippe IV le Bel

肖像画でもわかるとおり、イケメンだったから。

顔はイケメンでも、心は醜悪・・・目的のためには手段を選ばない、冷血漢、と言われてる。


なぜなら、

ローマ教皇をモノともせず、免税特権のある聖職者に対して課税し、
挙句の果てに、ローマ教皇を憤死させてしまい、
テンプル騎士団に、罪をでっちあげて火あぶり、解体のうえ、財産没収。

それも、ぜーんぶ、「お金」のためだったから。



というのが理由。



まず、フィリップ4世の出自と状況説明から。

フリップ4世は、もともと王になれるはずのない立場、兄が亡くなったことで王大子となり、カペー朝の跡取りとなった。

カペー朝の跡取りといっても・・・王家といったところで、フランス全土を支配してたわけじゃない。

フランスは、複数の諸侯が支配していた寄せ集めの封建国家。

彼の王領は、パリを中心とするイル・ド・フランスに限られていて、小さな国に過ぎない。
諸侯の中には、もっと、有力な名家があって、たとえば、アキテーヌ公爵家なんて、他の公爵家や伯爵家も従えてた大侯爵家だった。

この赤で囲ったところが領土
    ↓
france_map.png
https://ameblo.jp/rokudenashichan/entry-10823962379.html

つまりは、「小国」であり、「名ばかり王朝」、彼もまた「名ばかり王」

それが、あれよあれよという間に、他国にさきんじて、ヨーロッパの一等国にのしあがることになる。


なぜ、そんなことができたのか?

そりゃあ、フィリップ4世は優れたリーダーだったから。

しかも、彼の政治改革には実績がともなっていた。

彼の目指したものは、他国にさきんじた、絶対王政を確立すること。


もうちょっと具体的に言うと・・

従来の貴族による封建体制から、官僚による中央集権体制へのパラダイムシフトさせること。

そのためには、王が任命した官僚を取り立てて、諸侯(貴族)の力を削ぎ落とすこと。





しかし・・出る杭は打たれるの例えどおり・・

ヘタをすりゃ、こっちが寝首をかかれる(歴史上よくある話)


というわけで、フィリップ4世は、阿修羅・魔王のごとく、ときには、「問答無用の冷血漢」となり戦った。

だからこそ、結果的にフランスは近代国家へと突き進むことができた、ともいえる。

しかし、同時に、悪辣非道、冷血漢の汚名も着ることになった。

ということらしい。



簡単に彼のやった事を説明すると・・

●ローマ教皇をモノともせず、免税特権のある聖職者に対して課税したこと。

これをやってのけるのは、実際には大変なことなのだ・・・。

当時の「教皇」というのは、神に近い存在。


まあ、日本で言うところの・・

征夷大将軍となっても、天皇には頭があがらない・・天皇宣下がなけりゃ、どーにもならん! 逆賊とされるのが怖い!
または、上皇となっても・・延暦寺の強訴が怖い!


というように、宗教的・神の存在だけは、なかなか手が出せないタブーだった。


なので、教皇はじめ、聖職者ともなれば、そりゃもう、特権階級!
税金だって納めなくてもいい!ってわけだから。


その教皇傘下にいる、テンプル騎士団も、あつーく「神」の名のもとに守られた存在。
アンタッチャブル!ってわけ。


フィリップ4世にとっては、目の上のたんこぶ(他の諸侯にとっても同じだっただろうけど・・)



当時のヨーロッパの最大の問題は、十字軍の遠征にあった。

ご存じのとおり・・

エルサレムはユダヤ教徒・キリスト教徒の聖地。 ところが、7世紀以降、イスラム勢力に占領されていた。(イスラムの言い分はちゃんとあるんだけど・・とりあえず、ここではヨーロッパ側の見方で通すことにする)

そこで、西ヨーロッパのキリスト教国は「エルサレム奪還」のため、
多国籍軍を編成し、エルサレムに送り込むことになった。
それが「十字軍」


遠路4000kmもの遠征が、事実、何回にもわけて派遣されたのだ。


無事、エルサレムは奪還したのはいいけど・・多くの十字軍兵士が帰還してしまえば、そこがまた再占領される恐れは十分ある。
そこで、守備隊を置く必要に迫られたのだ。
(ちなみに、エルサレムを奪還しただけで、イスラム教国家にはさしてダメージを与えてるわけじゃない。)


守備隊といっても・・聖地を守るんだから、騎士であり、また信仰の厚い聖職者でもあるものが望ましい。
そこで、「宗教騎士団」が創設されることになる。

いくつもの騎士団、ヨハネ騎士団、テンプル騎士団、テュートン騎士団なんてのがあって、テンプル騎士団はそのうちのひとつ。
1119年のことだった。



さて、ここで、十字軍の遠征の実態についてだけど・・


目的は、聖なる地、「エルサレム奪還」のためだったはずなのに、

年代記「フランク人の事績」によれば、
       ↓

1099年7月15日に、城内に突入、凄惨な殺戮が行われた。
犠牲になったのはイスラム教徒だけではない。
ユダヤ教徒も東方正教徒も・・・エルサレムの住民が皆殺しにされたのである。

「殺戮はすさまじく、わが軍の兵士たちは足首まで血につかって歩いた」


住民はもとより、ユダヤ教徒、キリスト教の東方正教徒まで皆殺しかい!!

いったい、何考えてんだよ~!


たぶん、なーんにも考えてない。
ただ、殺しまくっただけ!

4000キロも旅をして、ただ・・見境いなく殺しまくって帰ってきただけ。。。

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神聖な巡礼の旅であり、エルサレム奪回の目的と信じて参加した兵士たちにとっては、たまったものじゃない。

しかも、見知らぬ異郷の土地を4000キロも旅していけば、イスラム教徒や山賊の襲撃や略奪もある。
現金を持ち歩くことは危険極まりもないし、第一、重くってかなわない!
かといって、家に残していけば、留守中に全財産は消えてるかもしれない!


そこに目をつけたのが、テンプル騎士団だった。

巡礼者が本国でお金を預け入れて、行き先で払い戻す。

預金通帳のようなものもあっただろう。これなら現金を持ち歩く必要はない。

まさに、現代の銀行業のルーツがここにある。(テンプル騎士団は、ビジネスの天才だったのかも。)

この銀行業で、テンプル騎士団は莫大な資金を集めた。

さらに、集めた資金で、資産運用もはかる。

ヨーロッパ各地に広大な土地を購入し、教会や城砦を築き、ブドウ畑や農園をつくり、ワインや農産物を販売に乗り出す。



結果、テンプル騎士団は、

カネを稼ぎ、領地を拡大し、しかも戦う軍隊も持ってる団体になった。

その莫大な資金をもとでに、ヨーロッパ諸国の王に貸付け、利息でも大儲け。

敬虔な修道会、つーより、こりゃあもう、立派な複合ビジネスに近いような・・

立派な「世俗」にまみれた、ビジネスマンって気がしちゃうのは、私だけ?



さらに、テンプル騎士団はローマ教皇直属の組織でもある。

「ローマ教皇」という、大権威がバックについてるとなれば・・黙っていても、西ヨーロッパの王侯貴族から寄進が集まってしまう。

儲かってしまって・・笑いが止まらない状態。

Molay-2.jpg

一方、フランスは巨額の財政赤字に苦しんでいた。


十字軍遠征なんてやってりゃ、どこだって金欠になる。(孫子だったら、呆れてモノも言えないはず。)

フランス王室は、止む無く、それをテンプル騎士団から借金でまかなっていたものの・・どうにもならない!
借金は問題解決にはならず、問題の先送り。

いわば自転車操業で、負債は膨らむばかり。



フランス王は絶対王政を目指していた。

強力な中央集権国家を作るためには、官僚機構と常備軍が欠かせない。

それにも、カネがかかる。

現状維持で、なーんも目指さない領主だったら、なんとかやれたのかもしれないけど・・、彼は違う!



ここで思いついたこと!

●ローマ教皇をモノともせず、免税特権のある聖職者に対して課税しちゃおう!

ようやく・・ここに話が戻る(笑)



もちろん、そんなことを言い出したって、はい!そうですか~!と、聖職者たちやローマ教皇が素直に納得してくれるわけがない。


フィリップ4世は、上手にその機会をうかがい、民意を図り、最善のタイミングでやってのけたのだ。

そこらへんの具体的なことは、省略するが、もちろん、さまざまな事件は起こったわけで、

1303年9月の「アナーニ事件」なんてのは、その最たるもの。
      ↓

ローマ教皇ボニファテイウス8世は激怒して、フィリップ4世を破門にしてしまう。

まあ、フツウの神経の持ち主だったら、

この時代、教皇に破門を言い渡されてしまったら、
ひええ! 私が悪うございました! なんとか・・ご勘弁を!ってことになるのが必定。

ところが、フィリップ4世、神をも恐れぬ驚くべき手段にでたのだ。

部下に命じて、教皇が滞在している避暑地アナーニを急襲し退位を迫った。

駆けつけてきた教皇軍が、ボニファテイウス8世を救出したものの、あまりにもショックを受けた教皇は、脳溢血で死んだ?
憤死?ともいわれている。





そりゃそうだ!

今まで、教皇の思い通りにならないような、王はいなかったんだから。
教皇として、こーんな惨めな屈辱を受けたのは、はじめてだろうから。

ここで、ちょっと調べてみると・・ボニファテイウス8世という教皇、こちらも、聖職者というよりも、なかなか世俗にまみれた人のようだったみたいだ・・・。

Knightfall4.jpg
https://entertainment.unitymedia.de/ritterserie-knightfall/knightfall4/


まあ、どっちもどっちかも・・。


結果的に、フィリップ4世に軍配が上がった。

次の教皇は、傀儡の教皇、フランス人のクレメンス5世を擁立した。

クレメンス5世Бальтазар-Косса-2


これで、ますます、フィリップ4世、仕事がやりやすくなってきた。



さて、次は、いよいよ

●テンプル騎士団の解体だ!

だんだん、テンプル騎士団の評判が悪くなってきた頃を見計らって・・・

そりゃそうだ! テンプル騎士団だけ大儲けしてる状態だもん・・自然と反感を持つ者も増えていく。


十字軍の失敗を機に、フィリップ4世は、なんと、テンプル騎士団を告発したのだ。


それも・・・あろうことか、異端の罪で。


これまた、従来の常識では、到底、ありえない!ことだ。

テンプル騎士団は、教皇直属であり、「異端」を取り締まる側なのだ。

それが、異端扱いされてしまうなんて・・。


実に思い切った、意表をつく手腕だ!


結果的に、テンプル騎士団は、「異端審問(異端を裁く宗教裁判)」にかけられ、全員有罪。

逮捕された団員は、拷問で自白を強要されたようだし、かなりアクドイ手を使ってる。


しかし、傀儡教皇クレメンス5世は、テンプル騎士団の解散を許可
傀儡だからね~。



フィリップ4世は、フランス王の勅命を発して・・・全員有罪、うち数十人を火あぶりに!


おいおい!

借りたカネを返したくないばかりに、相手を抹殺かい!
抹殺して、なお、余りあるカネをゲットかい!

借りた金は、返そうよ~!(←善人、小市民の発言)


1314年、テンプル騎士団の総長、ジャック・ド・モレー (Jacques de Molay)は、パリ・シテ島の刑場で生きたまま火刑にされた。

亡くなる直前、モレーは、
フィリップ4世とローマ教皇クレメンス5世を呪う言葉を吐いたことは有名な話・・として語り継がれている。

そりゃそうだ・・
王(フィリップ4世)は陰謀の張本人だったし、教皇(クレメンス5世)は家臣を見捨てた裏切り者だったんだから。


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そのせいか、どうかはわからないけど・・

同年1314年、1ヶ月後にクレメンス5世はこの世を去り、フィリップ4世は脳梗塞で倒れ、11月に死んだ。

ジャック・ド・モレーの預言は的中し呪いは成就したとされ・・

ここから、テンプル騎士団&ジャック・モレーの都市伝説がはじまった。

まあ、いろいろあるんだけど・・それは、また後ほどということで。


・・・・・・・・・・・・・

以前、この話を知ったとき、私は、まっさきに、織田信長を思い描いた。

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フィリップ4世と織田信長・・似てない?

顔じゃなくって、性格的なものが・・
あ、顔も両方とも、イケメンとして有名だけど。


●リアリスト
大業を成す人の、絶対条件かもしれない。
目的を見据えて、現実を直視して進むのみ。
社会通念や常識には捕らわれないたくましさ。

まさに、二人のも神をも恐れぬ大胆不敵な所業をしてるわけだから。


●実力主義

出自や身分に捕らわれず、「能力と実績」あるのみ。 実に合理的!
信長しかり。
フィリップ4世が官僚に登用したのは、市民階級や下級貴族だった。
ローマ法に精通した「レジスト(法律家)」とよばれる専門家集団を集めたという。


●明確なビジョン + 判断力、決断力、行動力

織田信長は「天下布武」
フィリップ4世は「絶対王政」

孫子の述べるごとく、目的に向かって、冷静で幅広い判断力、それに伴う決断力と行動力を持っている。


●出自は良くない。

信長さんも、小国・尾張の出身、同族間でもまとまらず争い事を抱えてたわけだし、今川と比べれば・・ちっぽけな吹けば飛ぶような国だった。
フィリップ4世も同様。

出自があまり良くない方が、下層階級と接触が持てるわけだし、彼らの心情も理解できるという利点に繋がるかもしれない。

信長さんは、うつけと呼ばれてた若い頃、農民たちに交じって戦争ごっこをやってたことなどで、実施訓練を兼ねて人心を掴み、良き人材発掘にも繋がったのではないか、ともいわれている。

・・・・・・・・・・

一般庶民というものは・・

神の前には恐れをなしてしまったり、勅命と言われれば、それだけで逆らえなくなってしまったり・・
感情に溺れて冷静さを失ってしまったり、血気にはやってバカな突撃をしちゃったり・・
人に臆病者と後ろ指をさされたくないため、無茶な行動に走ったり・・


そんなものだ。

白か黒かだけでも生きられてしまうのが、庶民なのだ。

なにがなんでも、犯罪は犯さない、許せない・・真っ白な人

または、自分の欲望のためだったら、全体を考えずになんでもしてのける、黒になるか・・

グレーでいることは、なかなか難しい。

そこが、トップに立つ人と、一般庶民の違いなのだろう。



グレーでいるということは、両面を持っていたり、もっと、さまざまな面を持つということでもある。

信長さんの逸話

信長さんは、神仏を恐れず、比叡山を焼き討ちしてしまったり、残虐な仕打ちを数多く語られる人物だけど、

一方で、足軽身分だった、鳥居強右衛門が、自分の命を犠牲にして長篠城を落城の危機から救ったことに深く感動して、自ら指揮して立派な墓を建立させたとか・・

また、

体に障害のある男が、街道沿いで乞食として暮らしていたのを度々みかけて哀れに思い、、村民を呼び集め、木綿二十反を与えて、「この者に小屋を建てて、この者が飢えないように毎年麦や米を施してくれれば、自分はとても嬉しい」と村人に要請した。 その場にいた人々は皆、涙した。



なんて、話も伝わっている。


悪魔か天使か、どっちなんだ?
たぶん、両方。


秀吉の妻、ねねに対しても・・秀吉がねねを軽んじた扱いをすれば、長い手紙をねねに送って元気づけてやり、何かあれば、ワシが間に入ってやる!みたいなことまで言う。




一家臣の妻に対してまで、ここまで細やかな気遣い?

あちこちに気を遣うような繊細さ、豪胆さ、残虐性と人情味、
ハイテンパーかと思えば、忍耐強さもあるし・・
とにかく、人物像をひとことでは言えない。



フィリップ4世の人物像の、細かなところまではわからない。

寡黙な人だったとも言われるけど、テンプル騎士団の罪を告訴するときの論理性は見事だし・・
敬虔なキリスト教信者だったと言われる反面、神をも恐れないリアリスト。



これまた、ひとことでは語れない人物らしい。



将来トップに立つ人には、幼少の頃から、帝王学なる教育を施す。
これは、どこの国でも同様だ。

王家や伝統ある家系・家柄などの特別な地位の跡継ぎに対する、幼少時から家督を継承するまでの特別教育ってわけで、
おそらく、家によって個々に違うだろう。


それでも、基本理念は、孫子の説いた
常に冷静沈着で、1つのことだけにとらわれずバランス感覚を持って、広く浅く総合的な判断能力

にありそうだ。

それが、リーダーシップ論、マネージメント論に通ずるものとなる。




そういえば・・たしか、算命学は古代中学の帝王学に由来するものだとか・・そんな話を聞いたことがある。


だから、我々一般人に、帝王学なんか必要ない!


なーんて意見もある。


そりゃあ、1つのことだけにフォーカスして他はどーでもいい!って生き方をしたい人には、たしかに不要だ。

白か黒だけで、生きたい人には不要だし、グレーなんて知ったこっちゃない!
それでも、生きていけるんだから。


でもね・・
ただ、言えることは・・

グレーに目をふさいでしまえば、当然、白か黒かしか見えなくなってしまう。

見えなければ、権力者がグレーであることも気がつかずに、コロっと騙されるだけ。




ましてや、民主主義という時代ならば・・

本来は、すべての人が、それぞれ、「一国の王」でいるべきなんじゃないだろうか?
つまり、王の心持ちってこと。



王の心持ちでいれば、「自分の利益だけ」を主張するわけにはいかなくなるはずだし・・

全体の流れを考えなきゃならなくなる。

国全体に視野を広げて、国を富ませる方法を考えなきゃならなくなる。


その視線でみれば、トップの色合いも、よーーくわかるようになるだろう。




だからといって、すべての人々がトップを目指せ!、なーんてことじゃない。

白でも黒でも、グレーでも・・
好きな色を選ぶのは、いつだって自分自身だ。

何色を選ぼうが、それは自由。


それでも、トップに立つ人のグレーな色を感じる目だけは、持つ必要はあると思うのだ。


その目を通してみなければ・・

フィリップ4世のやったことも、教皇のことも、また、テンプル騎士団のことも・・
何も見えてこない気がする。

もちろん、信長さんに対しても・・。

最近の大河ドラマと孫子の兵法

年配の日本人二人が、こんな会話をしていた。


「日本のTVは年々つまらなくなるねえ。 とくにNHK大河ドラマは最悪!

TVジャパン(24時間日本のTV番組を放送してるケーブルTVのこと)を入れて、ずーっと見てたのにさ。」


「うちもだよ。 まったくだね。 TVジャパンも、そろそろ解約しちゃうかな!」


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ロサンゼルスという場所は、海外でありながら不思議な場所でもある。

外国嫌いでどっぷり日本にはまっていたい日本人でさえ、ラクに生きていける場所なのだ。

買い物はすべて日系の店ですませ、
家では、ケーブルTVを入れれば、毎日24時間日本語放送が楽しめる。

そういった人たちが、日本語放送のTVを解約してしまう!ということは、よっぽどのことかもしれない。


NHK大河ドラマの第1作(昭和38年) 花の生涯・・井伊直弼の生涯を描いたもの
       ↓  (さすがに見てないけど・・)
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NHK大河ドラマ関していえば・・私は日本に住んでいた頃は、ほとんど見たことがなかった。

アメリカに来てから、何かのきっかけで見るようになり、

かなり古いものも含めて、Freeでアップロードされてる動画なら、すべてを見てしまったことがある(笑)


1980年代~90年代~2000年代と、時代の移り変わりとともに、世相を現すかのように大河ドラマも変化しているのがよくわかる。

そして、たしかに、あの二人が言ってたように・・近年はつまらなくなったと思う。

とくに、2010年あたりから・・「トンデモ大河」がやたら目につくようになった気がする(笑)

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むろん、「ドラマ」は、歴史番組とは別モノなんだから、大いに創作してもらって結構なのだ。

それでも、史実を無理やり変えてしまえば、視聴者に違和感を持たれかねない。


なので・・・変えられない史実があり、そこに創作を盛り込んでいく、
~そこらへんの微妙な巧みさが、歴史ドラマを見る醍醐味かもしれない。


面白いもので、
たとえ創作であっても、デキの良い作品というのは、まるで「それが事実だった」と思えてしまうものだ。

それこそが、「デキの良い作品」だ、と私は個人的に思っている。



さて、歴史上の人物でありながら、残ってる史料も少ないような人を主人公にする場合は、

そこは、まさに作家さん&スタッフさんの腕の見せ所でもあるし、いかに面白く、いかにうまく脚色する事ができるのか?が、楽しみなところとなる・・はず!


なるはず!・・・そう思っていたのだが・・


★2015年・花燃ゆ

★2017年・おんな城主 直虎


両方とも・・実に残念な作品になってしまった。(←あくまでも私の感想)



ある人が言ってた感想だけど・・「韓流時代劇っぽくて、昔の少女漫画のようなドラマだった!」と。

私は韓流ってのを見たことが無いんで、そこらへんはイマイチわからないんだけど・・
逆に、韓流ってのは、ああゆうものか~と(笑)



個人的な思い込みの問題だろうが・・あの少女漫画のようなラブラブシーンは、もともと恋愛モノ自体が苦手な私には、非常に受け入れがたいのだ。(←個人の感想です)

(少女漫画といっても、近年の少女漫画じゃなくって・・・ずーーと昔の少女漫画のこと。
最近の少女漫画は、人物描写や展開においても、ずっと深いものが多い。)




女城主・直虎の・・本能寺の変の時だったか・・こんなシーンがあった。

南蛮人の協力を得るために美人局(つつもたせ)的な事やっていて、

惹かれ合う男女が、その思いを素直に表現できないで、

ワルぶった男の方が、「そんなら、お前、援助交際やってみろ!(出来もしないくせに)」みたいな雰囲気で言えば、

お嬢様女は、「やってやるわよ!(できないと思ってるのね)」と意地になって・・・

で、実際、その場面ともなれば、結局、彼女を救おうと、

じゃーん!と、愛しい男が、現場に助けに来る・・・てな展開。



なんなんだよ!
この、ベタな展開!

これが、大河ドラマかよ!


・・と、正直、思いました。

本能寺事件のあたりでは、直虎さんはすでに50歳前後のわけで、・
恋を描くにしても・・もうちっと、オトナの恋を描けんのかよ!

いったい、誰が・・こんな脚本書いたんだ!
とも・・思ってしまったものです。。。



最近のNHK大河ドラマの傾向として・・


●戦さはキライだ! (戦さの無い世の中、民のために・・みたいなフレーズが多い。)

●恋愛至上主義(好きな人と結婚するのが良いこと)


この、2つを、実にベタに盛り込んでる。 
鼻につくくらいに。


これじゃあ、まさに、現代の感覚をそのまま持ってきてしまってるわけで・・

この時代の人々の心情は完全無視かい!
と、私は言いたい!

これじゃあ、
過去の時代や、そこに生きた人々の心情を、完全否定してるような、ちょっと嫌な気分にさせられてしまうのだ。



言うまでもないことだけど・・
誰だって、戦争や国の荒廃を見るのは嫌だし、また、好きな人と一緒にいたい!と願うのは当然のことだ。

それは、どの時代だろうが、どこの国で生きようが、みな「個人」感情は、同じはず。


しかし、過去の時代は、とくに武家社会においては、なによりも「家の存続」を一番に考えた。
100年後、200年後・・ずーーと我が家名が存続することを、男女ともに悲願としていた時代だ。

それゆえに、個人感情とのせめぎ合いに心乱れたり、「お家の大義」と「道の大義」の狭間で悩んだりもする。

だからこそ、そこにドラマが生まれる。


しかし、最近の大河ドラマでは、そういったことは・・まーーたく無視。
むしろ、バッサリ「悪い事」として、切り取ってしまってるかのようにも見える。


その時代に、現代感覚の現代人を持ってきて、ハリボテで作り上げてしまったような感覚だ。


主人公は、あくまでも、「いい人」に、作りあげる。
(もちろん、現代感覚の良い人)



これは・・現代の日本の風潮?

「いい人」は、戦国時代であっても、好きな女を妻に迎え、民のために戦えど、残虐行為はしないし、誰に対しても明るく優しい人。


ここに、ベタな良い人像が出来上がる(笑)

いい人なんか・・

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昔の大河ドラマを見ると、ここらへんが違う。

独眼竜政宗は、時には「撫で切り」を行う。
撫で切りとは、女子供に至るまで、見せしめのために片っ端から殺しまくることだ。

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その後、政宗さんは悪夢に悩まされて、しばらく心神喪失状態になる。

和尚に非道を責められたり、かと思えば、部下からは、致し方の無い事! それは武将として正しい事!という意見もある。



また、毛利元就では、

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元就さんは、かなり汚い手を使って、策略を用いて敵方を抹殺したりする。

それを、ある息子は、「父上は、武士にあるまじき卑怯者だ。」と怒り、
別の息子は、「まさに『兵は詭道(きどう)なり』、父上は立派だ!」と褒める。


現代の大河ドラマとは、あり得ないような人物像を作り上げている(笑)

私には、ベタな「いい人」像の主人公より、こういった主人公の方が、はるかに魅力的にみえる。

尼子役のこの人も魅力的に描かれてたけど・・
     ↓
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物語としても一貫性があり、デキの良い面白い作品に仕上がってたと思う。


ところが、最近は、

善か悪か?
いい人か悪い人か?

なぜか、この2つの選択肢しかないような気がしてしまう。

こうゆうのを、「ベタ」といい、 
言い方を変えれば、「薄っぺら」というんじゃないだろうか?


もちろん、これは私の個人的な感想なので、決してNHKさんや担当のスタッフさんに文句を言うつもりはない。
さまざまな事情があるのだろうし・・。


最近の世相に合わせて視聴率を上げるため、「一般多数の心理に迎合するため」に、あえてそういった作品が書かれるのか、

それとも、決して「迎合ではなく」作家や脚本家の本人の意思で書きあげたのか・・

また、「一般多数の心理」というのは、何を基準にしているのか・・




そこは私にはわからない。

わからないけど・・少なくとも「歴史が好きな人」が作ったんじゃないだろうなあ、と思う。

彼らにとっては、「別に過去の時代でも、現代でもどっちでも良かった・・たまたま、過去に時代設定にしただけ」
・・そんな気がしてしまう。



大河ドラマの主人公は、男でも女でも、だいたいが、歴史上に名を残す人物なのだが・・・

そのカリスマ性よりも、一般人と等身大の「いい人」をアピールしている気がする。

たぶん、これも世相?

銀幕の大スターといわれる女優よりも、隣のかわいい女学生っぽさの方が、親しみがあってウケるって風潮なのかも?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


しかし、現実的に考えれば、

天下をとるような人が、「ベタないい人」であろうはずがない


だからといって、

「悪いヤツに限って出世する」という見方もまた、あまりにも短絡的過ぎて、私は好きじゃない。


少なくとも、上に立つものに求められるものとは、こんな人ではないだろうか。


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孫子の兵法・・『九変篇』の最後に書かれている内容から、


『五危(ごき)』という5つ・・将軍が過ちを犯す危険=間違い例がある。


『将に五危有り。

必死は殺さるべきなり。
必生は虜(とりこ)にさるべきなり。
忿速(ふんそく)は侮(あなど)らるべきものなり。
廉潔(れんけつ)は辱(はずか)しめらるべきなり。
愛民は煩(わずら)わさるべきなり』



これをもっと、現代的に表現すると・・
   ↓
「将軍には5つの危険あり。

●必死な者は殺される。
●生きようとすれば捕虜になる。
●怒りっぽい者は軽視される。
●まじめな者は策にハメられる。
●民衆の事を考え過ぎると精神的に参ってしまう。


こんな将軍は必ず負け戦をしてしまうよ!と言っている。

上の5つ、「怒りっぽい」以外は、本来ならば、すべてが良いことでもあり、ある意味上に立つものには必要な要素でもある。


自分の身を案じてばかりで、死を怖がれば戦いにはならないわけだし、(リスクを恐れるな!)

そうかといって、命を大事に考えて撤退する時の見極めも重要。(見極めて引きどきも大事)

それに、民を治めるには、民衆のことは考えるのは当然のこと。(人々のベネフィットを考慮せよ)


しかし、こういったことにも・・何事もバランス感覚が大事!


簡単に言ってしまえば、「まじめ」なのは長所だけど、「くそまじめ」は弱点で短所となるって事だ。

何事も、こだわり過ぎるれば、逆にそれが弱点になる。

将軍に求められるのは、常に冷静沈着で、広く浅く・・・総合的に判断する能力であって、

1つの事だけに集中して力を注げば、それは、かえってマイナスになる・・・という教えになっている。


これは、まさに・・帝王学にも通ずる部分にも思える。


面白い事に、それぞれの歴史上に名を残すような人は、ほとんど、こういった要素を備えている人が多い。

さっすが! 孫子だ!


私がなぜ、孫子なんか読んだのかというと・・・
これは、やっぱり、大河ドラマからの影響から。

武田信玄は、有名な孫子好き。

旗までも、孫子にしちゃったくらいだから。
誰もがご存じ、風林火山
   ↓
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其の疾(はや)きこと、風の如く
其の徐(しず)かなること、林の如く
侵掠(しんりゃく)すること、火の如く
動かざること、山の如く
知り難きこと、陰(かげ)の如く
動くこと、雷霆(らいてい)の如し。

郷を掠(かす)むるには、衆を分かち
地を廓(ひろ)むるには、利を分かち
権を懸(か)けて動く。

「迂直の計」を先知する者は勝つ。
此れ軍争の法なり。』




これは、春秋時代の呉の将軍・孫武が書いた兵法書『孫子』の軍争篇の一説を引用した物だったそうだ。

有名な一説の意味は、
   ↓
「疾風のように早いかと思えば、林のように静まりかえる、
燃える炎のように攻撃するかと思えば、山のように動かない、
暗闇にかくれたかと思えば、雷のように現れる。

兵士を分散して村を襲い、守りを固めて領地を増やし、
的確な状況判断のもとに行動する。

敵より先に「迂直の計」を使えば勝つ。
これが、勝利の法則となる。」



「迂直の計」とは、「迂」=曲がりくねったり、「直」=まっすぐ行ったり・・・
わざと変幻自在、遠回りをして油断させておいて電撃的にたたみかけを」したり・・

つまり、静と動、陰と陽、厳しさと優しさ、飴とムチ?

とにかく、正悟法と奇襲作戦のように、「相反する物を巧みに使え」って事らしい。



ここへへんを、チラ見しただけでも・・

『孫子』は、とても2500年前に書かれたものとは思えないようなシロモノで、現代でも充分通用する兵法書だと思う。

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信心と「吉凶」だけで、合戦の勝敗を占ってたような時代に、

こんなにも、リアリスト目線で、科学的で合理的な兵法書があったことには、びっくりだ。


もちろん武田信玄さんだけでなく、三国志の曹操や、八幡太郎義、徳川家康といった戦国武将も、愛読したという。

海外にも紹介されて、あのナポレオンでさえも、孫子を持っていたそうだ。(不可能という文字の入った辞書は持ってなかったらしいけど・・)



孫子の最も最初、第一章:始計篇の冒頭に出てくるのが、この言葉
    ↓
★『兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。 察せざるべからず』

つまり・・

「戦争は国家の一大事で、国民の生死、国家の存亡にも関わってくるのだから細心の注意を払って検討に検討を重ねなければならない」


また、もっとも大事な、「テーマともなるべき箇所」
    ↓
★『百戦百勝は善の善なる物にあらず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なる物なり』

「百戦百勝しても、ちっともエラくない、戦わないで勝つのがベストなのだ」と。

戦争は、何も生み出さない。

無くしていくばかりだ。 人の命もカネも、すべてを亡くすだけ。

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戦争には、多額の金額と多くの犠牲が必要。
戦わないで勝てるなら、それが何にも勝る事・・・

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そして、どうしても戦争しなければならないのならば、

★「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」

つまり、「情報を集めろ」という事。

敵の情報も、そして自分自身の事も、充分調べつくした上で、「勝てる相手とだけ戦え」と言ってる。

「勝算が無く負ける戦争ならば、絶対するべきではない」と、言っている。


まさに、納得。

戦国時代は、多くの隠密やら忍びの者たちが活躍していた時代。


実際は、こんな姿よりも
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こんな姿や、僧侶、農夫姿になって各地を回っていたという
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現地に潜入して、少しでも多くの情報を少しでも早く集めたものが、勝利に近づける。

あんな小大名だった、真田親子が機を見るのが早かったのも、徳川の大群を撃退できたのも、
まさに、上手に忍びの者たちを使い、詭道作戦を用いたからだろう。


毛利元就さんだって、小国の国人に過ぎなかったのに、情報収集と詭道を巧みに用いてのし上がった人だった。


★『故に、これを経(はか)るに五事を以ってし、これを校(くら)ぶるに、計を以ってして、その情を索(そと)む。
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。』

「道・天・地・将・法の五つの事に関して、それが整っているかどうかで、この戦争を起こすべきかどうかを判断をする」
     ↓

「道」というのは、道理・・・つまり「大義名分」であり、「目的意識」
兵も民も納得すれば賛成してくれるし、兵もまた、「主君と生死をともにする」気持ちが強まるというもの

「天」とは・・時期の事。
天候や季節の事も含めて、今がその(戦争する)時なのかどうなのか?
(徳川家康さん、どんなに長くても時期をじっと待っていた人だった。)

「地」とは・・「地の利」。
地域の広さや地形を考え、どの場所で事を起こすか?

「将」とは・・大将の器量、つまり、国の君主が立派かどうか、信頼に値する人物なのか、公平さを持っている人なのか・・
すべての条件が整ってても、肝心の大将がダメなら、勝てる戦も勝てないわけだ。
(まさに、ここらへんは、真田幸村さんとか、楠木正成さんの悲劇を思い出してしまうところ)

「法」とは、軍のよしあしについて。
軍の編成や、軍需物資の管理、適材適所への配置など、個々の戦闘能力が強いだけでなく、チームワークや、全体の軍のまとまりも考慮するということ。
(数だけ多くても、負け色が見えると、寄せ集め軍はすぐに崩壊してしまうもの・・義元亡き後の今川軍は、こんなカンジだったのかな~。)




こういったことから、対戦相手と自分たちを見比べて、勝てるか勝てないかの判断をせよ!ということ。

そして、
「勝てない戦争はしない」というのが孫子の鉄則


また、
「本来、戦わずして勝つことが最良の方法」



そして、最後に、この始計篇のしめくくりに出てくる言葉が、

『兵は詭道(きどう)なり』

これ、2007年の風林火山でも、山本勘助が連呼してた言葉でもあった。


「詭道」の「詭」は、いつわるとか騙すとかという意味・・・つまり「正道」の反対

「兵」というのも、この時は「兵士」という意味ではなく、「戦争」の事。

で、「戦争は騙す事」という意味になる。




この部分を引用すると・・

『兵は詭道なり』
故に能なるも不能を示し、用なるも不用を示し、近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、
利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、実にしてこれを備え、強にしてこれを避け、
怒にしてこれを撓(みだ)し、卑にしてこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)にしてこれを労し、親にしてこれを離す。
その無備を攻め、その不意に出ず。』
    ↓
「戦とは騙す事。

できるのにできないふりをしてみたり、いるのにいらないように見せたり、近いのに遠くに見せたり、遠いのに近くに見せたり、
有利だと思わせて誘い出し、混乱させてやっつける、充実している敵には準備を整え、強い敵とは戦いを避け、
挑発して掻き乱しといて、低姿勢に出て油断させる、休養をとっている者は疲れさせ、親密にしている者同士を引き離す、
無防備なところを攻めて、意表をつく。」



ここは、私が、個人的に好きな部分でもあって、
実に広い視野を持ったリアリスト視線で書かれている。


武士ならば、大群を相手にしても、正々堂々と真正面から戦って果てろ!とか、
親の仇き~!と、怨みに身を任せて、殺しまくる!とか、



それは、青臭いだけの、真っ正直な愚か者であり、

結局のところ・・自分の個人感情の枠から一歩も踏み出せない器でしかない。

つまり、大将の器ではない。

決して、すべての民の生活を任せられるような器ではない。

そんなことを言われてるような気がしてくる。



孫子の各章には、さまざまな実践部分も多いのだが・・

やはり、孫氏の特徴として、人の心理に関わるところが興味深い。


●『囲師(いし)には必ず闕(か)き』
 「敵を囲む時は、一方だけに逃げ道を作っておく」・・逃げ場がないとわかれば相手は必死になり、
思わぬ事態へ発展することもある。  たとえ、敵であっても、徹底的に追い詰めるな!ということ。


●『善く戦う者は勝ち易(やす)きに勝つ者なり。  故に善く戦う者は勝つや、智名なし、勇攻なし。』
「名将は、勝ちやすい者に勝つ。 だから名将は勝ったとしても、その名を知られる事はないし、賞賛もされない。」

これ、優れた野球選手の話で聞いたことがある。
    ↓

本当に、すぐれた選手は、ボールの落ちる場所が事前にわかるので、投げられた瞬間に走ってボールの下で待っていて受け止めることが多い。 
ところが、ダメ選手に限って、猛烈ダッシュをして転びながらのファインプレーを見せる。
観客は、ダメ選手の方に拍手を送るが、真のファインプレーをしているのは、前述の選手のことである。



たぶん、これと同じことじゃないかな?


●『・・・乱は治に生じ、怯(きょう)は勇に生じ、弱は彊(きょう)に生ず。
治乱は数なり。勇怯は勢なり。彊弱は形なり。』

「(戦争の中では・・・)平静はすぐに混乱に変り、勇気はすぐに怯えに変り、強者はすぐに弱者に変る。
混乱するかしないかは軍の統制力で決まり、怯えるが怯えないかは軍の勢いで決まり、弱者になるかならないかは軍の態勢で決まる」

いずれも、見事に、人の心理を言い当ててる箇所だ。

人の心理というものは、おそらく、紀元でも今でも変わらないのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

孫子は「兵法」でありながら、

なんだか、読んでいくうちに、

別角度からアプローチした「平和論」を説いているような気さえしてくる。

逆説的手法ってやつだろうか?(笑)


それで、いつのまにか、最上の平和論を読んでる気になってしまう。

戦争を通して、重大な問題提起をされてる気さえしてくるのだ・・・。


決して、

「戦争は悪い事だ!」
「戦は嫌い!」
「平和な世が一番」

なーんて、近年の大河ドラマのセリフは一言も無いんだけど・・

それゆえに、ずんとくる確かなものを感じてしまう。


戦国の世の武士たちは、家の存続をかけて、戦うことが商売ともいえる。

子供の頃から、実践の戦闘技術を学び、

さらに、名僧と言われる人を先生につけられて、帝王学なるものを学ぶ
そこには、四書五経からなる「人の道」の教えもあったはず。

当然、孫子を愛読していた人も多かったことだろう。


現実の戦国の世で、または・・過渡期の明治維新、それぞれの時代で、

男も女も・・

どんなことに悩みながら、どのように心の折り合いをつけ、どのように、トップに立つようになっていったのか?

孫子をどのようにとらえたのだろう?

彼らにとっての理想の家、理想の社会とは、どんなものだったんだろう?



そういった疑問がわいてくるけど・・

残念ながら、最近の大河ドラマの中に、それを探すのはムリだ。


むしろ・・昔のNHK番組、たとえば・・「その時歴史が動いた」の方が、ノンフィクションのはずなのに、
ドラマ性もあったし、人物も魅力的に見えた。

ノンフィクション登場した西郷さんの方が、今年の西郷どん!よりも、100倍も魅力的に描かれて気がする。
(今の最後うどん・・あれ? じゃなくって・・西郷どん!、最初の3回だけ見てやめちゃったけど・・)


これは、以前のブログに書いたことだけど・・・

漫画原作の、アシガールの方がはるかに楽しめたし・・時代考証もしっかりしてたし、おまけに、役者の立ち居振る舞いが美しかった。
タイムスリップが出てくる、ファンタジーモノなのに、だ!


もう、いっそのこと、大河ドラマは終わりにして、そっちの路線にしちゃった方がいいんじゃないかなあ。



それでも、

私が日本史に多少詳しくなれたのも、

孫子を知ったことも・・

陣形もわかるようになったことも・・

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やっぱり、大河ドラマがきっかけになっている。

そうゆう意味では、NHK大河ドラマには、大いに感謝している。

UFOシーカーズのビデオから、海軍のエリア51を知る

UFO シーカーズ (UFO Sheekers)が You tubeにアップしてるビデオを見ていた。

この、UFO シーカーズというのは、

2016年に創設された会社で、場所はカリフォルニア州、ベーカーズ・フィールド(Bakersfield, CA)にあり、
UFOの調査のため、24時間空を監視し、どこにでも行って調査するという。



UFO sheekers

https://twitter.com/ufo_seekers?lang=en


主に、この二人が中心になって運営しているようだ。
    ↓
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You tubeにアップされてるUFO関連のビデオの中には、かなり素人臭いものやら胡散臭いものも含まれてるんだけど、彼らのビデオは、撮影・編集においてもプロっぽい作りなので、とっても見やすい。

UFOをテーマに扱ったものといえば・・日本の場合はなぜか「バラエティー番組」のイメージが強いようだけど・・
(そもそも、バラティーというジャンルはアメリカには無いのだが。)

これは、まったく別物で、さまざまな角度から考察を加えた作り方をしている。

なので、わおお!!と驚くようなエンタメシーンは、いまのところ・・登場しない。

しかしながら、海外にもファンも多いらしい。(とくに、イギリスからのファンが目についた。)



今回、私が見たビデオは、こちら・・
(日本語訳はついてないが、映像だけでも雰囲気はわかるかと思う。。。)

The US Navy's AREA 51 - UFO Seekers © S2E15 というもの。
    ↓


エリア51といえば、ご存じの方も多いだろう。

US Airforce(アメリカ空軍)によって管理されてる、ネバダ州の南の方にある、グルーム・レイク空軍基地の別名。

あの、ロズウェル事件で有名になったとこだから。




ただし・・今回こちらのビデオに登場するのは、US Navy(海軍)の管理するとことで、あのエリア51とは、まったくの別物。

下の赤いところ,
Naval Air Weapons Station China Lake・・・日本語にすれば、海軍航空兵器ステーション/チャイナレイク

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ロサンゼルスからラスベガスに向かう幹線道路15番のあたりや、アリゾナに向かう40番あたりには、まだまだ立ち入り禁止の軍事基地がいくつもあるんだけど・・
ここは、北の方に位置する場所で、デスバレーセコイアなどの国立公園にも囲まれてるとこにある。


実は、私は・・こんな軍事基地は知らなかった。

もっとも、一般人はマニアを別にして、軍事基地なんか、知らないことの方が多い。

フリーウェイを走ってれば、ここにでっかい軍事基地があるなあ、くらいはわかるんだけど、
特別マニアでもない限り、注意して名前をチェックしたり、わざわざ調べたりしない。


しかも、空軍じゃなくって、海軍ベースがこーんな砂漠のどまんなかにあるとは!

ここは、ベース(基地)というより、正確には研究施設というべきなのかもしれない。


海軍ベースといえば、サンディエゴは有名だし、ついつい、海軍=海のそばをイメージをしてしまいがち。

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だけど・・あの、昔の映画のトップガンだって、アメリカ海軍戦闘機兵器学校 (United States Navy Fighter Weapons School:NFWS) の通称。

つまり、空軍ではなく、海軍なのだ。


うーーむ。

研究施設ならば、砂漠の中にあるのは・・納得だ!

めったに人が近づくこともないだろうし、秘密裡に行えるわけだから。

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で、こちらの研究所の概要は、こんなものだ。
(このビデオでも、紹介されてたこととも一部ダブルけど・・)


チャイナレイクは、米国海軍の最大の陸上保有地。
1943年11月にチャイナレイクを海軍兵器試験場(NOTS)として設立。

主に、武器や武器の研究、開発、取得、試験などの使用の85%を占め、
世界の海上保有地の38%を占めている。

合計で、その2つの範囲とメインサイトは、ロードアイランド州よりも大きい1,100,000エーカー(4,500 km 2)をカバーしている。

その土地の少なくとも95%が未開発のまま残されているといわれている
設備の約30億ドルは、建物と施設が2,132、舗装道路が329マイル(529 km)、舗装されていない道路が1,801マイル(2,898 km)

チャイナレイクの19,600平方キロメートル(51,000 km 2)の制限された空域は、カリフォルニアの総空域の12%を占めている



これらは、すべて公式発表されてる内容。



それにしても・・・ミリタリーというのは、すごいものだ~。

途方もなく広大な敷地を使ってるわけだし、

陸だけでなく、空・・空域も19,600平方キロメートルも立ち入り禁止・・カリフォルニア州の12%も占めるのには驚きだ!


今度は、ミリタリーのサイトにいって調べてみると・・

ここは、トップ・シークレットに認定されている。

武器の開発や試験を行っているんだから、トップ・シークレット認定されるのは当然だとは思うけど・・


チャイナレイクで開発された武器(公式発表のもの)は、
    ↓
AAM-N-5 Meteor
AIM-9サイドワインダー
AGM-62 Walleye
AGM-45 Shrike
BOAR(ロケット)
チャイナレイク・グレネードランチャー
ジレット(ロケット)
聖モーゼス(ロケット)
ホピ(ミサイル)
LTV-N-4
ラム(ロケット)
RUR-4武器アルファ
テラスカ
ティニーティム(ロケット)
トマホークミサイル
SLAM-ER
CL-20


武器マニアでもない限り、よくわからんのだが、ミサイル、ロケットなど・・数々ある。


こんな・・砂漠のド真ん中・・人もめったに近寄らない場所で、

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施設内には、優秀な科学者を集め、そして、最新技術の設備がある。

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こんな砂漠のド真ん中に、優秀な科学者を集めるためには・・

彼らに保障する、高給はもとより・・
スイミングプール、ジム、セラミッククラブ、スカウト、おしゃれな趣味の店など・・さまざまなレクリエーション施設が完備されているという。
さらに、公立学校は、かなり高度な教育水準があるといわれてる。


いったい、どれほどの費用を使ってることだろう?

しかも、徹底した トップ・シークレットぶり。


本当に、武器の研究開発だけかい??

どうも、それだけではない!


・・・という噂が多くある。


だからこそ、

海軍のエリア51・・・と、このビデオのタイトルにもなったのだろう。


もちろん、軍関連の場所はここに限らず、

アメリカのミリタリーは、莫大は費用を使い、莫大な土地(空)を使用し・・・

そのすべてが、一般人立ち入り禁止であり、

公表される内容は実に少ない。




そんな中でも・・
トップ・シークレットとされる、ここは、

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一歩外に出れば・・

野生動物の宝庫だそうだ。 その数、340種ともいわれているし、その中には、野生馬や野生のロバなどなど。
中には、絶滅危惧種のビッグホーンシープもいるそうだ。
   ↓
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また、ネイティブ・アメリカンの、 コスー・ピープルズ(Coso people)の本拠地でもあった場所でもある。


彼らによる、ペトログリフ、岩石画、ロックアートなどが多く残されていて、中にはいくつかは16,000年もの古いものもあるというが、そのほとんどが、いつ頃のものかわからないものも多いそうだ。

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   ↑
たぶん、これは・・ビッグ・ホーン・シープらしい。 絶滅危惧種だけど、昔はいっぱいいたことだろう。。。

これらは、わからない。。。
    ↓
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ここは、たしかに・・UFOの目撃情報も多いところだそうだ。


トップシークレットの軍事基地があるからか?

それとも、

コソ・ピープルに関係あるからなのか?

謎だ!

猛暑の日本にドン・キホーテを思い出す

日本に住む母との電話。

「台風が近づいてるせいで、気温が下がってずいぶんラクになったわ。

それまでは、毎日35度以上もあったのよ!」



毎日が35度以上?

(アメリカでは、温度は華氏で表示するため、長年こっちに住んでると、摂氏(C)より、華氏(F)で表した方が
体感的にピンとくる。)

ぎょええ~!

35℃ってことは、95℉ ってことだ!


私が住む地域は、南ロサンゼルスだが・・ここでは、90℉(つまり、32℃くらい)、を超えると、

「きょうは最悪! 猛暑だ~!」と、人々は騒ぎ出す。


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そもそも、私の住む地域では、エアコンを入れている家は少ない。

日中はそれなりに暑くても、湿度は低いし日陰に入れば涼しい。

車生活のため、暑い中を歩く必要もないし、朝晩ともなれば、70℉代(25℃以下)まで気温は下がる。

暑くて寝苦しいなんてことは、めったにないからだ。
(ごくたまーに、年に2-3日くらいは、熱帯夜もあるが・・)

なので、エアコンも扇風機も不要でぐっすり眠れる。


ところが、日本は・・

毎日エアコンはつけっぱなしだし、夜寝るときも、エアコン無しでは眠れなかったそうだ。

「毎日のように、熱中症に注意のニュースが多くて・・
エアコンをつけてない老人が多く、熱中症で亡くなってるし、
ついに、子供までが、学校の課外授業で外を歩かされて死んだのよ。」


母の話をオンラインニュースで調べてみる。

たぶん・・このことだろう。
    ↓
熱中症で男児が死亡した愛知・豊田市の小学校、「判断甘かった」と校長。遺族に謝罪する

日本の小学校は、冷房も入れてないところが多いらしい。。。
(こんな状態で勉強が出来るんか~?と思うが・・)

部活も相変わらず、炎天下で行ってるらしいし、

甲子園野球もやってるらしい。。。

我々から見ると、こういったことは、異常なことに思えてならない。

非効率的で、無駄に体を酷使してるだけにしか思えないのだ。


こういったことからも、

どうやら、日本の常識が違うんだろうなあ、と思い知らされる。

こちらでは、スーツ姿のサラリーマンなどは、めったにお目にかからないのだが・・

日本のサラリーマンたちは、炎天下でもスーツを着なきゃならないらしいし・・

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我々から、みれば・・こっちの方が、ずーーと常識的な行為なのだ。
    ↓
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さすが・・両さん! 

小学生の命が犠牲に。「学校はエアコン不要」の根性論が子供を殺す


そういえば、昔、日本にいた頃・・
根性論とか精神論とかを、延々と説教する上司がいたことを思い出した(笑)

何事もやり続けることが大事!決して諦めちゃいかん!
苦労すればするほど、精神は鍛えられるのだ!

と・・延々。。。

そのお説教を聴きながら、ドン・キホーテの物語を思い出していた。

ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ

名馬ロシナンテに跨り、甲冑に身を固めて槍を高々と掲げてるドン・キホーテ。

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騎士道物語を読んで感動してしまったドン・キホーテは、自分自身も騎士道に身を捧げようと、正義を求める遍歴の旅へと出発する。

だけど、

名馬ロシナンテは、現実にはよぼよぼの駄馬だし、

ドン・キホーテも老人。

しかも・・街道の安宿を堅固な城砦と思いこんだり、巨人と間違えて風車に突進したりする始末だ。

この老人には、空想と現実、虚像と実像との区別がついてない。

そこにあるのは、ただ・・熱い騎士道精神と正義のみ。


悲しい物語だ。

この説教オヤジも悲しい。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なぜか、日本という国。

エアコンなんて贅沢品、まして小学生にエアコンなんて贅沢だ!という風潮が、あるのかもしれない。


しかし、現実は・・

成人よりも、高齢者や小さな子供の方が熱中症にかかりやすいのだ。

単純に気温がXX度以上になったら注意!という話ではない。

それぞれの筋肉量、水分量にも関係するし、湿度、輻射熱も関係する。

もちろん、そのときの体調にも関係する。





これも、母から聞いた話だが・・

母が子供の頃、真夏の暑い日には、

「きょうは暑くなるぞ~、梅汁を飲んでいけ!」と爺ちゃんに飲まされたそうだ。

梅汁とは、どうやら・・梅酢のことらしい。
    ↓

塩と梅をかめに入れて梅干しを作る過程で、自然に水として上がってくる梅のエキスのこと。
紫蘇を入れて、赤い色を出す



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http://blog.hyouhon.com/entry/2018/02/09/162155


それを冷たい水で割って飲まされたそうだ。
(もちろん、現在のものとは違って無添加だろう)


また、毎日、塩入りの麦茶を飲まされたという。


麦茶といっても、自家製のもので・・麦穂から、ちゃーんと炒って香ばしさを出して、作ったものだそうだ。

たぶん、こんなふうにして作ったのだろう。
  ↓
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http://inthex.net/2017/08/07/post-2471/


夏場は汗と共に塩分が出てしまうから、必ず塩を少々加えるんだとか。


うーーむ。

なんだか、昔の人たちの方が、はるかに、子供の体調には気を使っていたのかもしれない。


「私の小学生時代は、暑くなると、そんなものばかりを飲まされてたわね~。」
今は、エアコンがあるから、有難いわ。」

それにしても・・なんで、家にエアコンがあってもつけずに熱中症で亡くなる老人がいるんだろう?
老人になると、バカになっちゃうのかしらね?」


と、母が言う。


おいおい!

自分だって、80を過ぎたバリバリの老人じゃないか?


なぜ?
家にエアコンがあっても、オンにしないで、熱中症になる老人がいるのか?


それは、私にもわからない。。。

老人になると、長年の生活で感性が鈍ってしまい、暑さ寒さも感じなくなってしまうのか?


それとも、

暑さに耐えることが美徳という・・精神論やらド根性論に支配されてしまってる人が多いのか・・



たしかに・・昔の日本、とくに旧陸軍などは、

精神論を掲げて多くの人々を扇動し、その結果、悲惨な大事件に発展させてしまった事実がある。

インパール作戦だとか、

八甲田雪中行軍だとか、


食料がなくっても根性で生きられる!

猛吹雪でも根性で生きられる!

そんなことで脱落するのは、根性無しだからだ。

死ぬヤツが弱かったのだ!



当時の背景には、そういった風潮があったのだろう。


多くの人というものは・・・

「周囲の空気を読み、その空気の中で自分の思考を決めてしまう。」ようだ。


これは、時代が変わっても、その傾向はあまり変わってないように思える。


本来、

「思考や思想は周囲とは関係なく、自分から出るもの」だし、
そんなことは誰にでもわかってるはずなのに・・。




私自身は、子供の頃から、どこか周囲に馴染めないところがあった。

小学生時代は、いつも親に決めた服を着せられてた違和感があり、

中学生時代は、さらに学校、同級生たちが加わり・・またも違和感が増えていった。

同時に、処世術なるものが身に着いた。

上手に周りの空気を読んで、NOと言ってはマズイところでは言わないようにする(笑)


だけど、

自分の中では、

周囲の空気にむやみに同調しないぞ。
絶対にするもんか!
・・・みたいな(笑)


今でも、日本の報道記事を見るたびに、

「周囲で当然とされている価値観」なのに、私自身は、まったくそう思わない!ってことが山ほどある。



たぶん・・私のようなものはアウトローと呼ばれるのかもしれない。

アウトローでいることは、生き難い人生になるんだろうか?


結局のところ、

自分にとって、どっちが心地良いか、なんだと思う。

周囲の空気の中で生きることが心地良いか?

孤立しても、自分の中から生まれた価値観で生きる方が心地良いか?





こちらに住んでいる移民の中に、中国の文化大革命を機に、アメリカに逃げてきたという老人がいた。

その人から、すさまじい話を聞かされたことがある。

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知識人、文化人というだけで敵とみなされ、
扇動された民衆が、彼らを捉えて、生きたまま腹を裂き、肝臓や心臓を取り出し、我先に争って肉を切り取った光景をみたそうだ。

それどころか、近所の農家のおばあさんが、先生に野菜を届けたというだけで・・
狂った紅衛兵たち(ほとんどがティーンエイジャーの子供たち)に、その、おばあさんも惨殺されたんだという。

「おまえは、教師の片棒をかつぐ、反革命分子だ!」と言われて。

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その老人は、こう言った。

「私は、まだ子供だったけど・・父と共にその光景をみました。
それを見た父は、もう、中国は私の国じゃない!と言って、一家はすぐに国を捨ててアメリカに来たんです。
当時の中国で生きるには、彼らとともに残虐な殺人行為を行うか、逃げ出すかしかなかったんでしょう。

父は中国人として生きるよりも、人として、自分の信念で生きたかったんだと思ってます。
国籍なんてどうでもいいんですよ。 私も今のアメリカ国籍で満足してますよ。」




「時代の空気の中で生きること」


それは・・扇動に通じるのかもしれない。

権力者たちは、古今東西問わず、こういった「扇動」パワーを利用してきた。

それは、

人々が「自分で考えることを放棄したとき」から発動してしまうのだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・

「猛暑といっても、まだ35度にはなってないから大丈夫」

「これは学校行事として決められてることなのだから」

「前例にはないことだから」

「みんながやってることだから」


こういった考え方は、すでに・・

「周囲からの影響による、思考や思想になってしまっている」んじゃないだろうか?



私が小学1年生の子を持つ親ならば・・安心してこんな学校には通わせられない、と思う。

「いつでも先生の言うことが正しいとは限らない!
誰になんと言われようとも、自分で考えて、自分の信念で行動しなさい!
それこそが、根性だ!」
と。

こんな・・アウトロー教育をするかもしれない(笑)

剣豪・山田次郎吉という人

ベッドにゴロゴロしながら、池波正太郎の時代小説を読むのが結構好きだったりする~♪

「信じられない!アンタって、オヤジ趣味ねえ~。」と笑われたことがあるが・・


歴史小説が好きというよりも、たぶん・・私は池波正太郎さんの世界が心地よいんだと思う。



その中で1つ、興味深いものを発見した。

それは、TVドラマ化されたこともある、「剣客商売」というシリーズだったんだけど・・


あ、これこれ!

「品川お匙屋敷」


この中に、小説のストーリーとは、まーーたく関係の無い事が書かれてる箇所がある。

準主役でもある、秋山大治郎という若い剣客の、彼の勘の鋭さを説明する部分なんだけど・・・

これは、TVドラマ化されたものだけど、この右の人のこと↓
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江戸時代の話を読んでるのに、いきなり・・その説明が、別次元に話が飛んじゃう部分がある(笑)


そこの部分だけ、抜き出してみる。
    ↓

彼ほどの剣客ともなると、その感能は、常人とははかり知れぬちからをそなえているといってよい。

理屈ではない。

明治の剣客などと呼ばれた直心陰流の山田次郎吉翁は、かの大正12年の関東大震災を4年前に予知し、これを発表している。

「おそらく大正13年までに、この東京に一大天災、つまり大地震があって、市民の7、8万人は死滅するだろう」

といい、この山田翁の言葉がロスアンゼルスの日本人会の新聞に出たという。

山田次郎吉いわく、

「剣術を、だんだんやってくると感が強くなって、人のことがわかるようになるから、注意しなければいけない。

感が当たるときはよいが、それが当たるとばかりはかぎらぬ。ときには間ちがうことがある。

それに頼ると大変な誤りを犯すことになるから気をつけなさい」

また、いわく。

「ほんとうに、明鏡止水の心境に到達すると、鉄砲の弾丸(たま)も当たるものではない。

心のはたらきは弾丸のはたらきよりもずっと速いからだ。

また、ここにすわっていて、太平洋の波の音を聞くこともできますよ」

また、或る日のこと、門下生某が下谷の清水町に住んでいた山田次郎吉を訪問し、さて、帰ろうとすると、次郎吉翁が、

「もう、10分もすると、M君が来るから、お待ちになったらいかがですか」という。

「先生、お約束でも、なさったのですか?」

「いえ、何も約束をしたわけではないが、30分くらい前に、M君が阿佐ヶ谷から私のところに来るため、出発したような気がします」

果たして、12-3分後に、M君が山田邸にあらわれたそうな。



私は、山田次郎吉なんて人、知らなかったのだが、急に興味を持った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山田 次朗吉(やまだ じろきち、1863年 - 1930年)、剣術家(直心影流第15代)。
号は一徳斎。
自流の振興のみならず、諸学校において剣道師範を務め、剣道の研究・著述活動を行い『日本剣道史』等の名著を残した。


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江戸時代から明治、大正、昭和5年まで生きた、おそらく、最後の剣豪だったのかもしれない。

●上総国望陀郡下郡村(後の千葉県君津郡富岡村、現・木更津市)に、名主与吉の長男として誕生。
少年期は体力が低く、虚弱であった。

●1884年(21歳頃)、榊原鍵吉に出会い、剣の道を入る。


師となる榊原 鍵吉さんという人、これまた、すごい人だったらしい。
   ↓
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https://edo-g.com/blog/2016/06/professional.html/7

榊原 鍵吉(さかきばら けんきち、文政13(1830年) - 明治27(1894年)、江戸幕府幕臣、剣術家。 諱は友善(ともよし)。

幕末期に男谷信友から直心影流男谷派剣術を継承し、講武所剣術師範役、遊撃隊頭取を務める。
明治維新後は撃剣興行を主宰して困窮した士族を救済したことや、天覧兜割りの成功などで知られ、「最後の剣客」と呼ばれる。

稽古で長さ六尺(180cm)、重さ三貫(11kg)の振り棒を2000回も振ったといわれ、腕周りは55cmあったという。



ああ、なるほどね~。



そういえば、池波さんの「剣客商売」シリーズの中で、
秋山大治郎は、まず門弟に、振り棒2000回を振れるようにする稽古をやらせる・・という話が出てくる。

なまじっか、剣の心得がある門弟たちは、あまりの重さ・辛さに・・こんなこと、やってられっか~!と逃げ出してしまう・・
って話が出てくるんだけど、

なーるほど、この実話がちゃ~んとベースにあるらしい。




さて、山田次郎吉さん、

●師が師だけに、次郎吉さんも、すさまじい猛稽古に励んだらしい。

もちろん、振り棒で基礎体力作りは、まっさきにやったことだろう。


さらに、

健吉先生の荒稽古は、大きく強い面打ちで初太刀を取るというものだった。

つまり、いきなり頭をバーンと殴られる稽古。
(もちろん、防具も面もつけてるし、竹刀を使ってだろうが・・)


ところが、次郎吉は「その面を恐れぬ工夫が肝要」であると思いたち・・

つまり、頭に防具があるから、ついつい、平気!と思ってしまうのが、まずいんじゃないか!と思ったらしい。。。

頭を捨てる修行が必要と、毎日幾十度となく頭部を力いっぱいに、柱に打ち付ける修行をはじめる。(←マジかよ~)


回数を重ねるに従って、我知らず打ち付ける力が弱くなると、両手でしっかり柱をつかんで、柱を頭に引き付けるようにして打ち付け・・・幾度か気絶して倒れることも、そして遂には柱の中央が丸く凹んでしまった。
(この柱は・・現在次郎吉の弟子の某氏が保存されているとか)

そのうち、額は甲羅のように盛り上がり、強くなったとか・・


猛稽古をしていくうちに、

次郎吉さんは、さらに、こんなことに気がついた。

竹刀打ちと形とは恰も書道における、楷行草の関係の如きものである。
是を相排し合うべきではなく、兼修すべきものである」
・・恐る恐る健吉に向かってこの考えを述べた。

えっと、ちょっと補足すると・・


剣道の修行ってのは、昔は防具なんてつけないし、竹刀も使わない。
    ↓
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木刀を使う。

打ち所が悪ければ、そりゃ、死ぬこともある。

危険極まりないのだ。


そのため、まずは、徹底的に形(かた)というのを学ばされる。(剣道の場合がこれが守備にもなる)

技芸の上達についての言葉で、守破離という言葉がある。

守=まずは決められた通りの動き、つまり形を忠実に守り、

破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、

離=形に囚われない自由な境地に至る。

つまり形をしっかりと身に付けることではじめて、高度な応用や個性の発揮が可能になるということ




ところが、竹刀なら、まず死ぬ危険はなくなるので、思い切って打ち込み稽古から始められる。
それに、地道に形(かた)をマスターするには、何年もかかっちゃうところを、短縮できる。


たぶん、そんなことから・・・

明治に入る頃になると、竹刀を使ったこういった稽古法が編み出されたようだ。



しかし、形(かた)を失ってしまえば、剣道はスポーツ化していく危険性もあるし(現在は完全にこうなってるけど・・)

もはや、剣道とは呼べないんじゃないか!・・・と、そこには賛否両論あったらしい。


現に、形と竹刀派とは真っ向から別れてしまっていて、流派も別れ、互いが犬猿の仲だったようだ。

ま、それぞれ、一長一短はあるということだけどね~。



榊原先生は、竹刀稽古派だったらしく形(かた)は使わない流派。


そこで、次郎吉さんは、師匠に、

「両方必要なんじゃないの?」・・と言ったわけだ。

「書道における、草書体、楷書体、行書体のようなもので・・全部必要だよね」と。


榊原先生、怒り出すどころか、

そりゃ、いい考えだ!と絶賛して、次郎吉さんが、他の師匠について、形(かた)を学ぶことを許したという。

さすがに大物!


●1894年(31歳)、榊原先生より免許皆伝の目録を受け、直心影流第15代と道場を継承。

●1895年(32歳) 師匠の榊原の死去に続き、父も世を去ったことを機に、東京へ移った。

●1896年、宮家の剣術師範を辞する。

●1901年、東京高等商業学校鍛錬部(剣道部)の師範に就任。

●1904年 道場を本郷区竹町に移し、「百錬館」と名付ける。
大日本武徳会からの入会勧誘を断り、競技的剣道には参加せず、直心影流に専心



その間、
東京高等商業学校、 東京帝国大学、東京帝国大学農科大学、東京府立第三中学校などで、指導を行い、

また、多くの著書も残している。

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『剣道集義』東京商科大学剣道部、1922年
『続剣道集義』水心社、1923年
『日本剣道史』東京商科大学剣道部、1925年
『鹿島神伝直心影流』東京商科大学剣道部、1927年
『古代養性論』水心社、1929年
『剣道叢書』水心社、1936年
『剣道極意義解』水心社、1937年



その他にも、まだまだ色々なことをしてる人らしい。

済生学舎に通って医学を学んだり、知人の医師のもとで薬学、整骨術を学ぶ。

警視庁に入って、巡査になったり、焼き芋屋や米屋、煙草屋を開業したり・・・これらの職業は、いずれも長くは続かなかったらしいが・・。



●1919年、雑誌『新時代 第3巻第1号』において、関東大震災を予言。

関東大震災(1923年)の四年前、大正8(1919)年正月の挨拶で、

弟子に『 大正十三(1924)年までに帝都を一大天災、恐らくは大地震が襲い市民の三分の二は亡くなる 』という予言をし、

それが、この雑誌で発表され、震災後に「的中した!」と、人々に驚かれたらしい。



「一徳斎山田次朗吉伝」(昭和6年)」には、関東大震災の当日の様子が、このように書かれているようだ。
     ↓

自宅(下谷区御徒町)で、友人(菊田慶太郎氏)と卓を囲んで談笑してたところ揺れが襲った。
菊田氏は顔面蒼白となったが、山田次朗吉は、特に普段と変わった様子もなく
「 下腹にウント力を入れなさい 」と菊田氏にアドバイスをし、
自身は立ち上がって部屋のガラス戸が地震で壊れないように電球を外したりと、冷静沈着に予防措置をとっていた。

曰く―――。

《「地震は踊るのが仕事、私達は酒を飲むのが仕事です。  菊田さん、マア落着いて一杯やりましょう」と、
そんな冗談を言いながら今度は階下で焼酎の盃を傾け、且つ静かに食事をとられた。

その内に火の手が見えて来たので外に出られた。

「昔の書物に地震のことが色々書いてあるが、随分平生と異なったことがあるらしい。今度こそ実際に経験して後の世の語り草にしよう」
他の人々がどうなる事かと、おろおろしている内に、こう決心して、次々に起るべき異変を悠々として迎えるべき心構えをされた。

「こうした事は天の為す業だから、人力では如何ともなし難い。家財道具などは出してはならぬ」
こう言われて永年蓄読募集して、無虚数万巻に達した珍貴な蔵書をも、少しも手をつけず、業火の焼くに委せられた。 》




御徒町の自宅に火が迫るなか、他人の救済を続けるために飛び出していき、
家財はもとより、貴重な書籍や、直心影流の伝書類の一切もが焼失してしてしまったそうだ。

それ以降、宗家を廃することにしたという。


実に面白い人だ・・。(笑)

剣豪と言われた人なのに、直心影流の免許皆伝とか、流派とか・・そういったことには、全くこだわりがない人らしい。

家財道具や貴重な書物が灰になることも気にしない。
(なるに任せてしまえばよい!ってことか・・)

そもそも・・巡査になったり、焼き芋屋?にもなったりする人だし、

弟子の時代から、師匠の流派の枠内にとどまらず、他流派の形(かた)までを学んでしまった人のわけだし。

それを、許す師匠も師匠、実に大物だ!

この師匠に、この弟子・・・だから、免許皆伝を与えて道場までも継がせたんだろうけど・・



山田次郎吉の目指したものは、唯一、剣の道

流派を超えたところにある、剣の道だったのだろう。



彼は、常々こんなことを言っていたそうだ。

「剣術使いは防具を頼りにするから真剣なりきれないで、単なる叩きあいに堕するのだ。
真に生死の際に泰然たる活人物になるには、形によって練らねばならぬ」


たしかに!

防具があれば、叩かれたって大丈夫。
生死をかける必要はない!

このようにして、明治以降の剣道は、スポーツになっていったわけだ。



ずっと前に、剣道・・武士道に関するブログ記事をアップしたことがあった。
      ↓
武士道と刀のスピリチュアル

殺陣と剣道と四戒


精魂を傾けた名人芸ともいうべき技で刀が作られ、それを肉体と精神を鍛え上げた剣の達人が手にする・・・そんな内容を書いたのだった。

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剣豪、つまり・・剣の達人ともなれば、

★家の中にいてさえ、迫りくる危険な気配を感じることができる
(相手の殺気を感じることができる)

★相手の次の動きを瞬時に予測することができる(太刀筋が読める)



まさに、スピリチュアルであり・・彼らは、サイキックだ。

そのようなことを書いた。



それを、今、まさに山田次郎吉さんの存在で、それが証明された気がする。


彼は、迫りくる関東大震災を予測し、太平洋の波の音さえも聞くことができるという。

鉄砲の弾丸さえ当たらなくなるという。
(心のはたらきは弾丸のはたらきよりもずっと速い)

おそらく、弾丸を発射する気配も予知し、弾丸の道筋さえも予測できるから、
鍛えぬいた体は、瞬時にそれに対応できるのだろう。

たぶん・・こんなふうに? ↓
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剣道の極意は、四戒

そして、明鏡止水の境地に達すること


私は、「ニュートラル」なんて言葉を使ったものけど、明鏡止水の方がカッコいいなあ~。


こういった精神面だけでなく、とうぜん、肉体もそれに合わせて鍛え上げなければならない。


そして、はじめて・・

完全無欠のサイキックが出来上がる!


サイキックとは、こうやって肉体と精神修行のうちに作られていくものなんだなあ・・とつくづく思う。


しかも、

感が当たるときはよいが、それが当たるとばかりはかぎらいし、ときには間ちがうことがある。
それに、頼ってばかりいると、大変な誤りを犯すことになるよ~。

と、ちゃーんと戒めているところも納得。

実に冷静なのだ。



現代もてはやされている、「霊能者」とか、「サイキック能力」なんて・・しょせんは、まだまだ不完全な方が多いのかもしれない。

ここまで肉体&精神を鍛え上げた人はいないだろうから。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本という国は、つくづく・・

稀に見る、すごい国だったんだな~と思う。

山田次郎吉さんだけでなく、多くの剣客、そして剣豪と呼ばれる人たちがいたんだから。


華道も、書道も、茶道も、そして、剣道も・・・すべて道であり、精神修行がベースにあったのだから。

精神修行の先に、彼らは宇宙を! 調和の美を! 垣間見たのだろうか?

そのためのものだったんだろうか?

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しかし、

明治になって、すべてが変わってしまったようだ。

剣道は防具を着けて、竹刀でたたき合うスポーツに転じ、

華道、茶道は、女性向けの花嫁修業になり、
(華道、茶道も、本来は武将が好んだものらしいが・・)

書道は、キレイな字を書くことだけに変じてしまった。。。


たしかに・・
それじゃあ、サイキックは生まれようがない(笑)


明治以前の日本人は、

一般人でさえ、剣の道のごとく・・生の裏にある「死」の存在も意識しながら生きていたのかもしれない。

お迎えがくれば天にゆだねる潔さを持ち続ける。

だからこそ、精一杯明るく生きようとしていた気がする。

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池波正太郎さんの時代小説を読んでいると・・・

この人、すご~く、この時代が好きだったんだな~♪と思えてくる。

この時代が大好きで、そこに生きる人々、風物詩、鍛え抜かれた剣豪たち・・
「娑婆気」な中に漂うスピリチュアル

きっと、そういったすべてが好きで、

楽しんで書いてる・・・そんな感じがする。


だから、私は、「オヤジ趣味」といわれようが、「大衆小説」と言われようが・・
ついつい、ベッドで読んでしまう。。。


その人の好きでたまらない世界に触れると、私までハッピーになれるから。

文明は感性からつくられる

今回の、カナダで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)において、

「増え続けるプラスチックごみが海洋を汚染し、生態系に影響を及ぼし危機的状況になりつつある」

それを阻止するため、

G7では海洋保護に向け各国が削減を促進する「海洋プラスチック憲章」が提唱された。



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http://www.y-asakawa.com/Message2018-3/18-message85.htmからの画像

ウミガメだけではない。 鳥も、魚も散乱するプラスチックの影響を多大に受けている。


こちらのビデオは、ウミガメを助けるために、ストローを抜く様子を撮っている。
この映像は多くの反響をよび、スターバックスもストロー禁止の方向へ動き出したという。
    ↓



さて、G7は、

共存する海をプラスチック汚染から守るため、

英国、フランス、ドイツ、欧州連合(EU)は、海洋プラスチック憲章に署名した。

ところが、

アメリカと日本のみ、署名を拒否。

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http://www.y-asakawa.com/Message2018-3/18-message85.htmからの画像
   ↑
この腕組みしてる男二人は拒否したようだ。。。



どうゆうことだ?

日本が拒否した理由は、いったいどこにあるんだろう?


ぜひぜひ、安倍さんに聞いてみたい。

なぜ反対したのか? 



当然、日本にとっての国益を考えた結果の、反対なのだろうが・・・。

反対することによって、どんなプラス面をもたらすのか?

現状の海洋汚染問題を熟知しながら・・・それでもなお、反対に至った決断をぜひ聞いてみたい!



・・・と、私は思ったのだが、日本のニュースをみた限りでは、何も語られていない。


問題にもなってもいないらしい。


つまり、多くの日本の人々は無関心ってことなのか? (たぶん、そうらしい。。。)

「モリカケ問題」は、あれほど騒いだのに。。。




アメリカも、トランプさんが反対して署名しなかったのだが・・

だから、日本もアメリカも一緒!と思ってはいけない。



政治面とは別に、アメリカ人の環境への関心は、日本人と比べれば、はるかに高い。

たしかに州によって違いはあるものの、環境問題については日本人以上だ。

すぐに、手厳しい反対意見が出るし、反対運動が広がり、州法を変えてしまうほどのパワーを発揮する国だ。

事実、国立公園ではペットボトルを禁止するルールがあるようだし、ホワイトハウスでも禁止なんだとか。
私の住む、カリフォルニアでは、すでにお買い物のビニール袋も禁止されている。



ところが、日本人はびっくりするほど、関心が無いらしい。

唖然とするばかりだ。。。




マイクロプラスチックの問題については、私のブログ記事でも、何度かアップした。

プラスチック問題に触れた過去ブログ
     ↓
世の中には危険がいっぱい

食物連鎖からみる人間とは

異常気象から「気の流れ」を考える




日本という国。

いったいどうなっちゃったんだろう?


先進国の中で、環境問題に関心が全くといってない国は、日本と中国くらいだとか・・。
ま、中国は急激な高度成長で伸びたわけだから、まだまだ精神的には後進国なのはわかるけど・・・日本は?



以前、「日本の特色、良いところ」というニュアンスで、書いたブログ記事があった。
      ↓
サンクスギビングデイに日本史を考える


西欧諸国は、ウシハク国

「主人(うし)」が「履く(はく=所有する)」、主人が自分のものにする、という統治手法をとってきたのに対して、

日本は、シラス国。

「シラス」は、古い日本の言葉で、「シラス、シロシメス」などと活用されて、「統(し)めらふ」、つまり「統(す)めらみこと。
これは「知らしめる」という意味で、
「知らせ」を聞いたみんなが情報を共有化し、互いに必要な役割を定め、みんなで一致団結、協力して国造りをする。




古事記に登場する日本は、スメラミコトを中心とした、シラス国であり、「和をもって尊しとなす」国だった。



西洋諸国のように、

武力による恐怖政治と、がんじがらめのキリスト教に支配されてた地域とは違い、

古代日本は、八百万神(やおよろずのかみ)が存在し、神も人も動植物も共存していた国だったのだ。



ところが、現在はどうだろう?

欧州諸国では、

●食品添加物は非常に厳しい。

ドイツは60品目、フランスは30品目くらいしか許可されてない。

一方、日本は350品目以上OKらしい。(ちなみにアメリカは133品目とか・・それでも日本の3分の一程度)

●モンサント社の反対運動

●ペット規制が厳しい
ペットショップで、ペットの生態販売は出来ない。(檻に入れることは不可)
アメリカで、動物を虐待すれば、Animal Cops(動物警察)に逮捕される。




それに比べて、日本はどうなのか・・・ここであえて、述べるまでもないだろう。


うーーん。

日本人は、いったい・・どーなっちゃってんだ?


たとえば・・ペットに関して言えば、

TVをみれば、かわいいペット番組もいっぱいあるし、ペット大好き!という人々が多いらしい。

しかし、

こんなところに、毎日、売れるまで押し込められ・・
   ↓
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こんなふうに、出荷する
   ↓
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病気にならなきゃ平気、死ななきゃ平気・・・動物は強いんだから! と思ってるのか?


もしも、自分が同じ状況下に置かれたことを考えたら、この上もなく恐ろしいことなのに・・
そんな想像力さえ失ってしまってるんだろうか?



まったく同じことが、環境問題にも言えると思う。

知人に、環境意識コミュニケーション研究所という、webサイトを教えてもらったのだが・・そこのコンセプトにこんなことが書かれていた。
     ↓

そして環境問題………現代社会の問題点は、すべて、まわりのもの、まわりの人、自然、月、といった環境を感じなくなったところから、きている。

知らない間に、日本人がいつ満月かを知らなくなったのであれば、知らない間に、満月を見るような、コミュニケーションを社会全体で生み出すのが、環境意識コミュニケーションの目指すところ。

環境意識なくして、環境問題の解決はないと考えている。





満月にも気がつかず、風の匂いも、季節の移り変わりにも気がつかないような人々ならば・・

そりゃ、環境問題なんて考えられるはずもないだろう。(笑)


花鳥風月なんて、すっかり・・死語になってしまった日本、

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いまや、感性においても、到底、欧米人には及ばないのかもしれない。



私は、文明大好き、便利な世の中大好き!
昔を懐かしむ気もないし、古い時代に戻りたいなんて思ってもみない。

しかし・・そのために、
土に還らない物質を作り出し、環境破壊し動植物を殺すならば・・

それは、もう、文明とは呼べないものだと思う。


本来の「高度文明」とは、決して、自然破壊なんか、起こさないものだ。

また、人には、すでにその知性も、技術も、与えられているはずなのに。

「麻原彰晃とその教団元幹部7人の死刑執行」をアメリカで聞く

昨日、「麻原彰晃とその教団元幹部7人の死刑執行」というニュースを聞いた。

最初に海外ニュースから知ったので、日本のTVでどのような報道をされていたのかは実際には見ていない。

そんな折、日本に住んでいる母から電話があり、「どこの局でも特集番組みたいに、このニュースを報じてるよ。」
    ↓
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死刑囚写真に次々「執行」シール TV演出に疑問の声も


と・・それを聞いて、ああ、いかにも日本らしい報道だよな~、と。(ちょっと複雑な気分)

ニュースで報じるのは当然でしょうが、なんで、どこの局もすべてが似たような・・ここまでの特別番組になるのか? 

いつもながら、ここらへんのことが、私には不思議に思えてしまう。




このTV特別番組で、いったい、どんな問題提起がされて、コメンテーターたちは何を言ってたんだろう?

と、ちょっと気にもなったので、インターネット上から拾ってみた。(リアルタイムで日本のTVは見られないので・・)

★印が問題提起されてたもので、下に私自身が感じたことを書き出してみる。


★なぜ、いきなり、このタイミングで、幹部7人も含めて同じ日に執行されたのか?

さて? 

それよりも、死刑判決を受けてから、なんでこんなにも長い年月を経て、執行されたのかが、不思議に思う。

社会に対する影響、混乱を回避するため、その他諸々の内部事情があったのだろうが、所詮は我々の伺い知らない事で、わかりようがない。


★処刑してしまったら、永久に動機や真相がわからないではないか?
(真相解明のためには、処刑すべきでないって意見らしい。)

動機や真相解明?

本人が自分の罪を悔いて反省し、犯罪時の心理状態を・・・誰にもわかりやすく理路整然と説明してくれない限り、わかりようがないと思う。

さて、実際にそうしてくれたとしても・・それが、「納得できる答え」になるのかどうかは疑問。


ずーーと前に、オウム真理教のテープが押収されて、その内容が公開されたことがあった。

今もちょっと検索したら、ここに掲載されていた。
http://bunshun.jp/articles/-/8092?page=4
      ↓
【ここで一つあなた方に秘儀の伝授をしよう。これはオウムの大変な秘密の部分に属するから、これを口外したものは、一番長いと言われている、小乗では阿喚地獄、大乗では無間地獄に至ると考えなさい。

グルの言ったことは絶対である、あるいはグルのためには殺生ですらしなければならない、たとえばここで500人の衆生が殺されるんだったら、その殺す人を殺しても構わない。
これがヴァジラヤーナだ】


【例えばAさんを殺したという事実をだよ、人間界の人たちが見たならばね、これは単なる殺人と。
客観的に見るならば、これは殺生です。
しかし、ヴァジラヤーナの考え方が背景にあるならば、これは立派なポアです】



早い話・・自分に敵対する者を殺してしまうことだが・・

それを言い換えれば、「ヴァジラヤーナの考え方に基づくポア」 だと。


ヴァジラヤーナの考え方に基づくポアは、正義となる。

実行部隊は、それが「正義」だから、喜んで実行できるのだ。 
心酔する教祖様のためにも。


私には、これが、すでに動機の答えになってたように思う。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こうゆう考え方は、大昔から、ずーーと存在し続けている。

「神や国家のために」という大義名分を掲げて相手を殺してしまうこと。



古くは、十字軍の遠征だってそうだし、正当が異端を抹殺し続けたことも・・
アメリカの「リメンバーXXXX」のスローガンだって、似たようなものかもしれない。

*Remember XXXXで始まる、力強く鼓舞するスピーチで、「正義の戦い」をアピールして人々を戦争に駆り立てたといわれる、
アメリカの常套手段と言われている。


remember_the_alamo.jpg



日本の幕末では、「天誅」と叫びながら、闇討ちで多くの著名人を殺害しまくった。

闇討ちでも、辻斬りでも・・どんな卑怯な手だろうが、それが「天誅」であれば、正義となるのだ。



岡田以蔵(おかだいぞう)は、土佐勤王党のために、いや、心酔する、武市 半平太(たけち はんぺいた)先生のために、
何人もの人々を殺しまくった。

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https://xn---ps4-963csa2494e8utac4a526ihbtf36g.gamerch.com/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E4%BB%A5%E8%94%B5


土佐勤王党が敗れれば、武市 半平太は反逆者になり、岡田以蔵はただの殺人鬼になる。

しかし、もしも、土佐勤皇等が日本政府を手中に収めれば、彼らの行動のすべてが、「正義」になる。
実際、そうはならなかったけど。

世の中とは得てして、そんなものかもしれない。




麻原彰晃という人が、日本という国家を正しく導きたい!と義憤に駆られるあまり、「ヴァジラヤーナの考え方に基づくポア」を自らが信じたのか・・・

それとも、キャッチーな言葉「「ヴァジラヤーナ」やら、「ポア」なんて言葉を巧みに使って正当化させることで、
信者の心を捉えて、自分の野心を満足させたかっただけなのか・・つまり、俗物だったのか?


そこらへんはわからない。


ひょっとしたら、両方あったのかもしれないし・・最初は野心なんて微塵もなかったのに、そのうち教祖様と崇められていくうちに、俗物になっていったのか・・両方がミックスされてしまって、自分でもわからなくなっていったのか・・。

人の心理なんて、さまざまに揺れ動き、さまざまなものがミックスされていくものだ。


それでも、多くの人々に影響を与え巻き込んでいったことだけは事実だろう。

それだけ、社会に対しても強い影響力を持ったことも確かだろう。



★死刑制度に反対

これについては、今回の「教団死刑執行」に限った問題ではない。


前々から、
主要7カ国(G7)で死刑制度があるのは日本と米国の2カ国だけだ

と言われているのは知っている。

ただし、アメリカは州によって違う。
たしか・・20州くらいだったか?は、すでに死刑は廃止となっている。

つまり、アメリカ国内でも、かなり以前から議論され続けている問題でもある。


今後の課題として、日本でも別儀として、考えていかなければならないことは確かだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・

すでに、日本を遠く離れてしまっている私には、日本のTV局の意図もイマイチわからないし、また、視聴者がどう思って、こういった報道を見たのかも、よくわからない。


しかし、せっかく、特別番組まで組んで多くの局で取り上げた以上、


人を殺した悪いヤツラだ。 
ざまーみろ! 当然の報いだ!

それで留飲を下げて、おしまい。


そんな見方だけで、終わって欲しくないな~と思う。

ベネズエラを脱出した人々

ベネズエラは、その後どうなってるんだろう?・・・と、ふと思った。


南米、最北端の国。 首都はカラカス
   ↓
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ハイパーインフレで、ものすごい事になってしまった国だが、現状はますます悪化してるらしい。



一般庶民にとっては、社会主義だろうが、共産主義だろうが、独裁政権だろうが・・そんなことはどうでもいい。

生活が保障され安全に食べていくことができれば、暴動や革命なんてリスキーなことはしないものだ。



しかし・・現状がここまでくると・・

夜明け前から店に並んでも食料は買えず、赤ちゃんのミルクも買えず、腹を空かせて誰もが眼を血走らせている。

ven-starvation.jpg


あちこちで強奪、暴力が起こる。

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医療品も不足していて満足な治療も受けられない。 重病人のオペだって出来ない。

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警察官や軍人連中は、権力を笠に着て外貨を得るためなら、どんな非道なことまでもする。

マフィアが蔓延るようになる。


町は荒れ放題、不潔になり、伝染病も蔓延していく。



こんな状況になってしまえば、

荒んだ者たちは略奪、暴動を起こし、正義感溢れる者は死をかけても革命を志し、または、生きるために国外脱出を図る者で溢れる一方だ。



ベネズエラという国は、1970年代頃までは豊かな国だった。 

ラテンアメリカでも屈指の豊かさを誇った国だったはず。
    ↓
beautifulcaracas.jpg

なんてたって、石油埋蔵量は世界一だそうだ。

豊富な原油や天然資源があって莫大な貿易利益で潤っていた国だった。

美しい自然、美しいビーチ、人々は気さくで明るく・・多くの観光客が訪れる国だったのだ。


雲に覆われているマウント・ロライマ
     ↓
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雲が晴れると
    ↓
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http://mostlovelyplace.blogspot.com/2015/06/beautiful-place-mount-roraima-venezuela.html



世界最大落差979mといわれてる、エンジェル・フォール
     ↓
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beautiful venezuela


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ビーチだって限りなく美しい
    ↓
los-roques.jpg
http://www.diariorepublica.com/economia/turistas-extranjeros-aprovechan-el-control-de-cambio-en-venezuela


豊富な天然資源に恵まれた豊かな楽園。
一生に一度は行ってみたい国



・・・そんなキャッチコピーまであったというのに。


ところが、80年代に入って、だんだん翳りが見えてくる。

今では石油も、他国からの輸入に頼っているとか・・。

おいおい! 自分とこが世界一の埋蔵量なら、なんで買う?

石油を掘るには、掘るための技術もいるしカネもいる。

今じゃ、それすらも無い!

すっからか~ん、らしい。
あれほど外貨で潤っていた時代があったのに、そのカネはどこに行った?と、突っ込みたくなる。。。


石油どころか食料を買い入れるカネも無いため国民はどんどんやせ細っていく。

そもそも、ベネズエラは貿易に頼ってた小国で、自給自足で賄えないのだ。

日本も似たようなものだろうが・・。


そういった国が、国策を誤れば悲惨な結果になるのは明白。


発端は原油価格の下落に始まったようだが・・

政府の腐敗、失策によって、これほどまでに国を荒廃させてしまうものなんだな~と、つくづく思い知らされる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


現在、約3000万人の国民のうち約220万人のベネズエラ人が自国に見切りをつけ、国外に移住していったそうだ。


彼らはまず隣接するコロンビアかブラジルにバスか徒歩で渡り、その後、彼らの多くは比較的治安がよくって、彼らの公用語であるスペイン語圏を目指す人が多いとか。


こちらは、日本人男性がメキシコで出会った、ベネズエラ人カップル話。
ベネズエラの悲惨な状況がよくわかるし、それでいて、明るいトーンを持ってるのでURLをコピペしてみる。
     ↓
【今、ベネズエラで何が起きているのか?】亡命者が語る、1日に50人が殺される国の現状。



こちらは、ペルーに渡ったベネズエラ人たちの話が書かれている。
       ↓
経済危機ベネズエラから世界へ 移民広める故郷のパン

移民となってベネズエラに渡って、路上でアレパ(arepa) という、ベネズエラのトウモロコシのパンを売り歩く人が増えているとか。

arepaman.jpg


アレパというのは、

柔らかくなるまで茹でた乾燥トウモロコシを挽いて作った生地を薄い円形に伸ばして、両面を焼くか油で揚げて作る。
中にチーズ、鶏卵、肉、野菜などを詰めたりする。



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人のいいペルー人たちは、

「ベネズエラ移民だって~、大変ね~。」

「あの、アレパ売りの男、ちょっとステキ~!」


などと言いながら、結構買ってくれるらしいのだ。


言われてみれば・・たしかに、ベネズエラは美男・美女の産出国だ。

南米人は全部同じと思ってはいけない。 国によって顔形も違うのだ。

*アフリカでも、エチオピア人は長身で美形、ケニア人はずんぐりでダンゴ鼻・・と言われてるみたいに(笑)


ベネズエラは、ミスユニバースでも、常に最終審査まで残ってたとか。


女性も
   
venezueran lady


男性も

venezuelan guy

確かに美しい。


路上のアレパ売りの中には、高学歴な人もいるだろう。

いくら言語が通じる国とはいえ、移民となれば苦難の連続だ。

今までのキャリアも何もかも捨てて、まさに一からの出直しなのだから。


でも、それでも・・

彼らは明るい!

絶望よりも希望の方が勝ってみえるのだ。

生きてさえいれば、なんとかなるっさ。

そうやって、他国で一から出発できる人々こそ、ほんとの国際人なのかもしれないなあ。

JULY4thの前日に車が

きょうは、July4th

インディペンデンスデイとよばれる独立記念日なのだが、あまり、「インディペンデンスディ」と・・長ったらしい言い方は聞かない。

みんな July4thとだけ呼ぶ。 長いのがメンドーだからか。

july4.jpg


数日前から、「もうすぐJuly4thだね、どこか出かけるの? それとも家でバーベキュー?」とみんなに聞かれる。

一人者の私は家族でBBQもないし、どっかに出かける予定すらないのだが、それでも休みは嬉しい!!

祭日なんてめったにないんだから、家でゆーーくり過ごしたい~♪と、楽しみにしていた。


そんな矢先、昨日の朝のことだ。

車がヤバイ状態になってるのを発見。

前輪に、ぷくっぷくっと膨らみが出てきてる。

げげ! 気味の悪い膨らみだ! まるで醜悪なイボにみえる。

これで、オフィスまでの往復はムリだろ!

すぐにでも・・AAA(日本でいうJAFみたいなもの)に連絡し、至急トーイングしてもらって、どこかでタイヤ交換をしてもらわなきゃ!

しかし朝のLAは渋滞地獄。 すぐに駆けつけてくれるわけじゃなし・・しかも、こちらでちゃんと支持して、「どこの道を通って、どこに車を持って行って欲しい!」と明確な指示を与えなければ、なーんもしてくれない。


まずは、近所のタイヤ交換専門にやってくれるところを調べて、電話かけまくって予約を入れる必要がある。

こうゆうとき、つくづく都会生活ってメンドーだなあって思い知らされる。

何事も予約が必須。 予約がなければ断られるか後回しにされる。
丸一日がつぶれることもざらではない。

都会生活の心得=いかに要領よく、無駄なく動けるか!


今回は、まあまあ上出来! うまくいった方だと思う。

タイヤ交換して、2時間遅れでオフィスに行けたんだから(笑)


しかし、オフィスで、この2時間遅れを取り戻すのは大変だった。
常に時間との戦いを強いられる仕事、しかも祝日前は忙殺。
トイレに行くヒマさえない状況になった。


帰りがけに、同僚が話しかけてきた。

「車パンク? タイヤ交換してきたんだって?」

「うん、朝から疲れちまったよ~。」

「わかる、わかる・・ここらへん道が悪いからさ、タイヤが持たないんだよね~。
ボコボコ穴が開いてるとこに、私も何度か落ちたからね~。」
・・と、勤続15年の同僚が言う。

注:もちろん舗装道路だけど、大型車が多くとおるせいか、すぐに穴があく。
  しかも、アメリカは高速道路でさえ、色々なモノが落ちてることがある。




え? そうなのか~。

そういえば、私も2度ほど、ぼこっと穴に落ちて車をバウンドさせてしまったことがある。
その上、金属破片らしきものを、グシャっと踏んだ記憶もある。

原因は・・やっぱりそれか~?

夜道でしかも疲れて運転してたりすると、つい、集中力が鈍る。
そうゆうときこそ、気をつけなきゃならないのに。

私のせいだ! インパラちゃん、ごめん!と心の中で車に謝った。(インパラって名前で呼んでる)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どんなに安くても、事故車は買うな!と言われたりする。

これ、わかる気がする。。。

車には持ち主の気が入りやすい。

アメリカに来てから毎日車を運転するようになって、これを、しみじみ実感するようになった。


私も何度か事故を起こしたこともあるし(幸いマイナーな事故ではあったけど・・)
ポリスに切符切られたこともあるし・・

Car-Accident.jpeg


そのときのことを振り返ってみると、

肉体的に疲れきってるとき
精神的にイライラしたり心配事があったり、焦ってたりするとき


すべてが、これに当てはまる。

中には、自分の過失ではない事故もあるけど・・それすらも、自らの気が呼び寄せてしまった場合もある。



そうかと思えば、車の故障やマイナーな事故は、ときには有難いメッセージの場合もある。

体調を崩してるから気をつけろ! とか・・近々、ビジネスで波乱あり!とか


うーん・・微妙! 
あんまり有難くないかも~(笑) どうせ教えてくれるなら、修理費がかからない方法で教えてほしいとは思うが・・。

とにかく、密接に自分と関わってるのが車。



いつの頃からか、人の車に乗せてもらうと、持ち主の気を強く感じてしまうようになった。

誰からも好かれるような、とっても明るくて親切な人がいて・・・その人の車に乗ったとたんに、どーんより澱んだ何かを感じてしまうことがある。
それは、車の中に漂う不快な匂いみたいなカンジなのだ。


なんだか、その人の隠された顔を見てしまったような・・見たくなかった部分を見てしまった気がして・・あ、だから人の車には乗りたくないもんだ~と思ったりする。

車には持ち主の気が強く籠るらしい。


そうだなあ~。

吉牛のテイクアウトを車で持って帰って、次の日にその車に乗ると、まだ・・吉牛の匂いがしてる・・・そんなカンジ。

アメリカのYOSHINOYAのテイクアウト品
    ↓
yoshinoya.jpg


アメリカのYOSHINOYAのテイクアウトが独特の匂いがするのはなぜだ? 

車は密室なせいか、匂いが籠ってなかなか抜けないように、持ち主の気も籠りやすいのかも。
たぶん、家よりも抜けにくいかもしれない。


それが毎日のこととなると、車と持ち主の気は一体化していくのかもしれない。


でも、悪いことばかりじゃない!

知人の車は、25万マイルを走ってるが、ほとんど故障知らずだという。
もちろん、ケアはしてるしパーツ交換もしてる。

私も同乗させてもらったことがあるが、パワフルでなかなか良い走りをする車だった。
とても、25万マイルを出た車とは思えなかった!

Classic-Ford-Mustang.jpg


「車はマイル数なんて、あんまり関係ないよ。」
疲れてたら休ませてあげる、お腹がすいたら食べさせてあげる、体をキレイにしてあげる・・そういった基本的なケアをしてあげることだよ。

それに、私は車にしょっちゅう話しかけてるよ。 今日もいい走りをしてくれてありがとう!ってね。
良いコミュニケーションがとれてさえいれば、車は何万マイルだって元気に走ってくれるもんだよ。」


彼は、そう言っていた。


日本にいた頃、

車のマイレージは10万キロくらいが限界。
中古車を購入するときは、マイレージが少ないものが良い。



というのを聞いてけど、どうも違うらしい。


中古車を購入するときは、良い気の入った車を買うべし。

その人は、たまに落ち込んだ気分のときでも、逆に、25万マイルのマイカーを運転すると、気分が晴れるという。
車さんのおかげだ!と言っていた。



また、こんな話もあった。

以前、バイク修理専門のメカニックから、メールを頂いたことがあったのだ。

ある日、事故を起こしたバイクを修理して欲しいと持ち込まれれ、修理完了後、1か月もたたないうちに、またも事故を起こしてしまい、同じバイクが持ち込まれたという。

2369820354_f25a5c2c8f.jpg


完璧に修理を終えて、メカニックの人が試運転をしたところ、なんとなく、ざわついた嫌なカンジがするという。

悪いところは無いのに、運転していて、嫌な気分が、どうしてもつきまとう。


所有者のお客さんに聞いてみると、
「これは、中古だけど素晴らしいバイクだったし思ったより安かったんで即決で購入したんだけど、なぜか、事故ばかり起きてしまう。」って話だ。

もちろん、前の持ち主のことはわからない。
事故車の記録さえないそうだ。


どうやら、そのメカニックの兄ちゃんは、多少サイキック傾向がある人だったのかもしれない。

運転すると、何か嫌な気がする。 安定しなくなる。 こりゃ、たぶん・・物理的原因ではないだろう、と思ったという。

スピリチュアルなんて信じてない人だったけど、なぜか、ずーーと前、私のブログのクリスタルの話を読んだのを思い出して、
(なぜ、そんなものを読んでた?)

近所の数珠屋さんで水晶の数珠を買ってきて、バイクの座席にそれを埋め込んだとか。

すると、なぜか走りが安定したし、嫌なカンジも薄れた気がするという。

お客には、「走りを安定させるためにクリスタルを入れてあるけど、それを外さないように。」と言って、バイクを渡したそうだ。


、「ありがとうございました! おかげでバイクの嫌なカンジが取れました!」とメールでお礼を言われたのが・・

なんのこっちゃ!

別に私のおかげじゃないし~、 逆に、新たなクリスタルの使い方を教えてもらった気がした。


モノにも気が籠るっていうけど・・まさに、車は籠りやすいのかも。

特に一人で、毎日のように運転してる車ともなれば・・

それは、もう、パワーストーンどころじゃないのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あと数時間で、July4thの花火が始まりそうだ。

その前に、ネコと買い物に出かけてこよう。

もちろん、車で♪
良い気分で~♪

サーモンの話

オフィスで思ったこと。

多国籍の女が集まれば、1に食べ物の話、2にファッションの話で盛り上がるんだなあ。

まさに、ガールズ・トーク

私の部署の女性陣は、みなアメリカ国籍だけど、韓国系、香港系、メキシコ系で構成されている。

とくに、韓国系女性は、メチャメチャの日本びいきで、日本のことなら、私以上に知ってる気がする。

ほら、あそこに新しいジャパニーズレストランがオープンしただとか、スシだったら、あそこの店が美味しいわよ!とか・・

「ところで、日本人の典型的な朝食ってどんなもの?」と、香港系が聞くと、私が、えーとね・・と考えてる間に、彼女がすらすらと答えてくれた。

これが、日本の典型的、オールドファッションな朝食スタイルだ。

img_07311.jpg
https://rocketnews24.com/2015/11/19/666000/

白いスティームド・ライスに、ミソスープ、ナットウ、ベークド・サーモン、
それから、厚焼き玉子とお新香の説明も、ちゃーんと加えてくれた。

ちなみに、この上の画像は、コンビニ食セブンプレミアムからの画像。

すごい! 今では全部コンビニで、こんな朝食も揃ってしまうんだね~。 チンするだけで。



「なんといっても、サーモンは欠かせないわよ! 私はスシバーで一番好きなのは、サーモンね。」と、彼女は言う。

そこで、みんながいっせいに私の顔をみる。

困ったな~。

「うーーん、私は実をいうと、あんまりサーモンは好きじゃないんだ。
独特の臭みが苦手でね。」 
と、正直に答えた。

日本人といえば、卵焼き塩じゃけだろーが~。 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう10年以上、日本に行ってないんで、現在の日本事情があまりわからないのだが、

少なくとも、アメリカで食べるサーモンが美味しいと思ったことがない。

スシバーで食べるサーモン握りも同様で、独特の生臭さが気になってしまう。

もっとも、私はMatsuhisa(ビバリーヒルズにある高級店)などで、食べたことがないんで・・あくまでも「LAにある一般的なスシバー」のことを言ってるだけなのだが・・。


以前、独特の生臭さを消して美味しくたべる方法を教わったことがある。
      

サーモンスシを美味しくたべるコツ
     ↓
サーモンスシを美味しく食べるコツは、レモンをきゅっと絞って少し置いておくこと。(レモンが無ければライムでもOK)
サーモンのピンク色が少し白く変わってきた頃に、さっと醤油につけて食べる。



たしかに、これだと美味しく食べられる。

でも、ここまでして、わざわざサーモンを注文してまで食べたいとは思わない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サーモンといっても、今では、「日本産の天然の鮭」なんてめったに手に入らないという。

もちろん、私は「日本産天然至上主義者」ではない。


最近は、日本のスーパーで並んでいるものは、ほとんどがチリ産かノルウェー産だと聞いたことがある。

むろん、養殖

チリかノルウェーで養殖されたものを日本が輸入して、スーパーに並ぶというわけだ。


昨今、こういった養殖モノが危険、といった記事もいっぱい目にする。

たとえば、こちらのサイト (英語版だけど、画面をスクロールするごとに、養殖サーモンが消費者のもとに行く過程をわかりやすく、面白い作りになってるので、参考までにURLを張っとく)
   ↓
What's in farmed Salmon

養殖は危険だよ~! っと訴えてるわけで、これを要約すると・・

●サーモンの稚魚は麻酔薬をうたれる
    ↓
●次に、お腹にワクチンをぶすり
    ↓
●イケスへ放たれる。 イケスの中に病原菌、細菌、フナムシなどが繁殖
そこで、与える餌の配合成分は
  ・ 遺伝子組み換え、
  ・(薄いピンクになる)色素配合
  ・ 豚や鶏の原料入
  ・ 殺虫剤成分
  ・ PCB(ポリ塩化ビフェニル)が混入した脂肪
  ・ フナムシを殺す化学薬品、病原体の集団感染を防ぐ抗生物質
  ↓
●これらの餌を食べ続けて成長したサーモンが出荷



おそらく、これが空輸されて日本へ入って、主に、スーパー、コンビニ、レストラン、回転すし店などへ流れていくのだろう。


もちろん、反対意見もある。

何を言っとるんだ! 養殖は安全そのものなんだぞー!と。


ざっくりと反対理由を調べたところ・・

●麻酔やワクチンの摂取=悪ではない! 人間だってするわけだし、病気にならないためのワクチンだろーが。

●チリやノルウェーのサーモンの養殖は厳しい管理のもとでされている。

●成分に関しては・・殺虫剤成分は保存剤-食品には入っているレベルだし、PCBも抗生物質も安全基準で、それほど高い数値は入れてない。



alaska-fly-fishing-adventure-trip.jpg
https://epicanglingadventure.com/2015-alaska-fishing-update/

さて、人のリアクションは、まさに人それぞれ(笑)

とくに日本人の場合
    ↓
どーでもいいじゃん! 美味しければ食べる!って人もいるし、

こんなの聞いたら怖くて食べられない!って小心者もいるし・・

どっちを信じたらいいんか、わからない・・と悩む人もいる。


私?

サーモンは、前述したとおり、独特の生臭さを感じてしまい、とくに今は美味しいと思わないから・・好んで食べない。
もともと嫌いってわけではなかったと思うのだが・・。

遠い昔の記憶で、日本にいた頃、鮭っておいしいと思ってたこともある。

あれば・・国産天然だったかどうかは、今となっては不明。

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それに・・

安全だったとしても、美味しく感じたとしても、やっぱり・・「養殖」ってヤツは好きになれない。

不自然に人によって作られたものだからだ。

不自然に育てられたサーモンの一生は、幸せを知らずに育ってると思うから。

命をかけて、川から海へ渡る醍醐味も知らず、川や海の匂いも知らず、思いっきり泳ぐ喜びも知らず、危険もない代わりに達成感も幸せもない、そ~んな鮭生を送ったサーモンさんたちからは、栄養は頂けないと思っている。

salmonandbear.jpg


もちろん、サーモンに限らない。 養殖魚すべてもそうだし・・
ウシ、ブタ、ニワトリだって同様。

人間の都合で、成長促進剤を打たれて大きくされて、食べられることだけを目的として粗悪な環境で育った動物に幸せはない。
それは、「生きたことにならないから。」

食するならば、一生を自分の力でせいいっぱい生きた動物や魚に限ると思ってる。 

たとえ、いずれは殺されて食べられる運命だったとしても・・。


そんなこと言ってたら、いまどき食べるものなんてなくなっちゃう。
だから、食べるときは食べるけどね~。(←ポリシーもなんもない!と言われてる私)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サーモンの話で、もうひとつ

遺伝子組み換えサーモンも登場してるって事、ご存じしたか?


もう、これも数年前の話で、アメリカでは、かなり反対運動もあったことを覚えている。

2015年の日本語で書かれたCNNニュース記事をみつけた。
     ↓
米当局、遺伝子組み換えサケを初認可 表示義務なし


こっちは、2013年の記事
    ↓
米国でついに遺伝子組み換えの鮭を市場投入 農作物から動物への拡大に欧州は大反発

sakebyoki.jpg



遺伝子組み換えサーモンの利点は、

●病気に強いサーモンになる

●2倍の早さで成長する



わざわざ、成長促進剤やら、ワクチン投与して育てる手間もなくなるってわけなんだね~。
だけど、もちろん・・他のGMO植物同様に、一代限りだ。


こちらの記事に詳しく載ってた。
   ↓
IN YOUより
遺伝子組み換えがもたらすモンスター食品動物5選|あなたも口にしてるかも?


この記事を読んでたら、つい、笑ってしまった。。。

サーモンだけじゃなくって、羽根の無いニワトリだって~(キモイ、可哀そうすぎる!笑ってる場合じゃないんだけど・・)

ニワトリを加工する際に、羽の除去にかかるコストダウンできるし・・

鶏の成育に向かないような熱い国での飼育も可能となる。

で、WIN-WINってわけか~。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まあ、どこで何を開発しようと結構なことだと思うのだが・・困ったことには、政府がいつの間にか承認してしまって、それをちゃーんと詳細に発表しないってこと。


EU諸国じゃ、前からGMOには反対だし・・あ、ロシアもそうだった。

GM天国のアメリカでも、強硬な反対運動もあって、ようやく、せめてもの「表示義務のための連邦法」もできたとか。



これは、ハンガリーで1000エーカーもの、GMとうもろこし畑を焼き払ったというニュース映像 (数年前だったと思うけど・・)
      ↓
Hungary-Burns-Monsanto-Crops-740x477.png
http://upriser.com/posts/hungarians-just-destroyed-all-monsanto-gmo-corn-fields


でも、一番困ったことに、日本ではGMに対する人々の関心がほとんどないとか。 

こういった事実を知らない人さえ多いとか。

そのおかげで日本は、アメリカ以上のGM天国だそうだ。

うーーむ。 

なんだか、人体実験されてるような気さえしてくる。。。

いいのかこれで・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

きょうのお昼は、何を食べようかな?

サーモンの話をしたせいか、フィッシュが食べたくなってきた。
ファーストフード店で買ってこよっと!


これは、ゴハンの上に、グリルしたフィッシュとズッキーニをのせて、ケジャンバターソースをかけたもの。

この上に、お好みで、オニオンマリネと、刻みトマトたっぷりのサルサ、それに、刻んだシアントロとライムをきゅっと絞って。
(全部、店の手作りで、これらは自由に好きなだけもらえる。)

nahinahi.jpg


魚もソースも自由に選ぶことができるし、ちょっとメキシカン風でもある、近所のファーストフード店のメニューだ。
私のお気に入りの魚は、マヒマヒ。

これに、フィッシュ・タコもつけるかな~、それとも、クラムチャウダーにするか・・

taco.jpg


アメリカのファースト・フードは、なかなかなものだ!と、思ってる(笑)

少なくとも、あの、セブンイレブンの「日本の朝食メニュー」よりは、健康的な気がしてしまう私だ。

アンバー(琥珀)は樹木

琥珀玉の108数珠ネックレスを入手した。

genuine-amber-mala1-1.jpg


初めて手にとってみたとき、

なんだこりゃ~!


と、その、あまりの軽さにびっくりしてしまった。

8mm玉が108個もあるってのに、実に軽い。

しかも質感はまったく石とは別物で、


プラスチックみたいだ!と思った。

いやいや、でも、琥珀ではないよ~。
本物の琥珀で、「バルティック・アンバー」と呼ばれるヤツ。


しかし、よく考えてみれば、その通りなのだ!!

琥珀は石じゃないんだから!


鉱物じゃなくって、琥珀はプラスチックなのだ!


プラスチックというと、ついつい、合成樹脂を思い浮かべてしまうが・・

厳密にいえば、

プラスチックとは熱や圧力を加えることにより成形加工のできる、高分子物質のこと。




つまり合成樹脂だけじゃなくって、天然樹脂もプラスチックであることには変わりない
って、ことになる。



バルティック・アンバーという名前のとおり、

バルト海は世界有数の琥珀の産地で、バルト海沿岸の町には琥珀博物館やら、琥珀専門店がたくさんあるそうだ。

ポーランドやリトアニアは特に有名な産地らしい。

baltic sea




こちらは、ニュールンベルク博物館、Bernstein Museum
     ↓
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Bernstein-Museum in Nürnberg

この写真にある、でっかい木は、ドイツ最大の琥珀で重さが12,41キロだとか。



琥珀は、もともとは樹木の天然樹脂だ。

それも・・気が遠くなるような大昔の・・・
新中生代(約2億5000万 - 約6500万年前)あたり


木の表面に傷がつくと樹液が分泌される。

とろーりとろーりと。

メープルシロップや、松脂、漆、フランキンセンス(乳香)、ミルラ(没薬)なども同様。



それが固まり、長~い年月をかけて化石となる。

何千万、何億年の長い年月を経て鉱物並みの硬さを得るようになる。

*鉱物並みといったって、そこはやっぱ樹液だから、比重もモース硬度もめっちゃ低いけどね~。


英語でアンバー(Amber)

ドイツ語は、バーンシュタイン(Bernstein)



まさに、この博物館の名前と同じ。

その意味は、「燃える石」だそうで、 琥珀が可燃性であるところからこう呼ばれるようになったんだろう。

五行じゃないけど・・樹は火に弱しだ。


いわゆる琥珀色と呼ばれる飴色が多いけど、他にも、赤、青、グレー、透明、多色のマーブル状のものなどがあり、希少種は珍重される。

これは、ブルー・アンバー
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こっちは、メキシコ産のレッド・アンバー
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http://www.towercrystals.com/amber/chiapas/index.html


バルト海沿岸以外の産地では、レバノン、ドミニカ共和国、メキシコ、中国など、さまざま。 山から産出するものもある。
樹脂の化石なんだから、おそらく、どこで獲れても不思議はないだろう。


太古の昔に、とろーり、とろーりやってるうちに、うっかりモノの虫が入っちゃったり、葉っぱが入っちゃったり・・

CricketFossil03.jpg
http://fossil-collection.com/2011/03/19/cricket-fossil-insect-inclusion-in-baltic-amber/


うっかりモノの虫が入って、そのまま固まっちゃったものを「虫入り琥珀」・・・希少価値のせいか、虫入りは高いのだ。

他に葉っぱや花の入り込んだものもあるし、4000万年前の水が入った琥珀だってある。

水は蒸発することもなく、今でも、琥珀のタイムカプセルの中でゆらゆらと揺れ動いている。




太古の昔ともなれば・・今では絶滅種だってあるだろうし・・

こうなるともう、宝石というより、見事に保存された太古の昆虫標本、植物標本であり、学術的研究材料としても価値が高いものだろう。

そのうち、ジェラシックパークの映画じゃないけど・・琥珀の中に入り込んだ虫や動物からDNAを取り出して、現代に再現できるが日がくるかもしれない(笑)




天然樹脂といえば、以前にも、ミルラとフランキンセンスについてのブログ記事をアップしたこともあったけど・・
    ↓
そしてまた植物、どこにでもある植物かも。


おそらく、我々の生活に幅広く密着した、さまざまな利用法があることだろう。

事実、琥珀もまた、

塗料にもなり、漢方にもなる優れもの。とされている。

南北朝時代の『名医別録』によれば、
琥珀の効能は「一に去驚定神、二に活血散淤、三に利尿通淋」(精神を安定させ、滞る血液を流し、排尿障害を改善するとの意)と著されている。

琥珀_Wkiより抜粋




日本でも昔は、「南部藩における貴重な財源になっていた」という記述がある。

薫陸香(くんのこ)と呼んで、 お香、線香、塗料、医薬品などにも多くを用いたという。

こちらのサイトによれば、
   ↓
よくわかる「古生物、恐竜、化石」塾

琥珀の日本の産地は岩手県久慈市や千葉県銚子市が有名で、これら2県の琥珀は白亜紀の地層から見つかるそうだ。



なんとなく・・これは私が思うことなのだが・・

土地には土地神様がいるように、その土地固有の植物があるように思う。

それによって、我々生物は、深~い恩恵を受けてきたんじゃないだろうか?



日本は・・麻
   ↓
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https://asafuku.net/?p=565


アメリカは・・・とうもろこし

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*ただし、トウモロコシは南西部から南アメリカにかけてだけどね~。 アメリカは広いからね~。

ご存じのとおり、日本では戦後、麻の栽培は禁止されたし・・

アメリカのとうもろこしは今でも産出量は莫大・・だけど、GMOトウモロコシになりつつある現状。

たぶん、 土地神様じゃなかった・・土地植物様?が消えていった頃から、衰退が始まったんじゃなかろうか?


バルト海沿岸の「土地植物」が何かは、よくわからんが・・

たぶん、パインツリーやシダー、あたりじゃないかなあ。


実際のとこ、バルティック・アンバーを分析すると、パインツリーやらシダーが多いという。


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これもまた優れものだ。
香料、スパイス、アロマオイルもあるし、酒になったり、薬になったり・・もちろん、建築材料でもある。


いずれにしても、土地植物は、たくましく、放っておいてもボーボーに生えるものであり、
利用価値がいっぱいあるものでもあり、神からの贈り物・・かもしれない。

神聖の宿るもの・・土地植物様かもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ここらでもう一度、琥珀(アンバー)の話に戻そう。

私は個人的に、琥珀なんて・・まーーたく興味が無かったし、ましてや・・虫入りなんて、あんなキモイものいらんわ!と思ってた。
いくらジュラ紀の虫だろうが、虫は虫だ!


しかし、

ヨーロッパではその昔、王族や高貴な身分の人しか身につけられなかったという貴重品であり、愛好家も多い。

黄金以上に高価なものとされていたフシもある。



有名どころは、なんといっても、ピョートル大帝の「アンバー・ルーム」だろう。

AmberRoom.jpg
Amber Room: Priceless Russian treasure stolen by Nazis 'discovered by German researchers'

なんだこりゃ!

秀吉さんの金の茶室をビッグにしたようなものかい?

もともとは、プロイセン王のための琥珀の間だったそうだ。


ベースになってる壁は琥珀細工、そこに金や宝石も使い、国中から集めた琥珀職人や彫刻家に作らせたそうだ。

そこに、1716年、ロシアのピョートル大帝がここを訪問。
   ↓
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「いやあ、すんばらしい! 欲しい! 欲しい! 欲しい!
 と、ピョートル大帝は絶賛。


で、フリードリヒ・ウイルヘルム一世さんが、
     ↓
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「そこまで気に入って頂けたなら、ぜひ進呈させて頂きます。」(←太っ腹~)

こうしてアンバー・ルームは解体されて、ロシアへ運ばれ、サンクト・ペテルブルクのエカテリーナ宮殿内に置かれることとなった。

ピョートル大帝は、琥珀をさらに大量に使って部屋を拡張。
アンバー・ルームは、さらにビッグになったそうだ。


ところが、この話には続きがある。

ここからがミステリー(笑)


さらに200年ほど時が流れて・・

1941年、第二次世界大戦中

ロシアへ侵攻したナチスの軍勢は、このアンバールームを持ち去ってしまう。

ナチスが各国の美術品収集をしてたのは有名だからね・・(←略奪ともいえるけど)

200年余りの時を超えて、再びプロイセンに戻ったアンバー・ルームは、ケーニヒスベルク城の中にしつらえ直された。

Königsberg Castle
    ↓
Königsberg_Castle_courtyard


ところが、1945年頃、この城から忽然と消えてしまう。

ナチスの敗戦間際のことだ。

●戦争の爆撃で破壊されたという説

●敗北を目前にしたナチスが、ソ連軍に攻め入られる前に部屋を解体して、多くの美術品類とともに、列車に乗せてヨーロッパ山中の秘密のトンネル内へ運び込んだという説
いわゆる、「財宝列車」が存在し、隠されているトンネルもあるはず・・という説。


「ナチス・ゴールド・トレイン」は、いつしかヨーロッパの伝説になっていったのだ。

しかし、伝説にとどまらず、実際に秘密のトンネルというのは実在しているそうだ。

日本では、「徳川の埋蔵金探し」だとか、「豊臣家の遺産探し」、な~んて話もあったけど・・これよりも、信ぴょう性があるようで・・
ヨーロッパでは「ナチス・ゴールドトレイン」探しに、今でも真剣に取り組んでる人もいるらしい。



一方、ロシアは失われたアンバー・ルームを再建。

オリジナルの設計図、昔の写真などを駆使して20年以上もかけて再建したそうだ。

2003年、エカテリーナ宮殿の中に正確なレプリカを完成させ、
完成式典にはロシアの大統領、ドイツ首相が共に出席したそうだ。

つまり、今あるロシアのアンバー・ルームは、レプリカってわけ(笑)

一般公開もされてるそうだから、きっと私たちも、エカテリーナ宮殿を訪れれば見学できるだろう。


これが、アンバーにまつわる最大のミステリー話だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、

アンバー(琥珀)って、どんな効果があるの?と聞かれないうちに、言っておくことにする。

いちおう、天然石(パワーストーン)のサイトを持ってるわけだし・・・(笑)

ところが、

正直なとこ、わからないのだ!

なんせ、私は、琥珀を持つのが初めてなんだから! 
子供の頃に、ブローチを貰った記憶があるにはあるのが・・とにかく、琥珀なんて好きじゃなかったから身に着けた記憶もない。

それに、そもそも・・私はあまり高価な天然石類には手を出さないので知らないことも多いのだ。

おカネが無いってのは大きな理由のひとつだけど・・とにかく、高価なものほど偽物が多いのだ。

それも、専門家に鑑定してもらっても、なかなか判別が難しいものが多い昨今。

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高価な「虫入りアンバー」には、練り琥珀に、そこらの虫を入れて売り出してるものさえあるとか・・・。
つまり・・ジュラ紀の虫じゃなくて、現代の虫ね!(笑)

*練り琥珀とは粉末にした粗悪品の琥珀に、接着剤などを混ぜて成型した「半人工石」のこと。


そんなわけで、私は琥珀は・・まったくといいほど知らないのだ。

で、サイト上にあった、「天然石意味事典」からの情報を引用することにする。(←そんなんで、いいんか!)


アンバー(琥珀)のヒーリング効果

★エネルギーの活性化、★精神の安定、★生の喜びを高める、★自己肯定、★ストレスで弱っている人の癒し
★不快症状の軽減、★円滑な人間関係、★緊張緩和、★あがり症に、★金運、★本番、勝負に強くなる
★余計な力みを抜く



英語サイトでも、Amber Spiritual Meaningで検索しても、だいたい似たようなものだった。

そもそも樹木だからね~。

いっぱい効用がありそうだ。

いっぱいあるということは、持ち主がフォーカスするものによって、いかようにもなるということだ。

本来、天然石のスピリチュアルな意味・効用は、そうゆうものだと思っている。



さて、これから私が身を持って経験してみるつもりだ。

なんせ、最近の私は琥珀が好きになったのだから。


理由は単純だ!
   ↓

最高級のメイプルシロップを貰った →なんて美しい琥珀色なんだ! → 舐めてみる → 超旨い!
 → ブランデー、ウイスキー、メイプルシロップ・・最高級のものは美しい琥珀色してるなあ → 琥珀も樹液だったなあ
→ 琥珀もいいかも!!



そう思ったら好きになった。

参考
https://www.healing-crystals-for-you.com/amber-stone.html

アンバー(琥珀)天然石 意味事典

https://sputniknews.com/europe/201503051019079267/

A Brief History of the Amber Room

How to tell Real Amber vs Fake Amber Jewelry and Everything In Between



ベートーベンから学生時代を思い出した日

「僕はベートーベンの音楽って重た過ぎてあんまり好きになれないんだよなあ。 やっぱ苦労の人生だったから重たくなっちゃうのかな?
耳が聴こえないなんて音楽家として致命的だもんな~。」


オフィスの同僚がそういって、私に同意を求める(笑)
私が音大出身だから、クラシック通だと思ってるらしい・・・あまりにも昔のことで、ほとんど忘れてるつーのに!

う~ん、どうなんだろう?


遠い昔の音大時代にタイムスリップする。

私の同期のピアノ専攻に、ベートーベンとピンクレディのオタク男がいた。

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これはね、もう、人生を突き抜けた音楽なんだよ! と、いつもキラキラお目目で熱ーく語っちゃうような・・実に「暑苦しい男」だった。



「あと、僕は、アメリカ音楽は嫌いだけど、イーグルスだけはいいなあ。
イーグルスは、もうちょっとで突きぬけそうになってるからね~。」


とも言っていた。

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意味不明。。。

ベートーベンとピンクレディーとイーグルス?



当時の音大は、ピンクレディーとイーグルスファンが身近にいなかったせいか、彼は誰にでも、ベートーベンの話ばかりをしまくってた。


「ベートーベンはね、初期の頃は別にどうってこともないんだけど、30過ぎたあたりから、それも耳が聴こえなくなってからが素晴らしいんだ。
とくに、後期の作品はゾクゾクするね~。」



ベートーベンという人、今では大音楽家として知られてるけど、同時に、不幸な人生でも知られてる人だ。

★ビンボーに生まれ、当時の音楽家として必要だったパトロンも持たず、最後の方では、家族問題の裁判沙汰でも苦労している人。

★おまけに、失恋しまくりで独身のままだった人。
(恋多き男だったらしいけど・・恋に落ちる相手がいつも身分違いで、いわゆる貴種好みだったともいわれてる)

★カトリック家庭だったらしいけど・・ゲーテやシラーに近い思想の異端児。
政治思想はリベラル派・・一時ナポレオンを賞賛し彼に捧げるための交響曲を作曲したけど、ナポレオンを俗物と悟って、表題を削ってエロイカとした話は有名。

★40歳頃にはまったく聴こえなくなり、多くの病気に悩まされながら、後世に残る有名作品を生み出している。





子供の頃はビンボーのドン底。

父親は飲んだくれのアル中だったし・・宮廷歌手だった、祖父ちゃんの収入に頼って生計を立てていた。

祖父ちゃんが亡くなると、飲んだくれオヤジは、ベートーベンの才能に目をつけて、「ばっちりカネが稼げるピアニスト」にしようと企みスパルタ教育を始める。

スパルタってのは聞こえがいいけど・・実際は殴る蹴るの暴行の連続。 
言い方を変えれば、「児童虐待」だったかも。

7歳のときに演奏会に参加させられ、それ以降、祖父に代わって家系を支え続けたという。

母が他界し、次に父が他界してしまった頃になると、ピアノの即興演奏家として世間の評判もよかったようだが、それもつかの間。
次第に耳は聴こえなくなっていく。

そこでピアニストを諦めて、泣く泣く作曲家一本に転向したという説もある。

が、当時は現在の事情とは、ちょっと違う。

現在のような、ピアニスト、作曲家、指揮者・・といった、完全分業化してない時代だ。

ピアニストならば、ピアノの即興演奏もできたように、一人ですべてを兼ねてることが多い。
モーツアルトの即興演奏は超有名だし、彼もまたピアニストであり作曲家でもあったわけだ。

違う分野で言うならば・・数学者であり哲学者でもあり科学者、みたいなものかな~。



「難聴は音楽家としては致命的」・・・これも、ちと違うかな~と思う。

幼い頃からピアノを弾いてりゃ、どのキーからどんな音がするか体でわかってる。

耳が聴こえなくたって弾ける。

自分の奏でた曲を耳で確認することはできないけど、頭の中では音は聴こるものだ。


作曲にしたって、楽器がなけりゃ出来ないってわけじゃない。


そういえば、我々の音大時代にも「楽器無しで作曲課題」をさせられたこともあった。

「8小節くらいのテーマを与えられて1時間以内に作曲を完成させる」ってテストもあったかなあ。

この程度なことなら、凡人の音大生だって出来ることなのだ。

まして、ベートーベンに出来ないはずはない。



音楽史の講義のとき、教授が熱く語ってたことを思い出した。
(音大には、結構・・暑苦しいヤツらがいた。)

「歴史上偉大な作曲家は、5人のBのつく作曲家だ!

Bach(バッハ)
Beethoven(ベートーベン)
Brahms(ブラームス)
Bartok(バルトーク)
Beatles(ビートルズ)


で、5大Bってわけだ!」



おいおい! 最初の3人までは、クラシック界ではドイツ3大Bって言われてたはずだけど・・

バルトーク?

ビートルズ??

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この教授は、具体的にビートルズの曲を持ち出し・・

「ほらね、ここんとこのコード進行を見てごらん?
見事なまでの逆進行を使ってるだろ?
しかし・・これほど美しいものはないよ! もう、天才としか言えないだろ!」


この男も、とにかく、熱い!



音楽というのは、とくにクラッシック音楽にはというものがある。

その型をはずれると、メチャメチャにこき下ろされることになる(笑)

ぞれぞれの時代に、それぞれの常識というものがあって、常識をはずれれば、型破り、邪道・・といわれて受け入れられない事が多い。


この5大Bの共通点は、まさにそれ!(笑)

別の言い方をすれば・・

「従来の常識を超えた画期的なことをした人」ともいえる。


1910年に出版されたある本には、こんなことが書かれている。

It was common knowledge in his time that Purcell was a blundering experimenter, Bach did not write correct fugue, Beethoven perpetrated ugly progressions, Wagner was a charlatan, Richard Strauss was and remains to many a danger-signal, and Claude Debussy a nightmare. (Arthur G. Potter, 1910)
https://www.amazon.com/Tonal-Scale-Harmony-Explained-Examples/dp/B002RWKUUE

「偉大な作曲家の当時の評判はひどいもの、と相場がきまっている。

パーセルはいろいろ試して結果はいつも大失敗、バッハはフーガの書き方がわかっちゃいない、

ベートーベンのコード進行の汚さは犯罪レベル、ワーグナーはインチキ野郎で、

リヒャルト・シュトラウスは当時もヤバいが今もヤバい、

ドビュッシーにいたってはもうナイトメア!と。」





ベートーベンのコード進行の汚さは犯罪レベル?(笑)

1910年じゃあ、まだビートルズは登場しないけど、ビートルズ批判も聞いてみたかったなあ。



とにかく、ベートーベンは作曲において、とっても型破りなことをしている。

しかも、ベートーベンの有名作品といわれるものは、すべてと言っていいくらい「難聴」になってからのものばかり。


それ以前の前期作品は、古典派様式に忠実で、ハイドン、モーツァルトっぽいものが多かったそうだったけど、
いれ以降は、型破り(独創的)なロマン派の草分け的存在になっていく。



ある作曲家がこんなことを言っていた。

「ベートーベンのように耳が聴こえないということは、作曲家として、それほど辛いことはないと思う。
そりゃあ、彼ほどの人なら作曲はできるだろうけどね、
作曲した曲を演奏してもらって、それを聞くときこそが、作曲家としても最高の喜びなんだからね。」



そうか~、それもあるだろうなあ~。

ん? でも、ベートーベンは、どうなんだろう?と思った。


ひょっとしたら、ベートーベンにとっては、作曲することこそが喜びだったのかもしれない。


演奏はまた別モノだから。

そもそも、作品なんて自分の手を離れた時点で、それを受け取った人のものになってしまうのだ。

いくら、作曲家が、「ここは、このテンポで、ラルゴにしてね、 ここんとこは、だんだん音を大きくしてクレッシェンドで、ここはフォルテね~。」

Beethoven - Overture Prometheus Sheet Music Piano - Preview


なーんて楽譜にチマチマと注意書きを書き込んだところで、それを解釈する人、演奏する人によって、かなり違った作品になってしまうものだ。

演奏家の解釈によるところが大きいのだ。

つまり、自分の手を離れれた時点で、作品はみなさん個人のもの。


かえって耳が聴こえなくてよかったかも。
他人の演奏を聴いて、あ~、そこは違うんだってば!と腹をたてることもないわけだし(笑)



ベートーベンって人、難聴から全聾になったおかげで、後世に残すような作品を出せたのかもしれないって思う。


「耳が聴こえないから気の毒」 「音楽家として致命的」って考えるのは、五体満足のせいで、つい、表向きの五感に頼ってしまう凡人の思い癖に過ぎないのかもしれない。


えっと・・・どこで読んだものか思い出せないんだけど・・

「五感にばかり頼ってしまうと・・本来のものから遠ざかることがある。
五感(視・聴・嗅・味・触)ばかりに、頼るな。」


これを、なにかで読んだ覚えがある。 えっと~、ルドルフ・シュタイナーあたりだったかな??

満遍なく五感が働くおかげで、かえって、深い部分の感性と共鳴しない部分もあるのかもしれない。
たぶん、それが通常の人。



ところが、

盲目の画家だって、色がわかる人だっているのだ。

John Bramblitt(ジョン・ブランブリッド)は、アメリカでは知られた、盲目の画家。

2歳からの病気による合併症で、 ベートーベン同様、30歳前後で視力を失い、やがて全盲となったという。
そして、その頃から画家としての活動を始めたそうだ。

こちらは、彼の作品
    ↓
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指先の触覚だけで絵の具の色がわかるそうだ。

インタビュー番組で、
「青は、ちょっとザラザラした感触があってね、黄色はもうちょっと、モチっとしてて、赤ってのはね・・」

なーんて、ニコニコしながら、しゃべってるのを聞いたことがあった。

それを聞いてるうち、

私たち五体満足の人間ってのは、たしかに即座に色の識別はできるんだけど、それはただ識別してるってだけで・・

本当は、なーんも感じてないんじゃないだろうか!って思ったことがある。


大切のことは感じられることであって、目で感じようが指先で感じようが、どっちでもいいんじゃないか?

視覚も触覚も、表面的なものでしかなく、感じさせるためのツールでしかないんじゃないかな?


って思ったことがあった。



彼はすべての色が認識できて、自分で調合して色を作っていけるそうだ。

彼の脳内分析をした学者さんが、

「ジョンは、得た情報を、脳内でイメージ化し絵を描いていくことができるんです。
触覚、空間認識能力、記憶力、想像力など。
盲目になった代わりに、それらの能力が研ぎ澄まされたんでしょう。」
と言っていた。

ジョンに限らず、盲目の画家は、ちゃーんと世界中に存在している。



そんなことを考えると、ディサビリティなんてことは、別に特別なことじゃない気がする。

ディサビリティというのは・・身体障碍者でいいのかな?


知人で、専業主婦だけど・・掃除が苦手って人がいる。
旦那様がお勤めから帰ってくると、「あーあ、また、散らかってる!もう!」
と、いいながら・・まっさきに掃除を始めるとか。

まるで、のだめカンタービレに出てきた、千秋とのだめのような関係だと思った(笑)

世間では、おそらく「主婦失格」なんだろうけど・・夫には常に最高なアドバイスを与えて元気を与える人らしいのだ。
夫にとっては、最高の妻らしい(笑)


まさに、ディサアビリティーなんてものは、その程度のものかもしれない。

苦手なことは人に手伝ってもらって、自分が出来ることをみつけて、人に与えてあげればいいだけのこと。

誰にだって得意不得意なんてあるんだから。



ベートーベンも耳が正常だったら、後世に名を残すような人になれなかったかもしれないし、
ジョンも、こんなにも色彩豊かな絵が描けなかったかもしれない。

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何かを失うことによって絶望し、絶望した分だけ、彼らが得たものは大きいのかもしれないと思う。

少なくとも、彼らの到達した感性は、世情の事柄に邪魔されてしまうようなものでないのだろう。
世間に合わせた常識や、型といったものも、軽ーく超越しまったところに行きついてるのだろう。



学生時代の、ベートーベンとピンクレディーとイーグルス大好き、オタク男・・・

あ、思い出した!

彼の名前は、オイカワ君だった!



オイカワ君の好きなイーグルスの代表作に、ホテルカリフォルニアという名曲がある。

もちろん、訳詞もいっぱい出てるんだけど、この詩は解釈によってさまざまに受け止められるそうだ。

ま、それだけ・・意味不明の、わけのわからん歌詞ともいえる(笑)

フィッツジェラルドの香りがするロストジェネレーションを彷彿とさせるとか、ただの、ドラッグ中毒の歌だとか(笑)



私は、歌詞なんてあまり気にしないんだけど・・

それでも、あれれ~?と思った部分がある。


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車を走らせて砂漠を抜けて、ホテル・カリフォルニアに着いて滞在するってストーリー仕立てになってる。

そこで、ワインを持ってきて!って注文すると、

We haven't had that spirit here since nineteen sixty-nine
「ここには そのお酒(スピリット)は1969年以降置いてません」


って言われてしまう。

そして、もう一つ。

こんな歌詞の部分が出てくる。

We are all just prisoners here, of our own device
我々はみな自分のデバイスに捕らえられ た囚人


なんだこりゃ!

人はみな、自分で作った迷路にはまった囚人とでもいいたかったのか?



さっぱりわからないんだけど・・なーんとなく思ったことは・・

ベートーベンや画家のジョンは、きっと突き抜けちゃった。
たぶん、聴覚や視覚を失ったことをきっかけに。

でも、五体満足であるがゆえに、多くの人々は自分を見失うこともあるんかな~
自分でデバイスを作って押し込めちゃうからなんかな~
と。



オイカワ君が何を思ってたのかは知らない。

たしか・・オイカワ君は東北地方の資産家の息子で、家は代々政治家だったとか。
学生寮じゃピアノの練習が大変だからと・・練馬区の一軒家に、グランドピアノを置いてたことを思い出した。

そのわりには、ピアノの腕は大したことがなかったけどな~(笑)

彼は2年後にドイツに留学してしまい、その後の消息は誰も知らない。



いずれにしても、今では遠い遠い昔、私たちが19歳~20歳の頃の話だ。

ひょっとしたら、今頃私なんか足元にも及ばない音楽家になってるのかもしれない。

大阪の地震のニュースでギャップを感じる日

きのう、大阪で起きた地震のニュースを聞いた。

マグニチュード 6.1というのは、規模としては大規模とはいえないのだろうが、
それでも大きな被害があり、死傷者まで出している。


この大阪の地震は、多くのメディアでも報道されてるだろうし、アメリカにいる私よりもずっと日本にいる方々の方が詳しい内容をご存知のことだろう。

私はいくつかのニュースをインターネットで見ただけだが・・気になった記事がある。


日本経済新聞のニュースから
出社か帰宅か割れた判断 大阪北部地震、通勤時襲う
    ↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31983620Z10C18A6AC8000/

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平日の朝8時ちょっと前に地震が起きた。
朝の8時頃ならば、通勤途中の人も多いだろう。


もしも私が通勤途中のオフィスワーカーで、震度6の地震が起こったと想像してみる。
    ↓

こりゃ、やばい! 家は大丈夫だろうか?どこからか火が出てないだろうか?

即座に帰る!

家に誰かがいれば、すぐに電話して安否確認と家の様子を聞くだろう。

もしも、家族全員が安全で、今のところ問題なしとわかっても・・やっぱりまっすぐ家に帰る。

さらなる地震が起こるかもしれない。

これ以上の地震が起こらなかったとしても、交通は麻痺して帰れなくなる可能性も出てくるから。

おっと! いちおう会社にもテキストメッセージをしておこうか。
無事を知らせておく必要もあるな。

「地震のため本日は急遽家に戻ります。 取り急ぎご連絡まで。」




たぶん・・これは一般的アメリカ人の行動だろう(笑)

・・・・・・・・・・・・・・

この記事を読んでつくづく思った。

私にはさっぱり理解できないのだ。

オフィスワーカーたちの行動が。

私だって日本人、しかも都内で長年オフィスワーカーをやってたはずなのに。

なんだか、ひどく日本が遠い国に感じてしまった。。。



この記事から引用しよう。

「自宅にいる場合は待機、通勤途中は帰宅」。

地震が発生した18日朝、大阪市内の製薬会社では所属長が電話で社員に指示を出し、対応に追われた。

災害時は出社の可否を所属長が判断するマニュアルに沿った形だが、
「途中まで来た社員の多くは結局、会社に出てきた」



なんで? 社員の多くは家よりも会社の仕事が心配になるんだろうか?


顧客対応の部署は原則出社するというルールを守ったのは、大阪市内の旅行会社。

当日予定していたツアー旅行の決行の可否や情報収集が必要なためで、安否が確認できた社員に出勤を求めた。

ただ交通機関の乱れもあって、出社したのは社員の半分ほど。



びっくりだ! ツアーの顧客が大事だから出勤せよ!だって?

地震によりスタッフが出勤しなかったため、手配が遅れてツアーが中止になったとしたら、顧客は怒りだすんだろうか!

こんなふうに。

「どうしてくれるんや! ツアーに行けなくなっただろーが! 賠償金払え!」

「地震? それで社員が大怪我したか死んだんかい!」



結果、会社は信用を失い経営不振に陥ってしまうんだろうか?


だとしたら・・日本て怖い国だな~。


今回の判断について担当者は「都市が壊滅するような大規模な地震であれば別だが、職種として仕方ない面もある」と話す。

一部社員は夜まで続いた交通機関の回復を待って帰宅したが、歩いて帰った人もいたという。




壊滅的ってのは、このくらい? すべての建物が崩れてライフラインも無くなるまでってことかな?
     ↓
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https://study.com/academy/lesson/earthquake-waves-types-lesson-quiz.html


都市が壊滅するような大規模な地震じゃない限り、会社に出勤して働け?ってことなのか?


で、職種としては仕方ないよな~って?


現代における多くの日本人は、そうゆう考え方をするんだろうか?(←完全に日本人がわからなくなってる。)



さらに、私に理解できなかったのが、

●社員は「会社の支持を仰ぎ」、会社側は「部下への連絡や指示を与えてる」らしいってこと。

●災害時のマニュアルに従う?・・日本のマニュアルって出勤するか休むかってことまで書かれてるものなのか?



なんだか、古いドラマのセリフを思い出してしまった。

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判断して行動するのは、その場にいる自分だろ!って・・・私は思う。

これは、すでに、アメリカンな考え方なんだろうーか?



そもそも彼らには、災害時に会社の指示を仰ぐという発想すら皆無だろう。

会社がオープンしてようがクローズだろうが・・

決めるのは自分だ!・・と思ってるだろうから。


この画像は、NY Cityの朝の通勤風景だそうだ。(地下鉄や電車を使って歩いてオフィスまで行くのは、日本と似てるかも)
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なんだか・・日本が遠く感じる。 もう、あそこは、私の知らない国なんだろうか?

地震の報道から、地震とはまったく関係無いことばかりが気になってしまった私だ。
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スピリチュアル世界中心のブログ★

gingetsu2010

Author:gingetsu2010
アリゾナ州セドナにて、アクセサリー工房Alizona*銀の月*をオープンしてる銀月です!

日々の生活や体験の中から、社会のこと、スピリチュアルなことなど・・思いつくままに書きつらねてます。

皆様にも「スピリチャアルの意味」「生きる意味」を感じて頂けたら、幸いです!☆

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